JP2007165399A - 研磨装置、これを用いた半導体デバイス製造方法およびこの方法により製造される半導体デバイス - Google Patents

研磨装置、これを用いた半導体デバイス製造方法およびこの方法により製造される半導体デバイス Download PDF

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Abstract

【課題】ウェハの位置決め精度を向上させた研磨装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る研磨装置は、搬送ロボット60を用いてウェハ30をウェハ保持装置50の保持部52に搬送し、この保持部52でウェハ保持装置50に保持されたウェハ30に研磨部材を当接させながら相対移動させてウェハ30の研磨を行うように構成された研磨装置において、搬送ロボット60により保持部52の近傍に搬送されたウェハ30を保持部52へ導くガイド機構として、ウェハ保持装置50にリング部材55が設けられるとともに、搬送ロボット60の把持部材75に爪側ガイド部77が設けられている。
【選択図】図7

Description

本発明は、半導体ウェハ等の研磨対象物の表面を平坦化する研磨装置に関する。さらに、この研磨装置を用いた半導体デバイス製造方法および半導体デバイスに関する。
従来、半導体ウェハ等の研磨対象物の表面を平坦化する研磨装置として、ウェハをその被研磨面が露出する状態で保持するウェハ保持装置(対象物保持装置)と、このウェハ保持装置に保持されたウェハの被研磨面と対向する研磨パッドが貼り付けられた研磨部材とを備え、これら双方を回転させた状態で研磨パッドをウェハの被研磨面に押し付け、且つ研磨部材を両者の接触面内方向に揺動させてウェハを研磨する構成のものが知られている。また、このような機械的研磨に加え、研磨パッドとウェハとの接触面に研磨剤(研磨液)を供給して研磨剤の化学的作用により上記研磨を促進させる化学的機械的研磨(Chemical Mechanical Polishing;CMP)を行うCMP装置も知られている。
このような構成の研磨装置を用いたウェハの研磨加工は、研磨パッドを回転させながらチャック等のウェハ保持装置の保持部に回転保持されたウェハの被研磨面に当接させて行われ、このとき、研磨パッドは回転しながらウェハに対して水平方向へ往復運動をすることで、ウェハの全表面が均一に研磨加工される。また、このような研磨装置を使用する場合、ウェハをフェイスアップで保持部にローディングしたり、研磨後にウェハを保持部からフェイスアップでアンローディングしたりするウェハ搬送装置として、ウェハの外周部を把持する把持部を有する搬送装置が一般的に用いられる(例えば、特許文献1を参照)。
特開2002−75935号公報
しかしながら、上述のような従来の搬送装置において、搬送装置の搬送精度だけでは、ウェハを保持部にローディングする際のウェハの位置決め精度が十分ではなく、保持部におけるウェハのチャック等が不安定となってウェハの加工精度が低下するおそれがあった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、研磨対象物の位置決め精度を向上させた研磨装置を提供することを目的とする。また、この研磨装置を用いた半導体デバイス製造方法および半導体デバイスを提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明に係る研磨装置は、研磨対象物を所定の保持部において保持する対象物保持装置と、研磨部材を保持する研磨ヘッドとを備え、搬送装置を用いて研磨対象物を保持部に搬送するとともに、保持部に搬送された研磨対象物を対象物保持装置により保持し、研磨対象物に研磨部材を当接させながら相対移動させて研磨対象物の研磨を行うように構成された研磨装置において、少なくとも対象物保持装置または搬送装置の一方に、搬送装置により保持部の近傍に搬送された研磨対象物を保持部へ導くガイド機構が設けられている。
また、本発明に係る研磨装置において、搬送装置は、研磨対象物の外縁部下側に係止して研磨対象物を上方から把持可能な複数の把持部材を有して構成され、対象物保持装置は、研磨対象物を載置可能な保持部が上部に設けられたステージ部材を有して構成され、搬送装置により研磨対象物が複数の把持部材に把持された状態で搬送されてステージ部材の保持部に載置されるように構成されており、ガイド機構は、把持部材の下部に設けられてステージ部材の外周部に摺接可能なガイド部からなり、搬送装置により複数の把持部材に把持された研磨対象物が保持部の上側近傍に搬送されるとガイド部がステージ部材の外周部に摺接し、研磨対象物がステージ部材の外周部に摺接するガイド部に導かれるようにして保持部に載置されるように構成されるようにしてもよい。
