JP2007162328A - 自動ドア用不正検知装置及び自動ドア - Google Patents

自動ドア用不正検知装置及び自動ドア Download PDF

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Abstract

【課題】自動ドアに対する不正行為の検知精度を向上する。
【解決手段】屋外側起動センサ30から信号が出力されなくなってから所定時間タイマ46による計時を行う計時制御部47と、タイマ46が計時をし終わるまでの時間内に屋内側起動センサ28から信号が出力されると扉体14を閉じ位置に維持したまま不正検知制御を行う動作制御部48とを備えている。計時制御部47は、屋外側起動センサ30から信号が出力されるとタイマ46による計時を開始し、屋外側起動センサ30が検知状態にあるときは所定のサイクルタイムでタイマ46をリセットし続けて、屋外側起動センサから信号が出力されなくなってから所定時間タイマ46による計時を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動ドアに対する不正行為を検知するための自動ドア用不正検知装置及びそれを備えた自動ドアに関するものである。
従来、自動ドアに対する不正行為を検知するための不正検知装置として、特許文献1に開示されているように夜間時に屋外側センサと屋内側センサとが同時にオンしたときには、扉体を閉じ状態に維持する制御を行うものが知られている。すなわち、同特許文献に開示された従来の制御では、夜間であっても屋内側センサは無効になっていないため、屋外側から薄紙等を差し込んで屋内側センサをオン(検知状態)にさせると、扉体が開放してしまうという問題を解決すべく、夜間等に屋外側センサと屋内側センサとが同時にオンしたとき、すなわち屋外側センサで不審者等を検知し、屋内側センサで薄紙等を検知したときには、扉体を開放しないように制御を行っている。
特開平10−61319号公報
しかしながら、前記従来の制御では、屋外側と屋内側で同時にオンすることが条件となっているので、針金の先に薄紙等を付けて、それを屋外側センサの検知エリア外からドア等の隙間を通して屋内側に差し込んで屋内側だけをオンさせるような不正行為に対処できないという問題がある。すなわち、針金の先に薄紙等を付けたものを差し込む場合、屋外側において針金が検知されず、屋外側センサが非検知状態なっているときに屋内側センサが薄紙等を検知したときには扉体を開放する制御が行われてしまうという問題がある。また、前記従来の制御では、不審者が扉体を壊して屋内に侵入したときにも、扉体を開放する制御が行われてしまう。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、自動ドアに対する不正行為の検知精度を向上することにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、屋外側での検知に応じて屋外側センサから出力される信号と、屋内側での検知に応じて屋内側センサから出力される信号とに基づいて、自動ドアに対する不正行為を検知する装置を前提として、少なくとも前記屋外側センサから信号が出力されなくなってから所定時間タイマによる計時を行う計時制御部と、前記タイマが計時をし終わるまでの時間内に前記屋内側センサから信号が出力されると扉体を閉じ位置に維持したまま不正検知制御を行う動作制御部とを備えている。
本発明では、屋外側センサでの検知状態が解消されて信号が出力されなくなった後でも、そこから所定時間内に屋内側センサが検知状態になったときに不正検知制御が行われる。この結果、自動ドアに対する不正行為があったことを検知することができる。例えば、針金の先に紙片等をつけて、それを例えば屋外側センサの検知エリア外からドアの隙間を通して屋内側に挿入するような場合等、屋外側センサが針金を検知できず一旦非検知状態になり、その後屋内側センサが検知状態になるような場合についても不正行為があったと判断することができる。また、屋外側センサから信号が出力されなくなってから所定時間を経過した後に屋内側センサが検知状態になった場合には、不正検知制御を行わないため、屋内側からの退出者がある場合に不正行為があったと判断されてしまうのを防止することができる。
