JP2007166302A - 車載ネットワーク中継装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車載通信システムにおけるネットワーク間の中継をより少ない遅延で実施する。
【解決手段】複数のネットワークNT0〜NT4に接続されたECUが、通信フレームの最初の情報領域に送信先を特定可能なIDが配置されるCANのプロトコルに従って通信を行う車載通信システムにて、ネットワーク間の中継を行う中継装置51では、何れかのECUから中継元のネットワークに送出された通信フレームの各ビットが受信回路ブロック11から順次出力されてFIFOバッファ53に格納される。また、そのバッファ53と並行して動作するID検索テーブルメモリ部14が、受信回路ブロック11からの通信フレームにおける最初のIDに基づき、その通信フレームの中継先を決定し、中継先が決定されると、中継先切替回路17により、その中継先にデータを送信するための送信回路ブロック(TX0〜TX3の何れか)へバッファ53からの各ビットが供給される。
【選択図】図6
【解決手段】複数のネットワークNT0〜NT4に接続されたECUが、通信フレームの最初の情報領域に送信先を特定可能なIDが配置されるCANのプロトコルに従って通信を行う車載通信システムにて、ネットワーク間の中継を行う中継装置51では、何れかのECUから中継元のネットワークに送出された通信フレームの各ビットが受信回路ブロック11から順次出力されてFIFOバッファ53に格納される。また、そのバッファ53と並行して動作するID検索テーブルメモリ部14が、受信回路ブロック11からの通信フレームにおける最初のIDに基づき、その通信フレームの中継先を決定し、中継先が決定されると、中継先切替回路17により、その中継先にデータを送信するための送信回路ブロック(TX0〜TX3の何れか)へバッファ53からの各ビットが供給される。
【選択図】図6
Description
本発明は、車載通信システムにおいてネットワーク間の中継を行う車載ネットワーク中継装置に関する。
従来より、自動車においては、複数の電子装置がネットワークを介して通信する車載通信システムが形成されている。そして、近年では、こうした車載通信システムも複雑化しており、ネットワークが複数設けられると共に、異なるネットワーク間でやり取りされるべき通信フレームをネットワーク中継装置(所謂ゲートウェイ)によって中継するようになっている。
ここで、従来の車載ネットワーク中継装置の構成及び作用について、あるネットワークNTaから他のネットワークNTbへ通信フレームを中継する場合を例に挙げて説明する。
まず、一般に、車載通信システムでは、通信プロトコルとして、ISOで国際的に標準化されているCAN(Controller Area Network)のプロトコルが用いられている。そして、CANでは、図3の1段目に示すように、通信フレームの最初の情報領域に該通信フレームの送信先を特定可能なID(識別子)が配置される。尚、CANにおける通信フレーム中のIDは、通常、そのフレームのデータ領域に配置されるデータ(所謂メッセージ)の種別を表す識別子として使用されるが、どのデータをどの電子装置が受信すべきかはシステム上決まっているため、そのIDから送信先を特定することができる。
そして、従来の車載ネットワーク中継装置では、中継元のネットワークNTaに接続された電子装置から該ネットワークNTaへ送出された通信フレームが、受信回路によって受信され、その受信回路が通信フレームを全て受信すると、マイコンに対して割り込み要求を発行する。
すると、マイコンは、割り込み処理を実行して、上記受信回路から今回受信された通信フレームの全てを読み込み、その通信フレームに含まれている上記IDに基づいて、その通信フレームを中継すべき中継先のネットワーク(以下、中継先ネットワークという)を判定する。更に、マイコンは、その判定した中継先ネットワークにデータを送信するための送信回路へ、上記受信回路から読み込んだ通信フレームの各ビットを出力する。そして、その送信回路は、マイコンからの通信フレームを中継先ネットワークへ送出する。
このようにして、異なるネットワーク間での通信フレームの中継が実施される。
一方、異なるネットワーク間での中継を実施する装置として、例えば特許文献1には、インターネット技術で用いられるTCP/IPのプロトコルを前提としたパケット中継装置が記載されている。
特開2003−304293号公報
一方、異なるネットワーク間での中継を実施する装置として、例えば特許文献1には、インターネット技術で用いられるTCP/IPのプロトコルを前提としたパケット中継装置が記載されている。
上記従来の車載ネットワーク中継装置では、通信フレームの全ての受信が完了してから、中継先ネットワークを判定するための処理を含むプログラム処理を開始し、その処理が終了した後、今回受信した通信フレームの中継先ネットワークへの送出を行うこととなるため、通信フレームの受信完了時から中継送信を開始するまでに例えば数十〜数百μs程度かかってしまい、中継に要する時間が著しく大きくなってしまう。このため、異なるネットワークに接続された電子装置間でのデータ通信に大きな遅れを発生させることとなっていた。
一方、上記特許文献1に記載されたパケット中継装置は、TCP/IPのプロトコルを前提としたものであり、その構成を車載通信システムに適用すると無駄な回路や動作が多々発生することとなる。
例えば、IPにおいて転送されるデータの単位は、IPデータグラム(又はIPパケット)と呼ばれるが、そのIPデータグラムでは、図11に示すように、最初に「IPヘッダ情報部」が、次に「送信元IPアドレス」が、次に「送信先IPアドレス」が、次に「データ」が配置される。そして、「IPヘッダ情報部」には、IPのバージョン情報や、後に続くIPアドレスのバイト数や、データ長などの様々な通信制御情報が含まれる。このため、中継時には、まず「IPヘッダ情報部」を解析し、その解析結果に基づいて「送信先IPアドレス」を抽出し、その抽出した「送信先IPアドレス」解析して送信先を決定する、といった処理を行うこととなる。これに対して、例えばCANでは、前述したように、通信フレームの先頭に配置されたIDから中継先ネットワークを判定することができ、上記IPの場合のように「IPヘッダ情報部」を解析して「送信先IPアドレス」を抽出する、といった処理等は不要である。
そこで、本発明は、車載通信システムにおけるネットワーク間の中継を、より少ない遅延で実施するのに好適な車載ネットワーク中継装置の提供を目的としている。
本発明の車載ネットワーク中継装置が用いられる車載通信システムでは、ネットワークが複数あると共に、通信フレームの最初の情報領域に該通信フレームの送信先を特定可能なIDが配置される通信プロトコルに従って、各ネットワークに接続された電子装置が通信を行う。そして、本発明の車載ネットワーク中継装置は、そのような車載通信システムにおいて、異なるネットワーク間で転送されるべき通信フレームを中継するものである。
そのため、本発明の車載ネットワーク中継装置では、まず、受信手段が、中継元のネットワークに接続された電子装置から該ネットワークへ送出された通信フレームを受信して、その通信フレームの各ビットを順次出力し、バッファが、その受信手段から出力される通信フレームの各ビットを順次格納する。
また、中継先決定手段が、上記バッファと並行して動作し、受信手段から出力される通信フレームにおけるIDに基づいて、その通信フレームを中継すべき中継先ネットワークを決定する。
