JP2007157066A - 料金収受システムおよび料金収受方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】2台の二輪車の併走を精度良く検知することのできる料金収受システムを提供する。
【解決手段】車両の通過を車線の路側からの観測により検知する車両検知装置7と、車線の路側に設置され、車両検知装置にて車両の通過が検知されたとき、この検知された車両との間の車線幅方向の距離を計測する距離センサ8とを設ける。車線制御装置1は、車両検知装置7にて車両の通過が検知されたとき、無線アンテナを通じて車両の車載器から車種情報を受信し、この受信した車種情報をもとに、通過が検知された車両が1台の二輪車であることが判定された場合、距離センサ8より距離計測結果を取得し、これをもとに通過が検知された二輪車に併走する二輪車の有無を判定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、有料道路の料金収受システムおよび料金収受方法に関し、特に一車線内での二輪車の併走検知を行うことを可能とした料金収受システムおよび料金収受方法に関するものである。
有料道路の料金収受システムにおいて、ETC(ノンストップ自動料金収受システム:Electronic Toll Collection system)が導入・運用されている。ETCシステムとは、有料道路の路側に設置されたアンテナ部と、車両に装着された車載器との間での無線通信により自動的に料金の支払いを実施することによって、料金所をノンストップで通行することを可能としたシステムである。車載器は、車両に関する情報やクレジット情報などが記録された接触式ICカードの着脱が可能とされ、路側機器からの無線による問い合わせに対して、接触式ICカードから上記の情報を読み出して路側機器へ無線で応答するようになっている。
ところで、二輪車の料金収受方式には未だ磁気カードシステムが主流である。磁気カードシステムは、入口料金所で通行券を受け取り、出口で通行券情報をもとに料金算出を行って通行料の徴収(現金、ハイウェイカード、クレジットカードなどによる決済)を行う方式である。しかし、ハイウェイカードの廃止や、ETCの急激な普及に伴い、二輪車の料金収受方式にもETCシステムを適用すべきとの要望が強くなってきている。
なお、四輪車と二輪車の混在可能な形式のETCシステムに関する公知の技術には、たとえば、特許文献1、特許文献2などがある。
特開2004−086342号公報 特開2004−013700号公報
四輪車と二輪車の混在可能なETCシステムを実現しようとする場合の問題として、料金所内の車線の幅が主に四輪車の車幅を考慮して決められているために、二輪車だと同時に2台がその料金所内の車線を横並びに併走できてしまうことが挙げられる。従来のETCシステムでは、そのような二輪車の併走を検知する手段が無く、故に以下のような不都合が発生するおそれがある。
既設のETCシステムでは、車両検知装置にて車線の幅方向からの検知光によって料金所内への車両の進入を検知している。したがって、車載器を搭載した二輪車(以下「ETC二輪車」と記述)と車載器を搭載しない二輪車(以下「非ETC二輪車」と記述)とが併走して料金所内に進入した場合、車両検知装置による車両の検知では1台の二輪車しか検知できない。ETC二輪車は、これに搭載された車載器と路側アンテナ部との無線通信によって、車両の車種情報などが路側の車線制御装置に送信されるので、結果的に、ETC二輪車の進入のみが判定され、非ETC二輪車の進入を判定することができない。したがって、未処理のまま非ETC二輪車が料金所を通過することを許してしまうおそれがあった。また、路側表示器の表示も実際の状況とは不適合な内容となり、車両の運転員に混乱をもたらすおそれがある。
本発明はこのような課題を解決するもので、2台の二輪車の併走を精度良く検知することのできる料金収受システムおよび料金収受方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の料金収受システムは、車両の通過を車線の路側からの観測により検知する車両検知装置と、前記車線の路側に設置され、車両検知装置にて車両の通過が検知されたとき、この検知された車両との間の車線の幅方向の距離を計測する距離センサと、車両に搭載された車載器との無線通信を行う無線アンテナと、車両検知装置にて車両の通過が検知されたとき、無線アンテナを通じて車両の車載器から車種情報を受信し、この受信した車種情報をもとに、通過が検知された車両が1台の二輪車であることが判定された場合、距離センサより距離計測結果を取得し、これをもとに通過が検知された二輪車に併走する二輪車の有無を判定する車線制御装置とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、車線制御装置は、車両検知装置にて車両の通過が検知されたとき、無線アンテナを通じて車両の車載器から車種情報を取得して通過が検知された車両の種別を判定し、車両が1台の二輪車(ETC二輪車)であることを判定した場合、距離センサより距離計測結果を取得し、これをもとに通過が検知された二輪車(ETC二輪車)に併走する二輪車(非ETC二輪車)の有無を判定する。