JP2007163678A - 画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の制御方法および画像形成システムの制御方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の制御方法および画像形成システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高画質を維持するための調整制御の実施に伴うダウンタイムの発生回数を最小限に抑制することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】コントローラ部100により、画像形成ジョブに対して白紙ページが存在するか否かの検出が行われる。白紙ページが検出されると、プリンタ制御部250により、複数のプロセス調整制御の中から白紙ページに対応する期間中に実施可能な1つ以上のプロセス調整制御が選択される。そして、白ページに対応する期間中に選択されたプロセス調整制御が実施される。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成プロセスに関する調整を実施することが可能な画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の制御方法および画像形成システムの制御方法に関する。
従来、画像形成装置において、画像形成中に自動メンテナンス制御または調整制御を実施するための様々な技術が提案されている。
例えば、画像処理条件を調整する必要性の有無を判断し、その判断結果に応じて画像処理条件を調整する技術がある(例えば特許文献1参照)。この技術においては、画像処理条件を調整する必要性があると判断された場合、実行中の画像処理ジョブが終了するまで画像処理条件の調整が抑制される。
また、画像処理条件を調整する必要性があると判断された場合に、画像処理条件の調整が終了するまでは、実行中の画像処理ジョブ以外の画像処理ジョブの実行を禁止するものがある(例えば特許文献2参照)。
特開平10−243235号公報 特開平10−240082号公報
上述した前者の技術の場合、画像処理条件の調整が必要であると判断された場合に実行中のジョブが終了するまでは画像処理条件の調整を抑制するので、この調整が必要な場合には、必ずダウンタイムが発生することになる。また、後者の技術の場合、画像処理条件の調整が実施されると、その調整が終了するまでは、実行中の画像処理ジョブ以外の画像処理ジョブの実行が禁止されるので、同様に、ダウンタイムが発生する。
近年、特にオフィスなどの環境下で使用されるカラー画像形成装置に関しては、上述した調整制御を行えば、ダウンタイムが発生する。よって、このダウンタイムの発生が作業効率の低下を招くことになるので、ダウンタイムの発生を極力少なくすることが望まれている。
他方、カラー画像形成装置に関しては、コストダウンのため、使用パーツ数を減らすような設計が行われ、所定の機能が、パーツ(部品そのものおよび単機能の両方を意味する)の組み合わせで実現されている場合が多い。このようなカラー画像形成装置において、高画質を維持するためには、調整制御は必要不可欠のものであり、調整制御をなくすことはできない。
本発明の目的は、高画質を維持するための調整制御の実施に伴うダウンタイムの発生回数を最小限に抑制することができる画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の制御方法および画像形成システムの制御方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、像担持体上の画像形成プロセスに関する調整を実施する調整手段と、画像形成ジョブ中に所定サイズ以上の白領域を有する特定ページを検出する特定ページ検出手段と、前記特定ページ検出手段により特定ページが検出された場合、前記特定ページの白領域に対応する期間中に、前記調整手段を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明は、上記目的を達成するため、外部装置と画像形成装置とが接続された画像形成システムであって、前記外部装置は、画像形成ジョブ中に所定サイズ以上の白領域を有する特定ページを検出する特定ページ検出手段を有し、前記画像形成装置は、像担持体上の画像形成プロセスに関する調整を実施する調整手段と、前記特定ページ検出手段により特定ページが検出された場合、前記特定ページの白領域に対応する期間中に、前記調整手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする画像形成システムを提供する。
本発明は、上記目的を達成するため、上記画像形成装置の制御方法および上記画像形成システムの制御方法を提供する。
本発明によれば、調整制御の実施に伴うダウンタイムの発生回数を最小限に抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係るフルカラー画像形成装置の概略構成を示す縦断面図である。図2は図1のコントローラ部の内部構成を示すブロック図である。
フルカラー画像形成装置は、図1に示すように、カラーリーダ部1と、カラープリンタ部2とを備える。カラーリーダ部1は、原稿を1枚ずつ原稿台ガラス(プラテン)101上の所定の読取位置へ給紙する自動原稿給紙装置(ADF)102を有する。なお、この自動原稿給紙装置102の代わりに、鏡面圧板もしくは白色圧板(図示せず)を装着する構成でもよい。
原稿台ガラス101に給紙された原稿は、光源103,104から発光され、反射傘105,106で反射された光により照明される。光源103,104としては、ハロゲンランプ、蛍光灯、キセノン管ランプなどが用いられる。原稿からの反射光は、ミラー107,108,109を経て、レンズ110に導かれる。ここで、光源103,104、反射傘105,106およびミラー107は、キャリッジ114に搭載され、キャリッジ114は、所定速度Vで副走査方向へ移動可能なように構成されている。ミラー108,109は、キャリッジ115に搭載されており、キャリッジ115は、キャリッジ114の移動に同期して速度V/2で副走査方向へ移動可能なように構成されている。各キャリッジ114,115の副走査方向への移動により、原稿台ガラス101上の原稿に対して副走査方向への走査が行われる。