そして、中継先決定手段により中継先ネットワークが決定されると、中継転送手段が、その決定された中継先ネットワークにデータを送信するための送信手段へ、送信対象として、上記バッファに格納されている各ビットを先頭のビットから順に供給する。
すると、バッファから送信手段へ供給される各ビットは、その送信手段により中継先ネットワークへ送信されることとなる。そして、こうした一連の動作によって通信フレームの中継が行われる。
このような本発明の車載ネットワーク中継装置によれば、通信フレームの最初にあるID部分を受信した時点で、中継先ネットワークを決定する動作(即ち、中継先決定手段の動作)を開始することができ、中継先ネットワークが決定されると、その時点から中継動作を開始することができる。
このため、通信フレームの完全な受信前に中継動作を開始することができ、従来の中継装置と比較して、中継に伴うデータ転送の遅延時間を大幅に短縮することができる。例えば、通信フレームにおけるID部分の受信を終えるまでの時間をTaとし、中継先決定手段がIDに基づき中継先ネットワークを決定するのに要する時間をTbとすると、中継対象の通信フレームの受信を開始してから、ほぼ「Ta+Tb」後には、中継先ネットワークへ送信するための動作を開始することができる。
ところで、一般に、車載通信システムにおいても、通信フレームは、誤り検出又は誤り訂正用の符号化技術により、転送エラー(転送誤り)が検出可能になっている。
そして、通信フレームにおいて、データが配置されるデータ領域の後に、転送エラー検査用の複数のビットからなるエラー検査用領域が設けられるのであれば、請求項2のように構成することができる。
そして、通信フレームにおいて、データが配置されるデータ領域の後に、転送エラー検査用の複数のビットからなるエラー検査用領域が設けられるのであれば、請求項2のように構成することができる。
即ち、請求項2の車載ネットワーク中継装置では、前記バッファ及び中継先決定手段と並行して、転送エラー判定手段が動作するようになっており、その転送エラー判定手段は、受信手段から出力される通信フレームの最初からエラー検査用領域までの各ビットに基づいて、その通信フレームに転送エラーがあるか否かを判定する。
そして更に、請求項2の車載ネットワーク中継装置において、中継転送手段は、中継先決定手段により中継先ネットワークが決定され、且つ、転送エラー判定手段により転送エラーが無いと判定されると、中継先決定手段により決定された中継先ネットワークにデータを送信するための送信手段へ、送信対象として、前記バッファに格納されている各ビットを供給する。
このような請求項2の車載ネットワーク中継装置によれば、転送エラーが発生している通信フレームを中継先ネットワークへ送信してしまうことを未然に防止することができる。このため、ネットワークのトラフィックを無駄に増加させることがなく有利である。
そして、この請求項2の車載ネットワーク中継装置によっても、従来の中継装置と比較して、中継に伴うデータ転送の遅延時間を大幅に短縮することができる。
通信フレームにおけるエラー検査用領域を受信する前には、中継先決定手段によって中継先ネットワークを決定することができ、そのエラー検査用領域を受信した後、転送エラー判定手段により転送エラーが無いと判定された時点で、すぐに中継動作を開始することができるからである。つまり、エラー検査用領域の受信が完了してから、転送エラー判定手段の判定が終了するまでの所要時間をTcとすると、エラー検査用領域の受信完了時からTc後には、中継先ネットワークへ送信するための動作を開始することができる。
通信フレームにおけるエラー検査用領域を受信する前には、中継先決定手段によって中継先ネットワークを決定することができ、そのエラー検査用領域を受信した後、転送エラー判定手段により転送エラーが無いと判定された時点で、すぐに中継動作を開始することができるからである。つまり、エラー検査用領域の受信が完了してから、転送エラー判定手段の判定が終了するまでの所要時間をTcとすると、エラー検査用領域の受信完了時からTc後には、中継先ネットワークへ送信するための動作を開始することができる。
尚、請求項2の車載ネットワーク中継装置は、下記『』内の車載ネットワーク中継装置であるとも言える。
『複数のネットワークを備えると共に、通信フレームの最初の情報領域に該通信フレームの送信先を特定可能なIDが配置され、前記通信フレームにてデータが配置されるデータ領域の後に転送エラー検査用の複数のビットからなるエラー検査用領域が設けられる通信プロトコルに従って、前記各ネットワークに接続された電子装置が通信を行う車載通信システムに用いられ、異なるネットワーク間で転送されるべき通信フレームを中継する車載ネットワーク中継装置であって、
中継元のネットワークに接続された電子装置から該ネットワークへ送出された通信フレームを受信して、その通信フレームの各ビットを順次出力する受信手段と、
前記受信手段から出力される通信フレームの各ビットを順次格納するバッファと、
前記バッファと並行して動作し、前記受信手段から出力される通信フレームにおける前記IDに基づいて、当該通信フレームを中継すべきネットワーク(以下、中継先ネットワークという)を決定する中継先決定手段と、
前記バッファ及び前記中継先決定手段と並行して動作し、前記受信手段から出力される通信フレームの最初から前記エラー検査用領域までの各ビットに基づいて、その通信フレームに転送エラーがあるか否かを判定する転送エラー判定手段と、
前記中継先決定手段により中継先ネットワークが決定され、且つ、前記転送エラー判定手段により転送エラーが無いと判定されると、前記決定された中継先ネットワークにデータを送信するための送信手段へ、送信対象として、前記バッファに格納されている各ビットを供給する中継転送手段と、
を備えていることを特徴とする車載ネットワーク中継装置。』
一方、請求項2の構成に代えて、請求項3のように構成することもできる。
『複数のネットワークを備えると共に、通信フレームの最初の情報領域に該通信フレームの送信先を特定可能なIDが配置され、前記通信フレームにてデータが配置されるデータ領域の後に転送エラー検査用の複数のビットからなるエラー検査用領域が設けられる通信プロトコルに従って、前記各ネットワークに接続された電子装置が通信を行う車載通信システムに用いられ、異なるネットワーク間で転送されるべき通信フレームを中継する車載ネットワーク中継装置であって、
中継元のネットワークに接続された電子装置から該ネットワークへ送出された通信フレームを受信して、その通信フレームの各ビットを順次出力する受信手段と、
前記受信手段から出力される通信フレームの各ビットを順次格納するバッファと、
前記バッファと並行して動作し、前記受信手段から出力される通信フレームにおける前記IDに基づいて、当該通信フレームを中継すべきネットワーク(以下、中継先ネットワークという)を決定する中継先決定手段と、
前記バッファ及び前記中継先決定手段と並行して動作し、前記受信手段から出力される通信フレームの最初から前記エラー検査用領域までの各ビットに基づいて、その通信フレームに転送エラーがあるか否かを判定する転送エラー判定手段と、
前記中継先決定手段により中継先ネットワークが決定され、且つ、前記転送エラー判定手段により転送エラーが無いと判定されると、前記決定された中継先ネットワークにデータを送信するための送信手段へ、送信対象として、前記バッファに格納されている各ビットを供給する中継転送手段と、
を備えていることを特徴とする車載ネットワーク中継装置。』
一方、請求項2の構成に代えて、請求項3のように構成することもできる。
