JP2007158737A - 接続制御装置及び方法並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】既存の電話端末を利用して新たな高機能の電話端末を用いることなく、簡易な操作にて種々の電話サービスを提供すること。
【解決手段】ネットワーク上に設置され、当該ネットワークを介して通話接続される電話端末の接続状態を制御する接続制御装置であって、電話端末間にて確立されているセッションの切替要求を、ネットワークに接続された情報処理端末から受け付ける切替要求受付手段と、この切替要求に応じて、電話端末間におけるセッションの接続先を切り替える接続切替手段と、を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、接続制御装置にかかり、特に、電話端末の接続先を制御する装置に関する。また、接続制御方法並びにプログラムに関する。
電話端末の利用において、従来は2者間のみの通話しか行うことができなかったが、近年では、通信制御技術や電話端末自体の発達により、種々の通話機能が実現されている。例えば、通話中の電話端末の接続先を他の電話端末に転送したり、3つ以上の電話端末を接続して三者通話が可能となっている。また、接続された電話端末に対して、他の装置から保留音などの音楽を流すことも実現されている。そして、特許文献1に、具体的に、転送や三者通話を可能する技術が開示されている。
特開平5−114954号公報
しかしながら、上記従来例に開示されている電話転送や三者通話は、電話端末に装備される機能ボタンを操作することによって実現されるものであり、逆に言うと、電話端末にかかる装置が装備されていなければ実行することができない。従って、上述したような種々の機能を実現するためには、電話端末を多機能化する必要があり、当該電話端末を導入する際におけるコストが増加するという問題が生じる。
また、転送や三者通話を行う際には、転送相手や第三者の電話番号を電話端末から直接入力しなければならず、その手間も生じ、また、入力ミスも生じうる。このことは、保留音などの音楽提供サービスを利用するときも同様の問題が生じうる。
さらに、上述した音楽提供サービスにおいては、予め設定された音楽の提供を受けることができるのみであって、提供する音楽をはじめとする音情報を自由に変更することができず、ユーザの満足度に欠けていた。
以上をまとめると、従来技術においては、電話端末にて転送や三者通話などの種々の機能を利用するためには、全ての電話端末にかかる機能を実現するための装置を装備しなければならず、新たに電話端末を導入しなければならないという問題と、操作に手間がかかる、という問題が生じていた。
このため、本発明では、上記従来例の有する不都合を改善し、特に、既存の電話端末を利用し、新たな電話端末を導入することなく、保留・転送等の電話サービスの他、効果音挿入やBGM付き通話等の新しい通話サービスを実現する、ことをその目的とする。
そこで、本発明の一形態である接続制御装置は、
ネットワーク上に設置され、当該ネットワークを介して通話接続される電話端末の接続状態を制御する接続制御装置であって、
電話端末間にて確立されているセッションの切替要求を、ネットワークに接続された情報処理端末から受け付ける切替要求受付手段と、
この切替要求に応じて、電話端末間におけるセッションの接続先を切り替える接続切替手段と、
を備えたことを特徴としている。
そして、上記接続切替手段は、電話端末間におけるセッションの接続先の少なくとも一方を他の機器に切り替える。特に、接続切替手段は、他の機器を呼び出すと共に、当該他の機器とセッションの接続先である少なくとも一方の電話端末(場合によっては両方の電話端末)とを接続する、ことを特徴としている。
具体的には、接続切替手段は、他の機器として他の電話端末を呼び出し、当該他の電話端末とセッションの接続先である電話端末とを接続する。また、接続切替手段は、他の機器として電話端末に対して音や映像などのコンテンツ情報を提供するメディアサーバを呼び出し、当該メディアサーバとセッションの接続先である電話端末とを接続する。さらには、接続切替手段は、他の機器として接続された所定の機器から入力される情報を合成して当該接続された機器に対して出力するミキシングサーバを呼び出し、当該ミキシングサーバとセッションの接続先である電話端末とを接続する。このとき、接続切替手段は、さらに第三者電話端末を呼び出し、ミキシングサーバと接続する。
なお、接続切替手段は、ネットワーク上に設置され電話端末に対する呼制御及び接続制御を行うSIPサーバ等の呼制御サーバを介して、セッションの接続先の切り替えを行ってもよい。
上記発明によると、まず、既に電話端末間におけるセッションが確立されている場合に、一方の電話端末のユーザが、情報処理端末からネットワークを介して切替要求を送信する。すると、接続制御装置は、受け付けた切替要求に応じて、電話端末のセッションの接続先を切り替える。例えば、ユーザが電話転送したい場合には、情報処理端末から転送先の電話番号情報と共に転送要求を切替要求として送信することで、接続制御装置によって接続されている電話端末の接続先が他の電話端末に切り替えられて転送が行われる。また、ユーザが所定の音楽を通話相手に聞かせたい場合には、情報処理端末にて、通話相手の電話端末の接続先を音楽や映像などのコンテンツ情報を提供可能なメディアサーバに切り替えるよう切替要求を送信することで、接続制御装置によって、相手の電話端末の接続先がメディアサーバに切り替えられ、音楽等を提供することができる。さらには、三者通話を実現したい場合には、通話中の電話端末間にさらに追加する電話端末の電話番号情報を含めて切替要求を送信することで、接続制御装置によって全ての電話端末が音情報を合成するミキシングサーバに接続され、これにより、三者通話が実現される。
このように、一般ユーザがネットワーク接続可能な情報処理端末を所有していることが多い今日においては、かかる情報処理端末を用いてネットワークを介して切替要求を送信することで、通話中の電話端末において転送等の機能を容易に実現することができる。従って、電話端末に種々の機能を装備することなく、また、新たな電話端末を導入することなく、いかなる電話端末であっても上述した機能を実現できるため、電話利用におけるユーザの利便性が向上し、満足度の向上を図ることができる。
また、本発明の他の形態であるウェブサーバは、
上述した接続制御装置に接続され、情報処理端末からのアクセスを受けるウェブサイトを開設するウェブサーバであって、
確立されたセッションの切替指令をウェブサイト上にて受け付けて接続制御装置に通知する切替指令受付手段を備えた、
ことを特徴としている。
そして、上記構成に加え、ウェブサーバは、セッションの切替内容を予め記憶した切替内容情報記憶手段と、
切替内容を情報処理端末に対して選択可能なよう表示する切替内容表示手段と、を備え、
