JP2007158675A - 多層プリント回路基板のビア構造、それを有する帯域阻止フィルタ - Google Patents

多層プリント回路基板のビア構造、それを有する帯域阻止フィルタ Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、入力信号に対して所望の周波数帯域阻止特性を有した多層プリント基板のビア構造、多層プリント基板のビア構造を備えた帯域阻止フィルタ、および当該多層プリント回路基板を搭載した電子装置を提供することである。
【解決手段】本発明においては、多層プリント回路基板に、多層プリント回路基板の異なる層間を接続する信号ビアと、信号ビア周囲に配設されたグランドビアと、さらに、信号ビアとグランドビアとの間に、信号層及びグランド層、あるいは他の層のパターン何れにも接続されない導体ビアを備える多層プリント回路基板のビア構造を構成する。そして、上記信号ビアに信号パターン、あるいは同軸コネクタを電気的に接続することにより、外部回路とのインタフェースを有した帯域阻止フィルタを実現する。また、当該帯域阻止フィルタを備えた電子機器を実現する。
【選択図】図4

Description

本発明は、多層プリント回路基板のビア構造、それを有する帯域阻止フィルタに関し、特に通過する信号の周波数帯域阻止特性を有する多層プリント回路基板のビア構造、それを有する帯域阻止フィルタに関する。
電子装置には、回路の高密度化により従来から多層プリント回路基板が備えられている。そして、電子装置の回路動作の高速化のために、当該多層プリント回路基板においては、マイクロ波帯の周波数を有する信号伝送が行われている。当該多層プリント回路基板において、異なる層間のパターン接続にはビアが用いられている。
多層プリント回路基板では、高速動作を実現するために信号パターンにおけるインピーダンス整合を考慮した設計が行われている。異なる層間の信号パターンを繋ぐ信号ビアにおいても、層間の信号パターン間でのインピーダンス整合を考慮しなければ、信号パターンの間において伝送する信号の反射が生じ、信号の高速伝送は実現しない。例えば、信号ビア周囲にグランドビア及びシールドビアを設ける同軸構造が用いられる。
従来の多層プリント回路基板のビア構造の概略図(上面図)を図1に示す。図1に示されるように、従来の多層プリント回路基板においては、グランドパターン1の導体が無い誘電体2の内部領域に信号ビア3が設けられている。誘電体2周囲のグランドパターン1の内部領域には、グランドビア4が配設されている。それぞれのグランドビア4の間には、シールドビア5が配設されている。それぞれのグランドビア4は、グランドビア用パッドに点線円で示すドリル径6で穴あけ後、開口された穴内壁部をスルーホールメッキすることにより形成される。
図1のB−B断面図を図2に示す。図2に付されている1〜11までの数値は、多層プリント回路基板の各層番号を順次示すものである。第1層は表面層であり、第11層はグランド層である。グランド層には、グランドパターン21,誘電体22,信号ビア23、グランドビア24がそれぞれ配設されている。グランドビア24は、内層のうち、グランド層である第2層、第4層、第5層、第6層、第8層及び第10層それぞれへも接続されている。内層のうち、電源層または信号層である第3層、第7層及び第9層と、グランドビア24とは接続されていない。グランドビア24と信号ビア23とは、ドリル径26で穴あけ後、スルーホールメッキが施され、表面層第1層とグランド層第11層との間を接続する貫通ビアとなっている。グランドビア24と信号ビア23との間は、全ての層において誘電体22のみが介在する構造となっている。
上記した技術に関連して以下に示すような技術が報告されている。
特開2005−57804号公報に開示されている「多層誘電体エバネッセントモード導波路フィルタ及びその製造方法」では、マイクロ波周波数で最小挿入損失及び高選択性を有する非常に狭帯域幅を実現することができるビアホール技術を用いて共振器を有する多層誘電体エバネッセントモード導波路帯域フィルタが提案されている。
また、特開2000−31709号公報に開示されている「多層伝送線路」では、外部導体層、内部導体層を誘電体層に被着形成し、各層間を接着シートで一体化し、その後に、内部導体層間にある複数のスルーホールメッキ導体による伝送線路をトリプレート線路より高いインピーダンスとしてメッキ処理で形成した多層伝送線路が提案されている。
また、特開平10−303618号公報に開示されている「積層型共振器および積層型フィルタ」では、複数の誘電体層の積層体からなる誘電体基板と、誘電体基板の上下面の所定領域を含む表面に形成された一対の主導体層と主導体層の所定領域を囲み、相互に共振周波数に対応する信号波長の1/2未満の間隔をもって主導体層間を電気的に接続するように形成された複数の側壁用バイアホール導体群とを具備し、主導体層と側壁用バイアホール導体群によって取り囲まれた領域によって共振領域を形成し、また、主導体層間に、側壁用バイアホール導体群と電気的に接続され、共振領域の周囲に側壁用導体層を形成し、さらに、共振領域の中央部に位置する誘電体層を両側の誘電体層よりも高誘電率化してQ値を高めた積層型共振器および積層型フィルタが提案されている。
また、特開2000−68716号公報に開示されている「多層伝送線路」では、第1の誘電体層と、この第1の誘電体層の一方の面に被着した第1の内部導体層と、第1の誘電体層の他方の面に被着した第1の外部導体層と、第2の誘電体層と、この第2誘電体層の一方の面に被着した第2の外部導体層と、第2の誘電体層の他方の面に被着した第2の内部導体層と、第3の誘電体層と、この第3誘電体層の一方の面に被着した第3外部導体層と、第1の外部導体層と第2の外部導体層の間に第1の接着シートを設け、第2の内部導体層と第3の誘電体層の間に第2の接着シートを設け、第1の誘電体層に被着した第1の内部導体層、第1の外部導体層からなるマイクロストリップ線路と第2の誘電体層と第3の誘電体層を第2の外部導体層と第3の外部導体層を外側にしてなるトリップレート線路との多層構造とし、第1の内部導体層と第2の内部導体層の間、第1の外部導体層と第2の外部導体層及び第3の外部導体層の間を、複数本のスルーホールメッキ導体で接続し、複数本のスルーホールメッキ導体からなる第1の内部導体層と第2の内部導体層間の伝送線路をマイクロストリップ線路及びトリプレート線路より高インピーダンスとした多層伝送線路が提案されている。
また、特開平11−284414号公報に開示されている「多層回路基板」では、セラミック誘電体層の積層体内に、環状アース電極とその内部を貫通する柱状内導体からなる同軸共振器を設けた多層回路基板であって、積層体内に導電材料が充填された環状溝をセラミック誘電体層の積層方向に設けることにより環状アース電極を形成するとともに、環状溝の略中心部分に導電材料が充填された柱状孔をセラミック誘電体層の積層方向に設けることにより柱状内導体を形成してなり、環状アース電極の内部のセラミック誘電体の比誘電率が、環状アース電極の外部のセラミック誘電体の比誘電率よりも高い多層回路基板が報告されている。
特開2005−57804号公報 特開2000−31709号公報 特開平10−303618号公報 特開2000−68716号公報 特開平11−284414号公報
