JP2007167305A - ロック機構とケーシングの嵌合構造と、そのシートバックの荷重調整構造を備えたシートリクライニング装置 - Google Patents

ロック機構とケーシングの嵌合構造と、そのシートバックの荷重調整構造を備えたシートリクライニング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007167305A
JP2007167305A JP2005368408A JP2005368408A JP2007167305A JP 2007167305 A JP2007167305 A JP 2007167305A JP 2005368408 A JP2005368408 A JP 2005368408A JP 2005368408 A JP2005368408 A JP 2005368408A JP 2007167305 A JP2007167305 A JP 2007167305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spring
casing
locking
seat back
seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005368408A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4895601B2 (ja
Inventor
Nobuo Yamada
伸雄 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Technica Co Ltd
Original Assignee
Nihon Technica Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=38294643&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2007167305(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Nihon Technica Co Ltd filed Critical Nihon Technica Co Ltd
Priority to JP2005368408A priority Critical patent/JP4895601B2/ja
Publication of JP2007167305A publication Critical patent/JP2007167305A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4895601B2 publication Critical patent/JP4895601B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

【課題】従来のシートリクライニング装置は、ロック機構とケーシングに貫設した操作軸に板バネを捲装し、板バネをケーシングと操作軸に係止し、操作軸をハンドルの操作で回転してロック機構のロック及びアンロックを解除し、板バネの緊張・弛緩を図る構成であり、リクライニングシートの折畳みは、専ら板バネの反撥力に依存する構造である。従って、折畳み時等による衝撃は、思わぬ障害を引起す虞がある。
【構成】本発明は、リクライニング機構のロック、アンロックを司るロック機構と、リクライニングの規制を図るシートバックフレームに一端を、またシートリクライニングのケーシングに他端を固止したスプリングでなり、スプリングの規制で、シートバックの後倒時に、スプリングの一端及び/又は他端を対峙方向に移動して緊張し、また前倒時に、スプリングの一端及び/又は他端を対峙方向に移動して緊張を弛緩する構成である。
【選択図】図3−1

Description

この発明は、車輌のロック機構とケーシングの嵌合構造と、そのシートバックの荷重調整構造を備えたシートリクライニング装置に関する。
従来のシートリクライニング装置は、ロック機構とケーシングに貫設した操作軸に板バネを捲装するとともに、この板バネをケーシングと操作軸に係止し、この操作軸をハンドルで操作し、ロック機構のロック及びアンロックを動作することで、板バネの緊張及び弛緩(緊張開放)を図る構成である。この構成では、リクライニングシート(シートクッション及び/又はシートバックフレームである)の折畳みは、専ら板バネの反撥力に依存する。従って、折畳み時の衝撃は、時として思わぬ障害を引起すことが間々発生する。その一例を説明する。〔1〕は、衝撃による人の問題である。例えば、幼児、老人、病人等の弱者に、怪我、恐怖感を与えること、又はシートに設けられた硬質部材が、この弱者に被害を及ぼすこと、またメガネ等の破損し易い物を損傷し、場合により破壊すること等が指摘されている。〔2〕は、車輌の種類と形態及び/又はシートの多様な態様を達成する際の問題である。即ち、早急なシートの折畳み及び/又は起立(適宜の傾斜角度「標準着座位置の角度」で立設)が望まれる場合、またシートの折畳み及び/又は起立を、スピーディに、またスピード変化をもって行うこと、またこれらの動作を確実に行うことに関し、必ずしも適確に対応できないこと等が挙げられている。
その解決の一環として、従来は、スプリングの強弱を補完する手段として、最適な構成が提案されている。その一例として、文献(1)の特開2002−101997の「シートリクライニング装置」がある。この発明は、シートバックフレームの軸に回転自在に軸支したアッパアームとロアアーム及び/又はフックレバーを設け、このフックレバー及び/又はロアホルダを介してこの軸上に設けたスパイラルスプリングの一端を支持することで、シートバックフレームが前倒し領域にあるとき、フックレバー及び/又はロアホルダとの係脱を回避し、スパイラルスプリングの作用力がロアアームに伝達されないように作動し、シートバックリターン用のスプリングを、レバーの操作で規制する構成であって、シートバックフレームの急激な戻りを回避すること、又は小型で安価なシートリクライニング装置を提供できること等の特徴がある。また、他の一例としては、文献(2)の特開2001−120381の「テーブル機構付きシートリクライニング装置」がある。この発明は、べースブラケットのセンターシャフトに固定したラチェットホイールのラチェット歯部に係脱するロックパウルを中間プレートに軸支し、ロックパウルのピンを遊嵌できる長孔を開設したセンターシャフトを回転自在に配設したカムプレートに係合する。そして、このカムプレートはセンターシャフトに捲装したスプリング(渦巻きばね)で時計回りに付勢されており、かつカムプレートに設けたワイヤを、プーリに連繋し、このプーリをアームプレートのフレームに固止した構成であって、このプーリの回転を介してアームプレートが前傾する構成であり、テーブルロックを解除しない限り、不用意にリクライニングロックを解除しても、シートバックがハンマー状態で搭乗者に衝撃を与えることがないフルフラット形態のシートリクライニング装置が提供できる特徴がある。尚、本出願人は、前述の文献(1)及び/又は文献(2)に類似する構成のシートリクライニング装置等を数件提案しており、その一つに文献(3)の特開2004−65297の「シートリクライニング装置」がある。その概要は、リクライニング機構のロック、アンロックを司るロック機構に着脱自在に設けたケーシングと、このケーシングにスプリングの一端を係止し、その他端をシートブラケットフレームに係止した構成であって、このスプリングをケーシングに設けた規制手段で制御することで、シートバックの急激な前傾を回避することを特徴とする。
