JP2007160954A - 車両の乗員拘束装置用ガス発生器 - Google Patents

車両の乗員拘束装置用ガス発生器 Download PDF

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Abstract

【課題】 組立が容易な車両の乗員拘束装置用ガス発生器の提供。
【解決手段】 ディフューザシェル内面1aとフィルタ端面7aが当接して形成される外側隅部40に接着剤42が塗布されている。この接着剤42により、ディフューザシェル1とフィルタ7が固定されている。接着剤42を外側隅部40に塗布するため、塗布の有無の確認が容易で、乾燥も早い。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の乗員拘束装置用ガス発生器及びその組立方法に関する。
ガス発生器の製造時において、ハウジング内部に各部品を組付ける際には、各々の部品がハウジングに対して固定されているほうが組み立てやすい。特に筒状のフィルタの内部に燃焼室を形成するガス発生器では、最初にフィルタをハウジングに対して位置決めしておかないと、ガス発生剤を燃焼室内に充填しにくくなる。また組立中に各部品が外れないようにしておくことも必要となる。
特許文献1では、下容器2の内周面に、冷却・フィルタ部材7と内側筒1dとの間に存在するバイパス防止部材が配置されている。バイパス防止部材は、フィルターシールの機能を果たしており、フィルタ7と内側筒1dとの間に圧入されている。このフィルタシール部材25は、燃焼ガスのバイパス防止機能以外にも、2筒型ハウジング構造における冷却・フィルタ部材7の位置決めの役目もある。
特許文献2では、濾過フィルタの内周面上端側には、逆L字状に形成された部材23を配置して、フィルタ端部からのスラグ流出を防止しているが、そのほかにもフィルタの端面に接着剤を塗布してシールすることが開示されている。
特開2004−291965号公報 実開平7−31518号公報
本発明は、組立が容易な車両の乗員拘束装置用ガス発生器及びその組立方法を提供することを課題とする。
(請求項1)
本発明は、課題の解決手段として、
ガス排出口を有するハウジング内にガス発生剤と筒状又は板状のフィルタを有しており、前記ハウジング内面と前記フィルタの一面が接触した状態で、前記フィルタが前記ハウジングに固定されているものであり、
前記固定手段として、前記ハウジング内面と前記フィルタの一面との接触により形成される内側隅部及び外側隅部の少なくとも一方に接着剤が塗布されている、車両の乗員拘束装置用ガス発生器を提供する。
ガス発生器におけるフィルタは、ガス発生剤の燃焼により発生した高温の燃焼ガスを冷却したり、燃焼ガス中に含まれる燃焼残渣を濾過したりする役目をする部品であり、ガス発生剤が充填された空間(燃焼室)とガス排出口との間に配置される。ガス発生器の構造により、フィルタの形状、大きさ、構造も異なる。
フィルタを収容するハウジングはガス発生器の外殻を形成するもので、通常は、いずれか一方がガス排出口を有する第1ハウジング(又は第1シェル)と第2ハウジング(又は第2シェル)との組み合わせからなるものであるが、これに限定されるものではない。
このハウジング内にフィルタを収容するとき、フィルタの位置決めをする必要があるが、本発明では、フィルタを接着剤にて固定するものであるため、位置決め部材(例えば、ハウジング内面に設けられた凹凸又は凹凸を形成する別部材)が不要となる。よって、位置決め部材に代えて接着剤を使用することから、ガス発生器の構成部品を減らしたり、構造を単純にしたりすることができ、全体を軽量化することができる。
本発明では、ハウジング内面とフィルタの一面との接触により形成される、曲線状又は直線状の内側隅部及び外側隅部の少なくとも一方に接着剤が塗布されており、ハウジング内面とフィルタの一面の接触面には接着剤は塗布されていないことが好ましい。よって、塗布後の接着剤は空気に接触した状態が維持されているため、乾燥も促進される。