すなわち、車線の車両が二輪車であることが分かっていれば、二輪車の併走は、これらの二輪車が車線のセンターよりも大きく左右に位置する状況を検出することによって判定することが可能である。
さらに、本発明の料金収受システムにおいて、車両の運転員に料金収受の処理に関する情報を表示する路側表示部をさらに具備し、車線制御装置は、受信した車種情報をもとに、通過が検知された車両が2台の二輪車であることが判定された場合、それぞれの二輪車の車載器との間で無線アンテナを通じて料金収受のための処理を行い、この結果、1台の二輪車の車載器との間での料金収受のための処理が正常に終了しない場合に、路側表示部に停車を指示する情報を表示させるように制御を行うものとしてもよい。これにより、ETC二輪車と併走する非ETC二輪車や異常ETC二輪車が未処理のまま料金所を通過してしまうことを防止することができる。
また、本発明の料金収受システムにおいて、距離センサは車線の両側よりそれぞれ車両までの距離を計測し、車線制御装置は距離センサによって車線の両側よりそれぞれ計測された距離をもとに、通過が検知された二輪車に併走する二輪車の有無を判定するものであってもよい。
車線の両側より車線幅方向に二輪車までの距離をそれぞれ計測すれば、併走する2台の二輪車と単独走行している二輪車との判別を正確に行うことが可能である。
また、本発明の料金収受システムにおいて、距離センサは車線の一方の路側より車両までの距離を計測し、車線制御装置は距離センサによって車線の一方の路側より計測された距離をもとに、通過が検知された二輪車に併走する二輪車の有無を判定するものとしてもよい。
この発明は、車線の片側から二輪車までの距離を計測する場合、距離センサの設置されている側に近い位置を二輪車が走行している状況を、二輪車が併走してい状況として判定するものである。但し、距離センサの設置されている側から離れた位置を二輪車が走行しているかどうかは不明なので、この方式を採用するにあたっては、二輪車の単独走行時は、距離センサの設置されている側から離れた位置を走行するように規則を設ける必要がある。
本発明の料金収受システムおよび料金収受方法によれば、2台の二輪車の併走を精度良く検知することができる。これにより、ETC二輪車と併走する非ETC二輪車や異常ETC二輪車が未処理のまま料金所を通過してしまうことを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる料金収受システムの一車線あたりの機器構成を示すブロック図、図2は図1の料金収受システムにおける一車線あたりの各機器の配置を示す図である。
これらの図に示すように、この料金収受システム100には、一つの車線9に対応する機器として、車線制御装置1、路側無線装置(無線アンテナ)2、発進制御装置3、路側表示器4、車両検知装置5,6,7、および二輪車併走検知用の2つの距離センサ8A,8Bが設けられている。2つの距離センサ8A,8Bは車線9を挟んで対向するように両方の路側に配置されている。
車線制御装置1は、上記の各機器との間で情報をやりとりして上記機器の統括的な制御および料金収受のための処理を行う装置である。車線制御装置1は、たとえば、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、実行中のプログラムやデータなどを記憶するメインメモリであるRAM(Random Access Memory)、プログラムやデータを蓄積するハードディスクドライブなどの記憶装置、操作員からのCPUへの各種の入力を行う入力部などで構成される。
路側無線装置2は、料金所の車線9に進入した車両10に搭載された車載器(図示省略)との間で料金収受の処理のための無線通信を行う無線アンテナである。なお、図2では二輪車が車両10として記述されているが、「車両10」と表記する場合には四輪者、二輪車を含む車両全般のことを言い、「二輪車10」と表記する場合には二輪車のことを言う。
