JP2007165550A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、トランジスタ特性を向上させることができる半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】隣り合うゲート電極40の側面に形成された側壁絶縁膜50の間に形成されるスリット部を埋め込むように形成された絶縁膜300と、半導体基板10、ゲート電極、側壁絶縁膜及び絶縁膜上に形成されたストレスライナ膜320と、ストレスライナ膜上に形成された層間絶縁膜330と、層間絶縁膜の表面から半導体基板又はゲート電極の表面まで貫通するように形成されたコンタクトプラグ350ととを備える。
【選択図】図18

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関する。
半導体製造工程では、トランジスタを形成した後、半導体基板及びゲート電極上に、コンタクトホールを形成する際にエッチングストッパ膜としての役割を果たすシリコンナイトライド(SiN)膜を形成する。
このシリコンナイトライド膜は、トランジスタのチャネル領域に応力を加えるストレスライナ膜としての役割も果たし、チャネル領域に応力を加えることにより、キャリアの移動度を向上させ、トランジスタの駆動電流を向上させることができる。
ところで、このシリコンナイトライド膜の膜厚を厚くすると、チャネル領域に加えられる応力は大きくなる。チャネル領域に加えられる応力を大きくすれば、キャリアの移動度が大きくなるため、トランジスタの性能を向上させるには、シリコンナイトライド膜の膜厚は厚いほうが望ましい。
そこで、チャネル領域に加える応力を大きくしようとしてシリコンナイトライド膜を厚く形成すると、隣り合うゲート電極間の距離すなわちゲート電極間距離が短い領域によって形成されるスリット部(隙間)が、シリコンナイトライド膜によって完全に埋め込まれ、閉塞される。
このように、ゲート電極間距離が十分長い領域では、シリコンナイトライド膜の膜厚は、堆積膜厚と同一であるのに対して、ゲート電極間距離が短い領域では、シリコンナイトライド膜の膜厚は、シリコンナイトライド膜の堆積膜厚よりゲート電極の高さ分だけ厚くなる。
従って、シリコンナイトライド膜にエッチングを行ってコンタクトホールを形成する際、ゲート電極間距離が短い領域上に形成されたシリコンナイトライド膜を開口するために、エッチング量を増加させると、ゲート電極間距離が長い領域やゲート電極上に形成されたシリコンナイトライド膜に対して過剰にエッチングを行うことになる。
その結果、例えばゲート電極間距離が長い領域であって、かつリソグラフィの合わせずれによって、シリサイドと素子分離絶縁膜とを跨ぐようにコンタクトホールが形成される場合には、素子分離絶縁膜のシリサイドに対するエッチング選択比が高いことにより、ソース/ドレイン領域の接合深さより深い位置まで、素子分離絶縁膜にエッチングが過剰に進行する。
その後、このコンタクトホールを埋め込むようにコンタクトプラグを形成すると、当該コンタクトプラグを介して、ソース/ドレイン領域とウエル領域とが電気的に接続されることになり、その結果、接合リーク電流が発生し、トランジスタが正常に動作しないという問題があった。
また、ゲート電極間距離が長い領域やゲート電極上では、シリサイドを貫通するようにエッチングが過剰に進行する場合もあり、この場合、コンタクトホールがソース/ドレイン領域やゲート電極に達する。その後、このコンタクトホールを埋め込むようにコンタクトプラグを形成すると、接触抵抗が高くなるという問題があった。
以下、コンタクトホールの形成に関する文献名を記載する。
特開平11−195704号公報
本発明は、トランジスタ特性を向上させることができる半導体装置及びその製造方法を提供する。
本発明の一態様による半導体装置の製造方法は、
半導体基板の表面部分のうち、所望の領域に溝を形成し、前記溝を素子分離絶縁膜で埋め込むステップと、
前記半導体基板上における、前記素子分離絶縁膜によって分離された素子領域に、ゲート絶縁膜を介して複数のゲート電極を形成するステップと、
前記ゲート電極の側面に側壁絶縁膜を形成するステップと、
前記ゲート電極及び前記側壁絶縁膜をマスクとして、イオン注入を行うことにより、ソース領域及びドレイン領域を形成するステップと、
前記半導体基板、前記ゲート電極及び前記ゲート絶縁膜上に、絶縁膜を形成するステップと、
前記絶縁膜にエッチングを行って、隣り合う前記ゲート電極の側面に形成された前記側壁絶縁膜の間に形成されるスリット部に選択的に前記絶縁膜を残存させることにより、前記側壁絶縁膜の間に形成される前記スリット部を前記絶縁膜で埋め込むステップと、