更に説明すると、従来の制御では、屋外側センサと屋内側センサとが同時に検知状態になっているときに不正があったと判断しているので、両センサの信号レベルを基準に判断していることになる。これに対して、本発明では、屋外側センサから信号が出力されなくなってから所定時間の間計時を行うことよって不正行為があったか否かについて判断を行うため、屋外側センサによる検知と屋内側センサによる検知とを時系列に関連付けて不正行為を検出するようにしている点で従来の制御と異なる。
ここで、前記計時制御部は、前記屋外側センサから信号が出力されると前記タイマによる計時を開始し、前記屋外側センサが検知状態にあるときは所定のサイクルタイムでタイマをリセットし続けて、前記屋外側センサから信号が出力されなくなった後に前記タイマによる計時を所定時間行うのが好ましい。
この態様では、屋外側センサが検知状態にあるときにタイマをリセットし続けるので、屋外側センサの検知状態が継続される時間によらず、タイマを継続的に計時状態に維持できる。このため、屋外側センサが検知状態にあることが継続される時間の影響を受けることなく、不正検知を行うことができる。しかも屋外側センサが検知状態にあるときもタイマによる計時が行われるため、タイマが計時している間に屋内側センサが検知状態になると、不正検知制御が行われることとなる。この結果、屋外側センサが検知状態にあるときに屋内側センサが検知状態になった場合において不正行為があったときには、それを検知することができる。
本発明は、屋外側センサと、屋内側センサと、前記屋外側センサ及び前記屋内側センサによる検知に基づいて、扉体の開閉制御を行うコントローラと、前記自動ドア用不正検知装置とを備えている自動ドアである。
この発明では、扉体の開閉制御を確保しつつ、自動ドアの防犯性を向上することができる。
前記自動ドアにおいて、前記扉体の開閉制御が制限される防犯モードを設定するための設定手段が設けられ、前記防犯モードが設定されているときに、前記自動ドア用不正検知装置の動作制御部による不正検知制御が可能に構成されていてもよい。
この態様では、防犯モードが設定されていないときには、屋外側センサ及び屋内側センサによる検知に基づいて扉体の開閉制御をする機能を確保しつつ、防犯モード時の信頼精度を向上することができる。
以上説明したように、本発明によれば、自動ドアに対する不正行為の検知精度を向上することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る自動ドア用不正検知装置11(図2参照)が適用された自動ドア10の概略構成を示している。図1に示すように、本自動ドア10は、マンションなど24時間出入が必要で、セキュリティを重要視する建物において、人が通るための出入口12を開閉するものであり、この出入口12を開閉するための引戸式の扉体14を備えている。
出入口12は、建物の壁部に矩形状に形成された開口に三方枠を嵌め込むことによって構成されている。そして、この出入口12の上側には細長形状の無目18が出入口12の上縁部に沿って延びるように配設されている。この無目18には、図示省略するが、扉体14を開閉駆動させるための開閉駆動機構が収納されている。この開閉駆動機構は、例えばベルト駆動方式のものであり、モータ19(図2参照)の駆動によってエンドレス状のベルトを周回させて、扉体14を固定扉16(図3参照)に沿って水平方向に開き位置と閉じ位置との間を往復移動させるようになっている。
本自動ドア10は、図2に示すように、屋内側センサとしての屋内側起動センサ28と、屋外側センサとしての屋外側起動センサ30と、補助センサ34と、防犯開始スイッチ36と、コントローラ40とを備えている。
