JP2007168650A - 自動車およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発進時のブレーキの引きずりによる異音の発生を抑制する。
【解決手段】停車中に運転者がブレーキペダルを離してもブレーキ圧を保持する制御を行なっている最中に発進要求がなされてブレーキの解除指示がなされたときには、待ち時間tbがブレーキ圧が充分低くなる時間trefを経過しておらず、アクセル開度Accや勾配θがそれぞれ所定の閾値より小さく迅速に駆動軸から動力を出力する必要がないときには(ステップS100〜S130)、運転者の駆動要求に基づくトルクTrtmpになまし処理を施したトルクを要求トルクTr*として設定し(ステップS150,S160)、設定した要求トルクTr*を用いてエンジンの目標回転数Ne*などを設定する(ステップS170〜S220)。こうすれば、運転者による駆動要求より小さい動力を駆動軸に出力することができ、ブレーキの引きずりによる異音の発生を抑制することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車およびその制御方法に関する。
従来、この種の自動車としては、車軸に動力を出力するエンジンと、油圧式のブレーキとを備え、停車中に運転者がブレーキペダルを離してもブレーキの油圧を保持して車軸への制動力の付与を継続してアクセルペダルが踏み込まれたときにブレーキを解除して発進するブレーキ自動継続機能を行なうものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この自動車では、坂道で発進する際にずり下がらない程度の動力をエンジンから出力しながらブレーキを解除するため、坂道でのずり下がりを抑制できるとしている。
特開平7−144625号公報
しかしながら、上述の自動車において、ブレーキを解除してもブレーキの油圧の応答性が低いため、車軸への制動力は瞬時に解除されない。そのような状態でエンジンから車軸に動力が出力されると、ブレーキの引きずりが生じて異音が発生してしまう。このような異音の発生は、運転者に乗り心地の悪さを感じさせるため、できるだけ抑制されることが望ましい。
本発明の自動車およびその制御方法は、発進する際にブレーキの引きずりによる異音の発生を抑制することを目的の一つとする。また、本発明の自動車およびその制御方法は、異音の発生を抑制しつつより迅速に運転者による駆動要求に基づく動力を車軸に出力することを目的の一つとする。
本発明の自動車およびその制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の自動車は、
車軸に動力を出力可能な動力源と、
加圧された作動流体を用いて作動し、運転者の制動要求操作に基づいて前記車軸に制動力を付与すると共に運転者の制動要求操作に拘わらず前記車軸に制動力を付与可能な制動力付与手段と、
運転者による駆動要求を検出する駆動要求検出手段と、
運転者による制動要求操作がなされていない状態で前記制動力付与手段によって前記車軸に制動力が付与されながら停車している最中に前記駆動要求検出手段によって運転者による駆動要求が検出されたときには、前記制動力付与手段による制動力の付与が解除されると共に前記検出された駆動要求に基づく待ち時間が経過するまでは前記検出された駆動要求に基づく動力より少ない動力が前記車軸に出力されるよう前記制動力付与手段と前記動力源とを制御し、前記待ち時間が経過した時以降は前記検出された駆動要求に基づく動力が前記車軸に出力されるよう前記制動力付与手段と前記動力源とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の自動車では、運転者による制動要求操作がなされていない状態で制動力付与手段によって車軸に制動力が付与されながら停車している最中に運転者による駆動要求がなされたときには、制動力付与手段による制動力の付与が解除されると共に運転者による駆動要求に基づく待ち時間が経過するまではこの駆動要求に基づく動力より少ない動力が車軸に出力されるよう制動力付与手段と動力源とを制御し、待ち時間が経過した時以降は運転者による駆動要求に基づく動力が車軸に出力されるよう制動力付与手段と動力源とを制御する。制動力付与手段による制動力の付与が解除されると共に運転者による駆動要求に基づく待ち時間が経過するまでは駆動要求に基づく動力より少ない動力を車軸に出力するから、制動力付与手段の応答性が低いときでも制動力付与手段の引きずりを抑制することができる。この結果、異音の発生を抑制することができる。また、運転者による駆動要求に基づく待ち時間が経過した時以降には運転者による駆動要求に基づく動力を車軸に出力するから、待ち時間が経過した時以降にはより迅速に駆動要求に基づく動力を車軸に出力することができる。
こうした本発明の自動車において、前記制御手段は、前記検出された駆動要求が所定要求未満であるときには前記検出された駆動要求に基づく待ち時間が経過するまで前記検出された駆動要求に基づく動力より少ない動力が前記車軸に出力されるよう前記制動力付与手段と前記動力源とを制御し、前記検出された駆動要求が所定要求より大きいときには前記待ち時間を待たずに前記検出された駆動要求に基づく動力が前記車軸に出力されるよう前記制動力付与手段と前記動力源とを制御する手段であるものとすることもできる。駆動要求が所定要求未満であるときには待ち時間が経過するまで駆動要求に基づく動力より少ない動力を車軸に出力するから、制動力付与手段の引きずりによる異音の発生を抑制することができる。また、駆動要求が所定要求より大きいときには待ち時間を待たずに運転者の駆動要求に基づく動力を車軸に出力するから、迅速に駆動要求に基づく動力を車軸に出力することができる。
