JP2007156167A - 部分糊ポップシール - Google Patents
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Abstract
【課題】部分糊ポップシールを容易に貼り付けできるようにする。
【解決手段】シート片3にセパレータ15a付き粘着層15bを設けた部分糊ポップシール10において、複数枚の前記シート片3を連結片16に切目線12を介して切り離し可能に設け、前記切目線12を跨いで両面テープ15を貼り付ける。その両面テープ15の粘着層15bに、前記切目線12と同一位置の切れ込み11を設け、前記シート片3を前記連結片16から切り離すことにより、粘着層15bが前記切れ込み11を介して切り離されるとともに同時に前記セパレータ15aから剥離されるようにする。このようにすれば、切り離したシート片3の一枚一枚に、両面テープ15を貼り付ける作業が不要であり、また、シート片3からセパレータ15を剥がしやすいので部分糊ポップシール10を容易に貼り付けることができる。
【選択図】図2
【解決手段】シート片3にセパレータ15a付き粘着層15bを設けた部分糊ポップシール10において、複数枚の前記シート片3を連結片16に切目線12を介して切り離し可能に設け、前記切目線12を跨いで両面テープ15を貼り付ける。その両面テープ15の粘着層15bに、前記切目線12と同一位置の切れ込み11を設け、前記シート片3を前記連結片16から切り離すことにより、粘着層15bが前記切れ込み11を介して切り離されるとともに同時に前記セパレータ15aから剥離されるようにする。このようにすれば、切り離したシート片3の一枚一枚に、両面テープ15を貼り付ける作業が不要であり、また、シート片3からセパレータ15を剥がしやすいので部分糊ポップシール10を容易に貼り付けることができる。
【選択図】図2
Description
この発明は、店頭において商品や陳列棚等に貼り付けて使用されるPOP(ポップ)、ラベル、ステッカー等、印刷物の裏面の一部分にセパレータ(離型紙、離型シート)で保護された粘着部を設けた部分糊ポップシール、及びその製造方法,製造装置に関するものである。
小売店等の店頭において、商品や陳列棚等にPOP(ポップ)、ラベル、ステッカー等のポップシールが貼り付けて使用される。このポップシールは、紙や樹脂等で成形されたシート状物の表面に、印刷面あるいは文字等を適宜記載する記載面を設け、そのシート状物の裏面側の一部分に粘着部を設けて、いわゆる部分糊構造を有するものとなっている。
その部分糊粘着部の位置は、ポップ、ラベル、ステッカー等の用途によって自由に設定される。例えば、粘着部をポップシール裏面の上部に設けて、その粘着部を陳列棚の桟等に貼り付けて、前記印刷面等が桟から下方に吊り下がるようにしてもよいし、また、その粘着部を商品の縁の部分に貼り付けて、前記印刷面等が商品の縁から外側に突出するようにすれば商品が目立つので、その商品を顧客へ強くアピールすることができる。
また、この種の部分糊ポップシールは、商品搬送時の管理用ラベルとして使用される場合もあるほか、粘着力をさらに強くするとともにそのポップシールにフック穴を開けて、ヘッダーとして店頭に吊るして陳列する場合もある。
また、この種の部分糊ポップシールは、商品搬送時の管理用ラベルとして使用される場合もあるほか、粘着力をさらに強くするとともにそのポップシールにフック穴を開けて、ヘッダーとして店頭に吊るして陳列する場合もある。
このポップシールに粘着部を設けるために、通常は、セパレータ(離型紙、離型シート)で粘着面を保護した両面テープを、そのシート状物の裏面に貼り付ける手法が採用される。セパレータとは、両面テープの粘着面に貼り付けられて、それを剥離するまでは、その粘着面の粘着力が保護されるようになっている。