レンズ110に導かれた光は、レンズ110により、基板112に実装されているCCD(電荷結合素子)イメージセンサ(以下、CCDという)111の撮像面に結像される。CCD111は、撮像面に結像された光像を主走査方向へ走査し、電気信号に変換する。そして、この電気信号は、基板112を介して、デジタル画像処理部113へ入力される。
デジタル画像処理部113は、入力された信号をデジタル信号に変換し、該デジタル信号に対して所定の画像処理を施す。デジタル画像処理部113により所定の画像処理が施されたデジタル信号(画像データ)は、コントローラ部100へ入力される。コントローラ部100は、装置全体の制御および個別の制御を行う。また、コントローラ部100は、外部I/F116と接続される。外部I/F116は、外部機器例えばLANなどのネットワークと接続され、ネットワーク上の機器から送信された印刷データなどを取り込む。コントローラ部100は、デジタル画像処理部113から入力された画像データまたは外部I/F116を介して取り込まれた印刷データを必要に応じて保持した後に、プリンタ制御部250へ出力するなどの処理を行う。
コントローラ部100は、詳細には、図2に示すように、CPU301、メモリ302およびHDD(ハードディスクドライブ)304を有する。CPU301は、デジタル画像処理部113、プリンタ制御部250、外部I/F116および操作部303と接続され、それらとの間でデータのやり取りを行う。操作部303は、ユーザによる処理実行内容の入力を行うためのハードキー、および、ユーザに対する処理に関する情報および警告などの通知のための液晶表示部を有する。また、液晶表示部には、ユーザによる処理実行内容の入力を可能にするタッチパネルが設けられている。
次に、デジタル画像処理部113の詳細について図3を参照しながら説明する。図3はデジタル画像処理部113の詳細な構成を示すブロック図である。
デジタル画像処理部113は、図3に示すように、CCD111から出力される電気信号(アナログ画像信号)が入力されるクランプ&Amp&S/H&A/D部502を有する。クランプ&Amp&S/H&A/D部502は、入力されたアナログ画像信号をサンプルホールドし、このアナログ画像信号のダークレベルを基準電位にクランプし、所定量に増幅する。そして、増幅後のアナログ画像信号は、A/D変換(アナログデジタル変換)により、例えば8ビットのRGBの各デジタル信号へ変換される。そして、RGBの各デジタル信号に対しては、シェーディング部503により、シェーディング補正および黒補正が施される。
シェーディング補正および黒補正が施されたRGBの各デジタル信号は、つなぎ&MTF補正&原稿検知部504へ入力される。つなぎ&MTF補正&原稿検知部504においては、CCD111が3ラインCCDの場合、ライン間の読取位置が異なるため、つなぎ処理により読取速度に応じてライン毎の遅延量が調整される。すなわち、3ラインの読取位置が同じになるように信号タイミングが補正される。また、読取速度および変倍率によって読取のMTFが変わるため、その変化がMTF補正により補正される。また、原稿台ガラス101上の読み取られた原稿のサイズが、原稿走査により認識される。
このようにして読取位置タイミングが補正されたデジタル信号は、入力マスキング部505へ入力される。入力マスキング部505は、入力されたデジタル信号に対して、CCD111、光源103,104、反射傘105,106のそれぞれ分光特性を補正する処理を施す。入力マスキング部505から出力されるデジタル信号は、セレクタ506へ入力される。セレクタ506は、外部I/F116からの信号との入力マスキング部505の出力とを選択的に出力するための切り換え動作を行う。セレクタ506から出力された信号は、色空間圧縮&下地除去&LOG変換部507と下地除去部514へ入力される。下地除去部514に入力された信号は、下地除去された後、黒文字判定部515に入力される。黒文字判定部515は、入力された信号に基づいて原稿中の文字が黒色か否かを判定し、その判定結果に基づいて黒文字信号を生成する。
色空間圧縮&下地除去&LOG変換部507は、読み取られた画像信号がプリンタで再現可能な範囲内の信号であるか否かを判定する。ここで、画像信号がプリンタで再現可能な範囲内の信号である場合、当該画像信号に対しては、色空間圧縮が施されることなく、そのまま保持される。これに対し、画像信号がプリンタで再現可能な範囲内の信号でない場合、当該画像信号は、色空間圧縮により、プリンタで再現可能範囲内の信号に補正される。次いで、下地除去処理が行われ、下地除去処理後のRGBの各デジタル信号は、LOG変換により、YMCの各信号へ変換される。そして、色空間圧縮&下地除去&LOG変換部507からのYMCの各信号は、遅延部508に入力される。
遅延部508は、黒文字判定部515で生成された黒文字信号のモワレ除去部509への入力タイミングとYMCの各信号のモワレ除去部509への入力タイミングとが同期するように、モワレ除去部509に対するYMCの各信号の入力タイミングを補正する。
モワレ除去部509は、上記黒文字信号および上記YMCの各信号に対してモワレ除去処理を行う。そして、モワレ除去後の各信号は、変倍処理部510に入力され、変倍処理部510は、入力された各信号に対して主走査方向への変倍処理を行う。変倍処理後の各信号は、UCR&マスキング&黒文字反映部511へ入力される。UCR&マスキング&黒文字反映部511においては、UCR処理により、YMCの各信号からYMCKの各信号が生成され、YMCKの各信号は、マスキング処理により、プリンタで処理可能な信号に補正される。ここで、上記黒文字信号は、生成されるYMCKの信号にフィードバックされる。
次いで、UCR&マスキング&黒文字反映部511で生成されたYMCKの各信号は、γ補正部512へ入力され、γ補正部512は、YMCKの各信号の濃度調整を行う。この濃度調整後のYMCKの各信号は、フィルタ部513へ入力され、フィルタ部513は、入力されたYMCKの各信号に対してスムージングまたはエッジ処理を行う。そして、フィルタ部513から出力されたYMCKの各信号は、画像データとしてページメモリ部516に格納される。
本実施の形態の場合、上述したように、複数ページから構成されるような大きなジョブデータを保存することが可能なHDD304が搭載されている。よって、コントローラ部100は、ページメモリ部516へ格納された画像データを圧縮して、HDD304に格納することが可能である。HDD304に格納された画像データをプリンタ制御部250へ画像データを送信する際には、圧縮されたページ毎の画像データが順次ページメモリ部516上で伸長される。そして、伸長された画像データは、コントローラ部100を経てプリンタ制御部250へ送信される。