さらに、本発明に係る研磨装置において、搬送装置は、研磨対象物の外縁部下側に係止して研磨対象物を上方から把持可能な複数の把持部材を有して構成され、対象物保持装置は、研磨対象物を載置可能な保持部が上部に設けられたステージ部材を有して構成され、搬送装置により研磨対象物が複数の把持部材に把持された状態で搬送されてステージ部材の保持部に載置されるように構成されており、ガイド機構は、ステージ部材の外周部に固設されたリング部材と、把持部材の下部に設けられてリング部材の外周部に摺接可能なガイド部とからなり、搬送装置により複数の把持部材に把持された研磨対象物が保持部の上側近傍に搬送されるとガイド部がリング部材の外周部に摺接し、研磨対象物がリング部材の外周部に摺接するガイド部に導かれるようにして保持部に載置されるように構成されるようにしてもよい。
また、本発明に係る半導体デバイス製造方法は、研磨対象物は半導体ウェハであり、本発明に係る研磨装置を用いて半導体ウェハの表面を平坦化する工程を有することを特徴とする。
さらに、本発明に係る半導体デバイスは、本発明に係る半導体デバイス製造方法により製造されたことを特徴とする。
本発明によれば、研磨対象物の位置決め精度を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明に係る研磨装置の代表例であるCMP装置(化学的機械的研磨装置)を図1に示している。このCMP装置1は、研磨対象物たるウェハ30をその上面側に着脱自在に吸着保持可能なウェハ保持装置50と、このウェハ保持装置50の上方位置に設けられ、ウェハ保持装置50上に保持されたウェハ30の被研磨面31と対向する研磨パッド46が取り付けられた研磨部材45を保持してなる研磨ヘッド40とを備えて構成されている。このCMP装置1では、研磨パッド46の寸法(直径)はウェハ30の寸法(直径)よりも小さく(すなわち研磨パッド46はウェハ30よりも小径であり)、研磨パッド46をウェハ30に接触させた状態で双方を相対移動させることにより、ウェハ30の被研磨面31(上面)全体を研磨できるようになっている。
これらウェハ保持装置50と研磨ヘッド40とを支持する支持フレーム20は、水平な基台21と、この基台21上にY方向(紙面に垂直な方向でこれを前後方向とする)に延びて設けられたレール(図示せず)上をY方向に移動自在に設けられた第1ステージ22と、この第1ステージ22から垂直(Z方向)に延びるように設けられた垂直フレーム23と、この垂直フレーム23の上部に設けられた第2ステージ24と、この第2ステージ24上から水平(X方向)に延びるように設けられた水平フレーム25と、この水平フレーム25上をX方向(左右方向)に移動自在に設けられた第3ステージ26とを有して構成されている。
第1ステージ22内には第1電動モータM1が設けられており、これを回転駆動することにより第1ステージ22を上記レールに沿ってY方向に移動させることができる。また、第3ステージ26内には第2電動モータM2が設けられており、これを回転駆動することにより第3ステージ26を水平フレーム25に沿ってX方向に移動させることができる。このため、上記電動モータM1,M2の回転動作を組み合わせることにより、第3ステージ26をウェハ保持装置50上方の任意の位置に移動させることが可能である。
ウェハ保持装置50は基台21上に設けられたテーブル支持部27から上方に垂直に延びて設けられた回転軸28の上端部に水平に取り付けられている。この回転軸28はテーブル支持部27内に設けられた第3電動モータM3を回転駆動することにより回転されるようになっており、これによりウェハ保持装置50をXY面(水平面)内で回転させることができる。
研磨ヘッド40は第3ステージ26から下方に垂直に延びて設けられたスピンドル29の下端部に取り付けられている。このスピンドル29は第3ステージ26内に設けられた第4電動モータM4を回転駆動することにより回転されるようになっており、これにより研磨ヘッド40全体を回転させて研磨パッド46をXY面(水平面)内で回転させることができる。
さて、ウェハ保持装置50は、回転軸28に連結されたステージ部材51と、ステージ部材51の外周部に固設されたリング部材55とを備えて構成される。ステージ部材51は、セラミック材料等を用いて円盤状に形成され、上面側に形成された保持部52においてウェハ30を吸着保持可能に構成されている。この保持部52は、詳細図示を省略するが、上面に多数のピン形状の突起(図示せず)が形成された構成となっており、この突起の間に位置する凹部には、図示しない真空源に繋がる多数の吸着穴(図示せず)が設けられている。