即ち、請求項3の車載ネットワーク中継装置においても、前記バッファ及び中継先決定手段と並行して、転送エラー判定手段が動作するが、その転送エラー判定手段は、受信手段から出力される通信フレームの最初からエラー検査用領域までの各ビットに基づいて、その通信フレームに転送エラーがあるか否かを判定すると共に、転送エラーがあると判定すると、送信手段が前記バッファからの各ビットを送信するのを禁止する。
つまり、請求項3の車載ネットワーク中継装置では、転送エラー判定手段の判定が終了する前に、バッファから送信手段への各ビットの供給が開始されるが、その後、転送エラー判定手段により転送エラーがあると判定されると、送信手段による中継先ネットワークへの送信を禁止するようにしている。
そして、このような請求項3の車載ネットワーク中継装置によっても、請求項2の車載ネットワーク中継装置と同様の効果を得ることができる。
ところで、中継先決定手段は、前記IDが入力されると、そのIDが付与された通信フレームの中継先ネットワークを示すデータを出力するメモリによって構成することが好ましい。受信したIDをメモリに入力するだけで中継先ネットワークが決定されることとなり、上記Tb(中継先決定手段が中継先ネットワークを決定するのに要する時間)を簡単に短くすることができるからである。
ところで、中継先決定手段は、前記IDが入力されると、そのIDが付与された通信フレームの中継先ネットワークを示すデータを出力するメモリによって構成することが好ましい。受信したIDをメモリに入力するだけで中継先ネットワークが決定されることとなり、上記Tb(中継先決定手段が中継先ネットワークを決定するのに要する時間)を簡単に短くすることができるからである。
以下に、本発明が適用された実施形態の車載ネットワーク中継装置について説明する。
[第1実施形態]
まず図1に示すように、第1実施形態の車載ネットワーク中継装置1が用いられる車載通信システムは、自動車内に配設された複数(この例では5個)のネットワークNT0〜NT4を備えている。そして、そのネットワークNT0〜NT4のそれぞれにノードとしての電子制御ユニット(電子装置に相当し、以下、ECUという)が通信可能に接続されている。
[第1実施形態]
まず図1に示すように、第1実施形態の車載ネットワーク中継装置1が用いられる車載通信システムは、自動車内に配設された複数(この例では5個)のネットワークNT0〜NT4を備えている。そして、そのネットワークNT0〜NT4のそれぞれにノードとしての電子制御ユニット(電子装置に相当し、以下、ECUという)が通信可能に接続されている。
例えば、ネットワークにNT4には、エンジンを制御するECU(エンジンECU)3や自動変速機を制御するECU(AT−ECU)5が接続されており、ネットワークNT0には、メータを制御するECU(メータECU)7やナビゲーションシステムを制御するECU(ナビECU)9が接続されている。そして、エンジンECU3からネットワークNT4へ送出されるエンジン回転数のデータは、ネットワークNT0に中継されてメータECU7に受信される。また、AT−ECU5からネットワークNT4へ送出される車速のデータは、ネットワークNT0に中継されてメータECU7とナビECU9とのそれぞれに受信される。
また、本実施形態の車載通信システムでは、通信プロトコルとしてCANが用いられている。そして、CANにおける通信フレーム(各ノードが送受信するデータの単位)の構造は、図3の1段目のようになっている。
即ち、CANの通信フレームは、1ビットのSOF(Start Of Frame)で始まり、そのSOFに続く最初の情報領域に、メッセージの種別を表す複数ビットのIDが配置される。そして、IDの次に、1ビットのRTR(Remote Transmission Request BIT)と2ビットの予約ビットr0,r1とが配置され、その次に、データ長をバイト数で表す複数ビットのデータ長コード(DLC)が配置される。そして更に、DLCの次に、最大8バイトで可変のデータ(DATA)が配置され、その次に、転送エラー検査用の複数ビット(検査用符号)であるCRCシーケンスが配置される。
尚、RTRは、その通信フレームが、送信ノードからデータを送信するためのデータフレームと、他のノードに対してデータの送信を要求するリモートフレームとの、何れであるかを示すビットである。そして、リモートフレームの場合には、データ(DATA)の領域は無い。また、本実施形態において、IDは11ビットであり、DLCは4ビットであり、CRCシーケンスは15ビットである。一方、SOFは、ネットワーク上で優勢な方のドミナントレベルであり、本実施形態ではローレベルである。また、CRCシーケンスは、SOFからデータ(DATA)までのビット列に対して特定の計算を行った際の結果であり、一般には、そのビット列を予め決められた生成多項式で除算したときの余りである。
そして、本実施形態の車載ネットワーク中継装置(以下単に、中継装置という)1は、何れかのECUが何れかのネットワークに送出した通信フレームを必要に応じて他のネットワークに中継するが、以下では、ネットワークNT4からネットワークNT0〜NT3の何れかへ中継する場合を例に挙げて説明する。
図2に示すように、中継装置1は、中継元のネットワークNT4に接続された受信回路ブロック11と、他のネットワークNT0〜NT3のそれぞれに接続された送信回路ブロックTX0〜TX3(但しTX2は図示省略)と、受信フレームバッファ12と、中継機能シーケンサ回路13と、ID検索テーブルメモリ部14と、CRC判定回路15と、中継可否判定回路16と、中継先切替回路17と、通信条件設定用マイクロプロセッサ18とを備えている。
まず、受信回路ブロック11は、ネットワークNT4に接続されたECUから該ネットワークNT4へ送出された通信フレームを受信して、その通信フレームの各ビットを順次出力する回路ブロックである。尚、受信回路ブロック11は、受信した各ビットを溜め込むのではなく、受信したビットから順に出力していく。また、CANにおいて、送信ノードは、送信するビットのレベルが5つ以上同一のレベルで連続した場合に反対レベルのビットを付加する、というビットスタッフィングを実施するようになっているが、受信回路ブロック11は、受信した通信フレーム(以下、受信フレームという)の各ビットを出力する際に、上記ビットスタッフィングにより付加されたビット(スタッフィングビット)を判別して除去するデスタッフィング機能を有している。このため、受信回路ブロック11から出力される受信フレームRX−Nのビット列には、スタッフィングビットは含まれていない。
一方、送信回路ブロックTX0〜TX3の各々は、後述する中継先切替回路17を介して入力されるビット列を、自己が接続されたネットワークへ、CANの通信フレームのかたちで送信する回路ブロックである。
次に、受信フレームバッファ12は、受信回路ブロック11から出力される受信フレームRX−Nの各ビットを順次格納する。また、受信フレームバッファ12は、少なくともSOFからデータ(DATA)領域までのビット列は格納可能になっている。
次に、中継機能シーケンサ回路13は、図3の2段目以降に示す各種のタイミング信号を生成する回路ブロックであり、図4のように構成されている。
この中継機能シーケンサ回路13では、まず、受信回路ブロック11から出力される受信フレームRX−Nの信号にSOFを示す立ち下がりが発生すると、ラッチ回路31,32がセット状態となる。すると、図3の2段目と3段目に示すように、ラッチ回路31のQバー出力であるSOF検出信号SOF−Nと、ラッチ回路32のQバー出力であるID受信中信号IDF−Nとがローになる。
