JP2008018856A - 車両の人員拘束装置用ガス発生器 - Google Patents

車両の人員拘束装置用ガス発生器 Download PDF

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Abstract

【課題】 製造、組立が簡単な点火手段を有する車両の人員拘束装置用ガス発生器の提供。
【解決手段】 ハウジング底板13aの開口部37に面した位置に点火器カラー41に点火器本体42が固定された点火手段40Aが取り付けられている。点火器カラー41内には、別途成形された樹脂製のホルダ60が嵌め込まれることで、ホルダ60によりプラグ収容室55が形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、エアバッグ装置等に好適な車両の人員拘束装置用ガス発生器に関する。
エアバッグ装置等の車両の人員拘束装置用ガス発生器には、ガス源としてガス発生剤のみを使用するもの、アルゴンやヘリウム等の加圧ガスのみを使用するもの、両方を併用するものが知られている。いずれの形態のものでも、作動手段として点火器が使用されている。
特許文献1には、デュアルタイプの火工式点火システムの発明が開示されている。図1、図2に示される2つの点火器4は、金属リテーナ6のまわりに射出成形された非導電性(ナイロン等)のボディー8を有している。2つの点火器4は、射出成形されたボディー8によってベース16に接続されている。ボディー8は、リテーナ6の上下に配置され、内側にはプラグ接続部となる凹部(導電ピン14が存在している空間)が形成されている。
図1、図2のようなプラグ接続部となる凹部は、上記樹脂を用いた射出成形により形成できるため、金属の場合のような切削加工を適用する場合と比べると、加工が簡単であるため、製造コストの低減ができるので好ましい。
しかし、樹脂を金属に対して射出成形する場合、樹脂と接触する部分には少なくとも防錆処理が必要となる。特に金属として鉄を使用した場合には、錆が発生しやすく、樹脂との接触部分に錆が発生すると、その間に隙間が生じて、防湿性を低下させるおそれもある。このため、予め金属部分(リテーナ6)にめっき等の防錆処理をすることが必要になることから、工数が増加し、製造コストも低減できない。更に、ボディー8とベース16が接触した状態で点火器が取り付けられているため、固定強度上も不利となる。
US 6,763,764 B2
本発明は、点火器の製造工程が簡略化でき、ガス発生器の組立工程も簡略化できる、車両の人員拘束装置用ガス発生器を提供することを課題とする。
〔請求項1〕
請求項1の発明は、課題の解決手段として、
ガス排出口を有するハウジング内にガス源と点火手段を有しており、前記点火手段が、前記ハウジングが有する開口部から外部電源に接続されるものである車両の人員拘束装置用ガス発生器であって、
前記点火手段が、導電ピンを有する点火器本体が点火器カラーにかしめられて固定されたものであり、
前記点火器カラーが、前記導電ピンと接続するプラグを差し込むためのプラグ収容室を有しており、
前記プラグ収容室の少なくとも一部壁面が、前記点火器カラー内に配置された非導電性材料からなる、独立した部材のホルダにより形成されており、
前記ホルダが、前記開口部周縁を含むハウジング壁面及び前記点火器カラーに接触した状態で固定されているものである、車両の人員拘束装置用ガス発生器を提供する。
本発明のガス発生器は、ガス排出口を有するハウジング内に、ガス源、点火手段、必要に応じてクーラント・フィルタ、リテーナ等の構成部材が収容されたものである。ガス源は、ガス発生器のタイプに応じて、燃焼ガスを発生するガス発生剤、アルゴン、ヘリウム等の加圧ガス、又はそれらを併用したものから選択される。
ハウジングは、2つのシェル(例えば、ガス排出口を有するディフューザシェルと、点火器を取り付けるクロージャシェル)を、それぞれのフランジを合わせ、フランジの接触部分にて溶接一体化されたものを用いる。ハウジングには、いずれか一方のシェル(例えば、クロージャシェル)に、点火手段と接続するプラグを差し込むための開口部が形成されている。ディフューザシェルとクロージャシェルの溶接一体化は、点火手段、ガス源、フィルタ等の必要な部材を収容した後に行われる。
点火手段は、鉄等の金属製点火器カラーに点火器本体を嵌め込んだ後でかしめにより固定されたものである。必要に応じて、点火器カラーと点火器本体との間にシール材(樹脂やゴム製のガスケット等)を配置することもできる。