図1及び図2に示す従来の多層プリント回路基板のビア構造において、例えば第1層の信号ビア23に信号が入力され、第11層の信号ビアから信号が出力される場合の伝送特性を図3に示す。従来技術のビア構造をModel1としている。横軸は周波数を示し、0から20GHzのレンジである。縦軸は−50dBから0dBのSパラメータレンジを示す。図3において、第1層入力の信号反射特性を点線S11に示す。第1層入力と第11層出力の信号通過特性を実線S21に示す。図3の伝送特性において、S11は、20GHzまでの周波数において−10dB以下である。90%以上の信号電力が、第1層入力で反射することなく第11層出力へ伝送する。S21は、20GHzまでの周波数において殆ど0dBの通過損失で伝送される。
当該多層プリント回路基板を搭載した電子装置が動作するとき、デジタル回路のデジタル信号高調波ノイズや、アナログ回路の不要スプリアスが発生する場合がある。図1及び図2の第1層の入力である信号ビアにこの高調波ノイズや不要スプリアスが入力された場合、このような高調波ノイズや不要スプリアスは、図3の伝送特性に示すように、損失することなく、殆ど第11層の出力である信号ビアへ伝送される。第11層の信号ビアから後段に接続された回路に高調波ノイズや不要スプリアスが伝送されると、後段に接続された回路に上記高調波ノイズによる誤動作や、上記不要スプリアスによる動作規格外れが生じる恐れがある。また、第1層の信号ビアに外来ノイズが重畳された場合でも、従来の多層プリント回路基板では、この外来ノイズを損失なく第11層の信号ビアへ伝送する。
このように、従来の多層プリント回路基板を搭載した電子装置では、外来ノイズや回路内部の高調波ノイズ及び不要スプリアスによる誤動作、規格外動作により、当該電子装置の動作不良や放射ノイズ規格であるEMI規格が満足できなくなる恐れもある。
従来技術における、外来ノイズや回路内部の高調波ノイズ及び不要スプリアスの信号ビア重畳に対する対策として、上述ノイズの周波数帯域を通過させない帯域阻止フィルタの接続が考えられている。この場合、多層プリント回路基板に接続される帯域阻止フィルタは、帯域阻止特性を持つ個別部品であり、フィルタ入力端子、出力端子及び周囲筐体から構成される。この帯域阻止フィルタを当該多層プリント回路基板の信号ビアの入力又は出力に接続することにより、後段回路へのノイズ伝送を阻止することができる。しかし、帯域阻止フィルタと多層プリント回路基板とは異なる構造体であることから、装置として大型化となり、規定形状の装置内に実装できない場合もある。また、帯域阻止フィルタと多層プリント回路基板との信号接続や、グランド接続を確実に実現できない場合は、帯域阻止フィルタの持つ帯域阻止特性を装置実装で実現できない可能性もある。従来技術を開示している特開2005−57804号公報、特開2000−31709号公報、及び特開平10−303618号公報に示される提案は、所望の信号伝送を可能とするものの、上述外来ノイズ、高調波ノイズ及び不要スプリアスを意図的に抑制するものではない。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用する括弧付き符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の多層プリント回路基板のビア構造は、多層プリント回路基板のビア構造であって、多層プリント基板の異なる層間を接続する信号ビア(33,53,73,93,113、133,163,193,223,253,263)と、信号ビア周囲に配設されたグランドビア(34,54,74,94,114、134,164,194,224,254)とを有し、信号ビアとグランドビアとの間に、さらに導体ビア(37,57,77,97,99,117,119,137、139,167,169,190,197,198,199、220,227、228,229,230,257,267)を備える。
また、本発明の多層プリント回路基板のビア構造において、信号ビア(33,53,73,93,113、133,163,193,223,253,263)とグランドビア(34,54,74,94,114、134,164,194,224,254)との間に備えられた導体ビア(37,57,77,97,99,117,119,137、139,167,169,190,197,198,199、220,227、228,229,230,257,267)が、多層プリント回路基板の信号層及びグランド層、あるいは他の層のパターン何れにも接続されない。
また、本発明の多層プリント基板のビア構造において、導体ビア(37,57,77)は単数である。
また、本発明の多層プリント基板のビア構造において、導体ビア(77)は、その一端が多層プリント回路基板の最表層に位置するように配設される。
また、本発明の多層プリント基板のビア構造において、導体ビア(97,99,117,119,137、139,167,169,190,197,198,199、220,227、228,229,230,257,267)は複数である。
また、本発明の多層プリント基板のビア構造において、複数の導体ビア(97,99,117,119,190,197,198,199、220,227、228,229)は、信号ビアに対してそれぞれ対向するように配設される。
また、本発明の多層プリント基板のビア構造において、複数の導体ビア(137,139167、169)は、信号ビア(133、163)を中心とする円周上にそれぞれ隣接するように配設される。
また、本発明の多層プリント基板のビア構造において、複数の導体ビア(190、197、198,199、220、226、227、229)は、信号ビア(193、233)を中心とする円周上にそれぞれ等間隔になるように配設される。
また、本発明の多層プリント基板のビア構造において、複数の導体ビア(117、119、167、169、220、227,228、229)は、全て同じ長さを有する。
また、本発明の多層プリント基板のビア構造において、複数の導体ビア(97、99、137、139)は、それぞれ異なった長さを有する。
また、本発明の帯域阻止フィルタは、請求項1から10までの何れか一項に記載の多層プリント基板のビア構造と、多層プリント基板のビア構造の信号ビア(253、263)の1つの端部に信号を入力させるための信号入力部とを具備し、導体ビアの長さを調整することにより、信号が多層プリント基板のビア構造を通過する際の周波数帯域阻止特性を設定する。
また、本発明の帯域阻止フィルタにおいて、多層プリント基板のビア構造が、導体ビア(97,99,117,119,137、139,167,169,190,197,198,199、220,227、228,229,230,257,267)を複数有する場合、導体ビアそれぞれの対向する相対位置、あるいは導体ビアそれぞれの隣接する相対位置、あるいは導体ビアそれぞれの間隔を調整することにより、信号が多層プリント基板のビア構造を通過する際の周波数帯域阻止特性を設定する。
また、本発明の帯域阻止フィルタにおいて、信号入力部(269)は同軸コネクタであり、導体ビアの信号入力部に接続されない他端は、多層プリント基板の信号層に形成される信号パターンに接続される。
また、本発明の帯域阻止フィルタにおいて、信号入力部は同軸コネクタ(269)であり、導体ビアの信号入力部に接続されない他端は同軸コネクタに接続される。