切替指令受付手段は、切替内容表示手段による表示に対して情報処理端末から選択された切替内容を切替指令として受け付ける、
ことを特徴としている。
具体的には、切替内容表示手段は、切替内容として、電話転送である旨と、転送先候補となる相手方の電話番号を表示する。また、切替内容表示手段は、切替内容として、三者通話である旨と、追加候補となる第三者の電話番号を表示する。さらに、切替内容表示手段は、切替内容として、電話端末に所定のコンテンツ情報を流す旨と、選択候補となるコンテンツ情報リストを表示する。
上記発明によると、上述した転送等の機能を、情報処理端末からウェブサイトにアクセスして、当該ウェブサイト上から切替要求することで実現することができるため、ユーザの操作性の向上を図ることができる。特に、転送先の電話番号をはじめとして、切替内容の入力が必要とされる場合であっても、ウェブサイトに表示された情報を選択することによって種々の要求を行うことができ、上述した機能を実現できるため、さらに操作性の向上を図ることができる。
また、本発明の他の形態は、上述した接続制御装置と、ウェブサーバと、を備えた接続制御システムによっても構成される。
さらに、本発明は、所定のコンピュータに、上述した接続制御装置を実現するためのプログラムをも提供しており、同様に、所定のコンピュータに、上述したウェブサーバを実現するためのプログラムをも提供している。
また、本発明の他の形態である接続制御方法は、
ネットワーク上に設置された接続制御用コンピュータにて、ネットワークを介して通話接続される電話端末の接続状態を制御する接続制御方法であって、
接続制御用コンピュータが、電話端末間にて確立されているセッションの切替要求を、ネットワークに接続された情報処理端末から受け付ける切替要求受付工程と、
接続制御用コンピュータが、切替要求に応じて電話端末間のセッションの接続先を切り替える接続切替工程と、
を有することを特徴としている。
そして、接続切替工程は、電話端末間のセッションの接続先の少なくとも一方を他の機器に切り替える、ことを特徴としており、特に、接続切替工程は、他の機器を呼び出すと共に、当該他の機器とセッションの接続先である少なくとも一方の電話端末(場合によっては両方の電話端末)とを接続する。
具体的には、接続切替工程は、他の機器として他の電話端末を呼び出し、当該他の電話端末とセッションの接続先である電話端末とを接続する。また、接続切替工程は、他の機器として電話端末に対して音や映像などのコンテンツ情報を提供するメディアサーバを呼び出し、当該メディアサーバとセッションの接続先である電話端末とを接続する。さらには、接続切替工程は、他の機器として接続された所定の機器から入力される情報を合成して当該接続された機器に対して出力するミキシングサーバを呼び出し、当該ミキシングサーバとセッションの接続先である電話端末とを接続する。このとき、接続切替工程は、さらに第三者電話端末を呼び出し、ミキシングサーバと接続する。
また、切替要求受付工程の前に、接続制御用コンピュータに接続され、情報処理端末からのアクセスを受けるウェブサイトを開設するウェブサーバが、確立されたセッションの切替指令をウェブサイト上にて受け付けて接続制御用コンピュータに通知する切替指令受付工程を有する、ことを特徴としている。
さらに、切替指令受付工程の前に、ウェブサーバが、切替内容情報記憶手段に記憶されたセッションの切替内容を情報処理端末に対して選択可能なよう表示する切替内容表示工程を有し、切替指令受付工程は、切替内容表示工程による表示に対して選択された切替内容を切替指令として受け付ける、ことを特徴としている。
具体的には、切替内容表示工程は、切替内容として、電話転送である旨と、転送先候補となる相手方の電話番号を表示する。また、切替内容として、三者通話である旨と、追加候補となる第三者の電話番号を表示する。さらには、切替内容として、電話端末に所定のコンテンツ情報を流す旨と、選択候補となるコンテンツ情報リストを表示する。
このような構成にすることにより、上述した接続制御装置と同様の作用、効果を有するため、上基本発明の目的を達成することができる。
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、電話端末に種々の機能を装備することなく、また、新たな電話端末を導入することなく、電話転送や三者通話などの機能を簡易な操作にて実現でき、さらには、新たな電話サービスを提供することができるため、電話利用におけるユーザの利便性や満足度の向上を図ることができる、という従来にない優れた効果を有する。
本発明は、電話端末に特別な機能を装備することなく、ネットワーク上の接続制御装置にて、電話端末間のセッションの切替を制御し、これにより、電話転送や三者通話などの種々の機能を実現することに特徴を有する。以下、実施例1では、電話転送の場合を、実施例2では、三者通話の場合を、実施例3では、電話端末に音情報などを提供する場合を説明する。
本発明の第1の実施例を、図1乃至図9を参照して説明する。図1は、本実施例におけるネットワーク全体の構成を示すブロック図である。図2は、接続制御システムの構成を示す機能ブロック図である。図3は、ユーザ端末に表示される操作画面の一例を示す図である。図4乃至図5は、本実施例における動作を示す説明図であり、図6乃至図7は、シーケンス図である。図8乃至図9は、本実施例における変形例を示す説明図である。
[構成]
本実施例におけるネットワーク構成は、図1に示すように、まず、IP網N1に、ユーザAのパーソナルコンピュータなどのユーザ端末11及びIP電話などの電話端末12と、ユーザBの電話端末13と、ユーザCの電話端末14と、が接続されている。なお、IP網N1には、この他にも電話端末など種々の機器が接続されているが、他の端末等は省略する。
また、IP網N1には、IP電話や他の電話に対する呼制御及び接続制御をSIPプロトコルに従って行うSIPサーバ4(呼制御サーバ)が設置されている。さらに、IP網N1には、後述するように電話転送等の機能を実現するべく電話端末の接続制御を行う接続制御サーバ2と、ウェブサイトを開設するウェブサーバ3と、にて構成された接続制御システム1が設置されている。以下、各構成について詳述する。
まず、ユーザ端末11は、ユーザAが所有し操作するパーソナルコンピュータなどのインターネット接続機能を有する情報処理端末である。そして、後述するようにウェブサーバ3が開設するウェブサイトにアクセス可能であり、ブラウザと呼ばれるウェブサイト閲覧ソフトウェアを装備し、ウェブサイトにて公開されているウェブページを閲覧することができる。なお、このユーザ端末11は、後述するように、ユーザAが電話端末12を利用する際に、その接続指令や接続切替指令を入力するために用いる。つまり、ユーザAによって電話端末12が利用され、その通話時に、当該ユーザAにてユーザ端末11がウェブサーバ3に接続され、電話端末12の接続先を指定するよう操作される。
