JP2007165760A - 半導体レーザ素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】素子分離する際に、素子部に欠けが発生するのを抑制することによって、素子特性の低下を抑制することが可能な半導体レーザ素子を提供する。
【解決手段】この半導体レーザ素子は、GaAs基板1と、GaAs基板1の表面上に形成された活性層4を含む素子部50と、素子部50の側端部に沿って延びるように設けられた段差部20aと、段差部20aの底面に段差部20aと平行に延びるように設けられ、段差部20aの長さよりも小さい長さを有する溝部30とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体レーザ素子に関し、特に、長時間使用後も光出力の低下の少ない半導体レーザ素子に関する。
従来、100μm以上の電流注入幅を持つ高出力の半導体レーザ素子が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1には、SiOなどの絶縁膜に代えて、ZnSSe1−X(0≦X≦1)からなる絶縁膜を用いて電流狭窄通路を形成した半導体レーザ素子が記載されている。このような従来の高出力の半導体レーザ素子では、一般的に、素子表面の素子長さ方向の全体に素子分離用の溝を形成し、素子分離用の溝の底部に素子分離溝と平行に溝部を設けた後、素子に応力を加えることによって、素子分離が行われる。
特開平6−152055号公報
しかしながら、上記した従来の高出力の半導体レーザ素子では、素子分離用の溝を形成し、素子分離用の溝の底部に素子分離溝と平行に溝部を設けた後、素子に応力を加えることによって、素子分離を行う際に、素子分離後のエッジ部に欠けが発生するという不都合があった。このため、発生した欠けを起点に素子の割れなどを引き起こし、その結果、素子特性が低下するという問題点があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、素子分離する際に、素子部に欠けが発生するのを抑制することによって、素子特性の低下を抑制することが可能な半導体レーザ素子を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、本願発明者らが鋭意検討した結果、素子分離用の素子分離溝の底面に、素子分離溝の長さよりも小さい長さを有する溝部を設けることによって、素子分離の際に、素子部に、素子分離溝の段差部を越える大きさの欠けが発生するのを抑制することができることを見出した。すなわち、この発明の一の局面による半導体レーザ素子は、基板と、基板の表面上に形成された活性層を含む素子部と、素子部の側端部に沿って延びるように設けられた段差部と、段差部の底面に段差部と平行に延びるように設けられ、段差部の長さよりも小さい長さを有する溝部とを備えている。
この一の局面による半導体レーザ素子では、上記のように、溝部の長さを、段差部の長さよりも小さくすることによって、段差部の端部に溝部が設けられない領域を形成することができるので、素子部の端部に溝部を起点として、段差部を越える大きさの欠けが発生するのを抑制することができる。これにより、素子部の欠けによる素子特性の低下を抑制することができる。また、段差部を、素子部の側端部に沿って延びるように設けるとともに、溝部を、段差部の底面に段差部と平行に延びるように設けることによって、素子分離溝を分離する際に形成される段差部の底面下部の厚みが、素子部の段差部以外の厚みよりも小さくなるので、素子分離の際に加えた応力を、厚みの小さい段差部の底面部に集中させることができる。このため、段差部の底面に設けられている溝部に、素子分離の際に加えた応力を容易に集中させることができるので、溝部を起点に容易に素子分離を行うことができる。その結果、素子分離の際にエッジ部に欠けが発生するのを抑制することができるので、これによっても、素子特性の低下を抑制することができる。
上記一の局面による半導体レーザ素子において、好ましくは、溝部は、段差部の両端部を除く領域の段差部の底面に設けられている。このように構成すれば、素子部の両端部側に、溝部を起点として段差部を越える大きさの欠けが発生するのを有効に抑制することができるので、素子部の欠けによる素子特性の低下をより有効に抑制することができる。
上記一の局面による半導体レーザ素子において、好ましくは、段差部は、基板に設けられており、溝部は、基板に形成された段差部の底面に設けられている。このように構成すれば、基板のみを分離することによって、素子分離を行うことができるので、容易に素子分離を行うことができる。
上記一の局面による半導体レーザ素子において、素子部は、対向する一対の面に共振器面を有しており、段差部は、共振器面に直交する方向に延びる両側端部に沿って延びるように設けられていてもよい。
