JP2007168739A - 車両の操舵制御装置 - Google Patents

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敦裕 平田
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Abstract

【課題】 車両の操縦性および安定性を向上させる。
【解決手段】
ドライバにより操作される操舵部11の操舵角δSWに応じて車両10の操舵輪12の舵角θFTを変更する舵角変更機構13と、操舵力TSWおよび車速Vに応じた補助駆動力Tで舵角変更機構13を駆動する操舵力調整機構14と、車両10の実際の挙動に相関した値である実挙動相関値GY-Aを検出する実挙動相関値検出手段25と、操舵角δSWおよび車速Vに基づいて車両10の目標とする挙動に相関した値である目標挙動相関値GY-Tを求める目標挙動相関値算出手段47と、実挙動相関値GY-Aから目標挙動相関値GY-Tを減算して得られる反力補正値GY-difに応じて補助駆動力Tを補正する反力補正手段48とを備えて構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の挙動を安定させることに着目した、車両の操舵制御装置に関するものである。
従来より、ドライバによるステアリングホイールの操作を補助するパワーステアリング装置が知られている。このパワーステアリング装置に関する技術は、種々のものが存在しているが、その一例として、以下の特許文献1の技術が挙げられる。
この特許文献1の技術においては、ステアリングホイールの角度(操舵角)に基づいて得られた車両の目標横加速度から横加速度センサによって得られた実横加速度を減算し、この結果に比例した補助トルクをステアリングホイールに付加するようになっている。つまり、この特許文献1の技術によれば、ドライバによるステアリングホイールの操作に対する車両の挙動が遅れて追従している場合には、より大きな補助トルクをステアリングホイールに付加することで、ドライバが小さな力でステアリングホイールをさらに回転させる操作(いわゆる、切り増し操作)をすることができるようになっている。
特開平9−142331号公報
しかしながら、この特許文献1のように、ドライバが小さな力でステアリングホイールを容易に操作できるようにしても、車両の実挙動をドライバが意図している挙動に合致させることは困難であり、場合によっては車両の挙動をさらに乱してしまう現象を招くという課題がある。
ここで、この特許文献1の技術による課題について、ドライバが自車の走行車線上に障害物を発見し、急速に左方向へステアリングホイールを回転させ、この障害物を回避しようとした場合を想定して説明する。なお、この車両が走行している道路の路面摩擦係数μは比較的高いものと仮定する。この場合、操舵角に基づいて求められる車両の目標横加速度は急激に変化するが、横加速度センサによって得られる実横加速度はすぐには変化しない。つまり、目標横加速度と実横加速度との間に時間的な遅れが生じるのである。なお、このような遅れが生じるのは、タイヤやサスペンションの特性などが主な原因である。
このとき、特許文献1の技術によれば、目標横加速度と実横加速度との差が大きく生じていることから、電動モータにより、ステアリングホイールには、車両を容易に左旋回させるための大きな補助トルクが付加され、ドライバはより小さな力でステアリングホイールを容易に左方向(反時計方向)に回転できるようになっている。つまり、このとき、ドライバが通常時と同じ力でステアリングホイールを操作したとしても、このステアリングホイールは通常時よりも容易に反時計方向へ回転するため、切り増し操作が促進される。
そして、このようなステアリングホイール操作が行なわれた後に、車両の実際の挙動が追従し、車両は左旋回を開始する。しかしながら、ステアリングホイールは左方向(反時計回り方向)へ切り増し操作されているため、本来ドライバが意図していたよりも大きな角度で車両は左旋回する。
このとき、ドライバはステアリングホイールを逆方向へ操作(いわゆる、カウンターステア操作)することで、車両の姿勢を補正しようとするが、この場合も、目標横加速度と実横加速度との差が大きく生じていることから、電動モータによりステアリングホイールは通常時よりも容易に右方向(時計回り方向)に回転できるようになっており、この結果、ドライバによる右方向(時計回り方向)への切り増し操作が促進される。その後、このカウンターステア操作に対して少し遅れて車両の挙動が追従しはじめるが、ステアリングホイールは右方向(時計回り方向)へ切り増し操作されているため、本来ドライバが意図していたよりも大きな角度で車両は右旋回することになる。
このように、特許文献1の技術によれば、カウンターステア操作を繰り返し行なう必要が生じ、車両の挙動は収束することなく、むしろ、発散してしまうという現象が生じるのである。
