JP2007167875A - レーザ内部スクライブ方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリコン基板やガラス基板等の加工対象物の内部にパルス幅がピコ秒からフェムト秒の範囲のレーザ光を集光して、加工対象物の分割が容易に行えると共に、短時間に分割が可能なレーザ内部スクライブ方法を提供する。
【解決手段】石英ガラス基板1の内部に集光点50を合わせて、パルス幅がピコ秒からフェムト秒の範囲のレーザ光LBが照射され、レーザ光LBに対して石英ガラス基板1を分割予定線に沿って相対移動し、石英ガラス基板1の内部に、多光子吸収による改質領域51が、石英ガラス基板1の表面2,3に対して斜めに形成される。
【選択図】図8

Description

本発明は、シリコン基板やガラス基板等の加工対象物の分割に用いられるレーザ加工方法に関し、特に加工対象物の内部にレーザ光を集光して分割するレーザ内部スクライブ方法に関する。
従来、シリコン基板やガラス基板等の加工対象物を分割するために、円板状のダイシングソーを備えたダイシング装置によって切断する方法が用いられている。この切断方法は、切断される切断幅が広く不効率であると共に、洗浄水や研削液が使用されるために、濡れによる不具合を伴う電子デバイス等が形成された加工対象物には不向きであった。こうした課題に対応するために、近年は、レーザ光を応用した加工方法が用いられるようになってきた。
例えば、加工対象物の内部に集光点を合わせてレーザ光を照射し、加工対象物の分割予定線に沿って加工対象物の内部に多光子吸収による改質領域を形成するレーザ加工方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2002−192370号公報
加工対象物の内部にレーザ光を集光して分割する加工方法、すなわちレーザ内部スクライブ方法は、加工対象物の内部にレーザ光が照射されて形成される改質領域に沿って分割される。並設される改質領域の間隔は、狭いほど分割がし易く、改質領域が近接して形成されるのが望ましい。多数の改質領域を近接して形成するのには、多大な加工時間を必要とする。
本発明は、上記問題を解決するために、シリコン基板やガラス基板等の加工対象物の内部にレーザ光を集光して、加工対象物の分割が容易に行えると共に、短時間に分割が可能なレーザ内部スクライブ方法を提供することを目的とする。
本発明のレーザ内部スクライブ方法は、加工対象物の内部に集光点を合わせてレーザ光を照射し、前記レーザ光に対して前記加工対象物を分割予定線に沿って相対移動し、前記加工対象物の内部に多光子吸収による改質領域を形成するレーザ内部スクライブ方法であって、前記加工対象物の内部にパルス幅がピコ秒からフェムト秒の範囲の前記レーザ光が照射され、前記改質領域が、前記加工対象物の厚さ方向に対して斜めに形成されることを特徴とする。
このスクライブ方法によれば、加工対象物の内部に集光点を合わせて、パルス幅がピコ秒からフェムト秒の範囲のレーザ光が照射されることにより、加工対象物の内部に、多光子吸収による直径0.5μm程度、長さ300μm程度の中空状の加工痕を含む改質領域が形成される。レーザ光に対して加工対象物を分割予定線に沿って相対移動し、改質領域が加工対象物の厚さ方向に対して斜めに形成されることにより、曲げ応力または引っ張り応力等の微少の外部応力を加えることで、中空状の加工痕を起点として分割予定線に沿った位置で、加工対象物を容易に分離することができる。また、分割予定線に沿った改質領域の幅は、数μm程度の微小幅であるため、外形寸法精度の良好な分割が可能となる。
また、本発明のレーザ内部スクライブ方法は、前記加工対象物の厚さ方向に対して斜めに形成された改質領域は、前記加工対象物の表面に対して斜め方向に向かって並設されることを特徴とする。
このスクライブ方法によれば、レーザ光に対して加工対象物を分割予定線に沿って相対移動し、改質領域が加工対象物の厚さ方向の内部に、加工対象物の表面に対して斜め方向に向かって並設されることにより、加工対象物の厚みに応じた多層の改質領域を一度に連続的に形成することが可能となり、加工対象物を短時間に分割することができる。また、曲げ応力または引っ張り応力等の微少の外部応力を加えことにより、中空状の加工痕を起点として、分割予定線に沿った位置で加工対象物を容易に、良好な寸法精度で分離することができる。
また、本発明のレーザ内部スクライブ方法は、前記加工対象物の厚さ方向に対して斜めに形成された改質領域は、前記改質領域そのものが前記加工対象物の表面に対して斜めに形成され、前記加工対象物の厚さ方向に並設されることを特徴とする。
このスクライブ方法によれば、レーザ光に対して加工対象物を分割予定線に沿って相対移動し、改質領域が加工対象物の厚さ方向の内部に、改質領域そのものが、加工対象物の表面に対して斜めに形成され、加工対象物の厚さ方向に並設されることにより、加工対象物の厚みに応じた多層の改質領域を一度に連続的に形成することが可能となり、加工対象物を短時間に分割することができる。また、曲げ応力または引っ張り応力等の微少の外部応力を加えることにより、中空状の加工痕を起点として、分割予定線に沿った位置で加工対象物を容易に、良好な寸法精度で分離することができる。
また、本発明のレーザ内部スクライブ方法は、加工対象物の内部にパルス幅がピコ秒からフェムト秒の範囲のレーザ光を照射し、前記レーザ光に対して前記加工対象物を分割予定線に沿って相対移動し、前記加工対象物の内部に多光子吸収による改質領域を形成するレーザ内部スクライブ方法であって、前記レーザ光の集光点が前記分割予定線に沿う前記加工対象物の内部となるように前記集光点の位置を調整する調整工程と、前記加工対象物の厚さ方向の内部に前記レーザ光を照射し、前記レーザ光の照射に同期して前記加工対象物が前記レーザ光に対して相対移動し、多数の前記改質領域が前記加工対象物の厚さ方向に対して斜めに形成されるレーザ照射・走査工程と、を有することを特徴とする。