また、本発明の電子機器は、電子回路と、電子回路に接続される請求項11から14までのいずれか一項に記載の帯域阻止フィルタとを備える。
また、本発明の帯域阻止フィルタは、信号伝送用導体ピンと、信号伝送用導体ピンの周囲に誘電体を介して配設されるグランド用導体と、信号伝送用導体ピンとグランド用導体との間に配設される導体ピンとを備え、導体ピンの長さを調整することにより、信号伝送用導体ピンの一端に入力され、信号伝送用導体ピンの他端から出力される信号の周波数帯域阻止特性が設定される。
また、本発明の帯域阻止フィルタは、信号伝送用導体ピンとグランド用導体との間に配設される導体ピンが、帯域阻止フィルタの信号伝送用導体ピン、あるいはグランド用導体の何れにも接続されない。
本発明により、入力信号に対して所望の周波数帯域阻止特性を有した多層プリント基板のビア構造、多層プリント基板のビア構造を備えた帯域阻止フィルタ、および当該多層プリント回路基板を搭載した電子装置を提供することができる。
これにより、当該電子装置が動作する際に、デジタル回路のデジタル信号高調波ノイズや、アナログ回路の不要スプリアスが発生して信号ビアに入力された場合、当該多層プリント回路基板の帯域阻止特性を、上記高調波ノイズや不要スプリアス周波数に設定することにより、当該多層プリント回路基板の信号ビアを伝送する信号のうち、上記高調波ノイズや不要スプリアス周波数を抑制することができる。そして、外来ノイズや回路内部の高調波ノイズ及び不要スプリアスに起因する当該多層プリント回路基板を搭載した電子装置の誤動作やEMI規格外動作を抑制することができる。
(実施の形態1)多層プリント回路基板のビア構造
以下に、本発明の実施の形態1を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図4は、本実施の形態に係わる多層プリント回路基板のビア構造を上面方向から見た概略図である。図4に示されるように、本実施の形態に係わる多層プリント回路基板では、グランドパターン31の内部領域に配設され、導体が無い誘電体32領域内に信号ビア33が設けられている。誘電体32周囲のグランドパターン31には複数のグランドビア34が設けられている。それぞれのグランドビア34の間には、シールドビア35が設けられている。それぞれのグランドビア34は、グランドビア用パッドに点線円で示すドリル径36で穴あけ後、開口された穴の内壁にスルーホールメッキが施されることにより形成される。本実施の形態においては、信号ビア33と、周囲のグランドビア34およびシールドビア35との間の誘電体32エリアに、導体ビア37が設けられている。
図5に、図4に示される本実施の形態に係わる多層プリント回路基板のB−B部断面を示す。図5に付されている1〜11までの数値は、多層プリント回路基板における、各層番号を示している。表面層である第1層及び第11層はグランド層である。グランド層には、グランドパターン31、誘電体32,信号ビア33、グランドビア34が設けられている。グランドビア34は、内層のうち、グランド層である第2層、第4層、第5層、第6層、第8層及び第10層それぞれへも接続されている。内層のうち、電源層または信号層である第3層、第7層及び第9層とグランドビア34とは接続されていない。グランドビア34と信号ビア33とは、ドリル径36で穴あけ後、開口された穴の内壁にスルーホールメッキが施され、それぞれ表面層第1層と第11層との間を接続する貫通ビアとなっている。グランドビア34と信号ビア33との間は、全ての層において導体が無い誘電体32の構造であるが、誘電体32の一部に導体ビア37が設けられている。導体ビア37の長さ38は、hである。
図6は、本実施の形態に係わる多層プリント回路基板のビア構造である図4及び図5の第1層の信号ビアから第11層の信号ビアへ信号が伝送する場合の伝送特性である。本実施の形態のビア構造をModel2としている。図6において、点線は第1層信号ビアの反射特性S11を示し、実線は、第1層信号ビアから第11層信号ビアへの通過特性S21を示している。本実施の形態においては、hの長さを持つ導体ビア37が配設されていることにより、14.2GHzの周波数において、S11が0dBの全反射を示し、S21が通過損失24dBを示している。つまり、14.2GHzの信号は、第1層信号ビアで反射し、第11層信号ビアへは伝送しないことがわかる。つまり、図6の伝送特性を持つ本実施の形態のビア構造は、14.2GHzの周波数に対して帯域阻止特性を持つ帯域阻止フィルタとなる。
(実施の形態2)導体ビア長さを制御した多層プリント回路基板のビア構造
以下に、本発明の実施の形態2を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図7は、本実施の形態2に係わる多層プリント回路基板のビア構造を上面方向から見た概略構成である。図7に示されるように、本実施の形態においては、グランドパターン51の導体が無い誘電体52領域内に信号ビア53が設けられている。誘電体52周囲のグランドパターン51には、複数のグランドビア54が設けられている。それぞれのグランドビア54の間には、シールドビア55が設けられている。それぞれのグランドビア54は、グランドビア用パッドに点線円で示すドリル径56で穴あけ後、開口された穴の内壁にスルーホールメッキが施されて形成される。信号ビア53と、周囲のグランドビア54およびシールドビア55との間の誘電体52エリアに、導体ビア57が設けられている。
図8は、図7におけるB−B部の断面を示す図である。図8に付されている1〜11までの数値は、各層番号を示している。表面層である第1層及び第11層はグランド層である。グランド層にはグランドパターン51、誘電体52、信号ビア53、グランドビア54がそれぞれ設けられている。グランドビア54は、内層のうち、グランド層である第2層、第4層、第5層、第6層、第8層及び第10層それぞれへも接続されている。内層のうち、電源層または信号層である第3層、第7層及び第9層とグランドビア54とは接続されていない。グランドビア54と信号ビア53とは、ドリル径56で穴あけ後、開口された穴の内壁にスルーホールメッキが施され、それぞれ表面層第1層と第11層との間を接続する貫通ビアとなっている。グランドビア54と信号ビア53との間は、全ての層において導体が無い誘電体52の構造であるが、誘電体52の一部に導体ビア57が設けられている。導体ビア57の長さ58は、hである。導体ビア長さ58はプリント回路基板厚さより短く、導体ビア57は、端部それぞれの位置と、第1層及び第11層表面との距離が、それぞれ同じ長さとなるように配設されている。
図9は、図7及び図8の第1層の信号ビアから第11層の信号ビアへ信号が伝送する場合の第1層の信号ビアの反射特性である。また、図10は、本実施の形態に係わる多層プリント回路基板のビア構造である図7及び図8の第1層の信号ビアから第11層の信号ビアへ信号が伝送する場合の通過特性である。本実施の形態のビア構造において、hの長さを3.2mmとしたときをModel2の点線、本実施の形態のhの長さを2.9mmとしたときをModel3の実線、hの長さを2.6mmとしたときをModel3の一点鎖線としている。本実施の形態において長さhの導体ビアを設けることにより、導体ビアの長さhが3.2mmの時には、14.2GHz、導体ビアの長さhが2.9mmの時には、15.2GHz、そして導体ビアの長さhが2.6mmの時には16.6GHzの周波数において、S11が0dBの全反射を示し、S21が通過損失24〜31.5dBを示している。つまり、上記したそれぞれの周波数において信号は、第1層信号ビアで反射し、第11層信号ビアへは伝送しないことがわかる。