他方、いわゆる低μ路といわれる未舗装路のような道路では、路面に対する車輪のグリップ力が低くなっている。このため、例えば、低μ路を車両が比較的高速で走行している場合に、ステアリングホイールを急激に切ったとしても、路面に対する操舵輪のグリップ力が十分ではなく、車両の挙動はステアリングホイールの操作に対して追従できない。このような場合であっても、特許文献1の技術によれば、ドライバはより容易にステアリングホイールを操作できるようになっているため、ステアリングホイールの切り増し操作が促進されるが、その後、路面の摩擦係数μが増大したり、或いは、車速が低減したりすることで、操舵輪のグリップが回復した場合に、急激に車両が旋回を開始することとなり、車両の挙動を安定させることは困難である。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、車両の操縦性および安定性を向上させることができる、車両の操舵制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の車両の操舵制御装置(請求項1)は、車両のドライバにより操作される操舵部と、該操舵部の操舵角に応じて該車両の操舵輪の舵角を変更する舵角変更機構と、該操舵部に入力された操舵力を検出する操舵力検出手段と、該車両の車速を検出する車速検出手段と、該操舵力検出手段により検出された該操舵力および該車速検出手段によって検出された該車速に応じた補助駆動力で該舵角変更機構を駆動する操舵力調整機構と、該操舵部の操舵角を検出する操舵角検出手段と、該車両の実際の挙動に相関した値である実挙動相関値を検出する実挙動相関値検出手段と、該操舵角検出手段により検出された該操舵角および該車速検出手段によって検出された該車速に基づいて該車両の目標とする挙動に相関した値である目標挙動相関値を求める目標挙動相関値算出手段と、該実挙動相関値から該目標挙動相関値を減算して得られる反力補正値に応じて該補助駆動力を補正する反力補正手段とを備えたことを特徴としている。
また、請求項2記載の本発明の車両の操舵制御装置は、請求項1記載の内容において、該実挙動相関値検出手段は、該車両の実横加速度を検出する実横加速度検出手段であり、該目標挙動相関値算出手段は、該車両の目標横加速度を求める目標横加速度算出手段であることを特徴としている。
また、請求項3記載の本発明の車両の操舵制御装置は、請求項1記載の内容において、該実挙動相関値検出手段は、該車両の実ヨー角速度を検出する実ヨー角速度検出手段であり、該目標挙動相関値算出手段は、該車両の目標ヨー角速度を求める目標ヨー角速度算出手段であることを特徴としている。
また、請求項4記載の本発明の車両の操舵制御装置は、請求項1記載の内容において、該実挙動相関値検出手段は、該車両の実ロール角を検出する実ロール角検出手段であり、該目標挙動相関値算出手段は、該車両の目標ロール角を求める目標ロール角算出手段であることを特徴としている。
また、請求項5記載の本発明の車両の操舵制御装置は、請求項1記載の内容において、該実挙動相関値検出手段は、該車両の実ロール角速度を検出する実ロール角速度検出手段であり、該目標挙動相関値算出手段は、該車両の目標ロール角速度を求める目標ロール角速度算出手段であることを特徴としている。
本発明の車両の操舵制御装置によれば、実挙動相関値から目標挙動相関値を減算して得られる反力補正値に応じて操舵力調整機構に入力される駆動力を補正するので、車両の挙動が急変することを抑制することが可能となり、車両の操縦性および安定性を向上させることができる。(請求項1)
また、車両の横加速度(請求項2),ヨー角速度(ヨーレイト)(請求項3),ロール角(請求項4)またはロール角速度(請求項5)のいずれに着目しても、適切に反力補正値を得ることができ、車両の操縦性および安定性の向上を図ることができる。
以下、図面により、本発明の一実施形態に係る車両の操舵制御装置について説明すると、図1はその全体構成を示す模式的なブロック図,図2は基本アシスト電流値の算出に用いられるマップを示す模式図,図3は操舵制御の内容を示す模式的なフローチャート,図4は横加速度を用いて操舵制御を行なった場合の車両挙動を示す模式的なグラフである。
図1に示すように、車両10には、ドライバにより操舵されるステアリングホイール(操舵部)11と、このステアリングホイール11と機械的に接続され、ステアリングホイール11の角度(操舵角)δSWに応じて車両10の操舵輪12の角度(舵角)θFTを変更する操舵機構(舵角変更機構)13と、ステアリングホイール11に入力される操舵トルク(操舵力)TINおよび車速Vに応じたアシストトルク(補助駆動力)Tを発生させ、このアシストトルクTを操舵機構13に入力する電動パワーステアリング機構(操舵力調整機構)14とが設けられている。
また、この車両10には、操舵トルクセンサ21,車速センサ22,モータ角速度センサ23,操舵角センサ24および横加速度センサ25が備えられている。
このうち、操舵トルクセンサ21は、ドライバからステアリングホイール11に入力されたトルクである操舵トルクTSWを検出するものである。
また、車速センサ22は、車両10の車速Vを検出するものである。
また、モータ角速度センサ23は、電動パワーステアリング機構14に備えられた電動モータ15の角速度ωMを検出するものである。
また、操舵角センサ24は、ドライバによって操作されるステアリングホイール11の操舵角δSWを検出するものである。
また、横加速度センサ25は、車両10の横方向(幅方向)に作用する実横加速度GY-Aを検出するものである。
また、この電動パワーステアリング機構14には電動モータ15が備えられ、この電動モータ15は、モータ駆動ユニット16を介してEPS−ECU31の制御を受けて駆動するようになっている。
また、このEPS(Electrical control Power Steering) ECU31は、いずれも図示しないインターフェース,メモリ,CPUなどが備えられた電子制御ユニットであって、基本制御ユニット32と付加制御ユニット33とを有して構成されている。