接着剤は、曲線状又は直線状の内側隅部及び外側隅部に対して、連続的に塗布してもよいし、不連続に複数箇所に分けて塗布してもよい。また、接着剤は、前記外側隅部に塗布した方が、組立工程時において、接着剤の塗布の有無の確認が容易であるため好ましい。
本発明では、接着剤はフィルタをハウジングに取り付けるときの固定手段として用いているが、フィルタ端部におけるガスのショートパス防止手段としても使用することができる。
発生した燃焼ガスは、全てがフィルタを通過した後にガス排出口から排出される必要があり、フィルタを通過しないで排出されるショートパスの防止は重要である。このショートパスは、ハウジングとフィルタの接触面において発生する可能性があるため、本発明のように、曲線状又は直線状の内側隅部及び外側隅部に対して接着剤が塗布されていると、その接着剤はショートパスを防止するようにも作用する。
ショートパス防止という観点からは、内側隅部及び外側隅部に対して連続的に接着剤が塗布されていることが好ましいが、他のショートパス防止手段が設けられている場合は、接着剤は不連続に塗布されていてもよい。
本発明のガス発生器は、所定状態にて、接着剤によりフィルタがハウジングに固定されているものであり、フィルタを用いている公知のガス発生器の全てに適用することができる。
(請求項2)
本発明は、課題の他の解決手段として、前記フィルタの一面が、前記ハウジング内面と接触により形成される内側隅部及び外側隅部の少なくとも一方に凹部、切り欠き又は溝を有しており、前記凹部、切り欠き又は溝内に接着剤が塗布されている、請求項1記載の車両の乗員拘束装置用ガス発生器を提供する。
フィルタとして、ハウジング内面と接触する面に凹部、切り欠き又は溝を有するものを用いることにより、前記内側隅部及び外側隅部において凹部、切り欠き又は溝を存在させることができる。そして、その凹部、切り欠き又は溝に接着剤を塗布することにより、接着剤と、ハウジング内面及びフィルタの一面との接触面積を増加させることができると共に、塗布作業も容易になる。
(請求項3)
本発明は、課題の他の解決手段として、前記フィルタが、前記ハウジング内面により荷重を加えられ、圧縮されている、請求項1又は2記載の車両の乗員拘束装置用ガス発生器を提供する。
このように、ハウジングにより荷重を加えてフィルタを圧縮することで、フィルタの固定強度がより高められる。このため、ハウジング内面に対するフィルタの接触強度が大きくなり、燃焼時にハウジングが多少変形しても、上記したショートパスの防止効果は十分に発揮される。
(請求項4)
本発明は、課題の他の解決手段として、前記接着剤がセラミックス接着剤である、請求項1〜3のいずれかに記載の車両の乗員拘束装置用ガス発生器を提供する。
夏季には、車両内の温度も上昇するため、車両の通常の耐用年数である10年以上の間、フィルタの固定を確実にする観点と、ショートパス防止の観点から、耐熱性が高く、高温雰囲気でも接着強度を低下させることのないセラミックス接着剤を用いることが好ましい。セラミック接着剤としては、アルミナ系、ジルコニア系、マグネシア系の接着剤等を用いることができる。
更に接着剤としては、ガス発生剤の燃焼熱により、COやNOx等を発生させないものが好ましい。なお、フィルタ固定の機能のみに着目すれば、接着剤の耐熱性は150℃程度であればよいが、ガス発生剤の燃焼後の熱の影響を考えると、1000℃以上の耐熱性があるものが好ましい。
(請求項5)
本発明は、他の課題の解決手段として、
ハウジングが、少なくとも一方がガス排出口を有する第1ハウジングと第2ハウジングとの組み合わせからなる、請求項1〜5のいずれかに記載の車両の乗員拘束装置用ガス発生器の組立方法であり、
第1ハウジング内面に筒状のフィルタの一面を当接させる工程、
前記第1ハウジング内面と前記フィルタの一面との接触により形成される内側隅部及び外側隅部の少なくとも一方に接着剤を塗布し、乾燥させる工程、
前記筒状のフィルタ内にガス発生剤を充填する工程、及び
前記第1ハウジングに対して、第2ハウジングを合わせると共に、必要に応じて前記筒状のフィルタを軸方向に圧縮した状態にて、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを接合する工程、