(実施の形態3)導体ビアの片端が最表層に位置するように設定される多層プリント回路基板のビア構造
図11は、本実施の形態3に係わる多層プリント回路基板のビア構造の表面層図である。
図11に示されるように、本実施の形態に係わる多層プリント回路基板のビア構造においては、グランドパターン71の導体が無い誘電体72の領域内に信号ビア73が設けられている。誘電体72周囲のグランドパターン71領域内には、複数のグランドビア74が配設されている。それぞれのグランドビア74の間には、シールドビア75が設けられている。それぞれのグランドビア74は、グランドビア用パッドに点線円で示すドリル径76で穴あけ後、開口された穴の内壁にスルーホールメッキが施されて形成される。信号ビア73と、周囲のグランドビア74およびシールドビア75との間の誘電体72エリアに、導体ビア77が配設される。
図12は、図11のB−B部の断面を示す図である。図12に付されている1〜11までの数値は、各層番号を示している。表面層である第1層及び第11層はグランド層である。グランド層にはグランドパターン71,誘電体72,信号ビア73、グランドビア74がそれぞれ設けられている。グランドビア74は、内層のうち、グランド層である第2層、第4層、第5層、第6層、第8層及び第10層それぞれへも接続されている。内層のうち、電源層または信号層である第3層、第7層及び第9層とグランドビア74とは接続されていない。グランドビア74と信号ビア73とは、ドリル径76で穴あけ後、開口された穴の内壁にスルーホールメッキが施され、それぞれ表面層第1層と第11層との間を接続する貫通ビアとなっている。グランドビア74と信号ビア73との間は、全ての層において導体が無い誘電体72の構造であるが、誘電体72の一部に導体ビア77が配設されている。導体ビア77の長さ78は、hである。導体ビア77の一端は、第1層の表面位置となるように配設されている。
図13は、図11及び図12の第1層の信号ビアから第11層の信号ビアへ信号が伝送する場合の第1層の信号ビアの反射特性である。
図14は、本実施の形態に係わる多層プリント回路基板のビア構造である図11及び図12の第1層の信号ビアから第11層の信号ビアへ信号が伝送する場合の通過特性である。実施の形態1のビア構造でhの長さを3.2mmとしたときをModel2の点線、実施の形態2のhの長さを2.9mmとしたときをModel3’の実線、hの長さを2.6mmとしたときをModel3’の一点鎖線としている。長さhの導体ビアを設けることにより、長さhが3.2mmの時には、14.2GHz、長さhが2.9mmの時には、15.3GHz、長さhが2.6mmの時には16.6GHzの周波数において、それぞれS11が0dBの全反射を示し、S21が通過損失24〜31.5dBを示している。つまり、上記それぞれの周波数において、信号は第1層信号ビアで反射し、第11層信号ビアへは伝送しないことがわかる。
図15に、導体ビアの長さhと、その時の帯域阻止周波数との関係を示すグラフを示す。図15では、実施の形態2の場合における特性を■で、実施の形態3の場合における特性を×で、それぞれ示している。
本実施の形態に係わる多層プリント回路基板のビア構造において、導体ビア長さhと帯域阻止周波数fとの間には以下の関係がある。
f(GHz)=300/λ
(mm)=(λ/2)・C
ここで、λ:波長、C:波長短縮率である。
上記関係により、C=f・h/150となる。
図15において、
C=16.6・2.6/150=0.3 ・・・・導体長さ2.6mm
C=15.2・2.9/150=0.3 ・・・・導体長さ2.6mm
C=15.3・2.9/150=0.3 ・・・・導体長さ2.6mm
(表面層寄り)
C=14.2・3.2/150=0.3 ・・・・導体長さ2.6mm
となる。
従って、本実施の形態に係わる多層プリント回路基板ビア構造では、波長短縮率0.3を適用した半波長の導体ビア長さで帯域阻止周波数が決定される。
(実施の形態4)異なる長さの複数の導体ビアが、信号ビアに対して対向して配設される多層プリント回路基板のビア構造
図16に、本実施の形態4に係わる多層プリント回路基板のビア構造を上面側からみた概略構成を示す。図16において、グランドパターン91の導体が無い誘電体92領域内に信号ビア93が設けられている。誘電体92周囲のグランドパターン91領域内に、グランドビア94が設けられている。グランドビア94間それぞれの間には、シールドビア95が設けられている。グランドビア94は、グランドビア用パッドに点線円で示すドリル径96で穴あけ後、開口された穴の内壁にスルーホールメッキが施されて形成される。信号ビア93と、周囲のグランドビア94およびシールドビア95との間の誘電体92エリアに、信号ビア93に対してそれぞれ対向するように、異なる長さを有する導体ビア97及び99が配設される。
図17は、図16のB−B部の断面を示した図である。図17において、1〜11までの数値は、各層番号を示している。表面層である第1層及び第11層はグランド層である。グランド層には、グランドパターン91,誘電体92,信号ビア93、グランドビア94がそれぞれ設けられている。グランドビア94は、内層のうち、グランド層である第2層、第4層、第5層、第6層、第8層及び第10層それぞれへも接続されている。内層のうち、電源層または信号層である第3層、第7層及び第9層とグランドビア94とは接続されていない。グランドビア94と信号ビア93は、ドリル径96で穴あけ後、開口された穴の内壁にスルーホールメッキが施され、それぞれ表面層第1層と第11層間を接続する貫通ビアとなっている。グランドビア94と信号ビア93との間は、全ての層において導体が無い誘電体102のみが介在しているが、誘電体92の一部に導体ビア97及び99が設けられている。導体ビア97の長さ98は、hである。導体ビア97の長さはプリント回路基板の厚さより短く、第1層、第11層それぞれの表層から等距離となる位置に導体ビア97を配設している。
図18は、実施の形態4に係わる多層プリント回路基板のビア構造である図16及び図17をModel4として、第1層の信号ビアから第11層の信号ビアへ信号が伝送する場合の第1層の信号ビアの反射特性を点線で、通過特性を実線で示している。図18に示されるように、導体ビア97による帯域阻止周波数として、15.2GHzが、また、導体ビア99による帯域阻止周波数として14.2GHzが存在する事がわかる。本実施の形態のように、異なる長さの導体ビアを2本設置することにより、二つの帯域阻止周波数が実現できる。更に、導体ビア97と99の長さの条件において、二つの帯域阻止周波数の間に、帯域通過周波数として14.7GHzが存在する。このように二つの導体ビアを多層プリント回路基板のビア構造に設けることにより、帯域通過、阻止フィルタを実現できる。
(実施の形態5)同じ長さの複数の導体ビアが、信号ビアに対して対向して配設される多層プリント回路基板のビア構造