特開2002−101997 特開2001−120381 特開2004−65297
前記文献(1)〜文献(3)は、シートバック(シートバックフレーム)の一方側を規制することで、シートバックの急激な折畳み(前傾)を回避すること、又はシートの確実かつスムーズな動きを確保することを意図する。しかし、これらの発明は、スプリングの反撥力を一方端で規制し、この規制をスプリング全体に及ぼす構成であり、このスプリングの一方端及び/又はその近傍の緊張と弛緩を利用したシートの折畳み時の衝撃吸収である。従って、スプリングを主体としたシートの折畳み時の衝撃吸収、又はこの衝撃による各種の障害を回避するには、必ずしも十分とは云えない処である。
また、文献(1)及び/又は文献(2)は、スプリングの一端を規制する構成を採用するが、種々の部品の使用と、複雑な動きとを組合せた構成を採用する。従って、構造の複雑化や、コストの上昇を招来する等の問題点がある。さらに、この文献(1)及び/又は文献(2)は、リクライニング機構のハンドル操作及び/又はワイヤ等を介して制御するとともに、他の付帯設備の動作を介して制御する構成である。従って、他の付帯設備と組合せる必要があって、面倒であること、また構成上の制約、構造の複雑化、或いは組付けの困難化を招来すること等の問題が考えられる。
請求項1の発明は、スプリングの一端を可動するシートバックフレーム(シートバック)の一方のフック片に、その他端をこのシートバックフレームの軸に可動自在に設けた他方のフック片にそれぞれ係止する構成とし、この一方及び/又は他方のフック片が、シートバックフレームの後傾(後退、即ち、フラット)時において、スプリングの一端・他端が対峙する方向に可動し、またシートバックフレームの前傾(前進、即ち、折畳み)時において、スプリングの一端・他端が対峙する方向に可動する当該スプリングの規制で、シートバックフレームの迅速かつ確実な起立及び/又は移動等と、又はシートバックの緩やかで確実な折畳み及び/又は移動等を図ることを意図する。また、各種の衝撃をなくすこと、又はこの衝撃に基づく、前述の弊害解消を図ることを意図する。また請求項1の発明は、前述した構成を採用することで、スプリングに対する規制の緩和と、スプリングの疲労回避を図ること、又はスプリングを主体とする本装置の組付けの容易化、迅速化等を図ること等を意図する。さらにロック機構とシートリクライニング機構のケーシングとの組付けの容易化、迅速化等を図ること等を意図する。
請求項1は、リクライニング機構のロック、アンロックを司るロック機構と、シートバックフレームに一端を、またリクライニング機構のケーシングに他端をそれぞれ固止したスプリングを有し、このスプリングを前記一端及び/又は他端の動きで規制し、シートバックが後倒する時に、前記スプリングの一端及び/又は他端を緊張する対峙方向に移動し、このスプリングを緊張し、また前記シートバックが前倒する時に、前記スプリングの一端及び/又は他端を弛緩する対峙方向に移動し、このスプリングを弛緩する構成としたシートリクライニング装置において、
前記ロック機構とケーシングを、受入片と係止片との嵌合関係を利用して着脱自在に設ける構成としたロック機構とケーシングの嵌合構造を備えたシートリクライニング装置である。
請求項2の発明は、請求項1の目的を達成すること、またロック機構とシートリクライニング装置のケーシングとのワンタッチによる組付けの容易化、迅速化等を図ること等を意図する。
請求項2は、請求項1に記載の受入片と係止片との嵌合関係が、前記ロック機構又はケーシングに設けたプレス成形で構成される自由端側が受入口となる板状の受入片と、前記ケーシング又はロック機構に設けた前記受入片に係止される板状の係止片との嵌合関係を利用して着脱自在に設ける構成としたロック機構とケーシングの嵌合構造を備えたシートリクライニング装置である。
請求項3の発明は、請求項2の目的を達成すること、またロック機構とシートリクライニング装置のケーシングとのワンタッチによる弾性的な組付けと、抜け防止を図ること等を図ること等を意図する。
請求項3は、請求項2に記載の受入片と係止片との嵌合関係が、前記ロック機構又はケーシングに設けたプレス成形で構成される自由端側が受入口となる板状で受入凹部を備えた受入片と、前記ケーシング又はロック機構に設けたプレス成形で構成される前記受入片に係止される板状で係止凸部を備えた係止片との嵌合関係を利用して着脱自在に設ける構成としたロック機構とケーシングの嵌合構造を備えたシートリクライニング装置である。
請求項4の発明は、請求項3の目的を達成すること、またロック機構とシートリクライニング装置のケーシングとのワンタッチによる確実かつ弾性的な組付けと、抜け防止を図ること等を図ること等を意図する。
請求項4は、請求項3に記載の受入片と係止片との嵌合関係が、前記ロック機構又はケーシングに設けたプレス成形で構成される自由端側が受入口となる板状で、かつ楔形の係止受入辺を有する受入凹部を備えた受入片と、前記ケーシング又はロック機構に設けた前記受入片に係止される板状で、かつ反楔形の係止挿入辺を有する係止凸部を備えた係止片との嵌合関係を利用して着脱自在に設ける構成としたロック機構とケーシングの嵌合構造を備えたシートリクライニング装置である。
請求項5の発明は、請求項1の目的を達成すること、またこの目的を達成するのに最適なスプリングの規制及び/又は機能確保を図ること等を意図する。
請求項5は、請求項1に記載の「前記スプリングの一端及び/又は他端を緊張する対峙方向に移動し、このスプリングを緊張し、また前記シートバックが前倒する時に、前記スプリングの一端及び/又は他端を弛緩する対峙方向に移動」する構成が、前記スプリングの一端をシートバックフレームに突設した一方のフック片に固止し、またこのスプリングの他端を前記ロック機構のケーシングに軸支した従動側の歯部を有する伝達媒体に設けた他方のフック片に係止し、この伝達媒体の従動側の歯部に噛合し、かつ外歯部を有するリンクを前記シートバックフレームのピンに遊嵌した構成としたロック機構とケーシングの嵌合構造を備えたシートリクライニング装置である。