また、本発明の自動車において、該自動車の前後方向の勾配を検出する勾配検出手段を備え、前記待ち時間は、前記検出された駆動要求と前記検出された勾配とに基づく時間であるものとすることもできる。こうすれば、自動車のずり下がりを抑制することができる。
さらに、本発明の自動車において、所定のスイッチの操作を検出するスイッチ操作検出手段を備え、前記制御手段は、前記スイッチ操作検出手段により所定のスイッチの操作を検出されたときには運転者による制動要求操作がなされていない状態で前記車軸に制動力が付与されるよう前記制動力付与手段を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、所定のスイッチ操作が検出されたときに、運転者による制動要求操作がなされていない状態で車軸に制動力を付与することができる。
あるいは、本発明の自動車において、前記動力源として内燃機関および電動機の少なくとも一方を備えるものとすることもできる。
本発明の自動車の制御方法は、
車軸に動力を出力可能な動力源と、加圧された作動流体を用いて作動し運転者の制動要求操作に基づいて前記車軸に制動力を付与すると共に運転者の制動要求操作に拘わらず前記車軸に制動力を付与可能な制動力付与手段と、を備える自動車の制御方法であって、
運転者による制動要求操作がなされていない状態で前記制動力付与手段によって前記車軸に制動力が付与されながら停車している最中に前記駆動要求検出手段によって運転者による駆動要求が検出されたときには、前記制動力付与手段による制動力の付与が解除されると共に運転者による駆動要求に基づく待ち時間が経過するまでは前記駆動要求に基づく動力より少ない動力が前記車軸に出力されるよう前記制動力付与手段と前記動力源とを制御し、前記待ち時間が経過した時以降は前記駆動要求に基づく動力が前記車軸に出力されるよう前記制動力付与手段と前記動力源とを制御する
ことを要旨とする。
この本発明の自動車の制御方法では、運転者による制動要求操作がなされていない状態で制動力付与手段によって車軸に制動力が付与されながら停車している最中に運転者による駆動要求がなされたときには、制動力付与手段による制動力の付与が解除されると共に運転者による駆動要求に基づく待ち時間が経過するまではこの駆動要求に基づく動力より少ない動力が車軸に出力されるよう制動力付与手段と動力源とを制御し、待ち時間が経過した時以降は運転者による駆動要求に基づく動力が車軸に出力されるよう制動力付与手段と動力源とを制御する。制動力付与手段による制動力の付与が解除されると共に運転者による駆動要求に基づく待ち時間が経過するまでは駆動要求に基づく動力より少ない動力を車軸に出力するから、制動力付与手段の応答性が低いときでも制動力付与手段の引きずりを抑制することができる。この結果、異音の発生を抑制することができる。また、運転者による駆動要求に基づく待ち時間が経過した時以降には運転者による駆動要求に基づく動力を車軸に出力するから、待ち時間が経過した時以降にはより迅速に駆動要求に基づく動力を車軸に出力することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例である動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、駆動輪63a,63bや図示しない従動輪のブレーキを制御するためのブレーキアクチュエータ92と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ブレーキアクチュエータ92は、ブレーキペダル85の踏み込みに応じて生じるブレーキマスターシリンダ90の圧力(ブレーキ圧)と車速Vとにより車両に作用させる制動力におけるブレーキの分担分に応じた制動トルクが駆動輪63a,63bや図示しない従動輪に作用するようブレーキホイールシリンダ96a〜96dの油圧を調整したり、ブレーキペダル85の踏み込みに無関係に、駆動輪63a,63bや従動輪に制動トルクが作用するようブレーキホイールシリンダ96a〜96dの油圧を調整したりすることができるように構成されている。ブレーキアクチュエータ92は、ブレーキ用電子制御ユニット(以下、ブレーキECUという)94により制御されている。ブレーキECU94は、図示しない信号ラインにより、駆動輪63a,63bや従動輪に取り付けられた図示しない車輪速センサからの車輪速や図示しない操舵角センサからの操舵角などの信号を入力して、運転者がブレーキペダル85を踏み込んだときに駆動輪63a,63bや従動輪のいずれかがロックによりスリップするのを防止するアンチロックブレーキシステム機能(ABS)や運転者がアクセルペダル83を踏み込んだときに駆動輪63a,63bのいずれかが空転によりスリップするのを防止するトラクションコントロール(TRC),車両が旋回走行しているときに姿勢を保持する姿勢保持制御(VSC)なども行なう。