実施の形態5に係わる多層プリント回路基板のビア構造を上面方向からみた概略構成を図19に示す。図19において、グランドパターン111の導体が無い誘電体112領域内に信号ビア113が設けられている。誘電体112周囲のグランドパターン111には、複数のグランドビア114が設けられている。それぞれのグランドビア114の間には、シールドビア115が配設されている。グランドビア114は、グランドビア用パッドに点線円で示すドリル径116で穴あけ後、開口された穴の内壁にスルーホールメッキが施されて形成される。信号ビア113と、周囲のグランドビア114およびシールドビア115との間の誘電体112エリアに、信号ビアに対してそれぞれ対向するように、同じ長さを有する導体ビア117及び119がそれぞれ配設される。
図20は、図19のB−B部の断面を示したものである。図20において、1〜11までの数値は、各層番号を示している。表面層である第1層及び第11層は、グランド層である。グランド層にはグランドパターン111,誘電体112,信号ビア113、グランドビア114がそれぞれ設けられている。グランドビア114は、内層のうち、グランド層である第2層、第4層、第5層、第6層、第8層及び第10層それぞれへも接続されている。内層のうち、電源層または信号層である第3層、第7層及び第9層とグランドビア114とは接続されていない。グランドビア114と信号ビア113とは、ドリル径116で穴あけ後、開口された穴の内壁にスルーホールメッキが施され、それぞれ表面層第1層と第11層間を接続する貫通ビアとなっている。グランドビア114と信号ビア113との間は、全ての層において導体が無い誘電体112のみ介在している構造であるが、誘電体112の一部に導体ビア117及び119が設けられている。導体ビア117及び119の長さは、共にプリント回路基板の厚さと同じである。
図21は、実施の形態5に係わる多層プリント回路基板のビア構造である図19及び図20をModel4’として、第1層の信号ビアから第11層の信号ビアへ信号が伝送する場合の第1層の信号ビアの反射特性を点線で、通過特性を実線で示している。図6に示されるように、導体ビアが一本のみ設けられた場合の通過特性における3dB帯域幅は、実線S21の−3dB時の周波数帯域として0.8GHzであった。一方、図21に示されるように、本実施の形態で、導体ビアが2本設けられる場合の通過特性における3dB帯域幅は、実線S21の−3dB時の周波数帯域として1.5GHzである。このように、同じ長さの導体ビアの本数が増加することにより、3dB帯域幅が広がることがわかる。
(実施の形態6)異なる長さの複数の導体ビアが、信号ビアを中心とする円周上に隣接して配設される多層プリント回路基板のビア構造
本実施の形態6に係わる多層プリント回路基板のビア構造を上面からみた概略構成を図22に示す。図22に示されるように、本実施の形態においては、グランドパターン131の導体が無い誘電体132領域何に信号ビア133が設けられている。誘電体132周囲のグランドパターン131領域内には、複数のグランドビア134が設けられている。それぞれのグランドビア134の間には、シールドビア135が配設されている。グランドビア134は、グランドビア用パッドに点線円で示すドリル径136で穴あけ後、開口された穴の内壁にスルーホールメッキが施されて形成される。信号ビア133と、周囲のグランドビア134およびシールドビア135との間の誘電体132エリア内に、導体ビア137及び139が配設される。異なる長さを有する導体ビア137及び139は、信号ビア113を中心とする任意の半径の円周上にそれぞれ隣接するように配置されている。
図23は、図22のB−B部の断面を示す。図23において、1〜11までの数値は各層番号を示している。表面層である第1層及び第11層は、グランド層である。グランド層には、グランドパターン131,誘電体132,信号ビア133、グランドビア134がそれぞれ設けられている。グランドビア134は、内層のうち、グランド層である第2層、第4層、第5層、第6層、第8層及び第10層それぞれへも接続されている。内層のうち、電源層または信号層である第3層、第7層及び第9層とグランドビア134とは接続されていない。グランドビア134と信号ビア133とは、ドリル径136で穴あけ後、開口された穴の内壁にスルーホールメッキが施され、それぞれ表面層第1層と第11層との間を接続する貫通ビアとなっている。グランドビア134と信号ビア133との間は、全ての層において導体が無い誘電体132のみ介在する構造となっているが、誘電体132の一部に導体ビア137が設けられている。導体ビア137の長さはプリント回路基板の厚さより短く、第1層、第11層それぞれの表層から等距離となる位置に導体ビア137を配設している。
図24は、図22のC−C部の断面を示した図である。図24において、1〜11までの数値は、各層番号を示している。表面層である第1層及び第11層はグランド層である。グランド層には、グランドパターン131,誘電体132,信号ビア133がそれぞれ設けられている。信号ビア133は、ドリル径136で穴あけ後、開口された穴の内壁にスルーホールメッキが施され、それぞれ表面層第1層と第11層間を接続する貫通ビアとなっている。グランドパターン131と信号ビア133との間は、全ての層において導体が無い誘電体132のみ介在する構造となっているが、誘電体132の一部に導体ビア139が設けられている。導体ビア139の長さは、プリント回路基板の厚さと同じ長さである。図25は、本実施の形態に係わる多層プリント回路基板のビア構造をModel5とし、第1層の信号ビアから第11層の信号ビアへ信号が伝送する場合の第1層の信号ビアの反射特性を点線で、通過特性を実線で示している。図25によると、本実施の形態においては、周波数13.2GHz、17GHz、および20GHzが帯域阻止周波数となっていることが判る。
(実施の形態7)同じ長さの複数の導体ビアが隣接して配設される多層プリント回路基板のビア構造
本実施の形態7に係わる多層プリント回路基板のビア構造を上部方向からみた概略構成を図26に示す。図26に示されるように、本実施の形態においては、グランドパターン161の導体が無い誘電体162領域内に信号ビア163が設けられている。誘電体162周囲のグランドパターン161領域内には、複数のグランドビア164が設けられている。それぞれのグランドビア164の間には、シールドビア165が設けられている。グランドビア164は、グランドビア用パッドに点線円で示すドリル径166で穴あけ後、開口された穴の内壁にスルーホールメッキが施されて形成される。信号ビア163と、周囲のグランドビア164およびシールドビア165との間の誘電体162エリアに、導体ビア167及び169が配設される。同じ長さを有する導体ビア167及び169は、信号ビア163を中心とする任意の半径の円周上にそれぞれ隣接するように配置されている。