を有している、車両の乗員拘束装置用ガス発生器の組立方法を提供する。
接着剤を使用することで、位置決め部材(例えば、ハウジング内面に形成された凹凸又は凹凸を形成する別部材)が不要となる。
接着剤を、第1ハウジング内面と前記フィルタの一面との接触面ではなく、上記のように内側隅部及び外側隅部の少なくとも一方に塗布した場合、前記接触面に塗布した場合と比べると、乾燥時間が短縮されるため、全体の組立時間が短縮される。また、フィルタをハウジングに組み込む前に、フィルタの内側隅部又は外側隅部に相当する部分に接着剤を塗布し、ハウジングに取り付けてもよく、その場合にも前記と同じ効果が得られる。
なお、フィルタの一面のハウジングとの接触面には接着剤が付着しないことが好ましいが、塗布作業により、一部の接着剤が前記接触面に付着することは許容される。
本発明のガス発生器の組立方法は、所定状態にて、接着剤によりフィルタをハウジングに固定する方法であり、フィルタを用いている公知のガス発生器の全ての組立方法として適用することができる。
本発明の車両の乗員拘束装置用ガス発生器は、高い性能を維持したまま、組立を容易にできる。
(1)図1に示すガス発生器
<ガス発生器>
図1は、本発明のガス発生器の縦断面図である。図1に示すガス発生器の構造は、特開平11−189126号公報の図1(但し、説明の都合上、前記図1中の18に相当する部材は消去している)に示されている。
ガス発生器は、ディフューザシェル1とクロージャシェル2からなるハウジング3と、このハウジング3内の収容空間に配設される点火手段(点火器4及び伝火薬5)と、これらにより点火されて燃焼ガスを発生するガス発生剤6と、ガス発生剤6を収容する燃焼室28を形成する筒状のフィルタ7とを含んでいる。
ディフューザシェル1とクロージャシェル2は、鉄板をプレスにより成形してなるものであり、それぞれのフランジ部19、20において溶接で一体化されている。ディフューザシェル1は、周壁部10にガス排出口11を有しており、ガス排出口11は内側からアルミテープ52で閉塞されている。クロージャシェル2は中央孔15を有しており、中央孔15から中央筒部材16が挿入されている。
中央筒部材16は鉄製の筒であり、ディフューザシェル2の天井面に溶接固定されている。この中央筒部材16の内側には、点火手段収容室23が形成され、センサ(図示せず)からの信号により作動する点火器4と、この点火器4により着火される伝火薬5が配置されている。中央筒部材16は、周方向に等間隔に形成された貫通孔54を有している。
フィルタ7の外側には、必要に応じて、特開平10−181516号公報の図1に示されている積層金網体からなる外層29を配置することができる。また、フィルタ7の下側端部には、必要に応じて、特開平10−181516号公報の図1に示されているプレート部材33を配置することもできる。
フィルタ7の上端面7aと、ディフューザシェル1の内面1aが接触して形成される外側隅部40に、接着剤42が塗布されており、この接着剤42により、フィルタ7とディフューザシェル1が固定されている。
接着剤42は、外側隅部40の全てに塗布されていてもよく、部分的に(例えば、均等間隔で複数箇所)塗布されていてもよい。なお、図1では、該当部位を理解し易いように、接着剤が塗布されていない状態の外側隅部40と、接着剤42が塗布された状態の外側隅部を示している。
また、接着剤42は、内側隅部41の全てに塗布されていてもよく、部分的に(例えば、均等間隔で複数箇所)塗布されていてもよい。なお、図1では、該当部位を理解し易いように、接着剤が塗布されていない状態の内側隅部41と、接着剤42が塗布された状態の内側隅部を示している。
なお、接着剤は、フィルタ7の下端面7bと、クロージャシェル2の内面2aが接触して形成される内側隅部及び/又は外側隅部に塗布されていてもよい。
接着剤としては、アルミナベースのセラミック接着剤、ジルコニアベースのセラミック接着剤、マグネシアベースのセラミック接着剤が使用できる。具体的には、(株)バイオロゴスのセラムエース、(株)オーディンクのセラマボンド等を用いることができる。