この部分糊ポップシールを製造する際には、特に小ロット(100枚から5000枚程度)の場合、例えば、図7に示すように、オフセット印刷等により、表面1aに印刷面の刷り上がったシート状物1((a)図)を、(f)図に示すトムソン刃7等により型抜き又は断裁し((b)図)、そのシート状物1からシート片3を一枚づつ切り離すとともに((c)図)、その切り離したシート片3の裏面1bに、(g)図に示す両面テープ5を貼り付けてポップシール10とする。シート片3の表面1aには、ポップに必要な文字、絵柄等が印刷されている。その両面テープ5のセパレータ5aを剥離((d)図)した後、ポップシール10を、前記表面1aが顧客等に見える側になるよう、所定の陳列棚等に貼り付ける((e)図)。
また、凸版印刷による場合は、図8に示すように、印刷面の刷り上がったシート状物1に予め両面テープ5を貼り付けておき((a)図)、そのシート状物1と両面テープ5から、ダイカットによりシート片3を全抜きして((b)図)、バリ4及び連結片6を除去することにより、部分糊ポップシール10を製作している。
なお、特許文献1及び2には、軟質の発泡体からなるシート状物に、セパレータ付き両面テープを貼り付けた状態において、そのセパレータを除く、シート状物と両面テープの粘着層のみをハーフカットする技術が開示されている。
特開2001−301066号公報
特開2002−273696号公報
しかし、上記図7による手法によれば、切り離したシート片3の一枚一枚に、両面テープ5を貼り付ける作業が必要である。この作業は、両面テープ5を、シート片3の所定の位置に位置合わせして貼り付ける必要があるため、面倒な作業である。また、ポップシール10が一枚一枚切り離された状態にあるので、数量管理が煩雑であるという問題もある。
また、上記図8による手法によれば、数量管理は容易であるが、部分糊ポップシール10を貼り付ける作業者は、図8(b)に示すシート状物1から、裁断線2に沿ってポップシール10を一枚一枚切り離さなければならず、また、その切り離しの際に生じた縁部(バリ)4を処分しなければならないので、作業が面倒である。
また、上記図8による手法によれば、数量管理は容易であるが、部分糊ポップシール10を貼り付ける作業者は、図8(b)に示すシート状物1から、裁断線2に沿ってポップシール10を一枚一枚切り離さなければならず、また、その切り離しの際に生じた縁部(バリ)4を処分しなければならないので、作業が面倒である。
さらに、上記図7及び図8のいずれの手法による場合でも、部分糊ポップシール10を陳列棚、商品等に貼り付ける際に、作業者は、一枚一枚セパレータ5aを剥離しなければならない。セパレータ5aの剥離は、そのセパレータ5aの縁部を手で掴んで剥がす作業を伴う。この作業は、セパレータ5aの縁部がシート片3の縁部と一致しているためセパレータ5aが剥がれにくく、非常に細かな作業であり煩雑な作業でもあるので、作業の容易化、作業時間の短縮が望まれる。
そこで、この発明は、作業者が、部分糊ポップシールを容易に貼り付けできるようにすることを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、ポップシールを連結片から切り離すと、そのポップシールの粘着部を保護するセパレータ(離型紙、離型シート)が剥がれるようにしたのである。
このようにすれば、作業者は、セパレータの縁部を手で掴んで剥がす必要がないので、部分糊ポップシールを容易に貼り付けできる。
このようにすれば、作業者は、セパレータの縁部を手で掴んで剥がす必要がないので、部分糊ポップシールを容易に貼り付けできる。
この発明は、以上のようにしたので、作業者が、部分糊ポップシールを容易に貼り付けできるようになる。
上記手段の実施形態として、ポップ用のシート片の一部に剥離可能なセパレータで保護された粘着層を設けた部分糊ポップシールにおいて、上記シート片を、シート状の連結片に切目線を介して切り離し可能に設け、前記切目線を跨いで前記シート片と前記連結片との間に、上記セパレータと粘着層とを有する両面テープを貼り付け、その両面テープの粘着層には、前記切目線に沿って切れ込みが設けられ、前記シート片を前記連結片から切り離すことにより、前記シート片に貼り付けられた粘着層が前記切れ込みを介して前記連結片に貼り付けられた粘着層から切り離されるとともに同時に前記セパレータから剥離されるようにする。