上記一の局面による半導体レーザ素子において、好ましくは、基板の厚みに対する溝部の深さの比は、0.01以上0.045以下であり、素子部の共振器面に直交する方向の長さに対する溝部の長さの比は、0.5以上0.95以下である。このように、基板の厚みに対する溝部の深さの比を0.01以上にすることにより、溝部を起点として素子分離を行うことが困難になるという不都合が発生するのを抑制することができる。また、基板の厚みに対する溝部の深さの比を0.045以下にすることにより、段差部を越える大きさの欠けが発生する確率が高くなるのを抑制することができる。また、素子部の共振器面に直交する方向の長さに対する溝部の長さの比を0.5以上にすることによって、溝部を起点として素子分離を行うことが困難になるという不都合が発生するのを抑制することができる。また、素子部の共振器面に直交する方向の長さに対する溝部の長さの比を0.95以下にすることによって、段差部を越える大きさの欠けが発生する確率が高くなるのを抑制することができる。
この場合、好ましくは、基板の厚みに対する溝部の深さの比は、0.015以上0.035以下であり、素子部の共振器面に直交する方向の長さに対する溝部の長さの比は、0.7以上0.9以下である。このように、基板の厚みに対する溝部の深さの比を0.015以上0.035以下にすることにより、基板の厚みに対する溝部の深さの比が0.015未満になって溝部の深さが小さくなり過ぎるか、または、0.035を越えて溝部の深さが大きくなり過ぎることに起因して、段差部を越える大きさの欠けが発生する確率が高くなるのをより有効に抑制することができる。また、素子部の共振器面に直交する方向の長さに対する溝部の長さの比を0.7以上にすることによって、溝部を起点として素子分離を行うことが困難になるという不都合が発生するのをより有効に抑制することができる。また、素子部の共振器面に直交する方向の長さに対する溝部の長さの比を0.9以下にすることによって、段差部を越える大きさの欠けが発生する確率が高くなるのをより有効に抑制することができる。
上記一の局面による半導体レーザ素子において、好ましくは、素子部は、活性層の表面上に形成される細長状の電流注入領域に対応する開口部を有する電流ブロック層を含み、活性層は、GaAs層を含み、電流ブロック層は、活性層側からAlGaAs層とGaAs層との2層を含む。このように構成すれば、電流注入領域近傍の活性層で発生した光は、AlGaAs層で吸収されないので、ある一定の光出力を得るための動作電流を低減することができる。その結果、活性層の温度上昇を抑制することができる。加えて、活性層から離れたGaAs層でレーザ光の一部を吸収させることにより、電流注入領域における電流ブロック層側で発生した光を安定に閉じ込めることができる。
上記一の局面による半導体レーザ素子において、好ましくは、電流ブロック層は、素子部の両側端部に、電流注入領域に隣接するように形成され、電流注入領域の幅は、電流注入領域に隣接する電流ブロック層の幅よりも大きい。このように構成すれば、電流ブロック層の平面積を小さくすることができるので、電流ブロック層と電流ブロック層がその上に形成される半導体層との界面の接合容量を小さくすることができる。このため、1W以上の高出力で10nsec程度の短いパルス幅のパルス信号で動作させた時でも、応答特性(素子特性)を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の平面図である。図2は、図1に示した一実施形態による半導体レーザ素子の100−100線に沿った断面図である。図1および図2を参照して、本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の構造について説明する。なお、本発明の一実施形態による半導体レーザ素子は、発光パターンが単峰性でないブロードエリアレーザ素子である。
本実施形態による半導体レーザ素子の素子部50は、図1および図2に示すように、約1000μmの共振器面60に直交する方向の長さ(L1)を有しているとともに、約840μmの共振器面60に沿った方向(図1のX方向)の幅(W1)を有している。なお、素子部50には、劈開面からなる一対の共振器面60が形成されている。
ここで、本実施形態では、素子部50の共振器面60と直交する方向(図1のY方向)に延びる両側端部には、側端部に沿って延びるように段差部20aが設けられている。この段差部20aは、素子分離溝20(図10参照)で分離する際に形成されたものである。また、段差部20aの底面の幅(W2)は、約10μmである。また、段差部20aは、約6μmの高さ(H)を有しており、約100μmの厚み(t)を有するGaAs基板1の上面から約2μmの深さ位置に段差部20aの底面が形成されている。