<組立方法>
図1に示すガス発生器の組立方法を説明する。
まず、中央筒部材16を接合したディフューザシェル1を、内面1aが底になるようにして平面上に置き、筒状のフィルタ7の端面7aを内面1a上に置く。
次に、ディフューザシェル1の内面1aとフィルタ7の端面7aとの接触により形成される外側隅部40の全体に、接着剤42を塗布する。その後、室温又は必要に応じて加温して乾燥させる。この作業により、フィルタ7がディフューザシェル1に対して固定される。
フィルタ7を固定した後、その内側にガス発生剤6を充填し、必要に応じて、その上にプレート部材を配設する。
その後、クロージャシェルの中央孔15を中央筒部材16に挿通して、クロージャシェルのフランジ部20をディフューザシェルのフランジ部19に重ね、レーザ溶接を行い、ディフューザシェル1とクロージャシェル2、及びクロージャシェル2と中央筒部材16を接合する。
フィルタ7の軸方向の高さは、ディフューザシェル1及びクロージャシェル2を組付けたときの軸方向の高さよりわずかに高く形成されているため、フィルタ7は、フランジ19、20同士を溶接したとき、軸方向に圧縮される。
これによってフィルタ7の両端面7a、7bが、ディフューザシェル1の内面1a、クロージャシェル2の内面2aにより強く押さえつけられ、その間からの燃焼ガスのショートパスの防止効果が高められる。
その後、中央筒部材16内に伝火薬5及び点火器4を挿入し、カシメなどの方法で点火器4を固定する。
なお、フィルタ7の端面7bとクロージャシェル2の内面2a側にも接着剤を塗布するときは、クロージャシェル2を取り付ける前に、フィルタ7の端面7bの外周縁又はクロージャシェル2の内面2aの所定位置に接着剤を塗布した後、クロージャシェル2を取り付ける。
このように構成された本ガス発生器において、衝撃をセンサ(図示せず)が感知すると、その信号が点火器4に送られて点火器4が作動し、これによって伝火薬5が着火して高温の火炎を生成する。この火炎は貫通孔54より噴出し、燃焼室28内のガス発生剤6を点火する。
ガス発生剤6が燃焼して高温・高圧のガスを生成すると、この燃焼ガスは、フィルタ7の全領域を通過し、その間に効果的に冷却され、燃焼残渣が捕集され、冷却・浄化された燃焼ガスは、ガス通路(間隙9)を通り、アルミニウムテープ52の壁を破ってガス排出口11より噴出し、エアバッグ(図示せず)内に流入する。これによりエアバッグが膨張し、乗員と堅い構造物の間にクッションを形成して衝撃から乗員を保護する。
図1のガス発生器では、外側隅部40の全てに連続して接着剤42が塗布されており、これがシール作用を発現するため、燃焼ガスやその中に含まれる残渣のショートパス防止効果が得られる。
(2)図2に示すフィルタを用いたガス発生器
図2は、図1のガス発生器で使用するフィルタ7の別の実施形態の斜視図である。
フィルタ17は、端面17a側の外周縁8に等間隔で形成された計6箇所の凹部18aを有している。そして、フィルタ17を図1のフィルタ7のように配置したとき、ディフューザシェル1の内面1aとフィルタ端面17aとの間に凹部18aが位置するため、6箇所の接着剤塗布部が形成されることになる。なお、場合により、端面17b側にも、同様の凹部を設けることができる。
フィルタ17を用いて、図1に示すガス発生器を組み立てるときは、フィルタ端面17aをディフューザシェル1の内面1aに当接させた後に、凹部18aに接着剤を塗布してもよいし、フィルタ17の凹部18aに接着剤を塗布した後、フィルタ端面17aをディフューザシェル1の内面1aに当接させてもよい。
このように凹部18aを有するフィルタ17を用いることにより、フィルタ17及びディフューザシェル1と接着剤42との接触面積をより広くとることができるほか、塗布作業も容易になる。
(3)図3に示すフィルタを用いたガス発生器
図3は、図1のガス発生器で使用するフィルタ7の更に別の実施形態の斜視図である。
フィルタ27は、端面27a側の外周縁の全周に形成された切り欠き(段差部)18bを有している。そして、フィルタ27を図1のフィルタ7のように配置したとき、ディフューザシェル1の内面1aとフィルタ端面27aとの間に切り欠き18bが位置するため、環状の接着剤塗布部が形成されることになる。なお、場合により、端面27b側にも、同様の切り欠きを設けることができる。
