JP2007158449A - リモートコントロールに基づく被制御装置 - Google Patents

リモートコントロールに基づく被制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 斜めから操作を行う場合、設置環境等による受光強度のばらつきが存在する場合においもリモコンの指す方向が検知できるリモートコントロール技術を提供する。
【解決手段】 リモートコントローラ1は、リモコン信号Lを被制御装置3に向けて出射する。被制御装置3は、リモコン装置からの受信に関連する機能ブロックとして、表示画面の異なる位置に設けられた複数の受光部31−1〜31−nと、それぞれの受光部31−1〜31−nにおける受光強度を検出する受光強度検出部33−1〜33−nと、検出された受光強度を記憶するメモリ35と、受光強度の比較を行う比較部37と、各機能を制御する制御部39と、を有している。この際、単に操作時の受光強度を比較するのではなく、基準点設定時と操作時における受光強度の変化の度合いに応じて、リモコン装置により指示された位置を精度良く判定することができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、電子機器のリモートコントロールに基づく被制御技術に関する。
テレビ受信機において、複数領域に分割された画面の各領域に個別の映像を表示させるマルチ画面表示機能を有する装置がある。このようなマルチ画面で視聴中に、ユーザがリモコンによってある操作を行いたい場合には、操作対象がマルチ画面のうちのいずれの画面であるかに関する認識が必要である。そこで、操作したい画面が操作対象画面でない場合には、操作切換ボタンなどで操作画面を選択し、その後に所望の操作を行うことになる。このようにユーザが所望の操作を行いたい場合には、まず、何らかのボタンを押すことにより操作画面の切換を行い、その後に所望の操作を行わなければならず、面倒であった。
この問題を解決するための技術として、例えば特許文献1に記載の技術(ポイント型無線調整装置)では、複数個受光部を設け、それぞれの受光強度からリモコン装置の傾きと動きなどを検出することで、リモコンによるポインティングデバイスを実現している。
また、特許文献2に記載の技術では、遠隔操作装置複数個受光部を設け、それぞれの受光強度からリモコン装置の傾きと動きなどを検出することで、リモコンによるポインティングデバイスを実現している。
さらに、特許文献3に記載の技術のように、リモコン送信器からの信号を、画面の左右に設けた受光器で受け、それぞれの受光強度の比較結果(つまりリモコンの向き)に応じて左右に表示される画面を個別に制御するリモートコントロール技術がある。
特開平6-161654号公報 特開平4-35365号公報 特開平10-79989号公報
しかしながら、上記の技術では、赤外線発生部から被制御装置の受光部までの距離が遠いほど赤外線の受光感度が弱くなることを考慮しておらず、単純に複数の受光部で受光した信号の強度の大きさだけを利用しているため、斜めからの操作を行った場合には正確にリモコンの指す方向を感知できないという問題があった。また、それぞれの受光部の受光感度のばらつきや、設置環境等によっても、感知結果にずれが生じる可能性があるとうい問題がある。
特許文献3に記載の技術では、リモートコントロール技術では、被制御装置において受光の絶対強度を比較しているため、画面の斜め横から操作した場合や、設置環境や不良等により片方の受信感度が悪い場合には、リモコンの指す方向を正確に検知することが困難となる。この点について図3及び図4を参照しながら説明を行う。図4は、リモートコントローラ1による基準点設定時(上図)と操作時(下図)における被制御装置であるテレビ画面3に対するリモコン信号の送信方向と受光部A5、B7の配置、及び受光部A、Bにおけるリモコン信号の受信の様子を示す図である。図3は、図4に示す装置における受光部Aと受光部Bとにおける基準点設定時(基準強度)及び操作時の受光強度を示す図である。
基準強度は、図面に左側からリモコン信号を画面中心の白抜きの丸印に向けて(リモコンの送信方向11)照射すると(15)、受光部A5では例えば20程度の信号強度(15)、受光部Bでは10程度の信号強度(21)を示したとする。次に、操作時において、画面中心よりも画面上の向かって右側(25)に向けてリモコン1を操作すると、受光部A5はリモコンの指す方向から離れるため(28)その受光強度は基準点設定時より減少して14程度、受光部Bではリモコンの指す方向に近づくため(27)その受光強度は基準点設定時より増加し、12程度になるとする。この場合には、画面中心の白抜きの丸印よりも右側に向けてリモコンを操作したにもかかわらず、受光強度の比較では、受光部Aに比べて受光部Bはリモコンの赤外線発生部からの距離が大きいため、受光部Bよりも受光部Aにおける強度が大きくなり、被制御機器は画面左側に向けてリモコン装置を操作したものと判断してしまう。このように、リモコン操作の精度が悪くなっていることがわかる。