前記屋内側起動センサ28は、図1に示すように、無目18の屋内側面に取り付けられており、出入口12の屋内側の所定領域(屋内側検知エリア)51内の人又は物体を検知するエリアセンサによって構成されている。屋内側起動センサ28は、例えば赤外線を投光する図略の投光器と、この投光器からの反射光を受光する図略の受光器とを備えた反射式の赤外線センサによって構成されている。投光器は多数の投光素子からなり、受光器は多数の受光素子からなる。そして、各投光素子と各受光素子とがそれぞれペアーとなっていて、これらがそれぞれ検知スポット51a(図3参照)を有している。すなわち、この1ペアーの投受光素子がセンサ部を構成している。屋内側起動センサ28は、何れかの検知スポット51aで人又は物体を検知すると検知信号を出力するように構成されている。
前記屋外側起動センサ30は、無目18の屋外側面に取り付けられており、この屋外側起動センサ30は、出入口12の屋外側の所定領域(屋外側検知エリア)55で検知対象としての人又は物体を検知するエリアセンサによって構成されている。屋外側起動センサ30は、例えば赤外線を投光する図略の投光器と、この投光器からの反射光を受光する図略の受光器とを備えた反射式の赤外線センサによって構成されている。投光器は多数の投光素子からなり、受光器は多数の受光素子からなる。そして、各投光素子と各受光素子とがそれぞれペアーとなっていて、これらがそれぞれ検知スポット55a(図3参照)を有している。すなわち、この1ペアーの投受光素子がセンサ部を構成している。屋外側起動センサ30は、何れかの検知スポット55aで人又は物体を検知すると検知信号を出力するように構成されている。
なお、屋内側起動センサ28及び屋外側起動センサ30は、赤外線を媒体にして人等を検知するセンサの代わりに、超音波を媒体として検知を行う超音波センサや電波を媒体として検知を行う電波センサによって構成してもよい。更にカメラ(図示省略)で検知エリア内の画像を取り込み、それを画像処理することによって人又は物体の検知を行う画像センサを用いてもよい。
屋内側検知エリア51は、出入口12の上方に配置された投光器から下方に向かって出射された赤外線が通過する領域であり、図3に示すように、各投受光素子のペアーに対応した検知スポット51aが集合したものである。一方、屋外側検知エリア55は、出入口12の上方に配置された投光器から下方に向かって出射された赤外線が通過する領域であり、各投受光素子のペアーに対応した検知スポット55aが集合したものである。
前記補助センサ34は、扉体14の軌道上を通行する人又は物体を検知して人等が扉体14に挟まれないようにするためのものであり、扉体14の軌道上の所定領域を検知エリア(補助検知エリア)57としている。補助センサ34は、図示省略した投光器と受光器を備えた光電管によって構成されている。これら投光器及び受光器は、前記三方枠を構成する方立59,60(図3参照)に互いに対向するように埋め込まれており、投光器からの出射光が受光器に入射されるようになっている。そして、補助センサ34は、投光器から出射された光が遮断されて受光器で前記出射光が検知できないときに信号を出力するように構成されている。
なお補助センサとして、これ以外にも通路上方より、扉体14の軌道上の所定領域を、例えば起動センサのように投光器と受光器とで監視するものやカメラで監視するものなどを用いることが出来る。
前記防犯開始スイッチ36は、防犯モードを開始するためのスイッチであり、扉体14の開閉制御が制限される防犯モードを設定するための設定手段として機能する。このスイッチ36がオンされると、通常モードから防犯モードに切り換えられて防犯モードが開始される。通常モードとは、屋内側起動センサ28からの検知信号及び屋外側起動センサ30からの検知信号に基づいて扉体14の開閉制御を行う制御モードである。すなわち、通常モードは、昼間等に屋外及び屋内での検知に応じて入室者及び退室者の双方の出入口12の通行を許容するモードである。一方、防犯モードでは、屋内側起動センサ28の検知に基づいて扉体14の開閉制御を行う一方、屋外側起動センサ30が検知状態になったとしても扉体14の開閉を制限する制御を行う。すなわち、防犯モードは、夜間等に屋内からの退出を許容する一方で、屋外からの入室を制限するモードである。
防犯モードを設定するときにもしも扉体14が開放されていれば、扉体14の閉じ動作が行われる。このため、防犯モードが開始されるときには扉体14は常に閉じられている。なお、これに代え、扉体14が開放されている場合には、防犯モードを設定できないようにするとともに、警告表示する等して扉体14を閉じるように促すようにしてもよい。