図27は、図26のB−B部の断面を示した図である。図27において、1〜11までの数値は、各層番号を示している。表面層である第1層及び第11層はグランド層である。グランド層には、グランドパターン161,誘電体162,信号ビア163、グランドビア164がそれぞれ設けられている。グランドビア164は、内層のうち、グランド層である第2層、第4層、第5層、第6層、第8層及び第10層へもそれぞれ接続されている。内層のうち、電源層または信号層である第3層、第7層及び第9層とグランドビア164とは接続されていない。グランドビア164と信号ビア163とはドリル径166で穴あけ後、開口された穴の内壁にスルーホールメッキが施され、それぞれ表面層第1層と第11層間を接続する貫通ビアとなっている。グランドビア164と信号ビア163との間は、全ての層において導体が無い誘電体162のみ介在する構造となっており、誘電体162の一部に導体ビア167が設けられている。導体ビア167の長さは、プリント回路基板の厚さと同じ長さである。
図28は、図26のC−C部の断面を示す図である。図28において、1〜11までの数値は、各層番号を示している。表面層である第1層及び第11層はグランド層である。グランド層には、グランドパターン161,誘電体162,信号ビア163がそれぞれ設けられている。信号ビア163は、ドリル径166で穴あけ後、開口された穴の内壁にスルーホールメッキが施され、それぞれ表面層第1層と第11層間を接続する貫通ビアとなっている。グランドパターン161と信号ビア163との間は、全ての層において導体が無い誘電体162のみ介在している構造となっているが、誘電体162の一部に導体ビア169が設けられている。導体ビア169の長さはプリント回路基板厚さと同じ長さである。
図29は、本実施の形態に係わる多層プリント回路基板のビア構造をModel5’としたときに、第1層の信号ビアから第11層の信号ビアへ信号が伝送する場合の第1層の信号ビアの反射特性を点線で、通過特性を実線で示している。図29に示されるように、本実施の形態においては、周波数13GHzが帯域阻止周波数となっている。同じ長さの導体ビアが、信号ビアに対して対向して配設されている場合の反射、通過特性は、図21に示されている通りである。これに対して、本実施の形態の場合のように、同じ長さの導体ビアが隣り合った位置に隣接して設設された場合の反射、通過特性を図29に示す。図29に示されるように、導体ビアが信号ビアに対して対向して配設されている場合に比較して、導体ビアが隣接して配設されている場合には、帯域阻止周波数が低下する傾向がある。
(実施の形態8)信号ビアに対して対向する導体ビアを含み、異なる長さの複数の導体ビアが等間隔に配設される多層プリント回路基板のビア構造
本実施の形態8に係わる多層プリント回路基板のビア構造を上面方向から見た概略構成を図30に示す。図30に示されるように、本実施の形態においては、グランドパターン191の導体が無い誘電体192領域内に、信号ビア193が設けられている。誘電体192周囲のグランドパターン191領域内には、複数のグランドビア194が設けられている。それぞれのグランドビア194の間には、シールドビア195が設けられている。グランドビア194は、グランドビア用パッドに点線円で示すドリル径196で穴あけ後、開口された穴の内壁にスルーホールメッキが施されて形成される。信号ビア193と、周囲のグランドビア194およびシールドビア169との間の誘電体192エリアに、導体ビア197、198,199及び190が配設される。導体ビア190と197、および導体ビア198と199とは、それぞれ信号ビア193に対して対向して配置されるとともに、全ての導体ビアが、それぞれ信号ビア193を中心とする任意の半径の円周上に等間隔になるように配置されている。本実施の形態においては、導体ビア190と197とは異なる長さに設定される。また、導体ビアの数が奇数の場合には、基本的に導体ビアそれぞれが上記円周上において等間隔になるように配置される。
図31は、図30のB−B部の断面を示す図である。図31において、1〜11までの数値は、各層番号を示している。表面層である第1層及び第11層はグランド層である。グランド層には、グランドパターン191,誘電体192,信号ビア193、グランドビア194がそれぞれ設けられている。グランドビア194は、内層のうち、グランド層である第2層、第4層、第5層、第6層、第8層及び第10層へもそれぞれ接続されている。内層のうち、電源層または信号層である第3層、第7層及び第9層とグランドビア194とは接続されていない。グランドビア194と信号ビア193とは、ドリル径196で穴あけ後、開口された穴の内壁にスルーホールメッキが施され、それぞれ表面層第1層と第11層間を接続する貫通ビアとなっている。グランドビア194と信号ビア193との間は、全ての層において導体が無い誘電体192のみ介在している構造であるが、誘電体192の一部に導体ビア197及び190が設けられている。導体ビア197長さはプリント回路基板厚さより短く、導体ビア197は、端部それぞれの位置と、第1層及び第11層表面との距離が、それぞれ同じ長さとなるように配設されている。また、導体ビア190の長さは、プリント回路基板の厚さと同じ長さである。
図32は、図30のC−C部の断面を示す図である。図32において、1〜11までの数値は各層番号を示している。表面層である第1層及び第11層は、グランド層である。グランド層には、グランドパターン191,誘電体192,信号ビア193及びグランドビア194がそれぞれ設けられている。グランドビア194と信号ビア193とは、ドリル径196で穴あけ後、開口された穴の内壁にスルーホールメッキが施され、それぞれ表面層第1層と第11層間を接続する貫通ビアとなっている。グランドビア194と信号ビア193との間は、全ての層において導体が無い誘電体192のみ介在する構造となているが、一部に導体ビア198,199が設けられている。導体ビア198,199の長さは、プリント回路基板の厚さと同じである。
図33は、本実施の形態に係わる多層プリント回路基板のビア構造をModel6として、第1層の信号ビアから第11層の信号ビアへ信号が伝送する場合の第1層の信号ビアの反射特性を点線で、通過特性を実線で示している。図33に示されるように、周波数13.8GHz、14.7GHz、および15.8GHzが、本実施の形態における帯域阻止周波数となっている。
(実施の形態9)信号ビアに対して、同じ長さで、複数の対向する導体ビアが配設される多層プリント回路基板のビア構造
本実施の形態9に係わる多層プリント回路基板のビア構造を上面からみた概略構成を図34に示す。図34に示されるように、本実施の形態においては、グランドパターン221の導体が無い誘電体222領域内に、信号ビア223が設けられている。誘電体222周囲のグランドパターン221領域内には、複数のグランドビア224が設けられている。それぞれのグランドビア224の間には、シールドビア225が設けられている。グランドビア224は、グランドビア用パッドに点線円で示すドリル径226で穴あけ後、開口された穴の内壁にスルーホールメッキが施されて形成される。本実施の形態においては、信号ビア223と、周囲のグランドビア224およびシールドビア229との間の誘電体222エリアに、導体ビア227、228,229及び220が配設されている。導体ビア220と227、および導体ビア228と229とは、それぞれ信号ビア233に対して対向して配置されるとともに、全ての導体ビアが、それぞれ信号ビア233を中心とする任意の半径の円周上に等間隔になるように配置されている。本実施の形態においては、全ての導体ビアの長さはプリント回路基板の厚さと同じである。また、導体ビアの数が奇数の場合には、基本的に導体ビアそれぞれが等間隔の配置パターンになるように配置される。