このスクライブ方法によれば、加工対象物の厚さ方向の内部に、パルス幅がピコ秒からフェムト秒の範囲のレーザ光を照射し、レーザ光の照射に同期して前記加工対象物が前記レーザ光に対して相対移動し、多数の改質領域が加工対象物の厚さ方向に対して斜めに形成されることにより、加工対象物の内部に、多光子吸収による直径0.5μm程度、長さ300μm程度の中空状の加工痕を含む改質領域が、加工対象物の厚みに応じた連続的な多層に、一度に形成することが可能となり、加工対象物を短時間に分割することができる。また、曲げ応力又は引っ張り応力等の微少の外部応力を加えることにより、中空状の加工痕を起点として分割予定線に沿った位置で加工対象物を容易に、良好な寸法精度で分離することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。本実施形態は、加工対象物として石英ガラス基板を例にして説明する。なお、以下に示す各図面においては、説明の便宜のために各構成要素の寸法や比率を実際のものとは異ならせてある。
図1(a)はレーザ内部スクライブ方法の概要を示す石英ガラス基板の平面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A線における断面図である。図2(a)はレーザ内部スクライブされた石英ガラス基板の分離方法を示す断面図であり、図2(b)は分割予定線に沿って分離された石英ガラス基板の状態を示す断面図である。
図1(a)において、レーザ内部スクライブは、パルスレーザ光LB(以後、レーザ光LBと表す)が、加工対象物としての石英ガラス基板1の一方の表面2のY軸方向に一直線状に延びた分割予定線10(二点鎖線で示す仮想線)に沿って相対移動しながら、石英ガラス基板1の表面2側から内部に向かって照射される。
照射されたレーザ光LBは、図1(b)に示すように、石英ガラス基板1の表面2で屈折して石英ガラス基板1の内部へ入射し、石英ガラス基板1の内部の集光点50に集光する。集光点50では、多光子吸収によって改質領域51が形成される。改質領域51は、集光点50における性質(屈折率、透過率、光吸収率、結晶性等)が母材と異なる状態に変態した変質領域である。
石英ガラス基板1とレーザ光LBは、加工対象物の厚みに応じて、加工対象物の厚み方向に繰り返し相対移動され、石英ガラス基板1の分割予定線10に沿う厚み方向(表面2と表面3との間)の内部に、多層の改質領域51が並設され連続的に形成される。
分割予定線10に沿う厚み方向の内部に多層の改質領域51が形成された石英ガラス基板1は、図2(a)に示すように、分割予定線10に沿う厚み方向に対して、比較的小さな曲げ応力A、又は引っ張り応力B等の外部応力を加えることにより、図2(b)に示すように、石英ガラス基板1は、分割予定線10に沿って分離することができる。
レーザ光LBとして可視領域のレーザ光を用いた場合には、レーザ光が石英ガラス基板1の母材である石英に吸収されずに透過してしまうため、石英ガラス基板1を分割するのが困難である。また、ピコ秒(10-12秒)以上のパルス幅の長いレーザ光を用いた場合には、レーザ光が石英に吸収されて熱エネルギーに変換され、石英ガラス基板1を溶融、飛散させることがある。
パルス幅が極めて小さいピコ秒からフェムト秒(10-15秒)の範囲のパルスレーザ光LBを、石英ガラス基板1の内部に集光させることにより、極短時間にレーザ光LBのエネルギーが石英に集中し、集光されたレーザ光LBの多数の光子が、石英の電子との相互作用で吸収される。いわゆる多光子吸収の現象が生じる。
多光子吸収は、レーザ光LBのエネルギーが熱に変換される前に、極短時間の間に行われ、熱の発生をほとんど伴わない。また、多光子吸収は、レーザ光LBを集光させた石英ガラス基板1の内部のみに作用させることができ、石英ガラス基板1の表面2,3には、影響を及ぼさない。
ここで実験的に、フェムト秒レーザの光源を用いて、石英ガラス基板1に対してレーザ内部スクライブを行った。レーザ内部スクライブは、後述するレーザ加工装置20を用い、石英ガラス基板1の表面2側から内部に向かってレーザ光LBを照射し、分割予定線10に沿って相対移動させた。そして、分割予定線10に沿って分割された石英ガラス基板1の分割面の観察を行った。
実験は、開口数0.8の集光レンズを用い、波長800nm、パルス幅300fs(フェムト秒)、出力700mW、繰り返し率1kHzのフェムト秒レーザを、走査速度20mm/secで相対移動して行った。
その結果、フェムト秒レーザが集光されたレーザ光LBにより、石英ガラス基板1の内部に、直径0.5μm程度、長さ300μm程度の中空状の加工痕が確認された。また、レーザ光LBの照射により影響が出る範囲としては少なくとも2μm程度以上であることが確認できた。
図3および図4に、この実験における加工痕の撮影画像を示す。なお、画像の撮影は、走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)を用いて行った。
図3は、レーザ内部スクライブされた石英ガラス基板の分割面のSEM撮影画像であり、(a)は1000倍における画像を示し、(b)は10000倍における画像を示す。図4は、石英ガラス基板の分割面を直交する方向にカットしたカット面を斜視した3000倍におけるSEM撮影画像である。なお、図4に示す石英ガラス基板には、分割面の明瞭な観察を行う目的で、レーザ内部スクライブされた分割面に無機物の層が塗布されている。