前記コントローラ40は、周知のマイコン回路及び外部機器との入出力インターフェイスを備えたものであって、マイコンプログラムに従って制御動作を行うものである。図2に示すように、コントローラ40には、屋内側起動センサ28、屋外側起動センサ30、補助センサ34及び防犯開始スイッチ36からの各信号が入力される。コントローラ40には、開閉制御手段41と、補助センサ制御手段43とが機能的に含まれている。
前記開閉制御手段41は、各センサ28,30及びスイッチ36からの信号に基づいて制御信号を出力する。具体的に、開閉制御手段41は、屋内側検知エリア51で人又は物体が検知されて屋内側起動センサ28から検知信号が入力されたとき、または屋外側検知エリア55で人又は物体が検知されて屋外側起動センサ30から検知信号が入力されたときには、扉体14を開くための制御信号(モータ駆動信号)をモータドライバ62へ出力する。また、開閉制御手段41は、検知信号が入力されなくなって所定時間が経過すると、扉体14を閉じるための制御信号をモータドライバ62へ出力する。モータドライバ62は、モータ19を駆動制御するものであり、開閉制御手段41からの制御信号に基づいてモータ19への印加電圧の極性及び電圧値を制御する。モータ19は、この印加電圧の極性によって回転方向が制御されるとともに、電圧値によって回転数が制御される。
前記補助センサ制御手段43は、開閉制御手段41が扉体14を開くための制御信号を出力し、かつその後に補助センサ34からの検知信号が入力されている間、開閉制御手段41が扉体14を閉じるための制御信号を出力するのを制限する。つまり、屋内側検知エリア51又は屋外側検知エリア55で検知された人が出入口12を通過する間、扉体14が閉じ動作を行うのを制限するようになっている。
前記不正検知装置11は、屋外側起動センサ30の検知信号及び屋内側起動センサ28の検知信号に基づいて、自動ドア10に対する不正行為を検知するものであり、コントローラ40に設けられている。不正検知装置11には、その機能としてタイマ46と計時制御部47と動作制御部48とが含まれており、防犯モードのときに不正検知制御を行うように構成されている。
前記計時制御部47は、タイマ46の計時制御を行うためのものであり、屋外側起動センサ30から検知信号が出力されなくなってから所定時間タイマ46による計時を行う。タイマ46による計時は、屋外側起動センサ30による検知と、屋内側起動センサ28による検知とが関連したものであるか否かを判定するために行われる。すなわち、この所定時間内に屋内側起動センサ28が検知状態となって検知信号が出力された場合には、屋外側起動センサ30による検知と屋内側起動センサ28による検知とが関連していて、屋外側からアクセスすることによって屋内側起動センサ28が検知状態となるような不正行為があったと判断すべく、タイマ46による計時を所定時間だけ行うようにしている。この場合には、動作制御部48は、屋内側起動センサ28からの検知信号が入力されても開閉制御手段41がモータ駆動信号を出力しないように、コントローラ40を制御する。一方、屋外側起動センサ30が検知状態でなくなった後に屋内側起動センサ28が検知状態になったとしても、前記所定時間外であれば、両センサ30,28による検知は関連していないものであり、不正行為に該当しないとしている。この場合として、例えば屋内からの退出者があった場合が該当する。この場合には、動作制御部48は、開閉制御手段41によるモータ駆動信号の出力を制限しないため、コントローラ40からモータ駆動信号が出力され、扉体14は開き動作する。
本実施形態では、計時制御部47は、屋外側起動センサ30から検知信号が出力されるとタイマ46による計時を開始し、屋外側起動センサ30が検知状態にあるときは所定のサイクルタイムでタイマ46をリセットし続ける。
