JP2007152450A - 断裁包丁 - Google Patents

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尾本知将
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Abstract


【課題】 断裁包丁の刃欠けを抑制するとともに、非切削物との摩擦を抑制し、バリや削り屑の発生を抑制することで、断裁面の良品質化、作業性の向上及びコスト削減が図れる断裁包丁を提供する。
【解決手段】 断裁包丁の包丁刃先部材である刃金及び/又は樹脂に近傍する台金表面の片面又は両面に少なくとも1つ以上の溝部を設けた形態の断裁包丁とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、積み重ねられたシート、特に銀行券や諸証券類等といった高品質な貴重製品の枚葉紙を積み重ねた状態で断裁する断裁包丁に関するものである。
従来の断裁包丁には、積み重ねられた平版印刷版等のシート材を断裁する断裁包丁として、刃先形状を2段階の異なる角度より形成した断裁包丁がある(例えば、特許文献1参照。)。また、積層された金属薄板を連続断裁する断裁包丁として、包丁の刃先材質を粉末ダイス鋼で形成した断裁包丁がある(例えば、特許文献2参照。)。また、互いに伸長弾性率の異なる複数層の積層から成る積層体を断裁する断裁包丁として、包丁の刃先の形状を異なる3面の合成物とした断裁包丁がある(例えば、特許文献3参照。)。
特開2001−18190号公報 特開平11−300688号公報 特開平10−15879号公報
上述した先行技術を用いた場合、断裁包丁の刃先に切り屑が付着し難く、断裁面の質が良好となるほか、断裁包丁の刃先欠け性に優れ、断裁刃の寿命を長くすることができる。
しかしながら、先行技術は一様に良好な効果を発揮できるものの、完全に切り屑の付着を阻止することは不可能である。また、高額な粉末ダイス鋼を用いたとしても包丁刃先が欠けることもあることから、その都度、包丁交換が余儀なくされていた。特に、高品質が要求される銀行券や諸証券類の場合、わずかな断裁包丁の欠けでも、断裁面の品質を損ないかねず、刃先の欠けは即座の包丁交換となっていた。
一般的に、断裁包丁の刃先角度を鋭角(例えば、17度)に設定すると、断裁時における切り屑が発生し難いものの、包丁刃先は欠け易くなる。また、鈍角(例えば、24度)に設定すると、包丁刃先は欠け難いものの、断裁時における切り屑が発生し易くなる。このような背景において、先行技術以上に断裁包丁の刃先に切り屑が付着し難く、断裁包丁の刃先欠け性に優れた断裁包丁が求められていた。
従来の断裁包丁においては、包丁刃先と非切削物との摩擦及び包丁側面と非切削物との摩擦により、削り屑(枚葉紙においては紙粉)が発生する。これを抑制する方法として、近年、包丁刃先の角度を鋭角とする場合があるが、非切削物と接触する際の衝撃応力により、刃先が欠けてしまうことがある。
また、断裁包丁の側面を鏡面に仕上げ、非切削物との摩擦を解消しようとする場合があるが、鏡面仕上げに多大なコストを必要とするだけでなく、鏡面仕上げにしても削り屑がなくなるわけでなく、効果はわずかである。
また、断裁包丁の台金に多く貫通穴を設け、断裁包丁の側面と非切削物との接触面を最小にし、空気の流れを確保し、摩擦を抑制する場合があるが、断裁包丁の剛性を維持することが困難となり、現実的ではなかった。これらの理由により、必ずしも先行技術に移行しない現状がある。
上記のような課題を解決するための手段として、本発明は、積み重ねられたシート材を押し切る断裁包丁であって、台金に設けられた切欠部に刃金をろう付け及び/又は樹脂を接着してなる断裁包丁において、前記刃金及び/又は樹脂に近傍する台金表面の片面又は両面に少なくとも1つ以上の溝部を設けた断裁包丁である。
前記台金表面の片面又は両面に設けた少なくとも一つ以上の溝部がストライプ模様で形成されている断裁包丁である。
前記台金表面の片面又は両面に設けた少なくとも1つ以上の溝部は、前記断裁包丁刃先を基準として、前記断裁包丁のスイング降下角度と近似した勾配に設けられている断裁包丁である。
本発明による断裁包丁を発明したことにより、包丁の刃先を鋭角とした場合においても、非切削物との接触時における衝撃応力を分散できることから、刃先が欠けることが抑制され、断裁面が良品質である状態が連続的に持続する。
また、前記刃金に近傍する台金表面に設けた溝部により、非切削物との摩擦が抑制されることから、非切削物の切り屑やバリの発生が抑制され、断裁面が良品質である状態が連続的に持続する。
また、刃先に加わる衝撃応力が分散できることから、断裁包丁の長期使用が実現でき、断裁作業における作業性の向上が図れる。