そして、ウェハ30の裏面を保持部52(突起)の上面に接触させて吸着穴に負圧を作用させることで、ウェハ30の裏面が保持部52(すなわち、ステージ部材51)の上面に真空吸着されるようになっている。このようにして、ウェハ30の裏面が保持部52(ステージ部材51)の上面に真空吸着された状態で、ウェハ30がウェハ保持装置50に吸着保持される。なお、ステージ部材51および保持部52の外径は、ウェハ30の外径よりも若干小さくなっており、搬送ロボット60を用いてウェハ30を保持部52の上面に載置するときに、搬送ロボット60の把持部材75に形成された爪部76がステージ部材51および保持部52に当接しないようになっている(図8を参照)。
リング部材55は、ステンレス等の金属材料を用いて、ステージ部材51の外周部の形状に合わせた円環状に形成され、ネジ等の固定手段を用いてステージ部材51の外周部に固設される。なお、リング部材55の最上部の高さは、ステージ部材51の上面の高さより低くなっており、搬送ロボット60を用いてウェハ30を保持部52の上面に載置するときに、搬送ロボット60の爪部76がリング部材55に当接しないようになっている(図8を参照)。図7および図8に示すように、リング部材55の外周部上側には、円柱面を有するリングガイド部56が形成されており、搬送ロボット60の把持部材75に形成された爪側ガイド部77が摺接可能に構成されている。
ところで、搬送ロボット60は、ウェハ30をステージ部材51の保持部52に搬送するための搬送装置であり、図2および図3に示すように、ベース部61と、ベース部61の上部に配設された搬送アーム部65と、搬送アーム部65の先端に配設された把持部70とを主体に構成される。搬送アーム部65は、互いに図示しない連結機構を用いて枢結された複数のアーム部材66,67,68から構成され、把持部70に把持されたウェハ30を上下左右方向に搬送できるようになっている。
把持部70は、図4にも示すように、先端側に位置するアーム部材68の先端部に配設されており、エアチャック71と、エアチャック71に連結された3つのフィンガー部材72と、フィンガー部材72の先端部にそれぞれ取り付けられた3つの把持部材75と有して構成される。エアチャック71は、いわゆるロータリ駆動形エアチャックであり、空気圧を利用してエアチャック71に連結されたフィンガー部材72および把持部材75をウェハ30に対して開閉移動させるようになっている。なお、このロータリ駆動形のエアチャック71は、1つのロータリアクチュエータ(図示せず)を用いて3つのフィンガー部材72および把持部材75を開閉移動させるようになっており、把持部材75(すなわち、把持部70)に把持されたウェハ30のセンタリング(心出し)が可能な構成となっている。
3つのフィンガー部材72はそれぞれ、細長い板状に形成されるとともにその基端部がエアチャック71に連結され、図3および図4に示すように、略水平面内(同一平面内)においてエアチャック71を中心に120度間隔で(等間隔で)それぞれ配設されるようになっている。そして、3つのフィンガー部材72はそれぞれ、エアチャック71の開閉作動に応じてフィンガー部材72の長手方向に(把持部材75とともに)開閉移動するようになっている。
把持部材75は、図5および図7に示すように、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の樹脂材料を用いてブロック形に形成され、ネジ等の固定手段を用いてフィンガー部材72の先端部に取り付けられる。把持部材75の下部には、ウェハ30の外縁部下側に係止可能な爪部76がエアチャック71(把持部70の内方)に向けて突出するように形成されており、エアチャック71の作動により把持部材75をウェハ30に対して閉鎖移動させて爪部76をウェハ30の外縁部下側に係止させることで、3つの把持部材75(把持部70)によりウェハ30を上方から把持できるようになっている。また、把持部材75の下部には、爪側ガイド部77が下方へ延びるように形成されており、リング部材55におけるリングガイド部56の外周部に摺接可能に構成されている。