また、本実施形態では、図1に示すように、両側端部に設けられた段差部20aの底面のY方向の両端部20b以外の領域には、素子部50の長さ方向(図1のY方向)の中心から対称に、段差部20aの長さ(L1)(約1000μm)よりも小さい長さである約700μm〜約900μmの長さ(L2)を有する溝部30が設けられている。すなわち、素子長さ(約1000μm)に対する溝部30の長さの比である溝長さ(L2)/素子長さ(L1)は、0.5以上0.95以下となるように設定されている。また、溝部30の深さ(D)は、約1.5μm〜約2.5μmである。すなわち、GaAs基板1の厚み(t)(約100μm)に対する溝部30の深さ(D)の比である溝深さ(D)/基板厚み(t)は、0.01以上0.045以下となるように設定されている。また、溝部30は、約2μmの幅(W3)を有する。また、溝部30の近傍には、段差部20aを越える大きさの欠け40が存在しないか、または、欠け40が存在する場合には、素子部50の両側端部に存在する欠け40の合計が5個未満である。
また、本実施形態による半導体レーザ素子は、図2に示すように、約100μmの厚みを有するGaAs基板1上に、約2μmの厚みを有するn型Al0.48Ga0.52Asからなるn型クラッド層2が形成されている。n型クラッド層2上には、約0.02μmの厚みを有するAl0.39Ga0.61Asからなる光ガイド層3が形成されている。光ガイド層3上には、約8nmの厚みを有するAl0.4Ga0.6Asからなる2つの障壁層と、約3nmの厚みを有するGaAsからなる3つの量子井戸層とが交互に積層された多重量子井戸(MQW)構造を有する活性層4が形成されている。
また、活性層4の量子井戸層上には、約0.02μmの厚みを有するAl0.39Ga0.61Asからなる光ガイド層5が形成されている。光ガイド層5上には、約2μmの厚みを有するp型Al0.48Ga0.52Asからなるp型クラッド層6が形成されている。p型クラッド層6上には、約0.5μmの厚みを有するp型GaAsからなるp型コンタクト層7が形成されている。p型コンタクト層7上の所定の領域には、電流ブロック層8が形成されている。この電流ブロック層8は、図1および図2に示すように、平面的に見て、電流注入領域70に対応する領域に開口部8cを有する。この電流ブロック層8の開口部8cに隣接する部分の幅Wは、約250μmである。また、電流ブロック層8の開口部8cに対応する領域に形成された電流注入領域70は、約340μmの幅Wを有するとともに、共振器面60に対して直交する方向に延びる細長状(ストライプ状)に形成されている。また、図1に示すように、素子部50の共振器面60の近傍に形成された電流ブロック層8によって、共振器面60近傍が電流非注入とされることにより、共振器面60近傍における温度上昇が抑制される。これにより、COD(Catastrophic Optical Damage:破壊的光学的損傷(一度破壊すると元に戻らない損傷))による半導体レーザ素子の破壊が抑制される。
ここで、本実施形態では、図2に示すように、電流ブロック層8は、p型コンタクト層7側から、約0.3μmの厚みを有するn型Al0.7Ga0.3Asからなるn型AlGaAs層8aと、約0.3μmの厚みを有するn型GaAs層8bとが積層された2層構造を有している。また、電流ブロック層8の開口部8cに隣接する部分の幅W(約250μm)は、電流注入領域70の幅W(約340μm)よりも小さくなるように構成されている。
そして、p型コンタクト層7上および電流ブロック層8上には、p型コンタクト層7および電流ブロック層8側から、Cr層とAu層とが積層された約3μmの厚みを有するp側電極9が形成されている。また、GaAs基板1の裏面上には、GaAs基板1側から、Cr層と、Sn層と、Au層と、Pt層と、Au層とが積層された約1μmの厚みを有するn側電極10が形成されている。
また、図1に示すように、レーザ光を出射する側(A1側)の共振器面60には、約140nmの厚みを有するとともにAlからなる前面反射率5%の前面誘電体層11が形成されている。また、レーザ光を出射する側と反対側(B1側)の共振器面60には、約630nmの合計厚みを有する後面反射率95%の後面誘電体層12が形成されている。この後面誘電体層12は、共振器面60側から、約140nmの厚みを有するAl層と、約55nmの厚みを有するSi層と、約140nmの厚みを有するAl層と、約55nmの厚みを有するSi層と、約240nmの厚みを有するAl層とによって構成されている。
本実施形態では、上記のように、溝部30の長さ(L2:約700μm〜約900μm)を、段差部20aの長さ(L1:約1000μm)よりも小さくすることによって、段差部20aの端部20bに溝部30が設けられない領域を形成することができるので、素子部50の端部に溝部30を起点として、段差部20aを越える大きさの欠け40が発生するのを抑制することができる。これにより、素子部50の欠け40による素子特性の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、溝部30を、段差部20aの両端部20bを除く領域の段差部20aの底面に設けることによって、素子部50の両端部20bに、溝部30を起点として段差部20aを越える大きさの欠け40が発生するのを有効に抑制することができるので、素子部50の欠け40による素子特性の低下をより有効に抑制することができる。