請求項6の発明は、スプリングの一端を可動するシートバックフレームの一方のフック片に、その他端をこのシートバックフレームの軸に可動自在に設けた他方のフック片にそれぞれ係止する構成とし、この一方及び/又は他方のフック片が、シートバックフレームの後傾時において、スプリングの一端・他端が対峙する方向に所定の荷重で可動し、またシートバックフレームの前傾時において、スプリングの一端・他端が対峙する方向に可動する当該スプリングの規制で、シートバックフレームの所定の荷重での迅速かつ確実な起立及び/又は移動を図ること、又はシートバックの所定の荷重での緩やかで確実な折畳み及び/又は移動等を図ることを意図する。また、各種の衝撃をなくすこと、又はこの衝撃に基づく、前述の弊害解消を図ることを意図する。
請求項6は、リクライニング機構のロック、アンロックを司るロック機構と、シートバックフレームに一端を、またリクライニング機構のケーシングに他端をそれぞれ固止したスプリングを有し、このスプリングを前記一端及び/又は他端の動きで規制し、シートバックが後倒する時に、前記スプリングの一端及び/又は他端を緊張する対峙方向に移動し、このスプリングを緊張し、また前記シートバックが前倒する時に、前記スプリングの一端及び/又は他端を弛緩する対峙方向に移動し、このスプリングを弛緩する構成としたシートリクライニング装置において、
前記スプリングの緊張及び/又は弛緩関係を、前記リクライニング機構のケーシングに設けた伝達媒体の従動側の歯部と、前記シートバックフレームに一端を係止したリンクの他端に設けた伝達側の外歯部との関係で構成したシートバックの荷重調整構造を備えたシートリクライニング装置である。
請求項7・8の発明は、請求項6の目的を達成すること、この目的を達成するために最適な従動側の歯部と、伝達側の外歯部との構造を提供すること等を意図する。
請求項7は、請求項6に記載の従動側の歯部と、前記伝達側の外歯部とによる形状変化の関係で荷重調整する構成としたシートバックの荷重調整構造を備えたシートリクライニング装置である。
請求項8は、請求項6に記載の従動側の歯部と、前記伝達側の外歯部とによる歯数の関係で荷重調整する構成としたシートバックの荷重調整構造を備えたシートリクライニング装置である。
請求項1の発明は、リクライニング機構のロック、アンロックを司るロック機構と、シートバックフレームに一端を、またリクライニング機構のケーシングに他端をそれぞれ固止したスプリングを有し、スプリングを一端及び/又は他端の動きで規制し、シートバックが後倒する時に、スプリングの一端及び/又は他端を緊張する対峙方向に移動し、スプリングを緊張し、またシートバックが前倒する時に、スプリングの一端及び/又は他端を弛緩する対峙方向に移動し、スプリングを弛緩する構成としたシートリクライニング装置において、
ロック機構とケーシングを、受入片と係止片との嵌合関係を利用して着脱自在に設ける構成としたロック機構とケーシングの嵌合構造を備えたシートリクライニング装置である。
従って、請求項1は、スプリングの一端を可動するシートバックフレーム(シートバック)の一方のフック片に、その他端をこのシートバックフレームの軸に可動自在に設けた他方のフック片にそれぞれ係止する構成とし、この一方及び/又は他方のフック片が、シートバックフレームの後傾(後退、即ち、フラット)時において、スプリングの一端・他端が対峙する方向に可動し、またシートバックフレームの前傾(前進、即ち、折畳み)時において、スプリングの一端・他端が対峙する方向に可動する当該スプリングの規制で、シートバックフレームの迅速かつ確実な起立及び/又は移動等と、又はシートバックの緩やかで確実な折畳み及び/又は移動等が図れる特徴がある。また、各種の衝撃をなくすこと、又はこの衝撃に基づく、前述の弊害解消が図れること等の実益がある。また請求項1は、前述した構成を採用することで、スプリングに対する規制の緩和と、スプリングの疲労回避を図ること、又はスプリングを主体とする本装置の組付けの容易化、迅速化等が図れること等の特徴がある。さらにロック機構とシートリクライニング装置のケーシングとの組付けの容易化、迅速化等が図れること等の実益がある。
請求項2の発明は、請求項1に記載の受入片と係止片との嵌合関係が、ロック機構又はケーシングに設けたプレス成形で構成される自由端側が受入口となる板状の受入片と、ケーシング又はロック機構に設けた受入片に係止される板状の係止片との嵌合関係を利用して着脱自在に設ける構成としたロック機構とケーシングの嵌合構造を備えたシートリクライニング装置である。
従って、請求項2は、請求項1の目的を達成できること、またロック機構とシートリクライニング装置のケーシングとのワンタッチによる組付けの容易化、迅速化等が図れること等の特徴がある。
請求項3の発明は、請求項2に記載の受入片と係止片との嵌合関係が、ロック機構又はケーシングに設けたプレス成形で構成される自由端側が受入口となる板状で受入凹部を備えた受入片と、ケーシング又はロック機構に設けたプレス成形で構成される受入片に係止される板状で係止凸部を備えた係止片との嵌合関係を利用して着脱自在に設ける構成としたロック機構とケーシングの嵌合構造を備えたシートリクライニング装置である。
従って、請求項3は、請求項2の目的を達成できること、またロック機構とシートリクライニング装置のケーシングとのワンタッチによる弾性的な組付けと、抜け防止が図れること等の特徴がある。
請求項4の発明は、請求項3に記載の受入片と係止片との嵌合関係が、ロック機構又はケーシングに設けたプレス成形で構成される自由端側が受入口となる板状で、かつ楔形の係止受入辺を有する受入凹部を備えた受入片と、ケーシング又はロック機構に設けた受入片に係止される板状で、かつ反楔形の係止挿入辺を有する係止凸部を備えた係止片との嵌合関係を利用して着脱自在に設ける構成としたロック機構とケーシングの嵌合構造を備えたシートリクライニング装置である。
従って、請求項4は、請求項3の目的を達成できること、またロック機構とシートリクライニング装置のケーシングとのワンタッチによる確実かつ弾性的な組付けと、抜け防止が図れること等の特徴がある。
請求項5の発明は、請求項1に記載の「スプリングの一端及び/又は他端を緊張する対峙方向に移動し、スプリングを緊張し、またシートバックが前倒する時に、スプリングの一端及び/又は他端を弛緩する対峙方向に移動」する構成が、スプリングの一端をシートバックフレームに突設した一方のフック片に固止し、またスプリングの他端をロック機構のケーシングに軸支した従動側の歯部を有する伝達媒体に設けた他方のフック片に係止し、伝達媒体の従動側の歯部に噛合し、かつ外歯部を有するリンクをシートバックフレームのピンに遊嵌した構成としたロック機構とケーシングの嵌合構造を備えたシートリクライニング装置である。
従って、請求項5は、請求項1の目的を達成できること、またこの目的を達成するのに最適なスプリングの規制及び/又は機能確保が図れること等の特徴がある。
請求項6の発明は、リクライニング機構のロック、アンロックを司るロック機構と、シートバックフレームに一端を、またリクライニング機構のケーシングに他端をそれぞれ固止したスプリングを有し、スプリングを一端及び/又は他端の動きで規制し、シートバックが後倒する時に、スプリングの一端及び/又は他端を緊張する対峙方向に移動し、スプリングを緊張し、またシートバックが前倒する時に、スプリングの一端及び/又は他端を弛緩する対峙方向に移動し、スプリングを弛緩する構成としたシートリクライニング装置において、