本発明では、点火器カラー内のプラグを差し込むためのプラグ収容室は、ハウジング開口部に面しており、少なくとも一部壁面が非導電性材料からなるホルダにより形成されている。
ホルダは、独立した部材、即ち、点火器カラーやハウジングとは別に成形したものを点火器カラー内に嵌め込んで取り付けるものであるから、ホルダと鉄等の金属製の点火器カラーを組み合わせる場合であっても、ホルダが接する点火器カラー表面の防錆処理は不要となる。ホルダは、ナイロン、ABS樹脂等の非導電性材料からなるもので、例えば、射出成形して得ることができる。なお、ホルダの内壁面には、特許文献1の図1、図2にも示されているとおり、プラグを差し込んだときの抜け落ち防止手段となる溝を形成してもよく、その他、凹凸、段差等を形成してもよい。これらの溝等も射出成形により一度に形成できるため、金属カラーのような切削加工が不要となる。
ホルダは、点火器カラーに嵌め込んでプラグ収容室の壁面の少なくとも一部を形成するものであるから、点火器カラーに嵌め込むことができる外部形状を有し、かつプラグを差し込むことができる内部形状を有しているものである。本発明では、射出成形時の不具合等により、ホルダの外部形状及び/又は外部形状が所望形状のものではない場合、ホルダのみを取り替えれば良く、点火器本体と点火器カラーはそのまま使用できるため、無駄がなくなる。
〔請求項2〕
請求項2の発明は、課題の解決手段として、
前記点火器カラーが、前記ハウジング開口部径よりも大きな内径を有するもので、前記開口部に面したハウジング内部に取り付けられており、
前記ホルダが、前記ハウジング開口部周縁、前記ハウジング開口部に近接する内壁面及び前記点火器カラー内壁面に接触した状態で固定されている、請求項1記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器を提供する。
このようにして点火器カラーを配置すると、開口部周縁、ハウジング開口部に近接する内壁面及び点火器カラー内壁面により、段差部が形成されるため、前記段差部と合致する形状のホルダを嵌め込むことにより、固定強度が高められる。
点火器カラーは、内部にホルダを嵌め込んだ状態にて、ハウジング開口部に面したハウジング内部(例えば、ディフューザシェルを被せる前のクロージャシェル内部)に配置した後、抵抗溶接によってハウジングの内壁面に直接固定する。このような溶接により、点火器カラー自体の固定強度も高められる。
〔請求項3〕
請求項3の発明は、課題の解決手段として、
前記ハウジング開口部周囲の壁面が内側に突き出されて環状壁面部が形成されており、
前記環状壁面部が、加工前のハウジング外壁面からなる環状周壁面と、加工前の開口部周縁からなる環状先端面を有しており、
前記点火器カラーが、前記環状先端面の一部に固定されており、
前記ホルダが、前記環状先端面の残部、前記環状周壁面及び前記点火器カラー内壁面に接触した状態で固定されている、請求項1記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器を提供する。
このようにして点火器カラーを配置すると、環状先端面の残部、環状周壁面及び点火器カラー内壁面により、段差部が形成されるため、前記段差部と合致する形状のホルダを嵌め込むことにより、ホルダのがたつきがなくなり、固定強度が高められる。
点火器カラーは、内部にホルダを嵌め込んだ状態にて、ハウジング開口部に面したハウジング内部(例えば、ディフューザシェルを被せる前のクロージャシェル内部)に配置した後、抵抗溶接等により、点火器カラーと環状先端面の接触部において固定する。このようにすることで、溶接部分とホルダ内壁面との間隔が大きくなり、溶接時の熱が前記ホルダ内壁面に伝わりにくくなるため、熱により、前記ホルダ内壁面が変形することが防止される。特に、前記ホルダ内壁面に形成されたプラグの抜け落ち防止手段となる凹凸、段差、溝等の熱変形が防止できる点で好ましい。
〔請求項4〕
請求項4の発明は、課題の解決手段として、
前記点火器カラーの内壁面が凹凸を有しており、前記点火器カラー内壁面に接触する前記ホルダの外壁面が、前記点火器カラー内壁面の凹凸と対応する形状の凹凸を有しており、前記接触する壁面同士の凹部と凸部が互いに嵌め込まれることで、前記ホルダの周方向への回転が阻止されている、請求項1〜3のいずれかに記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器を提供する。
