JP2007165020A - 電磁スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】可動接点と固定接点との安定的な接触を保つことのできる電磁スイッチを提供する。
【解決手段】固定鉄心11の内側コア部15は、吸着面15bを形成する受け部15cと、この受け部15cの反吸着面側に設けられる圧入部15dとを有し、この圧入部15dをベースコア部16の内周孔16aに圧入して、受け部15cと圧入部15dとの間に形成される段差面15eをベースコア部16の端面に当接させた状態でベースコア部16に固定される。受け部15cの反吸着面側には、ベースコア部16との当接面積を減少する凹部15fが周方向に4か所等間隔に設けられている。これにより、受け部15cの剛性が低くなるため、プランジャが内側コア部15に衝突した時に、受け部15cを介してベースコア部16へ伝達される衝撃が緩和される。その結果、可動接点と固定接点とが安定した接触を保持でき、接点間の導通不良を防止できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電磁石の吸引力を利用して電気接点を閉操作する電磁スイッチに関する。
従来技術として、特許文献1に記載されたスタータ用電磁スイッチがある。
この電磁スイッチは、スタータのモータ回路に設けられるメイン接点を開閉する働きを有し、そのメイン接点を構成する一組の固定接点と可動接点、及び電磁石の吸引力を利用して可動接点を駆動するソレノイドを備える。
ソレノイドは、電磁石を形成する電磁コイルと、電磁石により磁化される固定鉄心と、磁化された固定鉄心に吸引されるプランジャと、このプランジャの動きを可動接点に伝えるシャフト等より構成される。
特開平5−126018号公報
ところが、従来の電磁スイッチでは、過度の作動を繰り返すことにより、プランジャが吸引されて固定鉄心に衝突した時に、最悪の場合、その反力によってプランジャが跳ね返りを起こす可能性がある。このプランジャの跳ね返りにより、シャフトを介して可動接点を押圧する力が不安定になると、可動接点と固定接点との安定した接触を保持できなくなる。その結果、接点接触面の偏磨耗を引き起し、接点間の導通不良が発生して、スタータの始動不良に至る恐れがある。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、可動接点と固定接点との安定的な接触を保つことにより、接点接触面の偏磨耗を抑制できる電磁スイッチを提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明は、固定鉄心に吸引されるプランジャの動きに連動してシャフトが押し出されることにより、可動接点が一組の固定接点に当接してモータ回路を閉成する電磁スイッチであり、固定鉄心は、中心孔が形成される内側コア部と、この内側コア部を支持するリング状のベースコア部とを有している。
また、内側コア部は、プランジャに対する吸着面を形成する受け部と、この受け部の反吸着面側に設けられて、受け部より外径が小さく形成された圧入部とを有し、この圧入部をベースコア部の内周孔に圧入して、受け部と圧入部との間に形成される段差面をベースコア部の端面に当接させた状態でベースコア部に固定されており、受け部には、プランジャが衝突した時の衝撃を緩和する衝撃緩和手段として、ベースコア部の端面に当接する段差面にベースコア部との当接面積を減少する凹部が設けられていることを特徴とする。
上記の構成では、ベースコア部の端面に当接する内側コア部の段差面に凹部が設けられることにより、凹部を設けていない場合と比較して、受け部の剛性が低下する。これにより、プランジャの衝突によって発生した衝撃が受け部を介してベースコア部へ伝達される際に、その衝撃が緩和されるため、衝突時の反力が小さくなる。その結果、反力によるプランジャの跳ね返りを防止でき、可動接点と固定接点とが安定した接触を保持できるので、接点接触面の偏磨耗を抑制でき、接点間の導通不良を防止できる。
(請求項2の発明)
請求項1に記載した電磁スイッチにおいて、段差面に設けられる凹部は、段差面の周方向に複数箇所且つ等間隔に設けられていることを特徴とする。
この場合、プランジャが受け部に衝突して発生する衝撃がベースコア部へ局部的に集中して伝達されることはなく、周方向に分散されるため、プランジャに対して安定した吸着面を維持でき、吸着力の低下を防止できる。
(請求項3の発明)
請求項1に記載した電磁スイッチにおいて、段差面に設けられる凹部は、中心孔に対し同心円状に形成されていることを特徴とする。