このようにすれば、切り離したシート片の一枚一枚に、両面テープを貼り付ける作業が不要である。また、作業者はシート片からセパレータを剥がしやすいので、部分糊ポップシールを容易に貼り付けることができる。
このようにすれば、切り離したシート片の一枚一枚に、両面テープを貼り付ける作業が不要である。また、作業者はシート片からセパレータを剥がしやすいので、部分糊ポップシールを容易に貼り付けることができる。
また、上記粘着層の切れ込みを、上記シート片と連結片との上記切目線と平面視同一位置に設ければ、前記シート片を前記連結片から切り離す際に、前記シート片に貼り付けられた粘着層が前記連結片に貼り付けられた粘着層からより切り離されやすい。
さらに、複数枚の上記シート片を一枚の上記連結片に切り離し可能に設ければ、ポップシールが連続体となってその数量管理が容易である。
一方、上記部分糊ポップシール又はその連続体を製造する方法として、1枚のシート状物の一部に、剥離可能なセパレータと粘着層とを有する両面テープを貼り付け、その後、そのシート状物の両面テープを貼り付けた部分に前記シート状物側からの抜き加工により切目線を形成し、及びそのシート状物の両面テープを貼り付けない部分に抜き加工により切目線を形成してその両切目線により前記シート状物からシート片を切り離し可能とし、前記切目線を形成する際に、その抜き加工により前記粘着層の切れ込みを同時に形成する製造方法を採用し得る。
このようにすれば、切り離したシート片の一枚一枚に、両面テープを貼り付ける作業が不要であるので、ポップシールの製造が容易となる。
このようにすれば、切り離したシート片の一枚一枚に、両面テープを貼り付ける作業が不要であるので、ポップシールの製造が容易となる。
また、上記製造方法において、上記シート状物を、対向するベースプレートとテーブルとの間に挟み、上記両切目線の抜き加工を行う各切刃を同一の前記テーブル上に別々に設け、前記両切目線の形成を前記テーブルの前記ベースプレートへの圧接により同時に行い、その圧接の際に、上記両面テープを貼り付けた部分の前記シート状物に前記切目線の抜き加工を行う一方の切刃を、上記セパレータを貫通しない位置で止めるために、他方の切刃に対向するベースプレート上にスペーサを配置した製造方法を採用し得る。
このようにすれば、他方の切刃は、対向するベースプレート上のスペーサに当たって一定の位置で止まるので、一方の切刃はそれ以上進まず、上記セパレータを貫通しない位置で止めることができる。
一般に、特許文献1及び2のごとく、軟質の発泡体からなるシート状物であれば幾分厚さを有するので、そのシート状物に切目線を形成する切刃の先端が、そのシート状物の厚さ方向途中で停止するように、刃先の高さを調整することが容易に可能である。しかし、ポップシールに使用される前記シート状物及び両面テープはその厚さが非常に薄いため、このような刃先の高さ調整は非常に困難であり、また刃先の摩耗等により頻繁な調整の必要が生じ得る。
そこで、上記のごとく、切刃の対側にスペーサを挿入すれば、そのシート状物の厚さ方向に対して刃先の停止位置を調整しやすいという効果がある。
このようにすれば、他方の切刃は、対向するベースプレート上のスペーサに当たって一定の位置で止まるので、一方の切刃はそれ以上進まず、上記セパレータを貫通しない位置で止めることができる。
一般に、特許文献1及び2のごとく、軟質の発泡体からなるシート状物であれば幾分厚さを有するので、そのシート状物に切目線を形成する切刃の先端が、そのシート状物の厚さ方向途中で停止するように、刃先の高さを調整することが容易に可能である。しかし、ポップシールに使用される前記シート状物及び両面テープはその厚さが非常に薄いため、このような刃先の高さ調整は非常に困難であり、また刃先の摩耗等により頻繁な調整の必要が生じ得る。
そこで、上記のごとく、切刃の対側にスペーサを挿入すれば、そのシート状物の厚さ方向に対して刃先の停止位置を調整しやすいという効果がある。
また、上記スペーサを、上記シート状物、又は両面テープと同質のシート状物とすれば、切目線を形成する素材とスペーサの厚さが同等になるので、その切刃の停止位置調整がさらに容易となる。
