JP2007155938A - ディスプレイ用光学シート及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学シートを積層した際のハンドリング性を向上させることができ、且つ、光学特性を向上させることのできるディスプレイ用光学シート及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明のディスプレイ用光学シートの製造方法は、表面に多数の凸部が形成された一方の光学シートに、裏面が平坦に形成された他方の光学シートを積層して一体的に接合する。他方の光学シートを積層する前、塗布装置54、56、68によって他方の光学シートの裏面全面に接着剤層を形成する。接着剤層が形成された他方の光学シートを一方の光学シートに積層することによって、凸部を介して一方の光学シートと他方の光学シートを点接合させる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、ディスプレイ用光学シート及びその製造方法に係り、特に、液晶表示素子等に使用されるディスプレイ用光学シート及びその製造方法に関する。
近年、液晶表示素子や有機EL等の電子ディスプレイの用途に、導光板等の光源からの光を拡散させるフィルムや、正面方向に光を集光するレンズフィルム等が用いられている。
この場合、各種の光学フィルム(シート)を積層して使用する例が多い。たとえば、特許文献1においては、反射型偏光フィルムと位相差フィルムと半透過半反射層とが任意の順番で積層され、更に、これら3層の外側に吸収型偏光フィルムが積層されてなる半透過半反射性偏光フィルムが提供されている。そして、光源装置と液晶セルとの間に5層ものフィルムが介在しており、この構成により、画面輝度が高められ、又は消費電力が抑えられるとされている。
また、特許文献2〜4においては、1枚の光拡散フィルムとレンズフィルムの機能を一体化したフィルムが開示されている。
特開2004−184575号公報 特開平7−230001号公報 特許第3123006号公報 特開平5−341132号公報
しかしながら、上記の従来の構成において、何層もの光学シートを積層すると、積層した光学シートのハンドリング性が悪く、光学シートを光源上に組み込む際に作業性が低いという問題がある。
そこで、光学シートの周縁部等を接着剤によって部分的に接合することが考えられる。しかし、光学シートを部分的に接合した場合は、経時変化によって光学特性に影響がでたり、光学シート間にゴミが混入するおそれがあった。
本発明はこのような事情に鑑みて成されたもので、光学シートを積層した際のハンドリング性を向上させることができ、且つ、光学特性を向上させることのできるディスプレイ用光学シート及びその製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は前記目的を達成するために、表面に多数の凸部が形成された一方の光学シートに、裏面が平坦に形成された他方の光学シートを積層して一体的に接合するディスプレイ用光学シートの製造方法において、前記他方の光学シートを積層する前に、該他方の光学シートの裏面全面に接着剤層を形成する接着剤層形成工程と、前記接着剤層が形成された他方の光学シートを前記一方の光学シートに積層することによって、該一方の光学シートの凸部を介して前記一方の光学シートと前記他方の光学シートを点接合させる積層・接合工程と、を備えたことを特徴とするディスプレイ用光学シートの製造方法を提供する。
請求項1に記載の発明によれば、他方の光学シートの裏面全面に接着剤層を形成して一方の光学シートに積層するので、光学シート同士を確実に接合することができる。したがって、光学シート同士の間にゴミ等が入り込むことを防止することができるとともに、ハンドリング性が向上して組込工程の作業性を向上させることができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、一方の光学シートの凸部を介して他方の光学シートに点接合するので、光学シート同士の間には空気が残って空気層が形成される。このように光学シート同士を積層、接合することによって、接着剤が光学的性能に悪影響を及ぼすことができ、優れた光学的性能を得ることができる。さらに、光学シート同士の相対寸法変化を防止できるので、光学シートの経時寸法変化を防止することができ、優れた光学特性を長期間、維持することができる。
ここで、「裏面全面」とは、製品に組み込まれる部分の全面という意味であり、積層・接合工程後に製品サイズに裁断する場合には、裁断後の製品サイズの内側部分を意味する。
請求項2に記載の発明は請求項1の発明において、前記接着剤層形成工程は、前記接着剤層をウエット厚3μm以上5μm以下で形成することを特徴とする。このような厚みで接着剤層を形成することによって、光学シート同士を凸部を介して点接合させることができ、光学シート同士の間に空気層を形成することができる。
請求項3に記載の発明は請求項1又は2の発明において、前記一方の光学シートは、前記表面の略全面に凸状レンズが1軸方向に隣接して配列されたレンズシート、及び/又は、前記表面の略全面にビーズが固定された拡散シートであることを特徴とする。これらの光学シート、特にレンズシート(プリズムシート)は、凸部が表面全体に略均等に、且つ略同じ高さで精度良く形成されており、このような光学シートの凸部を利用して光学シート同士を点接合させることによって、光学シート同士を確実に積層、接合させることができ、且つ、光学シート同士の間に空気層を形成することができる。