このうち、基本制御ユニット32には、基本アシスト電流設定部41と、慣性補償部42と、ダンピング補償部43と、摩擦補償部44と、モータ角加速度算出部45とが設けられている。なお、これらの基本アシスト電流設定部41,慣性補償部42,ダンピング補償部43,摩擦補償部44およびモータ角加速度算出部45は、それぞれ、メモリ内に格納されたソフトウェアによって実現されている。
基本アシスト電流設定部41は、操舵トルクセンサ21によって検出された操舵トルクTSWと、車速センサ22によって検出された車速Vとに応じて、基本アシストトルクT-baseを設定し、その後、この基本アシストトルクT-baseに対応した電流値である基本アシスト電流値I-baseに変換するものである。なお、この基本アシストトルクT-baseは、電動パワーステアリング機構14の電動モータ15により生じさせるべきアシストトルクTの基本となる値である。
また、基本アシスト電流値I-baseは、この基本アシスト電流設定部41が図2に示すマップ46を参照することによって設定されるようになっている。なお、この図2に示すように、操舵トルクTSWおよび基本アシスト電流値I-baseの正負(+,−)はステアリングホイール11を基準として、正は左方向(反時計回り方向)、負は右方向(時計回り方向)を示す。
このマップ46において、基本アシスト電流値I-baseの絶対値は、操舵トルクTSWが第1閾値(±TSW1)の絶対値よりも小さい場合にはゼロであり、他方、操舵トルクTSWが第1閾値(±TSW1)の絶対値以上になると、第2閾値(±TSW2)に達するまでの区間においては、操舵トルクTSWの絶対値の増加に比例して増加するように設定されている。そして、この基本アシスト電流値I-baseの絶対値の増加割合(図2に示す特性線±L1,±L2,±L3の傾き)は、車速Vが大きいほど小さくなるように設定されている。また、操舵トルクTSWが第2閾値の絶対値以上の区間において、基本アシスト電流値I-baseの絶対値は一定となるように設定されている。
慣性補償部42は、図1に示すように、電動モータ15の回転子(図示略)による慣性力を補償するものである。より具体的には、モータ角加速度αMと車速Vとに基づいて慣性補償トルクT-intに対応した電流値である慣性補償電流値I-intを算出し、この慣性補償電流値I-intを基本アシスト電流設定部41によって得られた基本アシスト電流値I-baseに対して加えることで、基本アシスト電流値I-baseを補正するようになっている。なお、モータ角加速度αMは、モータ角速度センサ23によって検出された電動モータ15の角速度ωMを、モータ角加速度算出部45が微分することによって得られるようになっている。また、この慣性補償電流値I-intは、原則的に正の値であるので、慣性補償電流値I-intを基本アシスト電流値I-baseに加えるということは、基本アシスト電流値I-baseを増大するように補正することになる。
ダンピング補償部43は、電動モータ15に対するダンピング補償をするものである。より具体的には、車速Vおよび電動モータ15の角速度ωMに基づいて、ダンピング補償トルクT-dmpに対応した電流値であるダンピング補償電流値I-dmpを算出し、基本アシスト電流設定部41によって得られた基本アシスト電流値I-baseに対して算出したダンピング補償電流値I-dmpを加えることで、基本アシスト電流値I-baseを補正するようになっている。なお、このダンピング補償電流値I-dmpは、原則的に負の値であるので、ダンピング補償電流値I-dmpを基本アシスト電流値I-baseに加えるということは、基本アシスト電流値I-baseを減ずるように補正することになる。
また、摩擦補償部44は、電動モータ15を含む電動パワーステアリング機構14におけるギア等の磨耗損失分を補償ものである。より具体的には、車速Vおよび電動モータ15の角速度ωMに基づいて、摩擦補償トルクT-frcに対応した電流値である摩擦補償電流値I-frcを算出し、基本アシスト電流設定部41によって得られた基本アシスト電流値I-baseに対して算出した摩擦補償電流値I-frcを加えることで、基本アシスト電流値I-baseを補正するようになっている。なお、この摩擦補償電流値I-frcは、原則的に正の値であるので、この摩擦補償電流値I-frcを基本アシスト電流値I-baseに加えるということは、基本アシスト電流値I-baseを増大するように補正することになる。
付加制御ユニット32には、目標横加速度設定部47および減算部(反力補正手段)48が備えられている。なお、これらの目標横加速度設定部47および減算部48は、ともに、図示しないメモリ内に格納されたソフトウェアとして実現されている。
このうち、目標横加速度設定部47は、車速センサ22によって検出された車速Vと、操舵角センサ24によって検出された操舵角δSWとに基づいて、目標横加速度GY-Tを求めるものである。より具体的には、車速Vと操舵角δSWとに応じた理論的な横加速度(目標横加速度)GY-Tを求め、図示しない目標横加速度マップに予め記録しておくことで、実際に車両10が走行している場合には、この目標横加速度設定部47がこの目標横加速度マップを参照することで目標横加速度GY-Tを得ることができるようになっている。
また、減算部48は、横加速度センサ25によって検出された実横加速度GY-Aを読み込み、この実横加速度GY-Aから目標横加速度設定部47によって得られた目標横加速度GY-Tを減算することで、横加速度差(反力補正値)GY-difを求めるものである。つまり、この横加速度差は下式(1)に従って求められるようになっている。