スプリングの緊張及び/又は弛緩関係を、リクライニング機構のケーシングに設けた伝達媒体の従動側の歯部と、シートバックフレームに一端を係止したリンクの他端に設けた伝達側の外歯部との関係で構成したシートバックの荷重調整構造を備えたシートリクライニング装置である。
従って、請求項6は、スプリングの一端を可動するシートバックフレームの一方のフック片に、その他端をこのシートバックフレームの軸に可動自在に設けた他方のフック片にそれぞれ係止する構成とし、この一方及び/又は他方のフック片が、シートバックフレームの後傾時において、スプリングの一端・他端が対峙する方向に所定の荷重で可動し、またシートバックフレームの前傾時において、スプリングの一端・他端が対峙する方向に可動する当該スプリングの規制で、シートバックフレームの所定の荷重での迅速かつ確実な起立及び/又は移動等と、又はシートバックの所定の荷重での緩やかで確実な折畳み及び/又は移動等が図れること等の特徴がある。また、各種の衝撃をなくすこと、又はこの衝撃に基づく、前述の弊害解消が図れること等の実益がある。
請求項7の発明は、請求項6に記載の従動側の歯部と、伝達側の外歯部とによる形状変化の関係で荷重調整する構成としたシートバックの荷重調整構造を備えたシートリクライニング装置である。
請求項8の発明は、請求項6に記載の従動側の歯部と、伝達側の外歯部とによる歯数の関係で荷重調整する構成としたシートバックの荷重調整構造を備えたシートリクライニング装置である。
従って、請求項7・8は請求項6の目的を達成できること、この目的を達成するために最適な従動側の歯部と、伝達側の外歯部との構造を提供できること等の特徴がある。
以下、本発明の一実施例を、図面を参照して説明する。
先ず、図1−1〜図1−3に示した各タイプのシートの一部及び/又は全体を示した一例の側面模式図において、Aは車輌のシートで、A1はシートAのシートクッション、A2はシートAのシートバックを示す。また、Bはロック機構で、このロック機構BはシートバックフレームA3に設けたシートAの起立、折畳み等を司るロック、アンロック機構を備える。さらに、このロック機構Bには操作ハンドルCの復帰を司るスプリング(図示せず)等の復帰手段が設けられている。図中Eはヘッドレストを示す。
続いて、図2−1は、前記図1−1〜図1−3に示した基本的なシートAの形態を基にして標準的なシートAの荷重と後述するスプリングとの相関関係を示した図であり、回転軌跡はシートAの回転を、傾斜線はシートAの角度を、また数値の0で示す箇所は、シートAのスプリングが略開放されるのに最適な箇所(スプリングの反作用が無くなった状態を示す箇所)を、L1とL2は後述するリンクと、伝達媒体の軸間を示した文字を、それぞれ示しており、そのインボリュート曲線(仮称)は、シートAの荷重軌跡の望ましい形態である。そして、図面にハッチングした箇所は、スプリングの反作用を利用するエリアを示している。また図2−2は前記リンクの外歯部と、伝達媒体における従動側の歯部の形状を平面視した図で、図中L1−1〜L1−n、及びL2−1〜L2−nは、前記リンクの軸・外歯部間の距離、また前記伝達媒体の軸・歯部間の距離をそれぞれ角度で表したものであり、前記L1とL2の数値の一定化を示している。
そして、この図2−1、図2−2を基にして図3−1〜図3−3と、後述する図4−1〜図4−3に、それぞれ示した基本的構造で、かつ最適なシートバックフレームA3とリンク機構及び/又はスプリングとの関係を説明した。先ず、図3−1〜図3−3であり、この図3−1はシートAが標準着座位置の角度である側面模式図、図3−2はその後傾状態の側面模式図、図3−3はその前傾状態の側面模式図である。また次の図4−1〜図4−3であり、この図4−1はシートAが標準着座位置の角度である側面模式図、図4−2はその後傾状態の側面模式図、図4−3はその前傾状態の側面模式図である。
先ず、図3−1〜図3−3の一例に示した好ましい構成を説明すると、1はリクライニング機構のケーシングで、このケーシング1はケーシング本体100に嵌合固止される。そして、このケーシング本体100は、後述する図7−3及び図7−4に示すように着脱自在に、ロボット、又は手動等の手段を介してワンタッチで、かつ迅速に取付けられ、かつ弾性的な係止手段を利用して確実かつ不用意に抜けないように設けられる。そして、このケーシング1内には、前記ケーシング本体100よりプレス成形を介して切欠き・突設した支持片101(図7−1、図7−2等で表示する)と、この支持片101に設けた軸2に軸支した従動側の歯部30を下面に有する伝達媒体3と、この伝達媒体3に設けた他方のフック片31に他端41を係止したスプリング4と、このスプリング4の一端40が係止される前記シートバックフレームA3に設けた一方のフック片5と、前記伝達媒体3の従動側の歯部30に螺合する外歯部70を一端7aに有するリンク7と、このリンク7の他端7bに設けた長孔71が遊嵌されるクッション材80を付設したピン8を備えている。尚、このピン8は前記シートバックフレームA3の所定の位置に設けられている。図中10はそれぞれ止め具を示す。尚、この例では、図3−1〜図3−3に示すように、伝達媒体3は他方のフック片31が図面に向かって右側に、また従動側の歯部30が図面に向かって左側に位置しており、この左側に位置する従動側の歯部30にリンク7の外歯部70が位置する構成であって、本体B1とスプリング4の僅かな隙間を利用して、このリンク7の設置と、確実な可動を図る構成とする。尚、ピン8を複数設けて荷重調整することも可能である。このピン8と長孔71との係合関係で、リンク7、伝達媒体3とリンク7の外歯部70又はスプリング4等のガタ付き及び/又はガタ音の発生防止に有効である。またシートバックフレームA3とリンク7との回転半径の違いを吸収する。