前記半導体基板、前記ゲート電極、前記ゲート絶縁膜及び前記絶縁膜上に、ストレスライナ膜を形成するステップと、
前記ストレスライナ膜上に層間絶縁膜を形成するステップと、
前記層間絶縁膜、前記ストレスライナ膜及び前記絶縁膜に順次エッチングを行って、所望の領域を除去することにより、コンタクトホールを形成するステップと
を備える。
また本発明の一態様による半導体装置は、
半導体基板の表面部分のうち、所望の領域に形成された素子分離絶縁膜と、
前記半導体基板上における、前記素子分離絶縁膜によって分離された素子領域に、ゲート絶縁膜を介して形成された複数のゲート電極と、
前記ゲート電極の側面に形成された側壁絶縁膜と、
前記半導体基板の表面部分において、前記ゲート電極の下方に位置するチャネル領域の両側にそれぞれ形成されたソース領域及びドレイン領域と、
隣り合う前記ゲート電極の側面に形成された前記側壁絶縁膜の間に形成されるスリット部を埋め込むように形成された絶縁膜と、
前記半導体基板、前記ゲート電極、前記ゲート絶縁膜及び前記絶縁膜上に形成されたストレスライナ膜と、
前記ストレスライナ膜上に形成された層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜の表面から前記半導体基板又は前記ゲート電極の表面まで貫通するように形成されたコンタクトプラグと
を備える。
本発明の半導体装置及びその製造方法によれば、トランジスタ特性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(1)第1の実施の形態
図1〜図9に、本発明の第1の実施の形態による半導体装置の製造方法を示す。まず図1に示すように、STI法によって、半導体基板10の表面部分のうち所望の領域に、例えばシリコン酸化(SiO2)膜からなる素子分離絶縁膜20を形成する。続いて、図示しないウエル領域を選択的に形成した後、半導体基板10上に、ゲート絶縁膜30を介して例えばポリシリコンからなるゲート電極40を形成する。なお、この場合、ゲート電極40の高さHは、例えば150nm程度である。
図2に示すように、ゲート電極40及びゲート絶縁膜30の側面に、シリコンナイトライド(SiN)膜からなる側壁絶縁膜50を形成した後、イオン注入を行うことにより、自己整合的にソース/ドレイン領域60を形成する。さらに、ゲート電極40及びソース/ドレイン領域70の表面部分に、ニッケル(Ni)などからなるシリサイド70を形成する。
図3に示すように、ボロン(B)を添加したシリカガラス膜であるBSG(Boron-Silicate Glass)膜80を80nm程度全面に堆積する。このBSG膜80は、段差を有する形状に対して、ほぼ均一に成膜される特性を有し、ボロンの濃度が5〜6重量%になるように調整される。
ところで、BSG膜80の堆積膜厚Tは、後に堆積されるシリコンナイトライド(SiN)膜の膜厚に等しくなるように選定される。しかし、隣り合うゲート電極40の側面に形成された側壁絶縁膜50間の距離(以下、これをゲート側壁間距離と呼ぶ)Sが、BSG膜80の堆積膜厚Tの2倍以下である場合(S≦2T)には、当該ゲート側壁間距離が短い領域によって形成されるスリット部(隙間)は、BSG膜80によって完全に埋め込まれ、閉塞される。
例えば、領域90Aにおけるゲート側壁間距離S1は、150nmであり、BSG膜80の堆積膜厚Tの2倍である160nmより小さい。このため、領域90Aによって形成されるスリット部は、BSG膜80によって閉塞される。これにより、領域90AにおけるBSG膜80の膜厚は、堆積膜厚Tである80nmより、ゲート電極40の高さHである150nm分だけ厚くなり、ほぼ230nmになる。
一方、ゲート側壁間距離SがBSG膜80の堆積膜厚Tの2倍以下となる領域を除く領域では、BSG膜80の膜厚は、堆積膜厚のままである。例えば、領域90Bにおけるゲート側壁間距離S2は、BSG膜80の堆積膜厚の2倍である160nmより大きいため、当該領域90BにおけるBSG膜80の膜厚は、堆積膜厚Tである80nmと同一ある。同様に、ゲート電極40上に形成されるBSG膜80の膜厚も、堆積膜厚Tである80nmと同一である。
図4に示すように、例えばフッ化アンモニウム(NH4F)水溶液によるウエットエッチングなどの等方性エッチングによって、BSG膜80にエッチングを行う。この場合、エッチング量Yが、BSG膜80の堆積膜厚T以上であって、かつBSG膜80の堆積膜厚Tよりゲート電極の高さHだけ厚い膜厚より小さくなる(T≦Y<T+H)ように、当該エッチング量Yを90nmに設定する。