GY-A−GY-T=GY-dif・・・(1)
そして、さらに、この減算部48は、横加速度差GY-difに対応する電流値である反力補正電流値I-difを算出し、基本アシスト電流設定部41によって得られた基本アシスト電流値I-baseに対して、この反力補正電流値I-difを加えることで、基本アシスト電流値I-baseを補正するようになっている。
なお、ここで反力補正電流値I-difの正負(+,−)はステアリングホイール11の回転方向を示している。つまり、この反力補正電流値I-difが正(+)である場合には、基本アシスト電流値I-baseに対してステアリングホイール11を左方向(反時計回り方向)に回転させるような補正を行ない、他方、この反力補正電流値I-difが負(−)である場合には、基本アシスト電流値I-baseに対してステアリングホイール11を右方向(時計回り方向)に回転させるような補正を行なうようになっている。
そして、この減算部48により補正された基本アシスト電流値I-baseは、最終的なアシストトルクTを示す電流値である目標アシスト電流値I-Tとして、図示しないインターフェースを介し、モータ駆動ユニット16に送信されるようになっている。
モータ駆動ユニット16は、EPS−ECU31から発せられた目標アシスト電流値I-Tを受け、この目標アシスト電流値I-Tに従って、図示しない電源から電動モータ15へ供給される電力を制御することで、電動モータ15へ供給される出力を制御するものであり、電気回路によって実現されている。
本発明の一実施形態に係る車両の操舵制御装置は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。
図3に示すフローチャートのステップS11において、まず、基本制御ユニット32内の基本アシスト電流設定部41が、操舵トルクセンサ21によって検出された操舵トルクTSWを読み込むとともに、車速センサ22によって検出された車速Vを読み込む。そして、これらの操舵トルクTSWと車速Vとをマップ46に適用することで、基本アシストトルクT-baseを設定する。
その後、ステップS12において、モータ角加速度算出部45が、モータ角速度センサ23によって検出された電動モータ15の角速度ωMを微分することでモータ角加速度αMを得る。また、慣性補償部42が、モータ角加速度算出部45により得られたモータ角加速度αMを読み込むとともに、車速センサ22によって検出された車速Vを読み込み、モータ角加速度αMと車速Vとに基づいて、慣性補償電流値I-intを算出し、基本アシスト電流設定部41によって得られた基本アシスト電流値I-baseに対して算出した慣性補償電流値I-intを加えることで、基本アシスト電流値I-baseを補正する。
その後、ステップS13において、ダンピング補償部43が、車速センサ22によって検出された車速Vを読み込むとともに、モータ角速度センサ23によって検出された電動モータ15の角速度ωMを読み込む。そして、これらの車速Vおよび電動モータ15の角速度ωMに基づいて、ダンピング補償電流値I-dmpを算出し、基本アシスト電流設定部41によって得られた基本アシスト電流値I-baseに対して算出したダンピング補償電流値I-dmpを加えることで、基本アシスト電流値I-baseを補正する。
その後、ステップS14において、摩擦補償部44が、車速センサ22によって検出された車速Vを読み込むとともに、モータ角速度センサ23によって検出された電動モータ15の角速度ωMを読み込む。そして、読み込んだ車速Vおよび電動モータ15の角速度ωMに基づいて、摩擦補償電流値I-frcを算出し、基本アシスト電流設定部41によって得られた基本アシスト電流値I-baseに対して算出した摩擦補償電流値I-frcを加えることで、基本アシスト電流値I-baseをさらに補正する。
また、ステップS15において、付加制御ユニット33の目標横加速度設定部47が、操舵角センサ24によって検出された操舵角δSWを読み込むとともに、車速センサ22によって検出された車速Vを読み込む。そして、読み込んだ操舵角δSWおよび車速Vを目標横加速度マップに適用することで、目標横加速度GY-Tを得る。
その後、ステップS16において、減算部48が、横加速度センサ25によって検出された車両10の実横加速度GY-Aを読み込むとともに、目標横加速度設定部47によって得られた目標横加速度GY-Tを読み込む。そして、読み込んだ実横加速度GY-Aから目標横加速度GY-Tを減算し、横加速度差(反力補正値)GY-difを求める。
さらに、このステップS16において、この減算部48が、横加速度差GY-difに対応する電流値である反力補正電流値I-difを算出し、基本アシスト電流設定部41によって得られた基本アシスト電流値I-baseに対して、この反力補正電流値I-difを加えることで、基本アシスト電流値I-baseを補正する。
その後、ステップS17において、EPS−ECU31は、上述のステップS12,S13,S14,S16において補正された基本アシスト電流値I-baseを最終的なアシストトルクTを示す電流値である目標アシスト電流値I-T示す指令としてモータ駆動ユニット16に向けて出力する。そして、モータ駆動ユニット16が、この目標アシスト電流値I-T示す指令に従って、電動モータ15へ供給される出力を制御し、電動モータ15から操舵機構13に入力されるアシストトルクTを調整する。
