JP2007159838A - X線診断装置 - Google Patents

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慎 山口
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Abstract

【課題】 X線検出器の前後動の移動範囲を狭めることなく、駆動部を含めたX線検出器を小さくし、Cアーム等の保持装置の移動可能範囲を大きくする。
【解決手段】
X線検出器を円弧状アームの半径方向に所定範囲で前後動させる移動機構が、駆動モータと、前記駆動モータの回転軸に連結され且つ所定の回転比で駆動するウォームギアと、前記ウォームギアとかみ合い且つ所定距離移動するウォームホイールと、前記ウォームホイールと同軸上で固定されるピニオンギアと、前記ピニオンギアにかみ合う前記支持体側に固定される第1のラックギアと、前記ピニオンギアにかみ合い且つ前記ピニオンギアを介して第1のラックギア上を所定距離移動可能に配置される第2のラックギアとを備え、前記第1のラックギアと前記第2のラックギアの長さが同じであることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、X線源及びX線検出部を保持するCアーム型等の保持装置を用いたX線診断装置に係り、特にCアーム型の保持装置に対しX線検出器を前後動させる駆動機構に関する。
臨床の場では、天板上に載せた患者を挟んでX線源とX線検出器を互いに対向して保持するCアーム型の保持装置を用いたX線診断装置が知られている。このX線診断装置の一例を図4に示す。
図4に示すX線診断用Cアーム型保持装置100は、X線管装置(X線源)101及びX線絞り102、その他方に受像系としてX線検出器103を保持するCアーム104で構成されている。
このX線診断用Cアーム型保持装置100は、臨床上必要な各種ポジションをとるため、図4に示すように、Cアーム104の長手動、横手動、回転、円弧動とCアーム104に対するX線検出器103の前後動との各種動作が可能となっている。
この内、X線検出器103をCアーム104に対し、前後動させる駆動部(機構部)は、例えば一対のプーリー(原動プーリー及び従動プーリー)間にチェーンをループ状に廻した機構によりそのチェーンに取り付けたX線検出器103を駆動したり、ラックとピニオンを用いた機構によりそのラックに取り付けたX線検出器103を駆動したりするものが知られている。
このような従来のX線診断用Cアーム型保持装置100では、Cアーム104の深い角度付けに対応するべく、X線検出器103の前後動ストロークを延長した場合、プーリー間の距離やラックが延長されるため、X線検出器部が前後動方向に対して必然的に肥大する。結果、臨床中の術者の作業空間を狭める恐れがある。
このような問題点を解消するために、例えば、これらを解決するための方法として、ラックピニオンとプーリーを併用した2段スライド機構が挙げられる。この方法によれば、X線検出器の前後動の移動範囲を小さくすることなく、X線検出器の移動方向に対する機構を小さく抑えることができる。これにより、Cアーム等の円弧状アームの保持装置の動作制限を緩和でき、その移動可能範囲を大きく取ることが出来る。(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−357987号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたX線診断装置では、X線検出器の移動機構がギアを3枚持つ2段スライド機構であり、Cアーム側のギアとX線検出器側のギアの間にもギアを挟み込んでいるため、Cアームの延長方向に厚みが出てしまう。そのため、アームを回転させて深い角度付けをする場合、X線検出器の移動機構に厚みがあるためにX線検出器を被検体の目的とする撮影部位に近づけるための制御が困難になる。つまり、操作者は厚みをも考慮して角度付けをしなければならないという問題があった。
そこで本発明は、X線検出器の前後動の移動範囲を狭めることなく、駆動部を含めたX線検出器を小さくし、Cアーム等の保持装置の移動可能範囲を大きくすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のX線診断装置は、天板上に載置された被検体を挟んで互いに対向する位置にX線源およびX線検出器を保持する円弧状アームと、前記円弧状アームにその半径方向内側または端部で支持される一つの支持体と、前記支持体に対して前記X線検出器を移動させる移動機構と、前記移動機構を駆動する駆動手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、X線検出器の前後動の移動範囲を狭めることなく、駆動部を含めたX線検出器を小さくし、Cアーム等の保持装置の移動可能範囲を大きくすることができる。
以下に、本発明による自動分析装置の実施例を図1乃至図3を参照して説明する。
図1乃至図3を参照して、実施例1を説明する。