本実施形態におけるタイマ46は、リセットされた状態から所定時間だけ計時を行うものである。しかしながら、屋外側からのアクセスによって屋内側起動センサ28が検知状態になるまでの時間は一定ではないので、屋外側起動センサ30が検知信号を出力したときからタイマ46による計時を開始する構成にすると、屋外側起動センサ30の検知状態が継続する時間によっては、屋外側起動センサ30が非検知状態になる前にタイマ46がカウントアップしてしまって両センサ30,28による検知が関連していないと判断されてしまう場合が生ずるおそれがある。そこで、屋外側起動センサ30が検知状態にあるときは所定のサイクルタイムでタイマ46をリセットし続ける構成にすることにより、このような不具合が発生するのを防止している。すなわち、本実施形態では、屋外側起動センサ30が検知状態になるのと同時にタイマ46によるカウントを開始する構成を採用しつつ、屋外側起動センサ30での検知状態が継続する時間に影響を受けないようにすることができる。
前記動作制御部48は、タイマ46が計時を開始してから計時し終わるまでの時間内に屋内側起動センサ28から検知信号が出力されると、開閉制御手段41によるモータ駆動信号の出力を制限して扉体14が開き動作しないように制御するととともに、不正検知信号を出力して不正検知制御を行う。この不正検知制御には、例えば管理人室への通報、警報音の発信、警告灯の点灯等の制御が該当する。なお、この不正検知信号の出力は、屋内側起動センサ28から検知信号が出力されてから所定時間が経過した後に行われる。これにより、屋内側起動センサ28からのノイズが入力された場合にもこれを除去できるようになっている。
ここで、図4を参照しながら、本自動ドア10による制御動作について説明する。この制御動作においては、まずステップST1において初期設定がなされる。この初期設定では、扉体14の初期設定やタイマ46のリセット等が行われる。そして、ステップST2に移り、防犯モードか否かが判定される。防犯モードが設定されていない通常モードの場合には、ステップST2での判定がNOとなるので、ステップST3に移り、屋内側起動センサ28からの検知信号及び屋外側起動センサ30からの検知信号がコントローラ40に入力されたか否かが判定される。屋外側検知エリア55でも屋内側検知エリア51でも人等が検知されない場合には、何れの検知信号も入力されないので、ステップST2へ戻り、扉体14は閉じ位置に維持される。
一方、どちらかの検知エリア55,51において、人等が検知されるとステップST4へ進み、扉体14の開き動作を行う。扉体14が開放された後、扉体14を開き位置に所定時間保持し(ステップST5)、所定時間が経過すると、起動センサ28,30がオンしていないことを条件に閉じ動作を行う(ステップST6,ST7)。扉体14が閉鎖されると、ステップST2へ戻る。このような動作がなされることにより、出入口12を通って屋外から屋内に入ることができる一方、出入口12を通って屋内から屋外に退出できる。通常モードではこのような制御動作が繰り返される。
防犯開始スイッチ36がオンされて防犯モードが開始されると、前記ステップST2からステップST10へ進む。このとき扉体14は常に閉じ位置となっている。防犯モードにおいて、屋外側検知エリア55で人等が検知されない場合には、屋外側起動センサ30が検知信号を出力しないので、ステップST10からステップST11へ移る。そして、屋内側検知エリア51でも人等が検知されなければ、ステップST2へ戻り、ステップST2,ST10,ST11が繰り返される。
そして、屋内側起動センサ28のみが検知状態になると、ステップST11からステップST12へ進み、タイマ46がカウント状態にあるか否かが判定される。すなわち、この屋内側起動センサ28による検知が屋外側起動センサ30による検知と関連するものであるか否かが判定される。タイマ46がカウント状態になければ、関連がないものと判断されるので、ステップST13へ進み、通常モードと同様の開閉動作が行われる。すなわち、ステップST13において、扉体14の開き動作を行い、扉体14が開放された後、扉体14を開き位置に所定時間保持する(ステップST14)。そして、所定時間が経過し、起動センサ28,30がオンしなくなると閉じ動作を行う(ステップST15,ST16)。扉体14が閉鎖されると、ステップST2へ戻る。このように、防犯モードにおいても、屋内の者が退出しようとする場合には、通常モードと同様に出入口12を通って退出することができる。