なお、「凸状レンズが1軸方向に隣接して配列されたレンズシート」とは、レンチキュラーレンズやプリズムシートが代表的であり、他に回折格子等も含まれる。
請求項4に記載の発明は請求項1〜3のいずれか1に記載の発明において、前記接着剤層形成工程は、前記接着剤を塗布する塗布工程であることを特徴とする。接着剤層は塗布工程を利用することによって、均一な厚みに形成することができる。
請求項5に記載の発明は請求項1〜4のいずれか1に記載の発明において、前記積層・接合工程の後段に、前記接着剤層形成工程で形成した接着剤を硬化させる硬化手段を設けたことを特徴とする。本発明によれば、接着剤の硬化手段を設けたので、積層した光学シート同士を確実に接合することができ、空気層を保持することができる。
請求項6に記載の発明は請求項5に記載の発明において、前記接着剤はUV硬化性接着剤であり、前記硬化手段はUVを照射することによって前記接着剤を硬化させることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は請求項5に記載の発明において、前記接着剤は熱硬化型接着剤であり、前記硬化手段は熱を加えることによって前記接着剤を硬化させることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は前記目的を達成するために、表面に多数の凸部が形成された一方の光学シートに、裏面が平坦に形成された他方の光学シートを積層して一体的に接合するディスプレイ用光学シートにおいて、前記一方の光学シートと前記他方の光学シートは、前記一方の光学シートの凸部を介して点接合されることによって、前記光学シート同士の間に空気層が形成されることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、光学シート同士の間に空気層が形成されるようにしたので、接着剤が光学的性能に悪影響を及ぼすことを防止することができ、優れた光学的性能を得ることができる。さらに、光学シート同士の相対寸法変化を防止できるので、光学シートの経時寸法変化を防止することができ、優れた光学特性を長期間、維持することができる。
また、請求項8に記載の発明によれば、一方の光学シートの表面に形成された多数の凸部を介して光学シート同士が接合されるので、光学シート同士の間にゴミ等が入り込むことを防止することができるとともに、ハンドリング性が向上して組込工程の作業性を向上させることができる。
請求項9に記載の発明は請求項8の発明において、前記一方の光学シートの凸部と前記他方の光学シートは、接着剤によって接合されることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は請求項9の発明において、前記一方の光学シートは、前記表面の略全面に凸状レンズが1軸方向に隣接して配列されたレンズシート、及び/又は、前記表面の略全面にビーズが固定された拡散シートであることを特徴とする。
本発明によれば、光学シート同士を光学シートの凸部を利用して点接合し、光学シート同士の間に空気層が形成されるようにしたので、優れた光学的性能を維持しつつ光学シート同士を確実に接合することができ、且つ、その優れた光学特性を長期間、維持することができる。
また、本発明によれば、一方の光学シートの表面に形成された多数の凸部を介して光学シート同士を接合したので、光学シート同士の間にゴミ等が入り込むことを防止することができるとともに、ハンドリング性が向上して組込工程の作業性を向上させることができる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施態様について説明する。先ず、本発明に係るディスプレイ用光学シートの製造方法により製造されたディスプレイ用光学シートの例(第1〜第6実施形態)の構成を説明し、次いでこれらのディスプレイ用光学シートの製造方法について説明する。
図1は、本発明に係るディスプレイ用光学シートの製造方法により製造されたディスプレイ用光学シートの例(第1実施形態)の構成を示す断面図である。
このディスプレイ用光学シート10は、下から順に、第1の拡散シート12、第1のプリズムシート14、第2のプリズムシート16、及び第2の拡散シート18が積層されてなる光学シートのモジュールである。
第1の拡散シート12及び第2の拡散シート18は、透明なフィルム(支持体)の表面(片面)にビーズをバインダーで固定したシートであり、所定の光拡散性能を有するものである。第1の拡散シート12と第2の拡散シート18とはビーズの径(平均粒径)が異なっており、光拡散性能も異なっている。
第1の拡散シート12及び第2の拡散シート18に使用される透明なフィルム(支持体)には、樹脂フィルムを使用できる。樹脂フィルの材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリエステル、ポリオレフィン、アクリル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアミド、PET(ポリエチレンテレフタレート)、二軸延伸を行ったポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアミドイミド、ポリイミド、芳香族ポリアミド、セルロースアシレート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースダイアセテート等の公知のものが使用できる。これらのうち、特に、ポリエステル、セルロースアシレート、アクリル、ポリカーボネート、ポリオレフィンが好ましく使用できる。