また、本実施形態では、GaAs基板1の厚み(t)に対する溝部30の深さ(D)の比を、0.015以上0.025以下にするとともに、素子部50の共振器面60に直交する方向の長さ(L1)に対する溝部30の長さ(L2)の比を、0.7以上0.9以下とすることによって、GaAs基板1の厚み(t)に対する溝部30の深さ(D)の比を0.015以上0.025以下にすることにより、GaAs基板1の厚み(t)に対する溝部30の深さ(D)の比が0.015未満になって溝部30の深さ(D)が小さくなり過ぎるか、または、0.025を越えて溝部30の深さ(D)が大きくなり過ぎることに起因して、段差部20aを越える大きさの欠け40が発生する確率が高くなるのを有効に抑制することができる。また、素子部50の共振器面60に直交する方向の長さに対する溝部30の長さの比を0.7以上にすることによって、素子部50の共振器面60に直交する方向の長さ(L1)に対する溝部30の長さ(L2)の比が0.7未満になって溝部30の長さ(L2)が小さくなり過ぎることに起因して、溝部30を起点として素子分離を行うことが困難になるという不都合が発生するのを抑制することができる。また、素子部50の共振器面60に直交する方向の長さ(L1)の比を0.9以下とすることによって、素子部50の共振器面60に直交する方向の長さ(L1)に対する溝部30の長さ(L2)の比が0.9を越えて大きくなり過ぎることに起因して、段差部20aを越える大きさの欠け40が発生する確率が高くなるのを有効に抑制することができる。
また、本実施形態では、段差部20aを越えて素子部50にまで至る溝部30の欠け40の数を5個未満となるように構成することによって、段差部20aを越えて素子部50にまで至る欠け40が5個以上であることに起因して、素子部50に通電を開始して500時間経過後の光出力が80%未満に低下するという不都合が発生するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、電流ブロック層8を、活性層4側からn型AlGaAs層8aとn型GaAs層8bとの2層を含む構成にすることによって、電流注入領域70の近傍の活性層4で発生した光は、AlGaAs層8aで吸収されないので、ある一定の光出力を得るための動作電流を低減することができる。その結果、活性層4の温度上昇を抑制することができる。加えて、活性層4から離れたGaAs層8bでレーザ光の一部を吸収させることにより、電流注入領域70における電流ブロック層8側で発生した光を安定に閉じ込めることができる。
また、本実施形態では、電流注入領域70の幅Wを、いずれか一方の電流ブロック層8の幅Wよりも大きくすることによって、電流ブロック層8の平面積を小さくすることができるので、電流ブロック層8とp型コンタクト層7との界面の接合容量を小さくすることができる。このため、1W以上の高出力で10nsec程度の短いパルス幅のパルス信号で動作させた場合でも、応答特性(素子特性)を向上させることができる。
次に、半導体レーザ素子において、不良発生率に及ぼす素子長さ(L1)に対する溝部30の長さ(L2)の影響を確認するために、溝部30の長さ(L2)を種々変えて、不良発生率の測定を行った。図3は、半導体レーザ素子の溝長さ(L2)/素子長さ(L1)と不良発生率との関係を示した相関図である。図3の相関図の横軸には、素子部50の長さ(L1)を1000μmとした場合の、溝長さ(L2)/素子長さ(L1)を示している。具体的には、素子部50の長さ(L1:約1000μm)に対する溝部30の長さ(L2)を示している。この測定では、溝部30の長さ(L2)を、300μm、400μm、500μm、600μm、700μm、800μm、900μmおよび950μmの8種類に変化させて測定を行った。なお、溝部30は、素子部50の長さ(L1)方向の中心に対して対称に設けた。また、図3の縦軸は、不良発生率(%)を示している。この不良発生率は、溝部30の長さ(L1)が異なる8種類の素子各20個のうち、素子部50の両側端部に、段差部20aを越える欠け40が両側端部合わせて5個以上あるものの個数を百分率で表したものである。なお、本測定では、上記本発明の半導体レーザ素子と同じ構造の半導体レーザ素子を用いている。また、段差部20aの高さ(素子分離溝20の深さ(H))は、約6μmとした。また、GaAs基板1の厚み(t:約100μm)に対する溝部30の深さ(D)の比は、0.02となるように設定した。すなわち、溝部30の深さ(D)は、約2μmとした。また、素子分離溝20の幅W4(図10参照)は、約20μmとした。
図3に示した測定結果から、溝長さ(L2)/素子長さ(L1)の値が0.5以上0.95以下の範囲で、不良発生率が5%以下であることが確認された。さらに、溝長さ(L2)/素子長さ(L1)の値が0.7以上0.9以下の範囲で、不良発生率が0%であることが確認された。