ここで、本実施形態に係る車両10のシミュレーション実験の結果の一例を図4(A)および図4(B)のグラフに示す。これらの実験は、車両10が走行している場合に、ステアリングホイール11に入力される操舵トルク(入力トルク)TSWを周期的に変化させ、さらにその周期を徐々に短くした場合に、実際の操舵角δSWがどのように変化するかを示すものである。なお、本実験における具体的な条件は、以下のとおりである。
車速V: 100km/h(定速)
路面の摩擦係数μ: 1.0〔図4(A)〕
0.2〔図4(B)〕
操舵トルクδSW: ±2.0Nmを0.2〜2.0Hzで変化
また、これらの図4(A)および図4(B)の図中、細実線L1は操舵トルクTSWを示し、太実線L2は付加制御ユニット33を作動させた場合における操舵角δSWを示し、また、破線L3は付加制御ユニット33を作動させなかった場合における操舵角δSWを示す。
また、図4(A)に示す実験の条件と、図4(B)に示す実験の条件とでは、車両10の走行する路面の摩擦係数μのみが異なる。なお、これらの実験においても、ステアリングホイール11を基準として左方向(反時計回り方向)を正とし、右方向(時計回り方向)を負としている。
図4(A)において、本発明の付加制御ユニット33が作動した場合における操舵角δSWを示す太実線L2と、操舵トルクTSWを示す細実線L1との関係に着目すると、操舵角δSWが概ね操舵トルクTSWに追従して変化していることがわかる。つまり、車両10の操縦性が保たれ、安定して走行しており、その挙動に大きな乱れは生じていないことが示されている。
他方、本発明の付加制御ユニット33が作動していない場合における操舵角δSWを示す破線L3と、操舵トルクTSWを示す細実線L1との関係に着目すると、時点t1Aまでは概ね操舵トルクTSWに追従して操舵角δSWが変化しているものの、時点t1Aから時点t2Aの間で操舵角δSWが急激に大きく振れる現象が生じていることがわかる。つまり、時点t1Aから時点t2Aの間で共振が発生し、操縦性が大きく低下し、安定性が失われていることが示されている。
次に、図4(B)において、本発明の付加制御ユニット33が作動した場合における操舵角δSWを示す太実線L2と、操舵トルクTSWを示す細実線L1との関係に着目すると、高μ路を走行している場合(即ち、図4(A)に示す場合)と同様に、操舵角δSWは操舵トルクTSWに追従して変化していることがわかる。つまり、車両10の操縦性が保たれ、安定して走行しており、その挙動に大きな乱れは生じていない。
他方、本発明の付加制御ユニット33が作動していない場合における操舵角δSWを示す破線L3と、操舵トルクTSWを示す細実線L1との関係に着目すると、時点t1Bでステアリングホイール11に入力された左方向(反時計回り方向)の操舵トルクTSWに対して操舵角δSWは敏感に反応し、大きく左方向(プラス側)へ変化するが、その後、操舵角δSWは操舵トルクTSWに追従することができず、時点t2B以降、操舵角δSWは、左側(プラス側)から右側(マイナス側)には復帰できないことがわかる。
つまり、車両10が低μ路を走行している場合に付加制御ユニット33を作動させない場合、換言すれば、本願発明が適用されていない車両においては、ステアリングホイール11に最初に入力された操舵トルクTSWの方向(図4(B)に示す場合は反時計方向)に操舵角δSWが追従した後、操縦性が大幅に低下し、安定性が失われてしまうのである。
この実験結果について図1に示す本実施形態に係る構成を参照しながら、もう少し具体的に検証すると、図4(A)および図4(B)に示すように、車両10のドライバがステアリングホイール11を周期的に異なる方向へ操作した場合、つまり、車両10のドライバがジグザグ走行をしようとした場合であっても、付加制御ユニット33が基本アシスト電流値I-baseを適度に減ずる補正を行なうため、ステアリングホイール11を回転させるために必要なトルクはより大きくなる。つまり、車両10のドライバにとっては、ステアリングホイール11がより重く感じられ、これにより、急激なステアリングホイール操作を抑制することが可能となる。
このように、本発明の一実施形態に係る車両の操舵制御装置によれば、車両10の実際の挙動を示す値である実横加速度GY-Aから車両10の目標とする挙動に相関した値である目標横加速度GY-Tを減算して得られる横加速度差(反力補正値)GY-difに応じて、電動パワーステアリング機構14に入力されるアシストトルクTを補正するので、実際の車両10の挙動が急変することを抑制することが可能となり、車両10の操縦性および安定性を向上させることができるのである。
ここで、図4(A)および図4(B)を用いて説明した実験とは別の視点で本願発明の作用効果を検証する。
車両10が、バンク角の設定された道路(いわゆるバンク路)を直進している場合を想定する。このとき、車両10には、バンク角に応じて斜め下方への横加速度が作用するため、車両10は、ステアリングホイール11はニュートラル位置(即ち、操舵角δSWがゼロ)であるにもかかわらず、横加速度センサ25が実横加速度GY-Aを検出しているという状況にある。
このような状況において、従来技術(例えば、上述の特許文献1の技術)によれば、車両はドライバが意図しているよりも小さな旋回半径で旋回している(いわゆるオーバステア状態)であるとみなし、横加速度が作用している方向とは逆方向に旋回できるように、ステアリングホイールに対してアシストトルクを作用させる。しかしながら、このようなアシストトルクがステアリングホイールに付加されるということは、バンク路を走行している車両にとっては、ドライバがステアリングホイールに僅かな力を加えただけで、車両がバンク上方へ旋回することを許容するということであり、ドライバに違和感を与えてしまうことになる。