また、各電話端末12,13,14は、各ユーザA,B,Cにてそれぞれ利用されるIP電話端末であり、IP網N1に設置されたSIPサーバ4による呼制御、接続制御に応じて他の機器と接続が可能である。例えば、SIPサーバ4から呼び出しを受けて、これに応答することで、他の電話端末との間にセッションが確立され、通話が可能となる。
そして、SIPサーバ4は、後述する接続制御サーバ2からの指令(メッセージ)を、各電話端末12,13,14に対して送信し、呼制御、接続制御を行う。具体的には、電話端末12,13,14の呼び出しや、セッションの確立、さらに、確立されたセッションの接続先の切替などのメッセージを送出する。
次に、図2を参照して、接続制御システム1を構成する接続制御サーバ2と、ウェブサーバ3の構成を説明する。まず、接続制御サーバ2(接続制御装置)は、CPUなどの演算装置と、ハードディスクなどの記憶装置と、を備えた一般的なサーバコンピュータである。そして、演算装置には、所定のプログラムが組み込まれることによって、図2に示すように、指令通知受付処理部21と、セッション制御処理部22と、セッション管理処理部23と、が構築されている。また、記憶装置には、セッション情報記憶部24が形成されている。以下、上記各構成について詳述する。
指令通知受付処理部21(切替要求受付手段)は、後述するようにユーザ端末11から送信されウェブサーバ3にて受け付けられたセッションの切替要求を、当該ウェブサーバ3から受け取る機能を有する。そして、この受け付けた切替要求の内容を、セッション接続処理部22に渡す。
セッション制御処理部22(接続切替手段)は、上記指令通知受付処理部21を介してユーザ端末11から受け付けたセッションの切替要求に応じて、電話端末間におけるセッションの接続先を切り替えるよう制御する。なお、セッションの切替処理は、セッション制御処理部22からSIPサーバ4に指令が出され、このSIPサーバ4から指令が転送される電話端末Aによって実現される。
ここで、上記セッション制御処理部22についてさらに詳述する。本実施例では、特に、ユーザ端末11から電話転送指令と共に、転送先の電話番号が切替要求として通知されるが、この転送先の電話番号に基づいて当該転送先の電話端末14を呼び出す。そして、確立されている電話端末間のセッションの接続先のうち、少なくとも一方の電話端末の接続先を、上記転送先電話端末14に切り替えるようSIPサーバ4を介して制御する。このとき、通話状態にある電話端末のうち、どちらを転送してもよく、あるいは、両方を転送してもよい。
なお、上述したようにセッション制御処理部22にて切替制御対象となるセッションは、接続制御サーバ2のセッション管理処理部23及びセッション情報記憶部24にて、その状態が保持されている。つまり、接続制御サーバ2にて認識されている情報を元に、切り替え対象となるセッションを特定し、その切替処理を実行する。
また、セッション管理処理部23は、保持しているセッションの状態のうち、特定のユーザの電話端末が関係するセッションの状態を、後述するウェブサーバ3に通知する機能をも有する。
次に、ウェブサーバ3の構成について説明する。ウェブサーバ3は、CPUなどの演算装置と、ハードディスクなどの記憶装置と、を備えた一般的なサーバコンピュータである。そして、演算装置には、所定のプログラムが組み込まれることによって、図2に示すように、サイト表示処理部31と、サービス指令受付処理部32と、指令通知処理部33と、が構築されている。また、記憶装置には、メニュー記憶部34と、電話帳記憶部35と、が形成されている。これら各構成について詳述する。
サイト表示処理部31(切替内容表示手段)は、アクセスしてきたユーザ端末11のブラウザに対して、そのユーザAが使用する電話端末12の接続状態を制御する指令を入力するためのコントロール画面情報を送信する。なお、サイト表示処理部31は、アクセスしてきたユーザ端末11に対してユーザIDやパスワードを要求し、ユーザ認証を行う。これによりユーザを特定し、ユーザ毎に対応したコントロール画面を送信する。例えば、特定したユーザの電話端末の接続状態を表す情報を接続制御サーバ2のセッション管理処理部23から取得して表示したり、ユーザに提供できるセッションの切替サービス内容を表示したり、さらには、当該ユーザごとに登録されている電話帳から第三者の電話番号を表示する。そして、このようなコントロール画面に表示されるデータ、つまり、選択可能なセッションの切替内容種類や、相手先の電話番号などは、画面情報記憶部34や電話帳記憶部35に記憶されているため、これら各記憶部は、切替内容情報記憶手段として機能している。
ここで、図3に、ウェブサーバ3からユーザ端末11に送信され表示されるコントロール画面の一例を示す。この図に示すように、まず、上段には、ユーザ認証によって特定されたユーザの電話端末の電話番号と、この電話端末に接続されている相手電話端末の電話番号と、が表示され、さらに、現在の通話状態が表示される。また、コントロール画面の中央から下部にかけては、本システムにて利用できる機能を選択する各ボタンや表示欄が表示されている。以下、本実施例にて必要な機能についてのみ説明し、他の機能については後述する他の実施例にて説明する。
本実施例では、既に電話端末間にて通話中に、一方の電話端末の接続先を第三者の電話端末に転送する転送機能を提供する。この転送機能を実現するために、図3に示すコントロール画面には、「転送」ボタンA2と、転送先となる電話番号を入力するための「電話番号」入力欄A22と、予め登録されている電話番号を選択可能なよう表示するための「電話帳」ボタンA12と、が形成されている。そして、「電話帳」ボタンA12を押すことで、登録されている電話番号リストが表示されるが、このうち所定の電話番号を選択することにより、選択した電話番号を「電話番号」入力欄A22に自動的に入力させることができる。その後、「転送」ボタンA2を押すことにより、かかるユーザの電話端末の接続中であるセッションを特定する情報と、転送時の発信者を特定する電話番号と、転送先となる第三者の電話番等と、を含む転送指令がユーザ端末11のブラウザからウェブサーバ3に送信される。
このようにしてユーザ端末11から送信された転送指令は、サイト表示処理部31を介して、サービス指令受付処理部32(切替指令受付手段)にて受け付けられる。そして、さらに、指令通知処理部33にて、接続制御サーバ2の指令通知受付処理部21に通知される。
なお、上記では、既に2者の電話端末間にてセッションが確立されている状態でコントロール画面にアクセスした場合を例示したが、かかるコントロール画面から、2者の電話端末間の接続指令を入力可能なよう構成してもよい。つまり、ユーザAがユーザ端末11にてコントロール画面にアクセスし、通話先の電話番号を指定して通話指令を入力することによって、これを受けた接続制御サーバ21にて、2者の電話端末の呼制御、及び、接続制御が行われてもよい。