第1の拡散シート12及び第2の拡散シート18のビーズの径は、100μm以下であることが必要であり、25μm以下であることが好ましい。たとえば所定の分布7〜38μmの範囲で、平均粒径が17μmとできる。
第1のプリズムシート14及び第2のプリズムシート16は、1軸方向に形成された凸状レンズが隣接して略全面に配列されたレンズシートであり、たとえば、ピッチを50μmと、凹凸高さを25μmと、凸部の頂角を90度(直角)とできる。
この第1のプリズムシート14と第2のプリズムシート16とは、凸状レンズ(プリズム)の軸が略直交する向きに配されている。すなわち、図1において、第1のプリズムシート14の凸状レンズの軸は紙面に垂直方向に配されており、第2のプリズムシート16の凸状レンズの軸は紙面に平行方向に配されている。なお、図1においては、第2のプリズムシート16の断面が凸状のレンズである旨が理解できるように、実際とは異なった向きに示されている。
第1のプリズムシート14と第2のプリズムシート16の材質及び製法は、公知の各種態様が採り得る。たとえば、ダイより押し出したシート状の樹脂材料を、この樹脂材料の押し出し速度と略同速度で回転する転写ローラ(プリズムシートの反転型が表面に形成されている)と、この転写ローラに対向配置され同速度で回転するニップローラ板とで挟圧し、転写ローラ表面の凹凸形状を樹脂材料に転写する樹脂シートの製造方法が採用できる。
また、ホットプレスにより、プリズムシートの反転型が表面に形成されている転写型板(スタンパー)と樹脂板とを積層し、熱転写によりプレス成形する樹脂シートの製造方法が採用できる。
このような製造方法に使用される樹脂材料としては、熱可塑性樹脂を用いることができ、たとえば、ポリメチルメタクリレート樹脂(PMMA)、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、MS樹脂、AS樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、熱可塑性エラストマー、又はこれらの共重合体、シクロオレフィンポリマー等が挙げられる。
また、他の製造方法として、第1の拡散シート12及び第2の拡散シート18に使用されるのと同様の透明なフィルム(ポリエステル、セルロースアシレート、アクリル、ポリカーボネート、ポリオレフィン等)の表面に、凹凸ローラ(プリズムシートの反転型が表面に形成されている)表面の凹凸を転写形成する樹脂シートの製造方法が採用できる。
より具体的には、表面に接着剤と樹脂とが順次塗布されることにより、接着剤層と樹脂層(たとえばUV硬化性樹脂)とが2層以上に形成されている透明なフィルムを連続走行させ、この透明なフィルムを回転する凹凸ローラに巻き掛け、樹脂層に凹凸ローラ表面の凹凸を転写し、透明なフィルムが凹凸ローラに巻き掛けられている状態で樹脂層を硬化させる(たとえばUV照射する)凹凸状シートの製造方法が採用できる。なお、接着剤はなくてもよい。
なお、第1のプリズムシート14及び第2のプリズムシート16の製法は、上記の例に限定される訳ではなく、表面に所望の凹凸形状が形成できる方法であれば、他の製法も採用できる。
上述した各光学シート(すなわち、第1の拡散シート12、第1のプリズムシート14、第2のプリズムシート16、及び、第2の拡散シート18)は、光学シート同士が接着剤によって接着される。接着剤は、後述の製造方法で説明するように、一方の光学シートの平坦な裏面全面に薄膜塗布されており、この接着剤を塗布した光学シートが別の光学シートの表面(凹凸面)に積層される。このような方法で光学シートを積層すると、光学シート同士は光学シートの凸部によって点接合される。たとえば、第1の拡散シート12と第1のプリズムシート14は、第1の拡散シート12の局所的な凸部12P、12P…を接合点として接着される。また、第1のプリズムシート14と第2のプリズムシート16は、第1のプリズムシート14の局所的な凸部14P、14P…を接合点として接着される。さらに、第2のプリズムシート16と第2の拡散シート18は、第2のプリズムシート16の局所的な凸部16P、16P…を接合点として接着される。
上記の如く光学シートを積層したディスプレイ用光学シート10は、接合点(すなわち、凸部12P、12P…、凸部14P、14P…、凸部16P、16P…)が光学シートの全面に略均等に配置されているので、光学シート同士を全面で接着した場合と同様に、確実に接合される。したがって、積層工程後のディスプレイ用光学シートのハンドリング性が向上し、後述の組込工程(LCDバックライト実装工程)を容易に行うことができる。さらに、ディスプレイ用光学シート10は、光学シート同士を全面で接着した場合と同様に、光学シート間へのゴミの侵入を防止することができる。
また、ディスプレイ用光学シート10は、接合点が光学シートの全面に略均等に配置されているので、光学シート間の相対寸法変化が起こりにくい。したがって、ディスプレイ用光学シート10は、製造直後の優れた光学特性を長期間維持することができる。
さらに、ディスプレイ用光学シート10は、局所的な接合点を介して光学シート同士が接合されるので、光学シート間には十分に空気が残り、空気層が形成される。したがって、局所的な接合点は光学的性能に影響せず、光学シート同士を接着しない場合と同等の優れた光学的性能を得ることができる。
以上に説明したディスプレイ用光学シート10は、たとえば光源装置と液晶セルとの間に配され、全体で液晶表示素子を形成するように使用される。
次に、本発明に係るディスプレイ用光学シートの製造方法により製造されたディスプレイ用光学シートの他の例(第2実施形態)について説明する。図2は、ディスプレイ用光学シート20の構成を示す断面図である。なお、図1(第1実施形態)と同一、類似の部材については、同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
