JP2007162312A - 墓石用花器 - Google Patents
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Abstract
【課題】取扱い易く簡便な構成で、墓石に供えた花卉類を新鮮な状態で長持ちさせることができる墓石用花器を提供する。
【解決手段】時間の経過に伴って濃度を増した内筒部4の水6aは、連通孔4aを介して外筒部3の環状空間Gに流入し、環状空間G内の新鮮な水6は連通孔4aを介して内筒部4に供給される。このため、内筒部4の水6aは、外筒部3の新鮮な水6を得て、蒸発を補ったり、腐敗の進行を抑制することにより、花卉類7を新鮮な状態で長持ちさせることができる。墓石2に花卉類7を供える際、外筒部3に内筒部4を設置するだけでよいため、取扱い易く簡便な構成で済み、コスト的にも有利である。
【選択図】図1
【解決手段】時間の経過に伴って濃度を増した内筒部4の水6aは、連通孔4aを介して外筒部3の環状空間Gに流入し、環状空間G内の新鮮な水6は連通孔4aを介して内筒部4に供給される。このため、内筒部4の水6aは、外筒部3の新鮮な水6を得て、蒸発を補ったり、腐敗の進行を抑制することにより、花卉類7を新鮮な状態で長持ちさせることができる。墓石2に花卉類7を供える際、外筒部3に内筒部4を設置するだけでよいため、取扱い易く簡便な構成で済み、コスト的にも有利である。
【選択図】図1
Description
本発明は、墓石に花卉類を供える墓石用花器に係り、とりわけ花卉類を長持ちさせるように改良した墓石用花器に関する。
花卉類を剪定したり、購入して花器に活けた場合、花卉類を新鮮な状態で長く楽しみたいのは誰もが望むところである。この要望に応じるものに花器付き給水タンクがある(例えば、特許文献1参照)。この花器付き給水タンクは、下方の導入口および上方の排水口を形成した管状の花器本体を水洗トイレの給水タンクに設けている。使用時、給水タンクに供給される洗浄水をゴムホースを介して導入口から花器本体に導入して排水口に溢れ出させている。
これにより、水洗トイレを使用する毎に、花器本体の水が新しく入れ替わるようになり、花器本体内の花卉類を新鮮な状態で長持させている。この際、花卉類を収容する漏斗状のアタッチメントを花器本体に差し込むため、アタッチメントと花器本体とが一緒になった二重筒構造の様相を呈している。
特開2001−90142号公報
これにより、水洗トイレを使用する毎に、花器本体の水が新しく入れ替わるようになり、花器本体内の花卉類を新鮮な状態で長持させている。この際、花卉類を収容する漏斗状のアタッチメントを花器本体に差し込むため、アタッチメントと花器本体とが一緒になった二重筒構造の様相を呈している。
特許文献1では、洗浄水の供給が受けられる給水タンクを備えた水洗トイレでないと、花器本体の水を新しく入れ替えさせることができない。このため、野外に設置された墓石に花を供えたい場合、特許文献1の花器本体を墓石に適用できず、活けた花卉類を長持ちさせ得る方途がないのが実情である。
そこで、石材業界では、花器に工夫を凝らしながら種々の試作を行っており、野外の墓石に供えた花卉類をも新鮮な状態で長持ちさせ得る有用な花器の登場が待望されている。とりわけ、石材業界にとって、花器は墓石に付随する線香立、ローソク立や水鉢立といった付属品として製造販売されているので、斯界の興隆を左右する重要な役割をも担っている。
本発明は上記の事情を考慮してなされ、その目的は、取扱い易く簡便な構成で、墓石に供えた花卉類を新鮮な状態で長持ちさせることができる墓石用花器を提供することにある。
(請求項1について)
墓石の所定箇所に設けられた筒状の窪み部に、水と花卉類とを一緒に入れて供える墓石用花器であって、墓石の窪み部内に設置される外筒部と、この外筒部内に所定の環状空間を介して置かれ、下端部に環状空間に連通する連通孔が形成された内筒部とを具備している。