次に、半導体レーザ素子において、不良発生率に及ぼす基板の厚み(t)に対する溝部30の深さ(D)の影響を確認するために、溝部30の深さ(D)を種々変えて、不良発生率の測定を行った。図4は、半導体レーザ素子の溝深さ(D)/基板厚み(t)と不良発生率との関係を示した相関図である。図4の相関図の横軸は、溝深さ(D)/基板厚み(t)を示している。この測定では、GaAs基板1の厚み(t)を100μmとし、溝部30の深さ(D)を、1.5μm、2.0μm、3.5μm、4.5μm、5.0μmおよび5.5μmの6種類に変化させて測定を行った。また、図4の相関図の縦軸には、不良発生率(%)を示している。この不良発生率は、溝部30の深さ(D)が異なる6種類の素子各20個のうち、素子部50の両側端部に、段差部20aを越える欠け40が両側端部合わせて5個以上あるものの個数を百分率で表したものである。なお、本測定では、上記一実施形態の半導体レーザ素子と同じ構造の半導体レーザ素子を用いた。また、段差部20aの高さ(素子分離溝20の深さ)は、約6μmとした。また、素子部50の長さ(L1:約1000μm)に対する溝部30の長さ(L2)の比は、0.9とした。すなわち、溝部30は、素子部50の長さ(L1)方向の中心に対して対称に約900μmの長さに設定した。また、素子分離溝20の幅W4(図10参照)は、約20μmとした。
図4に示した測定結果から、溝深さ(D)/基板厚み(t)の値が0.045以下の場合には、不良発生率が5%以下であることが確認できた。また、溝深さ(D)/基板厚み(t)の値が0.01以下である場合には、溝部30を起点として素子が割れにくくなる。この結果、半導体レーザ素子を分割する際に溝部30に沿って分割されにくくなり、分割後の素子形状が所望の形状とは異なる異常な形状になるという外形異常不良が発生しやすくなる。このため、溝深さ(D)/基板厚み(t)の下限値は、0.01であるものと推察される。さらに、溝深さ(D)/基板厚み(t)の値が約0.015以上0.035以下の範囲内である場合には、不良発生率が0%であることが確認できた。
以上より、溝深さ(D)/基板厚み(t)が、0.01以上0.045以下の場合には、不良発生率が5%以下となり、段差部20aを越える大きさの欠け40が、5個以上発生する素子は20個中に1個作製されただけであった。さらに、溝深さ(D)/基板厚み(t)が、0.015以上0.35以下の場合には、不良発生率が0%ととなり、段差部20aを越える大きさの欠け40が、5個以上発生する半導体レーザ素子は20個中に全く作製されなかった。
次に、素子分離溝20の幅W4(図10参照)を上記図4に示した20μmから10μmに変えた場合に、不良発生率がどのように変化するかを確認するため、素子分離溝20の幅W4が10μmの条件で作製された半導体レーザ素子において、上記図4に示した測定と同様の測定を行った。その結果が図5に示される。図5の相関図の横軸は、図4と同じ溝深さ(D)/基板厚み(t)を示している。また、この測定では、溝部30の深さ(D)を、1.5μm、2.0μm、2.5μm、4.0μm、4.5μmおよび5.0μmの6種類に変化させて測定を行った。また、図5の相関図の縦軸は、図4と同じ不良発生率(%)を示している。なお、本測定でも、上記一実施形態の半導体レーザ素子と同じ構造の半導体レーザ素子を用いた。また、その他の条件は、図4に示した測定と同じ条件で行った。
図5に示した測定結果から、溝深さ(D)/基板厚み(t)の値が0.04以下の場合には、不良発生率が5%以下であることが確認できた。また、溝深さ(D)/基板厚み(t)の値が0.01以下である場合には、溝部30を起点として素子が割れにくくなる。この結果、半導体レーザ素子を分割する際に溝部30に沿って分割されにくくなり、分割後の素子形状が所望の形状とは異なる異常な形状になるという外形異常不良が発生しやすくなる。このため、溝深さ(D)/基板厚み(t)の下限値は、0.01であるものと推察される。さらに、溝深さ(D)/基板厚み(t)の値が約0.015以上0.025以下の範囲内である場合には、不良発生率が0%であることが確認できた。
以上より、素子分離溝20の幅W4が10μmの条件では、不良発生率が5%以下となる溝深さ(D)/基板厚み(t)の条件は、0.01以上0.04以下であり、不良発生率が0%となる溝深さ(D)/基板厚み(t)の条件は、0.015以上0.35以下となった。このように、素子分離溝20の幅W4が10μmの条件では、素子分離溝20の幅W4が20μmの条件に比べて、不良発生率が高い結果となった。この理由としては、素子分離溝20の幅W4が10μmの条件では、素子分離溝20の幅W4が20μmの条件に比べて、段差部20aの底面の幅W2が小さくなるため、段差部20aを越える欠け40が発生する確率が高くなるためであると考えられる。
図6は、溝深さ(D)/基板厚み(t)および溝長さ(L2)/素子長さ(L1)と不良発生率との関係を示した相関図である。図6の横軸は、溝深さ(D)/基板厚み(t)を示している。具体的には、図6の横軸は、図4に示した測定結果から得られた不良発生率が5%以下の溝深さ(D)/基板厚み(t)の範囲を示している。また、図6の縦軸は、溝長さ(L2)/素子長さ(L1)を示している。具体的には、図6の縦軸は、図3に示した測定結果から得られた不良発生率が5%以下の溝長さ(L2)/素子長さ(L1)の範囲を示している。また、図6の外側の枠で囲まれた領域が、不良発生率が5%以下となる溝深さ(D)と溝長さ(L2)との範囲である。また、図6の内側の枠で囲まれた領域が、不良発生率が0%となる溝深さ(D)と溝長さ(L2)との範囲である。