本発明は、斜めから操作を行う場合、設置環境等による受光強度のばらつきが存在する場合においてもリモコンの指す方向が検知できるリモートコントロール技術を提供することを目的とする。
本発明では、被制御装置において、画面上の異なる位置に、複数の受光部を設ける。また、ユーザが画面中央に向けてリモコンで特定の操作を行った場合に、複数設置された受光部のそれぞれで受ける光の強度を測定し、ここでユーザがリモコンを操作したときのリモコンの向きを基準点とし、測定した強度を基準強度する。次にリモコンから制御命令が来たときに、その際の受光強度と、予め測定しておいた基準強度とを比較することによって、リモコンの向く方向を検知することができる。
本発明によれば、リモコン装置を斜めから操作した場合でも、被制御装置において、リモコン装置の指す方向を検知することができる。また、被制御装置において、設置環境等による受光強度のばらつきが存在する場合においても、リモコン装置の指す方向を精度良く検知することができる。
図3、4に示したように、被制御端末にリモートコントローラ(以下、リモコン)1の操作信号の受光部を複数個(A、Bの2つ)設け、リモコン1のボタンが押されたときに、それぞれの受光部が受光した強度(受光強度)に基づいて、異なる制御を被制御部に対して行う。その際、初めに強度基準点(白抜きの丸印)を設定しておき、その強度基準点からの受光強度変化からリモコンの向いている方向を検知する。強度基準点はユーザが画面の中心点に向けてリモコンのボタンを押すことにより設定される。
この際、単に操作時の受光強度を比較するのではなく、基準点設定時と操作時における受光強度の変化の度合いに応じて、リモコン装置により指示された位置を精度良く判定することができることがわかる。図3では、強度差(基準強度−操作時の強度)は、受光部Bの方が大きくなり、ユーザの意図に沿った判定が可能である。尚、差分ではなく、操作時の強度を基準強度で除算した値の大小により指示した箇所を判定するようにしても良い。
以下に、本発明の第1の実施の形態による被制御装置について図面を参照しながら説明を行う。図5は、本実施の形態によるリモートコントロールシステムの一構成例を示す図である。図5に示すように、リモートコントローラ1は、リモコン信号Lを被制御装置3に向けて出射する。被制御装置3は、リモコン装置からの受信に関連する機能ブロックとして、表示画面のうち基準位置に対して異なる位置に設けられた複数の受光部31−1〜31−nと、それぞれの受光部31−1〜31−nにおける受光強度を検出する受光強度検出部33−1〜33−nと、検出された受光強度を記憶するメモリ35と、受光強度の比較を行う比較部37と、各機能を制御する制御部39と、を有している。
図6は、上記の構成を有する被制御装置の画面の例を示す図である。図6に示すように、画面3は、第1表示画面41と第2表示画面43とを有している。これらの画面を区画する区画線11aの中心に基準位置11が設定されている。また、この基準位置の両端であって表示画面の外部(外枠部)に、それぞれ、受光部A5と受光部B7とが設けられている。この図は、図4にほぼ対応する図である。
図1は、上記図5、図6に示す構成のうち制御部39を中心とした処理の流れを示すフローチャート図である。図1に示すように、処理を開始すると(Start:ステップS1)、ステップS2においてリモコンコードを受信したかどうかを判断する。受信していなければ(No)受信するまで待つ。受信した場合には(Yes)、ステップS3に進み、基準点が設定されているか否かを判定する。基準点がまだ設定されていない場合には(Yes)、ステップS9に進み、基準点における光強度A、Bを測定し、ステップS2に戻る。その後、基準点が設定されたので(No)、ステップS4に進み、新たな方向からリモコンにより画面を指示した場合の光強度A’、B’を測定する。次いで、ステップS5において、ΔA=A’−A、ΔB=B’−Bの式に基づいてΔA、ΔBを計算する。
ステップS6において、ΔAとΔBとを比較し、ΔA>ΔBであるかどうかを判定する。ΔA>ΔBでなければ(No)、ステップS8に進み画面(2)43を指示しているものと判断しこれを制御する。ΔA>ΔBであれば(Yes)、ステップS7に進み画面(1)41を指示しているものと判断しこれを制御する。
以上に説明したように、本実施の形態によるリモコン装置に基づく被制御装置技術によれば、リモコンの指示に基づいて精度良く画面の指示を行うことができる。