車線制御装置1は、車両検知装置7からの信号をもとに車両10の通過が検知されたことを受けて、その車両10に搭載された車載器(図示省略)との間での無線通信を開始するように路側無線装置2の制御を行う。
発進制御装置3は、車線制御装置1からの制御信号をもとに開閉する阻止棒3aを備え、料金収受の処理が正常に完了した場合には阻止棒3aを開放状態にして車両10の発進を許可し、その他は場合には阻止棒3aを閉鎖状態にして車両10の発進を阻止する。車線制御装置1は、発進制御用の車両検知装置6からの信号をもとに発進制御装置3の阻止棒3aの開閉を制御する。なお、発進制御装置3は、車線9の両サイドの路側に一機ずつ対向して配置されている。
路側表示器4は、車両10の運転員に料金収受の処理結果や各種の指示情報を表示するための装置である。
距離センサ8A,8Bは、車線9の両側の路側に設置され、車両検知装置7によって車両10の通過が検知されたとき、この検知された車両との間の車線幅方向の距離をそれぞれ計測して、距離計測信号を車線制御装置1に出力する手段である。
車両検知装置5,6,7には、具体的には光透過式センサなどが採用されている。あるいは光反射式センサを用いてもよい。距離センサ8A,8Bには、具体的には、レーザーパルスの発光からその反射光の受光までの時間を測定することによって車両までの距離を計測するレーザー距離センサ、超音波の発信から受信までに要した時間と音速との関係を演算することで距離を計測する超音波距離センサ、赤外線センサなどが採用されている。
図2および図3に示すように、車両検知装置7は車線方向に所定の距離を置いて2機設けられている。各々の車両検知装置7は光透過式センサを構成する発光装置7aと受光装置7bとの組み合わせで構成され、これら発光装置7aと受光装置7bは車線9を挟んで対向するように車線9の両方の路側に配置されている。また、2つの距離センサ8A,8Bは車線9の両方の路側に対向するように設置され、かつ車線方向においては上記2機の車両検知装置7,7の間に設置されている。距離センサ8A,8Bの高さ方向の位置hは、二輪車の高さを考慮して最適に設定すればよい。たとえば、二輪車の平均的な高さ寸法の1/2程度の高さでよい。2機の車両検知装置7,7の車線方向の設置間隔Xは二輪車の全長よりも短い距離に設定されている。すなわち、この実施形態では、2機の車両検知装置7,7が通過車両によって同時に遮光されたときに各距離センサ8A,8Bをオンにして、各距離センサ8A,8Bからの距離計測信号を車線制御装置1に取り込むように構成されている。
次に、本実施形態の料金収受システム100の動作を説明する。
図4は本実施形態の料金収受システム100の二輪車の併走検知処理とこの併走検知結果に応じた処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは車線制御装置1が実行する制御手順を示している。
ステップS1:車線制御装置1は、2つの車両検知装置7,7からの信号を監視しており、これら車両検知装置7,7からの信号が同時に非透過の状態に対応する値になったとき(車両10によって車両検知装置7,7の2つの検知光がともに遮られたとき)ステップS2に進む。その他の場合、車線制御装置1は車両検知装置7,7からの信号の監視を続ける。
ステップS2,S3:車線制御装置1は、車両10に搭載された車載器との無線通信を行うように路側無線装置2を制御するとともに、2つの距離センサ8A,8Bをオンにして、それぞれの距離センサ8A,8Bからの距離計測信号を取り込む。
ステップS4:車線制御装置1は、路側無線装置2を通じて車両10の車載器から車種情報を取得して、この取得した車種情報が示す車種が二輪車であるかどうかを判定する。この際、車線制御装置1は、路側無線装置2を通じて、車両10の車載器に向けて問い合わせ信号を送り、この問い合わせ信号に対して車両10の車載器より応答された情報を取得する。なお、このとき、2台のETC二輪車が併走している場合には、それぞれのETC二輪車の車載器から車種情報を取得し、併走する2台の二輪車の1台がETC二輪車の場合には、そのETC二輪車の車載器から車種情報を取得する。取得した車種情報が二輪車以外(たとえば四輪車など)の場合にはステップS5に、二輪車である場合にはステップS8に進む。
ステップS5:車線制御装置1は、取得した車種情報が示す車種が二輪車以外(たとえば四輪車など)の場合には併走検知処理を中止して、ステップS6に進む。
ステップS6:車線制御装置1は、車両10に搭載された車載器との間で、路側無線装置2を通じて通常の料金収受のための処理を行い、ステップS7に進む。