次に、カラープリンタ部2の構成について説明する。
カラープリンタ部2は、図1に示すように、上記プリンタ制御部250を有する。プリンタ制御部250は、コントローラ部100のCPU301と各種データ(上記画像データおよび制御信号を含む)のやり取りを行うとともに、カラープリンタ部2に対する制御信号を生成する。コントローラ部100は、ページメモリ部516(またはHDD304)から読み出された画像データを一旦メモリ302に格納する。このメモリ302に格納された画像データは、プリンタ制御部250からの基準タイミングに応答して、ビデオクロックに同期させてプリンタ制御部250へ送信される。
カラープリンタ部2は、レーザスキャナ201を有する。レーザスキャナ201は、画像データに対応するレーザ光を発光し、該レーザ光をポリゴンミラー(図示せず)で主走査方向に走査して感光ドラム202上に照射する。これにより、感光ドラム202上には、対応する色の静電潜像が形成される。この感光ドラム202に対して、4色現像ロータリ203が感光ドラム202上に形成された静電潜像に対応する色のトナーを供給可能な位置に回転される。そして、4色現像ロータリ203から感光ドラム202上の静電潜像に対して対応する色のトナーが供給される。これにより、感光ドラム202上の静電潜像は、対応する色のトナー像として可視像化される。
感光ドラム202上のトナー像は、無端状ベルトからなる中間転写体205上に転写される。黒単色画像の場合には、黒色のトナー像は、中間転写体205に対して所定時間間隔を空けて順次画像形成され、中間転写体205へ1次転写される。フルカラー画像の場合には、色毎に、感光ドラム202上への静電潜像の形成、4色現像ロータリ203の位置決め、静電潜像の現像、1次転写が行われる。1次転写の際には、各色のトナー像が順に重ね合わされて中間転写体205へ転写される。このとき、1次転写ローラ205aには、転写バイアスが印加される。このようにして、4色分の1次転写が完了すると、中間転写体205上には、フルカラー画像が形成されることになる。
1次転写後の所定のタイミングで、感光ドラム202表面には、クリーニングブレード231が当接され、クリーニングブレード231により、感光ドラム202に残留するトナーが掻き落とされる。この掻き落とされたトナーは、廃トナーボックス232に回収される。
中間転写体205上のフルカラー画像は、各カセット208〜211または手差しトレイ240から給紙された記録紙に転写される。上記各カセット208〜211に収納されている記録紙は、各カセット208〜211のそれぞれ設けられているピックアップローラ212〜215によりピックアップされ、給紙ローラ216〜219により送り出される。そして、送り出された記録紙は、縦パス搬送ローラ222〜225により、レジストローラ221まで搬送される。
手差しトレイ240から記録紙を給紙する場合、手差しトレイ240に記録紙が積載され、この記録紙は、手差し給紙ローラ220により、レジストローラ221まで搬送される。
レジストローラ221に到達した記録紙は、当該レジストローラ221の位置で一旦停止される。次いで、中間転写体205への転写が終了するタイミングで、レジストローラ221により、記録紙は、中間転写体205と2次転写ローラ206の間に送り出される。そして、記録紙が2次転写ローラ206と中間転写体205との間を通過する際に、記録紙には、中間転写体205上に転写されたフルカラートナー像が転写される(2次転写)。
2次転写後、所定のタイミングで、中間転写体205にクリーニングブレード230が当接され、クリーニングブレード230により、中間転写体205上に残留するトナーが掻き落とされる。また、2次転写ローラ206表面には、予期せずに正負各極性のトナーが付着する可能性がある。そのため、2次転写ローラ206には、2次転写正バイアスおよび2次転写逆バイアスが交互に印加される。これにより、2次転写ローラ206表面に付着したトナーが、中間転写体205上に吸着される。この中間転写体205に吸着されたトナーは、クリーニングブレード230により掻き取られる。
フルカラートナー像が転写された記録紙は、定着器207へ送られる。定着器207においは、記録紙上のトナー像が熱圧され、記録紙上に定着される。これにより、記録紙上に画像が形成されることになる。
画像が形成された記録紙に対しては、第1排紙フラッパ237および第2排紙フラッパ238の切り替え動作に応じて、第1、第2および第3排紙が行われる。第1排紙の場合、第1排紙フラッパ237の切り替え動作により、記録紙は排紙ローラ233に向けて搬送され、排紙ローラ233により機外へ排紙される。第2排紙の場合、第1排紙フラッパ237および第2排紙フラッパ238の切り替え動により、記録紙は、排紙ローラ234に向けて搬送され、排紙ローラ234により機外へ排紙される。第3排紙の場合には、第1排紙フラッパ237および第2排紙フラッパ238の切り替え動作により、記録紙は、反転ローラ235に向けて搬送される。そして、記録紙は、反転ローラ235により、スイッチバックされて、搬送ローラ236に向けて搬送される。そして、記録紙は、搬送ローラ236により、機外へ排紙される。
記録紙の両面に画像形成する両面モードの場合、表面に画像形成された記録紙は、一旦反転ローラ235へ向けて搬送され、反転ローラ235によりスイッチバックされる。次いで、記録紙は、第3排紙フラッパ239により、両面パス243へ導かれ、レジストローラ221へ向けて搬送される。そして、記録紙は、レジストローラ221により、一旦停止された後、所定のタイミングで、中間転写体205と2次転写ローラ206の間に送り出される。この際、記録紙の裏面が画像形成面となる。
本実施の形態のフルカラー画像形成装置においては、画像形成ジョブの実行中に各種のプロセス調整制御が行われる。各種の調整制御は、高画質を維持するためにまたは装置を形成している様々なパーツの耐久性を保持するために画像形成ジョブの実行中の様々なタイミングで実施される。例えば高画質を維持するための調整制御として、安定したトナー濃度制御を実現するためのパッチ検知制御、トナーの補給量を調整するためのATR(Auto Toner Regulation)制御が行われる。また、最適な転写を実現するための調整制御として、最適な転写電圧を求めるための1次転写ATVC(Auto Transfer Voltage Control)および2次転写ATVCが行われる。また、中間転写体205表面をクリーニングするためのクリーニングブレード230と中間転写体205表面との間に大きな摩擦力が生じると、クリーニングブレード230のめくれが発生することがある。このクリーニングブレード230のめくれの発生を未然に防止するために、黒帯制御が行われる。