図6に示した結果より、溝深さ(D)/基板厚み(t)が0.015以上0.035以下で、かつ、溝長さ(L2)/素子長さ(L1)が0.7以上0.9以下である場合に、不良発生率が0%である。また、溝深さ(D)/基板厚み(t)が0.01以上0.045以下で、かつ、溝長さ(L2)/素子長さ(L1)が0.5以上0.95以下である場合に、不良発生率が5%である。
図7は、半導体レーザ素子に生じる段差部を越える大きさの欠け40の個数と500時間後の光出力(規格値)との関係を示した相関図である。この図7には、段差部20aを越える大きさの欠け40の個数によって、半導体レーザ素子に通電後500時間経過後に、初期光出力に対して光出力が低下する割合が示されている。図7の横軸は、段差部20aを越える大きさの欠け40の個数を示している。なお、欠け40の個数は、素子部50の両側端部の合計の値である。図7の縦軸は、初期値を1として規格化した場合の500時間後の光出力(規格値)を示している。すなわち、図7には、半導体レーザ素子に通電してから500時間経過後の光出力(規格値)が示されている。
図7に示した測定結果より、段差部20aを越える大きさの欠け40が5個未満である場合には、半導体レーザ素子に通電してから500時間経過後の光出力は、初期値を1とした場合の0.8以上(初期値の80%以上)となっている。また、段差部20aを越える大きさの欠け40が3個以下である場合には、半導体レーザ素子に通電してから500時間経過後の光出力は、初期値を1とした場合の0.9以上(初期値の90%以上)と高い値が得られた。一般的に、半導体レーザ素子に通電してから500時間経過後の光出力は、0.8以上(初期値の80%以上)が要求される。このため、上記の要求を満たすためには、半導体レーザ素子に生じる段差部20aを越える大きさの欠け40の個数は、5個未満であることが必要である。一方、図5に示した溝深さ(D)/基板厚み(t)が0.015以上0.035以下で、かつ、溝長さ(L2)/素子長さ(L1)が0.70以上0.90以下となる半導体レーザ素子では、素子部50に段差部20aを越える大きさの欠け40が5個以上発生する不良発生率は0%である。このため、溝深さ(D)/基板厚み(t)が0.015以上0.035以下で、かつ、溝長さ(L2)/素子長さ(L1)が0.70以上0.90以下となる半導体レーザ素子では、半導体レーザ素子に通電してから500時間経過後の光出力が0.8以上(初期値の80%以上)となり、上記要求を満たすものと考えられる。
図8〜図12は、図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の製造方法を説明するための図である。次に、図1、図2および図8〜図12を参照して、本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の製造方法について説明する。
まず、図8に示すように、MOCVD(有機金属気相成長)法を用いて、約250μmの厚みを有するGaAs基板1上に、約2μmの厚みを有するn型Al0.48Ga0.52Asからなるn型クラッド層2を成長させる。次に、n型クラッド層2上に、約0.02μmの厚みを有するAl0.39Ga0.61Asからなる光ガイド層3を成長させる。次に、光ガイド層3上に、約8nmの厚みを有するAl0.4Ga0.6Asからなる2つの障壁層と、約9nmの厚みを有するGaAsからなる3つの量子井戸層とが交互に積層されたMQW構造を有する活性層4を成長させる。次に、活性層4上に、約0.02μmの厚みを有するAl0.39Ga0.61Asからなる光ガイド層5を成長させる。その後、光ガイド層5上に、約2μmの厚みを有するp型Al0.48Ga0.52Asからなるp型クラッド層6を成長させる。そして、p型クラッド層6上に、約0.5μmの厚みを有するp型GaAsからなるp型コンタクト層7を成長させる。
次に、p型コンタクト層7上に、p型コンタクト層7側から、約0.3μmの厚みを有するn型Al0.7Ga0.3AsからなるAlGaAs層8aと、約0.3μmの厚みを有するGaAs層8bとを順次成長させることによって、AlGaAs層8aとGaAs層8bとの2層からなる電流ブロック層8を形成する。そして、図8に示すように、電流ブロック層8の所定の領域をエッチングすることによって、幅W(約340μm)を有する電流注入領域70に対応する開口部8cを形成する。