図1は、本発明に係るX線診断装置の全体構成を示している。このX線診断装置は、被検体Mを乗せる天板1と、この天板1上の被検体を挟む位置の一方に被検体MにX線を照射するX線源2及びX線源2で発生したX線を絞って被検体Mの不要部位への照射を防ぐためのX線絞り3を、またその他方にX線検出部としてのFPD4をそれぞれ保持する円弧状アームとしてのCアーム5と、Cアーム5を支持するために床上に立設される支柱6と、Cアーム5と電気的に接続され、Cアーム5を制御するCアーム制御部7と、Cアーム制御部7と電気的に接続される操作部8及びX線絞り3を制御するX線絞り制御部9と、FPD4を被検体Mに対して上下に移動する駆動部10及び操作部8と電気的に接続され、駆動部10を制御する駆動制御部11と、FPD4と電気的に接続される画像処理部12と、画像処理部12と電気的に接続される表示部13とを有する。
画像処理部12は、FPD4から出力された電気信号を診断に供するように画像処理し、その画像処理されたX線画像を出力する。この画像処理は、ガンマ変換、階調変換処理の他、画像の拡大、縮小、画像の上下、左右反転、ネガポジ反転等である。
表示部13は、画像処理部12から出力された電気信号を被検者MのX線画像として表
示する。
操作部8は、各種操作量を設定、入力するものである。この各種操作量は、例えば、X線源2へのX線発生条件、Cアーム制御部7への被検者の所望の部位にCアーム5を合せるような制御量、FPD4を被検体Mに対して前後に移動する駆動部10の操作、画像処理部12で行う画像処理の条件などである。
図2は、本発明に係るX線診断装置の詳細な構成を示している。
実施例1のX線診断装置には、FPD4を前後動させる駆動部10を有し、この駆動部10は、Cアーム5により支持される固定側フレーム20と、この固定側フレーム20に対してFPD4をCアーム5の半径方向に所定範囲で前後動させる移動機構21とを備える。
移動機構21は、固定側フレーム20に配置された駆動源としての駆動モータ22と、この駆動モータ22の回転軸に連結されたウォームギア23と、このウォームギア23にかみ合い且つその回転に応じて所定距離移動するウォームホイール24と、このウォームホイール24と同軸で固定されるピニオンギア25と、このピニオンギア25にかみ合う固定側フレーム20に固定される第1のラックギア26と、ピニオンギア25にかみ合い且つ第1のラックギア26上を所定距離移動可能に配置された検出器側フレーム27に固定される第2のラックギア28とを備える。検出器側フレーム27は、背面合わせしたガイド30を介して固定側フレーム20に固定される。FPD4は、検出器側フレーム27に固定される。
図3は、実施例のFPD4の移動距離を説明するものである。
FPD4の移動距離Aは、第1のラックギア26と第2のラックギア28がほぼ同じ長さであり、且つ第1のラックギア26上をピニオンギア25を介して第2のラックギア28が移動することにより、最大で第1のラックギアと第2のラックギアを合わせた距離分、つまりラックギアのほぼ2倍の移動距離を得ることができる。
次に、本発明の実施例1における動作について説明する。
撮影に先立ってX線診断装置装置の操作者は操作部8において撮影の条件を設定し、駆動制御部11及びCアーム制御部7を介してX線絞り制御部9に対し、X線源2とFPD4が被検体Mの撮影部位に位置するように指示する。
駆動制御部11からの指示によりFPDの移動については、駆動モータ22の駆動により、ウォームギア23が回転し、ウォームギア23の回転によりウォームホイール24が回転するとともに所定の回転比でウォームギア23上を移動する。このウォームホイール24の動作により、ウォームホイール24と同軸で固定されるピニオンギア25が、固定側フレーム20側の第1のラックギア26と検出器側フレーム27側の第2のラックギア28の間で、回転移動する。ピニオンギア25が回転移動することで、第2のラックギア28に検出器側フレーム27を介して固定されたFPD4が前後動し、設定された条件の位置で固定される。
次に、操作者は操作部8よりX線透過画像の撮影開始コマンドを入力し、このコマンドが操作部8よりX線絞り制御部9を介してX線源2に送られると、X線絞り3が照射野を調節し、その後被検Mに向けてX線が照射される。被検体Mを透過したX線はX線源2と対向した位置に配置されたFPD4によって検出される。
検出されたX線から画像処理部12にて対応する画像データが生成され、その後表示部13に表示される。
Cアーム5保持側とFPD4(X線検出器)側にそれぞれに固定された2本のラックギア26,28間を介するピニオンギア25が回転移動する機構を採用することで、FPD4の前後動の移動範囲を小さくすることなく、X線検出器の駆動部10を1段スライドでコンパクトに構築でき、Cアーム5の移動可能範囲を大きくするとともに術者の作業空間の拡大を図れる。
なお、本実施例ではFPD4の移動機構21として、ウォームギア23とウォームホイール24を組み合せた機構を例示したが、その他の機構として、例えばボールねじとボールねじナットの組み合せ、あるいはリードスクリューとリードスクリューナットの組み合せなども上記と同様の効果を得ることができる。
本発明の実施の形態に係るX線診断装置の全体構成を示す図。 本発明の実施の形態に係るX線診断装置の詳細な構成を示す図。 本発明の実施の形態に係るX線検出器の移動距離を示す図。 従来例のX線診断装置を示す斜視図。
符号の説明
4 FPD
5 Cアーム
22 駆動モータ
23 ウォームギア
24 ウォームホイール
25 ピニオンギア
26 第1のラックギア
28 第2のラックギア