この中継機能シーケンサ回路13では、まず、受信回路ブロック11から出力される受信フレームRX−Nの信号にSOFを示す立ち下がりが発生すると、ラッチ回路31,32がセット状態となる。すると、図3の2段目と3段目に示すように、ラッチ回路31のQバー出力であるSOF検出信号SOF−Nと、ラッチ回路32のQバー出力であるID受信中信号IDF−Nとがローになる。
そして、ラッチ回路32からのID受信中信号IDF−Nがローになると、通信クロックにより動作するIDフィールドカウンタ33が0からカウント動作を開始し、そのカウント値がIDのビット数と同じ値(この例では11)になると、ラッチ回路32がリセットされる。このため、図3の3段目に示すように、ラッチ回路32からのID受信中信号IDF−Nは、受信フレームRX−NにおけるID領域の間、ローになる。尚、通信クロックとは、送受信のために中継装置1内で発生されるクロックであり、そのクロックの1周期が通信ビットの1ビット分の時間である。
また、IDフィールドカウンタ33のカウント値が11になると、通信クロックにより動作するスキップビットカウンタ34が0からカウント動作を開始し、そのスキップビットカウンタ34のカウント値が、RTR及び予約ビットr0,r1の合計ビット数と同じ値(この例では3)になると、通信クロックにより動作するDLCフィールドカウンタ35が0からカウント動作を開始する。すると、そのDLCフィールドカウンタ35から出力されるDLC受信中信号IDS−Nがローになる。
そして、DLCフィールドカウンタ35のカウント値がDLCのビット数と同じ値(この例では4)になると、DLC受信中信号IDS−Nがハイに戻る。よって、図3の4段目に示すように、DLC受信中信号IDS−Nは、受信フレームRX−NにおけるDLC領域の間、ローになる。
また、DLCフィールドカウンタ35がカウント動作を開始してから、そのカウント値が4になるまでの間(即ち、DLC受信中信号IDS−Nがローになっている間)、受信フレームRX−Nの各ビットがDLCレジスタ36に格納される。このため、DLCレジスタ36には、受信フレームRX−NにおけるDLCが格納されることとなる。
そして、DLCフィールドカウンタ35のカウント値が4になって、DLCレジスタ36に受信フレームRX−NにおけるDLCの4ビットが全て格納されると、そのDLCレジスタ36に格納された値を8倍にした値(即ち、データ領域のビット数)が、データフィールドカウンタ37にプリセットされる。
すると、データフィールドカウンタ37が通信クロックによりダウンカウントを開始し、そのデータフィールドカウンタ37のカウント値が0になると、ラッチ回路38がセット状態になって、そのラッチ回路38のQ出力であるCRC受信中信号CRC−Pがハイになる。
また、データフィールドカウンタ37のカウント値が0になると、通信クロックにより動作するCRCフィールドカウンタ39が0からカウント動作を開始する。そして、そのCRCフィールドカウンタ39のカウント値が、CRCシーケンスのビット数と同じ値(この例では15)になると、ラッチ回路31とラッチ回路38がリセットされて、ラッチ回路31からのSOF検出信号SOF−Nがハイに戻ると共に、ラッチ回路38からのCRC受信中信号CRC−Pがローに戻る。
よって、図3の2段目に示すように、ラッチ回路31からのSOF検出信号SOF−Nは、受信フレームRX−NにおけるSOFからCRCシーケンスの終了までローになる。また、図3の6段目に示すように、ラッチ回路38からのCRC受信中信号CRC−Pは、受信フレームRX−NにおけるCRCシーケンス領域の間、ハイになる。
更に、中継機能シーケンサ回路13には、2つのフリップフロップ40,41からなるシフトレジスタが設けられている。そして、その2つのフリップフロップ40,41は、CRCフィールドカウンタ39のカウント値が15になった場合にラッチ回路31,38へ出力されるハイレベルのリセット信号を、通信クロックにより順次シフトしてタイミング信号TM1−P、TM2−Pとして出力する。
このため、図3の6段目及び7段目に示すように、ラッチ回路38がリセットされてCRC受信中信号CRC−Pがローになると、通信クロックの1周期分だけ、1段目のフリップフロップ40のQ出力である第1タイミング信号TM1−Pがハイになる。そして、図3の7段目及び8段目に示すように、第1タイミング信号TM1−Pがローに戻ると、通信クロックの1周期分だけ、2段目のフリップフロップ41のQ出力である第2タイミング信号TM2−Pがハイになる。つまり、第1タイミング信号TM1−Pと第2タイミング信号TM2−Pは、CRC受信中信号CRC−Pがローになると、通信クロックの1周期分ずつずれて順次パルス的にハイで出力される。
尚、各信号に付した添え字のうち、「−N」は、その信号がローアクティブであることを示しており、「−P」は、その信号がハイアクティブであることを示している。
次に、ID検索テーブルメモリ部14は、受信フレームRX−Nに付与されていたIDに対応する中継先ネットワークを検索して、その受信フレームRX−Nの中継先を決定する回路ブロックであり、図5(A)に示すように、RAM43を備えている。
次に、ID検索テーブルメモリ部14は、受信フレームRX−Nに付与されていたIDに対応する中継先ネットワークを検索して、その受信フレームRX−Nの中継先を決定する回路ブロックであり、図5(A)に示すように、RAM43を備えている。
そして、図5(B)に示すように、RAM43において、$000〜$7FFまでの各アドレス値は、通信フレームに付与され得る11ビットの各IDの値に該当している。尚、$は、それに続く数字がヘキサ(16進)表示であることを意味している。
更に、RAM43には、その各アドレス$000〜$7FFのデータとして、そのアドレス値と同じ値のIDが付与された通信フレームをネットワークNT0〜NT3のうちの何れに中継すべきかを示す中継先データが予め記憶されている。尚、この例において、中継先データは4ビットであるものとし、その各ビットが、ネットワークNT0〜NT3のそれぞれに対応している。そして、例えば、最下位ビットを0ビット目と表現した場合、その0ビット目が“1”ならば、ネットワークNT0に中継するということであり、1ビット目が“1”ならば、ネットワークNT1に中継するということである。よって、例えば、中継先データが「1111」ならば、ネットワークNT0〜NT3の全てに中継するという意味になり、また、中継先データが「0000」ならば、ネットワークNT0〜NT3には中継しないという意味になる。
このため、図5(A)に示すように、RAM43のアドレスラインへ、アドレスとして、通信フレームのIDを入力すれば、その通信フレームの中継先である中継先ネットワークを示す4ビットの中継先データが、中継先指示信号IDD−Pとして出力される。
そこで、ID検索テーブルメモリ部14は、中継機能シーケンサ回路13からのID受信中信号IDF−Nがローになっている間、受信回路ブロック11から出力される受信フレームRX−Nの各ビットを通信クロックに同期して取り込み、その取り込んだ各ビット(即ち、受信フレームRX−N中の11ビットのID)を、RAM43へアドレスとして入力する。そして、その入力したアドレスに対してRAM43から出力される4ビットの中継先データを、中継可否判定回路16へ中継先指示信号IDD−Pとして出力する。
