JP2007152812A - インクジェットプリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】シリアル型のインクジェットプリンタにおいて、キャリッジ位置検出用のリニアスケールがインクミストにより汚れてしまうことを防止すること。
【解決手段】ロール紙プリンタ1のインクジェットヘッド14が搭載されているキャリッジ15は、キャリッジモータ46によってキャリッジガイド軸44に沿って往復移動する。キャリッジ15の後側にはキャリッジ位置検出用のリニアスケール48が配置され、これとインクジェットヘッド14の間は、キャリッジ移動経路全体に亘って配置した空気流規制板51により遮断され、インクジェットヘッド14の側で発生したインクミストがリニアスケールの側に飛散することが阻止される。キャリッジ移動経路の両側に位置する側板部分42、43には空気流通用の開口部42a、43aが形成され、キャリッジ移動に伴う空気の流れが円滑化され、インクミストの発生が抑制される。
【選択図】図4
【解決手段】ロール紙プリンタ1のインクジェットヘッド14が搭載されているキャリッジ15は、キャリッジモータ46によってキャリッジガイド軸44に沿って往復移動する。キャリッジ15の後側にはキャリッジ位置検出用のリニアスケール48が配置され、これとインクジェットヘッド14の間は、キャリッジ移動経路全体に亘って配置した空気流規制板51により遮断され、インクジェットヘッド14の側で発生したインクミストがリニアスケールの側に飛散することが阻止される。キャリッジ移動経路の両側に位置する側板部分42、43には空気流通用の開口部42a、43aが形成され、キャリッジ移動に伴う空気の流れが円滑化され、インクミストの発生が抑制される。
【選択図】図4
Description
本発明は、印字幅方向にインクジェットヘッドを移動させながら印字を行うシリアル型のインクジェットプリンタに関する。さらに詳しくは、インクジェットヘッドの移動位置を検出するために当該インクジェットヘッドの移動経路に沿って配置されているリニアスケールがインクミストで汚れることを防止あるいは抑制するための機構を備えたインクジェットプリンタに関するものである。
シリアル型のインクジェットプリンタにおいては、インクジェットヘッドが搭載されたキャリッジを印字幅方向に往復移動させながら記録紙に印字が行われる。また、キャリッジを移動させるためのモータとしてDCモータが用いられる場合には、その回転方向および回転位置(すなわち、キャリッジの移動位置)を検出するために、キャリッジの移動経路に沿ってリニアスケールが配置される。例えば光学式のリニアスケールの場合には、当該リニアスケールには複数のスリット列が形成されており、キャリッジに搭載されているホトセンサによってスリット列を読み取ることにより、例えば、90度位相のずれたA相およびB相信号が生成され、これらに基づき、DCモータの回転方向、回転速度などの回転状態(すなわち、キャリッジの移動方向および移動速度)が検出される。検出結果に基づきDCモータがフィードバック制御され、キャリッジに搭載されているインクジェットヘッドの移動が制御されるようになっている。
ここで、インクジェットヘッドから記録紙に向けて吐出されたインク液滴の一部は微細なインクミストとなって浮遊する。また、インクジェットヘッドのノズル面は狭いギャップで記録紙に対峙しており、インクジェットヘッドを搭載しているキャリッジが往復移動すると、これらの間が負圧状態となり、インク液滴の一部が巻き上げられてインクミストが発生する。発生したインクミストは、キャリッジの移動に伴って発生する空気流に乗って周囲に飛散して、キャリッジの周囲に配置されている部品の表面を汚すおそれがある。特に、キャリッジ移動に伴って発生する空気流がキャリッジの移動方向とは直交する方向に流れると、キャリッジ近傍位置においてその移動経路に沿って配置されているリニアスケールの表面がインクミストで汚れ、正常な位置検出動作が阻害されるおそれがある。
このような弊害を回避するために、特許文献1では、吹き出しファンをキャリッジの移動経路の近傍に配置して、キャリッジの移動方向に向かう空気流を形成して、発生したインクミストがリニアスケールの側に向かわないようにしている。また、特許文献2では、キャリッジの表面に空気流規制手段としての規制リブを設けて、キャリッジの移動に伴って発生する空気流が、キャリッジ後側のリニアスケールに向かわないように規制している。
特開平11−138781号公報
特開2005−88235号公報