このディスプレイ用光学シート20は、下から順に、拡散シート12、第1のプリズムシート14、及び第2のプリズムシート16が積層されてなる光学シートである。既述のディスプレイ用光学シート10のような広い拡散性能が求められない場合に第2の拡散シート18が省略されている。
この場合にも、光学シート同士は、全面に略均等に配置された局所的な多数の接合点を介して接着されている。すなわち、第1の拡散シート12と第1のプリズムシート14は、第1の拡散シート12の局所的な凸部12P、12P…を接合点として接着され、また、第1のプリズムシート14と第2のプリズムシート16は、第1のプリズムシート14の局所的な凸部14P、14P…を接合点として接着される。これにより、第1の拡散シート12と第1のプリズムシート14との間に空気層が形成され、同様に第1のプリズムシート14と第2のプリズムシート16との間に空気層が形成される。したがって、光学的性能を維持した状態で、各光学シートを略全面的に接着することができる。よって、積層後のディスプレイ用光学シート20のハンドリング特性を向上させ、組込工程の作業性を向上させることができるとともに、ゴミ等の異物が光学シート間に侵入することを防止することができる。また、積層後のディスプレイ用光学シート20の経時変化を防止でき、光学的性能を長期間にわたって保持することができる。
以上に説明したディスプレイ用光学シート20は、第1実施形態と同様に、たとえば光源装置と液晶セルとの間に配され、全体で液晶表示素子を形成するように使用される。
次に、本発明に係るディスプレイ用光学シートの製造方法により製造されたディスプレイ用光学シートの更に他の例(第3実施形態)について説明する。図3は、ディスプレイ用光学シート30の構成を示す断面図である。なお、図1(第1実施形態)及び図2(第2実施形態)と同一、類似の部材については、同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
このディスプレイ用光学シート30は、下から順に、第1の拡散シート12、プリズムシート14、及び第2の拡散シート18が積層されてなる光学シートである。
このディスプレイ用光学シート30は、既述のディスプレイ用光学シート10のような紙面に垂直方向の拡散性能が求められない場合に、第2のプリズムシート16が省略されているものである。
この場合にも、光学シート同士は、全面に略均等に配置された局所的な多数の接合点を介して接着されている。すなわち、第1の拡散シート12と第1のプリズムシート14は、第1の拡散シート12の局所的な凸部12P、12P…を接合点として接着され、また、第1のプリズムシート14と第2の拡散シート18は、第1のプリズムシート14の局所的な凸部14P、14P…を接合点として接着される。これにより、第1の拡散シート12と第1のプリズムシート14との間に空気層が形成され、同様に第1のプリズムシート14と第2の拡散シート18との間に空気層が形成される。したがって、光学的性能を維持した状態で、各光学シートを略全面的に接着することができる。よって、積層後のディスプレイ用光学シート30のハンドリング特性を向上させ、組込工程の作業性を向上させることができるとともに、ゴミ等の異物が光学シート間に侵入することを防止することができる。また、積層後のディスプレイ用光学シート30の経時変化を防止でき、光学的性能を長期間にわたって保持することができる。
以上に説明したディスプレイ用光学シート30は、第1実施形態と同様に、たとえば光源装置と液晶セルとの間に配され、全体で液晶表示素子を形成するように使用される。
次に、本発明に係るディスプレイ用光学シートの製造方法により製造されたディスプレイ用光学シートの更に他の例(第4実施形態)について説明する。図4は、ディスプレイ用光学シート40の構成を示す断面図である。なお、図1(第1実施形態)、図2(第2実施形態)等と同一、類似の部材については、同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
このディスプレイ用光学シート40は、下から順に、拡散シート12、及びプリズムシート14が積層されてなる光学シートである。既述のディスプレイ用光学シート10のような広い拡散性能が求められない場合に第2の拡散シート18が省略され、既述のディスプレイ用光学シート10のような紙面に垂直方向の拡散性能が求められない場合に、第2のプリズムシート16が省略されている。
この場合にも、光学シート同士は、全面に略均等に配置された局所的な多数の接合点を介して接着されている。すなわち、第1の拡散シート12と第1のプリズムシート14は、第1の拡散シート12の局所的な凸部12P、12P…を接合点として接着される。これにより、第1の拡散シート12と第1のプリズムシート14との間に空気層が形成される。したがって、光学的性能を維持した状態で、各光学シートを略全面的に接着することができる。よって、積層後のディスプレイ用光学シート40のハンドリング特性を向上させ、組込工程の作業性を向上させることができるとともに、ゴミ等の異物が光学シート間に侵入することを防止することができる。また、積層後のディスプレイ用光学シート40の経時変化を防止でき、光学的性能を長期間にわたって保持することができる。
以上に説明したディスプレイ用光学シート40は、第1実施形態と同様に、たとえば光源装置と液晶セルとの間に配され、全体で液晶表示素子を形成するように使用される。