墓石の所定箇所に設けられた筒状の窪み部に、水と花卉類とを一緒に入れて供える墓石用花器であって、墓石の窪み部内に設置される外筒部と、この外筒部内に所定の環状空間を介して置かれ、下端部に環状空間に連通する連通孔が形成された内筒部とを具備している。
内筒部の水は、活けられた花卉類により腐敗が進行し、時間の経過に伴って濃度を増す。濃度を増した水は、連通孔を介して外筒部の環状空間に流入し、環状空間内の新鮮な水は連通孔を介して内筒部に供給される。このため、内筒部の水は、外筒部の新鮮な水を得て、腐敗の進行を抑制することにより、花卉類を新鮮な状態で長持ちさせることができる。また、内筒部の蒸発水分を外筒部内の水が補うとも考えられるため、この点からも花卉類を長持ちさせることに寄与する。
墓石に花卉類を供える際、外筒部に内筒部を設置するだけでよいため、取扱い易く簡便な構成で済み、コスト的にも有利である。しかも、外筒部は、墓石の窪み部内に設置されるため、風圧を受けたり、動物などに触れられても転倒せず、花卉類の倒れを防止する効果も得られる。
墓石に花卉類を供える際、外筒部に内筒部を設置するだけでよいため、取扱い易く簡便な構成で済み、コスト的にも有利である。しかも、外筒部は、墓石の窪み部内に設置されるため、風圧を受けたり、動物などに触れられても転倒せず、花卉類の倒れを防止する効果も得られる。
(請求項2について)
外筒部および内筒部のうち一方の底部には凹部が設けられ、他方の底部には、凹部に嵌合する凸部が形成されている。このため、内筒部を外筒部で位置決めできて内筒部を外筒部に設置し易くなる。
外筒部および内筒部のうち一方の底部には凹部が設けられ、他方の底部には、凹部に嵌合する凸部が形成されている。このため、内筒部を外筒部で位置決めできて内筒部を外筒部に設置し易くなる。
(請求項3について)
内筒部の外周部には、外筒部の内周部に嵌合するフランジ部が延設されている。このため、フランジ部が内筒部を外筒部に位置決めするように働き、請求項2と同様に内筒部を外筒部に設置し易くなる。
内筒部の外周部には、外筒部の内周部に嵌合するフランジ部が延設されている。このため、フランジ部が内筒部を外筒部に位置決めするように働き、請求項2と同様に内筒部を外筒部に設置し易くなる。
(請求項4について)
外筒部の内周部には、内筒部の外周部に当接する四個以上の案内片部が周方向に間欠形成されている。このため、案内片部が内筒部を外筒部に位置決めするように働き、請求項2と同様に内筒部を外筒部に設置し易くなる。
外筒部の内周部には、内筒部の外周部に当接する四個以上の案内片部が周方向に間欠形成されている。このため、案内片部が内筒部を外筒部に位置決めするように働き、請求項2と同様に内筒部を外筒部に設置し易くなる。
(請求項5について)
外筒部および内筒部のうち一方の底部にはボルト部が設けられ、他方の底部には、ボルト部に螺合するナット部が形成されている。この場合、ボルト部とナット部とを螺合させることにより、内筒部を外筒部に位置決め状態に固定することができる。
外筒部および内筒部のうち一方の底部にはボルト部が設けられ、他方の底部には、ボルト部に螺合するナット部が形成されている。この場合、ボルト部とナット部とを螺合させることにより、内筒部を外筒部に位置決め状態に固定することができる。
(請求項6について)
外筒部の内周部および内筒部の外周部には、係合片部が周方向に間欠形成されており、内筒部を外筒部に対して周方向に回動することにより、互いの係合片部が係合し合って、内筒部を外筒部から抜止め状態に固定するバヨネット機構を構成している。
この場合、内筒部が回動変位により外筒部に抜止め状態に固定され、内筒部と外筒部とを一体物として取り扱い易くなる。内筒部を外筒部で反対方向に回動することにより、互いの係合片部が離れ合って内筒部を外筒部から取り出すことができる。
外筒部の内周部および内筒部の外周部には、係合片部が周方向に間欠形成されており、内筒部を外筒部に対して周方向に回動することにより、互いの係合片部が係合し合って、内筒部を外筒部から抜止め状態に固定するバヨネット機構を構成している。