[動作]
次に、上記構成における動作を、図4乃至図7を参照して説明する。ここでは、ユーザAとユーザBとが通話をしているときに、ユーザBの接続先をユーザCに転送し、ユーザBとユーザCとの通話を実現する場合の動作を説明する。なお、以下では、上述したコントロール画面にてはじめのユーザA,Bの2者間における通話接続も行うこととする。
まず、主に図6のシーケンス図を参照して、ユーザAとユーザBとの2者間通話を行う動作を説明する。はじめに、ユーザAは、ユーザ端末11を操作してウェブサーバ3のウェブサイトにアクセスする(ステップS1、図4の矢印Y1)。このとき、ウェブサーバ3からは、ユーザIDやパスワードが要求されるため、これに応じてユーザ端末11からユーザAは自己のユーザIDやパスワードを送信する。そして、ウェブサーバ3にてユーザ認証が行われ、かかる認証が成功すると、コントロール画面がウェブサーバ3から送信され、ユーザ端末11のブラウザに表示される(ステップS2)。
続いて、コントロール画面にて、ユーザAが、通話相手となるユーザBの電話端末13の電話番号を電話帳から選択したり、あるいは、直接入力し、ダイヤル指示を入力する。すると、ユーザ端末11から、ユーザAの電話端末12とユーザBの電話端末13とを接続するよう、ウェブサーバ3にダイヤル指示が送信される(ステップS3)。これを受けたウェブサーバ3は、かかるダイヤル指示内容を接続制御サーバ2に通知する(ステップS4)。
続いて、2者間通話のダイヤル指令を受けた接続制御サーバ2は、発信側となるユーザAの電話端末12と、着信側となるユーザBの電話端末13とに対して、SIPサーバ4を介して呼び出しを行う(ステップS5,S6、図4の矢印Y2,Y3)。そして、これら各電話端末12,13から応答があると、当該電話端末12,13間のセッションが確立される(図6の矢印S7、図4の矢印Y4)。これにより、2者(ユーザA,B)の電話端末12,13が通話状態となる。
次に、主に図7のシーケンス図を参照して、電話転送時の動作を説明する。まず、ユーザAのユーザ端末11のブラウザには、上述したようにコントロール画面が表示されている(図5の矢印Y5、切替内容表示工程)。例えば、図3に示すコントロール画面が表示されているとする。なお、ユーザAは、自己の電話端末12を用いてユーザBの電話端末13と2者間通話が確立された後に、ユーザ端末11にてウェブサーバ3にアクセスし、図3に示すようなコントロール画面を表示させてもよい。
そして、ユーザAは、既に電話端末12,13間にてセッションが確立中であるが(図7の矢印S7)、ユーザBとユーザCと通話させるために、まず、ユーザCの電話番号を指定する。このとき、ユーザ端末11にてコントロール画面上の「電話帳」ボタンA12を押すことで(ステップS8)、ウェブサーバ3からは電話帳データが送信され、ブラウザに表示される(ステップS9)。ユーザAは、この中からユーザCの電話端末14の電話番号を選択することで「電話番号」入力欄A22に入力し、その後、「転送」ボタンA2を押すことで、転送指示情報がウェブサーバ3に送信され(ステップS10)、ウェブサーバ3に受け付けられる(切替指令受付工程)。そして、上記転送指示の内容が、ウェブサーバ3から接続制御サーバ2に通知される(ステップS11、切替要求受付工程)。なお、転送指示には、ユーザAを認証することによって特定されるユーザAの電話端末12とユーザBの電話端末13とのセッションを特定する情報と、転送先であるユーザCの電話端末14の電話番号と、発信者となるユーザBの電話端末13の電話番号と、が含まれる。
続いて、転送内容の通知を受けた接続制御サーバ2は、転送先となるユーザCの電話端末14の呼び出しを行い(ステップS12、図5の矢印Y6)、当該ユーザCの電話端末14から応答があると、ユーザBの電話端末13に対してセッションの接続先の切替指令を発する(ステップS13、図5の矢印Y7)。また、ほぼ同時に、接続制御サーバ2は、ユーザAの電話端末12に対して切断指令を発する(ステップS15、図5の矢印Y9)。これによって、ユーザBの電話端末13の接続先が、ユーザAの電話端末12からユーザCの電話端末14に切り替えられ(接続切替工程)、ユーザB,Cの電話端末13,14間にてセッションが確立される(図7の矢印S14,S16、図5の矢印Y8)。
このようにすることで、まず、ユーザAは、ユーザ端末11を用いてウェブサーバ3にアクセスし、コントロール画面上にて電話番号を選択して電話転送を指示することができるため、その操作が容易であり、かつ、正確に行うことができる。また、電話転送動作が接続制御サーバ2にて実行されるため、各電話端末12,13,14に電話転送機能を設ける必要が無く、低コストにてかかる機能を利用することができる。
[変形例]
次に、本実施例の変形例を、図8乃至図9を参照して説明する。上記では、IP電話端末12,13,14間における電話転送例を説明したが、利用可能な電話端末はIP電話であることに限定されない。
まず、図8に示す例では、転送先のユーザCの電話端末15が一般加入固定電話である。かかる場合でも、ユーザBの電話端末13と通話状態(矢印Y4)のユーザAが、ユーザ端末11にて接続制御システム1のウェブサーバ3に転送指示を入力することで(矢印Y11)、接続制御システム1の接続制御サーバ2にて、SIPサーバ4と、PSTNゲートウェイ41及びPSTN網N2とを介して、ユーザCの電話端末15の呼び出しが行われる(矢印Y12)。そして、ユーザBの電話端末13に対してセッション切替指令が発生られ(矢印Y13)、ユーザB、Cの電話端末13,15にてセッションが確立され(矢印Y14)、通話可能となる。なお、ユーザA、Bの電話端末12,13が一般加入固定電話であっても、上述同様に、電話転送を実現できる。さらに、後述する実施例2,3における三者通話などにも対応可能である。
また、図9に示す例では、ユーザAの電話端末16が、他の電話端末との通話接続と、ウェブサイトとの通信接続と、が同時に利用可能な携帯電話である。かかる場合には、まず、ユーザBの電話端末13と通話中(矢印Y4)のユーザAが、通話に用いている携帯電話16にて、同時にウェブサーバ3のウェブサイトにもアクセスし、当該携帯電話16の画面にコントロール画面を表示する。そして、コントロール画面に転送指示を入力し、接続制御システム1のウェブサーバ3に送信することで(矢印Y21)、接続制御システム1の接続制御サーバ2にて、SIPサーバ4を介してユーザCの電話端末14の呼び出しが行われる(矢印Y22)。そして、ユーザBの電話端末13に対してセッション切替指令が発生られ(矢印Y23)、ユーザB、Cの電話端末13,14にてセッションが確立され(矢印Y24)、通話可能となる。なお、ユーザAの電話端末16は、通話機能を有するパーソナルコンピュータなど、他の情報処理端末であってもよい。また、かかる構成は、後述する実施例2,3における三者通話などにも対応可能である。
