JP2007154187A - 特殊金属化合物を含有するabs成形材料 - Google Patents
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Abstract
【課題】特殊金属化合物を含有するABS成形材料を提供する。
【解決手段】ランタニドの少なくとも1つの化合物の添加物を含有するABS成形材料、前記成形材料の製造方法およびABS成形材料の特定方法。
【選択図】なし
【解決手段】ランタニドの少なくとも1つの化合物の添加物を含有するABS成形材料、前記成形材料の製造方法およびABS成形材料の特定方法。
【選択図】なし
Description
本発明は、特殊金属酸化物を含有するABS成形材料および射出成形、もしくは押出によってまたは他の加工方法によってそれから得られた成形品に関する。
ABS成形材料は、以下のものを含む二相プラスチックである。
1.)その中でスチレンが完全にまたは部分的にα−メチルスチレンまたはメタクリル酸メチルによって置き換え可能であるスチレンとアクリロニトリルとの熱可塑性共重合体;SAN樹脂またはマトリックス樹脂とも言われるこの共重合体は外側の相を形成する、および
2.)ブタジエンホモポリマーまたは共重合体(「グラフトベース」)への1.で述べられたそれらのモノマーの1つもしくはそれ以上のグラフト反応によって製造された少なくとも1つのグラフトポリマー。このグラフトポリマー(「エラストマー相」または「グラフトゴム」)は上記マトリックス樹脂中に分散相を形成する。
1.)その中でスチレンが完全にまたは部分的にα−メチルスチレンまたはメタクリル酸メチルによって置き換え可能であるスチレンとアクリロニトリルとの熱可塑性共重合体;SAN樹脂またはマトリックス樹脂とも言われるこの共重合体は外側の相を形成する、および
2.)ブタジエンホモポリマーまたは共重合体(「グラフトベース」)への1.で述べられたそれらのモノマーの1つもしくはそれ以上のグラフト反応によって製造された少なくとも1つのグラフトポリマー。このグラフトポリマー(「エラストマー相」または「グラフトゴム」)は上記マトリックス樹脂中に分散相を形成する。
1.および2.で述べられたポリマーならびにそれらの混合物は、それらの製造方法(例えばエマルジョン、溶液、塊状、懸濁もしくは沈澱重合または組合せ)が公知であるように、公知である。
上述のビルディングブロック1および2からのABS成形材料の製造で、基本的な問題はその後、成形材料から使用成分に関する情報(例えば、異なる生産工場または異なる生産場所からのビルディングブロックを使用して、例えば使用ポリマー成分の起源に関する情報)を入手すること、またはその起源を追跡することである。
染料または他の有機成分をポリマービルディングブロックに添加し、最終製品中のこれらの物質を分析することによって元のビルディングブロックに関する情報を入手することは原則として可能であるが、必要な大添加量およびその結果として実際に起こるポリマー材料の特性の変化(例えば、望ましくない変色または困難な着色性の発生、添加された有機化合物の可塑剤効果による弾性率の低下など)のせいで、かかる物質の添加は有用と証明されなかった。
(特許文献1)は、ABSポリマー成形材料の熱安定性が特殊なアルカリ金属およびアルカリ土類金属化合物を添加することによって改善できることを既に開示している。
(特許文献2)は、廃棄物の選別のために蛍光染料を含むプラスチックを開示している。
機械的加工性を改善するために高強度を有するセラミック圧粉体の製造のための希土類酸化物の使用は(特許文献3)に開示されている。(特許文献4)は、臨床医学で使用されるプラスチックへの酸化ツリウムの添加を開示しており、マトリックス材料として、カーボンファイバーもしくはガラスファイバーなどの繊維含有物を含むかまたは含まないポリエチレン、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、テフロン(Teflon)(登録商標)、シリコーンまたはPMMAに言及している。
DE−A 4 408 213号明細書