この場合、内筒部が回動変位により外筒部に抜止め状態に固定され、内筒部と外筒部とを一体物として取り扱い易くなる。内筒部を外筒部で反対方向に回動することにより、互いの係合片部が離れ合って内筒部を外筒部から取り出すことができる。
(請求項7について)
内筒部の外側部は、外筒部に内接するように波形状に曲成されている。このため、内筒部を外筒部に位置決めし易くなって管理や取り扱いが簡単になる。
内筒部の外側部は、外筒部に内接するように波形状に曲成されている。このため、内筒部を外筒部に位置決めし易くなって管理や取り扱いが簡単になる。
(請求項8について)
外筒部の内底面には、内筒部の底部が当接する十字形の隆起部が形成されている。この場合、内筒部の底部が外筒部の底部から浮き上がるので、連通孔を内筒部の底部に形成しても、内筒部の水を外筒部の新鮮な水と入れ替えることができる。
外筒部の内底面には、内筒部の底部が当接する十字形の隆起部が形成されている。この場合、内筒部の底部が外筒部の底部から浮き上がるので、連通孔を内筒部の底部に形成しても、内筒部の水を外筒部の新鮮な水と入れ替えることができる。
(請求項9について)
外筒部の内周部と内筒部の外周部とは、周方向に間欠形成された複数の架橋片部により一体的に連結されている。このため、外筒部と内筒部とを一体物と見なし、管理や取り扱いを簡素化することができる。
外筒部の内周部と内筒部の外周部とは、周方向に間欠形成された複数の架橋片部により一体的に連結されている。このため、外筒部と内筒部とを一体物と見なし、管理や取り扱いを簡素化することができる。
(請求項10について)
外筒部の内周部には、雌ねじ部を形成したリング部が設けられ、内筒部の外周部には、雌ねじ部に螺進退可能に螺合する雄ねじ部が形成されている。この場合、内筒部を外筒部に対して正逆回転することにより、雄ねじ部が雌ねじ部に螺進退するので、外筒部に対する内筒部の突出長さを調節することができる。
外筒部の内周部には、雌ねじ部を形成したリング部が設けられ、内筒部の外周部には、雌ねじ部に螺進退可能に螺合する雄ねじ部が形成されている。この場合、内筒部を外筒部に対して正逆回転することにより、雄ねじ部が雌ねじ部に螺進退するので、外筒部に対する内筒部の突出長さを調節することができる。
(請求項11について)
内筒部の外側部は、外筒部に内接する十字形をなしている。このため、請求項7と同様に、内筒部を外筒部に位置決めし易くなって管理や取り扱いが簡単になる。
内筒部の外側部は、外筒部に内接する十字形をなしている。このため、請求項7と同様に、内筒部を外筒部に位置決めし易くなって管理や取り扱いが簡単になる。
(請求項12について)
内筒部の外側部は、外筒部に内接する星形をなしている。このため、請求項7と同様に、内筒部を外筒部に位置決めし易くなって管理や取り扱いが簡単になる。
内筒部の外側部は、外筒部に内接する星形をなしている。このため、請求項7と同様に、内筒部を外筒部に位置決めし易くなって管理や取り扱いが簡単になる。
(請求項13について)
内筒部の外側部は、外筒部に内接する正方形をなしている。このため、請求項7と同様に、内筒部を外筒部に位置決めし易くなって管理や取り扱いが簡単になる。
内筒部の外側部は、外筒部に内接する正方形をなしている。このため、請求項7と同様に、内筒部を外筒部に位置決めし易くなって管理や取り扱いが簡単になる。
(請求項14について)
内筒部の先端はラッパ状に開拡しているとともに、外周部は外筒部の先端縁に被冠する蓋部材を形成している。このため、花卉類を内筒部に入れ易くなり、外筒部の水の蒸発を防ぐとともに、雨水などが外筒部に侵入することを防ぐことができる。
内筒部の先端はラッパ状に開拡しているとともに、外周部は外筒部の先端縁に被冠する蓋部材を形成している。このため、花卉類を内筒部に入れ易くなり、外筒部の水の蒸発を防ぐとともに、雨水などが外筒部に侵入することを防ぐことができる。