尚、本実施形態において、ID検索テーブルメモリ部14は、RAM43から出力される中継先データを、図3の5段目に示すように、中継機能シーケンサ回路13からのDLC受信中信号IDS−Nがローからハイに変化したタイミング(即ち、受信フレームRX−NにおけるDLC領域が終了したタイミング)から、中継機能シーケンサ回路13からのSOF検出信号SOF−Nがハイに戻るまでの間、中継可否判定回路16へ中継先指示信号IDD−Pとして出力する。
次に、CRC判定回路15は、受信フレームRX−Nに転送エラーがあるか否かを判定する回路ブロックである。
このため、CRC判定回路15は、まず、中継機能シーケンサ回路13からのSOF検出信号SOF−NがローになってからCRC受信中信号CRC−Pがハイになるまでの間、受信回路ブロック11から出力される受信フレームRX−Nのビット列(即ち、SOFからデータ領域までのビット列)に対して、送信ノードがCRCシーケンスを算出する際に行う計算と同じ計算を行う。
このため、CRC判定回路15は、まず、中継機能シーケンサ回路13からのSOF検出信号SOF−NがローになってからCRC受信中信号CRC−Pがハイになるまでの間、受信回路ブロック11から出力される受信フレームRX−Nのビット列(即ち、SOFからデータ領域までのビット列)に対して、送信ノードがCRCシーケンスを算出する際に行う計算と同じ計算を行う。
そして、CRC判定回路15は、中継機能シーケンサ回路13からのCRC受信中信号CRC−Pがハイになると、その時点からCRC受信中信号CRC−Pがローに戻るまでの間に受信回路ブロック11から出力される受信フレームRX−Nのビット列(即ち、受信フレームRX−N中のCRCシーケンス)を記憶する。
そして更に、CRC判定回路15は、SOFからデータ領域までのビット列に対して行った上記計算の結果と、上記記憶したCRCシーケンスとを比較し、中継機能シーケンサ回路13からの第1タイミング信号TM1−Pがハイになると、その比較結果を示す1ビットのCRC比較結果信号CRCV−Pを、中継可否判定回路16へ出力する(図3の7段目参照)。
尚、CRC比較結果信号CRCV−Pは、上記計算の結果とCRCシーケンスとが一致していたならばハイになる。よって、そのCRC比較結果信号CRCV−Pは、受信フレームRX−NにおけるSOFからCRCシーケンス領域までのビット列に転送エラーがなければハイになり、転送エラーがあればローになる。
次に、中継可否判定回路16は、ID検索テーブルメモリ部14から出力される4ビットの中継先指示信号IDD−Pと、CRC判定回路15から出力される1ビットのCRC比較結果信号CRCV−Pとを記憶する。尚、それら各信号は、例えば、入力がハイアクティブのラッチ回路により記憶される。
そして更に、中継可否判定回路16は、中継機能シーケンサ回路13からの第2タイミング信号TM2−Pがハイになると、上記記憶した中継先指示信号IDD−Pの各ビットとCRC比較結果信号CRCV−Pとの各論理積結果を示す4ビットの信号を、中継先切替回路17へフレーム中継要求信号TXRQ−Pとして出力する。
このため、CRC比較結果信号CRCV−Pがハイの場合(即ち、CRC判定回路15により転送エラーがないと判定された場合)には、ID検索テーブルメモリ部14から出力された中継先指示信号IDD−Pが、中継先切替回路17へフレーム中継要求信号TXRQ−Pとして出力される。また、CRC比較結果信号CRCV−Pがローの場合には、中継先切替回路17へのフレーム中継要求信号TXRQ−Pの全ビットが、ネットワークNT0〜NT3に中継しないことを示すローのままになり、データの中継が禁止される。
尚、中継可否判定回路16から出力されるハイレベルのフレーム中継要求信号TXRQ−Pは、中継先切替回路17にてラッチされる。そして、中継可否判定回路16は、例えば、中継機能シーケンサ回路13からの第2タイミング信号TM2−Pがハイからローに戻ったタイミングでリセットされ、そのリセットにより、中継先指示信号IDD−P及びCRC比較結果信号CRCV−Pの記憶値と、フレーム中継要求信号TXRQ−Pの出力値とが、ローに初期化される。
次に、中継先切替回路17は、受信フレームバッファ12に格納された受信フレームRX−Nの各ビットを、送信回路ブロックTX0〜TX3の何れかに供給する回路ブロックであり、図2に示すように、送信回路ブロックTX0〜TX3のそれぞれについて、その送信回路ブロックの信号入力ラインと受信フレームバッファ12の信号出力ラインとを接続させるためのスイッチ回路SW0〜SW3(但しSW2は図示省略)を備えている。
そして、中継先切替回路17では、中継可否判定回路16から出力されるフレーム中継要求信号TXRQ−Pのnビット目(nは0〜3の何れか)がハイになると、そのnビット目をラッチすると共に、そのビットに対応するスイッチ回路SWnをオンさせて、そのビットに対応するネットワーク(即ち、中継先のネットワーク)NTnの送信回路ブロックTXnへ、受信フレームバッファ12に格納されている各ビットを先頭のビットから順に供給させる。
すると、その送信回路ブロックTXnは、受信フレームバッファ12から供給されるビット列を、自己が接続されたネットワークNTnへCANの通信フレームのかたちで送信することとなる。
尚、中継先切替回路17は、例えば、中継機能シーケンサ回路13からのSOF検出信号SOF−Nがハイに戻ってから、上記送信回路ブロックTXnによる通信フレームの送信(即ち、ネットワークNTnへの通信フレームの中継送信)が完了すると考えられる一定時間が経過するとリセットされ、そのリセットにより、スイッチ回路SW0〜SW3がオフ状態に初期化される。
一方、通信条件設定用マイクロプロセッサ18は、受信回路ブロック11及び送信回路ブロックTX0〜TX3の各々に対して、通信速度などの通信条件を指令する処理や、ID検索テーブルメモリ部14が用いるRAM43の記憶内容(即ち、どのIDの通信フレームをどのネットワークに中継するのかという内容)を書き換える処理などを実施する。
以上のような本第1実施形態の中継装置1では、ネットワークNT4に接続されたECUの何れかが通信フレームを送信すると、受信回路ブロック11が、その通信フレームを受信して、その通信フレームの各ビットを順次出力し、受信フレームバッファ12が、その受信回路ブロック11から出力される各ビットを順次格納することとなる。
また、その受信フレームバッファ12と並行して、ID検索テーブルメモリ部14が作動する。そして、ID検索テーブルメモリ部14は、受信回路ブロック11から出力される受信フレームRX−N中のIDをRAM43にアドレスとして入力することにより、その受信フレームRX−Nの中継先ネットワークを検索し、その受信フレームRX−Nを中継するか否かと中継する場合の中継先ネットワークを示す4ビットの中継先指示信号IDD−Pを、受信フレームRX−NにおけるDLC領域の終了タイミングで出力する(図3の5段目参照)。例えば、受信フレームRX−N中のIDが$000であったとすると、中継先指示信号IDD−Pとして、ネットワークNT0に中継すべきことを表す「0001」が出力される(図5参照)。
また更に、受信フレームバッファ12及びID検索テーブルメモリ部14と並行して、CRC判定回路15が作動する。そして、CRC判定回路15は、前述した動作により、受信フレームRX−Nの最初からCRCシーケンス領域までの各ビットに基づいて、その受信フレームRX−Nに転送エラーがあるか否かを判定することとなり、受信フレームRX−NのCRCシーケンス領域が終了した次の通信クロックのタイミングにて、転送エラーの有無を示すCRC比較結果信号CRCV−Pを、中継可否判定回路16へ出力することとなる(図3の7段目参照)。