ここで、上記では、ユーザ端末11上で作動するブラウザを介してウェブサーバ3上から提供されるプログラムにて、当該ウェサーバ3に対して転送指令等を入力する場合を例示したが、これに限定されない。つまり、ウェブサーバ3に対して上述した転送指令や後述する各種指令を入力可能なアプリケーションを、ユーザ端末11上で作動する独自のプログラムとして装備してもよい。従って、上記では、ユーザ端末11の一例として、パーソナルコンピュータや携帯電話を挙げたが、上述したウェブサーバ3に対して転送などの指令をIP網N1を介して送信可能なプログラムが実装されていれば、PDAなどの他の情報処理装置や、固定電話であってもよい。
次に、本発明の第2の実施例を、図10乃至図13を参照して説明する。図10は、本実施例におけるネットワーク全体の構成を示すブロック図である。図11乃至図12は、本実施例における動作を示す説明図であり、図13は、シーケンス図である。
[構成]
本実施例におけるネットワーク構成は、基本的には、上述した実施例1の場合と同様であるが、これに加え、IP網N1に、接続された端末から入力される音情報を混合して、当該接続された端末に対して出力するミキシングサーバである会議サーバ5が設置されている。この会議サーバ5は、通話を行う3者以上のユーザの電話端末を接続することで、各電話端末から入力される音声が合成され、そのまま電話端末に出力することで、三者通話が可能となる。
そして、図2に示した接続制御サーバ1のセッション制御処理部22は、本実施例では、三者通話を実現すべく、指令通知受付処理部21にてユーザ端末11から受け付けたセッションの切替要求に応じて、既に接続されている2者の各電話端末をそれぞれ会議サーバ5に接続する。さらに、セッション制御処理部22は、ユーザ端末11から通知された新たに追加する第三者の電話番号を呼び出し、この第三者の電話端末も会議サーバ5に接続する。
また、ウェブサーバ3がユーザ端末11に送信するコントロール画面は、図3に示すものと同様であるが、特に、三者通話機能を実現するために、「三者通話」ボタンA1と、新たに追加する第三者の電話番号を入力するための「電話番号」入力欄A21と、予め登録されている電話番号を表示する「電話帳」ボタンA11と、が形成されている。そして、「電話帳」ボタンA11を押すことで、三者通話用に登録されている電話番号リストが表示されるが、このうち所定の電話番号を選択することにより、選択した電話番号を「電話番号」入力欄A21に自動的に入力させることができる。その後、「三者通話」ボタンA1を押すことにより、かかるユーザの電話端末の接続中であるセッションを特定する情報と、発信者となるユーザの電話端末を特定する電話番号と、会議サーバを特定する情報と、新たに追加する第三者の電話番等と、を含む三者通話指令が、ユーザ端末11のブラウザからウェブサーバ3に送信される。
[動作]
次に、上記構成における動作を、図11乃至図13、さらには、図3のコントロール画面を参照して説明する。ここでは、ユーザAとユーザBとが通話をしているときに、新たにユーザCを追加して、ユーザA,B,Cの三者にて通話を行うこととする。
図13のシーケンス図を参照すると、まず、ユーザAとユーザBとの電話端末A,Bは、予めセッションが確立された状態であり、2者間通話が行われていることとする(図13の矢印S7)。そして、ユーザAは、ユーザ端末11にてウェブサーバ3のウェブサイトにアクセスすることによって、そのブラウザにはコントロール画面が表示されている(切替内容表示工程)。
続いて、コントロール画面にて、ユーザAが、三者通話を行うべく、新たに追加するユーザCの電話番号を指定する。このとき、ユーザ端末11にてコントロール画面上の「電話帳」ボタンA11を押すことで、ウェブサーバ3からは三者通話用の電話帳データが送信され、ブラウザに表示される。ユーザAは、この中からユーザCの電話端末14の電話番号を選択して「電話番号」入力欄A21に入力し、「三者通話」ボタンA1を押すことで、三者通話指示情報がウェブサーバ3に送信され(ステップS21)、ウェブサーバ3に受け付けられる(切替指令受付工程、図11の矢印Y31)。そして、上記三者通話指示の内容が、ウェブサーバ3から接続制御サーバ2に通知される(ステップS22、切替要求受付工程)。
続いて、三者通話内容の通知を受けた接続制御サーバ2は、まず、会議サーバ5を呼び出すと共に(ステップS23、図11の矢印Y32)、ユーザAの電話端末12に対してセッション切替指令を発する(ステップS24、図11の矢印Y33)。これにより、ユーザAの電話端末12の接続先が会議サーバ5へと切り替えられ(接続切替工程)、ユーザAの電話端末12と会議サーバ5との間にてセッションが確立される(図13の矢印S25、図11の矢印Y34)。同様にして、会議サーバ5を呼び出すと共に(ステップS26)、ユーザBの電話端末13に対してセッション切替指令を発する(ステップS27)。これにより、ユーザBの電話端末13の接続先が会議サーバ5へと切り替えられ(接続切替工程)、ユーザBの電話端末13と会議サーバ5との間にてセッションが確立される(図13の矢印S28、図11の矢印Y35)。
さらに、接続制御サーバ2は、新たに追加する第三者であるユーザCの電話端末14の呼び出しを行う(ステップS29)。同時に、会議サーバ5の呼び出しを行う(ステップS30)。そして、上記ユーザCの電話端末14からの応答があると、当該電話端末14に対して接続要求を行い(ステップS31)、ユーザCの電話端末14と会議サーバ5との間でセッションが確立される(図13の矢印S32、図11の矢印Y36)。
このようにすることで、会議サーバ5を介してユーザA,B,Cの三者の電話端末12,13,14が接続された状態となり(図13の矢印S33、図12の矢印Y37)、三者通話が可能となる。そして、この場合にも、ユーザAは、ユーザ端末11を用いてウェブサーバ3にアクセスし、コントロール画面上にて三者通話を指示することができるため、その操作が容易となり、かつ、正確に行うことができる。また、三者通話動作が、接続制御サーバ2及び会議サーバ5を介して実現されるため、各電話端末12,13,14に三者通話機能を設ける必要が無く、低コストにてかかる機能を利用することができる。
次に、本発明の第3の実施例を、図14乃至図17を参照して説明する。図14は、本実施例におけるネットワーク全体の構成を示すブロック図である。図15乃至図16は、本実施例における動作を示す説明図であり、図17は、シーケンス図である。
[構成]
