JP3106137U - 底面給水用の園芸鉢 - Google Patents

Abstract

【課題】 同一な形状の中鉢において、多様な形状の外鉢に対する適合性を有し、尚かつ簡単な取替え機能を持った園芸鑑賞鉢を開発しようとするものである。
【解決の手段】 中鉢（１）に吊り下げ器具（３）を合体させ、外鉢（２）の上部内側に中鉢を掛けることにより構成される。
【選択図】図１

Description

本考案は、底面給水方式を利用した二重構造の園芸鑑賞鉢に関するものである。

従来、植物の管理を省力化または最適化することを目的とした、低部に貯水機能を備えた外鉢を持った二重構造の園芸鑑賞鉢は多くあるが、中鉢が外鉢の底部に落ち込まないようにするための方法として以下の３つの方法が知られている。
（イ）図２に示すように、外鉢の形状を中鉢が外鉢の内側の一部または全部が接触するようにして、中鉢が外鉢の底部に落ち込まないようにしている。（ロ）外鉢の上に中鉢の一部が接触して、中鉢が外鉢の底部に落ち込まないようにしている。（ハ）外鉢の中に台状の構造物を置いてその上に中鉢を置き、中鉢が外鉢の底部に落ち込まないようにしている。
前記（イ）と（ロ）の場合、中鉢が外鉢の底部に落ち込まないようにするためには、内鉢と外鉢の形状が適合している必要があった、よって外鉢の形状において汎用性が無く、外鉢に多様なデザインを用いることが困難となっていた。前記（ハ）では別途台状の構造物が必要であり、外鉢の高さに対する汎用性に欠けていた。

本考案は、それらの欠点を除いて、同一な形状の中鉢において外鉢の口径と高さと形状に対する幅広い適合性を有し、尚かつ外鉢の簡単な取替え機能を持った二重構造の園芸鑑賞鉢を開発しようとするものである。

上記の目的を達成するために、本考案は側面または上部に吊り下げ器具を合体させた中鉢を外鉢の上部内側に掛けることにより構成される。いまその解決手段を図面に追いながら説明する。
図１に示すように、吊り下げ器具（３）の一端を中鉢（１）と合体させる。吊り下げ器具のもう一端は逆Ｕ字の形状になっている。中鉢（１）に合体した吊り下げ器具（３）のＵ字部を、外鉢（２）の上部内側に掛ける。

中鉢を外鉢の上部内側に掛けるだけなので、外鉢の口径と高さと形状に影響されずに中鉢を外鉢の一定の高さに簡単に固定できる。外鉢には一般に広く使用されているコップや花瓶なども使う事ができる。同一の中鉢を使って外鉢を変えるだけで、見た目にも飽きることなく色々な外鉢の形状や材質を楽しむ事ができる。

本考案は以上のような構成であることから、これを使用するときは以下のようにする。底部に給水ひも（４）を取り付けた中鉢に植物を植える。側面または上部に吊り下げ器具（３）を合体させた中鉢を外鉢の上部内側に掛ける。外鉢に入れた水に給水ひも（４）が接し、また中鉢の底部と水面との間に空間（６）が存在する高さに中鉢を設置する。給水ひもの毛細管現象により外鉢の水を適度な水分量だけ中鉢内の植物に与ることができる。外鉢の水が減少したら吊り下げ器具付きの中鉢を取り出し、外鉢に水を足す。

なお中鉢に吊り下げ器具を合体させる方法には、（イ）中鉢を吊り下げ器具で挟む方法、（ロ）接着剤で付ける方法、（ハ）ビス止めする方法、（ニ）中鉢と取り付け器具を一体的に成型する方法などがある。

本考案の一実施形態を示す断面図である。 従来技術の一実施形態を示す断面図である。

符号の説明

１中鉢
２外鉢
３吊り下げ器具
４給水ひも
５水
６空間

Claims (1)

1. 側面または上部に吊り下げ器具（３）を合体させた中鉢を外鉢の上部内側に掛けたことを特徴とする、二重構造を持った底面給水用の園芸鑑賞鉢。

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