本発明の墓石用花器は、墓石の所定箇所に設けられた筒状の窪み部に、水と花卉類とを一緒に入れて供えられる。内筒部と外筒部とから成り、取り扱い易く簡便な構成となり、水の腐敗を抑えることにより、墓石に供えた花卉類を新鮮な状態で長持ちさせることができる。
本発明の実施例1を図1の(a)、(b)に基づいて説明する。
本発明に係る墓石用花器1は、外筒部3と内筒部4とからなっている。墓石用花器1には、水6と花卉類7を一緒に入れて、墓地に設けられた墓石2に供えられる。墓石2は、所定箇所に筒状の窪み部5を形成しており、その内部に墓石用花器1が設置される。この場合、外筒部3が内筒部4と一緒に窪み部5に納められる。
本発明に係る墓石用花器1は、外筒部3と内筒部4とからなっている。墓石用花器1には、水6と花卉類7を一緒に入れて、墓地に設けられた墓石2に供えられる。墓石2は、所定箇所に筒状の窪み部5を形成しており、その内部に墓石用花器1が設置される。この場合、外筒部3が内筒部4と一緒に窪み部5に納められる。
外筒部3および内筒部4は、例えばステンレススチールの金属体により形成されている。内筒部4の先端4Aはラッパ状に広がっており、先端4A寄り中間部には、外筒部3の先端縁に被冠する蓋部材4B(断面略円弧状)を形成している。
窪み部5は、ドレイン孔(図示せず)を介して外部と連通しており、窪み部5に溜まる雨水などは外部に排出されるようになっている。
窪み部5は、ドレイン孔(図示せず)を介して外部と連通しており、窪み部5に溜まる雨水などは外部に排出されるようになっている。
内筒部4は、花卉類7を収容し、所定の環状空間Gを介して外筒部3に略同芯的に配置されている。内筒部4の下端部には、環状空間Gに連通する複数の連通孔4aが同一径寸法で周方向に等間隔に形成されている。
上記構成では、内筒部4の水6aは、活けられた花卉類7により腐敗が進行し、時間の経過に伴って濃度を増す。濃度を増した水6aは、連通孔4aを介して外筒部3の環状空間Gに流入し、環状空間G内の新鮮な水6は連通孔4aを介して内筒部4に供給される。このため、内筒部4の水6aは、外筒部3の新鮮な水6を得て、腐敗の進行を抑制することにより、花卉類7を新鮮な状態で長持ちさせることができる。また、内筒部4の蒸発水分を外筒部3内の水6が補うとも考えられるため、この点からも花卉類7を長持ちさせることに寄与する。
墓石2に花卉類7を供える際、外筒部3に内筒部4を設置するだけでよいため、取り扱い易く簡便な構成で済み、コスト的にも有利である。しかも、外筒部3は、墓石2の窪み部5内に設置されるため、風圧を受けたり、動物などに触れられても転倒せず、花卉類7の倒れを防止する効果も得られる。
図2は本発明の実施例2を示す。実施例2が実施例1と異なるところは、内筒部4で蓋部材4Bの直下に径大部4Cを膨出形成したことである。この径大部4Cは、外筒部3の先端内周部3Aに着脱可能に嵌合する。このため、径大部4Cは、内筒部4を外筒部3に位置決めする部材として働く。
図3は本発明の実施例3を示す。実施例3が実施例1と異なるところは、外筒部3の底部に凸部3bを設け、内筒部4の底部に、凸部3bに嵌合する凹部4bを形成したことである。このため、内筒部4を外筒部3に位置決めでき、内筒部4を外筒部3に設置し易くなる。上記とは反対に、外筒部3の底部に凹部を設け、内筒部4の底部に凹部に嵌合する凸部を形成してもよい。
なお、実施例3では、以下の実施例4〜14と同様に、実施例1、2における内筒部4の先端4Aおよび蓋部材4Bを省略して簡素化している。これら先端4Aおよび蓋部材4Bについては、排除するものではなく、必要な場合には形成してもよい。
なお、実施例3では、以下の実施例4〜14と同様に、実施例1、2における内筒部4の先端4Aおよび蓋部材4Bを省略して簡素化している。これら先端4Aおよび蓋部材4Bについては、排除するものではなく、必要な場合には形成してもよい。
図4は本発明の実施例4を示す。実施例4が実施例3と異なるところは、内筒部4の外周部に、外筒部3の内周部に嵌合するフランジ部4cを延設したことである。