上記粘着層の切れ込みを、上記シート片と連結片との切目線と平面視同一位置に設けて、さらに、複数枚のシート片を一枚の連結片に切り離し可能に設けた部分糊ポップシールの連続体の製造装置として、以下の構成を採用することができる。
すなわち、上記部分糊ポップシールは、長尺状のシート状物に、そのシート状物よりも幅が狭く且つ剥離可能なセパレータと粘着層とを有する長尺状の両面テープを平行に貼り付け、そのシート状物の両面テープを貼り付けた部分に切目線を、及びそのシート状物の両面テープを貼り付けない部分に切目線を形成してその両切目線により前記シート状物からシート片を切り離し可能としたものである。
製造装置には、上記シート状物を夾むベースプレートとテーブルとを接離可能に設けて前記テーブルに上記両切目線に対応する抜き加工用の切刃を別々に設け、前記両切目線の形成及び上記粘着層の切れ込みの形成を前記テーブルの前記ベースプレートへの圧接により同時に行う。その圧接の際に、上記両面テープを貼り付けた部分の前記シート状物に前記切目線の抜き加工を行う一方の切刃を、上記セパレータを貫通しない位置で止めるために、他方の切刃に対向するベースプレート上にスペーサを配置した構成を採用し得る。
このようにすれば、上記両面テープを貼り付けない部分に対応する切刃はそのシート状物を貫通し、上記両面テープを貼り付けた部分に対応する切刃をそのシート状物の厚さ方向所定位置、すなわち、上記セパレータを貫通しない位置で停止させることができる。また、このようにすれば、切り離したシート片の一枚一枚に、両面テープを貼り付ける作業が不要であり、ポップシールの製造が容易となる。
すなわち、上記部分糊ポップシールは、長尺状のシート状物に、そのシート状物よりも幅が狭く且つ剥離可能なセパレータと粘着層とを有する長尺状の両面テープを平行に貼り付け、そのシート状物の両面テープを貼り付けた部分に切目線を、及びそのシート状物の両面テープを貼り付けない部分に切目線を形成してその両切目線により前記シート状物からシート片を切り離し可能としたものである。
製造装置には、上記シート状物を夾むベースプレートとテーブルとを接離可能に設けて前記テーブルに上記両切目線に対応する抜き加工用の切刃を別々に設け、前記両切目線の形成及び上記粘着層の切れ込みの形成を前記テーブルの前記ベースプレートへの圧接により同時に行う。その圧接の際に、上記両面テープを貼り付けた部分の前記シート状物に前記切目線の抜き加工を行う一方の切刃を、上記セパレータを貫通しない位置で止めるために、他方の切刃に対向するベースプレート上にスペーサを配置した構成を採用し得る。
このようにすれば、上記両面テープを貼り付けない部分に対応する切刃はそのシート状物を貫通し、上記両面テープを貼り付けた部分に対応する切刃をそのシート状物の厚さ方向所定位置、すなわち、上記セパレータを貫通しない位置で停止させることができる。また、このようにすれば、切り離したシート片の一枚一枚に、両面テープを貼り付ける作業が不要であり、ポップシールの製造が容易となる。
一実施例を図1乃至図5に示す。この実施例のポップシール10は、ポップ用のシート片3の一部に剥離可能なセパレータ15aで保護された粘着層15bを設けた部分糊ポップシール10であって、そのセパレータ15aを剥がせば、粘着層15bを介してポップシール10を商品や陳列棚等に貼り付けできるようにしたものである。この実施例では、そのポップシール10が、図4に示すように、複数枚連結されてシート状の連続体となって提供されるものである。
まず、このポップシール10の連続体の構成を説明すると、図4に示すように、一枚のシート状物1に、ポップシール10の表示面をいくつも連続して印刷し、その表示面を含む周囲に抜き加工により切目線12,13を形成して、そのシート片3をシート状物1から切り離し可能としたものである。
シート状物1には、セパレータ15aと粘着層15bとを有する両面テープ15が貼り付けられており、そのセパレータ15aは指で剥がすことができる程度の粘着力で粘着層15bに接着している。
シート状物1には、セパレータ15aと粘着層15bとを有する両面テープ15が貼り付けられており、そのセパレータ15aは指で剥がすことができる程度の粘着力で粘着層15bに接着している。