これに対し、屋外側起動センサ30が先に検知状態になった場合には、前記ステップST10の判定がYESとなり、ステップST18に移る。これにより、タイマ46による計時が開始されてステップST11に移る。そして、屋内側起動センサ28が検知状態になるまではステップST11からステップST2に戻るので、屋外側起動センサ30が検知状態にある限り(ステップST10の判定がYES)、ステップST18においてタイマ46がリセットされ続けて、ゼロからのカウントが繰り返し行われる。
その後、屋内側起動センサ28が検知状態になると、ステップST11からステップST12に移り、この場合にはタイマ46がカウント状態にあるので、ステップST12からステップST20に進む。そして、屋内側起動センサ28が検知状態を維持していれば、扉体14が閉じ位置に保持されて(ステップST21)、不正検知制御が実行される(ステップST22)。
一方、タイマ46の計時が開始された後でも、所定時間の計時がなされてカウントアップした後に屋内側起動センサ28が検知状態になった場合には、ステップST12での判定はNOとなるので、ステップST13に移り、前記同様に扉体14の開放動作が行われる。
ここで、以上説明した制御動作を行った場合のタイムチャートを説明する。図5(a)(b)は、何れも防犯モードの設定なされていない通常モードでの制御動作を表しており、(a)は屋外から屋内への通行者(例えば入室者)がある場合であり、(b)は屋内から屋外への通行者(例えば退室者)がある場合である。図5(a)に示すように、入室者はまず屋外側起動センサ30によって検知され(時刻t1)、それに伴ってモータ駆動信号が出力されて扉体14が開き動作する。そして、入室者が屋外側起動センサ30によって検知されなくなった後(時刻t2)、今度は屋内側起動センサ28によって検知される(時刻t3)。そして、入室者が屋内側起動センサ28によっても検知されなくなって(時刻t4)所定時間が経過すると、扉体14が閉じ動作する。退室者がある場合には、図5(b)に示すように、屋内側起動センサ28によって検知される(時刻t5)のに伴って、モータ駆動信号が出力されて扉体14が開き動作する。そして、退室者が屋内側起動センサ28によって検知されなくなった後(時刻t6)、今度は退室者は屋外側起動センサ30によって検知される(時刻t7)。その後、退室者が屋外側起動センサ30によっても検知されなくなって(時刻t8)所定時間が経過すると、扉体14が閉じ動作する。このように、通常モードでは、通行者がある場合にそれに応じて扉体14の開閉動作が行われる。
次に、防犯モードにおいて不正行為があった場合について説明する。この不正行為の一例として、図3に示すように針金65の先に紙片67を付けた物を屋外側検知エリア55の外から例えば扉体14と床面との隙間に挿入するようなことが行われた場合を取り上げる。この紙片67は屋外側起動センサ30によって検知可能な大きさなので、紙片67が屋外側検知エリア55に進入すると、図6に示すように、屋外側起動センサ30が検知状態となる(時刻t10)。そしてそれに伴ってタイマ46が計時を開始する。このタイマ46による計時は、図4におけるステップST2,ST10,ST18,ST11を繰り返すことにより、所定のサイクルタイムで繰り返しリセットされる。そして屋外側起動センサ30が検知状態にある限り、計時が継続して行われる。その後、紙片67が屋外側起動センサ30によって検知されなくなると(時刻t11)、タイマ46はそこから所定時間Tだけ計時する。このとき針金65は屋外側起動センサ30によって検知されないため、紙片67が屋外側検知エリア55を通過することによって屋外側起動センサ30は非検知状態となる。