点火器に対するプラグの接続方向は決まっているため、ガス発生器の運搬時(車両搭載前で、プラグ接続前)に外部振動を受けてガス発生器内のホルダが回転すると、そのままではプラグが接続できなくなり、ホルダの位置を元の位置に戻す作業が必要となる。しかし、上記のようにすることで、ホルダの回転が防止され、前記した問題の発生が防止される。
〔請求項5〕
請求項5の発明は、課題の解決手段として、
前記ホルダが、弾性材料からなる弾性ホルダで、中央部に穴を有する頂面と周面からなり、前記頂面及び前記周面が、穴と一体になった開裂部を有し、前記開裂部が、外力を加えると縮小され、外力を取り去ると当初形状に復元しようとするものであり、
前記点火器カラー内に配置された前記弾性ホルダが、前記点火器カラー内壁面を押圧した状態で固定されている、請求項1〜4のいずれかに記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器を提供する。
このような弾性ホルダを用いることにより、ハウジングに点火器カラーを溶接固定した後、ホルダを嵌め込むことができるため、溶接時の熱によるホルダへの悪影響が全くなくなる。ホルダを嵌め込むときは、ホルダの開裂部が閉塞されるように外力を加えて押し縮めた状態で嵌め込み、その後、外力を取り去ると開裂部が拡張されるため、点火器カラー内に弾性ホルダが固定される。
本発明の車両の人員拘束装置用ガス発生器は、構成部品である点火器の製造及び組立が容易である。
(図1のガス発生器)
図1は、車両の人員拘束装置用ガス発生器の縦断面図である。ガス発生器10は、天板12aと周壁12bを形成するディフューザシェル12と、底板13aと周壁13bを形成するクロージャシェル13が、溶接部14においてレーザー溶接により接合され、ハウジング11が形成されている。
ディフューザシェル12には、ガス排出口17が設けられ、防湿のため、アルミニウムのシールテープ18で閉塞されている。
ハウジング11内には、筒状フィルタ20が配置されている。筒状フィルタ20の端面21、22は、それぞれディフューザシェル12及びクロージャシェル13に形成された上部環状斜面14及び下部環状斜面15に当接されており、互いにハウジング11の軸方向に圧接されている。このため、上部環状斜面14及び下部環状斜面15と両端面21、22との接触面からの燃焼ガスのショートパスが防止される。筒状フィルタ20は、平編みの金網を多層に編み上げ、型内で圧縮したものや、一本の線材を連続的に何層にも巻回したものから実質的に構成されるものが使用されている。
筒状フィルタ20は、周壁部12b、13bとの間に間隙25を有するように配置されており、発生ガスが筒状フィルタ20の全領域を通過するため、濾過及び冷却効果が向上される。
ハウジング11内には、ハウジング11と同心円状にチューブ状部材30が配置されている。チューブ状部材30は、チューブ状の本体部31と、本体部31と一体に形成され、一端側の開口部周縁からハウジングの半径方向に延ばされた環状平面32とを有している。本体部31と環状平面32は、別部材が一体にされたものでもよい。
チューブ状部材30の内部空間は第1燃焼室35となり、外部空間は第2燃焼室36となる。第1燃焼室35内には、点火手段40と所要量の第1ガス発生剤(図示せず)が収容されている。
点火手段40は、点火器本体と点火器カラーの組み合わせからなるもので、ハウジング11(クロージャシェル13)の開口部37に面した位置に取り付けられており、図2に示す点火手段40A、又は別形態である図3に示す点火手段40Bを使用することができる。
第1ガス発生剤は、点火手段40の作動により着火燃焼して、第2ガス発生剤を着火燃焼させてエアバッグ膨張媒体となるガスを発生させるためのものであるほか、それ自体の燃焼による発生ガスもエアバッグの膨張に利用されるものである。
チューブ状部材30の本体部31には、円周方向及び軸方向のそれぞれに等間隔になるように複数の連通孔34が設けられており、第1燃焼室35と第2燃焼室36を連通している。連通孔34は、本体部31の外側からアルミニウムのシールテープで閉塞されている。
チューブ状部材30の環状平面32の先端部32aは、筒状フィルタ20の端面21と天板12aとの接触部分を塞ぐように当接され、ショートパス防止効果が高められている。チューブ状部材30の他端開口部側は点火手段40の外周面に嵌合され、点火手段40の火炎等が直接第2燃焼室36に流入しないようになっている。