このような構成のCMP装置1を用いてウェハ30の研磨を行うには、まず、ウェハ保持装置50におけるステージ部材51の保持部52の上面に研磨対象となるウェハ30を吸着取り付けする。次に、電動モータM3により回転軸28を駆動してウェハ保持装置50およびウェハ30を回転させる。続いて、電動モータM1,M2を駆動して第3移動ステージ26をウェハ30の上方に位置させ、電動モータM4によりスピンドル29を駆動して研磨ヘッド40を回転させる。次に、研磨ヘッド40を上下動させるエアシリンダー(図示せず)を用いて研磨ヘッド40を降下させ、研磨パッド46の研磨面(下面)をウェハ30の被研磨面31(上面)に押し当てるようにする。
このとき、図示しないエア供給源から研磨ヘッド40内に所定のエアを供給して、研磨ヘッド40内のエア圧によりウェハ30と研磨パッド46との接触圧を所定の値に設定する。そして、電動モータM1,M2を駆動して研磨ヘッド40をXY方向(ウェハ30と研磨パッド46との接触面の面内方向)に揺動させる。このとき同時に、図示しない研磨剤供給装置より研磨剤を圧送し、研磨パッド46の下面側に研磨剤を供給させる。これにより、ウェハ30の被研磨面31は、研磨剤の供給を受けつつウェハ30自身の回転運動と研磨ヘッド40の(すなわち研磨パッド46の)回転及び揺動運動とにより研磨される。
ところで、ウェハ保持装置50にウェハ30を吸着取り付けするには、まず、搬送ロボット60を用いてウェハ保持装置50以外の場所にあるウェハ30をステージ部材51における保持部52の上側近傍に搬送する。このとき、ウェハ30は前述のようにして搬送ロボット60の把持部70を構成する3つの把持部材75に把持された状態で搬送されており、搬送ロボット60により(3つの把持部材75に把持された)ウェハ30が保持部52の上側近傍に搬送されると、把持部材75の爪側ガイド部77がリング部材55におけるリングガイド部56の外周部に摺接する。
次に、図6に示すように、搬送ロボット60によりウェハ30を下方に移動させて保持部52の上面に載置する。このとき、図7および図8に示すように、ウェハ30がリングガイド部56の外周部に摺接する爪側ガイド部77に導かれるようにして保持部52の上面に載置される。すなわち、リング部材55のリングガイド部56および把持部材75の爪側ガイド部77が、搬送ロボット60により保持部52の近傍に搬送されたウェハ30を保持部52へ導くためのガイド機構として機能する。
これにより、搬送ロボット60に搬送されるウェハ30が常にリングガイド部56および爪側ガイド部77に導かれて保持部52の上面に載置されることから、保持部52に載置されるウェハ30の(保持部52に対する)相対位置がより安定し、ウェハ30の位置決め精度を向上させることができる。また、ウェハ30がリング部材55(リングガイド部56)の外周部に摺接する爪側ガイド部77に導かれるようにして保持部52の上面に載置されるように構成されることで、保持部52が設けられたステージ部材51に爪側ガイド部77が直接摺接することはないことから、リング部材55が摩耗したとしてもステージ部材51と別体に設けられたリング部材55だけを交換すればよく、装置のメンテナンス性を向上させることができる。
なおこのとき、把持部材75に把持されたウェハ30はセンタリング(心出し)されているため、ウェハ30の中心はウェハ保持装置50、すなわちステージ部材51の(回転)中心に一致するようになる。上述のようにしてステージ部材51における保持部52の上面にウェハ30を載置した後、エアチャック71の作動により把持部材75をウェハ30に対して開放移動させて把持部材75の爪部76をウェハ30から離し(なおこのとき、把持部70を僅かに下方へ移動させて爪部76をウェハ30の下方へ離しておく)、ステージ部材51の保持部52の上方に位置する把持部70をCMP装置1の外部へ移動させる。そして、図示しない真空源を利用してステージ部材51の吸着穴(図示せず)に負圧を作用させ、ウェハ30の裏面を保持部52(すなわち、ステージ部材51)の上面に真空吸着させる。これにより、ウェハ30がウェハ保持装置50に吸着保持される。
この結果、本実施形態のCMP装置1によれば、ウェハ30をウェハ保持装置50(ステージ部材51)の保持部52へ導くガイド機構として、ウェハ保持装置50にリング部材55が設けられるとともに、搬送ロボット60の把持部材75に爪側ガイド部77が設けられているため、搬送ロボット60に搬送されるウェハ30が常にリングガイド部56および爪側ガイド部77に導かれて保持部52の上面に載置されることから、保持部52に載置されるウェハ30の(保持部52に対する)相対位置がより安定し、ウェハ30の位置決め精度を向上させることができる。