また、ブレーキECU94は、停車中に運転者がブレーキペダル85を離しても駆動輪63a,63bや従動輪に作用する制動トルクを保持するブレーキ自動継続機能も行なう。ブレーキECU94は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってブレーキアクチュエータ92を駆動制御したり、必要に応じてブレーキアクチュエータ92の状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,ブレーキ自動継続機能をオンオフするためのブレーキ自動継続機能作動スイッチ87からの作動信号,車速センサ88からの車速V,車両の前後方向の勾配を検出する勾配センサ89からの勾配θなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52,ブレーキECU94と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52,ブレーキECU94と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、運転者によりブレーキ自動継続機能作動スイッチ87がオンにされて、停車中に運転者がブレーキペダル85を離しても駆動輪63a,63bや従動輪に作用する制動トルクを保持するブレーキ自動継続機能が行なわれている最中に運転者の要求によって発進する際の動作について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される発進時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、ブレーキ自動継続機能が行なわれている最中に運転者によるアクセルペダル83の踏み込みが検出されて、ブレーキECU94に駆動輪63a,63bや従動輪に作用する制動トルクを解除するようブレーキ解除指示がなされた直後に実行されるものとし、所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。なお、ブレーキ解除指示を受信したブレーキECU94は、ブレーキホイールシリンダ96a〜96dの油圧を抜いて駆動輪63a,63bや従動輪に作用する制動トルクを解除するようブレーキアクチュエータ92を駆動制御する。
発進時制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,エンジン22の回転数Ne,バッテリ50の入出力制限Win,Wout,勾配センサ89からの勾配θ,ブレーキECU94に前述したブレーキ解除指示がなされてからの待ち時間tbなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、エンジン22の回転数Neはクランクシャフト26に取り付けられたクランクポジションセンサ23aからの信号に基づいて計算されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。さらに、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、温度センサ51により検出されたバッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。そして、待ち時間tbは、ブレーキECU94にブレーキ解除指示がなされたときから図示しないタイマにより計時された時間を入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、待ち時間tbがブレーキホイールシリンダ96a〜96dの油圧が充分低くなるまでの時間trefを経過しているか否かや(ステップS110)アクセル開度Accが運転者の駆動要求が大きいと判断するアクセル開度の閾値Accthより小さいか否か(ステップS120),勾配θが迅速にリングギヤ軸32aに動力を出力しないと車両が坂道をずり下がる勾配の閾値θthより小さいか否かを判定する(ステップS130)。待ち時間tbが時間trefを経過しているときには(ステップS110)、ブレーキホイールシリンダ96a〜96dの油圧が充分低くなっていると判断してステップS140の処理に進む。また、待ち時間tbが時間trefを経過しておらずブレーキホイールシリンダ96a〜96dの油圧が充分低くなっていないときでも、アクセル開度Accが閾値Accth以上であり運転者の駆動要求が大きくリングギヤ軸32aに迅速に運転者による駆動要求に基づく動力を出力したほうがよいとき(ステップS120)や勾配θが閾値θth以上であり迅速にリングギヤ軸32aに動力を出力しないと車両がずり下がるとき(ステップS130)には、ステップS140の処理に進む。
ステップS140の処理では、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とエンジン22に要求される要求パワーPe*とを設定する(ステップS140)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図3に要求トルク設定用マップの一例を示す。要求パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求パワーPb*とロスLossとの和として計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることによって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ることによって求めることができる。