ステップS7:車線制御装置1は、路側表示器4に、たとえば図5に示すように、通常の料金収受(ETC)によって通行が可能である旨を表示するように制御する。この後、処理が終了する。
ステップS8,S9:車線制御装置1は、取得した車種情報が二輪車の場合には併走検知処理を実行し、2台の二輪車の併走を検知した場合にはステップS10に進み、その他の場合にはステップS6の通常の料金収受(ETC)のための処理に進む。なお、この二輪車の併走検知処理については後で詳細を説明する。
ステップS10:車線制御装置1は、併走している2台の二輪車10,10´それぞれに搭載された車載器との間で、路側無線装置2を通じて料金収受のための処理を並行して行い、ステップS11へ進む。
ステップS11:車線制御装置1は、併走している2台の二輪車10,10´それぞれに搭載された車載器との間での料金収受のための処理が正常に終了したかどうかを判断し、2台とも正常に終了した場合にはステップS12へ進み、その他の場合にはステップS14へ進む。
ステップS12:併走している2台の二輪車10,10´それぞれに搭載された車載器との間での料金収受のための処理が正常に終了した場合には、車線制御装置1は、路側表示器4に、たとえば図6に示すように、通常の料金収受(ETC)によって2台の通行が可能である旨を表示するように制御する。この後、ステップS13へ進む。
ステップS13:車線制御装置1は、発進制御装置3を開放状態とするように制御する。
ステップS14:車線制御装置1は、併走している2台の二輪車10,10´のいずれか1台に搭載された車載器との間での料金収受のための処理が正常に終了したかどうかを判断し、2台とも正常に終了した場合にはステップS15へ進み、その他の場合にはステップS19へ進む。
ステップS15:車線制御装置1は、併走している2台の二輪車のいずれか1台に搭載された車載器との間でのみ料金収受のための処理が正常に終了したことを判断した場合には、路側表示器4に、たとえば図7に示すように、いずれか1台の二輪車との料金収受が未処理である可能性があるとして停車を指示する旨を表示するように制御する。
ステップS16:車線制御装置1は、発進制御装置3を閉鎖状態とするように制御する。この後、ステップS17へ進む。
ステップS17:車線制御装置1は、たとえば、図示しない収受員ブース内の収受員に、収受員ブース内の収受機の表示画面などを通じて、いずれか1台の二輪車との料金収受が未処理である旨を通知する。この通知を受けて収受員は、料金収受が未処理である一方の二輪車10について、収受員ブース内の収受機を使って料金収受のための処理を行う。収受員ブース内の収受機での料金収受のための処理が終了すると、車線制御装置1へ処理完了が通知される。これにより、ETC二輪車と併走する非ETC二輪車、異常ETC二輪車が未処理のまま料金所を通過してしまうことが防止される。
ステップS18:車線制御装置1は、収受員ブース内の収受機からの処理完了通知を受けて、発進制御装置3を開放状態とするように制御する。
ステップS19:車線制御装置1は、ステップS14で、併走している2台の二輪車10,10´の両方とも料金収受のための処理が正常に終了しなかった場合には、路側表示器4に、たとえば図8に示すように、停車を指示する旨を表示するように制御する。
ステップS20:車線制御装置1は、発進制御装置3を閉鎖状態とするように制御する。この後、ステップS21へ進む。
ステップS21:車線制御装置1は、たとえば、図示しない収受員ブース内の収受員に、収受員ブース内の収受機の表示画面などを通じて、2台の二輪車10,10´との料金収受が未処理である旨を通知する。これにより、収受員は、2台の二輪車10,10´について、収受員ブース内の収受機を使って料金収受のための処理を行う。収受員ブース内の収受機での料金収受のための処理が終了すると、車線制御装置1へ処理完了が通知される。
ステップS22:車線制御装置1は、収受員ブース内の収受機からの処理完了通知を受けて、発進制御装置3を開放状態とするように制御する。
次に、二輪車の併走検知処理の詳細を説明する。
図2に示したように、車線9に2台の二輪車10,10´が併走して進入してきた場合には、2つの車両検知装置7,7からの信号が同時に非透過の状態に対応する値になっている時間範囲内に2台の二輪車10,10´が車両検知装置7,7の検知位置を通過する。
ここで、併走する2台の二輪車10,10´がETC二輪車の場合、車線制御装置1は、路側無線装置2を通じて各ETC二輪車10,10´の車載器から取得した車種情報をもとに、2台のETC二輪車10,10´が料金所車線9に存在し、かつこれら2台のETC二輪車10,10´が併走していることを判定する。