この場合、プランジャが受け部に衝突して発生する衝撃がベースコア部へ局部的に集中して伝達されることはなく、周方向に均等に加わるため、プランジャに対して安定した吸着面を維持でき、吸着力の低下を防止できる。
(請求項4の発明)
本発明は、固定鉄心に吸引されるプランジャの動きに連動してシャフトが押し出されることにより、可動接点が一組の固定接点に当接してモータ回路を閉成する電磁スイッチであり、固定鉄心は、中心孔が形成される内側コア部と、この内側コア部を支持するリング状のベースコア部とを有している。
また、内側コア部は、プランジャに対する吸着面を形成する受け部と、この受け部の反吸着面側に設けられて、受け部より外径が小さく形成された圧入部とを有し、この圧入部をベースコア部の内周孔に圧入して、受け部と圧入部との間に形成される段差面をベースコア部の端面に当接させた状態でベースコア部に固定されており、ベースコア部は、プランジャが内側コア部に衝突した時の衝撃を緩和する衝撃緩和手段として、内側コア部の段差面が当接する内周孔の周囲に段差面との当接面積を減少する凹部が設けられていることを特徴とする。
上記の構成では、ベースコア部の内周孔の周囲に凹部が設けられることにより、凹部を設けていない場合と比較して、受け部の段差面に当接するベースコア部の剛性が低下する。これにより、プランジャの衝突によって発生した衝撃が受け部を介してベースコア部へ伝達される際に、その衝撃が緩和されるため、衝突時の反力が小さくなる。その結果、反力によるプランジャの跳ね返りを防止でき、可動接点と固定接点とが安定した接触を保持できるので、接点接触面の偏偏磨耗を抑制でき、接点間の導通不良を防止できる。
(請求項5の発明)
請求項4に記載した電磁スイッチにおいて、内周孔の周囲に設けられる凹部は、周方向に複数箇所且つ等間隔に設けられていることを特徴とする。
この場合、プランジャが受け部に衝突して発生する衝撃がベースコア部へ局部的に集中して伝達されることはなく、周方向に分散されるため、プランジャに対して安定した吸着面を維持でき、吸着力の低下を防止できる。
(請求項6の発明)
請求項1〜5に記載した何れかの電磁スイッチにおいて、圧入部の角部および内周孔の周縁にそれぞれ面取りが設けられていることを特徴とする。
これにより、圧入部を内周孔に圧入する際に、両者の面取りにガイドされて圧入できるため、圧入作業を容易にできる。
(請求項7の発明)
請求項6に記載した電磁スイッチにおいて、圧入部の角部および内周孔の周縁に設けられる面取りは、内周孔に圧入される圧入部の圧入長さ(圧入代)の半分以下であることを特徴とする。
面取りを必要以上に大きく形成すると、その分、固定鉄心の磁路断面積が減少するため、プランジャを吸引する吸引力が低下する恐れがある。そこで、圧入部の角部および内周孔の周縁に設けられる面取りを圧入代の半分以下に設定することで、磁路断面積の減少による吸引力の低下を抑制できる。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1は電磁スイッチ1の断面図、図4はスタータ2の側面図である。
実施例1に示す電磁スイッチ1は、例えば、自動車用エンジンを始動するためのスタータ2に用いられる。
スタータ2は、図4に示す様に、回転力を発生するモータ3と、このモータ3の駆動トルクが伝達されて回転するピニオンギヤ4とを有し、このピニオンギヤ4がエンジンのリングギヤ(図示せず)に噛み合わされ、ピニオンギヤ4からリングギヤにモータ3の駆動トルクを伝達してエンジンを始動させる周知の働きを有している。
電磁スイッチ1は、モータ3の通電回路(モータ回路と呼ぶ)に設けられるメイン接点を開閉すると共に、図示しないシフトレバーを介して、ピニオンギヤ4をリングギヤに噛み合わせる働きを有し、図1に示す様に、メイン接点を構成する一組の固定接点5と可動接点6、及び電磁石の吸引力を利用して可動接点6を駆動するソレノイド7を有する。
ソレノイド7は、ヨークを形成するスイッチケース8と、ボビン9に巻線されてスイッチケース8の内部に収容される電磁コイル10と、この電磁コイル10への通電によって磁化される固定鉄心11と、ボビン9の内周にスリーブ12を介して挿入されるプランジャ13と、このプランジャ13の動きを可動接点6に伝えるシャフト14等より構成される。
スイッチケース8は、ソレノイド7の外枠(ケース)を形成すると共に、固定鉄心11と共に電磁コイル10の周囲に固定磁路を形成している。
電磁コイル10は、プランジャ13を吸引するための磁力を発生する吸引コイル10aと、吸引されたプランジャ13を保持するための磁力を発生する保持コイル10bとで構成され、ボビン9に二層状態で巻線されている。