そして、転送エラーが発生しておらず、CRC判定回路15からの上記CRC比較結果信号CRCV−Pがハイであれば、ID検索テーブルメモリ部14から出力された中継先指示信号IDD−Pが、フレーム中継要求信号TXRQ−Pとして、中継可否判定回路16から中継先切替回路17へと、受信フレームRX−NのCRCシーケンス領域が終了してから2発目の通信クロックのタイミングで出力されることとなる(図3の8段目参照)。
すると、中継先切替回路17により、フレーム中継要求信号TXRQ−Pの4ビットのうちで、ハイになっているビットに対応するネットワーク(即ち、受信フレームRX−Nを中継すべき中継先ネットワークであって、NT0〜NT3の何れか)に接続された送信回路ブロック(TX0〜TX3の何れか)へ、受信フレームバッファ12に格納されている受信フレームRX−Nの各ビットが供給される。
つまり、ID検索テーブルメモリ部14により中継先ネットワークが決定され、且つ、CRC判定回路15により転送エラーが無いと判定されると、ID検索テーブルメモリ部14により決定された中継先ネットワークにデータを送信するための送信回路ブロックへ、送信対象として、受信フレームバッファ12に格納されている各ビットが供給される。
そして、その送信回路ブロックから中継先ネットワークへ受信フレームRX−Nが転送されることとなる。
尚、送信回路ブロックTX0〜TX3がフレームの送信時にCRCシーケンスを付け直す(つまり、計算し直す)機能を有しているのであれば、受信フレームバッファ12は受信フレームRX−Nのデータ(DATA)領域までを格納すれば良く、また、送信回路ブロックTX0〜TX3がCRCシーケンスを付け直さず、中継先切替回路17を介して供給されるビット列をそのまま送信するのであれば、受信フレームバッファ12は受信フレームRX−Nの全てを格納するように構成すれば良い。
尚、送信回路ブロックTX0〜TX3がフレームの送信時にCRCシーケンスを付け直す(つまり、計算し直す)機能を有しているのであれば、受信フレームバッファ12は受信フレームRX−Nのデータ(DATA)領域までを格納すれば良く、また、送信回路ブロックTX0〜TX3がCRCシーケンスを付け直さず、中継先切替回路17を介して供給されるビット列をそのまま送信するのであれば、受信フレームバッファ12は受信フレームRX−Nの全てを格納するように構成すれば良い。
以上のような中継装置1によれば、従来の中継装置と比較して、中継に伴うデータ転送の遅延時間を大幅に短縮することができる。なぜなら、通信フレームにおけるCRCシーケンス領域(エラー検査用領域に相当)を受信する前には、ID検索テーブルメモリ部14によって中継先ネットワークを決定することができ、そのCRCシーケンス領域の受信後、CRC判定回路15により転送エラーが無いと判定された時点で、すぐに中継動作を開始することができるからであり、具体的には、CRCシーケンスの受信が終了してから2発目の通信クロックのタイミング(第2タイミング信号TM2−Pがハイになるタイミング)で、受信フレームRX−Nを中継先ネットワークへ送信するための動作を開始することができるからである。
更に、本第1実施形態の中継装置1によれば、CRC判定回路15により転送エラーが発生していると判定されてCRC比較結果信号CRCV−Pがローになった場合には、受信フレームRX−Nの中継送信を実施しないようになっているため、ネットワークのトラフィックを無駄に増加させることがなく有利である。
尚、本第1実施形態では、受信回路ブロック11が受信手段に相当し、受信フレームバッファ12がバッファに相当し、ID検索テーブルメモリ部14が中継先決定手段に相当し、CRC判定回路15が転送エラー判定手段に相当し、中継可否判定回路16及び中継先切替回路17が中継転送手段に相当している。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の中継装置について、図6と図7を用い説明する。尚、図6は、第2実施形態の中継装置51を表す構成図であり、図7は、その中継装置51の作用を説明するタイムチャートである。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の中継装置について、図6と図7を用い説明する。尚、図6は、第2実施形態の中継装置51を表す構成図であり、図7は、その中継装置51の作用を説明するタイムチャートである。
図6に示すように、第2実施形態の中継装置51は、第1実施形態の中継装置1と比較すると、下記(1)〜(3)の点が異なっている。
(1)受信フレームバッファ12に代えて、FIFO(First−In First−Out)バッファ53が設けられている。そして、そのFIFOバッファ53も、受信回路ブロック11から出力される受信フレームRX−Nの各ビットを順次格納するが、容量分のビットが格納されると、最初に格納したビットから順に出力する。つまり、FIFOバッファ53は、受信フレームRX−Nの各ビットを、当該バッファ53の容量分だけ遅延して出力する役割を果たす。そして、この例において、FIFOバッファ53の容量は、SOFからDLC領域までのビットを格納可能になっている。
(1)受信フレームバッファ12に代えて、FIFO(First−In First−Out)バッファ53が設けられている。そして、そのFIFOバッファ53も、受信回路ブロック11から出力される受信フレームRX−Nの各ビットを順次格納するが、容量分のビットが格納されると、最初に格納したビットから順に出力する。つまり、FIFOバッファ53は、受信フレームRX−Nの各ビットを、当該バッファ53の容量分だけ遅延して出力する役割を果たす。そして、この例において、FIFOバッファ53の容量は、SOFからDLC領域までのビットを格納可能になっている。
(2)CRC判定回路15と中継可否判定回路16とが設けられておらず、ID検索テーブルメモリ部14から出力される中継先指示信号IDD−Pが、前述したフレーム中継要求信号TXRQ−Pに代わって中継先切替回路17へそのまま入力される。
このため、中継先切替回路17は、中継先指示信号IDD−Pのnビット目(nは0〜3の何れか)がハイになると、そのnビット目をラッチすると共に、そのビットに対応するスイッチ回路SWnをオンさせて、そのビットに対応する中継先のネットワークNTnの送信回路ブロックTXnへ、FIFOバッファ53から受信フレームRX−Nの各ビットを供給させる。
(3)また、CRC判定回路15と中継可否判定回路16とが設けられていないため、中継機能シーケンサ回路13は、図7と図3との比較からも分かるように、CRC受信中信号CRC−Pと第1タイミング信号TM1−Pと第2タイミング信号TM2−Pとを出力しない。尚、それらの信号CRC−P,TM1−P,TM2−Pは、中継機能シーケンサ回路13から出力されても良いが、使用されないだけである。
以上のような本第2実施形態の中継装置51においても、FIFOバッファ53と並行して、ID検索テーブルメモリ部14が作動する。
そして、図7に示すように、受信フレームRX−NにおけるDLC領域の終了タイミングで、ID検索テーブルメモリ部14から中継先指示信号IDD−Pが出力されると、中継先切替回路17により、中継先指示信号IDD−Pの4ビットのうちで、ハイになっているビットに対応するネットワーク(即ち、受信フレームRX−Nを中継すべき中継先ネットワークであって、NT0〜NT3の何れか)に接続された送信回路ブロック(TX0〜TX3の何れか)へ、FIFOバッファ53から受信フレームRX−Nの各ビットが順次供給される。