その結果、ゲート側壁間距離SがBSG膜80の堆積膜厚Tの2倍以下である領域90Aにのみ、BSG膜80が残存するが、当該領域90Aを除く領域、すなわちゲート側壁間距離SがBSG膜80の堆積膜厚Tの2倍より大きい領域90B及びゲート電極40上に形成されたBSG膜80は、除去される。
図5に示すように、エッチングストッパ膜及びストレスライナ膜としての役割を果たすシリコンナイトライド(SiN)膜100を80nm程度全面に堆積する。このシリコンナイトライド膜100の膜厚Tは、チャネル領域に加えられる応力が所望の値になるように選定されている。
本実施の形態の場合、ゲート側壁間距離Sが短い領域90Aによって形成されるスリット部は、BSG膜80によって埋め込まれ、閉塞されているため、当該スリット部がシリコンナイトライド膜100によって閉塞されることはない。すなわち、シリコンナイトライド膜100は、ゲート側壁間距離Sが短い領域90Aにおいても、BSG膜80を覆うように、当該領域90Aを除く領域と同一の膜厚Tで堆積される。
図6に示すように、例えばシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜110を形成し、当該層間絶縁膜110の表面をCMPなどによって平坦化する。
層間絶縁膜110上にフォトレジストを塗布し、露光及び現像を行うことにより、所定のパターンを有する図示しないレジストマスクを形成する。このレジストマスクをマスクとして、C48系のガスを使用するRIEによって、層間絶縁膜110にエッチングを行うことにより、コンタクトホール120A〜120Dを形成する。
この場合、シリコンナイトライド膜100が、エッチングストッパ膜としての役割を果たすことにより、コンタクトホール120A及び120Cを形成した後、コンタクトホール120B及び120Dを形成するために層間絶縁膜110にエッチングを行っている場合であっても、コンタクトホール120Aにおけるエッチングが過剰に進行し、当該コンタクトホール120Aがゲート電極40に達することはなくなる。
図7に示すように、図示しないレジストマスクを除去した後、RIEによって、シリコンナイトライド膜100に膜厚分だけエッチングを行うことにより、コンタクトホール120A〜120Dを形成する。このように、コンタクトホール120A及び120Bを形成することにより、シリサイド70の上面の一部を露出させ、コンタクトホール120Cを形成することにより、BSG膜80の上面の一部を露出させ、コンタクトホール120Dを形成することにより、シリサイド70及び素子分離絶縁膜20の上面の一部を露出させる。
図8に示すように、例えば温度が80℃であるフッ化水素(HF)水の蒸気を使用したウエットエッチングなどの等方性エッチングによって、BSG膜80にエッチングを行うことにより、当該BSG膜80のうち所望の領域を除去する。
かかるウエットエッチングの場合、BSG膜のシリコン酸化膜、シリコンナイトライド膜又はポリシリコンに対するエッチング選択比は、50以上であり、BSG膜のエッチング速度は、シリコン酸化膜、シリコンナイトライド膜又はポリシリコンのエッチング速度より非常に速い。
従って、かかるウエットエッチングを行う際には、シリコン酸化膜からなる素子分離絶縁膜20及び層間絶縁膜110、シリコンナイトライド膜からなる側壁絶縁膜50、ポリシリコンからなるゲート電極40にほとんどエッチングを行うことなく、BSG膜80のみを選択的に除去することができる。これにより、素子分離絶縁膜20、ゲート電極40及び他の部分に過剰なエッチングを行うことなく、コンタクトホール120Cを形成することができる。
図9に示すように、コンタクトホール120内に導電性材料を埋め込んで、コンタクトプラグ130を形成した後、上層配線140を形成することにより半導体装置150を製造する。
この図9に示すように、半導体基板10の表面部分には素子分離絶縁膜20が形成され、当該素子分離絶縁膜20によって分離された素子領域には、半導体基板10上にゲート絶縁膜30を介してゲート電極40が形成されている。
このゲート電極40の側面には、側壁絶縁膜50が形成され、またゲート電極40の下方に位置し、かつ半導体基板10の表面付近には、チャネル領域160が形成されている。このチャネル領域160の両側には、ソース/ドレイン領域60が形成されている。
さらにゲート電極40、ソース/ドレイン領域60の表面部分には、シリサイド70が形成されている。このシリサイド70の上面には、コンタクトプラグ130が形成され、コンタクトプラグ130の上面には、上層配線140が形成されている。
