JP2007168357A - 紫外線吸収性積層フィルムおよびその成形体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも、基材フィルム、有機系紫外線吸収剤層、シーラントフィルムからなる紫外線吸収性積層フィルムであって、前記有機系紫外線吸収剤層が基材フィルムとシーラントフィルムの間に設けられており、かつ、前記シーラントフィルムは有機系紫外線吸収剤の移行を防止する非透過性樹脂からなることを特徴とする紫外線吸収性積層フィルムおよびその成形体である。
【選択図】図1
Description
請求項1に係る発明は、
少なくとも、基材フィルム、有機系紫外線吸収剤層、シーラントフィルムからなる紫外線吸収性積層フィルムであって、
前記有機系紫外線吸収剤層が基材フィルムとシーラントフィルムの間に設けられており、かつ、前記シーラントフィルムは有機系紫外線吸収剤の移行を防止する非透過性樹脂からなることを特徴とする紫外線吸収性積層フィルムである。
前記有機系紫外線吸収剤の移行を防止する非透過性樹脂がポリエステル系樹脂からなることを特徴とする請求項1記載の紫外線吸収性積層フィルムである。
前記有機系紫外線吸収剤の移行を防止する非透過性樹脂がエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂からなることを特徴とする請求項1記載の紫外線吸収性積層フィルムである。
前記有機系紫外線吸収剤の移行を防止する非透過性樹脂がポリアクロニトリル系樹脂からなることを特徴とする請求項1記載の紫外線吸収性積層フィルムである。
前記有機系紫外線吸収剤の移行を防止する非透過性樹脂がポリアミド系樹脂からなることを特徴とする請求項1記載の紫外線吸収性積層フィルムである。
請求項1〜5のいずれか1項に記載の紫外線吸収性積層フィルムを、少なくとも一部に形成して成形されてなることを特徴とする成形体である。
例えばポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート等が挙げられる。これら熱可塑性ポリエステル系樹脂のブレンド物も挙げられる。好ましいものは、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートである。
ル%未満では溶融成形性が悪くなり、耐水性、耐熱水性が低下しやすい。一方、60モル%を超える場合は、バリア性が不足するおそれがある。ビニルエステル成分のケン化度は85%以上が好ましく、より好ましくは90%以上、さらに好ましくは99%以上である。ケン化度が85%未満では、気体/液体バリア性、熱安定性が不充分となるおそれがある。
ノメチルシクロヘキサン、ビス−p−アミノシクロヘキシルメタン、ビス−p−アミノシクロヘキシルプロパン、イソホロンジアミン、メタキシリレンジアミンなどのジアミン、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ダイマー酸などのジカルボン酸がある。
(3)は、ガスバリア性被覆層(1d)の上に順次設けることが好ましい。
希釈溶媒中、2−(エポキシシクロヘキシル)エチルトリメチルシラン(EETMS)とアクリルポリオールをEETMSに対し、5.0倍量(重量比)量とり混合し、さらに触媒として塩化錫(SnCl2)/メタノール溶液(0.003mol/gに調液したもの)をEETMSに対し1/135molになるように添加し攪拌する。ついでイソシアネート化合物としてトリレンジイソシアネート(TDI)をアクリルポリオールのOH基に対しNCO基が等量となるように加えた混合溶液を任意の濃度に希釈したものを複合溶液とする。
下記(1)液と下記(2)液を配合比(wt%/wt%)で60/40に混合したもの。(1)液:テトラエトキシシラン10.4gに塩酸(0.1N)89.6gを加え、30分間攪拌し加水分解させた固形分3wt%(SiO2換算)の加水分解溶液。(2)液:ポリビニルアルコールの3wt%水/イソプロピルアルコール溶液(水:イソプロピルアルコール重量比で90:10)。
なくとも基材フィルムとシーラントフィルムの間に有機系紫外線吸収剤層を設け、そのシーラントフィルムが有機系紫外線吸収剤の移行を防止する非透過性樹脂からなる構成であるから、有機系紫外線吸収剤が最内層のシーラントフィルムに移行するこがなく、この紫外線吸収性積層フィルムを用いて袋などの成形体に包装される食品、化粧品、医薬・医療品など被包装体にシーラントフィルムを介して有機系紫外線吸収剤が析出・溶出することがなく、有機系紫外線吸収剤によって被包装体が汚染されることのない紫外線吸収性積層フィルムおよびその成形体を提供することができる。また、有機系紫外線吸収剤が最内層のシーラントフィルムに移行するこがなく、この紫外線吸収性積層フィルムを用いて袋などの成形体に包装される食品、化粧品、医薬・医療品など被包装体にシーラントフィルムを介して有機系紫外線吸収剤が析出・溶出する虞がないがないことから、紫外線吸収剤の添加濃度を高めることができ、さらに、380nm〜400nmの波長の紫外線もカットすることが可能な、優れた紫外線吸収性能を有する紫外線吸収性積層フィルムおよびその成形体を提供することができる。また、シーラントフィルム自体が有機系紫外線吸収剤の移行防止層として機能するために、従来行われていたような移行防止層を包装材料に別途設けた構成の紫外線吸収フィルムに比較して、フィルム構成や製造面で経済的でありコスト削減が可能である。また、有機系紫外線吸収剤を用いているために、可視光線の透過を阻害する虞も少ないので、特に、透明性を要求される紫外線吸収性積層フィルムおよびその成形体として好適である。
2・・・紫外線吸収性層
3・・・シーラントフィルム
1a・・・2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム
1b・・・透明プライマー層
1c・・・アルミナ蒸着薄膜層
1d・・・ガスバリア性被膜層
10・・・紫外線吸収性積層フィルム
30・・・袋成形体
32・・・シール部
33・・・開口部
40・・・紫外線防止積層材料
41・・・積層体構成体
42・・・接着剤層
50・・・容器成形体
Claims (6)
- 少なくとも、基材フィルム、有機系紫外線吸収剤層、シーラントフィルムからなる紫外線吸収性積層フィルムであって、
前記有機系紫外線吸収剤層が基材フィルムとシーラントフィルムの間に設けられており、かつ、前記シーラントフィルムが有機系紫外線吸収剤の移行を防止する非透過性樹脂からなることを特徴とする紫外線吸収性積層フィルム。 - 前記有機系紫外線吸収剤の移行を防止する非透過性樹脂がポリエステル系樹脂からなることを特徴とする請求項1記載の紫外線吸収性積層フィルム。
- 前記有機系紫外線吸収剤の移行を防止する非透過性樹脂がエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂からなることを特徴とする請求項1記載の紫外線吸収性積層フィルム。
- 前記有機系紫外線吸収剤の移行を防止する非透過性樹脂がポリアクリロニトリル系樹脂からなることを特徴とする請求項1記載の紫外線吸収性積層フィルム。
- 前記有機系紫外線吸収剤の移行を防止する非透過性樹脂がポリアミド系樹脂からなることを特徴とする請求項1記載の紫外線吸収性積層フィルム。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の紫外線吸収性積層フィルムを、少なくとも一部に形成して成形されてなることを特徴とする成形体。
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JP2005371808A JP2007168357A (ja) | 2005-12-26 | 2005-12-26 | 紫外線吸収性積層フィルムおよびその成形体 |
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