第1ガス発生剤の燃焼温度は、第2ガス発生剤の燃焼温度よりも高くなるように設定されている。具体的には第1ガス発生剤として、燃料であるニトログアニジン、酸化剤である硝酸ストロンチウムに、更にバインダとしてカルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、残渣捕集剤として酸性白土を混合した組成のものを使用できる。第2ガス発生剤としては、燃料である硝酸グアニジン、酸化剤である塩基性酸化銅に、更にバインダーとしてカルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、冷却剤として水酸化アルミニウムを混合した組成のものを使用できる。
第1ガス発生剤と第2ガス発生剤は、公知の形状及び寸法のものを使用でき、形状及び寸法は同一でも異なっていてもよい。例えば、第1ガス発生剤として孔を有しないペレット形状のものを使用し、第2ガス発生剤として貫通孔を有した円柱状のものを使用してもよい。
図1に示すガス発生器10の動作を説明する。衝突を感知したときに衝撃センサからの指令を受け、点火手段40が作動して、第1燃焼室35内の第1ガス発生剤を着火燃焼させ、火炎及び高温ガスを発生させる。火炎及び高温ガスは、チューブ状部材30に設けられた複数の連通孔34(連通孔34を閉塞しているシールテープは破裂される)から第2燃焼室36内に噴射され、第2ガス発生剤を着火燃焼させ、エアバッグ膨張媒体となるガスを発生させる。
(図2の点火手段)
次に、図2に示す点火手段40Aについて説明する。図2は、本発明で使用できる点火器を含むガス発生器の部分縦断面図である。点火手段40Aは点火器カラー41に点火器本体42が固定されたものである。
点火器本体42は公知のものであり、点火部43と一対の導電性ピン44(図2では重なって1つとして表示している)を有している。点火部43内には、点火薬と接触した状態にて、ブリッジワイヤ(図示せず)が2本の導電性ピン44間に架け渡されている。点火器本体42の外周面は樹脂45で包囲されている。
点火器カラー41は、クロージャシェル13と同じ金属製で略筒状に形成されており、図2を基準として上側開口部に点火器本体42が取り付けられ、かしめ部46にてかしめることで点火器カラー41に固定されている。点火器カラー41と樹脂45の間には、シール部材が配置されていてもよい。
図2を基準として、点火器カラー41の下側開口部の内径は、クロージャシェル13の底板13aの中央部に形成された開口部37の径よりも大きく、前記下側開口部が開口部37に面するように配置されている。点火器カラー41の下側開口部の内径と底板13aの開口部37の径との大小関係に起因して、開口部周縁37a、ハウジング開口部37に近接する底板内壁面13b、点火器カラー内壁側面41aからなる段差部が形成されている。
点火器カラー41は、下側開口部周縁と底板13aとの接触部50(溶接部50)において、抵抗溶接により、溶接固定されている。
ホルダ60は、別途成形した樹脂製のものであり、点火器カラー41の内側において、開口部周縁37a、底板内壁面13b、点火器カラー内壁側面41a、点火器カラー内壁天井面41bに接した状態になるように嵌め込まれている。ホルダ60は、開口部周縁37a、底板内壁面13b、点火器カラー内壁側面41aからなる段差部と噛み合った状態で接していることから、外力が加えられたときにも、がたつきが防止される。
ホルダ60は、ナイロン6-12からなるものであるが、その他にも、特開2003−161599号公報に開示している樹脂(ポリアリレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド又は液晶ポリマー等)を使用することができる。
ホルダ60と点火器本体42の一部で囲まれた空間が、導電ピン44と接続するプラグを差し込むためのプラグ収容室55となる。プラグ収容室55の内壁面(ホルダ60の内壁面)には、周方向に連続した溝61が形成されている。溝61は、差し込んだプラグの脱落防止作用をする。
本発明で用いているホルダ60は、射出成形により成形されたものであるため、金属の場合のように切削加工は不要であり、容易に溝61を形成することができる。また、特許文献1の図1、図2のもののように、金属部(リテーナ6)と樹脂部(ボディー8)を一緒に射出成形する場合は、予め金属部(リテーナ6)にめっき処理等の防錆処理をする必要があるが、本発明では、点火器カラー41とホルダ60は一緒に射出成形するのではなく、別途成形したホルダ60を点火器カラー41に嵌め込むものであり、また点火器本体42もかしめて固定されるため、前記した防錆処理は不要となる。