次に、パッチ検知制御およびATR制御について説明する。
パッチ検知制御においては、まず、感光ドラム202表面上に、所定濃度のトナーパターン(パッチ)が形成され、トナーパターンの濃度がパッチ検知センサ(図示せず)により読み取られる。そして、ATR制御において、読み取られた濃度が、そのときの最適な目標濃度と比較される。最適な目標濃度は、トナーの補給状況、およびトナーとキャリアの比に基づいて、決定されるものである。この比較結果(例えば両者の差分)に応じてトナーの補給量が調整される。例えば、パッチ検知センサにより読み取られた濃度が目標濃度より高い判定された場合、トナー濃度を薄くするために、対応する色のトナーの補給量を減らすなど、トナー補給量の調整が実施される。また、読み取られた濃度が目標濃度より低いと判定された場合、トナー濃度を濃くするために、対応する色のトナーの補給量を増やすなど、トナー補給量の調整が実施される。
次に、1次転写ATVC/2次転写ATVCについて説明する。
本実施の形態においては、感光ドラム202上のトナー像は、中間転写体205に転写される(1次転写)。また、中間転写体205に転写されたトナー画像は、給紙された記録紙上に転写される(2次転写)。これらの転写の際には転写電圧が用いられるが、転写電圧は、本装置が使用されている環境、および転写されるトナー像の色数に影響される。さらに、2次転写においては、その転写電圧がトナー像を記録紙上に転写する際の記録紙側の抵抗に大きく左右される。例えば、厚紙の場合、普通紙の場合に比して、強い転写電圧が必要である。
1次転写、2次転写のそれぞれにおける最適な転写電圧を決定するためには、環境、色数、記録紙のマテリアル種類をパラメータとして求められた目標電圧を記述したテーブルが用意されている。そして、設定電圧を変えながらその電流値をサンプリングする制御が実施される。ここで、1次転写の電流値のサンプリングを実施する制御は、1次転写ATVCである。2次転写の電流値のサンプリングを実施する制御は2次転写ATVCである。また、電流値のサンプリング数は、多いほど好ましく、より最適な転写電圧を決定することができる。
次に、黒帯制御について説明する。
クリーニングブレード230がめくれ上がりまたは裂ける原因の一つとして、中間転写体205とクリーニングブレード230との接面での摩擦力が大きくなり、中間転写体205とクリーニングブレード230とが付着することが考えられる。これにより、クリーニングブレード230の側面に大きな力が掛かり、ひいてはクリーニングブレード230の破損を招くことになる。また、クリーニングブレード231に関しては、感光ドラム202とクリーニングブレード231との接面での摩擦力が大きくなり、感光ドラム202に対して、クリーニングブレード231がめくれ上がることがある。また、上記摩擦力が大きい状態で、感光ドラム203とクリーニングブレード231との間に紙粉などの異物が紛れ込むと、クリーニングブレード231の一部が欠落することがある。
このようなクリーニングブレード230,231のめくり上がり、欠損などを防止するために、黒帯制御が実施される。この黒帯制御とは、中間転写体205とクリーニングブレード230との接面および感光ドラム202とクリーニングブレード231との接面へトナー(黒トナー)を潤滑剤として送り込む制御である。これにより、中間転写体205とクリーニングブレード230との接面および感光ドラム202とクリーニングブレード231との接面における摩擦力を大きくなることが抑制され、各クリーニングブレード230,231のめくれ上がり、欠損の発生が未然に防止されることになる。
中間転写体205とクリーニングブレード230との接面へトナーを送り込む際には、パッチ検知制御と同様に、感光ドラム202上に帯状のトナーパターン(黒帯)が形成される。このトナーパターンは、最大画像形成領域に対する主走査方向への長さを有する帯状のパターンである。感光ドラム202上のトナーパターンは、中間転写体205上に転写される。この際、クリーニングブレード230は、中間転写体205と当接されており、中間転写体205上に転写されたトナーパターンは、中間転写体205とクリーニングブレード230との接面に潤滑剤として送り込まれることになる。
感光ドラム202とクリーニングブレード231との接面へトナーを送り込む際には、同様に、感光ドラム202に帯状のトナーパターン(黒帯)が形成される。そして、感光ドラム202上のトナーパターンが中間転写体205上に転写されることがないように、1次転写バイアスがオフされるか逆バイアスが印加される。これにより、感光ドラム202上のトナーパターンは、中間転写体205に転写されることなく、感光ドラム202とクリーニングブレード231との接面へ潤滑剤として送り込まれることになる。
このように、各種調整制御は、高圧などを画像形成とは別途印加するものがあるので、画像形成中の画像に影響を与えないように実施されることになる。
ここで、調整制御においては、各機構(レーザ露光、帯電バイアス、現像バイアス、転写バイアス、センサ検知、調整関連画像のクリーニングなどの各機構)の配置に応じた動作上の禁止事項がある。例えば、レーザ露光中のクリーニングブレード230の中間転写体205への当接離間動作は、禁止される。これは、画像異常の発生を防止するためである。
通常、複数ページを含む画像形成ジョブの場合、ページ毎の画像形成は、最小紙間で実施される。ここで、最小紙間は、最大生産性を達成することが可能な最小画像形成間隔であって、画像形成される場合の前の画像後端と後の画像先端の間隔である。しかしながら、画像形成ジョブ中に、高画質の維持を目的とするプロセス調整制御を実施するためには、上記禁止事項により、最小紙間より長い間隔の紙間に対応する期間中にプロセス調整制御を実施する必要がある。また、上記各プロセス調整制御は、それぞれ最適なタイミングにより実施することが望ましいが、各プロセス調整制御の実施タイミングは、それぞれ異なるので、ダウンタイムが頻発することになる。例えば図9に示すように、異なる3つのプロセス調整制御がそれぞれ異なるタイミングで実施される場合、各プロセス調整制御は、最小紙間Tminより長く間隔の紙間に対応する期間中に実施され、3回のダウンタイムが発生することになる。すなわち、このように各プロセス調整制御がそれぞれ異なるタイミングで実施されると、スループットが低下する。