前記切目線12は、そのシート状物1の両面テープ15を貼り付けた部分に、前記シート状物1側から両面テープ15側へ向かう方向への抜き加工により平面視コ字状に形成されており、その前記シート状物1を貫通して形成されている。また、前記粘着層15bには、そのシート状物1に形成した切目線12の厚さ方向延長線上において、切目線12と平面視同一形状、同一位置のコ字状切れ込み11が形成されている。この切れ込み11は、粘着層15bを貫通してセパレータ15aへは至らない、あるいは、セパレータ15aを貫通しない位置まで形成される(図3(b)参照)。
また、切目線13は、前記シート状物1の両面テープ15を貼り付けない部分に抜き加工により平面視コ字状に形成されており、両切目線12,13の両端は、前記両面テープ15の縁を夾んで対向して、両切目線12,13が平面視矩形を成している。このため、両切目線12,13により、前記シート状物1からシート片3が切り離し可能となる。なお、前記切目線13の外側部分のシート状物1は、バリ14として予め除去されている(図4参照)。
このポップシール10を貼り付ける作業者は、図4に鎖線で示すように、前記切目線12を介してシート片3を前記連結片16から切り離すことにより、そのシート片3に貼り付けられた粘着層15bが前記切れ込み11を介して前記連結片16に貼り付けられた粘着層15bから切り離されるとともに、そのシート片3に貼り付けられた粘着層15bは、同時に前記セパレータ15aから剥離される。
つぎに、このポップシール10の連続体を製造する工程について説明する。
図1に示すように、1枚のロール状(長尺状)のシート状物1の幅方向中央部に、その同方向のロール状(長尺状)の両面テープ15を貼り付け、上記シート状物1を、対向するベースプレート19とテーブル18との間に挟んで、シート状物1は、適宜、その長さ方向へ送り可能とする。
テーブル18は、ベースプレート19に対して昇降自在であり、図2(c)に示すように、テーブル18が端部に設けた回転軸(図示せず)回りに回転することにより昇降するようになっている。また、そのテーブル18上には、上記両切目線12,13の抜き加工を行う切刃17がそれぞれ前記テーブル18上に設けられている。
図1に示すように、1枚のロール状(長尺状)のシート状物1の幅方向中央部に、その同方向のロール状(長尺状)の両面テープ15を貼り付け、上記シート状物1を、対向するベースプレート19とテーブル18との間に挟んで、シート状物1は、適宜、その長さ方向へ送り可能とする。
テーブル18は、ベースプレート19に対して昇降自在であり、図2(c)に示すように、テーブル18が端部に設けた回転軸(図示せず)回りに回転することにより昇降するようになっている。また、そのテーブル18上には、上記両切目線12,13の抜き加工を行う切刃17がそれぞれ前記テーブル18上に設けられている。
切刃17は、図1に示すように、前記シート状物1の両面テープ15を貼り付けた部分に形成される切目線12に対応する切刃17bと、そのシート状物1の両面テープ15を貼り付けない部分に形成される切目線13に対応する切刃17a、及びその両切刃17a,17b間を結ぶ切刃17cとからなる。切刃17a,17bは、図示するように、そのシート状物1の長さ方向(送り方向)に別々に設けられている。
テーブル18をベースプレート19に圧接することにより、シート状物1には、図2(a)及び(b)に示すように、切刃17bにより切目線12が形成され、同時に粘着層15bに切れ込み11が形成される。また、このとき同時に切刃17cにより、切目線13aも形成される。その圧接の後、シート状物1は1ピッチ送られて、次なる圧接により、その切目線12に対向する切目線13が形成される。両切目線12,13により前記シート状物1からシート片3を切り離し可能となるが、シート片3は、両面テープ15により、その切目線12を介して連結片16に連結された状態で維持される。切刃17aによる切目線13が、他の切目線12や13aよりも後に形成されるので、シート状物1が送られていく過程で、シート片3やその周囲のバリ14が脱落してしまうことはない。