続いて、設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS170)。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと要求パワーPe*とに基づいて目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図4に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
次に、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS180)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図5に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、R軸上の2つの太線矢印は、エンジン22を目標回転数Ne*および目標トルクTe*の運転ポイントで定常運転したときにエンジン22から出力されるトルクTe*がリングギヤ軸32aに伝達されるトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2*が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。また、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(Gr・ρ) (1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (2)
こうしてモータMG1の目標回転数Nm1*とトルク指令Tm1*とを計算すると、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(3)および式(4)により計算すると共に(ステップS190)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(5)により計算し(ステップS200)、計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS210)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する要求トルクTr*を、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、式(5)は、前述した図5の共線図から容易に導き出すことができる。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (3)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (4)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (5)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS220)、発進時制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。このように、ブレーキホイールシリンダ96a〜96dの油圧が充分低くなっているときには運転者の駆動要求に基づく動力をリングギヤ軸32aに迅速に出力することができる。また、ブレーキホイールシリンダ96a〜96dの油圧が充分に低くなっていないときでも、運転者による駆動要求が大きいときや坂道で車両がずり下がることがあるときには、待ち時間tbが時間trefを経過するのを待たずにリングギヤ軸32aに迅速に運転者の駆動要求に基づく動力を出力することができる。
一方、経過時間tbが時間trefを経過していない、すなわち、ブレーキホイールシリンダ96a〜96dの油圧が充分低くなっておらず(ステップS110),且つ,アクセル開度Accが閾値Accthより小さく運転者による駆動要求が大きくなく(ステップS120)、且つ、勾配θが閾値θthより小さく車両がずり下がらないとき(ステップS130)には、運転者の駆動要求に基づく動力をリングギヤ軸32aに迅速に出力する必要がないと判断して、ステップS140の処理と同様に図3に例示した要求トルク設定用マップを用いて、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて仮要求トルクTrtmpを設定し(ステップS150)、設定した仮要求トルクTrtmpを時定数τでなまし処理を施したものを次式(6)により計算し、計算したものを要求トルクTr*として設定すると共に設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求パワーPb*とロスLossとの和をエンジン22に要求される要求パワーPe*として設定する(ステップS160)。ここで、時定数τは、なまし処理の時定数であり、値0〜値1の範囲で定められている。このように、要求トルクTr*として、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて設定される運転者が駆動軸としてのリングギヤ軸32aに要求しているトルクになまし処理を施したものを用いているから、要求パワーPe*は、運転者が駆動軸としてのリングギヤ軸32aに要求している動力より少ない動力として設定されることになる。