これに対して、本実施形態に係る本願発明によれば、車両10がバンク路を直進している状況にある場合に車両10がバンク上方へ旋回するようにステアリング操作が行なわれても、ステアリングホイールに付加されるアシストトルクが通常よりも減じられるように補正されるので、ドライバの感覚としては、バンク上方へ旋回するようなステアリング操作は通常よりも重く感じられる。したがって、ドライバの感覚と、車両10の走行状態を合致させることが可能となり、ドライブフィールの向上に寄与することができる。
他方、車両10に横風が作用した場合を想定しても、本願発明の優れた作用効果を説明することができる。
つまり、直進走行中の車両10に横風が作用した場合、車両10は、ステアリングホイール11はニュートラル位置(即ち、操舵角δSWがゼロ)であるにもかかわらず、横加速度センサ25が実横加速度GY-Aを検出しているという状況下にある。つまり、車両10がバンク路を直進走行している場合と概ね同様の状況下にあるといえる。
このとき、ドライバは横風によって車両が流されないようにカウンターステア操作を行なうのが通常であると考えられるが、従来技術(例えば、上述の特許文献1の技術)が適用された車両においては、横加速度が作用している方向とは逆方向に旋回できるように、ステアリングホイールに対してアシストトルクが作用するようになっているので、ドライバが通常通りにステアリングホイールを操作したとしても、その操舵角は大きく変化する。つまり、車両は、横風に対するカウンターステア操作によって、横風の風上方向へ容易に旋回することが許容されているのであるが、ドライバとしては、横風に抗うべくステアリング操作をしたにもかかわらず、通常時よりも軽い操舵感となっているため違和感をおぼえ、また、車両がオーバステア状態に陥りやすいという課題が生じる。
これに対して、本実施形態に係る本願発明によれば、車両10のドライバが、横風が吹いてきている方向に車両10を旋回させようとした場合、即ち、カウンターステア操作を行なおうとした場合、この操作そのものは許容するものの、急激にステアリングホイール11が操作されることを防ぐことができる。つまり、車両10がオーバステア状態に陥ることを防ぎ、車両10の操縦性を確保しながら、安定性を向上させることができ、さらに、ドライバに対して違和感を与えることもない。
次に、上述の実施形態の変形例(第1〜第3)について説明する。
まず、第1変形例について、図5および図6を用いて説明する。なお、図5はその構成を示す模式的なブロック図、図6はヨー角速度を用いて制御を行なった場合の車両挙動を示す模式的なグラフであって、(A)は路面の摩擦係数が高い場合、(B)は路面の摩擦係数が低い場合を示す。また、上述の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略し、ここでは上述の実施形態との相違点に重点を置いて説明する。
図5に示すように、本変形例における車両50は、図1を用いて説明した車両10と原則的には同様の車両であるが、以下の点で異なっている。つまり、車両10においては、目標横加速度設定部47が、車速センサ22により検出された車速Vおよび操舵角センサ24により検出された操舵角δSWに基づいて目標横加速度GY-Tを設定し、減算部48が、この目標横加速度GY-Tから、横加速度センサ25により検出された実横加速度GY-Aを減算することによって得られた反力補正値GY-T(I-dif)を求める構成となっていた。
これに対して、図5に示す車両50においては、上述の目標横加速度設定部47に換えて目標ヨーレイト設定部51が設けられ、上述の横加速度センサ25に換えてヨーレイトセンサ52が設けられ、また、減算部48に換えて減算部53が設けられている。
そして、この車両50においては、車速センサ22により検出された車速Vおよび操舵角センサ24により検出された操舵角δSWに基づいて目標ヨーレイトYR-Tを設定し、減算部53が、目標ヨーレイト設定部51によって設定された目標横加速度GY-Tから、ヨーレイトセンサ25により検出された実ヨーレイトYR-Aを減算することによって得られたヨーレイト差(反力補正値)YR-dif(I-dif)を求めるようになっている。
本変形例に係る本願発明によれば、図6(A)および図6(B)に示すように、車両50が高い摩擦係数を有する道路(いわゆる、高μ路)を走行した場合であっても(図6(A)参照)、車両50が低い摩擦係数を有する道路(いわゆる、低μ路)を走行した場合であっても(図6(B)参照)、車両50の操縦性および安定性を増大させることができる。なお、図6(A)および図6(B)に示す実験における具体的条件は、図4(A)および図4(B)を用いて説明した条件と同様である。
次に、第2変形例について、図7および図8を用いて説明する。なお、図7はその構成を示す模式的なブロック図、図8はロール角を用いて制御を行なった場合の車両挙動を示す模式的なグラフであって、(A)は路面の摩擦係数が高い場合、(B)は路面の摩擦係数が低い場合を示す。また、上述の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略し、ここでは上述の実施形態との相違点に重点を置いて説明する。