図1に示すガス発生器10で、図2で示す点火器40Aを用いた場合における点火器40Aの取り付け手順は次のとおりである。
まず、点火器カラー41に点火器本体42を固定する。次に、点火器カラー41内に別途成形したホルダ60を嵌め込む。その後、点火器40Aをクロージャシェル13上の所定位置(開口部37に面した位置)におき、溶接部50において溶接して、底板13aと点火器カラー41を固定する。このようにして底板13aと点火器カラー41を固定することで、ホルダ60も同時に固定される。
(図3の点火手段)
次に、図3に示す点火手段40Bについて説明する。図3は、本発明で使用できる他実施形態の点火器を含むガス発生器の部分縦断面図である。点火手段40Bは、点火器カラー41に点火器本体42が固定されたものである。図2と同一番号は同一部材であることを意味する。
開口部37周囲の底板13aは、ハウジング11の内部方向に突き出されるように変形されており、環状壁面部51が形成されている。環状壁面部51は、加工前のハウジング底面13aからなる環状周壁面52、加工前の開口部37周縁からなる環状先端面53を有している。
ホルダ60は、図2のものと同様に別途成形した樹脂製のものであり、点火器カラー41の内側において、環状周壁面52、環状先端面53、点火器カラー内壁側面41a、点火器カラー内壁天井面41bの一部に接した状態になるように嵌め込まれている。ホルダ60は、環状周壁面52、環状先端面53、点火器カラー内壁側面41aからなる段差部と噛み合った状態で接していることから、外力が加えられたときにも、がたつきが防止される。
図1に示すガス発生器10で、図3で示す点火器40Bを用いた場合における点火器40Bの取り付け手順は次のとおりである。
まず、点火器カラー41に点火器本体42を固定する。次に、点火器カラー41内に別途成形したホルダ60を嵌め込む。その後、点火器40Bをクロージャシェル13上の所定位置(点火器40Bの下側開口部周縁が環状先端面53に当接される位置)におき、溶接部50において溶接して、環状壁面部51と点火器カラー41を固定する。このようにして環状壁面部51と点火器カラー41を固定することで、ホルダ60も同時に固定される。また、図3の取り付け構造では、図2の取付構造と比べると、ホルダ60の内壁面に形成された溝61と溶接部50の位置が離れているため、ホルダ60の内壁面に対する溶接時の熱による影響が少なくなる。よって、溶接時の熱により、溝61がより変形しにくくなる。
(図4の点火器カラー及びホルダ)
図4は、本発明で使用できる点火器カラーとホルダの組み合わせを示す斜視図である。
点火器カラー141は、内壁面において周方向に交互に形成された凸部171と凹部172を有している。
点火器カラー141内に嵌め込まれるホルダ160は、外壁面において周方向に交互に形成された凹部162と凸部161を有している。頂面に形成された穴165は、例えば、図2において、点火器40Aの導電ピン44が通る穴である。
点火器カラー141の凸部171とホルダ160の凹部162は、互いに嵌合できる形状であり、点火器カラー141の凹部172とホルダ160の凸部161は、互いに嵌合できる形状である。
図4に示すとおり、点火器カラー141の内部にホルダ160を嵌め込むとき、凸部171と凹部162、凹部172と凸部161の位置が合うようにすることで、凸部171に凹部162が嵌め込まれ、凹部172に凸部161が嵌め込まれる。このため、点火器カラー141に嵌め込まれたホルダ160は、周方向に回転することがない。よって、図4に示す組み合わせの点火器カラー141とホルダ160を使用したガス発生器を運搬中、外部振動を受けてもホルダ160が回転しないので接続が容易であり、回転したホルダを元に戻して、プラグの接続位置を再調整する作業が不要となる。
(図5の点火器カラー及びホルダ)
図5は、他の実施形態の点火器カラーとホルダの組み合わせを示す斜視図である。
点火器カラー241は、内壁面及び外壁面ともに平滑なものである。点火器カラー241内に嵌め込まれるホルダ260は、合成樹脂やゴム等の弾性材料からなるものである。
ホルダ260は、頂面260aの中央部に導電ピンが通される穴265が形成されており、頂面260aと周面260bには、穴265と一体になった連続した開裂部266が形成されている。開裂部266は、外力を加えることで、図中のX方向に押し縮めると閉塞され、外力を取り去ると、図中のY方向に開き、当初形状に復元しようとするものである。