また、ウェハ30がリング部材55(リングガイド部56)の外周部に摺接する爪側ガイド部77に導かれるようにして保持部52の上面に載置されるように構成されることで、保持部52が設けられたステージ部材51に爪側ガイド部77が直接摺接することはないことから、リング部材55が摩耗したとしてもステージ部材51と別体に設けられたリング部材55だけを交換すればよく、装置のメンテナンス性を向上させることができる。
なお、上述の実施形態において、ウェハ30をウェハ保持装置50(ステージ部材51)の保持部52へ導くガイド機構として、ウェハ保持装置50にリング部材55が設けられるとともに、搬送ロボット60の把持部材75に爪側ガイド部77が設けられているが、これに限られるものではない。例えば、図9に示すように、ガイド機構として把持部材175の下部にステージ部材151の外周部に摺接可能な爪側ガイド部177を形成するようにしてもよい。
なお、把持部材175は、上述の実施形態と同様に、搬送ロボット160の把持部170に構成されるフィンガー部材172の先端部にそれぞれ取り付けられる。また同様に、把持部材175の下部にはウェハ30の外縁部下側に係止可能な爪部176が形成され、爪部176をウェハ30の外縁部下側に係止させることで、3つの把持部材175(把持部170)によりウェハ30を上方から把持できるようになっている。爪側ガイド部177は、爪部176の下側から斜め下方へ延びるように形成されており、ウェハ搬送装置150に構成されるステージ部材151の外周部上端に摺接可能に構成されている。
そして、搬送ロボット160により3つの把持部材175に把持されたウェハ30がステージ部材151の上部に設けられた保持部152の上側近傍に搬送されると爪側ガイド部177がステージ部材151の外周部上端に摺接し、ウェハ30がステージ部材151の外周部上端に摺接する爪側ガイド部177に導かれるようにして保持部152に載置されるようになっている。このようにすれば、ガイド機構の部品点数をより少なくすることができる。また、上述に限らず、ウェハ保持装置(ステージ部材)の方にガイド機構を設けるようにしてもよい。
さらに、上述の実施形態において、把持部70が3つの把持部材75(およびフィンガー部材72)を有して構成されているが、これに限られるものではなく、例えば、把持部材が2つでも5つでもよく、複数の把持部材を有して構成されていればよい。なおこのとき、各把持部材は等間隔に設けられることが好ましい。
続いて、本発明に係る半導体デバイスの製造方法の実施例について説明する。図10は半導体デバイスの製造プロセスを示すフローチャートである。半導体製造プロセスをスタートすると、まずステップS200で次に挙げるステップS201〜S204の中から適切な処理工程を選択し、いずれかのステップに進む。
ここで、ステップS201はウェハの表面を酸化させる酸化工程である。ステップS202はCVD等によりウェハ表面に絶縁膜や誘電体膜を形成するCVD工程である。ステップS203はウェハに電極を蒸着等により形成する電極形成工程である。ステップS204はウェハにイオンを打ち込むイオン打ち込み工程である。
CVD工程(S202)もしくは電極形成工程(S203)の後で、ステップS205に進む。ステップS205はCMP工程である。CMP工程では本発明による研磨装置により、層間絶縁膜の平坦化や半導体デバイス表面の金属膜の研磨、誘電体膜の研磨等が行われ、ダマシン(damascene)プロセスが適用されることもある。
CMP工程(S205)もしくは酸化工程(S201)の後でステップS206に進む。ステップS206はフォトリソグラフィ工程である。この工程ではウェハへのレジストの塗布、露光装置を用いた露光によるウェハへの回路パターンの焼き付け、露光したウェハの現像が行われる。さらに、次のステップS207は現像したレジスト像以外の部分をエッチングにより削り、その後レジスト剥離が行われ、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除くエッチング工程である。
次に、ステップS208で必要な全工程が完了したかを判断し、完了していなければステップS200に戻り、先のステップを繰り返してウェハ上に回路パターンが形成される。ステップS208で全工程が完了したと判断されればエンドとなる。
本発明による半導体デバイス製造方法では、CMP工程において本発明にかかる研磨装置を用いているため、ウェハの位置決め精度が向上することから、ウェハの加工精度が向上して歩留まりも向上する。これにより、従来の半導体デバイス製造方法に比べて低コストで半導体デバイスを製造することができるという効果がある。なお、上記半導体デバイス製造プロセス以外の半導体デバイス製造プロセスのCMP工程に本発明による研磨装置を用いても良い。また、本発明による半導体デバイス製造方法により製造された半導体デバイスは、歩留まりが高く低コストの半導体デバイスとなる。