本実施例におけるネットワーク構成は、基本的には、上述した実施例1の場合と同様であるが、これに加え、IP網N1に、接続された電話端末に対して音情報や映像情報などのコンテンツ情報を提供するメディアサーバ6が設置されている。このメディアサーバ6は、例えば、インターネットサービスプロバイダや電話事業者にて運営されており、運営者が予め用意した効果音(拍手音など)や音楽(保留音やBGMとして利用するもの)などの音情報が記憶されていたり、あるいは、ユーザによって作成された音情報が蓄積されている。そして、これらの音情報のうち、ユーザにて選択されたものを、接続された電話端末に対して出力する。また、このメディアサーバ6は、上述した会議サーバ5と同様のミキシングサーバとしての機能をも有しており、例えば、後述するように、BGMを流すことが選択された場合に、再生する音情報(BGM)と、接続された電話端末から入力された音情報と、を混合して、電話端末に出力する。
そして、図2に示した接続制御サーバ1のセッション制御処理部22は、本実施例では、音情報の提供を実現すべく、指令通知受付処理部21にてユーザ端末11から受け付けたセッションの切替要求に応じて、既に接続されている2者の各電話端末を、それぞれメディアサーバ6に接続する。さらに、セッション制御処理部22は、音情報の提供が終了した後に、各電話端末間の接続を復元する。
また、ウェブサーバ3がユーザ端末11に送信するコントロール画面は、図3に示すものと同様であるが、特に、効果音提供機能を実現するために、まず、「効果音」ボタンA3と、提供する効果音を選択するための「サウンド選択」入力欄A23と、予め登録されている効果音ファイルを表示する「音楽箱」ボタンA13と、が形成されている。また、保留音提供機能を実現するために、「保留」ボタンA4と、提供する保留音を選択するための「メロディー選択」入力欄A24と、予め登録されている保留音ファイルを表示する「音楽箱」ボタンA14と、が形成されている。さらに、BGM提供機能を実現するために、「BGM」ボタンA5と、提供するBGMを選択するための「BGM選択」入力欄A25と、予め登録されているBGMファイルを表示する「音楽箱」ボタンA15と、が形成されている。さらに、通話中の会話を録音する指示を入力する「録音」ボタンA31や、呼の切断指示を入力する切断ボタンA32も形成されている。
そして、例えば、ユーザが「効果音」ボタンA13を押すことで、登録されている効果音ファイルリストが表示されるが、このうち所定の効果音ファイルを選択することにより、選択した音楽ファイルを「サウンド」入力欄A23に自動的に入力される。なお、このとき、有料の効果音ファイルを選択して購入することも可能である。また、ユーザ自身が作成して登録した効果音ファイルは、「サウンド」入力欄A23にプルダウン式に選択可能なよう表示されるため、これを選択してもよい。その後、「効果音」ボタンA3を押すことにより、かかるユーザの電話端末の接続中であるセッションを特定する情報と、当該ユーザの電話端末を特定する電話番号と、メディアサーバを特定する情報と、選択した音情報ファイルを特定する情報と、を含む音提供指令が、ユーザ端末11のブラウザからウェブサーバ3に送信される。
なお、保留音やBGMを提供する指令を入力する場合も、上述同様に、コントロール画面から操作すればよい。
[動作]
次に、上記構成における動作を、図15乃至図17、さらには、図3のコントロール画面を参照して説明する。ここでは、ユーザAとユーザBとが通話をしているときに、ユーザAがユーザBに聞かせたい効果音を提供する場合の動作を説明する。
図17のシーケンス図を参照すると、まず、ユーザAとユーザBとの電話端末A,Bは、予めセッションが確立された状態であり、2者間通話が行われていることとする(図17の矢印S7、図15の矢印Y4、図6参照)。このとき、ユーザ端末11のブラウザには、ウェブサーバ3から送信されたコントロール画面が表示されている(切替内容表示工程)。
続いて、コントロール画面にて、ユーザAが、効果音の提供を行うべく、効果音を選択する。このとき、ユーザ端末11にてコントロール画面上の「音楽箱」ボタンA13あるいは「サウンド」入力欄A23のプルダウンボタンを押すことで、ウェブサーバ3からは選択可能な効果音ファイルのリストが送信され、ブラウザに表示される。ユーザAは、この中からユーザCに聞かせたい効果音ファイルを選択して「サウンド」入力欄A23に入力し、「効果音」ボタンA3を押すことで、効果音提供指示情報がウェブサーバ3に送信され(ステップS41)、ウェブサーバ3に受け付けられる(切替指令受付工程、図15の矢印Y41)。そして、上記効果音提供指示の内容が、ウェブサーバ3から接続制御サーバ2に通知される(ステップS42、切替要求受付工程)。
続いて、効果音提供指令の通知を受けた接続制御サーバ2は、まず、メディアサーバ6を呼び出すと共に(ステップS43、図15の矢印Y42)、ユーザAの電話端末12に対してセッション切替指令を発する(ステップS44、図15の矢印Y43)。これにより、ユーザAの電話端末12の接続先がメディアサーバ6へと切り替えられ(接続切替工程)、ユーザAの電話端末12とメディアサーバ6との間にてセッションが確立される(図17の矢印S45、図15の矢印Y44)。同様にして、メディアサーバ6を呼び出すと共に(ステップS46)、ユーザBの電話端末13に対してセッション切替指令を発する(ステップS47)。これにより、ユーザBの電話端末13の接続先がメディアサーバ6へと切り替えられ(接続切替工程)、ユーザBの電話端末13とメディアサーバ6との間にてセッションが確立される(図17の矢印S48、図16の矢印Y45)。
これにより、ユーザAの電話端末12とユーザBの電話端末13には、メディアサーバ6にて再生された効果音が出力される。例えば、めでたいことがあったときに「拍手音」の効果音を流したりすることができる。
その後、効果音の再生が終了すると、ユーザAは、ユーザ端末11から効果音終了の指示を入力する。すると、かかる内容がウェブサーバ3に通知されると共に(ステップS49)、接続制御サーバ2に通知される(ステップS50)。その後、接続制御サーバ2は、メディアサーバ6に接続されているユーザAの電話端末12とユーザBの電話端末13とを呼び出すと共に(ステップS51,S52)、メディアサーバ6の接続を切断する(ステップS53)。これにより、ユーザAの電話端末12とユーザBの電話端末13とのセッションを接続させることができ、再び、ユーザA,B間を通話状態とすることができる(図17の矢印S54)。
なお、ステップS41で、保留音の提供を選択した場合も、上記同様に作動する。また、BGMの提供を選択した場合には、メディアサーバ6が接続された各電話端末12,13に対してBGMとなる音楽を出力すると共に、当該接続されている電話端末12,13から入力される音声も混合して、各端末12,13に出力するよう作動する。これにより、ユーザA,Bが通話しつつ、その背景に選択したBGMを流すことができる。