以上の構成において、その後傾及び/又は前傾について説明すると、図3−1におけるシートAが標準着座位置にある場合は、ピン8、シートバックフレームA3の軸2及び/又はリンク7の軸72(本体B1に突設した形状)は、シートAの水平面に対して略100度から略120度の仮想傾斜線D上にある。この状態から、ロック機構Bを解除し、体重等の外的要因で矢印「イ」の方向にシートバックフレームA3が軸2を支点として後傾することで、一方のフック片5が時計方向(図示する)に移動する。この移動でスプリング4の一端40が緊張される(圧縮される)。また同時にリンク7が時計方向に可動するとともに、このリンク7に設けた外歯部70も同様に時計方向に可動する。この外歯部70の時計方向への可動で、この外歯部70に噛合する伝達媒体3が反時計方向(図示する)に可動する。この伝達媒体3の反時計方向の回転で、他方のフック片31が反時計方向に移動する。この移動(緊張する対峙方向への移動)でスプリング4の他端41が緊張される。即ち、この一方のフック片5と他方のフック片31の対峙する方向への移動を介してスプリング4が緊張する対峙方向に移動して緊張され、僅かな時間で、かつ速やかな緊締が図れる。この緊締が図れ、かつシートバックA2が最終の後傾になった状態(フルフラットの状態)を図3−2で示す。そして、ロック機構Bを解除し、矢印「ロ」の方向にシートバックフレームA3が軸2を支点としてリターンすることで、一方のフック片5が反時計方向に移動する。この移動でスプリング4の一端40が弛緩される(圧縮開放に向かう)。また同時にリンク7が反時計方向に可動するとともに、このリンク7に設けた外歯部70も同様に反時計方向に可動する。この外歯部70の反時計方向への可動で、この外歯部70に噛合する伝達媒体3が時計方向に可動する。この伝達媒体3の時計方向の回転で、他方のフック片31が時計方向に移動する。この移動(弛緩する対峙方向への移動)でスプリング4の他端41が弛緩される。即ち、この一方のフック片5と他方のフック片31の対峙する方向への移動を介してスプリング4が弛緩する対峙方向に移動して弛緩され、僅かな時間で、かつ速やかな弛緩と、このシートバックA2のリターンが図れ、かつシートバックA2が標準着座位置に戻った状態が最初の図3−1である。その後、さらにロック機構Bを解除したままで、前記リターンの力を利用すると、矢印「ハ」の方向にシートバックフレームA3が軸2を支点として前傾し、一方のフック片5が反時計方向に惰性で移動するとともに、このスプリング4の緊締力は作用しない。この移動でスプリング4の一端40が惰性で移動する。また同時にリンク7が反時計方向に惰性で可動するとともに、このリンク7に設けた外歯部70も同様に反時計方向に惰性で可動する。この外歯部70の反時計方向への惰性による可動で、この外歯部70に噛合する伝達媒体3が時計方向に緩やかに可動する。この伝達媒体3の時計方向の緩やかな回転で、他方のフック片31が時計方向に惰性で移動する。この移動でスプリング4の他端41が惰性で移動するとともに、このスプリング4の緊締力は作用しない。即ち、この一方のフック片5と他方のフック片31の対峙する方向への惰性による移動を介してスプリング4が対峙方向に緩やかな反力を介して弛緩されるが、人に衝撃を与えるほどの反力はない。従って、シートバックA2の緩やかで確実な折畳み及び/又は起立等が図れる。これにより、各種の衝撃をなくし得ること、又はこの衝撃に基づく、前述の弊害解消が図れること等の特徴を有する。このリターンが図れ、かつシートバックA2が前傾の状態となったのが図3−3である。この図3−3から図3−1に示したシートバックA2が標準着座位置に戻った状態が最初になる過程で、一方のフック片5と他方のフック片31の対峙する方向への移動を介してスプリング4を緊張するとともに、速やかな前傾方向に向かったシートバックA2の動きが確保される構成である。
尚、次の図4−1〜図4−3は、前記図3−1〜図3−3と、原理は原則として同じであり、その相違する構成を説明すると、この例では、リンク7の外歯部70がシートバックフレームA3に設けた軸2の上方に位置し、また伝達媒体3の歯部30が同様に軸2の上方にあって、この噛合関係が軸2の上方で行われる構成である。この構成では、リンク7が伝達媒体3に規制されずに自由で広範囲の可動が可能となり、構造上での容易性と、製作及び/又は組付け等の容易性、又はスプリング4の規制の強化及び/又は緩やかなリターンの確保が図れること等の特徴がある。またリンク7の短縮化による軽量化、材料の節約、製造及び/又は組付けの容易化と、スペースの有効利用又は小型化、経済性の確保等が図れる実益がある。そして、その他の構成及び/又は作用等は前述の例に準ずる。
そして、図5−1から図5−4は、前記従動側の歯部30と外歯部70との噛合による一例であり、前述の図1−1〜図1−3の各シートAに対応可能で、図2−1に示した各態様の荷重に対応できる一例を示しており、その具体的な例を、第一案から第四案として説明する。図5−1は第一案であり、従動側の歯部30が緩やかな波形(図面に向かって左上がり)で、これに対応する外歯部70が、略対称形状の波形であって、図示の如く、部分箇所での噛合となることから、応力変化に対応できる。図5−2は第二案であり、従動側の歯部30が緩やかな波形(図面に向かって左上がり)で、これに対応する外歯部70が、略対称形状の波形であって、前記歯部30及び外歯部70の歯の大きさが一部で異なる構成、例えば、図示の如く、部分箇所での噛合となることから、応力変化に対応できる。また図示しないが、応力変化に対応し、歯部30及び外歯部70の相互間で歯の大きさを変更する例もあり得る。図5−3は第三案であり、従動側の歯部30が略卵形で、これに対応する外歯部70が、皿形状の凹形であって、図示の如く、部分箇所での噛合となることから、応力変化に対応できる。図5−4は第四案であり、従動側の歯部30が略扁平円形で、これに対応する外歯部70が、略曲面形状の凸形であって、図示の如く、部分箇所での噛合となることから、応力変化に対応できる。何れにしても各シートAに対応可能でき、荷重が確保できる従動側の歯部30と外歯部70の噛合構造及び/又は形態等を備えた構成であれば採用できる。そして、以上で説明した第一案から第四案の従動側の歯部30と、これに対応する外歯部70との関係は一例であり、同様な機構及び/又は効果を有する他の構成も本発明の範疇である。
次に図6−1〜図6−3は、スプリング4の好ましい一例であり、このスプリング4に剛性を付与すること、又は接触面積を少なくして、摩擦の軽減化と、スムーズな動きを保証すること等を意図する。図中42は長手方向の凸条、43は同凹条を示す。このスプリング4の特殊な断面形状で、フリクションの増加等の調整と、重畳時の摩擦抵抗、接触磨耗等の軽減化を図る。また他の各図に示した、通常の帯状のスプリング4も採用可能である。
また図7−1は図3−1に示したロック機構とリクライニング装置との取付け状態のX−Xにおける要部の一部欠截の側面模式図であり、また図7−2は図7−1の分解状態を示した断面図であって、本体B1にケーシング本体100を着脱自在に設けられる構成であって、本体B1に設けた受入片102にケーシング本体100に折曲げ形成して設けた係止片B2を係脱可能とする構成である。尚、ケーシング本体100に設けた受入片102に本体B1に折曲げ形成して設けた係止片B2を係脱可能とする構成は図示しない。そして、図7−3は図7−1のY−Y方向からそれぞれ対峙方向に模式的に示した取付け状態の側面図、図7−4は図7−1のZ−Z方向から模式的に示した取付け状態の側面図であり、この受入片102に係止片B2を係脱可能とする構成は、種々考えられるので、その好ましい一例を図8−1の第一案から、図8−5−4に至る第五案で説明する。図中11はケーシング本体100に設けた孔、突起等の支持部であり、この支持部11を利用してこのケーシング本体100(ケーシング1)を、図示しないロボット等の自動組付け手段で支持するとともに、このケーシング本体100をロック機構Bの本体B1に取付け可能とする構成である。