また、車線9に1台のETC二輪車10と1台の非ETC二輪車10´が併走して進入してきた場合、車線制御装置1は、路側無線装置2を通じてETC二輪車10の車載器から取得した車種情報をもとに、通過が検知された車両が1台のETC二輪車であることを判定した場合、2つの距離センサ8A,8Bからそれぞれ取得した距離La,Lbをもとに2台の二輪車が併走しているかどうかを判定する。
ここで距離センサ8Aによって測定される距離Laとは車線9の左側の端から左寄りを走行中の車両10までの距離である。距離センサ8Bによって測定される距離Lbとは車線9の右側の端から右寄りを走行中の車両10´までの距離である。2台の二輪車10,10´が併走すると、各々の二輪車10,10´は車線9の幅を二分割したそれぞれの領域内を走行することが普通である。そこで、上記の二分割した領域のうちの左側の領域を二輪車10が走行している場合に距離センサ8Aによって計測されるであろう距離範囲Laxと、右側の領域を二輪車10´が走行している場合に距離センサ8Bによって計測されるであろう距離範囲Lbxとを規定しておき、各距離センサ8A,8Bから取得した距離La,Lbがそれぞれ上記の規定の距離範囲Lax,Lbx内である場合に二輪車の併走と判定する方法が考えられる。なお、距離範囲Laxは、車線9の幅を二分割した左側の領域のセンターから右寄りにマージンをとった値にすることが望ましく、距離範囲Lbxは、車線9の幅を二分割した右側の領域のセンターから左寄りにマージンをとった値にすることが望ましい。
また、図9に示すように、車線9に1台の二輪車10が単独で走行している場合、各距離センサ8A,8Bから取得した距離La,Lbの和を車線9の幅wから差し引いた値は二輪車1台分の幅w10とほぼ等しい。したがって、各距離センサ8A,8Bから取得した距離La,Lbの和を車線9の幅wから差し引いた値が、二輪車1台分の幅w10よりも十分(しきい値以上)大きければ、二輪車の併走を判定する事が可能である。なお、二輪車1台分の幅は車種や測定位置によって多少異なるので、このようなバラツキを考慮して上記のしきい値を決めれば、精度良く二輪車の併走検知を行うことができる。
以上のように本実施形態の料金収受システムによれば、2台の二輪車の併走を精度良く検知することができる。これにより、2台の二輪車に対する料金収受の処理を明示的に安定して行うことができるとともに、ETC二輪車と併走する非ETC二輪車や異常ETC二輪車が未処理のまま料金所を通過してしまうことを防止することができる。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
図10は本発明の第2の実施形態にかかる料金収受システムの一車線あたりの機器構成を示すブロック図、図11は図10の料金収受システムにおける一車線あたりの各機器の配置を示す図である。
これらの図に示すように、この料金収受システム200には、一つの車線9に対応する機器として、車線制御装置1、路側無線装置(無線アンテナ)2、発進制御装置3、路側表示器4、車両検知装置5,6,7、および二輪車併走検知用の1つの距離センサ8が設けられている。
次に、本実施形態の料金収受システム200の動作を説明する。
本実施形態の料金収受システム200の二輪車の併走検知処理とこの併走検知結果に応じた処理は、図4に示した第1の実施形態の手順と基本的に同じであるが、ステップS8の二輪車の併走検知処理の方法が異なる。なお、本実施形態の料金収受システム200では、図11に示したように、距離センサ8は車両10の走行方向左側の路側に設置されているものとする。また、料金所内の車線9を1台の二輪車が走行する際には車線の左寄りの走行を禁止することとする。
車線9に2台の二輪車10,10´が併走して進入してきた場合には、2つの車両検知装置7,7からの信号が同時に非透過の状態に対応する値になっている時間範囲内に2台の二輪車10,10´が車両検知装置7,7の検知位置を通過する。
ここで、併走する2台の二輪車10,10´がETC二輪車の場合、車線制御装置1は、路側無線装置2を通じて各ETC二輪車10,10´の車載器から取得した車種情報をもとに、2台のETC二輪車10,10´が料金所車線9に存在し、かつこれら2台のETC二輪車10,10´が併走していることを判定する。