そこで、本実施の形態は、調整制御の実施に伴うダウンタイムの発生回数を最小限に抑制するために、画像形成ジョブ中に白紙ページが含まれている場合、当該白紙ページに対応する期間中に実施可能な1つ以上のプロセス調整制御を選択し、実施する。ここで、白紙ページに対応する期間は、当該白紙ページの前ページの画像形成終了後から、当該白紙ページの次ページの画像形成開始までの期間である。例えば図10に示すように、画像Aと画像B間、画像Dと画像E間にそれぞれ白紙ページがある片面画像形成ジョブの場合を考えると、それぞれの白紙ページに対応する期間中に実施可能な複数のプロセス調整制御が選択され、実施される。これにより、各プロセス調整制御を実施することに伴う余分なダウンタイムの発生を未然に防止することができる。
次に、画像形成ジョブ中に白紙ページが含まれるか否かを検出する白紙ページ検出方法について説明する。
コントローラ部100は、HDD304に画像形成ジョブのデータを格納する際に、画像形成ジョブのページ毎にその画像データを圧縮する。この際に、コントローラ部100は、その画像データを解析し、該解析結果に基づいて当該ページが白紙ページであるか否かを検出する。
本実施形態においては、コントローラ部100をリーダ部1とプリンタ部2からなる画像形成装置本体に設置しているが、コントローラ部100を外部装置に設けるようにしてもよい。この場合、外部装置において、上記白紙ページの検出が行われ、その検出結果がプリンタ部2に対して出力されることになる。
ここで、YMCKの各色のデータは、各画素濃度のラスタデータとして構成されている。よって、各画素濃度値が所定の濃度値より小さい値(濃度値が0〜255で表されているのであれば、限りなく0に近い値である)で、かつ連続的に微小な値が継続していない画像データからなるページは、白紙ページであると判断することが可能である。ただし、フッタ部やヘッダ部にページ数などが印刷されているページの場合、当該ページは、白紙ページではないので、フッタ部やヘッダ部またはその他の領域において微小なサイズで形成されている画像を見逃さないようにする必要がある。
このように、白紙ページとは、ページ全面に画像がないページである。ここで、白紙ページとしては、例えば単純に文書などのジョブにおいて、章などの切れ目で挿入される白紙ページがある。また、両面画像形成ジョブにおいて最終ページが奇数ページである場合、一方の面が最終ページを形成する記録紙の他方の面が白紙ページに該当する。
このようにして、画像形成ジョブ中に白紙ページが存在することが検出されると、コントローラ部100は、白紙ページが検出された旨をプリンタ制御部250へ通知する。プリンタ制御部250は、白紙ページに対応する期間中に、プロセス調整制御を実施するタイミングか否かを判断し、プロセス調整制御を実施するタイミングであると判断すると、実施可能な1つ以上のプロセス調整制御を選択する。そして、プリンタ制御部250により、白紙ページに対応する期間中に、プロセス調整制御を実施するタイミングであると判断すると、選択されたプロセス調整制御が実施される。
プロセス調整制御を実施するタイミングは、色毎の所定枚数、カラー/モノクロ出力の所定枚数、ビデオカウント値が所定値を超えたときのタイミングである。また、これらのタイミングは、各所定枚数、所定値に達する前、即ち、例えば、所定枚数が50枚なら45枚になったときとすることができ、このようなタイミングにおいて、プロセス調整制御を実施するようにしてもよい。
次に、両面画像形成ジョブに白紙ページが含まれている場合におけるプロセス調整制御を実施するためのスケジューリングについて説明する。
まず、両面画像形成時の面付け順序について図4および図5を参照しながら説明する。図4は1部が8ページからなり、出力部数が3部である両面画像形成ジョブを行う場合の画像形成順序を模式的に示す図である。図5は図4の順番で画像形成が行われた際の記録紙の排紙状態を示す図である。
両面画像形成時には、最大のスループットを得るために、記録紙の循環制御が行われる。この循環制御は、複数枚の記録紙をそれぞれ、装置内の搬送経路上の対応する位置に一時的に停止させ、装置内で複数枚の記録紙を循環させるためのものである。本実施の形態においては、レジストローラ221、反転ローラ235、両面パス243のそれぞれの位置で記録紙を一時的に停止させることにより、3枚の記録紙を装置内で循環させることができる。
1部が8ページからなり、3部を出力する両面画像形成ジョブを行う場合、図4に示すような順番で画像形成が行われる。ここで、図中、各画像における先頭の番号は何部目であるかを示し、続く番号は何ページ目であるかを示す。例えば、(1−2)で示される画像は、1部目の2ページ目の画像であり、本例においては、この画像(1−2)から画像形成が開始されることになる。
本実施の形態は、1ドラム系(感光ドラムの数が1)のため、2枚貼り(中間転写体205上に2つのトナー像を、間隔をあけて転写する方式)を行う。ここで、まず画像(1−2)が形成され、中間転写体205上に転写される。続く画像はブランクとされる(1枚貼り)。これにより、中間転写体205上には画像(1−2)のみが1次転写される。そして、画像(1−2)は、最初に給紙される1枚目の記録紙に転写され、当該記録紙が両面パス243まで搬送されて待機する。
次いで、画像(1−4)が形成され、中間転写体205上に転写される。続く画像はブランクとされる。すなわち、中間転写体205上には画像(1−4)のみが1次転写される(1枚貼り)。そして、画像(1−4)は、次に給紙される2枚目の記録紙が2次転写され、当該記録紙は、反転ローラ235位置で待機される。
2枚の記録紙が装置内の対応する位置において待機されると、以降、2枚貼りが行われる。すなわち、画像(1−1),(1−6)が形成され、それぞれの画像が中間転写体205に転写される。そして、これらの画像のうち、画像(1−1)は、一方の面に画像(1−2)が形成された記録紙の他方の面に、画像(1−6)は、レジストローラ221から新たに給紙された3枚目の記録紙の一方の面に、それぞれ転写される。このようにして、2枚貼りによる画像形成が繰り返し実行される。そして、図5に示す順番で記録紙が積み重ねられて排紙される。
次に、白紙ページを含む両面画像形成ジョブに場合について図6を参照しながら説明する。図6は1部が7ページからなり、出力部数が3部である両面画像形成ジョブの場合の画像形成の順番を示す図である。
ここで、例えば、1部が7ページからなり、出力部数が3部である両面画像形成ジョブの場合、図6に示すように、8ページ目があるものとして画像形成が行われる。この際、8ページ目は、上述したように、白紙ページとして検出される。ここで、図6に示す画像形成の順番は、各部の8ページ目を白紙ページとすること以外は、図4に示す画像形成の順番と同じである。