ここで、レシートなどを発行するロール紙プリンタなどの小型プリンタにおいては、インクジェットヘッドを移動させるためのスペースが狭いので、空気流形成用の吹き出しファンを設置するスペースや、規制リブが表面に形成されたキャリッジを移動させるためのスペースを確保できない場合が多い。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、ロール紙プリンタなどの小型のインクジェットプリンタに用いるのに適した、リニアスケールがインクミストで汚れることを防止可能な機構を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のインクジェットプリンタは、インクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドを印字幅方向に移動させるためのヘッド移動機構と、前記インクジェットヘッドの移動経路に沿って配置されているリニアスケールと、前記インクジェットヘッドから前記リニアスケールに向かう空気流を遮断するために、当該インクジェットヘッドおよびリニアスケールの間において前記移動経路に沿って配置した空気流規制板とを有していることを特徴としている。
インクジェットヘッドの移動経路に沿って空気流規制板を配置することにより、移動経路全体に亘って、インクジェットからリニアスケールの側に回り込む空気流を確実に遮断できる。よって、インクミストがリニアスケールの表面に付着して当該表面を汚してしまうことを防止できる。
また、空気流規制板はインクジェットヘッドの移動経路に沿って配置されている。インクジェットヘッド回りの部品、キャリッジガイド、リニアスケールなどは移動経路と平行に配置されているので、これらの部品の間には移動経路の方向に沿ってデッドスペースが形成される。かかるデットスペースを利用して空気流規制板を配置できるので、寸法増加を招くことなく、空気流規制板を配置することができる。したがって、本発明は、部品の設置スペースに制約のある小型のインクジェットプリンタに用いるのに適している。
ここで、本発明では、前記インクジェットヘッドの移動経路の両端に配置されている側板を有し、これらの側板の少なくとも一方は、空気流通用の開口部を備えていることを特徴としている。
かかる開口部を介して、インクジェットヘッドの移動空間と外部との間で空気の流通を確保することにより、インクジェットヘッドの移動に伴う周囲の空気の流れを円滑化できる。また、狭いギャップで対峙しているインクジェットヘッドのノズル面と記録紙の間に発生する負圧状態も緩和できる。この結果、インクミストの発生量を低減でき、これによっても、リニアスケールの表面がインクで汚れてしまうことが抑制される。
次に、前記ヘッド移動機構は、一般に、前記インクジェットヘッドが搭載されているキャリッジと、このキャリッジを前記移動経路に沿って案内するために前記側板の間に架け渡したキャリッジガイド軸と、前記キャリッジを前記キャリッジガイド軸に沿って往復移動させるためのキャリッジモータとを備えた構成とされる。この場合、前記側板のそれぞれにおける前記キャリッジに対峙する部分に前記開口部を形成しておけばよい。
本発明のインクジェットプリンタにおいては、インクジェットヘッドの移動経路に沿って、インクジェットヘッドとリニアスケールの間に空気流規制板を配置して、移動経路全体に亘って、インクジェットヘッドの側からリニアスケールの側に向かう空気流を遮断している。また、空気流規制板はインクジェットヘッドの移動方向に沿って配置すればよいので、当該空気流規制板の設置スペースを確保することが容易である。
したがって、本発明によれば、吹き出しファンを配置することなく、あるいはキャリッジ表面に規制リブを形成することなく、リニアスケールがインクミストによって汚れてしまうことを確実に防止できる。よって、特に小型のインクジェットプリンタに適した、リニアスケールがインクミストで汚れてしまうことを防止可能な機構を実現できる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したロール紙プリンタの実施の形態を説明する。
図1はインクジェット式のロール紙プリンタの外観斜視図であり、図2はその開閉蓋を全開にした状態の外観斜視図である。これらの図を参照して説明すると、本例のロール紙プリンタ1は全体としてほぼ直方体形状をした外装ケース1aを備えており、その前面には所定幅の記録紙排出口2が形成されている。記録紙排出口2の下側には排紙ガイド3が前方に突出しており、当該排紙ガイド3の側方には蓋開閉レバー4が配置されている。
外装ケース1aにおける排紙ガイド3および蓋開閉レバー4の下側には矩形の開口部1bが形成されており、この開口部1bは前方に開けることのできる開閉蓋5aで封鎖されている。蓋開閉レバー4を操作して不図示の蓋ロック機構を解除して、排紙ガイド3を前方に引くと、図2に示すように、開閉蓋5aが下端部を中心として前方にほぼ水平となるまで開く。開閉蓋5を開くと、プリンタ内部に形成されているロール紙収納部11が開放状態となり、プリンタ前方からロール紙12(図4参照)の交換作業などを行うことができる。