コンタクトプラグ130のうち、ゲート側壁間距離Sが短い領域90Aに形成されるコンタクトプラグ130は、当該ゲート側壁間距離Sが短い領域90Aによって形成されるスリット部付近における幅が、当該スリット部を除く上部付近における幅より長くなるように形成されている。これにより、ゲート側壁間距離Sが短い領域90Aにおけるコンタクトプラグ130とシリサイド70との接触面積が大きくなり、その結果、接触抵抗を低くすることができる。
また、本実施の形態の場合、ゲート側壁間距離Sが短い領域90Aによって形成されるスリット部を埋め込むように、チャネル幅方向に隣り合うコンタクトプラグ130間には、図示しないBSG膜80が形成されている。
さらに、シリサイド70、素子分離絶縁膜20、側壁絶縁膜50及び図示しないBSG膜80上には、ほぼ同一の膜厚で均一に形成されたシリコンナイトライド膜100が形成され、当該シリコンナイトライド膜100上には層間絶縁膜110が形成されている。
このように本実施の形態によれば、チャネル領域160に加える応力を大きくしようとしてシリコンナイトライド膜100を厚く形成しても、素子分離絶縁膜20にエッチングが過剰に進行することがなくなり、接合リーク電流が発生することを抑制することができる。またこの場合、シリサイド70を貫通するようにエッチングが過剰に進行することもなくなり、接触抵抗が高くなることを抑制することができる。
ここで図10に、比較例として、ゲート側壁間距離Sが短い領域90Aによって形成されるスリット部をBSG膜80によって埋め込むことなく、シリコンナイトライド膜210を全面に形成した場合における半導体装置200の構成を示す。
この比較例の半導体装置200を製造する工程では、シリコンナイトライド膜210を厚く形成すると、ゲート電極間距離Sが短い領域90Aによって形成されるスリット部が、シリコンナイトライド膜210によって完全に埋め込まれ、閉塞される。
かかる場合、その後の工程において、コンタクトホールを形成しようとすると、ソース/ドレイン領域60の接合深さより深い位置まで、素子分離絶縁膜20にエッチングが過剰に進行し、コンタクトプラグ220を介して接合リーク電流が発生するという問題が生じる。
また、その際、シリサイド70を貫通するようにエッチングが過剰に進行し、コンタクトホールがソース/ドレイン領域70やゲート電極40に達する場合もあり、この場合、コンタクトプラグ220を形成すると、接触抵抗が高くなるという問題が生じる。
(2)第2の実施の形態
図11〜図18に、本発明の第2の実施の形態による半導体装置の製造方法を示す。なお、第1の実施の形態の図1及び図2における工程は、第2の実施の形態と同一であるため、説明を省略する。
図11に示すように、スピンコーティング法によって、ゲート側壁間距離Sが短い領域90Aによって形成されるスリット部を埋め込むように、ポリアレン系有機絶縁膜300を180nm程度形成する。このように、ポリアレン系絶縁膜300の膜厚を、ゲート電極40の高さHより厚くすることにより、ゲート側壁間距離Sが短い領域90Aによって形成されるスリット部を、ポリアレン系絶縁膜300によって埋め込むことができる。
図12に示すように、ポリアレン系絶縁膜300上にフォトレジストを塗布し、露光及び現像を行うことにより、ゲート側壁間距離Sが短い領域90Aのみを覆うパターンを有するレジストマスク310を形成する。
図13に示すように、このレジストマスク310をマスクとして、ポリアレン系絶縁膜300にエッチングを行うことにより、ゲート側壁間距離Sが短い領域90Aにのみ、ポリアレン系絶縁膜300を残存させる。
図14に示すように、レジストマスク310を除去した後、エッチングストッパ膜及びストレスライナ膜としての役割を果たすシリコンナイトライド(SiN)膜320を80nm程度全面に堆積する。
本実施の形態の場合、第1の実施の形態と同様に、ゲート側壁間距離Sが短い領域90Aによって形成されるスリット部は、ポリアレン系絶縁膜300によって埋め込まれ、閉塞されているため、当該スリット部がシリコンナイトライド膜320によって閉塞されることはない。すなわち、シリコンナイトライド膜320は、ゲート側壁間距離Sが短い領域90Aにおいても、ポリアレン系絶縁膜300を覆うように、当該領域90Aを除く領域と同一の膜厚Tで堆積される。
図15に示すように、例えばシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜330を形成し、当該層間絶縁膜330の表面をCMPなどによって平坦化する。