この場合、フランジ部4cが内筒部4を外筒部3に位置決めするように働き、実施例2と同様に内筒部4を外筒部3に設置し易くなる。
この場合、フランジ部4cが内筒部4を外筒部3に位置決めするように働き、実施例2と同様に内筒部4を外筒部3に設置し易くなる。
図5は本発明の実施例5を示す。実施例5が実施例3と異なるところは、外筒部3の内周部に、内筒部4の外周部に当接する四個の案内片部10を周方向に90度の角度間隔で間欠形成したことである。この場合、案内片部10が内筒部4を外筒部3に位置決めするように働き、実施例2と同様に内筒部4を外筒部3に設置し易くなる。
この場合、内筒部4の下端部4eは、先細りのテーパ状に窄み、内筒部4を案内片部10に導き易くしている。
この場合、内筒部4の下端部4eは、先細りのテーパ状に窄み、内筒部4を案内片部10に導き易くしている。
図6は本発明の実施例6を示す。実施例6が実施例3と異なるところは、外筒部3の底部にボルト部3eを設け、内筒部4の底部にボルト部3eに螺合するナット部4fを形成したことである。この場合、ボルト部3eとナット部4fとを螺合させることにより、内筒部4を外筒部3に位置決め状態に固定することができる。
ボルト部3eおよびナット部4fの形成位置については、上記とは反対に、外筒部3の底部にナット部を設け、内筒部4の底部にナット部に螺合するボルト部を形成してもよい。
ボルト部3eおよびナット部4fの形成位置については、上記とは反対に、外筒部3の底部にナット部を設け、内筒部4の底部にナット部に螺合するボルト部を形成してもよい。
図7は本発明の実施例7を示す。実施例7が実施例3と異なるところは、外筒部3の内周部に三角形状の係合片部3fを周方向に間欠形成し、内筒部4の外周部に同様の係合片部4gを設けたことである。これにより、内筒部4を外筒部3に対して周方向に回動させると、互いの係合片部3f、4gの斜辺部が係合する。この結果、係合片部3f、4gがバヨネット機構11を構成し、内筒部4を外筒部3に抜止め状態に固定する。
この場合、外筒部3に対する内筒部4の回動変位により、バヨネット機構11が働いて内筒部4が外筒部3に固定されるため、外筒部3および内筒部4を一体物として取り扱い易くなる。この際、内筒部4を外筒部3で上記とは逆方向に回動することで、互いの係合片部3f、4gが離れ合って内筒部4を外筒部3から容易に取り出すことができる。
図8は本発明の実施例8を示す。実施例8が実施例3と異なるところは、内筒部4の外側部を外筒部3に内接する波形状に曲成したことである。このため、内筒部4を外筒部3に位置決めし易くなって管理や取り扱いが簡単になる。
図9は本発明の実施例9を示す。実施例9が実施例3と異なるところは、外筒部3の内底面に、内筒部4の底部が当接する十字形の隆起部12を形成したことである。
この場合、連通孔4aを内筒部4の底部4jに設けている。内筒部4の底部が外筒部3の底部3jから浮き上がるので、環状空間Gの新鮮な水6が連通孔4aを介して内筒部4の水6aと入れ替わることができる。
この場合、連通孔4aを内筒部4の底部4jに設けている。内筒部4の底部が外筒部3の底部3jから浮き上がるので、環状空間Gの新鮮な水6が連通孔4aを介して内筒部4の水6aと入れ替わることができる。
図10の(a)は本発明の実施例10を示す。実施例10が実施例3と異なるところは、外筒部3と内筒部4とが一体的となったことである。
すなわち、外筒部3の内周部と内筒部4の外周部とが、周方向に間欠配置された複数の架橋片部13により連結されている。これにより、外筒部3と内筒部4とを一体物と見なし、管理や取り扱いを簡素化することができる。
すなわち、外筒部3の内周部と内筒部4の外周部とが、周方向に間欠配置された複数の架橋片部13により連結されている。これにより、外筒部3と内筒部4とを一体物と見なし、管理や取り扱いを簡素化することができる。