図3(a),(b)において、紙面の上下方向に延伸する縦線aおよび縦幅線bが、レーザ光LBにより形成された中空状の加工痕である。
図4において、紙面の上下方向の略中央部から上方向がレーザ内部スクライブされた分割面であり、略中央部から下方向がカット面を示している。この分割面の上下方向に延伸する縦幅線cが中空状の加工痕であり、分割面から石英ガラス基板1の内部(カット面)に延伸するクラックdが観察される。このクラックdの先端は、分割面から略2μmの深さであり、レーザ光LBの照射により影響が出る範囲が、少なくとも2μm程度以上であると考えられる。
したがって、前記改質領域51は、加工痕を略中心として、加工痕の周縁方向に少なくとも2μm程度以上の広さを有すると推測される。
本発明のレーザ内部スクライブ方法は、このように加工対象物としての石英ガラス基板1の内部にレーザ光LBを集光して形成される中空状の加工痕を含む改質領域51が、分割予定線10に沿って、石英ガラス基板1の厚み方向(表面2と表面3の間)の内部に、表面2,3に対して斜めに形成されて、石英ガラス基板1を分割する加工方法である。
石英ガラス基板1の厚み方向に、石英ガラス基板1の表面2,3に対して斜めに形成される改質領域51は、図5(a)および図5(b)に示す2つの場合を含む。
図5(a)は、斜めの改質領域が形成された石英ガラス基板の分割面の模式図であり、図5(b)は、別の斜めの改質領域が形成された石英ガラス基板の分割面の模式図である。なお、図5(a),(b)、および図5以後に示す石英ガラス基板の分割面の模式図において、中空状の加工痕を含む改質領域51を、楕円形状で示す。
図5(a)において、分割予定線10に沿って、石英ガラス基板1の厚み(表面2と表面3の間)方向の内部に形成された各改質領域51は、表面2,3に直交する方向に形成され、形成された多数の改質領域51が、石英ガラス基板1の表面2,3に対して斜め方向に向かって並設されている。本実施形態において、こうした多数の改質領域51が表面2,3に対して斜め方向に向かって並設される方法を、改質領域斜方積み上げ法と称する。
図5(b)において、分割予定線10に沿って、石英ガラス基板1の厚み(表面2と表面3の間)方向の内部に形成された改質領域51は、各改質領域51そのものが石英ガラス基板1の表面2,3に対して斜めに形成されている。本実施形態において、改質領域51そのものが、表面2,3に対して斜めに形成されたものを、斜め改質領域51と称する。
斜め改質領域51は、改質領域51そのものが石英ガラス基板1の厚み方向に、石英ガラス基板1の表面2,3に対して斜めに形成される。各斜め改質領域51は、石英ガラス基板1の内部に照射されるレーザ光LBを、入射する表面2に対して傾けて入射することにより形成される。石英ガラス基板1の内部にレーザ光LBを傾けて入射すると、石英ガラス基板1の内部に形成される改質領域51が、表面2,3に対して斜めに形成される。
レーザ光LBを石英ガラス基板1の表面2に対して傾けて入射する方法としては、石英ガラス基板1をレーザ光LBの光軸に対して傾ける方法、あるいは、レーザ光LBの光軸を石英ガラス基板1に対して傾ける方法を用いることができる。
斜め改質領域51の傾きは、レーザ光LBの光軸と石英ガラス基板1との相対的な傾き角度によって決定されるので、分割予定線10に沿って分割した際の石英ガラス基板1の断面における面形状は、この傾き角度によって調節することができる。なお、分割される石英ガラス基板1の表面2,3に対する傾き角度は、±45°の範囲において適宜、選択することができる。
なお、斜めに形成される改質領域51は、これらの2つの形態を組み合わせた場合であっても良く、その一例を図6(a)〜(d)に示す。
図6(a)〜(d)は、斜めの改質領域51が形成された石英ガラス基板1の分割面の模式図である。なお、各図に示す石英ガラス基板1の分割面の右側に、形成される各改質領域51の方向を参考に示す。また、各図中に示す多数の改質領域51は、斜めの形成形態を示すための模式図であり、改質領域51が形成された間隔等は、実際とは異なる。
図6(a)において、石英ガラス基板1の厚み方向の内部には、表面2,3に対して角度が略45°傾いた斜め改質領域51aと、表面2,3に対して角度が略−45°傾いた斜め改質領域51bとが、表面2,3に略直交する厚み方向に向かって交互に並設されている。
図6(b)において、石英ガラス基板1の厚み方向の内部には、表面2,3に対して角度が略45°傾いた斜め改質領域51aと、改質領域51aの略同一位置に表面2,3に対して角度が略−45°傾いた斜め改質領域51bとが交差して形成され、表面2,3に略直交する厚み方向に向かって並設されている。
図6(c)において、石英ガラス基板1の厚み方向の内部には、表面2,3に対して角度が略−45°傾いた斜め改質領域51bが、表面3の側から、表面2,3に対して角度が略−45°傾いた斜めの方向に向かって並設されている。
図6(d)において、石英ガラス基板1の厚み方向の内部には、表面3の側から表面2に略直交する方向に形成された改質領域51cと、表面2,3に対して角度が略−45°傾いた斜め改質領域51bが、表面3の側から表面2に略直交する方向に向かって、表面3側から、改質領域51c、改質領域51b、改質領域51b,改質領域51cの順に並設されている。
なお、石英ガラス基板1の厚み方向の内部に斜めに並設して形成される各改質領域51(51a〜51c)は、図5(a)に示すように、分割予定線10に沿う分割面を、表面2,3に略直交する面を側面視した際に、隣り合う改質領域51の重なり量αが0(ゼロ)以上に形成される。すなわち、各改質領域51は、石英ガラス基板1の厚み方向の内部に連続的に形成される。