開閉蓋5aの右隣にも開口部1cが形成されており、ここには、下端を中心として開閉可能な開閉蓋5bが取り付けられている。この開閉蓋5bを開けると、インクカートリッジ装填部(図3参照)が開放状態となり、インクカートリッジ(図示せず)の交換などを行うことができる。開閉蓋5aの左隣は操作面5cとなっており、ここには、LEDからなる状態表示ランプ6、ペーパーフィードボタン7などが配列されている。
図3はロール紙プリンタ1における外装ケース1aに内蔵されているプリンタ機構部を示す斜視図である。プリンタ機構部10の幅方向の中央部にはロール紙収納部11が形成されており、このロール紙収納部11にはロール紙12(図4参照)がプリンタ幅方向に向いた横置き状態で収納されるようになっている。ロール紙収納部11の上側には、ヘッドユニット13が水平に取り付けられている。ヘッドユニット13には、後述のように、インクジェットヘッド14が搭載されたキャリッジ15と、このキャリッジ15を往復移動させるためのキャリッジ移動機構(ヘッド移動機構)16と、紙送りモータ17が搭載されている。
ロール紙収納部11の右側には、インクカートリッジ装填部18およびヘッドメンテナンスユニット19が配置されている。下側に配置されているインクカートリッジ装填部18には、その前面から、インクカートリッジ(図示せず)を装着可能である。例えば、シアン、マゼンタおよびイエローの各色のインクが充填されているインクカートリッジが装填可能である。上側に配置されているヘッドメンテナンスユニット19は、公知のヘッドメンテナンスユニットと同様に、インクジェットヘッド14のノズル面を払拭するためのワイパーおよびノズル面の各ノズルから吐出あるいは排出された廃インクを回収するための回収部(図示せず)が備わっている。
インクカートリッジ装着部18に装着されたインクカートリッジのインクは、インクチューブ20を介して、インクジェットヘッド14に供給される。
なお、ロール紙収納部11の左側は基板装着部22とされており、ここには、不図示の制御基板が装着されている。
図4はプリンタ機構部10をプリンタ前後方向に沿って切断した場合の概略縦断面図である。ロール紙収納部11とヘッドユニット13の間には、その後側の部位に、プリンタ前後方向に向けて記録紙ガイド23が水平に配置されている。記録紙ガイド23の前側には、一段高い位置においてプリンタ前後方向に向けてプラテンガイド24が水平に配置されている。プラテンガイド24の真上には、キャリッジ15に搭載されたインクジェットヘッド14が下向き状態で位置している。インクジェットヘッド14のノズル面14aは、プラテンガイド24の上面24aに対して一定のギャップで対峙しており、当該上面24aによって印字位置が規定されている。
印字位置を規定しているプラテンガイド24と、記録紙ガイド23との間には、第1紙送りローラ25がプリンタ幅方向に水平に架け渡されている。第1紙送りローラ25には下側から所定幅の第1紙押さえローラ26が所定の押圧力で押し付けられている。第1紙送りローラ25は、ヘッドユニット13の左側の外面に配置されているベルト・プーリ式の伝達機構27(図5参照)を介して紙送りモータ17によって駆動される。プラテンガイド24における前端側の部位には、第2紙送りローラ28が配置されている。第2紙送りローラ28には、上側から第2紙押さえローラ29が押し付けられている。
図4において太い一点鎖線で示すように、ロール紙収納部11に収納されているロール紙12から引き出された記録紙12aが、記録紙ガイド23によってガイドされ、第1紙送りローラ25および第1紙押さえローラ26の間からプラテンガイド24の上面24a(印字位置)を経由して第2紙送りローラ28および第2紙押さえローラ29の間を通って記録紙排出口2から外部に引き出された状態にセットされる。
この状態で第1紙送りローラ25および第2紙送りローラ28が回転すると、記録紙12aの搬送が開始される。記録紙12aの搬送に同期させて、キャリッジ15を印字幅方向に移動させながらインクジェットヘッド14を駆動して、印字位置(24a)を通過する記録紙12aの表面に印字が行われる。
次に、記録紙排出口2には、鋏式の記録紙切断装置30が配置されている。記録紙切断装置30の固定刃31は上向き状態で垂直に配置されており、その可動刃32は下向きで垂直に配置されている。可動刃駆動機構33によって可動刃32がプリンタ幅方向の一方の端を支点として上下方向に旋回すると、固定刃31との接触点がプリンタ幅方向に移動して、これらの間に位置する記録紙12aを幅方向に切断できる。記録紙12aに対する一連の印字が終了した後に、例えば、印字後の記録紙12aの部分を記録紙排出口2から所定長さだけ排出した状態で搬送を停止し、この状態で記録紙切断装置30によって記録紙12aを切断すると、所定長さの印刷済みの記録紙片を発行できる。