層間絶縁膜330上にフォトレジストを塗布し、露光及び現像を行うことにより、所定のパターンを有する図示しないレジストマスクを形成する。このレジストマスクをマスクとすると共に、シリコンナイトライド膜320をエッチングストッパ膜として、C系のガスを使用するRIEによって、層間絶縁膜330にエッチングを行うことにより、コンタクトホール340A〜340Dを形成する。
図16に示すように、図示しないレジストマスクを除去した後、RIEによって、シリコンナイトライド膜320に膜厚分だけエッチングを行うことにより、シリコンナイトライド膜320を開口する。
図17に示すように、アンモニア(NH3)系のガスを使用したRIEによって、ポリアレン系絶縁膜300にエッチングを行うことにより、ポリアレン系絶縁膜300の下方に形成されているシリサイド70の上面の一部を露出する。
この場合、ポリアレン系絶縁膜のシリコン酸化膜、シリコンナイトライド膜又はポリシリコンに対するエッチング選択比は、100以上であり、ポリアレン系絶縁膜のエッチング速度は、シリコン酸化膜、シリコンナイトライド膜又はポリシリコンのエッチング速度より非常に速い。
従って、かかるエッチングを行う際には、シリコン酸化膜からなる素子分離絶縁膜20及び層間絶縁膜110、シリコンナイトライド膜からなる側壁絶縁膜50、ポリシリコンからなるゲート電極40にほとんどエッチングを行うことなく、ポリアレン系絶縁膜300のみを選択的に除去することができる。これにより、素子分離絶縁膜20、ゲート電極40及び他の部分に過剰なエッチングを行うことなく、コンタクトホール340Cを形成することができる。
図18に示すように、コンタクトホール340内に導電性材料を埋め込んで、コンタクトプラグ350を形成した後、上層配線360を形成することにより半導体装置370を製造する。
この図18に示すように、本実施の形態の場合、ゲート側壁間距離Sが短い領域90Aによって形成されるスリット部を埋め込むように、ポリアレン系絶縁膜300が形成され、当該ポリアレン系絶縁膜300上には、ほぼ均一な膜厚を有するシリコンナイトライド膜320が形成されている。
このように本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、チャネル領域160に加える応力を大きくしようとしてシリコンナイトライド膜320を厚く形成しても、素子分離絶縁膜20にエッチングが過剰に進行することがなくなり、接合リーク電流が発生することを抑制することができる。またこの場合、シリサイド70を貫通するようにエッチングが過剰に進行することもなくなり、接触抵抗が高くなることを抑制することができる。
なお上述の実施の形態は一例であって、本発明を限定するものではない。例えば、ゲート側壁間距離Sが短い領域90Aによって形成されるスリット部を埋め込む埋め込み材としては、BSG膜80やポリアレン系絶縁膜300ではなく、素子分離絶縁膜20よりエッチング速度が速い他の種々の絶縁膜を使用することが可能である。
本発明の第1の実施の形態による半導体装置の製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。 同半導体装置の製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。 同半導体装置の製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。 同半導体装置の製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。 同半導体装置の製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。 同半導体装置の製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。 同半導体装置の製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。 同半導体装置の製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。 同半導体装置の製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。 比較例による半導体装置の断面構造を示す縦断面図である。 本発明の第2の実施の形態による半導体装置の製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。 