図7に示すように、本変形例における車両60には、図1に示す実施形態における目標横加速度設定部47に換えて目標ロール角設定部61が設けられ、上述の横加速度センサ25に換えてロール角センサ62が設けられ、また、減算部48に換えて減算部63が設けられている。
そして、この車両60においては、車速センサ22により検出された車速Vおよび操舵角センサ24により検出された操舵角δSWに基づいて目標ロール角RA-Tを設定し、減算部63が、目標ロール角設定部61によって設定された目標ロール角RA-Tから、ロール角センサ62により検出された実ロール角RA-Aを減算することによって得られたロール角差(反力補正値)RA-dif(I-dif)を求めるようになっている。
本変形例に係る本願発明によれば、図8(A)および図8(B)に示すように、車両60が高μ路を走行した場合であっても(図8(A)参照)、車両60が低μ路を走行した場合であっても(図8(B)参照)、この車両60の操縦性および安定性を増大させることができる。なお、図8(A)および図8(B)に示す実験における具体的条件は、図4(A)および図4(B)を用いて説明した条件と同様である。
次に、第3変形例について、図9および図10を用いて説明する。なお、図9はその構成を示す模式的なブロック図、図10はロール角速度を用いて制御を行なった場合の車両挙動を示す模式的なグラフであって、(A)は路面の摩擦係数が高い場合、(B)は路面の摩擦係数が低い場合を示す。また、上述の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略し、ここでは上述の実施形態との相違点に重点を置いて説明する。
図9に示すように、本変形例における車両70には、図1に示す実施形態における目標横加速度設定部47に換えて目標ロール角速度設定部71が設けられ、上述の横加速度センサ25に換えてロール角センサ72が設けられ、さらに、減算部48に換えて減算部74が設けられている。また、実ロール角速度ωRA-Aを算出するロール角速度算出部73が付加制御ユニット33内に新たに設けられている。
そして、この車両70においては、目標ロール角速度設定部71が車速センサ22により検出された車速Vおよび操舵角センサ24により検出された操舵角δSWに基づいて目標ロール角速度ωRA-Tを設定し、また、ロール角速度算出部73がロール角センサ72により検出された実ロール角RA-Aを微分することで実ロール角速度ωRA-Aを算出するようになっている。そして、減算部74が、目標ロール角速度設定部71によって設定された目標ロール角速度ωRA-Tから、ロール角速度算出部73により算出された実ロール角速度ωRA-Aを減算することによって得られたロール角速度差(反力補正値)ωRA-dif(I-dif)を求めるようになっている。
本変形例に係る本願発明によれば、図10(A)および図10(B)に示すように、車両70が高μ路を走行した場合であっても(図10(A)参照)、車両70が低μ路を走行した場合であっても(図10(B)参照)、この車両70の操縦性および安定性を増大させることができる。なお、図10(A)および図10(B)に示す実験における具体的条件は、図4(A)および図4(B)を用いて説明した条件と同様である。
以上、本発明の実施形態およびその第1〜第3変形例を説明したが、本発明は係る実施形態やその変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述の実施形態においては、操舵機構(舵角変更機構)13がステアリングホイール11と機械的に接続されている場合について説明したが、このような場合に限定するものではない。例えば、操舵機構とステアリングホイールとを電気的に接続し、ステアリングホイールの操作に応じて操舵機構が作動するもの(いわゆるステアバイワイヤ機構)としてもよい。
また、上述の実施形態においては、正は左方向(反時計回り方向)、負は右方向(時計回り方向)として説明したが、このような場合に限定するものではなく、正負を逆にしてもよい。
また、上述の実施形態においては、操舵力調整機構として電動パワーステアリング機構14が用いられた場合について説明したが、これに限定するものではなく、油圧式のパワーステアリングであってもよい。
また、上述の実施形態のように、目標横加速度設定部47が、車速センサ22によって検出された車速Vと、操舵角センサ24によって検出された操舵角δSWとに基づいて、目標横加速度GY-Tを求める構成に限らず、例えば、目標横加速度設定部が、操舵トルクと車速とに基づいて目標横加速度を求めるようにすることも、理論上は可能である。
しかしながら、操舵トルクは、操舵角に比べて横加速度との相関性が弱い。また、この操舵トルクは、操舵輪からステアリングホイールに対して入力される振動や衝撃(いわゆる、ステアリング・キックバック)に応じて変化するため、目標横加速度を得るパラメータとしては好ましいとはいえない。したがって、目標横加速度GY-Tを求める場合には、上述の実施形態で説明した目標横加速度設定部47のように、車速センサ22によって検出された車速Vと操舵角センサ24によって検出された操舵角δSWとに基づいて目標横加速度GY-Tを求めるようにすることが好ましい。