DE−A 4 029 167号明細書
DE−A 3 737 638号明細書
国際公開第01/34196 A2号パンフレット
ABS成形材料から使用成分に関する情報のその後の入手方法、具体的にはABS成形材料の特定方法を見いだすことが本発明の目的であった。さらに、相当するABS成形材料を提供することが本発明の目的であった。
本発明は、ランタニドの少なくとも1つの化合物の添加物を含有するABS成形材料に関する。
ここで、ランタニドは、ランタンおよびランタンに続く14個の元素を意味すると理解される。これらはまた希土類金属とも言われる。ランタニドの特に好ましい化合物はそれらの酸化物である。
ランタニドの酸化物から選択された少なくとも2つの異なる金属酸化物の組合せを含有するABS成形材料が好ましい。
好ましい酸化物は酸化ランタン(La2O3)、酸化セリウム(CeO2)、酸化プラセオジム(Pr6O11、Pr2O3)、酸化ネオジム(Nd2O3)、酸化サマリウム(Sm2O3)、酸化ガドリニウム(Gd2O3)、酸化ジスプロシウム(Dy2O3)、酸化エルビウム(Er2O3)、酸化イッテルビウム(Yb2O3)である。
特に好ましい酸化物は酸化ランタン、酸化セリウム、酸化プラセオジム、酸化ガドリニウム、酸化ジスプロシウムである。
本発明に従って使用されるべき化合物は、粉末の形で、ナノ粒子の形で、水に分散された粒子の形で、好ましくは分散されたナノ粒子の形で使用することができる。
成形材料中に存在するランタニドの化合物の総量は好ましくは0.01〜1000ppm、特に好ましくは0.1〜100ppm、非常に特に好ましくは1〜50ppmである。
ABS調製品(グラフトゴム、熱可塑性樹脂)に使用される個々の成分に添加されるランタニドの化合物の量は、全体で上述の総量がもたらされるように好ましくは選択される。使用される個々の成分の量に比例した添加量を加えることが有利であるかもしれない。
ABS成形材料はそのままで存在してもよいが、特にポリアミド、ポリカーボネートおよび/またはポリブチレンテレフタレートとのいわゆるブレンドとして存在してもよい。特に好ましいポリアミドブレンドは、100重量部のABS当たり100〜250重量部のポリアミドを含有する。さらに、それらは好ましくは、良好な加工性および熱負荷の下での高い安定性によって特徴づけられる。
特に好ましいポリカーボネートブレンドは、100重量部のABS当たり25〜400重量部のポリカーボネートを含有する。さらに、それらは好ましくは、高い耐熱変形性と良好な靱性との組合せによって特徴づけられる。
特に好ましいポリブチレンテレフタレートブレンドは、100重量部のABS当たり50〜500重量部のポリブチレンテレフタレートを含有する。さらに、それらは好ましくは、良好な靱性および高い耐化学薬品性によって特徴づけられる。
ABS成形材料を製造するために使用される成分とランタニドの化合物との混合は、様々なやり方で達成することができる。
このように、グラフトゴム成分との混合(乳化重合によるその合成中の)は、グラフトゴムラテックスへのランタニド化合物成分の水性分散物の添加ならびに沈澱および乾燥により一緒にワークアップすることによって達成することができる。
グラフトゴム粉末または樹脂成分の顆粒などの固形分へのランタニド化合物成分の組み入れのためには、慣用の配合装置(例えばスクリュー機、内部混練機)での配合による組み入れが有用であることが分かった。
ABS成形材料中に存在するランタニドの化合物の測定は、慣用の分析方法によって達成することができる。ICP−AES−OES方法(誘導結合プラズマ発光分光分析法、例えば、http://icp−oes.comおよびそこに引用された文献を参照のこと)は、非常に高い精度の検出が達成されるので特に好適である。