Tr*=τ・前回Tr*+(1-τ)・Trtmp (6)
続いて、設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定して(ステップS170)、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いてモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいてモータMG1のトルク指令Tm1*を計算し(ステップS180)、モータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを計算すると共に(ステップS190)要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを計算し(ステップS200)、計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し(ステップS210)、設定したエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をエンジンECU24,モータECU40にそれぞれ送信して(ステップS220)、発進時制御ルーチンを終了する。このように、ブレーキホイールシリンダ96a〜96dの油圧が充分低くなっておらず、リングギヤ軸32aに迅速に運転者による駆動要求に基づく動力を出力する必要がないときには、リングギヤ軸32aに運転者の駆動要求に基づく動力より小さい動力を出力することができる。
図6は、ブレーキホイールシリンダ96aの油圧とリングギヤ軸32aから出力される動力との時間変化の一例を示す説明図である。図中、実線は、運転者による駆動要求に基づく動力より小さい動力をリングギヤ軸32aから出力したときの動力の時間変化を示し、破線は、運転者による駆動要求に基づく動力より小さい動力をリングギヤ軸32aから出力したときの動力の時間変化を示している。また、図中、時刻t0は、ブレーキECU94にブレーキ解除指示がなされた時刻である。図示するように、時刻t0から時刻t1(=t0+tref)を経過するまで、すなわち、ブレーキホイールシリンダ96aの油圧が充分低くなるまではリングギヤ軸32aに運転者が要求している動力より小さい動力を出力する。こうすれば、ブレーキの引きずりを抑制でき、ブレーキの引きずりによる異音の発生を抑制することができる。また、時刻t1以降は、リングギヤ軸32aに迅速に運転者が要求している動力を出力することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、ブレーキホイールシリンダ96aの油圧が充分低く、且つ、リングギヤ軸32aに迅速に動力を出力する必要がないときには、リングギヤ軸32aに運転者が要求している動力より小さい動力を出力する。この結果、ブレーキの引きずりによる異音の発生を抑制することができる。また、ブレーキホイールシリンダ96aの油圧が充分低くなっていたり、リングギヤ軸32aに迅速に動力を出力する必要があるときには、リングギヤ軸32aに運転者が要求している動力を迅速に出力することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS150,ステップS160の処理で、運転者の駆動要求に基づくトルクになまし処理を施したものを要求トルクTr*に設定するものとしたが、運転者の駆動要求に基づくトルクより小さいトルクを要求トルクTr*に設定すればよいから、運転者の駆動要求に基づくトルクにレート処理を施すものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ブレーキホイールシリンダ96aの油圧が充分低くなっていないときでもリングギヤ軸32aに迅速に動力を出力する必要があるときには待ち時間tbが時間trefを経過するのを待たずに運転者が要求している動力に基づく動力を出力するものとしたが、このような場合でも応答性の低下を許容するならば待ち時間tbが時間trefを経過するまで運転者が要求している動力より小さい動力を出力するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、勾配センサ89からの勾配θを考慮するものとしたが、坂道で多少のずり下がりを許容するならば勾配θを考慮しないものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ブレーキ自動継続機能スイッチ87が運転者によりオンオフされることにより図2に例示した発進時制御ルーチンが実行されるものとしたが、スイッチのオンオフによらず所定の条件が成立したときに図示した発進時制御ルーチンが実行されるものしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図7の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