次に、本発明に係るディスプレイ用光学シートの製造方法により製造されたディスプレイ用光学シートの他の例(第5実施形態)について説明する。図5は、ディスプレイ用光学シート50の構成を示す断面図である。なお、図1(第1実施形態)、図2(第2実施形態)等と同一、類似の部材については、同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
このディスプレイ用光学シート50は、下から順に、第1のプリズムシート14、第2のプリズムシート16、及び拡散シート18が積層されてなる光学シートである。既述のディスプレイ用光学シート10のような広い拡散性能が求められない場合に第1の拡散シート12が省略されている。
この場合にも、光学シート同士は、全面に略均等に配置された局所的な多数の接合点を介して接着されている。すなわち、第1のプリズムシート14と第2のプリズムシート16は、第1のプリズムシート14の局所的な凸部14P、14P…を接合点として接着され、また、第2のプリズムシート16と第2の拡散シート18は、第2のプリズムシート16の局所的な凸部16P、16P…を接合点として接着される。これにより、第1のプリズムシート14と第2のプリズムシート16との間に空気層が形成され、同様に第2のプリズムシート16と第2の拡散シート18との間に空気層が形成される。したがって、光学的性能を維持した状態で、各光学シートを略全面的に接着することができる。よって、積層後のディスプレイ用光学シート50のハンドリング特性を向上させ、組込工程の作業性を向上させることができるとともに、ゴミ等の異物が光学シート間に侵入することを防止することができる。また、積層後のディスプレイ用光学シート50の経時変化を防止でき、光学的性能を長期間にわたって保持することができる。
以上に説明したディスプレイ用光学シート50は、第1実施形態と同様に、たとえば光源装置と液晶セルとの間に配され、全体で液晶表示素子を形成するように使用される。
次に、本発明に係るディスプレイ用光学シートの製造方法により製造されたディスプレイ用光学シートの他の例(第6実施形態)について説明する。図6は、ディスプレイ用光学シート50の構成を示す断面図である。なお、図1(第1実施形態)、図2(第2実施形態)等と同一、類似の部材については、同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
このディスプレイ用光学シート60は、下から順に、第1のプリズムシート14、及び拡散シート18が積層されてなる光学シートである。既述のディスプレイ用光学シート10のような広い拡散性能が求められない場合に第1の拡散シート12が省略され、既述のディスプレイ用光学シート10のような紙面に垂直方向の拡散性能が求められない場合に、第2のプリズムシート16が省略されている。
この場合にも、光学シート同士は、全面に略均等に配置された局所的な多数の接合点を介して接着されている。すなわち、第1のプリズムシート14と第2の拡散シート18は、第1のプリズムシート14の局所的な凸部14P、14P…を接合点として接着される。これにより、第1のプリズムシート14と第2の拡散シート18との間に空気層が形成される。したがって、光学的性能を維持した状態で、各光学シートを略全面的に接着することができる。よって、積層後のディスプレイ用光学シート60のハンドリング特性を向上させ、組込工程の作業性を向上させることができるとともに、ゴミ等の異物が光学シート間に侵入することを防止することができる。また、積層後のディスプレイ用光学シート60の経時変化を防止でき、光学的性能を長期間にわたって保持することができる。
以上に説明したディスプレイ用光学シート60は、第1実施形態と同様に、たとえば光源装置と液晶セルとの間に配され、全体で液晶表示素子を形成するように使用される。
次に、ディスプレイ用光学シートの製造方法について説明する。この製造方法は、既述のディスプレイ用光学シート10〜60に共通して適用できるものであるが、説明の便宜より4層構成のディスプレイ用光学シート(第1実施形態)に適用した場合について説明する。
図7は、第1の製造方法に適用されるディスプレイ用光学シート製造ライン11の構成図である。図の左端部に設けられているロール12B、14B、16B、及び18Bは、それぞれ、既述の図1に示される第1の拡散シート12、第1のプリズムシート14、第2のプリズムシート16、及び第2の拡散シート18が巻回されたロールである。
このロール12B、14B、16B、及び18Bは、図示しない繰り出し手段の回転軸にそれぞれ軸支されており、ロール12B、14B、16B、及び18Bより第1の拡散シート12、第1のプリズムシート14、第2のプリズムシート16、及び第2の拡散シート18がそれぞれ略同一速度で繰り出し可能となっている。
繰り出された第1の拡散シート12、第1のプリズムシート14、第2のプリズムシート16、及び第2の拡散シート18は、それぞれガイドローラG、G…に支持されて搬送され、塗布装置54、56、58によって接着剤が塗布された後、レーザヘッド24の上流側において積層されるようになっている(積層工程)。
塗布装置54、56、58はそれぞれ、第1のプリズムシート14の平坦な裏面(すなわち第1の拡散シート12側の面)、第2プリズムシート16の平坦な裏面(すなわち第1プリズムシート14側の面)、第2の拡散シート18の平坦な裏面(すなわち第2プリズムシート16側の面)に接着剤を薄膜塗布する装置である。接着剤としては、UV硬化性接着剤が用いられ、この接着剤がウエット厚3μm以上5μm以下で全面塗布される。ここで、全面塗布とは、製品サイズに裁断された際に製品となる部分全体を意味しており、もちろんシート全面に塗布するようにしてもよい。また、塗布装置54、56、58の塗布方式は、任意のものを選択することができ、たとえば、ダイコーターやバーコーター等が選択される。なお、接着剤層を全面に形成する方法は塗布に限定するものではなく、スプレー等の任意の方法を選択することができる。
