JP2007162986A - 二次循環冷却システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一次冷媒を用いる一次冷却手段1、二次冷媒を用いる二次循環冷却手段13、および一次冷媒と二次冷媒との熱交換を行う熱交換手段6を備える二次循環冷却システムであって、二次冷媒として、C4F9C2H5、C6F13HおよびC6F13C2H5等のCnF2n+1−CmH2m+1で表される化合物(ただし、nは2〜8の整数であり、mは0〜4の整数である。)の一種以上を用いることを特徴とする二次循環冷却システム。
【選択図】図1
Description
一方、特許文献1には、HFC類の一種である1−ヒドロ−n−ペルフルオロヘキサンが、伝熱剤として、特に冷却剤および絶縁材料として適当であると記載されているが、二次冷媒としての使用可能性を示唆するものではない。
CnF2n+1−CmH2m+1 ・・・式1
「一次冷媒」という用語は、一次冷却工程中で使用される熱伝達媒体を指す。
「二次循環冷却工程」という用語は、一次冷却工程から熱エネルギーを伝達するために、一次冷却工程とは別の熱伝達媒体が循環する工程を指す。
「二次冷媒」という用語は、二次循環冷却工程中の熱伝達媒体を指す。
炭素数1〜4のアルコールとしては、特には、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノールおよびn−ブタノールが好ましい。
上記安定剤の含有割合は、通常、熱伝達媒体用組成物中において5質量%以下であり、1質量%以下であるのが好ましい。
Nu(ヌッセルト数)=hd/λ、
Re(レイノルズ数)=dG/η、
Pr(プラントル数)=Cpη/λ。
同一管径、同一流速においては、平均熱伝達係数は、二次冷媒の熱伝導率、比熱、粘度、密度に依存する。この平均熱伝達係数は高い程、効率的に熱伝達を行うことが可能となり、機器の小型化が可能となる。
△p=4f(ρu2/2)(l/d) ・・・ 式3。
f=0.0791Re−1/4 ・・・ 式4
従って、圧力損失は二次冷媒の粘度と密度に依存する。本発明において用いられる二次冷媒は、適度な粘度と密度を有することから圧力損失が小さく、かつ、熱伝達係数が大きい。
1)標準沸点と凝固点
本発明の実施例であるn−C4F9C2H5(例1)、n−C6F13H(例2)およびn−C6F13C2H5(例3)の基礎特性を、比較例であるC6F14(例4)、C8F18(例5)および水(例6)と対比して表1に示す。表1より、本発明において用いる媒体は凝固点が極めて低く、二次冷媒として使用できる作動温度範囲が広範囲にわたることが理解できる。特にn−C6F13C2H5(例3)は、例5および例6と比較し、作動可能温度が広範囲であることがわかる。また、例1〜3の化合物は何れも水素を含有するため、大気中での寿命がより短命であり、地球温暖化への影響を大幅に低減できる。
なお、例4は完全にフッ素化された化合物であり、極めて大きな地球温暖化係数を有しており、地球温暖化の観点から京都議定書にて排出を抑制すべき化合物として規定されているものである。
n−C4F9C2H5、n−C6F13H、n−C6F13C2H5およびC8F18について、C6F14に対する圧力損失相対比P(−80/−70〜150℃の範囲)を各々算出した。
△px:C6F14の圧力損失
△p0:n−C4F9C2H5、n−C6F13H、n−C6F13C2H5またはC8F18の圧力損失
△pxおよび△p0は式3にもとづいて算出した。結果を図2に示す。
熱伝達係数相対比 H=hx/h0
hx:C6F14の熱伝達係数
h0:n−C4F9C2H5、n−C6F13H、n−C6F13C2H5またはC8F18の熱伝達係数
hxおよびh0は、式2−1にもとづいて算出した。結果を図3に示す。
これらの結果より、n−C4F9C2H5、n−C6F13Hおよびn−C6F13C2H5の二次冷媒としての総合的な性能は優れたものであるといえる。
表2に示すn−C4F9C2H5とエタノールとの混合物の圧力損失と伝熱係数を、C6F14との相対比、またはC8F18との相対比として算出した。結果を表2に示す。エタノールの混合割合が増加するにしたがい、圧力損失が低下し、一方、伝熱係数は増加していることが理解される。すなわち、エタノールを含有させることにより、二次冷媒としての性能を改善できることが確認された。
表3に示すn−C6F13Hとエタノールとの混合物の圧力損失と伝熱係数を、C6F14との相対比、またはC8F18との相対比として算出した。結果を表3に示す。エタノールの混合割合が増加するにしたがい、圧力損失はほぼ同等であるが、伝熱係数が増加していることが理解される。特に、高温度域において、増加の割合が顕著である。すなわち、エタノールを含有させることにより、二次冷媒としての性能を改善できることが確認された。
表4に示すn−C6F13C2H5と2−プロパノールとの混合物の圧力損失と伝熱係数を、C8F18との相対比として表4に示す。50℃においては、2−プロパノールの混合割合が増加するにしたがい、圧力損失が低下し、一方、伝熱係数は大幅に増加していることが理解される。2−プロパノールを含有させることにより、温度が上昇するに伴い、二次冷媒としての性能を大幅に改善できることが確認された。
2:蒸発器
3:コンプレッサー
4:凝縮器
5:膨張弁
6:一次/二次熱交換器
7:二次循環冷却用循環ポンプ
8:冷却板
9:商品
10:二次循環冷却もどり配管
11:二次冷媒循環配管
12:陳列ケース
13:二次循環冷却手段
Claims (4)
- 一次冷媒を用いる一次冷却手段、二次冷媒を用いる二次循環冷却手段、および一次冷媒と二次冷媒との熱交換を行う熱交換手段を備える二次循環冷却システムであって、二次冷媒として、下記式1で表される化合物の一種以上を用いることを特徴とする二次循環冷却システム(ただし、式1においてnは2〜8の整数であり、mは0〜4の整数である。)。
CnF2n+1−CmH2m+1 ・・・式1 - 式1で表される化合物が、C4F9C2H5、C6F13HまたはC6F13C2H5である請求項1に記載の二次循環冷却システム。
- 二次冷媒として、式1で表される化合物と、炭素数1〜4のアルコールとを含有する組成物を用いる請求項1または2に記載の二次循環冷却システム。
- 上記組成物における、式1で表される化合物の含有割合が90〜99質量%であり、炭素数1〜4のアルコールの含有割合が1〜10質量%である請求項3に記載の二次循環冷却システム。
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2005
- 2005-12-12 JP JP2005357624A patent/JP2007162986A/ja active Pending
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