ICP−AESは誘導結合プラズマ原子(光学)発光分析法を表す。誘導結合プラズマの方法は、分析されるべき元素の光学発光を誘導するための非常に熱い(約10,000K)アルゴンプラズマの使用をベースにしている。エネルギー移動は、コイルに存在する高周波電磁界によるテスラ(Tesla)アーク放電による発火後に起こる。自由電子は存在する電磁界によって直ちに加速され、原子芯との衝突によってプラズマをヒートアップする。プラズマ中の高い粒子密度のために、プラズマおよびサンプルエアロゾルは6000〜10,000Kにヒートアップする。サンプルエアロゾルは、その安定性/平衡に影響を及ぼすことなくプラズマ流れの中央を通される。ICP分光計の最も重要な部分は、高周波発生器、プラズマトーチ、サンプル噴霧器および実際の分光計である。
本発明との関連で好ましいABS成形材料またはABSポリマーは、5〜100重量%、好ましくは10〜80重量%の少なくとも1つのグラフトポリマーと、95〜0重量%、好ましくは90〜20重量%の少なくとも1つの熱可塑性共重合体樹脂とを含有する。
本発明との関連でグラフトポリマーは、スチレンもしくはメタクリル酸メチルまたは95〜50重量%のスチレン、α−メチルスチレン、核置換スチレン、メタクリル酸メチルもしくはそれらの混合物と、5〜50重量%のアクリロニトリル、メタクリロニトリル、無水マレイン酸、N−置換マレイミドもしくはそれらの混合物との混合物がゴム上へのグラフト重合を受けているものである。好適なゴムは、10℃以下のガラス転移温度を有する事実上すべてのゴム、例えばポリブタジエン、スチレン−ブタジエンポリマー、アクリロニトリル−ブタジエンポリマー、ポリイソプレン、例えば、ポリアクリル酸−n−ブチルなどのアクリレートゴムである。アクリル酸アルキルゴムは場合により、共重合した単位の形で組み入れられた酢酸ビニル、アクリロニトリル、スチレン、メタクリル酸メチルおよび/またはビニルエーテルなどの30重量%以下(ゴムの重量を基準にして)のモノマーを含有することができる。アクリレートゴムはさらに、少量の、好ましくは5重量%以下(ゴムの重量を基準にして)の、重合した単位の形で組み入れられた、架橋効果を有するエチレン性不飽和モノマーを含有することができる。かかる架橋剤は、例えば、アルキレンジオールジアクリレートおよびジメタクリレート、ポリエステルジアクリレートおよびジメタクリレート、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、シアヌル酸トリアリル、アリルアクリレートおよびメタクリレート、ブタジエンまたはイソプレンである。
グラフトベースはまた、架橋ジエンゴムのコアがポリブタジエンなどの1つもしくはそれ以上の共役ジエン、または共役ジエンとスチレンおよび/またはアクリロニトリルなどのエチレン性不飽和モノマーとの共重合体を含んで、コア/シェル構造を有するアクリレートゴムであってもよい。
さらに好適なゴムは、場合により同様にコア/シェル構造を有してもよい、例えば、いわゆるEPDMゴム(エチレン、プロピレンおよび例えばジシクロペンタジエンなどの非共役ジエンのポリマー)、EPMゴム(エチレン/プロピレンゴム)およびシリコーンゴムである。ポリブタジエンおよびアクリル酸アルキルゴムが好ましい。
グラフトポリマーは、10〜95重量%、特に20〜70重量%のゴムと90〜5重量%、特に80〜30重量%のグラフト共重合されたモノマーとを含有する。ゴムは、0.05〜20μmの、好ましくは0.1〜2μmの、特に好ましくは0.1〜0.8μmの中央粒径(d50)を有する少なくとも部分的に架橋した粒子の形でこれらのグラフトポリマー中に存在する。
かかるグラフト共重合体は、グラフトされるべきゴムの存在下での、スチレン、α−メチルスチレン、核置換スチレン、(メタ)アクリロニトリル、メタクリル酸メチル、無水マレイン酸、N−置換マレイミドからなるシリーズからのモノマーのフリーラジカルグラフト共重合によって製造することができる。かかるグラフト共重合体のための好ましい製造方法はエマルジョン、溶液、塊状または懸濁重合である。
熱可塑性共重合体は、グラフトモノマーまたは類似のモノマーから、特に、スチレン、α−メチルスチレン、ハロスチレン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、メタクリル酸メチル、無水マレイン酸、酢酸ビニル、N−置換マレイミドからなるシリーズからの少なくとも1つのモノマーから合成することができる。