そして、次なる工程で、切目線13外側のバリ14は除去される(図4参照)。
そして、次なる工程で、切目線13外側のバリ14は除去される(図4参照)。
すなわち、一つのシート片3に対し、前記各切目線12,13,13a、及び切れ込み11の形成は2回の圧接工程を経て行われるが、隣接するシート片3,3において、一方のシート片3の切目線12(及び切れ込み11及び切目線13a)と、他方のシート片3の切目線13とは、前記テーブル18の前記ベースプレート19への一回の圧接により同時に行われることとなる。
その圧接の際に、前記切目線12の抜き加工を行う一方の切刃17bは、他方の切刃17aよりもその刃先がやや低くなるように調整されているとともに、その他方の切刃17aが対向するベースプレート19上のスペーサ19aに当たると、テーブル18の上昇が止まるので、一方の切刃17bはそれ以上上昇しない。したがって、切刃17bは、図2(a)に示すように、上記セパレータ15aを貫通しない位置で止まってそれ以上進まず、セパレータ15aを貫通しないようになっている。
その圧接の際に、前記切目線12の抜き加工を行う一方の切刃17bは、他方の切刃17aよりもその刃先がやや低くなるように調整されているとともに、その他方の切刃17aが対向するベースプレート19上のスペーサ19aに当たると、テーブル18の上昇が止まるので、一方の切刃17bはそれ以上上昇しない。したがって、切刃17bは、図2(a)に示すように、上記セパレータ15aを貫通しない位置で止まってそれ以上進まず、セパレータ15aを貫通しないようになっている。
このスペーサ19aは、そのポップシール10の素材である前記シート状物1、又は両面テープ15と同質のシート状物とすれば、その薄いシート状物1の厚さ方向に対して刃先の停止位置を調整しやすいという効果がある。
なお、この実施例では、シート状物1の送り方向に沿って切刃17a,17bを二組配置し、その同じ切刃17a,17bを組合わせたものを幅方向に二列配置している。したがって、テーブル18のベースプレート19への一回の圧接により、4箇所の切刃17aが同時に4箇所の切目線13を形成し、また、4箇所の切刃17bが同時に4箇所の切目線12及び切れ込み11を形成し、ポップシール10が4枚単位で形成されていくようになっている。この一回の圧接によるポップシール10の製造単位は、自由に設定することができ、この実施例に限定されるものではない。例えば、図6に示すように、シート状物1の送り方向に沿って切刃17a,17bを一組配置してもよい。
なお、この実施例では、シート状物1の送り方向に沿って切刃17a,17bを二組配置し、その同じ切刃17a,17bを組合わせたものを幅方向に二列配置している。したがって、テーブル18のベースプレート19への一回の圧接により、4箇所の切刃17aが同時に4箇所の切目線13を形成し、また、4箇所の切刃17bが同時に4箇所の切目線12及び切れ込み11を形成し、ポップシール10が4枚単位で形成されていくようになっている。この一回の圧接によるポップシール10の製造単位は、自由に設定することができ、この実施例に限定されるものではない。例えば、図6に示すように、シート状物1の送り方向に沿って切刃17a,17bを一組配置してもよい。
このように形成されたポップシール10の連続体は、図5に示すように、送りローラ21,22で送られて、裁断機23の裁断刃23aで所定の長さで裁断されて、1シート当たり所定枚数(例えば、10枚あるいは12枚など)のポップシール10が連結された状態で提供される。
このとき、通常、長尺状のシート状物を送るために使用される送りコマは、その長尺状シート状物の幅方向両側に設けられて、各コマがシート状物を幅方向両側で引くので安定して送られていくようになっている。しかし、図5に示すポップシール10の連続体は、シート片3の部分がその送り方向に断続的となっているため、この部分に送りコマを宛がうことができない。また、幅方向中央の両面テープ15の部分は、送り方向に連続的であるが、両面テープ15は幅が狭いので、この部分に送りコマを宛がっても、連続体を安定して送ることができない。そこで、図5に示すように、ポップシール10の連続体を、その幅方向全域に亘って送りローラ21,22で押さえつけ、その回転により送り出すようにしたのである。この幅方向全域に亘る送りローラ21,22の採用により、ポップシール10の連続体は安定して送り出されるようになる。