図10の(b)は本発明の実施例11を示す。実施例11が実施例3と異なるところは、外筒部3の内周部には、雌ねじ部3gを形成したリング部14を設けたことである。
内筒部4の外周部には、雌ねじ部3gに螺進退可能に螺合する雄ねじ部4hが形成されている。
この場合、内筒部4を外筒部3に対して正逆回転することにより、雄ねじ部4hが雌ねじ部3gに螺進退するので、外筒部3に対する内筒部4の突出長さを調節することができる。このため、内筒部4の突出長さを、花卉類7の茎の長さに応じて大小調整することができて便利である。
内筒部4の外周部には、雌ねじ部3gに螺進退可能に螺合する雄ねじ部4hが形成されている。
この場合、内筒部4を外筒部3に対して正逆回転することにより、雄ねじ部4hが雌ねじ部3gに螺進退するので、外筒部3に対する内筒部4の突出長さを調節することができる。このため、内筒部4の突出長さを、花卉類7の茎の長さに応じて大小調整することができて便利である。
図11の(a)は本発明の実施例12を示す。実施例12が実施例3と異なるところは、内筒部4の外側部が外筒部3に内接する星形をなすことである。このため、実施例8と同様に、内筒部4を外筒部3に位置決めし易くなって管理や取り扱いが簡単になる。
図11の(b)は本発明の実施例13を示す。実施例13が実施例3と異なるところは、内筒部4の外側部が外筒部3に内接する十字形をなすことである。このため、実施例8と同様に、内筒部4を外筒部3に位置決めし易くなって管理や取り扱いが簡単になる。
図11の(c)は本発明の実施例14を示す。実施例14が実施例3と異なるところは、内筒部4の外側部が外筒部3に内接する正方形をなすことである。このため、実施例8と同様に、内筒部4を外筒部3に位置決めし易くなって管理や取り扱いが簡単になる。
(変形例)
(a)上記実施例1〜14で用いた花卉類7は、内筒部4に代わって環状空間Gに活けるようにしてもよい。
(b)実施例8、12〜14における外筒部3については、内筒部4に対応する形状となるように設定してもよい。
(a)上記実施例1〜14で用いた花卉類7は、内筒部4に代わって環状空間Gに活けるようにしてもよい。
(b)実施例8、12〜14における外筒部3については、内筒部4に対応する形状となるように設定してもよい。
(c)実施例5における案内片部10は、四個に限らず、それ以上の五個、六個などに設定してもよい。
(d)外筒部3および内筒部4の材質については、ステンレススチールに限らず、プラスチック、陶磁器、青銅や真鍮などを用いてもよい。内筒部4の連通孔4aは、同一径寸法に限らず、互いに異なる径寸法を有するように設定してもよい。
(d)外筒部3および内筒部4の材質については、ステンレススチールに限らず、プラスチック、陶磁器、青銅や真鍮などを用いてもよい。内筒部4の連通孔4aは、同一径寸法に限らず、互いに異なる径寸法を有するように設定してもよい。
本発明の墓石用花器は、墓石の所定箇所に設けられた筒状の窪み部に、水と花卉類とを一緒に入れて供えられる内筒部と外筒部とから成り、水の蒸発を補ったり腐敗を抑えることにより、墓石に供えた花卉類を新鮮な状態で長持ちさせることができる。簡素な構造で、取り扱いが簡易なため、墓石用花器の需要を喚起し、機材部品の流通を介して機械業界に広く適用することができる。
1 墓石用花器
2 墓石
3 外筒部
3b 凸部
3e ボルト部
3f 係合片部
3g 雌ねじ部
3j 外筒部の底部
4 内筒部
4a 連通孔
4b 凹部
4c フランジ部
4f ナット部
4g 係合片部
4h 雄ねじ部
4j 内筒部の底部
5 窪み部
6 環状空間の水
6a 内筒部の水
7 花卉類
10 案内片部
11 バヨネット機構
12 隆起部
13 架橋片部
14 リング部
G 環状空間
4A 内筒部の先端
4B 蓋部材
2 墓石
3 外筒部
3b 凸部
3e ボルト部
3f 係合片部
3g 雌ねじ部
3j 外筒部の底部
4 内筒部
4a 連通孔
4b 凹部
4c フランジ部
4f ナット部