同半導体装置の製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。 同半導体装置の製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。 同半導体装置の製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。 同半導体装置の製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。 同半導体装置の製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。 同半導体装置の製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。 同半導体装置の製造方法における工程別素子の断面構造を示す縦断面図である。
符号の説明
10 半導体基板
20 素子分離絶縁膜
40 ゲート電極
50 側壁絶縁膜
60 ソース/ドレイン領域
70 シリサイド
80 BSG膜
100、320 シリコンナイトライド膜
110、330 層間絶縁膜
120、340 コンタクトホール
130、220、350 コンタクトプラグ
300 ポリアレン系絶縁膜
310 レジストマスク

Claims (5)

  1. 半導体基板の表面部分のうち、所望の領域に溝を形成し、前記溝を素子分離絶縁膜で埋め込むステップと、
    前記半導体基板上における、前記素子分離絶縁膜によって分離された素子領域に、ゲート絶縁膜を介して複数のゲート電極を形成するステップと、
    前記ゲート電極の側面に側壁絶縁膜を形成するステップと、
    前記ゲート電極及び前記側壁絶縁膜をマスクとして、イオン注入を行うことにより、ソース領域及びドレイン領域を形成するステップと、
    前記半導体基板、前記ゲート電極及び前記ゲート絶縁膜上に、絶縁膜を形成するステップと、
    前記絶縁膜にエッチングを行って、隣り合う前記ゲート電極の側面に形成された前記側壁絶縁膜の間に形成されるスリット部に選択的に前記絶縁膜を残存させることにより、前記側壁絶縁膜の間に形成される前記スリット部を前記絶縁膜で埋め込むステップと、
    前記半導体基板、前記ゲート電極、前記側壁絶縁膜及び前記絶縁膜上に、ストレスライナ膜を形成するステップと、
    前記ストレスライナ膜上に層間絶縁膜を形成するステップと、
    前記層間絶縁膜、前記ストレスライナ膜及び前記絶縁膜に順次エッチングを行って、所望の領域を除去することにより、コンタクトホールを形成するステップと
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記絶縁膜のエッチング速度は、前記素子分離絶縁膜のエッチング速度より速いことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 半導体基板の表面部分のうち、所望の領域に形成された素子分離絶縁膜と、
    前記半導体基板上における、前記素子分離絶縁膜によって分離された素子領域に、ゲート絶縁膜を介して形成された複数のゲート電極と、
    前記ゲート電極の側面に形成された側壁絶縁膜と、
    前記半導体基板の表面部分において、前記ゲート電極の下方に位置するチャネル領域の両側にそれぞれ形成されたソース領域及びドレイン領域と、
    隣り合う前記ゲート電極の側面に形成された前記側壁絶縁膜の間に形成されるスリット部を埋め込むように形成された絶縁膜と、
    前記半導体基板、前記ゲート電極、前記側壁絶縁膜及び前記絶縁膜上に形成されたストレスライナ膜と、
    前記ストレスライナ膜上に形成された層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜の表面から前記半導体基板又は前記ゲート電極の表面まで貫通するように形成されたコンタクトプラグと
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  4. 前記絶縁膜は、隣り合う前記ゲート電極の側面に形成された前記側壁絶縁膜の間の距離が前記ストレスライナ膜の膜厚の2倍以下となる前記スリット部を選択的に埋め込むように形成されたことを特徴とする請求項3記載の半導体装置
  5. 前記絶縁膜は、前記素子分離絶縁膜よりエッチング速度が速い膜であることを特徴とする請求項3記載の半導体装置。
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