図5に示すとおり、点火器カラー241の内部にホルダ260を嵌め込むとき、外力を加えて開裂部266が閉塞された状態で嵌め込んだ後、外力を取り去ると、ホルダ260は当初形状に復元しようとして、周面260bが点火器カラー241の内壁面を押圧するるため、ホルダ260が固定され、回転や抜け落ちが防止される。
図5に示す点火器カラー241とホルダ260の組み合わせを用いるとき、点火器カラー241に点火器本体を固定し、点火器カラー241を底板13aに溶接固定した後にホルダ260を嵌め込む。よって、ホルダ260は、溶接時の熱の影響を受けることがない。必要に応じて、図5においても、図4と同様なホルダの回転防止手段を設けることができる。
本発明のガス発生器の縦断面図。 本発明で使用できる点火器及びその取付構造を示す縦断面図。 図2とは別形態の点火器及びその取付構造を示す縦断面図。 本発明のガス発生器で使用できる点火器カラーとホルダの組み合わせを示す斜視図。 本発明のガス発生器で使用できる、他の実施形態の点火器カラーとホルダの組み合わせを示す斜視図。
符号の説明
10 ガス発生器
11 ハウジング
12 ディフューザシェル
13 クロージャシェル
40、40A、40B 点火手段
41 点火器カラー
42 点火器本体
55 プラグ収容室
60 ホルダ

Claims (5)

  1. ガス排出口を有するハウジング内にガス源と点火手段を有しており、前記点火手段が、前記ハウジングが有する開口部から外部電源に接続されるものである車両の人員拘束装置用ガス発生器であって、
    前記点火手段が、導電ピンを有する点火器本体が点火器カラーにかしめられて固定されたものであり、
    前記点火器カラーが、前記導電ピンと接続するプラグを差し込むためのプラグ収容室を有しており、
    前記プラグ収容室の少なくとも一部壁面が、前記点火器カラー内に配置された非導電性材料からなる、独立した部材のホルダにより形成されており、
    前記ホルダが、前記開口部周縁を含むハウジング壁面及び前記点火器カラーに接触した状態で固定されているものである、車両の人員拘束装置用ガス発生器。
  2. 前記点火器カラーが、前記ハウジング開口部径よりも大きな内径を有するもので、前記開口部に面したハウジング内部に取り付けられており、
    前記ホルダが、前記ハウジング開口部周縁、前記ハウジング開口部に近接する内壁面及び前記点火器カラー内壁面に接触した状態で固定されている、請求項1記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器。
  3. 前記ハウジング開口部周囲の壁面が内側に突き出されて環状壁面部が形成されており、
    前記環状壁面部が、加工前のハウジング外壁面からなる環状周壁面と、加工前の開口部周縁からなる環状先端面を有しており、
    前記点火器カラーが、前記環状先端面の一部に固定されており、
    前記ホルダが、前記環状先端面の残部、前記環状周壁面及び前記点火器カラー内壁面に接触した状態で固定されている、請求項1記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器。
  4. 前記点火器カラーの内壁面が凹凸を有しており、前記点火器カラー内壁面に接触する前記ホルダの外壁面が、前記点火器カラー内壁面の凹凸と対応する形状の凹凸を有しており、前記接触する壁面同士の凹部と凸部が互いに嵌め込まれることで、前記ホルダの周方向への回転が阻止されている、請求項1〜3のいずれかに記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器。
  5. 前記ホルダが、弾性材料からなる弾性ホルダで、中央部に穴を有する頂面と周面からなり、前記頂面及び前記周面が、穴と一体になった開裂部を有し、前記開裂部が、外力を加えると縮小され、外力を取り去ると当初形状に復元しようとするものであり、
    前記点火器カラー内に配置された前記弾性ホルダが、前記点火器カラー内壁面を押圧した状態で固定されている、請求項1〜4のいずれかに記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器。


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