図3に示すフィルタ27を用いて、図1に示すガス発生器を組み立てるときは、フィルタ端面27aをディフューザシェル1の内面1aに当接させた後に、切り欠き18bに接着剤を塗布してもよいし、フィルタ27の切り欠き18bに接着剤を塗布した後、フィルタ端面27aをディフューザシェル1の内面1aに当接させてもよい。
このように図3に示す切り欠き18bを有するフィルタ27を用いることにより、フィルタ27及びディフューザシェル1と接着剤14との接触面積をより広くとることができるほか、塗布作業も容易になる。
(4)図4に示すガス発生器
<ガス発生器>
図4は、本発明のガス発生器の縦断面図である。図4に示すガス発生器の構造自体は公知のものであり、特開平10−181516号公報の図2(但し、説明の都合上、前記図2中の91に相当する部材は消去している)に示されている。
ガス発生器は、ディフューザシェル61とクロージャシェル62からなるハウジング63と、このハウジング63内の収容空間に配設される点火器64と、これらにより点火されて燃焼ガスを発生するガス発生剤66と、ガス発生剤66を収容する燃焼室84を形成する筒状のフィルタ67とを含んでいる。
ディフューザシェル61とクロージャシェル62は、鉄板をプレスにより成形してなるものであり、それぞれのフランジ部86、87において溶接で一体化されている。ディフューザシェル61は、周壁部にガス排出口77を有しており、ガス排出口77は内側からアルミテープ96で閉塞されている。
フィルタ67の外側には、必要に応じて、特開平10−181516号公報の図1に示されている積層金網体からなる外層29を配置することができる。
フィルタ67の上端面67aと、ディフューザシェル61の内面61aが接触して形成される外側隅部90に、接着剤92が塗布されており、この接着剤92により、フィルタ67とディフューザシェル61が固定されている。
接着剤92は、外側隅部90の全てに塗布されていてもよく、部分的に(例えば、均等間隔で複数箇所)塗布されていてもよい。なお、図4では、該当部位を理解し易いように、接着剤が塗布されていない状態の外側隅部90と、接着剤92が塗布された状態の外側隅部を示している。
また、接着剤92は、内側隅部91の全てに塗布されていてもよく、部分的に(例えば、均等間隔で複数箇所)塗布されていてもよい。なお、図4では、該当部位を理解し易いように、接着剤が塗布されていない状態の内側隅部91と、接着剤92が塗布された状態の内側隅部を示している。
なお、接着剤は、フィルタ67の下端面67bと、クロージャシェル62の内面62aが接触して形成される内側隅部及び/又は外側隅部に塗布されていてもよい。
<組立方法>
図4に示すガス発生器の組立方法を説明する。
まず、クロージャシェル62を、内面62aが底になるようにして平面上に置き、筒状のフィルタ67の端面67bを内面62a上に置く。
次に、クロージャシェル62の内面62aとフィルタ67の端面67bとの接触により形成される外側隅部90の全体に、接着剤92を塗布する。その後、室温又は必要に応じて加温して乾燥させる。この作業により、フィルタ67がクロージャシェル62に対して固定される。
フィルタ67を固定した後、その内側にガス発生剤66を充填し、必要に応じて、その上にガス発生剤を保持するためのプレート部材を配設する。
その後、クロージャシェルのフランジ部87にディフューザシェルのフランジ部86を重ね、レーザ溶接を行い、ディフューザシェル61とクロージャシェル62を接合する。
フィルタ67の軸方向の高さは、ディフューザシェル61及びクロージャシェル62を組付けたときの軸方向の高さよりわずかに高く形成されているため、フランジ86、87同士を溶接したときに、軸方向に圧縮される。
これによってフィルタ67の両端面67a、67bが、ディフューザシェル61の内面61a、クロージャシェル62の内面62aにより強く押さえつけられ、その間からの燃焼ガスのショートパスの防止効果が高められる。