そして、図7に示すように、受信フレームRX−NにおけるDLC領域の終了タイミングで、ID検索テーブルメモリ部14から中継先指示信号IDD−Pが出力されると、中継先切替回路17により、中継先指示信号IDD−Pの4ビットのうちで、ハイになっているビットに対応するネットワーク(即ち、受信フレームRX−Nを中継すべき中継先ネットワークであって、NT0〜NT3の何れか)に接続された送信回路ブロック(TX0〜TX3の何れか)へ、FIFOバッファ53から受信フレームRX−Nの各ビットが順次供給される。
つまり、本第2実施形態の中継装置51では、ID検索テーブルメモリ部14により中継先ネットワークが決定された時点で、その決定された中継先ネットワークにデータを送信するための送信回路ブロックへ、FIFOバッファ53から受信フレームRX−Nの各ビットを供給するようにしている。そして、この中継装置51によれば、通信フレームの完全な受信前に中継動作を開始することができ、中継に伴うデータ転送の遅延時間を、第1実施形態よりも更に短縮することができる。
尚、この例では、受信フレームRX−NにおけるDLC領域の終了タイミングで、ID検索テーブルメモリ部14が中継先指示信号IDD−Pを出力するようにしていたが、中継先指示信号IDD−Pの出力タイミングをもっと早めると共に、FIFOバッファ53の容量を小さくすることができる。つまり、ID検索テーブルメモリ部14が、受信フレームRX−NにおけるID領域の終了タイミング(即ち、中継機能シーケンサ回路13からのID受信中信号IDF−Nがローからハイになったタイミング)から、可能な限り早期に中継先指示信号IDD−Pを出力するように構成すれば、その分、FIFOバッファ53の容量を小さくすることができ、中継遅延を更に短くすることができる。そして、このことは、後述する第3実施形態についても同様である。また特に、ID検索テーブルメモリ部14は、受信フレームRX−N中のIDをRAM43へアドレスとして入力するだけで、中継先指示信号IDD−Pを出力できるため、例えば、受信フレームRX−NにおけるID領域の終了タイミングから次の通信クロックまでの間に中継先指示信号IDD−Pの出力を開始することも可能であり、中継遅延を最短にすることができる。
一方、送信回路ブロックTX0〜TX3の構成としては、下記の2通りが考えられる。
まず、第1の構成としては、中継先切替回路17によってFIFOバッファ53から送信対象の各ビットが供給され出すと、その直後からネットワークへの送信を開始する構成である。また、第2の構成としては、1フレーム分のデータを蓄積してからネットワークへの送信を開始する構成である。
まず、第1の構成としては、中継先切替回路17によってFIFOバッファ53から送信対象の各ビットが供給され出すと、その直後からネットワークへの送信を開始する構成である。また、第2の構成としては、1フレーム分のデータを蓄積してからネットワークへの送信を開始する構成である。
そして、第2実施形態の中継装置51によれば、上記第1の構成と第2の構成との何れであっても、第1実施形態の中継装置1より、送信回路ブロックTX0〜TX3へのデータ供給開始タイミングが早くなる分、中継遅延を更に短くすることができる。
また、上記第2実施形態では、受信回路ブロック11が受信手段に相当し、FIFOバッファ53がバッファに相当し、ID検索テーブルメモリ部14が中継先決定手段に相当し、中継先切替回路17が中継転送手段に相当している。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の中継装置について、図8と図9を用い説明する。尚、図8は、第3実施形態の中継装置55を表す構成図であり、図9は、その中継装置55の作用を説明するタイムチャートである。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の中継装置について、図8と図9を用い説明する。尚、図8は、第3実施形態の中継装置55を表す構成図であり、図9は、その中継装置55の作用を説明するタイムチャートである。
図8に示すように、第3実施形態の中継装置55は、第1実施形態の中継装置1と比較すると、下記(4)〜(7)の点が異なっている。
(4)受信フレームバッファ12に代えて、第2実施形態と同じFIFOバッファ53が設けられている。
(4)受信フレームバッファ12に代えて、第2実施形態と同じFIFOバッファ53が設けられている。
(5)中継可否判定回路16が設けられておらず、第2実施形態と同様に、ID検索テーブルメモリ部14から出力される中継先指示信号IDD−Pが、前述したフレーム中継要求信号TXRQ−Pに代わって中継先切替回路17へそのまま入力される。
このため、本第3実施形態においても、第2実施形態と同様に、ID検索テーブルメモリ部14から中継先指示信号IDD−Pが出力されると、中継先切替回路17により、中継先指示信号IDD−Pの4ビットのうちで、ハイになっているビットに対応するネットワークに接続された送信回路ブロック(TX0〜TX3の何れか)へ、FIFOバッファ53から受信フレームRX−Nの各ビットが順次供給される。
(6)また、中継可否判定回路16が設けられていないため、中継機能シーケンサ回路13は、図9と図3との比較からも分かるように、第2タイミング信号TM2−Pを出力しない。尚、第2タイミング信号TM2−Pは、中継機能シーケンサ回路13から出力されても良いが、使用されないだけである。
(7)CRC判定回路15から出力されるCRC比較結果信号CRCV−Pは、送信回路ブロックTX0〜TX3へ供給される。そして、送信回路ブロックTX0〜TX3は、第1タイミング信号TM1−Pがハイになるタイミング(即ち、CRC比較結果信号CRCV−Pが出力されるタイミング)で、そのCRC比較結果信号CRCV−Pがローならば(即ち、転送エラー無しを示すハイでなければ)、ネットワークへの送信動作を停止するようになっている。
つまり、本第3実施形態において、CRC判定回路15から送信回路ブロックTX0〜TX3へのローレベルのCRC比較結果信号CRCV−Pは、送信回路ブロックTX0〜TX3がFIFOバッファ53からのデータを送信するのを禁止させるための送信キャンセル信号となっている。そして、本第3実施形態の中継装置55では、CRC判定回路15での判定が終了する前に、FIFOバッファ53から送信回路ブロックへのデータ供給が開始されるが、その後、CRC判定回路15により転送エラーがあると判定されると、送信回路ブロックTX0〜TX3による中継先ネットワークへの送信を禁止(キャンセル)するようにしているのである。
このような第3実施形態の中継装置55によっても、中継遅延を短縮することができると共に、第1実施形態と同様に、転送エラーのあった通信フレームを中継送信してしまうことがなく、ネットワークのトラフィックを無駄に増加させることがない。
尚、送信回路ブロックTX0〜TX3の構成が、前述した第1の構成である場合、中継元のネットワークから受信した通信フレーム(受信フレームRX−N)に転送エラーがあったとすると、その転送エラーのあったデータが途中まで中継送信されてしまうことになるものの、全部のデータが送信されてしまうことは防止されるため、トラフィックの無駄な増加を抑制することができる。一方、転送エラーがなかったならば、第1実施形態の中継装置1よりも、送信回路ブロックTX0〜TX3へのデータ供給開始タイミングが早い分、中継遅延を短くすることができる。また、送信回路ブロックTX0〜TX3の構成が、前述した第2の構成である場合、送信回路ブロックTX0〜TX3は、CRC判定回路15からCRC比較結果信号CRCV−Pが出力されるタイミングよりも後に、データを送信し出すこととなる。よって、この構成の場合には、第1実施形態と同様に、転送エラーのあったデータが中継送信されてしまうことは未然に防止される。