次に、図9に示すように、真空蒸着法などを用いて、p型コンタクト層7上および電流ブロック層8上に、p型コンタクト層7および電流ブロック層8側から、Cr層とAu層とが積層された約3μmの厚みを有するp側電極9を形成する。この後、GaAs基板1の裏面をエッチング或いは研磨等の方法によって、約100μmの厚みにまで薄くする。これは、後の素子分離工程において、GaAs基板1を割れやすくするためである。次に、真空蒸着法などを用いて、GaAs基板1の裏面上に、GaAs基板1側から、Cr層と、Sn層と、Au層と、Pt層と、Au層とが積層された約1μmの厚みを有するn側電極10を形成する。次に、図10に示すように、エッチングにより、素子部50の長さ方向に平行に、素子部50の全長にわたって素子分離溝20を形成する。また、素子分離溝20は、GaAs基板1の上面から約2μmの深さとなる、電流ブロック層8の上面から約6μmの深さまで形成するとともに、約20μmの幅W4を有するように形成する。この素子分離溝20の形成によって、電流ブロック層8の開口部8cに隣接する部分の幅W(約250μm)は、電流注入領域70の幅W(約340μm)よりも小さくなるように形成される。その後、図11に示すように、GaAs基板1をX方向に劈開し、複数の素子が連なった形状に加工する。
次に、図12に示すように、素子部50のレーザ光を出射する側(A1側)の共振器面60に、約140nmの厚みを有するとともにAlからなる前面反射率5%の前面誘電体層11を形成する。また、レーザ光を出射する側と反対側(B1側)の共振器面60に、共振器面60側から、約140nmの厚みを有するAl層と、約55nmの厚みを有するSi層と、約140nmの厚みを有するAl層と、約55nmの厚みを有するSi層と、約240nmの厚みを有するAl層とが積層された約630nmの厚みを有するともに、後面反射率95%の後面誘電体層12を形成する。
次に、素子分離溝20の底面に、市販のスクライブ装置(オプトシステム社製、OSM−80TP−Y)を用いて、素子部50の長さ方向(図12のY方向)の中心に対して対称に、約700μm〜約900μmの長さ(L2)を有するとともに、約4μmの幅W5を有する溝部(スクライブ傷)30を設ける。溝部30を設ける方法としては、まず、スクライブ装置の微動ステージ(図示せず)上に、粘着テープによって素子部50を固定する。次に、素子部50の上部に配置されたダイヤモンドカッター(図示せず)の位置を、素子部50に設けられた素子分離溝20の幅方向(X方向)の中央部に、素子分離溝20の長さ方向(Y方向)に沿って溝部30が入るように、スクライブ装置に備え付けられた顕微鏡およびモニタを見ながら調整する。そして、ダイヤモンドカッターに加える荷重、溝部30の深さおよび長さなどの条件が予め入力されたプログラムに基づいて、ダイヤモンドカッターを素子分離溝20の長さ方向(図12のY方向)に移動させる。これにより、素子分離溝20の底面に、溝部30が設けられる。
次に、スクライブ装置から素子部50を取り外し、素子部50の裏面側から溝部30に向かって、鋭利な治具で荷重を加える。これにより、図1および図2に示したように、溝部30を起点として、素子部50を分離する。このようにして、図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子が形成される。
上記の製造方法により実際に本発明の一実施形態による半導体レーザ素子を作製して、素子特性を測定した。この本発明の一実施形態に対応する素子部50では、段差部20aを越える大きさの欠け40は、5個未満であった。この測定結果が図13に示されている。具体的には、図13は、試験温度(雰囲気温度)90℃で、半導体レーザ素子に定電流パルス動作を行わせた時の光出力の経時変化を示している。図13の横軸は、経過時間(h)を示しており、縦軸は、初期値を1として規格化した場合の光出力(規格値)を示している。なお、素子部50に段差部20aを越える大きさの欠け40を5個以上有する半導体レーザ素子を、比較例として用いた。
図13に示した試験結果より、比較例による半導体レーザ素子では、400時間経過後に、光出力の値が、初期値1に対して0.7と30%低下し、700時間経過後には、光出力が0となっている一方、本発明による半導体レーザ素子では、4000時間経過後も光出力がほとんど低下しない結果が得られた。これより、本発明による半導体レーザ素子では、4000時間以上の高い信頼性が得られた。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、段差部の底面をGaAs基板に形成するとともに、GaAs基板に形成された段差部の底面に溝部を設けた例を示したが、本発明はこれに限らず、段差部の底面および溝部は、GaAs基板以外の半導体層に設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、電流ブロック層を、n型AlGaAs層とn型GaAs層との2層構造で形成した例を示したが、本発明はこれに限らず、電流ブロック層を、n型GaAs層の1層で形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、半導体レーザ素子を、約1000μmの長さL1を有するように構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、半導体レーザ素子の長さは、約600μm〜約1500μmの範囲であれば、約1000μm以外の長さL1であってもよい。