また、車線9に1台のETC二輪車10と1台の非ETC二輪車10´が併走して進入してきた場合、車線制御装置1は、路側無線装置2を通じてETC二輪車10の車載器から取得した車種情報をもとに、少なくとも1台のETC二輪車の進入を判定するとともに、距離センサ8から取得した距離Lをもとに2台の二輪車が併走しているかどうかを判定する。距離センサ8によって測定される距離Lとは車線9の左側の端から車両10までの距離である。
2台の二輪車10,10´が併走すると、各々の二輪車10,10´は車線9の幅を二分割したそれぞれの領域内のセンターを走行することが普通である。そこで、上記の二分割した領域のうちの左側の領域を二輪車10が走行している場合に距離センサ8によって計測されるであろう距離範囲Lxを規定しておき、距離センサ8から取得した距離が上記の規定の距離範囲Lxにある場合に二輪車の併走を検知する。ただし、この際、二輪車が車線9の左側を単独で走行している場合との判別はできない。したがって、この二輪車併走検知方法を採用した場合には、二輪車が車線9の左寄りを単独で走行することを禁止事項とし、この旨を二輪車の運転員に表示などによって前もって報知することが望ましい。
なお、距離範囲Lxは、車線9の幅を二分割した左側の領域のセンターから右寄りに所定のマージンをとった値にすることが望ましい。
禁止事項を破ってETC二輪車が車線9の左寄りを単独で走行した場合には、車線制御装置1は二台の二輪車の併走を検知するが、この場合、図4のステップS10での二台の二輪車についての無線通信による料金収受の処理で、結果的に1台のETC二輪車についてのみ無線通信による料金収受の処理が正常に終了する。この場合には、ステップS15で、路側表示器4に、たとえば図12に示すように、左側走行が禁止であるとして停車を指示する旨が表示され、ステップS16で発進制御装置3が一旦閉鎖状態とされ、ステップS17で収受員による処理(確認)を経て、発進制御装置3が開放され、ETC二輪車の進入が許可される。
さらに、上記の2つの方法を組み合わせて二輪車の併走検知を行うようにしてもよい。この場合、2つの方法のいずれか一方の方法で二輪車の併走が検知された場合に二輪車の併走を最終的に判定したり、両方の方法で二輪車の併走が検知された場合に二輪車の併走を最終的に判定するようにしてもよい。
次に、変形例を説明する。
以上、路側に距離センサを配置し、路面と水平な方向から二輪車10までの距離を計測するように構成した場合について説明したが、図13、図14に示すように、2つの距離センサ8C,8Dを車線9の上方に配置して、各距離センサ8C,8Dから二輪車10(運転員を含めた二輪車)までの垂直方向の距離Lc,Ldを計測する方法も考えられる。また、各距離センサ8C,8Dは車線方向において2機の車両検知装置7,7の間に設置されている。車線9の幅方向における各距離センサ8C,8Dの位置は、車線9の幅を二分割したそれぞれの領域のセンターに配置されている。ただし、二輪車10か必ずしもセンターを通過するとは限らないので、それぞれの距離センサ8C,8Dは、車線9の幅方向に距離検知可能な範囲のマージンを有したものが用いられている。
この変形例での二輪車の併走検知は以下のように行われる。
二輪車の通過を検知するための有効な距離範囲Lxをあらかじめ規定しておく。車線制御装置1は、路側無線装置2を通じて各車両10,10´の車載器から取得した車種情報をもとに、2台の二輪車10,10´が料金所の車線9に存在することを判断した後、距離センサ8C,8Dによって計測された距離Lc,Ldがそれぞれ上記の距離範囲内にあるかどうかを判断し、距離Lc,Ldがそれぞれ上記の距離範囲内にあるならば二輪車10,10´の併走と判定する。
なお、本発明の料金収受システムおよび料金収受方法は、上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の一実施形態にかかる料金収受システムの一車線あたりの機器構成を示すブロック図である。 図1の料金収受システムにおける一車線あたりの各機器の配置を示す平面図である。 図2の車両検知装置と距離センサとの位置関係を示す側面図である。 図1の料金収受システムにおける二輪車の併走検知処理とこの併走検知結果に応じた処理の手順を示すフローチャートである。 路側表示器の表示例(通常の料金収受時)を示す図である。 路側表示器の表示例(2台の二輪車との料金収受時)を示す図である。 路側表示器の表示例(1台の二輪車の料金収受が未処理時)を示す図である。 路側表示器の表示例(2台の二輪車の料金収受が未処理時)を示す図である。 二輪車の併走検知の計算方法を説明するための平面図である。 本発明の第2の実施形態にかかる料金収受システムの一車線あたりの機器構成を示すブロック図である。 図10の料金収受システムにおける一車線あたりの各機器の配置を示す平面図である。 図10の料金収受システムにおける路側表示器の表示例を示す図である。 距離センサの変形例を示す側面図である。 距離センサの変形例を示す平面図である。