このように、白紙ページを含む両面画像形成ジョブの場合においても、各種プロセス調整制御の中から、この白紙ページに対応する期間中に実施可能な1つ以上のプロセス調整制御が選択される。そして、選択されたプロセス調整制御が白紙ページに対応する期間中に実施される。
次に、プリンタ制御部250の動作について図7を参照しながら説明する。図7はプリンタ制御部250の動作の手順を示すフローチャートである。
片面または両面画像形成ジョブを実行する場合、コントローラ部100は、上述した検出方法により、画像形成ジョブ中の白紙ページの有無を検出する。そして、コントローラ部100は、白紙ページの検出結果をプリンタ制御部250へ通知する。また、コントローラ部100は、画像データをページ単位でプリンタ制御部250へ送信するとともに、白紙ページの開始タイミングを示す白紙ページ開始予告を通知する。
プリンタ制御部250は、図7に示すように、コントローラ部100から通知された白紙ページの検出結果に基づいて画像形成ジョブ中に白紙ページが存在するか否かを判定する(ステップS801)。ここで、白紙ページが存在しないと判定された場合、プリンタ制御部250は、コントローラ部100から送信されるページ単位の画像データに基づいて画像形成を開始する。そして、プリンタ制御部250は、この画像形成ジョブの終了を待つ(ステップS807)。そして、画像形成ジョブが終了すると、プリンタ制御部250は、本処理を終了する。
上記ステップS801で白紙ページが存在すると判定された場合、プリンタ制御部250は、この白紙ページに対応する期間中に、プロセス調整制御を実施するタイミングか否かを判断する。そして、プロセス調整制御を実施するタイミングであると判断されると、実施可能な1つ以上のプロセス調整制御が選択される(ステップS802)。この複数のプロセス調整制御の選択は、各種プロセス調整制御の中から、それらの優先順位に従って行われる。そして、プリンタ制御部250は、画像形成ジョブが終了したか否かを判定する(ステップS803)。
上記ステップS803において画像形成ジョブが終了していないと判定された場合、プリンタ制御部250は、コントローラ部100から送信されるページ単位の画像データを受信し、当該画像データに基づいて画像形成を行う(ステップS804)。この際、コントローラ部100は、白紙ページの直前の所定のタイミングで、白紙ページ開始予告をプリンタ制御部250に通知する。そして、プリンタ制御部250は、上記白紙ページ開始予告の通知を受けたか否かを判定する(ステップS805)。ここで、上記白紙ページ開始予告の通知を受けていない場合、プリンタ制御部250は、上記ステップS803に戻り、画像形成ジョブが終了したか否かを判定する。そして、プリンタ制御部250は、画像形成ジョブが終了していなければ、画像形成を続行し、画像形成ジョブが終了していれば、本処理を終了する。
上記ステップS805において上記白紙ページ開始予告の通知を受けたと判定された場合、プリンタ制御部250は、白紙ページに対応する期間すなわち白紙ページの前ページの画像形成終了後から白紙ページの次ページの画像形成開始までの期間(紙間)を設定する(ステップS806)。そして、プリンタ制御部250は、上記白紙ページに対応する期間中に、プロセス調整制御を実施するタイミングであると判断すると、選択された複数の調整制御を実施する。
次いで、プリンタ制御部250は、上記ステップS803に戻り、画像形成ジョブが終了したか否かを判定する。
次に、白紙ページを含む画像形成ジョブにおける感光ドラム202上のトナー画像形成、トナー画像の記録紙上への2次転写、記録紙の排紙のそれぞれのタイミングについて図8を参照しながら説明する。図8は白紙ページを含む画像形成ジョブの場合における感光ドラム上のトナー画像形成、トナー画像の記録紙上への2次転写、記録紙の排紙のそれぞれのタイミングの一例を模式的に示す図である。
感光ドラム202上には、図8に示すように、ページ毎の画像(トナー画像)が順番に形成される。ここで、白紙ページが存在すると、白紙ページの前ページの画像形成終了後、挿入される白紙ページ分の紙間をあけて、次ページの画像形成が開始されるように制御される(P1)。そして、挿入される白紙ページ分の紙間に対応する期間中に、選択された1つ以上の調整制御が実施される。
このようして形成されたトナー画像は、順次、記録紙に2次転写される(P2)。ここで、白紙ページの前ページの画像が転写される記録紙と、白紙ページの次ページの画像が転写される記録紙との間に、白紙ページとしての記録紙が挿入される。そして、記録紙の排紙においては、白紙ページの前ページの記録紙、白紙ページの記録紙、白紙ページの次ページの記録紙が順に排紙される(P3)。
このように、本実施の形態によれば、画像形成ジョブ中に白紙ページが含まれている場合、当該白紙ページに対応する期間中に実施可能な1つ以上のプロセス調整制御が選択されて実施される。その結果、高画質を維持するためのプロセス調整制御の実施に伴うダウンタイムの発生回数を最小限に抑制することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態について図11〜図13を参照しながら説明する。図11は本発明の第2の実施の形態における白紙ページを含む画像形成ジョブの場合のプロセス調整制御の実施タイミングの一例を模式的に示す図である。図12は本発明の第2の実施の形態における白紙ページを含む画像形成ジョブの場合の画像形成タイミングとプロセス調整制御の実施タイミングとの間の関係の一例を模式的に示す図である。図13は本発明の第2の実施の形態におけるプリンタ制御部の動作の手順を示すフローチャートである。
本実施の形態は、1ページの領域を前半領域と後半領域の2つの領域に分け、それぞれの領域が、白画像領域であるか否かを検出する。この白画像領域は、各画素濃度値が所定の濃度値より小さい値(濃度値が0〜255で表されているのであれば、限りなく0に近い値である)で、かつ連続的に微小な値が継続していない画像データからなる領域である。例えば、ページ数が印刷されるフッタ部またはヘッダ部のみがあるようなページの場合、当該ページの前半領域または後半領域が白画像領域に該当することになる。この白画像領域の検出は、基本的には、上記第1の実施の形態において述べた白紙ページの検出方法と同じである。そして、検出された白画像領域を含む期間中に実施可能な1つ以上のプロセス調整制御が選択されて、実施される。