次に、本発明の第2の実施の形態による被制御装置について図面を参照しながら説明を行う。図5の構成については同様である。図7に示すように、本実施の形態による被制御装置において、画面3は、第1表示画面61、第2表示画面63、第3表示画面65,第4表示画面67を有している。これらの画面を区画する区画線の中心に基準位置11が設定されている。また、表示画面の外部(外枠部)のうちの少なくとも3隅に、それぞれ、受光部A51、受光部B53、受光部C55が設けられている。
図2は、図7に関連して図5に示す構成のうち制御部39を中心とした処理の流れを示すフローチャート図である。図2に示すように、処理を開始すると(Start:ステップS11)、ステップS12においてリモコンコードを受信したかどうかを判断する。受信していなければ(No)受信するまで待つ。受信した場合には(Yes)、ステップS13に進み、基準点が設定されているか否かを判定する。基準点がまだ設定されていない場合には(Yes)、ステップS23に進み、基準点における光強度A、B、Cを測定し、ステップS12に戻る。その後、基準点が設定されたので(No)、ステップS14に進み、新たな方向からリモコンにより画面を指示した場合の光強度A’、B’、C’を測定する。次いで、ステップS15において、ΔA=A’−A、ΔB=B’−B、ΔC=C’−Cの式に基づいてΔA、ΔB、ΔCをそれぞれ計算する。
ステップS16において、ΔAとΔBとを比較し、ΔA>ΔBであるかどうかを判定する。ΔA>ΔBでなければ(No)、ステップS18に進み、ΔB>ΔCであるかどうかを判定する。ΔB>ΔCである場合には(Yes)、ステップS21に進み第3表示画面65を制御する。ΔB>ΔCでない場合には(No)、ステップS22に進み第4表示画面67を制御する。
ステップS16において、ΔA>ΔBであれば(Yes)、ステップS17に進み、ΔB>ΔCであるかどうかを判定する。ΔB>ΔCである場合には(Yes)、ステップS19に進み第1表示画面61を制御する。ΔB>ΔCでない場合には(No)、ステップS20に進み第2表示画面63を制御する。
以上の手順により、4画面の場合でも、精度よくリモコンによる画面制御を行うことができる。図8は、第1の実施の形態と第2の実施の形態の変形例を示す図である。図8に示すように、本実施の形態による被制御装置において、画面3は、第1表示画面77と、これに内包される第2表示画面79と、を有している。これらの画面を区画する区画線の中心側の一隅に基準位置11が設定されている。また、表示画面の外部(外枠部)のうちの少なくとも3隅に、それぞれ、受光部A71、受光部B73、受光部C75が設けられている。
このような場合であって、図2に示す処理の流れと同様にして、制御対象となる画面を指定することができる。ΔA>ΔBでなく、かつ、ΔB>ΔCである場合のみ第2表示画面(2)79が選択され、それ以外の場合には第2表示画面(1)77が選択される。
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照しながら説明を行う。図9は、本実施の形態による被制御装置の構成例を示す図であり、図10は、図9に示す装置をリモコン装置により制御した場合の制御される側の動作の流れを示すフローチャート図である。
図9に示すように、表示画面81は、第1受光部(A)83と、第2受光部(B)85と、第3受光部C(87)とを、3隅に有している。また、被制御項目がそれぞれ4隅の表示面に設定されている。例えば、符号93は音量UP、符号97は音量DOWN、符号95は選局UP、符号99は選局DOWNの機能が働くようになっている。
図10は、上記構成における処理の流れを示すフローチャート図である。図10に示すように、まず。ステップS31においてΔA、ΔB、ΔCを算出する。次いで、ステップS32において、ΔB>ΔCであるかどうかを判定する。ΔB>ΔCである場合には(Yes)、ステップS33に進みΔA>ΔBであるか否かを判断する。ΔA>ΔBである場合には(Yes)、ステップS34に進み音量UPの制御を受け付ける。ΔA>ΔBでないう場合には(No)、ステップS35に進み音量DOWNの制御を受け付ける。
ステップS32においてΔB>ΔCでない場合には(No)、ステップS36に進みΔA>ΔBであるか否かを判断する。ΔA>ΔBである場合には(Yes)ステップS37に進み、選局UPを受け付ける。ΔA>ΔBでない場合には(No)ステップS38に進み、選局DOWNを受け付ける。
以上のように、画面の位置により異なる機能が関連付けられている場合に、これらの機能の選択にリモコン装置を用いて正確に機能選択を行うことができる。
本発明は、電子機器のリモートコントロール装置に利用可能である。