塗布装置54、56、58によって接着剤層が形成された第1プリズムシート14、第2のプリズムシート16、第2の拡散シート18は、第1の拡散シート12の上に順次、積層される。すなわち、第1の拡散シート12の表面(凹凸面)に第1のプリズムシート14の裏面(接着剤塗布面)が当接するように第1の拡散シートに第1のプリズムシート14が積層され、次いで、第1のプリズムシートの表面(凹凸面)に第2のプリズムシート16の裏面(接着剤塗布面)が当接するように第1のプリズムシート14に第2のプリズムシート16が積層され、さらに、第2のプリズムシート16の表面(凹凸面)に第2の拡散シート18の裏面(接着剤塗布面)が当接するように第2のプリズムシート16に第2の拡散シート18が積層される。
このように接着剤を薄層塗布した光学シートを積層すると、光学シート同士は、光学シートの局所的な凸部を接合点として接合される。具体的には、図1に示すように、第1の拡散シート12と第1のプリズムシート14が、第1の拡散シート12の局所的な凸部12P、12P…を接合点として接着される。また、第1のプリズムシート14と第2のプリズムシート16が、第1のプリズムシート14の局所的な凸部14P、14P…を接合点として接着される。さらに、第2のプリズムシート16と第2の拡散シート18が、第2のプリズムシート16の局所的な凸部16P、16P…を接合点として接着される。こうして接着された光学シートがUV照射装置52に移送される。
UV照射装置52は、塗布装置54、56、58で接着剤を塗布した塗布面全体にUVを照射する装置であり、このUV照射装置52でUVを照射することによって、光学シート間の接着剤が硬化し、光学シート同士が接合される。接合された光学シートは、レーザヘッド24を含むレーザ照射装置に送られ、製品サイズに裁断される。
レーザ光照射装置としては、波長が355〜1064nmのYAGレーザ照射装置、半導体レーザ照射装置、波長が9〜11μmの炭酸ガスレーザ照射装置等が採用できる。発振方式は連続発振でもパルス発振でもよい。
裁断(裁断工程)を行うのに必要な出力及び周波数は、素材の送り速度、レーザ光のスキャン速度、素材の厚さ等により異なるが、光学シートを切断できる設定であればよい。
レーザヘッド24は、X方向(シート幅方向)又はXY方向に移動できるX駆動ロボット軸又はXY駆動ロボット軸に取り付けられており、任意の位置への位置決めや任意の軌跡移動を行うことができる。レーザ光の照射パターンに応じてレーザヘッド24ごと移動させてもよいが、レーザヘッド24を別置き(固定)にして、レーザ光のみを光ファイバーにより導波することでXY方向の移動機構を簡素化することもできる。なお、レーザヘッド24による裁断時に発生する煙を吸引する公知の機構(吸引装置等)を設けることもできる。
このレーザヘッド24よりレーザ光を積層体周縁の被裁断箇所に照射し、照射スポット一定の速度で移動させながら、積層体の周縁を製品サイズに裁断する。
以上の工程を経ることにより、ディスプレイ用光学シート10(図1参照)が形成される。このディスプレイ用光学シート10は、コンベア26上に搬送されて停止する。コンベア26上のディスプレイ用光学シート10は吸着横移載装置28により集積装置32上に順次重ねられる。
一方、レーザヘッド24によりディスプレイ用光学シート10が打ち抜かれたシートの積層体34は、巻き取り装置(詳細は不図示)の巻き取りロール36に巻き取られる。
以上のディスプレイ用光学シートの製造方法によれば、接着剤を光学シートの全面にウエット厚3μm以上5μm以下で塗布し、その塗布面に別の光学シートを積層するようにしたので、光学シート同士は、全面に略均等に配置された局所的な接合点を介して接着され、光学シート同士の間に空気が残って空気層が形成される。局所的な接合点は光学的性能への影響が殆どないので、光学シート同士を接着せずに積層した場合と同様の光学的性能を得ることができる。
また、光学シート同士は、全面に略均等に配置された局所的な接合点を介して確実に接着されるので、ゴミ等の異物が光学シート間に入り込むことを確実に防止することができるとともに、ハンドリング特性が向上して組込工程を効率よく行うことができる。
さらに、光学シート同士は、全面に略均等に配置された局所的な接合点を介して接着されているので、光学シート間の相対寸法変化が起こりにくい。したがって、製造されたディスプレイ用光学シート10は、製造直後の優れた光学特性を長期間維持することができる。
なお、上述した実施の形態は、塗布装置54、56、58で塗布する接着剤としてUV硬化性接着剤を用いたが、接着剤の種類はこれに限定するものではなく、たとえば熱硬化型接着剤を用いてもよい。この場合、UV照射装置52の代わりに、加熱装置を設けて接着剤を硬化させるようにするとよい。
また、上述した実施の形態は、レーザ照射によって製品サイズに打ち抜くようにしたが、打ち抜き手段はこれに限定するものではなく、たとえば図8に示すように、打ち抜きプレス装置48を用いてもよい。この場合にも、接着剤を全面に薄層塗布することによって、光学シート同士の間に空気層を形成しながら光学シート同士を確実に接着することができる。
[プリズムシートの作成]