4g 係合片部
4h 雄ねじ部
4j 内筒部の底部
5 窪み部
6 環状空間の水
6a 内筒部の水
7 花卉類
10 案内片部
11 バヨネット機構
12 隆起部
13 架橋片部
14 リング部
G 環状空間
4A 内筒部の先端
4B 蓋部材
Claims (14)
- 墓石の所定箇所に設けられた筒状の窪み部に、水と花卉類とを一緒に入れて供える墓石用花器であって、
前記窪み部内に設置される外筒部と、
この外筒部内に所定の環状空間を介して置かれ、下端部に前記環状空間に連通する連通孔が形成された内筒部とを具備してなることを特徴とする墓石用花器。 - 前記外筒部および前記内筒部のうち一方の底部には凹部が設けられ、他方の底部には、前記凹部に嵌合する凸部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の墓石用花器。
- 前記内筒部の外周部には、前記外筒部の内周部に嵌合するフランジ部が延設されていることを特徴とする請求項1に記載の墓石用花器。
- 前記外筒部の内周部には、前記内筒部の外周部に当接する四個以上の案内片部が周方向に間欠形成されていることを特徴とする請求項1に記載の墓石用花器。
- 前記外筒部および前記内筒部のうち一方の底部にはボルト部が設けられ、他方の底部には、前記ボルト部に螺合するナット部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の墓石用花器。
- 前記外筒部の内周部および前記内筒部の外周部には、係合片部が周方向に間欠形成されており、前記内筒部を前記外筒部に対して周方向に回動することにより、互いの係合片部が係合し合って、前記内筒部を前記外筒部から抜止め状態に固定するバヨネット機構を構成していることを特徴とする請求項1に記載の墓石用花器。
- 前記内筒部の外側部は、前記外筒部に内接するように波形状に曲成されていることを特徴とする請求項1に記載の墓石用花器。
- 前記外筒部の内底面には、前記内筒部の底部が当接する十字形の隆起部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の墓石用花器。
- 前記外筒部の内周部と前記内筒部の外周部とは、周方向に間欠形成された複数の架橋片部により一体的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の墓石用花器。
- 前記外筒部の内周部には、雌ねじ部を形成したリング部が設けられ、前記内筒部の外周部には、前記雌ねじ部に螺進退可能に螺合する雄ねじ部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の墓石用花器。
- 前記内筒部の外側部は、前記外筒部に内接する十字形をなしていることを特徴とする請求項1に記載の墓石用花器。
- 前記内筒部の外側部は、前記外筒部に内接する星形をなしていることを特徴とする請求項1に記載の墓石用花器。
- 前記内筒部の外側部は、前記外筒部に内接する正方形をなしていることを特徴とする請求項1に記載の墓石用花器。
- 前記内筒部の先端はラッパ状に開拡しているとともに、外周部は前記外筒部の先端縁に被冠する蓋部材を形成していることを特徴とする請求項1に記載の墓石用花器。
Priority Applications (1)
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JP (1) | JP2007162312A (ja) |
Cited By (1)
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-
2005
- 2005-12-13 JP JP2005359370A patent/JP2007162312A/ja active Pending
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