なお、BGMや効果音を流しているときに、上述した「録音」ボタンA31を押すことで、これらBGM等を含めた通話をメディアサーバ6が録音し、当該メディアサーバ6やウェブサーバ3に記憶しておくことができる。もちろん、通話だけの録音も可能である。そして、記憶した情報は、通話記録として保存しておくことができ、後述するようにコンテンツとして利用することも可能である。
このようにすることで、ユーザAは、ユーザ端末11を用いてウェブサーバ3にアクセスし、コントロール画面上にて操作することで、通話中の相手あるいは両者に、音楽や効果音などの音情報を流して聞かせることができる。このとき、その操作が容易であることから、ユーザの利便性が向上しうる。さらに、上述したような音情報提供サービスが接続制御サーバ2及びメディアサーバ6を介して実現されるため、各電話端末12,13,14に機能を設ける必要が無く上記サービスを利用することができる。
[変形例]
ここで、上述したメディアサーバ6は、音情報だけでなく、映像情報も配信することが可能である。つまり、メディアサーバ6には、各種事業者から提供される映像情報やユーザが作成した種々の映像情報が記憶されている。そして、電話端末12,13,14が映像表示可能なテレビ電話端末である場合には、通話中の電話端末に対して映像を配信し、かかる電話端末に映像を表示させることができる。これにより、通話相手に所定の映像を閲覧させることができたり、ユーザ間で同一の映像を見ながら通話することが可能となる。なお、映像情報を配信する際に図3に示すコントロール画面の「録音」ボタンA31を押すことで、配信した映像とそのときの通話内容とを混合して、マルチメディア情報として記憶しておくことも可能である。
また、上述したように「録音」ボタンを操作してマルチメディア情報として記憶しておく機能を利用することで、セッション切替を繰り返して、様々な通話相手との通話内容や、メディアサーバ6から出力される種々の音情報や映像情報など記憶しておくが可能となり、独自の音源や番組などのコンテンツを作成することができる。そして、この音源等のコンテンツを、上述した保留音、効果音、BGMなどに使用することができ、さらには、コンテンツを番組としてインターネット上にて配信することも可能である。
本発明は、インターネットサービスプロバイダや通信事業者などが、通話を行うユーザに対して、電話端末に特別な機能を装備することなく、通話転送や三者通話などのサービスを提供することができ、産業上の利用可能性を有する。
実施例1におけるネットワーク全体の構成を示すブロック図である。 図1に開示した接続制御システムの構成を示す機能ブロック図である。 本発明にてユーザ端末11に表示される操作画面の一例を示す図である。 実施例1における動作を示す説明図である。 実施例1における動作を示す説明図である。 実施例1における動作を示すシーケンス図である。 実施例1における動作を示すシーケンス図である。 実施例1における変形例を示すネットワーク構成図である。 実施例1における変形例を示すネットワーク構成図である。 実施例2におけるネットワーク全体の構成を示すブロック図である。 実施例2における動作を示す説明図である。 実施例2における動作を示す説明図である。 実施例2における動作を示すシーケンス図である。 実施例3におけるネットワーク全体の構成を示すブロック図である。 実施例3における動作を示す説明図である。 実施例3における動作を示す説明図である。 実施例3における動作を示すシーケンス図である。
符号の説明
1 接続制御システム
2 接続制御サーバ(接続制御装置、接続制御用コンピュータ)
3 ウェブサーバ
4 SIPサーバ(呼制御サーバ)
5 会議サーバ(ミキシングサーバ)
6 メディアサーバ
11 ユーザ端末(情報処理端末)
12,13,14,15 電話端末
16 携帯電話
21 指令通知受付処理部(切替要求受付手段)
22 セッション制御処理部(接続切替手段)
23 セッション管理処理部
24 セッション情報記憶部
31 サイト表示処理部(切替内容表示手段)
32 サービス指令受付処理部(切替指令受付手段)
33 指令通知処理部
34 画面情報記憶部(切替内容情報記憶手段)
35 電話帳記憶部(切替内容情報記憶手段)
41 PSTNゲートウェイ
A ユーザA
B ユーザB
C ユーザC
N1 IP網
N2 PSTN網
N3 携帯電話網

Claims (33)

  1. ネットワーク上に設置され、当該ネットワークを介して通話接続される電話端末の接続状態を制御する接続制御装置であって、
    電話端末間にて確立されているセッションの切替要求を、前記ネットワークに接続された情報処理端末から受け付ける切替要求受付手段と、
    この切替要求に応じて、前記電話端末間におけるセッションの接続先を切り替える接続切替手段と、
    を備えたことを特徴とする接続制御装置。
  2. 前記接続切替手段は、前記電話端末間におけるセッションの接続先の少なくとも一方を他の機器に切り替える、ことを特徴とする請求項1記載の接続制御装置。
  3. 前記接続切替手段は、前記他の機器を呼び出すと共に、当該他の機器と前記セッションの接続先である少なくとも一方の電話端末とを接続する、
    ことを特徴とする請求項2記載の接続制御装置。
  4. 前記接続切替手段は、前記他の機器を呼び出すと共に、当該他の機器と前記セッションの接続先である両方の電話端末とを接続する、
    ことを特徴とする請求項2記載の接続制御装置。
  5. 前記接続切替手段は、前記他の機器として他の電話端末を呼び出し、当該他の電話端末と前記セッションの接続先である電話端末とを接続する、
    ことを特徴とする請求項3記載の接続制御装置。
  6. 前記接続切替手段は、前記他の機器として前記電話端末に対して音や映像などのコンテンツ情報を提供するメディアサーバを呼び出し、当該メディアサーバと前記セッションの接続先である電話端末とを接続する、ことを特徴とする請求項3又は4記載の接続制御装置。
  7. 前記接続切替手段は、前記他の機器として接続された所定の機器から入力される情報を合成して当該接続された機器に対して出力するミキシングサーバを呼び出し、当該ミキシングサーバと前記セッションの接続先である電話端末とを接続する、ことを特徴とする請求項3又は4記載の接続制御装置。
  8. 前記接続切替手段は、さらに第三者電話端末を呼び出し、前記ミキシングサーバと接続する、ことを特徴とする請求項7記載の接続制御装置。
  9. 前記接続切替手段は、前記ネットワーク上に設置され電話端末に対する呼制御及び接続制御を行う呼制御サーバを介して、前記セッションの接続先の切り替えを行う、
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載の接続制御装置。
  10. 請求項1乃至9記載の接続制御装置に接続され、前記情報処理端末からのアクセスを受けるウェブサイトを開設するウェブサーバであって、