これにより、石英ガラス基板1は、曲げ応力、または引っ張り応力等の外部応力を加えることにより、分割予定線10に沿った位置で分離することができる(図2参照)。分割予定線10に沿った分離は、石英ガラス基板1の厚み方向の内部に連続的に形成された多数の改質領域51に、中空状の加工痕が形成されていることで、中空状の加工痕を起点として、容易に分離することができる。また、石英ガラス基板1の分割予定線10に沿った改質領域51の幅は、数μm程度の微小幅であるため、外形寸法精度の良好な分割が可能である。
次に、石英ガラス基板1のレーザ内部スクライブ方法について説明する。
先ず、レーザ内部スクライブに用いられるレーザ加工装置について説明する。図7は、レーザ加工装置の構成を示すブロック図である。
図7において、レーザ加工装置20は、加工対象物としての石英ガラス基板1へ向かってレーザ光LBを照射する照射機構部21と、照射機構部21を制御するホストコンピュータ22とを備えている。
照射機構部21は、レーザ光源24、ダイクロイックミラー25、集光レンズ26、移動機構部27、撮像部28を備えている。
レーザ光源24は、チタンサファイアの固体光源からなり、フェムト秒(10-15秒)のパルス幅のレーザ光LBを出射するフェムト秒レーザである。
ダイクロイックミラー25は、レーザ光源24から射出されたレーザ光LBを集光レンズ26に向かって反射する。
集光レンズ26は、例えば、倍率100倍、開口数(NA:Numerical Aperture)0.8、WD(Working Distance)3mmの対物レンズからなり、ダイクロイックミラー25が反射したレーザ光LBを集光する。
移動機構部27は、石英ガラス基板1を載置する載置台29、傾斜装置30、X軸移動部31、Y軸移動部32、Z軸移動部33を備えている。
傾斜装置30、X軸移動部31ならびにY軸移動部32、Z軸移動部33は、それぞれ図示しないサーボモータによって駆動され、石英ガラス基板1を載置した載置台29を、集光レンズ26に対して相対移動する機能を有する。
傾斜装置30は、任意方向に傾斜可能な球面受座を備え、載置台29をレーザ光LBの光軸に対して傾ける機能を有する。X軸移動部31は、載置台29をレーザ光LBの光軸と直交する平面内でX軸方向へ相対移動する機能を有する。Y軸移動部32は、載置台29をレーザ光LBの光軸と直交する平面内でY軸方向へ相対移動する機能を有する。
Z軸移動部33は、載置台29をX軸およびY軸方向に直交するZ軸方向へ移動して、レーザ光LBの集光点の位置を、載置台29に載置される石英ガラス基板1の厚み方向に相対移動する機能を有する。また、Z軸移動部33には、X軸およびY軸方向に直交するZ軸方向の移動位置を検出する位置センサ(図示せず)が配設されている。
撮像部28は、可視光を出射する光源と、CCD(Charge Coupled Device:固体撮像素子)を備え(いずれも図示せず)、ダイクロイックミラー25を挟んで集光レンズ26と反対側に配置されている。
撮像部28の光源は、前記集光レンズ26に向かって可視光を出射し、集光レンズ26を透過して焦点を結ぶ。したがって、前記Z軸移動部33をZ軸方向に移動して、石英ガラス基板1の一方の面である表面2と、他方の面である表面3とに、それぞれ焦点を合わせることにより、Z軸移動部33に配設された位置センサが、移動した各焦点の位置を検出することができる。
このように構成された照射機構部21は、ホストコンピュータ22に制御される。ホストコンピュータ22は、制御部35、表示部42、入力部43を備えている。
制御部35は、撮像部28が撮像した画像情報を処理する画像処理部36と、レーザ光源24の出力やパルス幅、パルス周期を制御するレーザ制御部37と、移動機構部27(傾斜装置30、X軸移動部31、Y軸移動部32およびZ軸移動部33)を制御する移動制御部38とを有している。
また、制御部35は、入力部43から入力されたデータなどを一時的に保存するRAM(Random Access Memory)39と、画像処理部36、レーザ制御部37、移動制御部38の制御用プログラムなどを格納するROM(Read Only Memory)40と、ROM40に格納された制御プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)41とを有している。画像処理部36、レーザ制御部37、移動制御部38、CPU41、ROM40およびRAM39は、バス44を介して相互に接続されている。
入力部43は、レーザ光LBによるレーザ内部スクライブ加工の際に用いられる各種加工条件等のデータを入力する入力手段である。表示部42は、レーザ光LBによる加工状態などの情報を表示する表示手段である。
次に、レーザ加工装置20を用いた石英ガラス基板1のレーザ内部スクライブ方法を説明する。
先ず、レーザ内部スクライブにより分割される石英ガラス基板1がレーザ加工装置20の載置台29に載置される。そして、載置台29に載置された石英ガラス基板1と集光レンズ26とを相対的に位置決めする位置決め工程と、石英ガラス基板1の表面2,3の厚み方向の位置を検出する位置検出工程と、レーザ光LBの集光点50の位置を石英ガラス基板1内部に調節する集光点位置調節工程と、分割予定線10に沿ってレーザ光LBを照射し、X軸移動部31、Y軸移動部32、Z軸移動部33により石英ガラス基板1の表面2,3に沿う方向および厚み方向に相対移動するレーザ照射・走査工程とによって、分割予定線10に沿った石英ガラス基板1の内部に、多数の改質領域51が形成される。
石英ガラス基板1のレーザ加工装置20の載置台29への載置は、表面3を載置台29側にして、表面3が載置台29に接するように載置される。