Claims (4)

  1. 天板上に載置された被検体を挟んで互いに対向する位置にX線源およびX線検出器を保持する円弧状アームと、前記円弧状アームにその半径方向内側または端部で支持される一つの支持体と、
    前記支持体に対して前記X線検出器を移動させる移動機構と、
    前記移動機構を駆動する駆動手段とを備えることを特徴とするX線診断装置。
  2. 前記移動機構は、前記支持体側に配置される駆動モータと、
    前記駆動モータの回転軸に連結され且つ所定の回転比で駆動するウォームギアと、
    前記ウォームギアとかみ合い且つ所定距離移動するウォームホイールと、
    前記ウォームホイールと同軸上で固定されるピニオンギアと、
    前記ピニオンギアにかみ合う前記支持体側に固定される第1のラックギアと、
    前記ピニオンギアにかみ合い且つ前記ピニオンギアを介して第1のラックギア上を所定距離移動可能に配置される第2のラックギアとを備え、
    前記第1のラックギアと前記第2のラックギアの長さがほぼ同じであることを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
  3. 前記移動機構は、前記支持体側に配置される前記駆動モータと、
    前記駆動モータの回転軸に連結され且つ所定の回転比で駆動するボールねじと、
    前記ボールねじとかみ合い且つ所定距離移動するボールねじナットと、
    前記ボールねじナットに固定される前記ピニオンギアと、
    前記ピニオンギアにかみ合う前記支持体側に固定される前記第1のラックギアと、
    前記ピニオンギアにかみ合い且つ前記ピニオンギアを介して第1のラックギア上を所定距離移動可能に配置される第2のラックギアとを備え、
    前記第1のラックギアと前記第2のラックギアの長さがほぼ同じであることを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
  4. 前記移動機構は、前記支持体側に配置される前記駆動モータと、
    前記駆動モータの回転軸に連結され且つ所定の回転比で駆動するリードスクリューと、
    前記リードスクリューとかみ合い且つ所定距離移動するリードスクリューナットと、
    前記リードスクリューナットに固定される前記ピニオンギアと、
    前記ピニオンギアにかみ合う前記支持体側に固定される前記第1のラックギアと、
    前記ピニオンギアにかみ合い且つ前記第1のラックギア上を所定距離移動可能に配置される前記第2のラックギアとを備え、
    前記第1のラックギアと前記第2のラックギアの長さがほぼ同じであることを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111091736A (zh) * 2020-01-14 2020-05-01 宁波创导三维医疗科技有限公司 一种仿c臂机构

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