図5(a)〜(c)は、ヘッドユニット13を示す平面図、右側側面図および左側側面図である。以下に、図3ないし図5を参照してヘッドユニット13の構成を説明する。
ヘッドユニット13はヘッドユニットフレーム41を備えており、このヘッドユニットフレーム41の左右の側板部分42、43の間に、キャリッジガイド軸44がプリンタ幅方向に水平に架け渡されている。インクジェットヘッド14が搭載されているキャリッジ15の後面の下側部分には、キャリッジガイド軸44が貫通しているガイド軸穴部15aが形成されている。また、キャリッジ15の前面の下端部分は、プリンタ幅方向に水平に延びるガイドレール45に乗っており、キャリッジ15は一定の姿勢を保持したままプリンタ幅方向に往復移動可能である。
キャリッジ移動機構16は、キャリッジモータ46と、このキャリッジモータ46によって駆動されるタイミングベルト47とを備えている。タイミングベルト47は、キャリッジガイド軸44の後側近傍位置においてプリンタ幅方向に水平に架け渡されており、キャリッジ15のガイド軸穴部15aから後方に突出したベルト連結部15bに固定されている。
また、キャリッジモータ46としてDCモータが用いられており、そのサーボ駆動制御のために、リニアスケール48が配置されている。リニアスケール48は、プリンタ幅方向に水平に延びているキャリッジガイド軸44とタイミングベルト47の間の上側近傍位置において、これらと平行に配置されている。リニアスケール48におけるプリンタ後側に面する表面に、例えばスリットパターン(図示せず)が形成されている。キャリッジ15におけるガイド軸穴部15aの上側の部位にはホトセンサ49が搭載されており、当該ホトセンサ49は、キャリッジ15が移動すると、リニアスケール48の表面に沿って移動してスリットパターンを検出するようになっている。
さらに、図4に示すように、タイミングベルト47の後側にはヘッドユニットフレーム41の側の垂直仕切り板50が配置されている。当該垂直仕切り板50は左右の側板部分42、43の間においてプリンタ幅方向に架け渡されている。この垂直仕切り板50の前面には、タイミングベルト47と記録紙ガイド23の間に位置するように、空気流規制板51が取り付けられている。空気流規制板51は、垂直仕切り板50から前方に水平に延びている水平板部分51aと、この水平板部分51aの前端から上方に傾斜している傾斜板部分51bとを備えた断面形状をしており、左右の側板部分42、43の間の全幅に亘って延びている。換言すると、キャリッジ15の移動範囲に亘って配置されている。また、この空気流規制板51の水平板部分51aは、キャリッジ15に搭載されているインクジェットヘッド14のノズル面14aとほぼ同一の高さ位置とされている。この空気流規制板51によって、キャリッジ15の後側の位置において、インクジェットヘッド14のノズル面14aとリニアスケール48との間が実質的に遮断された状態となっている。
ここで、キャリッジ15の移動経路、すなわちインクジェットヘッド14の移動経路はキャリッジガイド軸44によって規定されたプリンタ幅方向(印字幅方向)であり、当該キャリッジ15の移動空間15Aの周囲は、図3、図5(a)から分かるように、ヘッドユニットフレーム41の左右の側板部分42、43、前板部分52および垂直仕切り板部分51によって囲まれている。また、当該移動空間15Aの下側は、プラテンガイド24および記録紙ガイド23によって封鎖された状態となっている。
本例では、左右の側板部分42、43には、図5(b)および(c)に示すように、キャリッジ15の左右の側面が対峙する部分に、開口部42a、43aが形成されている。具体的には、開口部42a、43aは、キャリッジ15に搭載されているインクジェットヘッド14のノズル面14aの側方に対峙する部位に形成されている。
このように、空気流規制板51および左右の開口部42a、43aを備えたヘッドユニット13においては、インクミストの発生量を少なくでき、しかも、発生したインクミストがリニアスケース48の表面に付着してしまうことを防止できる。
すなわち、キャリッジ15が移動しながら、そこに搭載されているインクジェットヘッド14から記録紙12aに向けてインク液滴が吐出されると、吐出されたインクの一部がインクミストとなって周囲に飛散する。また、インクジェットヘッド14のノズル面14aは狭いギャップでプラテンガイド24上の記録紙12aに対峙した状態で移動するので、ノズル面14aと記録紙12aの間には、インクジェットヘッド14の移動に伴って負圧状態が形成され、記録紙12aに向けて吐出されたインク液滴の一部が巻き上げられて周囲に飛散する。