位置決め工程は、石英ガラス基板1の分割予定線10がY軸移動部32のY軸移動方向に平行に、且つレーザ光LBの光軸が石英ガラス基板1の分割予定線10の線上に位置するように、X軸移動部31およびY軸移動部32が、移動制御部38の制御信号に基づいて各サーボモータが駆動され、各移動方向に移動して、石英ガラス基板1と集光レンズ26とが相対的に位置決めされる。
X軸移動部31およびY軸移動部32の移動する位置は、撮像部28が集光レンズ26を介して、石英ガラス基板1の表面2に形成された位置決め用のアライメントマーク等を認識し、制御部35の画像処理部36に取り込まれたアライメントマークの画像データに基づいて、制御部35において移動する座標が演算されて決められる。
位置検出工程は、移動制御部38の制御信号に基づいてZ軸移動部33が石英ガラス基板1の表面2,3の厚み方向移動して、撮像部28が集光レンズ26を介して、石英ガラス基板1の表面3および表面2の厚み方向の位置が検出される。検出された表面3および表面2の厚み方向の位置情報は、画像処理部36を介して制御部35に出力される。
集光点位置調節工程は、位置検出工程から入力された表面3の位置情報に基づいた移動制御部38の制御信号によって、Z軸移動部33が石英ガラス基板1の表面3に向かう−Z軸方向に移動して、集光レンズ26によるレーザ光LBの集光点50の位置が、石英ガラス基板1の内部に調節される。レーザ光LBの集光点50の位置は、レーザ光LBが照射されて形成される改質領域51が、石英ガラス基板1の表面3に露出せずに、表面3にできる限り近い位置に設定される。
レーザ照射・走査工程は、石英ガラス基板1の分割予定線10に沿ってレーザ光LBを照射し、レーザ光LBの照射タイミングに同期して石英ガラス基板1をレーザ光LB(集光レンズ26)に対して相対移動する。
レーザ照射・走査工程の3つの具体例を説明する。なお、以下に説明する何れの具体例も、石英ガラス基板1の分割予定線10がY軸移動部32のY軸移動方向に平行に位置決めされ、石英ガラス基板1の表面2,3に直交する方向に形成された改質領域51が、分割予定線10に沿って、表面2,3に対して斜め方向に向かって並設された改質領域斜方積み上げ法の場合で説明する。
(改質領域斜方積み上げ法1)
図8(a)〜(e)は、レーザ照射・走査工程における改質領域の形成の態様を示す石英ガラス基板の模式断面図である。なお、同図(b)〜(e)には、載置台29に載置された石英ガラス基板1の走査(相対移動)される状態を明瞭にするために、集光点位置調節された石英ガラス基板1の位置を二点鎖線で示す。
図8(a)において、載置台29に載置され、位置決め、位置検出および集光点位置調節が順次行われた石英ガラス基板1は、集光レンズ26を介して石英ガラス基板1の内部にレーザ光LBが照射される。1発目のパルスが照射されたレーザ光LBは、集光レンズ26の集光点50に集光する。集光点50は、石英ガラス基板1の厚み方向の1層目に位置し、集光点50では、多光子吸収によって改質領域51が形成される。
そして、1層目の改質領域51が形成された石英ガラス基板1は、図8(b)に示すように、レーザ光LBの照射タイミングに同期しながら分割予定線10に沿って、Z軸移動部33が集光レンズ26に対して−Z軸方向に所定ピッチ相対移動すると共に、Y軸移動部32が−Y軸方向に所定ピッチ相対移動して、2発目のパルスで、1層目に形成された改質領域51の表面3に対する斜め上方向に、2層目の改質領域51が形成される。
そして、図8(c)に示すように、前記2層目に形成された改質領域51と同様に、レーザ光LBの照射タイミングに同期しながら分割予定線10に沿って、Z軸移動部33が集光レンズ26に対して−Z軸方向に所定ピッチ相対移動すると共に、Y軸移動部32が−Y軸方向に所定ピッチ相対移動して、3発目のパルスで、2層目に形成された改質領域51の表面3に対する斜め上方向に、3層目の改質領域51が形成される。
そして、図8(d)に示すように、レーザ光LBの照射タイミングに同期して、分割予定線10に沿ってZ軸移動部33が集光レンズ26に対してZ軸方向に、所定ピッチの2ピッチ分相対移動すると共に、Y軸移動部32が−Y軸方向に所定ピッチ相対移動して、4発目のパルスで、1層目の厚み方向の位置に改質領域51が形成される。
そして、図8(e)に示すように、前記2層目に形成された改質領域51と同様に、レーザ光LBの照射タイミングに同期して、Z軸移動部33が分割予定線10に沿って集光レンズ26に対して−Z軸方向に所定ピッチ相対移動すると共に、Y軸移動部32が−Y軸方向に所定ピッチ相対移動して、5発目のパルスで、4発目のパルスで形成された改質領域51の表面3に対する斜め上方向の2層目の厚み方向の位置に、改質領域51が形成される。
こうした石英ガラス基板1の内部に照射するレーザ光LBの照射タイミングに同期して、Z軸移動部33、Y軸移動部32の相対移動が、分割される加工対象物の厚みに応じたパス数繰り返されて、分割予定線10に沿った石英ガラス基板1の内部の全域に、表面2,3に対して斜め方向に向かって並設された多数の改質領域51が、連続的に形成される。
なお、石英ガラス基板1の表面2,3に対して斜め方向に向かって並設される改質領域51の傾きは、集光レンズ26の集光点50位置に対する石英ガラス基板1の走査方向と走査速度とで決まる。
また、相対移動により形成される改質領域51の層数は、3層の場合で説明したが、レーザ光LBの1発目のパルスが照射された以後、加工対象物の厚み方向の内部に、加工対象物の厚みに応じた多層の改質領域51を一度に形成しても良い。