第1のプリズムシート14及び第2のプリズムシート16に使用するプリズムシートを作成した。このプリズムシートは、第1のプリズムシート14及び第2のプリズムシート16に共通して使用する。
・樹脂液の調整
図9の表に示す化合物を記載の重量比にて混合し、50°Cに加熱して撹拌溶解し、樹脂液を得た。なお、各化合物の名称と内容は以下の通りである。
EB3700:エベクリル3700、ダイセルUC(株)製、
ビスフェノールAタイプエポキシアクリレート、
(粘度:2200mPa・s/65°C)
BPE200:NKエステルBPE−200、新中村化学(株)製、
エチレンオキシド付加ビスフェノールAメタクリル酸エステル、
(粘度:590mPa・s/25°C)
BR−31 :ニューフロンティアBR−31、第一工業製薬工業(株)製、
トリブロモフェノキシエチルアクリレート、
(常温で固体、融点50°C以上)
LR8893X:Lucirin LR8893X、BASF(株)製の光ラジカル発生剤、
エチル−2,4,6−トリメチルベンゾイルエトキシフェニルオスフィンオキシド
MEK :メチルエチルケトン
図10に示される構成のプリズムシートの製造装置を使用してプリズムシートの製造を行った。
シートWとして、幅500mm、厚さ30μmの透明なPET(ポリエチレンテレフタレート)のフィルムを使用した。
エンボスローラ83として、長さ(シートWの幅方向)が700mm、直径が300mmのS45C製で表面の材質をニッケルとしたローラを使用した。ローラの表面の略500mm幅の全周に、ダイヤモンドバイト(シングルポイント)を使用した切削加工により、ローラ軸方向のピッチが50μmの溝を形成した。溝の断面形状は、頂角が90度の三角形状で、溝の底部も平坦部分のない90度の三角形状である。すなわち、溝幅は50μmであり、溝深さは約25μmである。この溝は、ローラの周方向に継ぎ目がないエンドレスとなるので、このエンボスローラ83により、シートWに断面が三角形のレンチキュラーレンズ(プリズムシート)が形成できる。ローラの表面には、溝加工後にニッケルメッキを施した。
塗布手段82として、エクストルージョンタイプの塗布ヘッド82Cを用いたダイコータを使用した。
塗布液F(樹脂液)として、図9の表に記載した組成の液を使用した。塗布液F(樹脂)の湿潤状態の厚さは有機溶剤乾燥後の膜厚が20μmになるように、塗布ヘッド82Cへの各塗布液Fの供給量を、供給装置82Bにより制御した。
乾燥手段89として熱風循環式の乾燥装置を用いた。熱風の温度は100°Cとした。ニップローラ84として、直径が200mmで、表面にゴム硬度が90のシリコンゴムの層を形成したローラを使用した。エンボスローラ83とニップローラ84とでシートWを押圧するニップ圧(実効のニップ圧)は、0.5Paとした。
樹脂硬化手段85として、メタルハライドランプを使用し、1000mJ/cmのエネルギーで照射を行った。
以上により、凹凸パタ−ンが形成されたプリズムシートを得た。
[第1の拡散シート12の作成]
下塗り層、バックコート層、光拡散層の順に、以下の方法により各層を形成することにより、第1の拡散シート12(下用拡散シート)を作製した。
・下塗り層
厚さ30μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(支持体)の片面に、下記組成の下塗り層用塗布液としてのA液を、ワイヤーバー(ワイヤーサイズ:#10)で塗布し、120°Cで2分間乾燥させて、膜厚が1.5μmの下塗り層を得た。
(下塗り層用塗布液)
メタノール 4165g
ジュリマーSP−50T(日本純薬社製) 1495g
シクロヘキサノン 339g
ジュリマーMB−1X(日本純薬社製) 1.85g
(有機粒子:ポリメチルメタクリレート架橋タイプ、重量平均粒子径6.2μmの球状超微粒子)
・バックコート層
前記支持体の、下塗り層を塗布した反対側の面に、下記組成のバックコート層用塗布液としてのB液を、ワイヤーバー(ワイヤーサイズ:#10)で塗布し、120°Cで2分間乾燥させて、膜厚が2.0μmのバックコート層を得た。
(バックコート層用塗布液)
メタノール 4171g
ジュリマーSP−65T(日本純薬社製) 1487g
シクロヘキサノン 340g
ジュリマーMB−1X(日本純薬社製) 2.68g
(有機粒子:ポリメチルメタクリレート架橋タイプ、重量平均粒子径6.2μmの球状超微粒子)
・光拡散層
上記で作成した支持体の下塗り層側に、下記組成の光拡散層用塗布液としてのC液を、ワイターバー(ワイヤーサイズ:#22)で塗布し、120°Cで2分間乾燥させて、光拡散層を得た。こうして得られた拡散シートのヘイズは87%であった。
(光拡散層用塗布液)
シクロヘキサノン 20.84g
ディスパロンPFA−230 固形分濃度20質量% 0.74g
(粒子沈降防止剤:脂肪酸アミド、楠本化成社製)
アクリル樹脂(ダイヤナールBR−117、三菱レーヨン社製)20質量%メチルエチルケトン溶液 17.85g
ジュリマーMB−20X(日本純薬社製) 11.29g
(有機粒子;ポリメチルメタクリレート架橋タイプ、重量平均粒子径18μmの球状超微粒子)
F780F(大日本インキ社製) 0.03g
(メチルエチルケトン 30質量%溶液)
[第2の拡散シート18の作成]
上記の第1の拡散シート12の光拡散層のジュリマーMB−20Xの添加量を11.29gから、1.13gに変更した以外は、上記の第1の拡散シート12と同一の条件及び同一のフローで第2の拡散シート18(上用拡散シート)を作製した。こうして得られた拡散シートのヘイズは30%であった。
[ディスプレイ用光学シート10の作成:実施例]