これらは好ましくは、95〜50重量%のスチレン、α−メチルスチレン、メタクリル酸メチルまたはそれらの混合物と5〜50重量%のアクリロニトリル、メタクリロニトリル、メタクリル酸メチル、無水マレイン酸、N−フェニルマレイミドまたはそれらの混合物との共重合体である。かかる共重合体はまた、グラフト共重合で副生物としても生じる。グラフトポリマー中に存在する共重合体に加えて別々に製造された共重合体を混合することもまた通例である。
これらは、グラフトポリマー中に存在する非グラフト化樹脂部分と化学的に同一である必要はない。好適な別々に製造された共重合体は樹脂性、熱可塑性およびゴムなしであり、それらは特にスチレンおよび/またはα−メチルスチレンと、場合によりメタクリル酸メチルとの混合物としてのアクリロニトリルとの共重合体である。
特に好ましい共重合体は、20〜40重量%のアクリロニトリルおよび80〜60重量%のスチレンまたはα−メチルスチレンからなる。かかる共重合体は公知であり、特にフリーラジカル重合によって、特にエマルジョン、懸濁、溶液、または塊状重合によって製造することができる。共重合体は好ましくは15,000〜200,000の分子量
本発明による成形材料は、少なくとも1つのABSポリマーと、0.01〜1000ppmの、好ましくは0.1〜100ppmの、特に好ましくは1〜50ppm(各ケースでABSポリマーを基準にして)のランタニドの酸化物から選択された少なくとも1つの金属酸化物とを含有する。
本発明に従って使用されるべき化合物に加えて、成形材料は、顔料、フィラー、安定剤、帯電防止剤、滑剤、離型剤および防炎剤などの慣用の添加剤を含有してもよい。
本発明はまた、ランタニドの少なくとも1つの化合物を含有する、本発明によるABSポリマー成形材料の製造方法にも関する。
この目的のために、0.01〜1000ppm、好ましくは0.1〜100ppm、特に好ましくは1〜50ppm(各ケースでABS成形材料を基準にして)のランタニドの少なくとも1つの化合物が上記のABSポリマーの少なくとも1つに添加され、混合は、慣用の混合装置、例えば混練機、内部ミキサー、ロールミル、スクリュー機または押出機で、比較的高い温度で、特に100℃〜280℃で達成される。
混合の強度に応じて、10秒〜30分の滞留時間が必要とされるかもしれない。
あるいは、エマルジョン重合法によるABSグラフトポリマーの製造での混合はまた、グラフトゴムラテックスへのランタニド化合物成分の水性分散物の添加および一緒にワークアップすることによって達成することができる。
[実施例]
使用したポリマー:
A)その上へ32.85重量%のスチレンおよび12.15重量%のアクリロニトリルがグラフトされた、260nmの中央粒径(d50)を有する55重量%のポリブタジエンからなるグラフト生成物
B)約85,000の平均分子量(重量平均)
使用したポリマー:
A)その上へ32.85重量%のスチレンおよび12.15重量%のアクリロニトリルがグラフトされた、260nmの中央粒径(d50)を有する55重量%のポリブタジエンからなるグラフト生成物
B)約85,000の平均分子量(重量平均)
使用した金属酸化物:
I)酸化ランタン(La2O3)、アクロス(Acros)
II)酸化セリウム(CeO2)、アルドリッチ(Aldrich)
III)酸化スズ(SnO2)、比較物質、シグマ−アルドリッチ(Sigma−Aldrich)
I)酸化ランタン(La2O3)、アクロス(Acros)
II)酸化セリウム(CeO2)、アルドリッチ(Aldrich)
III)酸化スズ(SnO2)、比較物質、シグマ−アルドリッチ(Sigma−Aldrich)
実施例1〜6
表1に提示した量およびタイプの金属酸化物を、30重量部のグラフト生成物A)、70重量部のSAN樹脂B)、0.15重量部のシリコーンオイル、2重量部のエチレンジアミンビスステアリルアミドおよび白色顔料としての6.7重量部の二酸化チタン(TiO2)と内部混練機で180℃〜200℃で一緒に混合した。生じた混合物を顆粒化し、硫酸/硝酸混合物での無機化後に、その中の金属酸化物の含量をICP−OES(測定装置:パーキンエルマー(Perkin Elmer)製のオプチマ(Optima)3300XL)によって測定した。