図3、図4に示す構成のうち制御部を中心とした処理の流れを示すフローチャート図である。 図7に関連して図5に示す構成のうち制御部を中心とした処理の流れを示すフローチャート図である。 図4に示す装置における受光部Aと受光部Bとにおける基準点設定時(基準強度)及び操作時の受光強度を示す図である。 リモートコントローラ1による基準点設定時(上図)と操作時(下図)における被制御装置であるテレビ画面に対するリモコン信号の送信方向と受光部A、Bの配置、及び受光部A、Bにおけるリモコン信号の受信の様子を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による被制御装置を含むリモートコントロールシステムの一構成例を示す図である。 被制御装置の画面の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による被制御装置の画面構成例を示す図である。 第1の実施の形態と第2の実施の形態の変形例を示す図である。 本実施の形態による被制御装置の構成例を示す図である。 図9に示す装置をリモコン装置により制御した場合の制御される側の動作の流れを示すフローチャート図である。
符号の説明
L…リモコン信号、1…リモートコントローラ、3…被制御装置、31−1〜31−n…受光部、33−1〜33−n…受光強度検出部、35…メモリ、37…比較部、39…制御部。

Claims (9)

  1. 表示画面を有し、リモートコントロール装置からの信号光に基づいて制御が行われる被制御装置であって、
    画面に設定される基準点に対して画面上の異なる位置に設けられた複数の受光部と、
    該複数の受光部におけるそれぞれの受光強度を測定する複数の受光強度検出部と、
    基準点に向けて前記リモートコントロール装置を操作した場合における、前記受光部のそれぞれで受ける光の強度を前記受光強度検出部において測定した基準強度と、実際に前記リモートコントロール装置から制御信号が出射された場合に前記受光強度検出部において測定された受光強度と、を比較する比較部と、
    該比較部による比較結果に基づいて、前記リモートコントロール装置の向く方向を推測する制御部と
    を有することを特徴とする被制御装置。
  2. 前記基準点は、基準点設定時に前記画面上において前記リモートコントロール装置からの信号を受けた点として設定されることを特徴とする請求項1に記載の被制御装置。
  3. 前記制御は、前記基準点に対して前記比較部において大きいとされた方の前記受光部に対して前記リモートコントロール装置が向けられたものと推測することを特徴とする請求項1又は2に記載の被制御装置。
  4. 前記画面表示が、通常画面からマルチ画面へ移行した際に、該マルチ画面のうち前記基準点に対して前記比較部において大きいとされた方の前記受光部に近い方のマルチ画面に対して前記リモートコントロール装置が向けられたものと推測することを特徴とする請求項1又は2に記載の被制御装置。
  5. 前記画面内の異なる表示位置に対して被制御機能が設定されており、該異なる表示位置のうち前記基準点に対して前記比較部において大きいとされた方の前記受光部に近い方の表示位置に対して前記リモートコントロール装置が向けられ該当する機能が選択されたものと推測することを特徴とする請求項1又は2に記載の被制御装置。
  6. 複数の受光部を備えた表示画面を有し、リモートコントロール装置からの信号光に基づいて制御が行われる被制御装置における制御位置判定方法であって、
    リモコンコードを受信した場合に、決められた基準点に前記リモートコントロール装置からの信号光を照射して得られた前記各受光部における光強度A、B、…をそれぞれ測定するステップと、
    リモコンにより前記表示画面を指示した場合の光強度A’、B’、…を測定するステップと、
    A、B、…においてそれぞれの変化分を計算するステップと、
    該変化分が大きいとされた方の前記受光部に対して前記リモートコントロール装置が向けられたものと推測することを特徴とする制御位置判定方法。
  7. 前記基準点は、基準点設定時に前記画面上において前記リモートコントロール装置からの信号を受けた点として設定されることを特徴とする請求項6に記載の制御位置判定方法。
  8. コンピュータに請求項6又は7に記載のステップを実行させるためのプログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムを格納するコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
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