例えば図11に示すように、ページAの次ページの前半領域と、ページDの次ページの後半領域とが白画像領域として検出されている場合を説明する。この場合、ページAとの最小紙間と次ページの前半領域とを合わせた紙間に対応する期間中に実施可能な1つ以上のプロセス調整制御が選択され、実施される。このプロセス調整制御の選択は、各種調整プロセス調整制御の中からそれぞれの優先順位に従って行われる。ここでは、例えば、マゼンタのパッチ検知制御と2次転写ATVC制御とが実施される。
また、ページDの次ページの後半領域とページEとの最小紙間とを合わせた紙間に対応する期間中に実施可能な1つ以上のプロセス調整制御が選択され、実施される。ここでは、例えば、ブラックのパッチ検知制御と1次転写ATVC制御が実施される。
感光ドラム202上には、図12に示すように、ページ毎の画像(トナー画像)が順番に形成される。ここで、1ページ中の前半領域が白画像領域紙であると、当該ページの前ページの画像形成終了後から次ページの前半領域(白画像領域)分の紙間をあけて、次ページの後半領域の画像形成が開始されることになる(P1)。すなわち、前ページの画像形成終了後から次ページの前半領域(白画像領域)までの紙間に対応する期間が、選択されたプロセス調整制御の実施期間とされる。そして、形成されたトナー画像は、順次、記録紙に2次転写される(P2)。次いで、画像が転写された記録紙が、順に排紙される(P3)。
次に、本実施の形態におけるプリンタ制御部250の動作について図13を参照しながら説明する。
コントローラ部100は、上述した検出方法により、片面または両面画像形成ジョブ中に、白画像領域である前半領域または後半領域を有するページがあるかを検出する。ここで、前半領域または後半領域が白画像領域であるページが検出されると、コントローラ部100は、検出されたページの前半または後半領域のサイズと当該ページの前または次ページとの紙間とを合わせたプロセス調整制御紙間を算出する。そして、コントローラ部100は、上記検出結果および上記算出されたプロセス調整制御紙間をプリンタ制御部250へ通知する。また、コントローラ部100は、画像データをページ単位でプリンタ制御部250へ送信するとともに、前半領域または後半領域が白画像領域であるページの開始タイミングを示す開始予告を通知する。
プリンタ制御部250は、図13に示すように、コントローラ部100から通知された上記検出結果に基づいて前半領域または後半領域が白画像領域であるページが存在するか否かを判定する(ステップS1401)。ここで、前半領域または後半領域が白画像領域であるページが存在しなければ、プリンタ制御部250は、コントローラ部100からページ単位で送信される画像データに基づいた画像形成を開始し、画像形成ジョブの終了を待つ(ステップS1408)。そして、画像形成ジョブが終了すると、プリンタ制御部250は、本処理を終了する。
上記ステップS1401で前半領域または後半領域が白画像領域であるページが存在すると判定された場合、プリンタ制御部250は、コントローラ部100から通知されたプロセス調整制御紙間が所定紙間以上であるか否かを判定する(ステップS1402)。この所定紙間は、予め特定されている1つのプロセス調整制御を実施するのに必要な期間に対応する紙間である。ここで、上記通知されたプロセス調整制御紙間が所定紙間未満であるときには、通知されたプロセス調整制御紙間に対応する時間内に複数のプロセス調整制御を実施することができない。よって、プリンタ制御部250は、コントローラ部100からの画像データに基づいた画像形成を開始し、この画像形成ジョブの終了を待つ(ステップS1408)。そして、画像形成ジョブが終了すると、プリンタ制御部250は、本処理を終了する。
上記ステップS1402で上記通知されたプロセス調整制御紙間が所定紙間以上であると判定された場合、プリンタ制御部250は、通知されたプロセス調整制御紙間に対応する期間内に、プロセス調整制御を実施するタイミングか否かを判断する。そして、プロセス調整制御を実施するタイミングであると判断されると、実施可能な1つ以上のプロセス調整制御が選択される(ステップS1403)。この選択は、各種プロセス調整制御の中から、それらの優先順位に従って行われる。そして、プリンタ制御部250は、画像形成ジョブが終了したか否かを判定する(ステップS1404)。
上記ステップS1404で画像形成ジョブが終了していないと判定された場合、プリンタ制御部250は、コントローラ部100から白画像領域を有するページの開始タイミングを示す開始予告を所定期間待ち受ける(ステップS1405)。そして、プリンタ制御部250は、上記開始予告の通知を所定期間内に受けたか否かを判定する(ステップS1406)。ここで、上記開始予告の通知を所定期間内に受けていない場合、プリンタ制御部250は、上記ステップS1404に戻り、画像形成ジョブが終了したか否かを判定する。そして、画像形成ジョブが終了していれば、本処理は終了し、画像形成ジョブが終了していなければ、画像形成が続行される。
上記ステップS1406において上記開始予告の通知を受けたと判定された場合、プリンタ制御部250は、上記通知されたプロセス調整制御紙間を設定する(ステップS1407)。そして、プリンタ制御部250は、上記プロセス調整制御紙間に対応する期間中に、プロセス調整制御を実施するタイミングであると判断すると、選択されたプロセス調整制御を実施する。ここで、白画像領域がページの前半領域である場合、当該ページの前ページの画像形成終了後から上記通知されたプロセス調整制御紙間に対応する期間が経過するまでに、上記選択されたプロセス調整制御が実施される。そして、上記通知されたプロセス調整制御紙間に対応する期間が経過すると、当該ページの後半領域の画像形成が開始される。これに対し、白画像領域がページの後半領域である場合、当該ページの前ページの画像形成終了後から上記通知されたプロセス調整制御紙間に対応する期間が経過するまでに、上記選択されたプロセス調整制御が実施される。そして、上記通知されたプロセス調整制御紙間に対応する期間が経過すると、当該ページの後半領域の画像形成が開始される。
次いで、プリンタ制御部250は、上記ステップS1404に戻り、画像形成ジョブが終了したか否かを判定する。
このように、本実施の形態によれば、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記第1の実施の形態と第2の実施の形態とを組み合せた構成を採用することも可能である。この場合、白紙ページの有無の検出、前半または後半領域が白画像領域であるページの有無の検出の両方が行われ、それぞれの検出結果に応じて、上記第1の実施の形態の制御または第2の実施の形態の制御が選択される。すなわち、白紙ページが検出された場合、上記第1の実施の形態の制御が行われ、前半または後半領域が白画像領域であるページが検出されると、上記第2の実施の形態の制御が行われる。