図8−1は第一案であり、本体B1(ケーシング本体102)に設けた受入片102は、拡開した誘導舌部102aと、受入凹部102bと、この受入凹部102bに開設した係止孔102cと、前記誘導舌部102aと受入凹部102bとの連結部位に設けた係止折曲げ部102dと、前記誘導舌部102aと本体B1と受入凹部102bとを連結する連結折曲げ部102eで構成し、この受入片102は、本体B1よりプレス加工で構成する。この受入片102に挿入されるケーシング本体100(本体B1)に設けた係止片B2は、第一係止端部B2−1と、この第一係止端部B2−1よりテーパー形状に膨出した係止凸部B2−2と、この係止凸部B2−2より下がった第二係止端部B2−3と、これら第一係止端部B2−1、係止凸部B2−2と、第二係止端部B2−3とを間隔をおいて保持するケーシング本体100に設けた折曲げ部B2−4で構成する。この構成において、第一係止端部B2−1が誘導舌部102aを押し広げて、受入凹部102bに至ると(嵌入されると)、この第一係止端部B2−1が連結折曲げ部102eに略衝止するとともに、この第二係止端部B2−3が係止折曲げ部102dに略衝止する(この衝止は、この受入及び/又は挿入の操作を考慮し、原則として一方側が通常である)。この衝止と略同時に係止凸部B2−2が係止孔102cに嵌入される。従って、前記の衝止と、この係止片B2の受入凹部102bへの嵌入と、係止凸部B2−2の係止孔102cへの嵌入とで、本体B1にケーシング本体100(ケーシング1)がワンタッチで取付けられること、又は前述の如く、ロボット操作等の自動的な組付けが可能となること等の特徴がある。そして、この例では、この操作及び/又は組付けが三箇所で行われることで、確実な組付け(取付け)と、ガタ音の解消及び/又は離脱の危険性もなく効率的な組付けが図れること等の実益がある(他の例も同じ)。そして、前記の取外しは、誘導舌部102aの拡開と、前述の操作の逆で簡易に行われる。このような取付け及び/又は取外しの操作は、自由にかつ任意に行うことが可能である。
次に、図8−2−1〜図8−2−3は第二案であり、原則として、前述の第一案と同じであり、その相違点について説明する。この例では、二プレス(第一プレス加工と第二プレス加工)及び/又はカット等の手段で、係止孔102cに楔形の係止受入辺102c−1を形成し、また相手方の係止凸部B2−2に反楔形の係止挿入辺B2−2−1を形成する。そして、この係止受入辺102c−1に相手方の係止挿入辺B2−2−1を係止嵌入する構成である。なお、前記係止受入辺102c−1を形成するのに二プレスを採用し(図8−2−2で示す)、また係止挿入辺B2−2−1を形成するのにカット手段を採用する。そして、この構成における前記係止受入辺102c−1と係止挿入辺B2−2−1の係止嵌入関係は、受入片102の撓みと、係止片B2の抜け防止を加味し、この両者の関係を維持しつつ、その目的を最大に発揮することを意図する。そして、この受入片102の撓みは、この受入片102を本体B1よりプレス成形で一体的に形成する例に有効であり、例えば、仮想線で図示した水平方向の戻り力が作用する。図中矢印「ニ」は二プレス方向を示す。尚、他の構成及び/又は効果は前述の第一案に準ずる。
さらに図8−3−1〜図8−3−3の構成は、第三案であり、原則として、前述の第一案と同じであり、その相違点について説明する。この例では、二プレス及び/又はカット等の手段で、係止折曲げ部102dに楔形の係止受入辺102d−1を形成し、また相手方の第二係止端部B2−3に反楔形の係止挿入辺B2−3−1を形成する。そして、この係止受入辺102d−1に相手方の係止挿入辺B2−3−1を係止嵌入する構成である。なお、前記係止受入辺102d−1を形成するのに二プレスを採用し(図8−3−2で示す)、また係止挿入辺B2−3−1を形成するのにカット手段を採用する。そして、この構成における前記係止受入辺102d−1と係止挿入辺B2−3−1の係止嵌入関係は、受入片102の撓みと、係止片B2の抜け防止を加味し、この両者の関係を維持しつつ、その目的を最大に発揮することを意図する。そして、この受入片102の撓みは、この受入片102を本体B1よりプレス成形で一体的に形成する例に有効であり、例えば、仮想線で図示した水平方向の戻り力が作用する。図中矢印「ニ」は二プレス方向を示す。尚、他の構成及び/又は効果は前述の第一案又は第二案に準ずる。
また図8−4−1〜図8−4−3の構成は、第四案であり、原則として、前述の第一案と同じであり、その相違点について説明する。この例では、二プレス及び/又はカット等の手段で、係止折曲げ部102dに楔形の係止受入辺102e−1を対峙して形成し、また相手方の第二係止端部B2−3に反楔形の係止挿入辺B2−4−1を対峙して形成する。そして、この両係止受入辺102e−1に相手方の両係止挿入辺B2−4−1をそれぞれ係止嵌入する構成である。なお、前記両係止受入辺102e−1を形成するのに二プレスを採用し(図8−4−2で示す)、また両係止挿入辺B2−4−1を形成するのにそれぞれカット手段を採用する。そして、この構成における前記両係止受入辺102e−1と両係止挿入辺B2−4−1のそれぞれの係止嵌入関係は、受入片102の撓みと、係止片B2の抜け防止を加味し、この両者の関係を維持しつつ、その目的を最大に発揮することを意図する。そして、この受入片102の撓みは、この受入片102を本体B1よりプレス成形で一体的に形成する例に有効であり、例えば、仮想線で図示した水平方向の戻り力が作用する。図中矢印「ニ」は二プレス方向を示す。尚、他の構成及び/又は効果は前述の第一案〜第三案に準ずる。
そして、図8−5−1〜図8−5−4の構成は、第五案であり、前述の第二案と第三案とを合体した構成であり、三プレス(第三プレス加工)で形成する。この第五案における構成と特徴及び/又は操作等は、この第二案〜第四案に準ずる。
そして、以上で説明した第一案から第五案の受入片102と、これに対応する係止片B2との関係は一例であり、同様な機構と及び/又は効果を有する他の構成も本発明の範疇である。例えば、連結折曲げ部102eを傾斜形状(係止受入辺)とし、これに対して係止凸部B2−2の第一係止端部B2−1を傾斜形状(係止挿入辺)とする構造、又は前述の第一案〜第五案等のそれぞれの組合せ構造、係止受入辺102c−1、102d−1、102e−1、又は係止挿入辺B2−2−1、B2−3−1、B2−4−1の形状の変更構造等の各態様が可能である。このような各構造を採用することで、前述の機能及び/又は効果の拡充が期待できる。