本発明の一実施形態に係る車両の操舵制御装置の全体構成を示す模式的なブロック図である。 本発明の一実施形態に係る車両の操舵制御装置において、基本アシスト電流値の算出に用いられるマップを示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る車両の操舵制御装置のEPS−ECUによる制御の内容を示す模式的なフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る車両の操舵制御装置が横加速度を用いて制御を行なった場合の車両挙動を示す模式的なグラフであって、(A)は路面の摩擦係数が高い場合、(B)は路面の摩擦係数が低い場合を示す。 本発明の一実施形態の第1変形例に係る車両の操舵制御装置の全体構成を示す模式的なブロック図である。 本発明の一実施形態の第1変形例に係る車両の操舵制御装置がヨー角速度を用いて制御を行なった場合の車両挙動を示す模式的なグラフであって、(A)は路面の摩擦係数が高い場合、(B)は路面の摩擦係数が低い場合を示す。 本発明の一実施形態の第2変形例に係る車両の操舵制御装置の全体構成を示す模式的なブロック図である。 本発明の一実施形態の第2変形例に係る車両の操舵制御装置がロール角を用いて制御を行なった場合の車両挙動を示す模式的なグラフであって、(A)は路面の摩擦係数が高い場合、(B)は路面の摩擦係数が低い場合を示す。 本発明の一実施形態の第3変形例に係る車両の操舵制御装置の全体構成を示す模式的なブロック図である。 本発明の一実施形態の第3変形例に係る車両の操舵制御装置がロール角速度を用いて制御を行なった場合の車両挙動を示す模式的なグラフであって、(A)は路面の摩擦係数が高い場合、(B)は路面の摩擦係数が低い場合を示す。
符号の説明
10,50,60,70 車両
11 ステアリングホール(操舵部)
12 操舵輪
13 操舵機構(舵角変更機構)
14 電動パワーステアリング機構(操舵力調整機構)
21 操舵トルクセンサ(操舵力検出手段)
22 車速センサ(車速検出手段)
24 舵角センサ(操舵角検出手段)
25 横加速度センサ(実横加速度検出手段;実挙動相関値検出手段)
47 目標横加速度設定部(目標横加速度算出手段;目標挙動相関値算出手段)
48,53,63,74 減算部(反力補正手段)
51 目標ヨーレイト設定部(目標挙動相関値算出手段)
52 ヨーレイトセンサ(実ヨー角速度検出手段;実挙動相関値検出手段)
61 目標ロール角設定部(目標ロール角検出手段;目標挙動相関値算出手段)
62 ロール角センサ(実ロール角検出手段;実挙動相関値検出手段)
71 目標ロール角速度設定部(目標ロール角速度検出手段;目標挙動相関値算出手段)
72 ロール角速度センサ(実ロール角速度検出手段;実挙動相関値検出手段)
δSW 操舵角
θFT 舵角
SW 操舵トルク(操舵力)
V 車速
GY-A 実横加速度(実挙動相関値)
GY-T 目標横加速度(目標挙動相関値)
GY-dif 横加速度差(反力補正値)
YR-A 実ヨーレイト(実挙動相関値)
YR-T 目標ヨーレイト(目標挙動相関値)
YR-dif ヨーレイト差(反力補正値)
RA-A 実ロール角(実挙動相関値)
RA-T 目標ロール角(目標挙動相関値)
RA-dif ロール角差(反力補正値)
ωRA-A 実ロール角速度(実挙動相関値)
ωRA-T 目標ロール角速度(実挙動相関値)
ωRA-dif ロール角速度差(反力補正値)

Claims (5)

  1. 車両のドライバにより操作される操舵部と、
    該操舵部の操舵角に応じて該車両の操舵輪の舵角を変更する舵角変更機構と、
    該操舵部に入力された操舵力を検出する操舵力検出手段と、
    該車両の車速を検出する車速検出手段と、
    該操舵力検出手段により検出された該操舵力および該車速検出手段によって検出された該車速に応じた補助駆動力で該舵角変更機構を駆動する操舵力調整機構と、
    該操舵部の操舵角を検出する操舵角検出手段と、
    該車両の実際の挙動に相関した値である実挙動相関値を検出する実挙動相関値検出手段と、
    該操舵角検出手段により検出された該操舵角および該車速検出手段によって検出された該車速に基づいて該車両の目標とする挙動に相関した値である目標挙動相関値を求める目標挙動相関値算出手段と、
    該実挙動相関値から該目標挙動相関値を減算して得られる反力補正値に応じて該補助駆動力を補正する反力補正手段とを備えた
    ことを特徴とする車両の操舵制御装置。
  2. 該実挙動相関値検出手段は、該車両の実横加速度を検出する実横加速度検出手段であり、
    該目標挙動相関値算出手段は、該車両の目標横加速度を求める目標横加速度算出手段である
    ことを特徴とする、請求項1に記載の車両の操舵制御装置。
  3. 該実挙動相関値検出手段は、該車両の実ヨー角速度を検出する実ヨー角速度検出手段であり、
    該目標挙動相関値算出手段は、該車両の目標ヨー角速度を求める目標ヨー角速度算出手段である
    ことを特徴とする、請求項1に記載の車両の操舵制御装置。
  4. 該実挙動相関値検出手段は、該車両の実ロール角を検出する実ロール角検出手段であり、
    該目標挙動相関値算出手段は、該車両の目標ロール角を求める目標ロール角算出手段である
    ことを特徴とする、請求項1に記載の車両の操舵制御装置。
  5. 該実挙動相関値検出手段は、該車両の実ロール角速度を検出する実ロール角速度検出手段であり、
    該目標挙動相関値算出手段は、該車両の目標ロール角速度を求める目標ロール角速度算出手段である
    ことを特徴とする、請求項1に記載の車両の操舵制御装置。
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