固定鉄心11は、プランジャ13に対向して配置される内側コア部15と、この内側コア部15を支持するベースコア部16とで構成され、このベースコア部16の外周端部がスイッチケース8の内周に設けられる段差に当接して位置決めされている。
プランジャ13は、スリーブ12の内周で内側コア部15と対向して配置されると共に、その内側コア部15との間に配設されるリターンスプリング17により反コア部方向(図1の左方向)へ付勢されている。なお、このプランジャ13には、ドライブスプリング18と共にシフト用ロッド19が組み付けられ、このシフト用ロッド19に前記シフトレバーが連結される。
シャフト14は、一方の端部にフランジ部14aが設けられ、このフランジ部14aがプランジャ13の端面に固定されて、プランジャ13と一体に可動する。シャフト14の他方の端部は、内側コア部15に形成される中心孔15a(図2参照)を挿通して、スイッチカバー20の内部に形成される接点室21に入り込んでいる。
スイッチカバー20は、例えば、樹脂成形品であり、ベースコア部16との間にゴムパッキン22を挟んで配置され、スイッチケース8の端部にかしめ固定されて、ゴムパッキン22との間に接点室21を形成している。
一組の固定接点5は、スイッチカバー20に固定される2本の外部端子23、24を介してモータ回路に接続され、スイッチカバー20の内側に取り出された外部端子23、24の頭部と一体に設けられている。2本の外部端子23、24は、バッテリケーブルを介して車載バッテリ(図示せず)に接続されるB端子23と、モータ3から取り出されたリード線25(図4参照)が接続されるM端子24である。
可動接点6は、接点室21に入り込んだシャフト14の端部にインシュレータ26を介して取り付けられ、且つシャフト14のフランジ部14aとインシュレータ26との間に配設される接点スプリング27によってシャフト14の先端側(図4の右方向)へ付勢され、シャフト14の先端部に取り付けられたストッパ部材28に位置決めされている。
次に、固定鉄心11の詳細な構成を図2及び図3を参照して説明する。
固定鉄心11は、上記の様に、内側コア部15とベースコア部16とで構成され、内側コア部15に本発明の衝撃緩和手段が設けられている。
内側コア部15は、図2に示す様に、プランジャ13に対する吸着面15b(吸引されたプランジャ13が当接する面)を形成する受け部15cと、この受け部15cの反吸着面側に設けられて、受け部15cより外径が小さく形成された圧入部15dとを有し、この圧入部15dをベースコア部16の内周孔16a(図3参照)に圧入して、受け部15cと圧入部15dとの間に形成される段差面15eをベースコア部16の端面に当接させた状態でベースコア部16に固定される。
ベースコア部16は、径方向の中央部に内周孔16aを有するリング形状に設けられている。
内側コア部15の受け部15cは、吸着面15bの中央部にテーパ孔が形成され、このテーパ孔に前記リターンスプリング17の反プランジャ側端部が挿入される。また、受け部15cの反吸着面側、つまり段差面15eには、前記衝撃緩和手段として、ベースコア部16との当接面積を減少する凹部15f(図3参照)が設けられている。この凹部15fは、段差面15eの周方向に4か所、等間隔に設けられている。これにより、受け部15cの反吸着面側には、凹部15fと凹部15fとの間に脚部15gが4か所残され、この脚部15gの端面(段差面15e)がベースコア部16の端面に当接している。なお、脚部15gの長さ、つまり凹部15fの深さは、受け部15cの軸方向長さの略半分である。
圧入部15dの内周には、リターンスプリング17の端部を受けるスプリング受け部15hが全周に設けられ、このスプリング受け部15hの内周に前記中心孔15aが形成されている。
次に、電磁スイッチ1の作動を説明する。
図示しないIGキーあるいは始動ボタンのオン操作により電磁コイル10に通電されると、電磁石が形成されて固定鉄心11が磁化されるため、内側コア部15とプランジャ13との間に吸引力が作用して、プランジャ13がリターンスプリング17を押し縮めながらコア部側(図1の右方向)へ移動する。このプランジャ13の移動により、プランジャ13に固定されたシャフト14が押し出されて、シャフト14の端部に支持された可動接点6が一組の固定接点5に当接する。その後、プランジャ13は、接点スプリング27を押し縮めながら更に移動して、内側コア部15の端面に当接して停止する。
これにより、接点スプリング27の圧縮荷重が可動接点6に付与され、その可動接点6が一組の固定接点5に押し付けられることで、メイン接点が閉状態となり、バッテリからモータ3へ給電される。