そして、タイマ46による所定時間Tの計時が終わる前に屋内側起動センサ28が検知状態になった場合には(時刻t12)、図4におけるステップST12の判定がYESとなるため、扉体14が閉じ位置に保持されるとともに、所定時間経過後の時刻t13にステップST22に示す不正検知制御が行われる。すなわち、屋外側起動センサ30が非検知状態になってから所定時間T内に屋内側起動センサ28が検知状態になるということは、両センサ30,28の状態変化に関連性があるものと認められるために、屋外側から屋内側にアクセスして扉体14を開けようとする不正行為があったということを、タイマ46による所定時間Tの計時に基づいて判定するようにしている。なお、不正検知制御が行われるまでに所定時間だけ遅延させるのは、屋内側起動センサ28における検知ノイズを除去するためである。
一方、図7に示すように、屋外側起動センサ30が非検知状態になってから所定時間Tを経過した後に、屋内側起動センサ28が検知状態になった場合には、両センサ30,28の状態変化に関連性があるものと認められないために、不正行為があったとは判定されず(ステップST12からステップST13に移る)、不正検知制御はなされない。そして、屋内側起動センサ28が検知状態になる(時刻t15)のに伴ってモータ駆動信号が出力されて扉体14が開き動作する。そして、退室者が出入口12を通過した後、屋外側検知エリア55を通過するときに屋外側起動センサ30が検知状態となる(時刻t16〜t17)。
前述した不正行為では、図6に示すように屋外側起動センサ30がオフした後に屋内側起動センサ28がオンする例について説明したが、これと異なり図8に示すように、屋外側起動センサ30がオンしている状態のまま継続し(時刻t20〜t23)、その途中で屋内側起動センサ28がオンする(時刻t21)場合もある。すなわち、不正行為を行っている者等が継続して屋外側起動センサ30で検知されている場合である。この場合、時刻t20において屋外側起動センサ30がオンするのに伴ってタイマ46がカウントし続けているため、その途中で屋内側起動センサ28がオンした場合には、タイマ46による所定時間Tのカウントがアップする前に屋内側起動センサ28がオンしたこととなる。この結果、図6の場合と同様に図4におけるステップST12の判定がYESとなるため、そこから所定時間経過後の時刻t22にステップST22に示す不正検知制御が行われる。したがって、本実施形態では、屋外側起動センサ30が一旦オフした後に屋内側起動センサ28がオンする場合に限られず、屋外側起動センサ30がオンした後に、そのオン状態が継続しているときに屋内側起動センサ28がオンした場合であっても、不正行為を検知することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、屋外側起動センサ30での検知状態が解消されて信号が出力されなくなった後でも、そこから所定時間内に屋内側起動センサ28が検知状態になったときに不正検知制御が行われる。この結果、自動ドア10に対する不正行為があったことを検知することができる。例えば、針金65の先に紙片67等をつけて、それを屋外側検知エリア55の外から例えば扉体14の隙間を通して屋内側に挿入するような場合等、屋外側起動センサ30が針金65を検知できず一旦非検知状態になり、その後屋内側起動センサ28が検知状態になるような場合についても不正行為があったと判断することができる。したがって、自動ドア10に対する不正行為の検知精度を向上することができる。また、屋外側起動センサ30から信号が出力されなくなってから所定時間を経過した後に屋内側起動センサ28が検知状態になったとしても、不正検知制御を行わないため、屋内側からの退出者がある場合に不正行為があったと判断されてしまうのを防止することができる。
しかも本実施形態では、屋外側起動センサ30が検知状態になるのに伴ってタイマ46による計時を開始し、その検知状態が継続される限り所定のサイクルタイムでリセットを繰り返すようにしているので、屋外側起動センサ30の検知状態が継続される時間によらず、タイマ46を継続的に計時状態に維持できる。このため、屋外側起動センサ30の検知状態が継続される時間の影響を受けることなく、不正検知を行うことができる。しかも屋外側起動センサ30が検知状態にあるときもタイマ46による計時を行うので、タイマ46が計時している間に屋内側起動センサ28が検知状態になると、不正検知制御が行われることとなる。この結果、屋外側起動センサ30が検知状態にあるときに屋内側起動センサ28が検知状態になる場合でも、不正行為があったときにはそれを検知することができる。