本発明に係る研磨装置の一例であるCMP装置を示す正面図である。 搬送ロボットの正面図である。 搬送ロボットの平面図である。 搬送ロボットの把持部を示す斜視図である。 搬送ロボットの把持部材を示す斜視図である。 搬送ロボットによりウェハ保持装置の保持部にウェハが載置された状態を示す正面図である。 搬送ロボットによりウェハ保持装置の保持部にウェハが載置された状態を示す部分拡大図である。 リング部材および把持部材を示す部分拡大図である。 CMP装置の変形例を示す部分断面図である。 本発明に係る半導体デバイスの製造プロセスを示すフローチャートである。
符号の説明
1 CMP装置(研磨装置)
30 ウェハ(研磨対象物)
40 研磨ヘッド
45 研磨部材 46 研磨パッド
50 ウェハ保持装置(対象物保持装置)
51 ステージ部材 52 保持部
55 リング部材 56 リングガイド部
60 搬送ロボット(搬送装置)
70 把持部 75 把持部材
76 爪部 77 爪側ガイド部
150 ウェハ保持装置(変形例)
151 ステージ部材(変形例) 152 保持部(変形例)
160 搬送ロボット(変形例)
170 把持部(変形例) 175 把持部材(変形例)
176 爪部(変形例) 177 爪側ガイド部(変形例)

Claims (5)

  1. 研磨対象物を所定の保持部において保持する対象物保持装置と、研磨部材を保持する研磨ヘッドとを備え、搬送装置を用いて前記研磨対象物を前記保持部に搬送するとともに、前記保持部に搬送された前記研磨対象物を前記対象物保持装置により保持し、前記研磨対象物に前記研磨部材を当接させながら相対移動させて前記研磨対象物の研磨を行うように構成された研磨装置において、
    少なくとも前記対象物保持装置または前記搬送装置の一方に、前記搬送装置により前記保持部の近傍に搬送された前記研磨対象物を前記保持部へ導くガイド機構が設けられていることを特徴とする研磨装置。
  2. 前記搬送装置は、前記研磨対象物の外縁部下側に係止して前記研磨対象物を上方から把持可能な複数の把持部材を有して構成され、
    前記対象物保持装置は、前記研磨対象物を載置可能な前記保持部が上部に設けられたステージ部材を有して構成され、
    前記搬送装置により前記研磨対象物が前記複数の把持部材に把持された状態で搬送されて前記ステージ部材の前記保持部に載置されるように構成されており、
    前記ガイド機構は、前記把持部材の下部に設けられて前記ステージ部材の外周部に摺接可能なガイド部からなり、
    前記搬送装置により前記複数の把持部材に把持された前記研磨対象物が前記保持部の上側近傍に搬送されると前記ガイド部が前記ステージ部材の外周部に摺接し、前記研磨対象物が前記ステージ部材の外周部に摺接する前記ガイド部に導かれるようにして前記保持部に載置されるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  3. 前記搬送装置は、前記研磨対象物の外縁部下側に係止して前記研磨対象物を上方から把持可能な複数の把持部材を有して構成され、
    前記対象物保持装置は、前記研磨対象物を載置可能な前記保持部が上部に設けられたステージ部材を有して構成され、
    前記搬送装置により前記研磨対象物が前記複数の把持部材に把持された状態で搬送されて前記ステージ部材の前記保持部に載置されるように構成されており、
    前記ガイド機構は、前記ステージ部材の外周部に固設されたリング部材と、前記把持部材の下部に設けられて前記リング部材の外周部に摺接可能なガイド部とからなり、
    前記搬送装置により前記複数の把持部材に把持された前記研磨対象物が前記保持部の上側近傍に搬送されると前記ガイド部が前記リング部材の外周部に摺接し、前記研磨対象物が前記リング部材の外周部に摺接する前記ガイド部に導かれるようにして前記保持部に載置されるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  4. 前記研磨対象物は半導体ウェハであり、
    請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の研磨装置を用いて前記半導体ウェハの表面を平坦化する工程を有することを特徴とする半導体デバイス製造方法。
  5. 請求項4に記載の半導体デバイス製造方法により製造されたことを特徴とする半導体デバイス。
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