この改質領域51の形成は、例えば、開口数0.8の集光レンズ26を用い、波長800nm、パルス幅300fs(フェムト秒)、出力700mW、繰り返し率1kHzのフェムト秒レーザを、走査速度20mm/sec、すなわち、レーザ光LBのレーザ照射間隔が20μmで加工することができる。
(改質領域斜方積み上げ法2)
図9(a)〜(c)は、レーザ照射・走査工程における別の改質領域の形成の態様を示す石英ガラス基板の模式断面図である。なお、同図(b),(c)には、載置台29に載置された石英ガラス基板1の移動される状態を明瞭にするために、集光点位置調節された石英ガラス基板1の位置を二点鎖線で示す。
図9(a)において、載置台29に載置され、位置決め、位置検出および集光点位置調節が順次行われた石英ガラス基板1は、集光レンズ26を介して石英ガラス基板1の内部にレーザ光LBが照射される。1発目のパルスが照射されたレーザ光LBは、集光レンズ26の集光点50に集光する。集光点50は、石英ガラス基板1の厚み方向の1層目に位置し、多光子吸収によって、1発目の改質領域51が形成される。
1発目の改質領域51が形成された石英ガラス基板1は、レーザ光LBの照射タイミングに同期して、Y軸移動部32が分割予定線10に沿って、−Y軸方向に所定ピッチ相対移動し、石英ガラス基板1の表面3に沿う方向の1層目に、二点鎖線の楕円形で示す複数の改質領域51が形成される。
そして、1層目に複数の改質領域51が形成された石英ガラス基板1は、図9(b)に示すように、レーザ光LBの照射タイミングに同期し、Z軸移動部33が分割予定線10に沿って、集光レンズ26に対して−Z軸方向に所定ピッチ相対移動すると共に、Y軸移動部32が−Y軸方向に所定ピッチ相対移動して、1層目の1発目に形成された改質領域51の表面3に対する斜め上方向に、2層目の最初の改質領域51が形成される。
2層目の最初の改質領域51が形成された石英ガラス基板1は、レーザ光LBの照射タイミングに同期し、Y軸移動部32が分割予定線10に沿って、−Y軸方向に所定ピッチ相対移動して、既に形成された1層目の複数の各改質領域51の表面3に対する斜め上方向に、2層目の複数の改質領域51が形成される。
そして、2層目の複数の改質領域51が形成された石英ガラス基板1は、図9(c)に示すように、2層目に形成された複数の改質領域51と同様に、レーザ光LBの照射タイミングに同期し、Z軸移動部33が分割予定線10に沿って、集光レンズ26に対して−Z軸方向に所定ピッチ相対移動すると共に、Y軸移動部32が−Y軸方向に所定ピッチ相対移動して、3層目の複数の改質領域51が形成される。
そして、こうした石英ガラス基板1の内部に照射するレーザ光LBの照射タイミングに同期し、Z軸移動部33、Y軸移動部32の相対移動が、分割される加工対象物の厚みに応じたパス数繰り返されて、分割予定線10に沿った石英ガラス基板1の内部の全域に、表面2,3に対して斜め方向に向かって並設された多数の改質領域51が、連続的に形成される。
この改質領域51の形成は、フェムト秒レーザの繰り返し率と、走査速度以外は、前記改質領域斜方積み上げ法1と同じ条件で行なうことができる。繰り返し率100Hz、走査速度20mm/sec、あるいは繰り返し率1kHz、走査速度200mm/secのフェムト秒レーザ、すなわちレーザ光LBのレーザ照射間隔が200μmで加工することができる。
(改質領域斜方積み上げ法3)
図10(a)〜(d)は、レーザ照射・走査工程における、さらに別の改質領域の形成の態様を示す石英ガラス基板の模式断面図である。なお、同図(b)〜(d)には、載置台29に載置された石英ガラス基板1の移動される状態を明瞭にするために、集光点位置調節された石英ガラス基板1の位置を二点鎖線で示す。
図10(a)において、載置台29に載置され、位置決め、位置検出および集光点位置調節が順次行われた石英ガラス基板1は、集光レンズ26を介して石英ガラス基板1の内部にレーザ光LBが照射される。1発目のパルスが照射されたレーザ光LBは、集光レンズ26の集光点50に集光する。集光点50では、多光子吸収によって1発目の改質領域51が形成される。
そして、1発目の改質領域51が形成された石英ガラス基板1が、レーザ光LBの照射タイミングに同期して、Y軸移動部32が分割予定線10に沿って、Y軸移動部32が−Y軸方向に所定の走査速度で相対移動し、2発目のパルスが照射されると、図10(b)に示すように、既に形成された1発目の改質領域51の表面3に対する斜め上方向に、2発目の改質領域51が形成される。
同様に、レーザ光LBの照射タイミングに同期して、Y軸移動部32が−Y軸方向に所定の走査速度で相対移動し、3発目のパルスが照射されると、図10(c)に示すように、既に形成された2発目の改質領域51の表面3に対する斜め上方向に、3発目の改質領域51が形成される。
この改質領域51の形成は、レーザ光LBの1発目のパルスで形成された改質領域51内に、次の2発目のパルスを集光しようとすると、1発目のパルスと同じようにレーザ光LBが集光できない。これは既に形成された1発目の改質領域51では、クラックが発生した領域だけでなく、目視では確認できないような屈折率、吸収率の変化等による変質領域も含まれるためである。その領域ではレーザ光LBの吸収率が高い、及び/又は屈折率が異なるために、レーザ光LBの集光点50より手前のデフォーカスした位置に改質領域51が形成される。
その結果、2発目の改質領域51は、1発目の改質領域51の表面3に対する斜め上方向に形成される。同様に、3発目の改質領域51は、2発目の改質領域51の表面3に対する斜め上方向に形成される。このように、既に形成された改質領域51内に次のレーザ光LBのパルスを照射するように、レーザ光LBの照射間隔を制御することで、集光点50の位置を制御せずに、石英ガラス基板1の表面2,3に対して斜め方向に向かって並設された、多層からなる改質領域51が形成される。