[その他]
上記各実施形態では、CANの通信フレームにおけるIDが11ビットであるとして説明したが、CANにおける拡張フォーマットの通信フレームでは、IDのビット数が29ビットになる。そして、このようにIDのビット数が多くなる場合、ID検索テーブルメモリ部14は、図10に示すように、CAM(Content Addressable Memory)61とRAM63との2つのメモリから構成すると良い。尚、CAMは、データを入力すると、そのデータが格納されているアドレスの値が出力されるメモリである。
[その他]
上記各実施形態では、CANの通信フレームにおけるIDが11ビットであるとして説明したが、CANにおける拡張フォーマットの通信フレームでは、IDのビット数が29ビットになる。そして、このようにIDのビット数が多くなる場合、ID検索テーブルメモリ部14は、図10に示すように、CAM(Content Addressable Memory)61とRAM63との2つのメモリから構成すると良い。尚、CAMは、データを入力すると、そのデータが格納されているアドレスの値が出力されるメモリである。
まず、図10(B)に示すように、CAM61の各アドレスに、データとして、通信フレームに付与され得る29ビットの各IDを格納しておく。
そして、図10(C)に示すように、RAM63のアドレスのうち、CAM61にてIDが格納されたアドレスと同じ各アドレスに、データとして、CAM61におけるそのアドレスに格納されたIDの通信フレームをネットワークNT0〜NT3のうちの何れに中継すべきかを示す中継先データを格納しておく。更に、図10(A)に示すように、CAM61の出力値がRAM63のアドレスラインに入力されるようにしておく。
そして、図10(C)に示すように、RAM63のアドレスのうち、CAM61にてIDが格納されたアドレスと同じ各アドレスに、データとして、CAM61におけるそのアドレスに格納されたIDの通信フレームをネットワークNT0〜NT3のうちの何れに中継すべきかを示す中継先データを格納しておく。更に、図10(A)に示すように、CAM61の出力値がRAM63のアドレスラインに入力されるようにしておく。
つまり、CAM61にデータとして通信フレームのIDを入力すると、その際にCAM61から出力されるアドレス値がRAM63のアドレスラインへ入力されて、その通信フレームの中継先ネットワークを示す4ビットの中継先データがRAM63から出力されるようにしておく。
よって、この構成の場合、ID検索テーブルメモリ部14は、受信フレームRX−N中の29ビットのIDを、CAM61に入力し、RAM43から出力される中継先データを、中継先指示信号IDD−Pとして出力することができる。
そして、このような構成によれば、IDから中継先ネットワークを決定するために用意しなければならないメモリの容量を効率的に低減することができる。例えば図5の構成では、実際に使用しないIDがあっても、その分までアドレスを使用することとなるが、図10の構成によれば、実際に使用するIDの分しかアドレスを使用しないからである。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、通信フレームに配置されるIDは、データの種別を表すものに限らず、送信先のノード自体を示すものであっても良い。また、通信プロトコルはCAN以外でも良い。
1,51,55…車載ネットワーク中継装置、3,5,7,9…ECU、NT0〜NT4…ネットワーク、11…受信回路ブロック、12…受信フレームバッファ、13…中継機能シーケンサ回路、14…ID検索テーブルメモリ部、15…CRC判定回路、16…中継可否判定回路、17…中継先切替回路、18…通信条件設定用マイクロプロセッサ、TX0〜TX3…送信回路ブロック、53…FIFOバッファ
Claims (4)
- 複数のネットワークを備えると共に、通信フレームの最初の情報領域に該通信フレームの送信先を特定可能なIDが配置される通信プロトコルに従って、前記各ネットワークに接続された電子装置が通信を行う車載通信システムに用いられ、異なるネットワーク間で転送されるべき通信フレームを中継する車載ネットワーク中継装置であって、
中継元のネットワークに接続された電子装置から該ネットワークへ送出された通信フレームを受信して、その通信フレームの各ビットを順次出力する受信手段と、
前記受信手段から出力される通信フレームの各ビットを順次格納するバッファと、
前記バッファと並行して動作し、前記受信手段から出力される通信フレームにおける前記IDに基づいて、当該通信フレームを中継すべき中継先のネットワーク(以下、中継先ネットワークという)を決定する中継先決定手段と、
前記中継先決定手段により中継先ネットワークが決定されると、その決定された中継先ネットワークにデータを送信するための送信手段へ、送信対象として、前記バッファに格納されている各ビットを先頭のビットから順に供給する中継転送手段と、
を備えていることを特徴とする車載ネットワーク中継装置。 - 請求項1に記載の車載ネットワーク中継装置において、
前記通信フレームにおいて、データが配置されるデータ領域の後には、転送エラー検査用の複数のビットからなるエラー検査用領域が設けられており、
更に、前記バッファ及び前記中継先決定手段と並行して動作し、前記受信手段から出力される通信フレームの最初から前記エラー検査用領域までの各ビットに基づいて、その通信フレームに転送エラーがあるか否かを判定する転送エラー判定手段を備え、
前記中継転送手段は、前記中継先決定手段により中継先ネットワークが決定され、且つ、前記転送エラー判定手段により転送エラーが無いと判定されると、前記決定された中継先ネットワークにデータを送信するための送信手段へ、送信対象として、前記バッファに格納されている各ビットを供給すること、
を特徴とする車載ネットワーク中継装置。 - 請求項1に記載の車載ネットワーク中継装置において、
前記通信フレームにおいて、データが配置されるデータ領域の後には、転送エラー検査用の複数のビットからなるエラー検査用領域が設けられており、
更に、前記バッファ及び前記中継先決定手段と並行して動作し、前記受信手段から出力される通信フレームの最初から前記エラー検査用領域までの各ビットに基づいて、その通信フレームに転送エラーがあるか否かを判定すると共に、転送エラーがあると判定すると、前記送信手段が前記バッファからの各ビットを送信するのを禁止する転送エラー判定手段を備えていること、
を特徴とする車載ネットワーク中継装置。 - 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の車載ネットワーク中継装置において、
前記中継先決定手段は、前記IDが入力されると、該IDが付与された通信フレームの中継先ネットワークを示すデータを出力するメモリからなること、
を特徴とする車載ネットワーク中継装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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