図35は、図34のB−B部の断面を示す図である。図35において、1〜11までの数値は、各層番号を示している。表面層である第1層及び第11層はグランド層である。グランド層には、グランドパターン221,誘電体222,信号ビア223、グランドビア224がそれぞれ設けられている。グランドビア224は、内層のうち、グランド層である第2層、第4層、第5層、第6層、第8層及び第10層それぞれへも接続されている。内層のうち、電源層または信号層である第3層、第7層及び第9層とグランドビア224とは接続されていない。グランドビア224と信号ビア223とは、ドリル径226で穴あけ後、開口された穴の内壁にスルーホールメッキが施され、それぞれ表面層第1層と第11層間を接続する貫通ビアとなっている。グランドビア224と信号ビア223との間は、全ての層において導体が無い誘電体222のみ介在する構造であるが、誘電体222の一部に導体ビア227及び220が設けられている。
図36は、図34のC−C部の断面を示した図である。図36において、1〜11までの数値は、各層番号を示している。表面層である第1層及び第11層はグランド層である。グランド層には、グランドパターン221,誘電体222,信号ビア223及びグランドビア224がそれぞれ設けられている。グランドビア224及び信号ビア223は、ドリル径226で穴あけ後、開口された穴の内壁にスルーホールメッキが施され、それぞれ表面層第1層と第11層間を接続する貫通ビアとなっている。グランドビア224と信号ビア223との間は、全ての層において導体が無い誘電体222のみ介在する構造であるが、誘電体222の一部に導体ビア228,229が設けられている。導体ビア228,229の長さは、プリント回路基板の厚さと同じ長さである。
図37は、本実施の形態に係わる多層プリント回路基板のビア構造をModel6’として、第1層の信号ビアから第11層の信号ビアへ信号が伝送する場合の第1層の信号ビアの反射特性を点線で、通過特性を実線で示している。図37に示されるように、本実施の形態においては、周波数13.8GHzが、帯域阻止周波数となっている。図38に、同じ長さを有し、信号ビアに対して対向する導体ビアが1本、2本、及び図37に示される4本の場合の3dB帯域幅特性を示す。図38に見られるように、信号ビアに対して対向する信号ビアの数が増加するに連れて、3dB帯域幅を広く設定することができることが判る。
(実施の形態10)帯域阻止フィルタ
本実施の形態10に係わる帯域阻止フィルタにおける、多層プリント回路基板の表面層ビア構造と信号パターンとの接続形態を図39に示す。
本実施の形態の帯域阻止フィルタは、実施の形態1から9までの何れか1つに記載の多層プリント回路基板のビア構造が、さらに、信号パターン258を備えたものである。
本実施の形態においては、当該多層プリント回路基板のビア構造の前段に接続される電子回路と、当該多層プリント回路基板のビア構造に形成されている信号ビア253とが、信号パターン258により電気的に接続される。
本実施の形態においては、上記構成により、実施の形態1から9までに説明してきた、導体ビア257の配置形態および長さに依存する帯域阻止周波数特性を持つ帯域阻止フィルタが構成され、当該多層プリント回路基板のビア構造と外部電気回路との電気的接続が実現する。そして、本実施の形態に係わる帯域阻止フィルタを搭載した電子機器も合わせて実現可能となる。
(実施の形態11)帯域阻止フィルタ、帯域阻止フィルタを搭載した電子機器
本実施の形態11に係わる帯域阻止フィルタにおいて、多層プリント回路基板のビア構造と同軸コネクタとを接続した断面を図40に示す。
本実施の形態は、図40に示されるように、実施の形態1から9までの何れか1つに記載の多層プリント回路基板のビア構造と、同軸コネクタ269とを備えている。そして、当該多層プリント回路基板の信号ビア263と同軸コネクタとが電気的に接続される。
本実施の形態においては、上記構成により、実施の形態1から9までに説明してきた、導体ビア267の配置形態および長さに依存する帯域阻止周波数特性を持つ帯域阻止フィルタが構成され、当該多層プリント回路基板のビア構造と外部電子回路との電気的接続が実現する。そして、本実施の形態に係わる帯域阻止フィルタを搭載した電子機器も合わせて実現可能となる。
(実施の形態12)帯域阻止フィルタ、帯域阻止フィルタを搭載した電子機器
本発明における、信号に対して帯域阻止周波数を設定する構成は、多層プリント回路基板のビア構造およびそれを備えた帯域阻止フィルタのみに限定されるものではない。
本実施の形態に係わる帯域阻止フィルタは、信号伝送用の導体ピン(ビア)と、信号伝送用導体ピン(ビア)の周囲に任意の誘電率を有する誘電体部材を介して配設されるグランド用導体と、信号伝送用導体ピン(ビア)とグランド用導体との間に配設される導体ピン(ビア)とを備えている。本実施の形態においては、特に、信号伝送用導体ピン(ビア)とグランド用導体との間に配設される導体ピンが、上記信号伝送用導体ピン(ビア)、あるいはグランド用導体の何れにも電気的に接続されない構成を有している。
本実施の形態に係わる動作原理については、実施の形態1から11までに説明したものと同様なので、ここではその説明を省略する。
本実施の形態においては、単数または複数の導体ピン(ビア)の信号伝送用導体ピン(ビア)に対する配置位置、およびそれぞれの長さを調整することにより、信号伝送用導体ピン(ビア)の一端に入力され、信号処理回路へと出力される、あるいは信号伝送用導体ピンの他端から出力される信号の周波数帯域阻止特性が設定される。そして、これにより帯域阻止フィルタ、および当該帯域阻止フィルタと外部電子回路とが電気的に接続される電子機器が実現される。
従来の多層プリント回路基板のビア構造(上面)の概略構成を示す図である。 図1のB−B部の断面を示す図である。 従来の多層プリント回路基板のビア構造における信号の伝送特性(Sパラメータ)を示す図である。 実施の形態1に係わる多層プリント回路基板のビア構造(上面)の概略構成を示す図である。 図4のB−B部の断面を示す図である。 実施の形態1に係わるの多層プリント回路基板のビア構造における信号の伝送特性(Sパラメータ)を示す図である。 実施の形態2に係わる多層プリント回路基板のビア構造(上面)の概略構成を示す図である。 図7のB−B部の断面を示す図である。 実施の形態2に係わるの多層プリント回路基板のビア構造における信号の伝送特性(Sパラメータ)を示す図である。 実施の形態2に係わるの多層プリント回路基板のビア構造における信号の伝送特性(Sパラメータ)を示す図である。 実施の形態3に係わる多層プリント回路基板のビア構造(上面)の概略構成を示す図である。 図11のB−B部の断面を示す図である。 実施の形態3に係わるの多層プリント回路基板のビア構造における信号の伝送特性(Sパラメータ)を示す図である。 実施の形態3に係わるの多層プリント回路基板のビア構造における信号の伝送特性(Sパラメータ)を示す図である。 実施の形態2および3において、導体ビアの長さhと、その時の帯域阻止周波数との関係を示す図である。 