本例のヘッドユニット13では、キャリッジ15の移動空間15Aの両側を囲っている左右の側板部分42、43に空気流通用の開口部42a、43aが形成されている。これらの開口部42a、43aは、インクジェットヘッド14のノズル面14aに対応する部位に形成されている。したがって、キャリッジ15が左右に移動する際には、これらの開口部42a、43aを通って、キャリッジ移動空間15Aに対して空気が円滑に流通する。よって、キャリッジ移動空間15Aにおいてキャリッジ移動に伴って発生する空気の流れが円滑化され乱流の発生が抑制される。また、キャリッジ15の移動に伴って生ずる、インクジェットヘッド14のノズル面14aと記録紙12aの間の負圧状態も緩和される。この結果、インクミストの発生量を低減できる。
また、インクジェットヘッド14のノズル面14aと、リニアスケール48の間が、キャリッジ移動経路の全体に亘って、空気流規制板51によって実質的に遮断されている。この空気流規制板51により、ノズル面14aと記録紙12aの間において発生したインクミストがキャリッジ15の後側からリニアスケール48に向けて飛散することが阻止される。よって、インクミストによってリニアスケール48の表面が汚れてしまうことが防止される。
このように、本例では、インクミストの発生を少なくでき、しかも、インクミストがリニアスケールの側に向かうことを阻止できるので、インクミストによるリニアスケール48の汚れを確実に防止あるいは抑制できる。
また、空気流規制板51は、タイミングベルト47と記録紙ガイド23の間に形成されているプリンタ幅方向(キャリッジ移動経路に沿った方向)に延びる空きスペースを利用して配置されている。したがって、寸法増加を招くことくなく、空気流規制板51を配置できるので、プリンタの小型・コンパクト化を阻害することがない。
なお、本発明はロール紙プリンタに限定されるものではなく、それ以外のシリアル型のインクジェットプリンタに適用可能なことは勿論である。
1 ロール紙プリンタ、2 記録紙排出口、3 排紙ガイド、4 蓋開閉レバー、5 開閉蓋、11 ロール紙収納部、12 ロール紙、12a 記録紙、13 ヘッドユニット、14 インクジェットヘッド、14a ノズル面、15 キャリッジ、15a ガイド軸穴部、15b ベルト連結部、16 キャリッジ移動機構、17 紙送りモータ、23 記録紙ガイド、24 プラテンガイド、41 ヘッドユニットフレーム、42,43 側板部分、44 キャリッジガイド軸、46 キャリッジモータ、47 タイミングベルト、48 リニアスケール、50 垂直仕切り板、51 空気流規制板
Claims (3)
- インクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドを印字幅方向に移動させるためのヘッド移動機構と、
前記インクジェットヘッドの移動経路に沿って配置されているリニアスケールと、
前記インクジェットヘッドから前記リニアスケールに向かう空気流を遮断するために、当該インクジェットヘッドおよびリニアスケールの間において前記移動経路に沿って配置した空気流規制板とを有していることを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 請求項1において、
前記インクジェットヘッドの移動経路の両端に配置されている側板を有し、
これらの側板の少なくとも一方は、空気流通用の開口部を備えていることを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 請求項2において、
前記ヘッド移動機構は、前記インクジェットヘッドが搭載されているキャリッジと、このキャリッジを前記移動経路に沿って案内するために前記側板の間に架け渡したキャリッジガイド軸と、前記キャリッジを前記キャリッジガイド軸に沿って往復移動させるためのキャリッジモータとを備えており、
前記側板のそれぞれには、前記キャリッジに対峙する部分に前記開口部が形成されていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
Priority Applications (4)
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JP2005353041A JP2007152812A (ja) | 2005-12-07 | 2005-12-07 | インクジェットプリンタ |
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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- 2005-12-07 JP JP2005353041A patent/JP2007152812A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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