表1に提示した量およびタイプの金属酸化物を、30重量部のグラフト生成物A)、70重量部のSAN樹脂B)、0.15重量部のシリコーンオイル、2重量部のエチレンジアミンビスステアリルアミドおよび白色顔料としての6.7重量部の二酸化チタン(TiO2)と内部混練機で180℃〜200℃で一緒に混合した。生じた混合物を顆粒化し、硫酸/硝酸混合物での無機化後に、その中の金属酸化物の含量をICP−OES(測定装置:パーキンエルマー(Perkin Elmer)製のオプチマ(Optima)3300XL)によって測定した。
表1の測定値によって示されるように、使用したランタニドの金属酸化物は非常に高い精度で回収される。さらに、他の金属酸化物、特に白色顔料として大量に使用した二酸化チタンの存在による検出できる妨害は全くない。
実施例7および8
i)0.005重量部のLa2O3および100重量部のグラフト生成物A)を内部混練機で均一に混合する。
ii)0.003重量部のCeO2および100重量部のSAN共重合体B)を内部混練機で均一に混合する。
i)0.005重量部のLa2O3および100重量部のグラフト生成物A)を内部混練機で均一に混合する。
ii)0.003重量部のCeO2および100重量部のSAN共重合体B)を内部混練機で均一に混合する。
その後、i)およびii)後に存在する混合物を、比i):ii)=30:70(実施例7)またはi):ii)=50:50(実施例8)で、内部混練機で実施例1〜6と同じように混合する。
上記の方法による金属酸化物の含量の測定は、実施例7による生成物については14ppmのLa2O3および20ppmのCeO2を、そして実施例8による生成物については23ppmのLa2O3および15ppmのCeO2を与えた。
ここでもまた、金属酸化物は高精度で回収される。
Claims (10)
- ランタニドの少なくとも1つの化合物の添加物を含有するABS成形材料。
- 少なくとも1つの化合物が酸化物であることを特徴とする請求項1に記載のABS成形材料。
- ランタニドの少なくとも2つの異なる化合物の組合せを含有することを特徴とする請求項1または2に記載のABS成形材料。
- 前記化合物が酸化ランタン、酸化セリウム、酸化プラセオジム、酸化ネオジム、酸化サマリウム、酸化ガドリニウム、酸化ジスプロシウム、酸化エルビウムおよび酸化イッテルビウムから選択されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のABS成形材料。
- 前記ランタニドの化合物の総量が0.01〜1000ppmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のABS成形材料。
- 前記ランタニドの化合物の総量が0.1〜100ppmであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のABS成形材料。
- 特にポリアミド、ポリカーボネートおよび/またはポリブチレンテレフタレートとのブレンドとして存在することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のABS成形材料。
- 0.01〜1000ppm(ABS成形材料を基準にして)の少なくとも1つの前記ランタニドの化合物をABSポリマーに添加し、100℃〜200℃の温度で十分に混合することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のABS成形材料の製造方法。
- 請求項1〜7のいずれか一項に記載の成形材料から得られる成形体または顆粒。
- 前記ランタニドの少なくとも1つの化合物をABSの総量当たり好ましくは0.01〜1000ppmの量で前記成形材料に添加し、前記成形材料を場合によりさらに加工し、そしてランタニドの量を分光学的に分析することを特徴とするABS成形材料の特定方法。
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