なお、フィルタ67の端面67aとディフューザシェル61の内面61a側にも接着剤を塗布するときは、ディフューザシェル61を取り付ける前に、フィルタ67の端面67aの外周縁又はディフューザシェル61の内面61aの所定位置に接着剤を塗布した後、ディフューザシェル61を取り付ける。
このように構成された本ガス発生器において、衝撃をセンサ(図示せず)が感知すると、その信号が点火器64に送られて点火器64が作動し、高温の火炎を生成する。この火炎は、燃焼室84内のガス発生剤66を点火する。
ガス発生剤66が燃焼して高温・高圧のガスを生成すると、この燃焼ガスは、フィルタ67の全領域を通過し、その間に効果的に冷却され、燃焼残渣が捕集され、冷却・浄化された燃焼ガスは、ガス通路を通り、アルミニウムテープ96の壁を破ってガス排出口77より噴出し、エアバッグ(図示せず)内に流入する。これによりエアバッグが膨張し、乗員と堅い構造物の間にクッションを形成して衝撃から乗員を保護する。
図4のガス発生器では、外側隅部90の全てに連続して接着剤92が塗布されており、これがシール作用を発現するため、燃焼ガスやその中に含まれる残渣のショートパス防止効果が得られる。
本発明のガス発生器の縦断面図。 図1のフィルタの別実施形態の斜視図。 図1のフィルタのさらに別実施形態の斜視図。 本発明の他実施形態のガス発生器の縦断面図。
符号の説明
1、61 ディフューザシェル
2、62 クロージャシェル
3、63 ハウジング
7、17、27、67 フィルタ

Claims (5)

  1. ガス排出口を有するハウジング内にガス発生剤と筒状又は板状のフィルタを有しており、前記ハウジング内面と前記フィルタの一面が接触した状態で、前記フィルタが前記ハウジングに固定されているものであり、
    前記固定手段として、前記ハウジング内面と前記フィルタの一面との接触により形成される内側隅部及び外側隅部の少なくとも一方に接着剤が塗布されている、車両の乗員拘束装置用ガス発生器。
  2. 前記フィルタの一面が、前記ハウジング内面と接触により形成される内側隅部及び外側隅部の少なくとも一方に凹部、切り欠き又は溝を有しており、前記凹部、切り欠き又は溝内に接着剤が塗布されている、請求項1記載の車両の乗員拘束装置用ガス発生器。
  3. 前記フィルタが、前記ハウジング内面により荷重を加えられ、圧縮されている、請求項1又は2記載の車両の乗員拘束装置用ガス発生器。
  4. 前記接着剤がセラミックス接着剤である、請求項1〜3のいずれかに記載の車両の乗員拘束装置用ガス発生器。
  5. ハウジングが、いずれか一方がガス排出口を有する第1ハウジングと第2ハウジングとの組み合わせからなる、請求項1〜4のいずれかに記載の車両の乗員拘束装置用ガス発生器の組立方法であり、
    第1ハウジング内面に筒状のフィルタの一面を当接させる工程、
    前記第1ハウジング内面と前記フィルタの一面との接触により形成される内側隅部及び外側隅部の少なくとも一方に接着剤を塗布し、乾燥させる工程、
    前記筒状のフィルタ内にガス発生剤を充填する工程、及び
    前記第1ハウジングに対して、第2ハウジングを合わせると共に、必要に応じて、前記筒状のフィルタを軸方向に圧縮した状態にて、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを接合する工程、
    を有している、車両の乗員拘束装置用ガス発生器の組立方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022239727A1 (ja) * 2021-05-13 2022-11-17 日本化薬株式会社 ガス発生器

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WO2022239727A1 (ja) * 2021-05-13 2022-11-17 日本化薬株式会社 ガス発生器

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