図1−1はシートの一部を示した一例の側面模式図 図1−2は二列シートの全体を示した一例の側面模式図 図1−3は三列シートの全体を示した側面模式図 図2−1は、図1−1〜図1−3に示した基本的なシートの形態を基にして標準的なシートの荷重とスプリングとの相関関係を示した図 図2−2はリンクの外歯部と、伝達媒体における従動側の歯部の形状を平面視した図 図3−1はシートが標準着座位置の角度である側面模式図 図3−2はその後傾状態の側面模式図 図3−3はその前傾状態の側面模式図 図4−1はシートが標準着座位置の角度である側面模式図 図4−2はその後傾状態の側面模式図 図4−3はその前傾状態の側面模式図 図5−1は伝達媒体の歯部とリンクの外歯部との噛合による第一案の拡大模式図 図5−2は伝達媒体の歯部とリンクの外歯部との噛合による第二案の拡大模式図 図5−3は伝達媒体の歯部とリンクの外歯部との噛合による第三案の拡大模式図 図5−4は伝達媒体の歯部とリンクの外歯部との噛合による第四案の拡大模式図 図6−1はスプリングの好ましい一例を示した捲装状態を想定した模式図 図6−2は図6−1の要部の拡大断面図 図6−3は図6−1を展開して示した模式図 図7−1は図3−1に示したロック機構とリクライニング装置との取付け状態のX−Xにおける要部の一部欠截の側面模式図 図7−2は図7−1の分解状態を示した断面図 図7−3は図7−1のY−Y方向からそれぞれ対峙方向に模式的に示した取付け状態の側面図 図7−4は図7−1のZ−Z方向から模式的に示した取付け状態の側面図 図8−1はロック機構の受入片とケーシング本体の係止片との関係を示した第一案の平面断面模式図 図8−2−1はロック機構の受入片の第一プレス加工の状態を示した第二案の平面断面模式図 図8−2−2はロック機構の受入片の第二プレス加工の状態を示した第二案の平面断面模式図 図8−2−3はロック機構の受入片とケーシング本体の係止片との関係を示した第二案の平面断面模式図 図8−2−1はロック機構の受入片の第一プレス加工の状態を示した第三案の平面断面模式図 図8−3−2はロック機構の受入片の第二プレス加工の状態を示した第三案の平面断面模式図 図8−3−3はロック機構の受入片とケーシング本体の係止片との関係を示した第三案の平面断面模式図 図8−4−1はロック機構の受入片の第一プレス加工の状態を示した第四案の平面断面模式図 図8−4−2はロック機構の受入片の第二プレス加工の状態を示した第四案の平面断面模式図 図8−4−3はロック機構の受入片とケーシング本体の係止片との関係を示した第四案の平面断面模式図 図8−5−1はロック機構の受入片の第一プレス加工の状態を示した第五案の平面断面模式図 図8−5−2はロック機構の受入片の第二プレス加工の状態を示した第五案の平面断面模式図 図8−5−3はロック機構の受入片の第三プレス加工の状態を示した第五案の平面断面模式図 図8−5−4はロック機構の受入片とケーシング本体の係止片との関係を示した第五案の平面断面模式図
符号の説明
A シート
A1 シートクッション
A2 シートバック
A3 シートバックフレーム
B ロック機構
B1 本体
B2 係止片
B2−1 第一係止端部
B2−2 係止凸部
B2−2−1 係止挿入辺
B2−3 第二係止端部
B2−3−1 係止挿入辺
B2−4 折曲げ部
B2−4−1 係止挿入辺
C 操作ハンドル
D 仮想傾斜線
E ヘッドレスト
1 ケーシング
100 ケーシング本体
101 支持片
102 受入片
102a 誘導舌部
102b 受入凹部
102c 係止孔
102c−1 係止受入辺
102d 係止折曲げ部
102d−1 係止受入辺
102e 連結折曲げ部
102e−1 係止受入辺
2 軸
3 伝達媒体
30 歯部
31 他方のフック片
4 スプリング
40 一端
41 他端
42 凸条
43 凹条
5 一方のフック片
7 リンク
7a 一端
7b 他端
70 外歯部
71 長孔
72 軸
8 ピン
80 クッション材
10 止め具
11 支持部

Claims (8)

  1. リクライニング機構のロック、アンロックを司るロック機構と、シートバックフレームに一端を、またリクライニング機構のケーシングに他端をそれぞれ固止したスプリングを有し、このスプリングを前記一端及び/又は他端の動きで規制し、シートバックが後倒する時に、前記スプリングの一端及び/又は他端を緊張する対峙方向に移動し、このスプリングを緊張し、また前記シートバックが前倒する時に、前記スプリングの一端及び/又は他端を弛緩する対峙方向に移動し、このスプリングを弛緩する構成としたシートリクライニング装置において、
    前記ロック機構とケーシングを、受入片と係止片との嵌合関係を利用して着脱自在に設ける構成としたロック機構とケーシングの嵌合構造を備えたシートリクライニング装置。
  2. 請求項1に記載の受入片と係止片との嵌合関係が、前記ロック機構又はケーシングに設けたプレス成形で構成される自由端側が受入口となる板状の受入片と、前記ケーシング又はロック機構に設けた前記受入片に係止される板状の係止片との嵌合関係を利用して着脱自在に設ける構成としたロック機構とケーシングの嵌合構造を備えたシートリクライニング装置。
  3. 請求項2に記載の受入片と係止片との嵌合関係が、前記ロック機構又はケーシングに設けたプレス成形で構成される自由端側が受入口となる板状で受入凹部を備えた受入片と、前記ケーシング又はロック機構に設けたプレス成形で構成される前記受入片に係止される板状で係止凸部を備えた係止片との嵌合関係を利用して着脱自在に設ける構成としたロック機構とケーシングの嵌合構造を備えたシートリクライニング装置。
  4. 請求項3に記載の受入片と係止片との嵌合関係が、前記ロック機構又はケーシングに設けたプレス成形で構成される自由端側が受入口となる板状で、かつ楔形の係止受入辺を有する受入凹部を備えた受入片と、前記ケーシング又はロック機構に設けた前記受入片に係止される板状で、かつ反楔形の係止挿入辺を有する係止凸部を備えた係止片との嵌合関係を利用して着脱自在に設ける構成としたロック機構とケーシングの嵌合構造を備えたシートリクライニング装置。
  5. 請求項1に記載の「前記スプリングの一端及び/又は他端を緊張する対峙方向に移動し、このスプリングを緊張し、また前記シートバックが前倒する時に、前記スプリングの一端及び/又は他端を弛緩する対峙方向に移動」する構成が、前記スプリングの一端をシートバックフレームに突設した一方のフック片に固止し、またこのスプリングの他端を前記ロック機構のケーシングに軸支した従動側の歯部を有する伝達媒体に設けた他方のフック片に係止し、この伝達媒体の従動側の歯部に噛合し、かつ外歯部を有するリンクを前記シートバックフレームのピンに遊嵌した構成としたロック機構とケーシングの嵌合構造を備えたシートリクライニング装置。
  6. リクライニング機構のロック、アンロックを司るロック機構と、シートバックフレームに一端を、またリクライニング機構のケーシングに他端をそれぞれ固止したスプリングを有し、このスプリングを前記一端及び/又は他端の動きで規制し、シートバックが後倒する時に、前記スプリングの一端及び/又は他端を緊張する対峙方向に移動し、このスプリングを緊張し、また前記シートバックが前倒する時に、前記スプリングの一端及び/又は他端を弛緩する対峙方向に移動し、このスプリングを弛緩する構成としたシートリクライニング装置において、