    前記確立されたセッションの切替指令をウェブサイト上にて受け付けて前記接続制御装置に通知する切替指令受付手段を備えた、
    ことを特徴とするウェブサーバ。
  11. 前記セッションの切替内容を予め記憶した切替内容情報記憶手段と、
    前記切替内容を前記情報処理端末に対して選択可能なよう表示する切替内容表示手段と、を備え、
    前記切替指令受付手段は、前記切替内容表示手段による表示に対して前記情報処理端末から選択された切替内容を切替指令として受け付ける、
    ことを特徴とする請求項10記載のウェブサーバ。
  12. 前記切替内容表示手段は、前記切替内容として、電話転送である旨と、転送先候補となる相手方の電話番号を表示する、ことを特徴とする請求項11記載のウェブサーバ。
  13. 前記切替内容表示手段は、前記切替内容として、三者通話である旨と、追加候補となる第三者の電話番号を表示する、ことを特徴とする請求項11又は12記載のウェブサーバ。
  14. 前記切替内容表示手段は、前記切替内容として、電話端末に所定のコンテンツ情報を流す旨と、選択候補となるコンテンツ情報リストを表示する、ことを特徴とする請求項11,12又は13記載のウェブサーバ。
  15. 請求項1乃至9記載の前記接続制御装置と、請求項10乃至14記載の前記ウェブサーバと、を備えたことを特徴とする接続制御システム。
  16. ネットワーク上に設置され、当該ネットワークを介して通話接続される電話端末の接続状態を制御する接続制御用コンピュータに、
    電話端末間にて確立されているセッションの切替要求を、前記ネットワークに接続された情報処理端末から受け付ける切替要求受付手段と、
    この切替要求に応じて、前記電話端末間におけるセッションの接続先を切り替える接続切替手段と、
    を実現するためのプログラム。
  17. ネットワーク上に設置され、当該ネットワークを介して通話接続される電話端末の接続状態を制御する接続制御用コンピュータに、
    請求項1乃至請求項9記載の接続制御装置を実現するためのプログラム。
  18. 請求項1乃至9記載の接続制御装置に接続され、前記情報処理端末からのアクセスを受けるウェブサイトを開設するウェブサーバに、
    前記確立されたセッションの切替指令をウェブサイト上にて受け付けて前記接続制御装置に通知する切替指令受付手段、
    を実現するためのプログラム。
  19. 前記ウェブサーバに、さらに、
    切替内容情報記憶手段に予め記憶された前記セッションの切替内容を前記情報処理端末に対して選択可能なよう表示する切替内容表示手段と、
    前記切替内容表示手段による表示に対して選択された切替内容を切替指令として受け付ける前記切替指令受付手段と、
    を実現するための請求項18記載のプログラム。
  20. 請求項1乃至9記載の接続制御装置に接続され、前記情報処理端末からのアクセスを受けるウェブサイトを開設するウェブサーバに、
    請求項10乃至14記載のウェブサーバを実現するためのプログラム。
  21. ネットワーク上に設置された接続制御用コンピュータにて、前記ネットワークを介して通話接続される電話端末の接続状態を制御する接続制御方法であって、
    前記接続制御用コンピュータが、電話端末間にて確立されているセッションの切替要求を、前記ネットワークに接続された情報処理端末から受け付ける切替要求受付工程と、
    前記接続制御用コンピュータが、前記切替要求に応じて前記電話端末間のセッションの接続先を切り替える接続切替工程と、
    を有することを特徴とする接続制御方法。
  22. 前記接続切替工程は、前記電話端末間のセッションの接続先の少なくとも一方を他の機器に切り替える、ことを特徴とする請求項21記載の接続制御方法。
  23. 前記接続切替工程は、前記他の機器を呼び出すと共に、当該他の機器と前記セッションの接続先である少なくとも一方の電話端末とを接続する、
    ことを特徴とする請求項22記載の接続制御方法。
  24. 前記接続切替工程は、前記他の機器を呼び出すと共に、当該他の機器と前記セッションの接続先である両方の電話端末とを接続する、
    ことを特徴とする請求項22記載の接続制御方法。
  25. 前記接続切替工程は、前記他の機器として他の電話端末を呼び出し、当該他の電話端末と前記セッションの接続先である電話端末とを接続する、
    ことを特徴とする請求項23記載の接続制御方法。
  26. 前記接続切替工程は、前記他の機器として前記電話端末に対して音や映像などのコンテンツ情報を提供するメディアサーバを呼び出し、当該メディアサーバと前記セッションの接続先である電話端末とを接続する、ことを特徴とする請求項23又は24記載の接続制御方法。
  27. 前記接続切替工程は、前記他の機器として接続された所定の機器から入力される情報を合成して当該接続された機器に対して出力するミキシングサーバを呼び出し、当該ミキシングサーバと前記セッションの接続先である電話端末とを接続する、
    ことを特徴とする請求項23又は24記載の接続制御方法。
  28. 前記接続切替工程は、さらに第三者電話端末を呼び出し、前記ミキシングサーバと接続する、ことを特徴とする請求項27記載の接続制御方法。
  29. 前記切替要求受付工程の前に、前記接続制御用コンピュータに接続され、前記情報処理端末からのアクセスを受けるウェブサイトを開設するウェブサーバが、前記確立されたセッションの切替指令をウェブサイト上にて受け付けて前記接続制御用コンピュータに通知する切替指令受付工程を有する、
    ことを特徴とする請求項21,22,23,24,25,26,27又は28記載の接続制御方法。
  30. 前記切替指令受付工程の前に、前記ウェブサーバが、切替内容情報記憶手段に記憶された前記セッションの切替内容を前記情報処理端末に対して選択可能なよう表示する切替内容表示工程を有し、
    前記切替指令受付工程は、前記切替内容表示工程による表示に対して選択された切替内容を切替指令として受け付ける、
    ことを特徴とする請求項29記載の接続制御方法。
  31. 前記切替内容表示工程は、前記切替内容として、電話転送である旨と、転送先候補となる相手方の電話番号を表示する、ことを特徴とする請求項30記載の接続制御方法。
  32. 前記切替内容表示工程は、前記切替内容として、三者通話である旨と、追加候補となる第三者の電話番号を表示する、ことを特徴とする請求項30又は31記載の接続制御方法。
  33. 前記切替内容表示工程は、前記切替内容として、電話端末に所定のコンテンツ情報を流す旨と、選択候補となるコンテンツ情報リストを表示する、ことを特徴とする請求項30,31又は32記載の接続制御方法。

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