エンジン始動後、IGキーあるいは始動ボタンのオフ操作により、電磁コイル10への通電が停止されて電磁石の吸引力が消滅すると、リターンスプリング17の反力でプランジャ13が反コア部方向へ押し戻されるため、可動接点6が一組の固定接点5から離れてメイン接点が開状態となり、モータ3への給電が停止される。
(実施例1の作用及び効果)
本実施例の固定鉄心11は、内側コア部15に設けられる受け部15cの反吸着面側に複数の凹部15fが設けられ、凹部15fと凹部15fとの間に形成される脚部15gの端面(段差面15e)がベースコア部16の端面に当接している。このため、プランジャ13が吸引されて受け部15cの吸着面15bに衝突した時に発生する衝撃は、4か所の脚部15gを介してベースコア部16に伝達される。この場合、受け部15cの反吸着面側に凹部15fが設けられていない構成と比較すると、受け部15cの剛性が低くなるため、受け部15cを介してベースコア部16へ伝達される衝撃が緩和される。
これにより、プランジャ13の衝突時にプランジャ13に作用する反力が小さくなるため、プランジャ13の跳ね返りを防止でき、可動接点6と固定接点5とが安定した接触を保持できるので、接点接触面の偏磨耗を抑制でき、接点間の導通不良を防止できる。
図5(a)ベースコア部16の平面図、(b)ベースコア部16のA−A断面図、(c)ベースコア部16の斜視図である。
この実施例2では、固定鉄心11のベースコア部16に衝撃緩和手段を設けた一例を説明する。
ベースコア部16には、図5に示す様に、内周孔16aの周囲に内側コア部15との当接面積を減少する凹部16bが設けられている。
この凹部16bは、内周孔16aの周囲に4か所、等間隔に設けられている。従って、内周孔16aの周囲には、凹部16bと凹部16bとの間に内側コア部15の段差面15e(受け部15cの反吸着面側の端面)を受ける支持部16cが4か所残されている。なお、支持部16cの長さ(凹部16bの深さ)は、ベースコア部16の軸方向長さの略半分である。
上記の構成によれば、内周孔16aの周囲に凹部16bを設けていない場合と比較して、内側コア部15の段差面15eに当接するベースコア部16の剛性が低下する。このため、プランジャ13の衝突によって発生した衝撃が内側コア部15を介してベースコア部16へ伝達される際に、その衝撃が緩和されて、衝突時にプランジャ13に作用する反力が小さくなる。これにより、実施例1の場合と同様に、プランジャ13の跳ね返りを防止でき、可動接点6と固定接点5とが安定した接触を保持できるので、接点接触面の偏磨耗を抑制でき、接点間の導通不良を防止できる。
図6は実施例3に係る内側コア部15とベースコア部16の断面図である。
この実施例3では、内側コア部15の圧入部15dおよびベースコア部16に形成される内周孔16aにそれぞれ面取りを設けた一例を説明する。
圧入部15dの角部および内周孔16aの周縁には、図6に示す様に、それぞれ面取り15i、16dが形成されている。この面取り15i、16dは、内周孔16aに圧入される圧入部15dの長さ(圧入代)の半分以下であることが望ましい。
これにより、内側コア部15の圧入部15dをベースコア部16の内周孔16aに圧入する際に、両者の面取り15i、16dにガイドされて圧入できるため、圧入作業を容易にできる。また、両者の面取り15i、16dを圧入代の半分以下に設定することで、磁路断面積の減少による吸引力の低下を抑制できる。
なお、図6では、内側コア部15に衝撃緩和手段(凹部15f)を設けているが、実施例2と同様に、ベースコア部16に衝撃緩和手段(凹部16b)を設けても良い。
電磁スイッチの断面図である。 (a)内側コア部の吸着面側を示す平面図、(b)内側コア部の側面図、(c)内側コア部の反吸着面側を示す平面図である(実施例1)。 固定鉄心(内側コア部とベースコア部)の断面図である(実施例1)。 スタ−タの側面図である。 (a)ベースコア部の平面図、(b)ベースコア部のA−A断面図、(c)ベースコア部の斜視図である(実施例2)。 内側コア部とベースコア部の断面図である(実施例3)。
符号の説明
1 電磁スイッチ
5 固定接点
6 可動接点
10 電磁コイル
11 固定鉄心
13 プランジャ
14 シャフト
15 内側コア部
15a 中心孔
15b 吸着面
15c 受け部
15d 圧入部
15e 段差面
15f 内側コア部に設けられた凹部(衝撃緩和手段)
15i 圧入部の面取り
16 ベースコア部
16a ベースコア部の内周孔
16b ベースコア部に設けられた凹部(衝撃緩和手段)
16d 内周孔の面取り

Claims (7)