以上の各シートを使用し、既述の図1に示される、下から順に、第1の拡散シート12、第1のプリズムシート14、第2のプリズムシート16、及び第2の拡散シート18が積層されてなるディスプレイ用光学シート10(光学シートのモジュール)を作成した。
製造装置としては、既述の図7に示されるディスプレイ用光学シート製造ライン11を使用した。レーザヘッド24を含むレーザ光照射装置としては、炭酸ガスレーザ照射装置を使用した。波長は、10μmであり、出力は、25Wであり、周波数は、50kHzである。
ディスプレイ用光学シート10の作成方法は、下記方式とした。
<実施例1>
UV硬化性樹脂剤((株)スリーボンド 3042B)を上方拡散シートのバック面とプリズムシートのバック面に厚さ3μmに塗設し、下方拡散シートを含めシート三枚を積層してガラス板で押さえつけ、UV照射(1500mJ/cm)して接着する。これにより、プリズムシートの場合は、プリズムの山の頂点のみを上方拡散シートバック面と接着させることができ、下方拡散シートにおいては散乱体の凹凸のうち高い凸部の頂点のみをプリズムシートのバック面と接着させることができた。
<実施例2>
熱硬化型接着剤((株)三啓 エポキュアーとエポクイックを5:1に混合)を上方拡散シートのバック面とプリズムシートのバック面に厚さ3μmに塗設し、下方拡散シートを含めシート三枚を積層してガラス板で押さえ付け、80℃に加熱して接着した。これにより、プリズムシートの場合にはプリズムの山の頂点のみを上方拡散シートバック面と接着させることができ、下方拡散シートにおいては散乱体の凹凸のうちの高い凸部の頂点のみをプリズムシートのバック面と接着させることができた。
本発明に係るディスプレイ用光学シートの製造方法により製造されたディスプレイ用光学シートの実施形態の断面図 ディスプレイ用光学シートの他の実施形態の断面図 ディスプレイ用光学シートの更に他の実施形態の断面図 ディスプレイ用光学シートの更に他の実施形態の断面図 ディスプレイ用光学シートの更に他の実施形態の断面図 ディスプレイ用光学シートの更に他の実施形態の断面図 本発明に係るディスプレイ用光学シート製造ラインの構成図 他のディスプレイ用光学シート製造ラインの構成図 プリズムシートの作成に使用される樹脂液の組成を示す表 プリズムシートの製造装置の構成図
符号の説明
10、20、30、40、50、60…ディスプレイ用光学シート、12…第1の拡散シート、14…第1のプリズムシート、16…第2のプリズムシート、18…第2の拡散シート、52…UV照射装置、54、56、58…塗布装置

Claims (10)

  1. 表面に多数の凸部が形成された一方の光学シートに、裏面が平坦に形成された他方の光学シートを積層して一体的に接合するディスプレイ用光学シートの製造方法において、
    前記他方の光学シートを積層する前に、該他方の光学シートの裏面全面に接着剤層を形成する接着剤層形成工程と、
    前記接着剤層が形成された他方の光学シートを前記一方の光学シートに積層することによって、該一方の光学シートの凸部を介して前記一方の光学シートと前記他方の光学シートを点接合させる積層・接合工程と、
    を備えたことを特徴とするディスプレイ用光学シートの製造方法。
  2. 前記接着剤層形成工程は、前記接着剤層をウエット厚3μm以上5μm以下で形成することを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ用光学シートの製造方法。
  3. 前記一方の光学シートは、前記表面の略全面に凸状レンズが1軸方向に隣接して配列されたレンズシート、及び/又は、前記表面の略全面にビーズが固定された拡散シートであることを特徴とする請求項1又は2に記載のディスプレイ用光学シートの製造方法。
  4. 前記接着剤層形成工程は、前記接着剤を塗布する塗布工程であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載のディスプレイ用光学シートの製造方法。
  5. 前記積層・接合工程の後段に、前記接着剤層形成工程で形成した接着剤を硬化させる硬化手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載のディスプレイ用光学シートの製造方法。
  6. 前記接着剤はUV硬化性接着剤であり、前記硬化手段はUVを照射することによって前記接着剤を硬化させることを特徴とする請求項5に記載のディスプレイ用光学シートの製造方法。
  7. 前記接着剤は熱硬化型接着剤であり、前記硬化手段は熱を加えることによって前記接着剤を硬化させることを特徴とする請求項5に記載のディスプレイ用光学シートの製造方法。
  8. 表面に多数の凸部が形成された一方の光学シートに、裏面が平坦に形成された他方の光学シートを積層して一体的に接合するディスプレイ用光学シートにおいて、
    前記一方の光学シートと前記他方の光学シートは、前記一方の光学シートの凸部を介して点接合されることによって、前記光学シート同士の間に空気層が形成されることを特徴とするディスプレイ用光学シート。
  9. 前記一方の光学シートの凸部と前記他方の光学シートは、接着剤によって接合されることを特徴とする請求項8に記載のディスプレイ用光学シート。
  10. 前記一方の光学シートは、前記表面の略全面に凸状レンズが1軸方向に隣接して配列されたレンズシート、及び/又は、前記表面の略全面にビーズが固定された拡散シートであることを特徴とする請求項8又は9に記載のディスプレイ用光学シート。
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