実施の形態4に係わる多層プリント回路基板のビア構造(上面)の概略構成を示す図である。 図16のB−B部の断面を示す図である。 実施の形態4に係わるの多層プリント回路基板のビア構造における信号の伝送特性(Sパラメータ)を示す図である。 実施の形態5に係わる多層プリント回路基板のビア構造(上面)の概略構成を示す図である。 図19のB−B部の断面を示す図である。 実施の形態5に係わるの多層プリント回路基板のビア構造における信号の伝送特性(Sパラメータ)を示す図である。 実施の形態6に係わる多層プリント回路基板のビア構造(上面)の概略構成を示す図である。 図22のB−B部の断面を示す図である。 図22のC−C部の断面を示す図である。 実施の形態6に係わるの多層プリント回路基板のビア構造における信号の伝送特性(Sパラメータ)を示す図である。 実施の形態7に係わる多層プリント回路基板のビア構造(上面)の概略構成を示す図である。 図26のB−B部の断面を示す図である。 図26のC−C部の断面を示す図である。 実施の形態7に係わるの多層プリント回路基板のビア構造における信号の伝送特性(Sパラメータ)を示す図である。 実施の形態8に係わる多層プリント回路基板のビア構造(上面)の概略構成を示す図である。 図30のB−B部の断面を示す図である。 図30のC−C部の断面を示す図である。 実施の形態8に係わるの多層プリント回路基板のビア構造における信号の伝送特性(Sパラメータ)を示す図である。 実施の形態9に係わる多層プリント回路基板のビア構造(上面)の概略構成を示す図である。 図34のB−B部の断面を示す図である。 図34のC−C部の断面を示す図である。 実施の形態9に係わるの多層プリント回路基板のビア構造における信号の伝送特性(Sパラメータ)を示す図である。 実施の形態9において、同じ長さを有し、信号ビアに対して対向する導体ビアが1本、2本、及び4本の場合の3dB帯域幅特性を示す図である。 実施の形態10に係わる帯域阻止フィルタにおける、多層プリント回路基板の表面層ビア構造と信号パターンとの接続形態を示す図である。 実施の形態11に係わる帯域阻止フィルタにおいて、多層プリント回路基板のビア構造と同軸コネクタとを接続した断面を示す図である。
符号の説明
1、21,31,51,71,91,111…グランドパターン
131,161,191,221,251…グランドパターン
2、22,32,52,72,92,112…誘電体
132,162,192,222,252…誘電体
3、23,33,53,73,93,113…信号ビア
133,163,193,223,253,263…信号ビア
4、24,34,54,74,94,114…グランドビア
134,164,194,224,254…グランドビア
5、25,35,55,75,95,115…シールドビア
135,165,195,225,255,265…シールドビア
6、26,36,56,76,96,116…ドリル径
136,166,196,226,256…ドリル径
37,57,77,97,99,117,119,137…導体ビア
139,167,169,190,197,198,199…導体ビア
220,227、228,229,230,257,267…導体ビア
38、58、78、98、208…導体ビア長さ

Claims (17)

  1. 多層プリント回路基板のビア構造であって、
    前記多層プリント基板の異なる層間を接続する信号ビアと、
    前記信号ビア周囲に配設されたグランドビアと
    を有し、
    前記信号ビアと前記グランドビアとの間に、さらに導体ビアを備える多層プリント回路基板のビア構造。
  2. 前記信号ビアと前記グランドビアとの間に備えられた前記導体ビアが、前記多層プリント回路基板の信号層及びグランド層、あるいは他の層のパターン何れにも接続されないことを特徴とした請求項1の多層プリント回路基板のビア構造。
  3. 前記導体ビアは単数である、請求項1または2に記載の多層プリント基板のビア構造。
  4. 前記導体ビアは、その一端が前記多層プリント回路基板の最表層に位置するように配設される請求項3に記載の多層プリント基板のビア構造。
  5. 前記導体ビアは複数である、請求項1または2に記載の多層プリント基板のビア構造。
  6. 複数の前記導体ビアは、前記信号ビアに対してそれぞれ対向するように配設される請求項5に記載の多層プリント基板のビア構造。
  7. 複数の前記導体ビアは、前記信号ビアを中心とする円周上にそれぞれ隣接するように配設される請求項5に記載の多層プリント基板のビア構造。
  8. 複数の前記導体ビアは、前記信号ビアを中心とする円周上にそれぞれ等間隔になるように配設される請求項5に記載の多層プリント基板のビア構造。
  9. 複数の前記導体ビアは、全て同じ長さを有する請求項5から8までに記載の多層プリント基板のビア構造。
  10. 複数の前記導体ビアは、それぞれ異なった長さを有する請求項5から8までに記載の多層プリント基板のビア構造。
  11. 請求項1から10までの何れか一項に記載の多層プリント基板のビア構造と、
    前記多層プリント基板のビア構造の前記信号ビアの1つの端部に信号を入力させるための信号入力部と
    を具備し、
    前記導体ビアの長さを調整することにより、前記信号が前記多層プリント基板のビア構造を通過する際の周波数帯域阻止特性を設定する帯域阻止フィルタ。
  12. 請求項11に記載の帯域阻止フィルタにおいて、
    前記多層プリント基板のビア構造が、前記導体ビアを複数有する場合、
    前記導体ビアそれぞれの対向する相対位置、あるいは前記導体ビアそれぞれの隣接する相対位置、あるいは前記導体ビアそれぞれの間隔を調整することにより、前記信号が前記多層プリント基板のビア構造を通過する際の周波数帯域阻止特性を設定する帯域阻止フィルタ。
  13. 請求項11または12に記載の帯域阻止フィルタにおいて、
    前記信号入力部は同軸コネクタであり、前記導体ビアの前記信号入力部に接続されない他端は、前記多層プリント基板の信号層に形成される信号パターンに接続される帯域阻止フィルタ。
  14. 請求項11または12に記載の帯域阻止フィルタにおいて、
    前記信号入力部は同軸コネクタであり、前記導体ビアの前記信号入力部に接続されない他端は同軸コネクタに接続される帯域阻止フィルタ。
  15. 電子回路と、
    前記電子回路に接続される請求項11から14までのいずれか一項に記載の帯域阻止フィルタと
    を備えた電子機器。
  16. 信号伝送用導体ピンと、
    前記信号伝送用導体ピンの周囲に誘電体を介して配設されるグランド用導体と、
    前記信号伝送用導体ピンと前記グランド用導体との間に配設される導体ピンとを具備し、
    前記導体ピンの長さを調整することにより、前記信号伝送用導体ピンの一端に入力され、前記信号伝送用導体ピンの他端から出力される信号の周波数帯域阻止特性が設定される帯域阻止フィルタ。
  17. 前記信号伝送用導体ピンと前記グランド用導体との間に配設される前記導体ピンが、前記帯域阻止フィルタの前記信号伝送用導体ピン、あるいは前記グランド用導体の何れにも接続されないことを特徴とした請求項16の帯域阻止フィルタ。
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