そして、載置台29に載置された石英ガラス基板1が、さらに、レーザ光LBの照射タイミングに同期して、Y軸移動部32が、分割予定線10に沿って−Y軸方向に所定の走査速度で相対移動して、レーザ光LBのデフォーカス位置で、レーザ強度の加工閾値を超えなくなれば、4発目のパルスで改質領域51は、斜め上方向に形成されなくなり、図10(d)に示すように、石英ガラス基板1の1発目の改質領域51と略同じ厚み方向の位置に形成される。
そして、分割される加工対象物の厚みに応じたZ軸移動部33の移動を加えながら、石英ガラス基板1の内部に照射するレーザ光LBの照射タイミングに同期して、Y軸移動部32の相対移動が繰り返されて、分割予定線10に沿った石英ガラス基板1の内部の全域に、表面2,3に対して斜め方向に向かって並設された多数の改質領域51が、連続的に形成される。
この方法を用いることで、複雑な集光点50の位置制御を行うことなく、レーザ光LBの照射間隔を制御するだけで、石英ガラス基板1の表面2,3に対して斜め方向に向かって並設された、改質領域51を形成することができる。したがって、少ないパス数で、分割予定線10に沿った石英ガラス基板1の内部の全域に、表面2,3に対して斜め方向に向かって並設された多数の改質領域51を、連続的に形成することができる。
この改質領域51の形成は、例えば、開口数0.8の集光レンズ26を用い、波長800nm、パルス幅300fs(フェムト秒)、出力700mW、繰り返し率1kHz、走査速度2mm/sec、あるいは繰り返し率10kHz、走査速度20mm/secのフェムト秒レーザ、すなわちレーザ光LBのレーザ照射間隔が2μmで加工することができる。
以上に説明した3例の具体例において、形成される各改質領域51が石英ガラス基板1の表面2,3に直交する方向に形成される場合で説明したが、改質領域51が、石英ガラス基板1の表面2,3に対して斜めに形成される斜め改質領域51(図5(b)参照)であっても良い。この場合には、載置台29に載置された石英ガラス基板1を、照射機構部21の傾斜装置30を走査して、所定の傾き角度に傾けることにより形成することができる。
また、石英ガラス基板1の内部に多層に形成される改質領域51は、石英ガラス基板1の表面2に露出せずに、表面2にできる限り近い位置まで形成される。
改質領域51を表面2に近い位置まで形成する際には、位置検出工程において検出され、制御部35に格納された、石英ガラス基板1の表面2および表面3の厚み方向の位置データに基づいて、Z軸移動部33の移動が制御される。
そして、レーザ内部スクライブされ、分割予定線10に沿った石英ガラス基板1の内部に、表面2,3に対して斜め方向に向かって並設された多数の改質領域51が、連続的に形成された石英ガラス基板1は、分割予定線10に沿って分離する分離工程において、曲げ応力Aまたは引っ張り応力B等の外部応力が加えられることにより、多数の改質領域51に含まれる中空状の加工痕を起点として、分割予定線10に沿って分離される(図2参照)。
本実施形態のレーザ内部スクライブ方法で分割された石英ガラス基板1の分割面のSEM撮影画像を、図11(a),(b)に示す。なお、SEM撮影画像中に、石英ガラス基板1の内部に形成された改質領域51を模式的に楕円形で示す。因みに、石英ガラス基板1の厚さは、1mmである。
図11(a)に示す石英ガラス基板は、厚み方向の内部の全域に、改質領域そのものが表面に対して同じ方向に傾いた多数の斜め改質領域が並設されて連続的に形成されている。
図11(b)に示す石英ガラス基板は、厚み方向の内部の全域に、改質領域そのものが表面に対して異なる方向に傾いた斜め改質領域が、厚み方向に対して交互に並設されて連続的に形成されている。
以上に説明した本実施形態のレーザ内部スクライブ方法によれば、石英ガラス基板1の内部に集光点50を合わせて、パルス幅がピコ秒からフェムト秒の範囲のレーザ光LBが照射されることにより、石英ガラス基板1の内部に、多光子吸収による直径0.5μm程度、長さ300μm程度の中空状の加工痕を含む改質領域51が形成される。レーザ光LBに対して石英ガラス基板1を分割予定線10に沿って相対移動し、改質領域51が石英ガラス基板1の厚さ方向に対して斜めに形成されることにより、曲げ応力Aまたは引っ張り応力B等の微少の外部応力を加えことにより、中空状の加工痕を起点として分割予定線10に沿った位置で、石英ガラス基板1を容易に分離することができる。また、分割予定線10に沿った改質領域51の幅は、数μm程度の微小幅であるため、外形寸法精度の良好な分割が可能となる。
また、レーザ光LBに対して石英ガラス基板1を分割予定線10に沿って相対移動し、多数の改質領域51が表面2,3に対して斜め方向に向かって並設される(改質領域斜方積み上げ法)、あるいは改質領域51が石英ガラス基板1の表面2,3に対して斜めに形成された斜め改質領域51が石英ガラス基板1の厚さ方向に並設して形成されることにより、石英ガラス基板1の厚みに応じた多層の改質領域を一度に連続的に形成することが可能となり、加工対象物を短時間に分割することができる。
また、石英ガラス基板1とレーザ光LBとが石英ガラス基板1の表面2,3に沿う方向に相対移動することで、石英ガラス基板1の表面2,3に対して斜め方向に向かって並設された複数の改質領域51が形成されるので、複雑な石英ガラス基板1とレーザ光LBとの相対移動を行うことなく、レーザ光LBの照射間隔を制御するだけで、石英ガラス基板1の表面2,3に対して斜め方向に向かって並設された、複数の改質領域51を形成することができる。したがって、石英ガラス基板1を短時間に分割することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、次のような変形例が挙げられる。