また本実施形態では、防犯開始スイッチ36が設けられるとともに、防犯モードで不正検知制御を行うようにしているので、防犯モードが設定されていないときには、屋外側起動センサ30及び屋内側起動センサ28による検知に基づいて扉体14の開閉制御をする機能を確保しつつ、防犯モード時の信頼精度を向上することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば、本実施形態では、屋外側起動センサ30が検知状態になるとタイマ46によるカウントを開始する構成としたが、これに代え、屋外側起動センサ30が検知状態になった後、非検知状態になるとタイマ46によるカウントを開始する構成としてもよい。ただし、屋外側起動センサ30と屋内側起動センサ28の双方が検知状態にあるときにも不正行為を検知できるようにすべく、本実施形態のように屋外側起動センサ30が検知状態になるとタイマ46によるカウントを開始する構成とするのが好ましい。
また、本実施形態では、防犯モードを設定可能な構成について示したが、屋外側に認証装置が設けられ、屋外側からの入室がこの認証装置によって常時制限される場合には、防犯モードを設定するための防犯開始スイッチ36を省略することも可能である。すなわち、この構成では、常時防犯モードとなる。
本発明の実施形態に係る自動ドアを概略的に示す図である。 前記自動ドアの制御系統を示すブロック図である。 前記自動ドアの検知エリアの構成を概略的に示す図である。 前記自動ドアの制御動作を示すフロー図である。 (a)(b)前記自動ドアの通常モードにおける制御動作の一例を示すタイムチャートである。 前記自動ドアの防犯モードにおいて、不正行為があったと判断される場合の制御動作の一例を示すタイムチャートである。 前記自動ドアの防犯モードにおいて、不正行為があったと判断されない場合の制御動作の一例を示すタイムチャートである。 前記自動ドアの防犯モードにおいて、不正行為があったと判断される場合の制御動作の一例を示すタイムチャートである。
符号の説明
11 不正検知装置
14 扉体
28 屋内側起動センサ
30 屋外側起動センサ
36 防犯開始スイッチ
40 コントローラ
41 開閉制御手段
46 タイマ
47 計時制御部
48 動作制御部
51 屋内側検知エリア
55 屋外側検知エリア

Claims (4)

  1. 屋外側での検知に応じて屋外側センサから出力される信号と、屋内側での検知に応じて屋内側センサから出力される信号とに基づいて、自動ドアに対する不正行為を検知する装置であって、
    少なくとも前記屋外側センサから信号が出力されなくなってから所定時間タイマによる計時を行う計時制御部と、
    前記タイマが計時をし終わるまでの時間内に前記屋内側センサから信号が出力されると扉体を閉じ位置に維持したまま不正検知制御を行う動作制御部とを備えている自動ドア用不正検知装置。
  2. 前記計時制御部は、前記屋外側センサから信号が出力されると前記タイマによる計時を開始し、前記屋外側センサが検知状態にあるときは所定のサイクルタイムでタイマをリセットし続けて、前記屋外側センサから信号が出力されなくなった後に前記タイマによる計時を所定時間行う請求項1に記載の自動ドア用不正検知装置。
  3. 屋外側センサと、
    屋内側センサと、
    前記屋外側センサ及び前記屋内側センサによる検知に基づいて、扉体の開閉制御を行うコントローラと、
    請求項1又は2に記載の自動ドア用不正検知装置とを備えている自動ドア。
  4. 前記扉体の開閉制御が制限される防犯モードを設定するための設定手段が設けられ、
    前記防犯モードが設定されているときに、前記自動ドア用不正検知装置の動作制御部による不正検知制御が可能に構成されている請求項3に記載の自動ドア。
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