符号の説明
1…車線制御装置、2…路側無線装置、3…発進制御装置、4…路側表示器、5,6,7…車両検知装置、8,8A,8B…距離センサ、9…車線、10,10´…車両(二輪車)、100,200…料金収受システム

Claims (8)

  1. 車両の通過を車線の路側からの観測により検知する車両検知装置と、
    前記車線の路側に設置され、前記車両検知装置にて前記車両の通過が検知されたとき、この検知された車両との間の前記車線の幅方向の距離を計測する距離センサと、
    前記車両に搭載された車載器との無線通信を行う無線アンテナと、
    前記車両検知装置にて前記車両の通過が検知されたとき、前記無線アンテナを通じて前記車両の前記車載器から車種情報を受信し、この受信した車種情報をもとに、通過が検知された車両が1台の二輪車であることが判定された場合、前記距離センサより距離計測結果を取得し、これをもとに前記通過が検知された前記二輪車に併走する二輪車の有無を判定する車線制御装置と
    を具備することを特徴とする料金収受システム。
  2. 車両の運転員に料金収受の処理に関する情報を表示する路側表示部をさらに具備し、前記車線制御装置は、受信した車種情報をもとに、通過が検知された車両が2台の二輪車であることが判定された場合、それぞれの前記二輪車の前記車載器との間で前記無線アンテナを通じて料金収受のための処理を行い、この結果、1台の二輪車の前記車載器との間での料金収受のための処理が正常に終了しない場合に、前記路側表示部に停車を指示する情報を表示させるように制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の料金収受システム。
  3. 前記距離センサは前記車線の両側よりそれぞれ前記車両までの距離を計測し、前記車線制御装置は前記距離センサによって前記車線の両側よりそれぞれ計測された距離をもとに、前記通過が検知された前記二輪車に併走する二輪車の有無を判定することを特徴とする請求項1または2に記載の料金収受システム。
  4. 前記距離センサは前記車線の一方の路側より前記車両までの距離を計測し、前記車線制御装置は前記距離センサによって前記車線の一方の路側より計測された距離をもとに、前記通過が検知された前記二輪車に併走する二輪車の有無を判定することを特徴とする請求項1または2に記載の料金収受システム。
  5. 車両の通過を車線の路側からの観測により検知する車両検知装置と、
    前記車線の路側に設置され、前記車両検知装置にて前記車両の通過が検知されたとき、この検知された車両との間の前記車線の幅方向の距離を計測する距離センサとを設けておき、
    前記車両検知装置にて前記車両の通過が検知されたとき、前記無線アンテナを通じて前記車両の前記車載器から車種情報を受信するステップと、
    前記受信した車種情報をもとに、通過が検知された車両が1台の二輪車であることが判定された場合、前記距離センサより距離計測結果を取得し、これをもとに前記通過が検知された前記二輪車に併走する二輪車の有無を判定する判定ステップと
    を具備することを特徴とする料金収受方法。
  6. 前記判定ステップにて受信した車種情報をもとに、通過が検知された車両が2台の二輪車であることが判定された場合、それぞれの前記二輪車の前記車載器との間で前記無線アンテナを通じて料金収受のための処理を行い、この結果、1台の二輪車の前記車載器との間での料金収受のための処理が正常に終了しない場合に、路側表示部に停車を指示する情報を表示することを特徴とする請求項5に記載の料金収受方法。
  7. 前記距離センサは前記車線の両側よりそれぞれ前記車両までの距離を計測するものであって、前記判定ステップは、前記距離センサによって前記車線の両側よりそれぞれ計測された距離をもとに、前記通過が検知された前記二輪車に併走する二輪車の有無を判定することを特徴とする請求項5または6に記載の料金収受方法。
  8. 前記距離センサは前記車線の一方の路側より前記車両までの距離を計測するものであって、前記判定ステップは、前記距離センサによって前記車線の一方の路側より計測された距離をもとに、前記通過が検知された前記二輪車に併走する二輪車の有無を判定することを特徴とする請求項5または6に記載の料金収受方法。
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