図7における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図8の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20は、エンジンからの動力の一部を車軸側に伝達すると共に残余を電気エネルギに変換して二次電池を充電したり車軸側に取り付けられた電動機に供給するタイプのいわゆるパラレルハイブリッド自動車として構成するものとしたが、エンジンからの動力のすべてを電気エネルギに変換して二次電池を充電すると共に二次電池からの電力を用いて走行するいわゆるシリーズハイブリッド自動車として構成してもよいし、ハイブリッド自動車以外の自動車、例えば、エンジンからの動力だけで走行する通常のエンジン自動車として構成してもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される発進時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 ブレーキホイールシリンダ96aの油圧とリングギヤ軸32aから出力される動力との時間変化の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、24a CPU、24b ROM、24c RAM、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、87 ブレーキ自動継続機能作動スイッチ、88 車速センサ、89 勾配センサ、90 ブレーキマスターシリンダ、92 ブレーキアクチュエータ、94 ブレーキ用電子制御ユニット(ブレーキECU)、96a〜96d ブレーキホイールシリンダ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (6)

  1. 車軸に動力を出力可能な動力源と、
    加圧された作動流体を用いて作動し、運転者の制動要求操作に基づいて前記車軸に制動力を付与すると共に運転者の制動要求操作に拘わらず前記車軸に制動力を付与可能な制動力付与手段と、
    運転者による駆動要求を検出する駆動要求検出手段と、
    運転者による制動要求操作がなされていない状態で前記制動力付与手段によって前記車軸に制動力が付与されながら停車している最中に前記駆動要求検出手段によって運転者による駆動要求が検出されたときには、前記制動力付与手段による制動力の付与が解除されると共に前記検出された駆動要求に基づく待ち時間が経過するまでは前記検出された駆動要求に基づく動力より少ない動力が前記車軸に出力されるよう前記制動力付与手段と前記動力源とを制御し、前記待ち時間が経過した時以降は前記検出された駆動要求に基づく動力が前記車軸に出力されるよう前記制動力付与手段と前記動力源とを制御する制御手段と、
    を備える自動車。
  2. 前記制御手段は、前記検出された駆動要求が所定要求未満であるときには前記検出された駆動要求に基づく待ち時間が経過するまで前記検出された駆動要求に基づく動力より少ない動力が前記車軸に出力されるよう前記制動力付与手段と前記動力源とを制御し、前記検出された駆動要求が所定要求より大きいときには前記待ち時間を待たずに前記検出された駆動要求に基づく動力が前記車軸に出力されるよう前記制動力付与手段と前記動力源とを制御する手段である請求項1記載の自動車。
  3. 請求項1または2記載の自動車であって、
    該自動車の前後方向の勾配を検出する勾配検出手段を備え、
    前記待ち時間は、前記検出された駆動要求と前記検出された勾配とに基づく時間である
    自動車。
  4. 請求項1ないし3いずれか記載の自動車であって、
    所定のスイッチの操作を検出するスイッチ操作検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記スイッチ操作検出手段により所定のスイッチの操作を検出されたときには運転者による制動要求操作がなされていない状態で前記車軸に制動力が付与されるよう前記制動力付与手段を制御する手段である
    自動車。
  5. 前記動力源として内燃機関および電動機の少なくとも一方を備える請求項1ないし4いずれか記載の自動車。
  6. 車軸に動力を出力可能な動力源と、加圧された作動流体を用いて作動し運転者の制動要求操作に基づいて前記車軸に制動力を付与すると共に運転者の制動要求操作に拘わらず前記車軸に制動力を付与可能な制動力付与手段と、を備える自動車の制御方法であって、
    運転者による制動要求操作がなされていない状態で前記制動力付与手段によって前記車軸に制動力が付与されながら停車している最中に前記駆動要求検出手段によって運転者による駆動要求が検出されたときには、前記制動力付与手段による制動力の付与が解除されると共に運転者による駆動要求に基づく待ち時間が経過するまでは前記駆動要求に基づく動力より少ない動力が前記車軸に出力されるよう前記制動力付与手段と前記動力源とを制御し、前記待ち時間が経過した時以降は前記駆動要求に基づく動力が前記車軸に出力されるよう前記制動力付与手段と前記動力源とを制御する
    自動車の制御方法。
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