    前記スプリングの緊張及び/又は弛緩関係を、前記リクライニング機構のケーシングに設けた伝達媒体の従動側の歯部と、前記シートバックフレームに一端を係止したリンクの他端に設けた伝達側の外歯部との関係で構成したシートバックの荷重調整構造を備えたシートリクライニング装置。
  7. 請求項6に記載の従動側の歯部と、前記伝達側の外歯部とによる形状変化の関係で荷重調整する構成としたシートバックの荷重調整構造を備えたシートリクライニング装置。
  8. 請求項6に記載の従動側の歯部と、前記伝達側の外歯部とによる歯数の関係で荷重調整する構成としたシートバックの荷重調整構造を備えたシートリクライニング装置。
JP2005368408A 2005-12-21 2005-12-21 アクティブヘッドレスト Active JP4895601B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005368408A JP4895601B2 (ja) 2005-12-21 2005-12-21 アクティブヘッドレスト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005368408A JP4895601B2 (ja) 2005-12-21 2005-12-21 アクティブヘッドレスト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007167305A true JP2007167305A (ja) 2007-07-05
JP4895601B2 JP4895601B2 (ja) 2012-03-14

Family

ID=38294643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005368408A Active JP4895601B2 (ja) 2005-12-21 2005-12-21 アクティブヘッドレスト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4895601B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101230848B1 (ko) * 2011-05-11 2013-02-07 주식회사다스 자동차 시트의 리클라이닝 장치

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6083451A (ja) * 1983-10-13 1985-05-11 Fujitsu Ltd 同期式デ−タバツフアリング方式
JPS625047A (ja) * 1985-06-28 1987-01-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 温風暖房機
JP2004016480A (ja) * 2002-06-17 2004-01-22 Nippon Technica Kk シートリクライニング装置
JP2004065297A (ja) * 2002-08-01 2004-03-04 Nippon Technica Kk シートリクライニング装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6083451A (ja) * 1983-10-13 1985-05-11 Fujitsu Ltd 同期式デ−タバツフアリング方式
JPS625047A (ja) * 1985-06-28 1987-01-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 温風暖房機
JP2004016480A (ja) * 2002-06-17 2004-01-22 Nippon Technica Kk シートリクライニング装置
JP2004065297A (ja) * 2002-08-01 2004-03-04 Nippon Technica Kk シートリクライニング装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101230848B1 (ko) * 2011-05-11 2013-02-07 주식회사다스 자동차 시트의 리클라이닝 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP4895601B2 (ja) 2012-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4135141B2 (ja) 定点復帰機能付きリクライニング装置並びに同リクライニング装置を備える車両用シート
WO2009147892A1 (ja) 折り畳み式シート
JP2009154752A (ja) 車両用シートスライド装置
US9789789B2 (en) Vehicular seat
JP6555102B2 (ja) 乗物用シート
JP4559138B2 (ja) リクライニング装置
JP4895601B2 (ja) アクティブヘッドレスト
JPH06141949A (ja) アームレストの角度調整機構
JP2006149751A (ja) 身体支持装置
JP5610617B2 (ja) 椅子
JP2008259613A (ja) 背もたれ付家具
JP4855792B2 (ja) シートバックの荷重調整構造を備えたシートリクライニング装置
JP4871575B2 (ja) シートリクライニング装置
JP6544358B2 (ja) シート
WO2008072728A1 (ja) 車両用シート装置
JP2008149858A (ja) 車両用シート装置
KR100587839B1 (ko) 폴딩 시트용 리클라이너장치
JP5344387B2 (ja) シート
JP4889374B2 (ja) シートバックの荷重調整構造を備えたシートリクライニング装置
CN216136214U (zh) 一种轮椅支架
JP4936269B2 (ja) 肘桿の連結構造
JP4884666B2 (ja) 椅子
JP2010273929A (ja) オットマン装置
JP6855264B2 (ja) 椅子
JP2004034768A (ja) 自動車用シートのフロアロック装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110613

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4895601

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3

R157 Certificate of patent or utility model (correction)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R157

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250