このとき、通常、長尺状のシート状物を送るために使用される送りコマは、その長尺状シート状物の幅方向両側に設けられて、各コマがシート状物を幅方向両側で引くので安定して送られていくようになっている。しかし、図5に示すポップシール10の連続体は、シート片3の部分がその送り方向に断続的となっているため、この部分に送りコマを宛がうことができない。また、幅方向中央の両面テープ15の部分は、送り方向に連続的であるが、両面テープ15は幅が狭いので、この部分に送りコマを宛がっても、連続体を安定して送ることができない。そこで、図5に示すように、ポップシール10の連続体を、その幅方向全域に亘って送りローラ21,22で押さえつけ、その回転により送り出すようにしたのである。この幅方向全域に亘る送りローラ21,22の採用により、ポップシール10の連続体は安定して送り出されるようになる。
1 シート状物
1a 印刷面(表面)
1b 裏面
2 裁断線
3 シート片
4,14 縁部(バリ)
5,15 両面テープ
5a,15a セパレータ(離型紙、離型シート)
5b,15b 粘着層
6,16 連結片
7 切刃(トムソン刃)
8,18 テーブル
9,19 ベースプレート
10 ポップシール(部分糊ポップシール)
11 切れ込み
12,13,13a 切目線
17a,17b,17c 切刃
19a スペーサ
21,22 送りローラ
23 裁断機
23a 裁断刃
1a 印刷面(表面)
1b 裏面
2 裁断線
3 シート片
4,14 縁部(バリ)
5,15 両面テープ
5a,15a セパレータ(離型紙、離型シート)
5b,15b 粘着層
6,16 連結片
7 切刃(トムソン刃)
8,18 テーブル
9,19 ベースプレート
10 ポップシール(部分糊ポップシール)
11 切れ込み
12,13,13a 切目線
17a,17b,17c 切刃
19a スペーサ
21,22 送りローラ
23 裁断機
23a 裁断刃
Claims (7)
- ポップ用のシート片3の一部に剥離可能なセパレータ15aで保護された粘着層15bを設けた部分糊ポップシール10において、
上記シート片3を、シート状の連結片16に切目線12を介して切り離し可能に設け、前記切目線12を跨いで前記シート片3と前記連結片16との間に、上記セパレータ15aと粘着層15bとを有する両面テープ15を貼り付け、その両面テープ15の粘着層15bには、前記切目線12に沿って切れ込み11が設けられ、前記シート片3を前記連結片16から切り離すことにより、前記シート片3に貼り付けられた粘着層15bが前記切れ込み11を介して前記連結片16に貼り付けられた粘着層15bから切り離されるとともに同時に前記セパレータ15aから剥離されることを特徴とする部分糊ポップシール。 - 上記粘着層15bの切れ込み11は、上記シート片3と連結片16との上記切目線12と平面視同一位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載の部分糊ポップシール。
- 複数枚の上記シート片3を一枚の上記連結片16に切り離し可能に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の部分糊ポップシール10の連続体。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の部分糊ポップシール10又はその連続体の製造方法であって、