(変形例1)
レーザ内部スクライブする加工対象物として、石英ガラス基板1を用いた場合で説明したが、レーザ光LBの透過性を有する部材に適用することができる。また、透過性を有する部材が多層に構成されたものであっても良い。
石英ガラス基板1の他に、ソーダ石灰ガラス、ホウ珪酸ガラス、光学ガラス等のガラス基板、水晶基板、TFT(Thin Film Transistor)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、各種半導体、MEMS(Micro Electro Mechanical System)デバイスなどが形成された光透過性のガラス、シリコンなどからなる基板であっても良い。これらは、石英ガラス基板1の場合と同様に分割することができる。
(変形例2)
照射機構部21のレーザ光源24は、固体光源としてチタンサファイアを用いたフェムト秒レーザの場合で説明したが、これに限定されず、パルス幅がピコ秒(10-12秒)からフェムト秒(10-15秒)の範囲のパルスレーザを用いることができる。例えば、YAGレーザ、エキシマレーザ等を用いることも可能である。
(変形例3)
レーザ加工装置20の照射機構部21における、パルスレーザ光LBの集光点50の位置の走査は、集光レンズ26側を固定し、分割される石英ガラス基板1側をX,Y,Z軸方向に移動、および傾斜可能に構成した場合で説明したが、石英ガラス基板1側を固定し、レーザ光源24、ダイクロイックミラー25および集光レンズ26を一体にして、X,Y,Z軸方向に移動、および傾斜可能な構成としても良い。これにより、レーザ加工装置の設計の自由度が広げられる。
(a)は、レーザ内部スクライブ方法の概要を示す石英ガラス基板の平面図。(b)は、(a)のA−A線における断面図。 (a)は、レーザ内部スクライブされた石英ガラス基板の分離方法を示す断面図。(b)は、分割予定線に沿って分離された石英ガラス基板の状態を示す断面図。 レーザ内部スクライブされた石英ガラス基板の分割面のSEM撮影画像であり、(a)は1000倍における画像。(b)は、10000倍における画像。 石英ガラス基板の分割面を直交する方向にカットしたカット面を斜視した3000倍におけるSEM撮影画像。 (a)は、斜めの改質領域が形成された石英ガラス基板の分割面の模式図。(b)は、別の斜めの改質領域が形成された石英ガラス基板の分割面の模式図。 (a)〜(d)は、さらに別の斜めの改質領域が形成された石英ガラス基板の分割面の模式図。 レーザ加工装置の構成を示すブロック図。 (a)〜(e)は、レーザ照射・走査工程における改質領域の形成の態様を示す石英ガラス基板の模式断面図。 (a)〜(c)は、レーザ照射・走査工程における別の改質領域の形成の態様を示す石英ガラス基板の模式断面図。 (a)〜(d)は、レーザ照射・走査工程における、さらに別のレーザ光の照射・走査による改質領域の形成の態様を示す石英ガラス基板の模式断面図。 (a),(b)は、レーザ内部スクライブ方法で分割された石英ガラス基板の分割面のSEM撮影画像。
符号の説明
1…加工対象物としての石英ガラス基板、2,3…表面、10…分割予定線、20…レーザ加工装置、21…照射機構部、22…ホストコンピュータ、25…ダイクロイックミラー、26…集光レンズ、27…移動機構部、28…撮像部、29…載置台、30…傾斜装置、31…X軸移動部、32…Y軸移動部、33…Z軸移動部、35…制御部、36…画像処理部、37…レーザ制御部、38…移動制御部、50…集光点、51,51a,51b,51c…改質領域、A…曲げ応力、B…引っ張り応力、LB…レーザ光。

Claims (4)

  1. 加工対象物の内部に集光点を合わせてレーザ光を照射し、前記レーザ光に対して前記加工対象物を分割予定線に沿って相対移動し、前記加工対象物の内部に多光子吸収による改質領域を形成するレーザ内部スクライブ方法であって、
    前記加工対象物の内部にパルス幅がピコ秒からフェムト秒の範囲の前記レーザ光が照射され、
    前記改質領域が、前記加工対象物の厚さ方向に対して斜めに形成されることを特徴とするレーザ内部スクライブ方法。
  2. 請求項1に記載のレーザ内部スクライブ方法において、
    前記加工対象物の厚さ方向に対して斜めに形成された改質領域は、
    前記加工対象物の表面に対して斜め方向に向かって並設されることを特徴とするレーザ内部スクライブ方法。
  3. 請求項1に記載のレーザ内部スクライブ方法において、
    前記加工対象物の厚さ方向に対して斜めに形成された改質領域は、
    前記改質領域そのものが前記加工対象物の表面に対して斜めに形成され、前記加工対象物の厚さ方向に並設されることを特徴とするレーザ内部スクライブ方法。
  4. 加工対象物の内部にパルス幅がピコ秒からフェムト秒の範囲のレーザ光を照射し、前記レーザ光に対して前記加工対象物を分割予定線に沿って相対移動し、前記加工対象物の内部に多光子吸収による改質領域を形成するレーザ内部スクライブ方法であって、
    前記レーザ光の集光点が前記分割予定線に沿う前記加工対象物の内部となるように前記集光点の位置を調整する調整工程と、
    前記加工対象物の厚さ方向の内部に前記レーザ光を照射し、前記レーザ光の照射に同期して前記加工対象物が前記レーザ光に対して相対移動し、多数の前記改質領域が前記加工対象物の厚さ方向に対して斜めに形成されるレーザ照射・走査工程と、
    を有することを特徴とするレーザ内部スクライブ方法。
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