本発明の第1の実施の形態に係るフルカラー画像形成装置の概略構成を示す縦断面図である。 図1のコントローラ部の内部構成を示すブロック図である。 デジタル画像処理部113の詳細な構成を示すブロック図である。 1部が8ページからなり、出力部数が3部である両面画像形成ジョブを行う場合の画像形成順序を模式的に示す図である。 図4の順番で画像形成が行われた際の記録紙の排紙状態を示す図である。 1部が7ページからなり、出力部数が3部である両面画像形成ジョブの場合の画像形成の順番を示す図である。 プリンタ制御部250の動作の手順を示すフローチャートである。 白紙ページを含む画像形成ジョブの場合における感光ドラム上のトナー画像形成、トナー画像の記録紙上への2次転写、記録紙の排紙のそれぞれのタイミングの一例を模式的に示す図である。 複数のプロセス調整制御をそれぞれ異なるタイミングで実施する場合の画像形成の実施タイミングとプロセス調整制御の実施タイミングとの関係の一例を模式的に示す図である。 第1の実施の形態における画像形成の実施タイミングとプロセス調整制御の実施タイミングとの関係の一例を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態における白紙ページを含む画像形成ジョブの場合のプロセス調整制御の実施タイミングの一例を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態における白紙ページを含む画像形成ジョブの場合の画像形成タイミングとプロセス調整制御の実施タイミングとの間の関係の一例を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるプリンタ制御部の動作の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
100 コントローラ部
113 画像処理部
202 感光ドラム
205 中間転写体
205a 1次転写ローラ
206 2次転写ローラ
250 プリンタ制御部
301 CPU

Claims (10)

  1. 像担持体上の画像形成プロセスに関する調整を実施する調整手段と、
    画像形成ジョブ中に所定サイズ以上の白領域を有する特定ページを検出する特定ページ検出手段と、
    前記特定ページ検出手段により特定ページが検出された場合、前記特定ページの白領域に対応する期間中に、前記調整手段を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記特定ページ検出手段により検出される特定ページは、ページ全面、ページ前半領域またはページ頁後半領域のいずれかが白領域であるページであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記調整手段を実施するタイミングを判定する判定手段を備え、
    前記特定ページ検出手段により特定ページが検出され、前記判定手段により前記調整手段を実施するタイミングと判定した場合、前記特定ページの白領域に対応する期間中に、前記調整手段を制御することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記調整手段は、トナー濃度制御、トナー補給量、転写電圧のいずれか1つの調整を実施することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  5. 外部装置と画像形成装置とが接続された画像形成システムであって、
    前記外部装置は、画像形成ジョブ中に所定サイズ以上の白領域を有する特定ページを検出する特定ページ検出手段を有し、
    前記画像形成装置は、像担持体上の画像形成プロセスに関する調整を実施する調整手段と、前記特定ページ検出手段により特定ページが検出された場合、前記特定ページの白領域に対応する期間中に、前記調整手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする画像形成システム。
  6. 前記特定ページ検出手段により検出される特定ページは、ページ全面、ページ前半領域またはページ後半領域のいずれかが白領域であるページであることを特徴とする請求項6記載の画像形成システム。
  7. 前記制御手段は、前記調整手段を実施するタイミングを判定する判定手段を有し、前記特定ページ検出手段により特定ページが検出され、前記判定手段により前記調整手段を実施するタイミングと判定した場合、前記特定ページの白領域に対応する期間中に、前記調整手段を制御することを特徴とする請求項5または6記載の画像形成装置。
  8. 前記調整手段は、トナー濃度制御、トナー補給量、転写電圧のいずれか1つの調整を実施することを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  9. 像担持体上の画像形成プロセスに関する調整を実施する調整工程と、
    画像形成ジョブ中に所定サイズ以上の白領域を有する特定ページを検出する特定ページ検出工程と、
    前記特定ページ検出工程で特定ページが検出された場合、 前記特定ページの白領域に対応する期間中に前記調整工程を制御する制御工程と
    を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  10. 外部装置と画像形成装置とが接続された画像形成システムの制御方法であって、
    前記外部装置は、画像形成ジョブ中に所定サイズ以上の白領域を有する特定ページを検出する特定ページ検出工程を有し、
    前記画像形成装置は、像担持体上の画像形成プロセスに関する調整を実施する調整工程と、前記特定ページ検出工程で特定ページが検出された場合、前記特定ページの白領域に対応する期間中に、前記調整手段を制御する制御工程とを有することを特徴とする画像形成システムの制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017187585A (ja) * 2016-04-05 2017-10-12 コニカミノルタ株式会社 印刷システム及びキャリブレーション制御プログラム並びにキャリブレーション制御方法

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