1枚のシート状物1の一部に、剥離可能なセパレータ15aと粘着層15bとを有する両面テープ15を貼り付け、その後、そのシート状物1の両面テープ15を貼り付けた部分に前記シート状物1側からの抜き加工により切目線12を形成し、及びそのシート状物1の両面テープ15を貼り付けない部分に抜き加工により切目線13を形成してその両切目線12,13により前記シート状物1からシート片3を切り離し可能とし、前記シート状物1の両面テープ15を貼り付けた部分に切目線12を形成する際に、その抜き加工により前記粘着層15bの切れ込み11を同時に形成する部分糊ポップシール10の製造方法。 - 上記シート状物1を、対向するベースプレート19とテーブル18との間に挟み、上記両切目線12,13の抜き加工を行う各切刃17a,17bを同一の前記テーブル18上に別々に設け、前記両切目線12,13の形成を前記テーブル18の前記ベースプレート19への圧接により同時に行い、その圧接の際に、上記両面テープ15を貼り付けた部分の前記シート状物1に前記切目線12の抜き加工を行う一方の切刃17bを、上記セパレータ15aを貫通しない位置で止めるために、他方の切刃17aに対向するベースプレート19上にスペーサ19aを配置したことを特徴とする請求項4に記載の部分糊ポップシール10の製造方法。
- 上記スペーサ19aは、上記シート状物1又は両面テープ15と同質のシート状物としたことを特徴とする請求項5に記載の部分糊ポップシール10の製造方法。
- 請求項2を引用する請求項3に記載の部分糊ポップシール10の連続体の製造装置であって、
上記部分糊ポップシール10は、長尺状のシート状物1に、そのシート状物1よりも幅が狭く且つ剥離可能なセパレータ15aと粘着層15bとを有する長尺状の両面テープ15を平行に貼り付け、そのシート状物1の両面テープ15を貼り付けた部分に切目線12を、及びそのシート状物1の両面テープ15を貼り付けない部分に切目線13を形成してその両切目線12,13により前記シート状物1からシート片3を切り離し可能としたものであり、
上記シート状物1を夾むベースプレート19とテーブル18とを接離可能に設けて前記テーブル18に上記両切目線12,13に対応する抜き加工用の切刃17a,17bを別々に設け、前記両切目線12,13の形成及び上記粘着層15bの切れ込み11の形成を前記テーブル18の前記ベースプレート19への圧接により同時に行い、その圧接の際に、上記両面テープ15を貼り付けた部分の前記シート状物1に前記切目線12の抜き加工を行う一方の切刃17bを、上記セパレータ15aを貫通しない位置で止めるために、他方の切刃17aに対向するベースプレート19上にスペーサ19aを配置したことを特徴とする部分糊ポップシール10の連続体の製造装置。
Priority Applications (1)
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JP2005352251A JP2007156167A (ja) | 2005-12-06 | 2005-12-06 | 部分糊ポップシール |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005352251A JP2007156167A (ja) | 2005-12-06 | 2005-12-06 | 部分糊ポップシール |
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ID=38240608
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2007156167A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011235491A (ja) * | 2010-05-07 | 2011-11-24 | Dainippon Printing Co Ltd | ラベル用シートの加工装置および加工方法 |
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2005
- 2005-12-06 JP JP2005352251A patent/JP2007156167A/ja active Pending
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