  1. モータ回路に接続される一組の固定接点と、
    この一組の固定接点間を断続する可動接点と、
    通電時に電磁石を形成する電磁コイルと、
    この電磁コイルの一端側に配置されて前記電磁石により磁化される固定鉄心と、
    前記電磁コイルの内周を軸方向に可動するプランジャと、
    前記固定鉄心の径方向中央部に開けられた中心孔を通って軸方向に可動すると共に、前記固定鉄心の反プランジャ側へ突き出る一端側の端部に前記可動接点を支持するシャフトとを備え、
    前記固定鉄心に吸引される前記プランジャの動きに連動して前記シャフトが押し出されることにより、前記可動接点が前記一組の固定接点に当接して前記モータ回路を閉成する電磁スイッチにおいて、
    前記固定鉄心は、前記中心孔が形成される内側コア部と、この内側コア部を支持するリング状のベースコア部とを有し、
    前記内側コア部は、前記プランジャに対する吸着面を形成する受け部と、この受け部の反吸着面側に設けられて、前記受け部より外径が小さく形成された圧入部とを有し、この圧入部を前記ベースコア部の内周孔に圧入して、前記受け部と前記圧入部との間に形成される段差面を前記ベースコア部の端面に当接させた状態で前記ベースコア部に固定されており、前記受け部には、前記プランジャが衝突した時の衝撃を緩和する衝撃緩和手段として、前記ベースコア部の端面に当接する前記段差面に前記ベースコア部との当接面積を減少する凹部が設けられていることを特徴とする電磁スイッチ。
  2. 請求項1に記載した電磁スイッチにおいて、
    前記段差面に設けられる凹部は、前記段差面の周方向に複数箇所且つ等間隔に設けられていることを特徴とする電磁スイッチ。
  3. 請求項1に記載した電磁スイッチにおいて、
    前記段差面に設けられる凹部は、前記中心孔に対し同心円状に形成されていることを特徴とする電磁スイッチ。
  4. モータ回路に接続される一組の固定接点と、
    この一組の固定接点間を断続する可動接点と、
    通電時に電磁石を形成する電磁コイルと、
    この電磁コイルの一端側に配置されて前記電磁石により磁化される固定鉄心と、
    前記電磁コイルの内周を軸方向に可動するプランジャと、
    前記固定鉄心の径方向中央部に開けられた中心孔を通って軸方向に可動すると共に、前記固定鉄心の反プランジャ側へ突き出る一端側の端部に前記可動接点を支持するシャフトとを備え、
    前記固定鉄心に吸引される前記プランジャの動きに連動して前記シャフトが押し出されることにより、前記可動接点が前記一組の固定接点に当接して前記モータ回路を閉成する電磁スイッチにおいて、
    前記固定鉄心は、前記中心孔が形成される内側コア部と、この内側コア部を支持するリング状のベースコア部とを有し、
    前記内側コア部は、前記プランジャに対する吸着面を形成する受け部と、この受け部の反吸着面側に設けられて、前記受け部より外径が小さく形成された圧入部とを有し、この圧入部を前記ベースコア部の内周孔に圧入して、前記受け部と前記圧入部との間に形成される段差面を前記ベースコア部の端面に当接させた状態で前記ベースコア部に固定されており、
    前記ベースコア部は、前記プランジャが前記内側コア部に衝突した時の衝撃を緩和する衝撃緩和手段として、前記内側コア部の段差面が当接する前記内周孔の周囲に前記段差面との当接面積を減少する凹部が設けられていることを特徴とする電磁スイッチ。
  5. 請求項4に記載した電磁スイッチにおいて、
    前記内周孔の周囲に設けられる凹部は、周方向に複数箇所且つ等間隔に設けられていることを特徴とする電磁スイッチ。
  6. 請求項1〜5に記載した何れかの電磁スイッチにおいて、
    前記圧入部の角部および前記内周孔の周縁にそれぞれ面取りが設けられていることを特徴とする電磁スイッチ。
  7. 請求項6に記載した電磁スイッチにおいて、
    前記圧入部の角部および前記内周孔の周縁に設けられる面取りは、前記内周孔に圧入される前記圧入部の圧入長さ(圧入代)の半分以下であることを特徴とする電磁スイッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7978035B2 (en) * 2007-08-08 2011-07-12 Denso Corporation Magnet switch with magnetic core designed to ensure stability in operation thereof

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