また、上記実施形態では、電流ブロック層の幅を約250μmにするとともに、いずれか一方の電流注入領域の幅を約340μmに構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、いずれか一方の電流注入領域の幅の方が電流ブロック層の幅よりも大きければ、電流ブロック層の幅は、約100μm〜約300μm、いずれか一方の電流注入領域の幅は、約200μm〜約500μmの範囲内であればよい。
本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の平面図である。 図1に示した一実施形態による半導体レーザ素子の100−100線に沿った断面図である。 半導体レーザ素子の溝長さ(L2)/素子長さ(L1)と不良発生率との関係を示した相関図である。 半導体レーザ素子の溝深さ(D)/基板厚み(t)と不良発生率との関係を示した相関図である。 半導体レーザ素子の溝深さ(D)/基板厚み(t)と不良発生率との関係を示した相関図である。 溝深さ(D)/基板厚み(t)および溝長さ(L2)/素子長さ(L1)と不良発生率との関係を示した相関図である。 半導体レーザ素子に生じる段差部を越える大きさの欠け40の個数と500時間後の光出力(規格値)との関係を示した相関図である。 図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。 図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。 図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。 図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の製造方法を説明するための平面図である。 図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の製造方法を説明するための平面図である。 半導体レーザ素子の信頼性試験の結果を示した図である。
符号の説明
1 GaAs基板
2 n型クラッド層
3、5 光ガイド層
4 活性層
6 p型クラッド層
7 p型コンタクト層
8 電流ブロック層
8a AlGaAs層
8b GaAs層
8c 開口部
9 n側電極
10 p側電極
20 素子分離溝
20a 段差部
30 溝部(スクライブ傷)
40 欠け
50 素子部
60 共振器面
70 電流注入領域

Claims (8)

  1. 基板と、
    前記基板の表面上に形成された活性層を含む素子部と、
    前記素子部の側端部に沿って延びるように設けられた段差部と、
    前記段差部の底面に前記段差部と平行に延びるように設けられ、前記段差部の長さよりも小さい長さを有する溝部とを備えた、半導体レーザ素子。
  2. 前記溝部は、前記段差部の両端部を除く領域の前記段差部の底面に設けられている、請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  3. 前記段差部は、前記基板に設けられており、
    前記溝部は、前記基板に形成された段差部の底面に設けられている、請求項1または2に記載の半導体レーザ素子。
  4. 前記素子部は、対向する一対の面に共振器面を有しており、
    前記段差部は、前記共振器面に直交する方向に延びる両側端部に沿って延びるように設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
  5. 前記基板の厚みに対する前記溝部の深さの比は、0.01以上0.045以下であり、
    前記素子部の前記共振器面に直交する方向の長さに対する前記溝部の長さの比は、0.5以上0.95以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
  6. 前記基板の厚みに対する前記溝部の深さの比は、0.015以上0.035以下であり、
    前記素子部の前記共振器面に直交する方向の長さに対する前記溝部の長さの比は、0.7以上0.9以下である、請求項5に記載の半導体レーザ素子。
  7. 前記素子部は、前記活性層の表面上に形成される細長状の電流注入領域に対応する開口部を有する電流ブロック層を含み、
    前記活性層は、GaAs層を含み、
    前記電流ブロック層は、前記活性層側からAlGaAs層とGaAs層との2層を含む、請求項1〜6に記載の半導体レーザ素子。
  8. 前記電流ブロック層は、前記素子部の両側端部に、前記電流注入領域に隣接するように形成され、
    前記電流注入領域の幅は、前記電流注入領域に隣接する前記電流ブロック層の幅よりも大きい、請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
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