さらに、本発明により断裁包丁が長期的に使用できることから、断裁包丁にかかるコストの低減化が実現できる。
この発明の実施の形態について図1を参照しながら説明する。本発明の断裁包丁(1)は、銀行券や諸証券類等が積み重ねられたシート材(8)を断裁する図示しない断裁装置に用いられ、断裁包丁の台金表面(3)に複数個の溝部(V溝部、U溝部であってもかまわない。)(4)を設けて成る断裁包丁である。
図1に示すように断裁包丁(1)は、台金(3)と超鋼材をろう付けして成る刃金(2)から構成される。本実施例で用いる断裁包丁は、長辺1560mm、短辺150mm、厚み最大14mmであり、先端へ向かうほど鋭くなっているものである。また、前記刃金(2)に近傍する台金表面(3)に1mm〜2mmの溝部(4)をα;45°の勾配を有し、ストライプ状に設けている。
図示しない断裁装置に取り付けた断裁包丁(1)は、所定の勾配をもった角度α(本実施例の場合、10°〜50°)にて降下し、下支点に到達後、再び上昇し上支点までスイングすることで、一度の断裁が実施される。断裁包丁は非切削物と接触する際に包丁刃先(9)に衝撃応力を集中的に受けることとなる。
この時、図2に示す一般的な断裁包丁(5)は包丁刃先(9)に加わる衝撃応力により、刃欠け(刃こぼれとも称す)が発生する場合があるが、本発明の断裁包丁(1)は包丁刃先(9)に加わる応力を分散させることを可能としており、包丁刃先(9)に加わった応力は、溝部(4)へ導かれるようになり、一般的な断裁包丁(5)とは異なり、刃欠けが発生し難い構造である。
図3に示すように断裁包丁(1)にかかる衝撃を測定する方法としてシートタイプの圧力測定器(プレスケール;富士フイルム社製)を断裁包丁両面に貼付し、断裁した時のプレスケールの発色状態を確認する試験を実施した。
断裁包丁(1)が受ける応力をプレスケールへの発熱として間接的に評価した。なお、プレスケールの発色は大きいほど、大きな熱が加わっていることとなる。図4(a)が一般的な断裁包丁(5)によるものであり、図4(b)が本発明の断裁包丁(1)である。試験結果からプレスケール(6)が受ける熱エネルギーは、一般的な断裁包丁(5)では刃先(9)に集中していることが確認できる。他方、本発明の断裁包丁(1)では刃先(9)への集中は少なく、溝部(4)へ導かれていることが確認できた。
図4に示すように一般的な断裁包丁(5)の発熱領域Aは、本発明の断裁包丁(1)では、発熱領域Bと溝部へ誘導された発熱領域Cに分散されたこととなる。つまり、図4から本発明の断裁包丁(1)が積み重ねられたシート材(8)を断裁するとき、断裁包丁が受ける応力の一部は溝部(4)へ導かれていることが明白である。
また、本発明の断裁包丁(1)は、包丁の剛性に影響を与えない程度(1mm〜2mm)の溝部(4)を有するものであり、溝部(4)は前記図示しない断裁面と接触せず、また空気の流れを阻害しないことで、図示しない断裁面と直接的に接触する領域が小さく、バリや切り屑が発生し難い構造である。
本発明の断裁包丁を図示しない断裁装置に取り付け、断裁作業を実施したところ、枚葉紙500枚を積み重ねた非切削物を対象として、およそ20000回の断裁を実施しても、バリ、切り屑の発生がごくわずかかであり、良好な断裁面品質が実現できた。
本発明は、断裁包丁の片面でも溝部(4)を設けることで効果を発揮することは可能であるが、両面なら更に良い。
本実施例は、多くある実施例示の一つの紹介に過ぎず、何ら限定されるものではない。
本発明の断裁包丁の概略構成図を示す。 一般的な断裁包丁の概略構成図を示す。 断裁包丁が受ける応力試験時の側面図である。 断裁時における断裁包丁に加わる発熱分布図を示す。 本発明の断裁包丁の背面図を示す。 本発明の断裁包丁の別形態の概略構成図を示す。
符号の説明
1 本発明の断裁包丁
2 刃金及び/又は樹脂
3 台金
4 溝部
5 一般的な断裁包丁
6 圧力測定器(プレスケール)
7 プレスケールの発色状態
8 積み重ねられたシート材
9 包丁刃先
α 溝部の加工勾配

Claims (3)

  1. 積み重ねられたシート材を押し切る断裁包丁であって、台金に設けられた切欠部に刃金をろう付け及び/又は樹脂を接着してなる断裁包丁において、
    前記刃金及び/又は樹脂に近傍する台金表面の片面又は両面に少なくとも一つ以上の溝部を設けたことを特徴とする断裁包丁。
  2. 前記台金表面の片面又は両面に設けた少なくとも一つ以上の溝部がストライプ模様で形成されていることを特徴とする請求項1記載の断裁包丁。
  3. 前記台金表面の片面又は両面に設けた少なくとも一つ以上の溝部は、前記断裁包丁刃先を基準として、前記断裁包丁のスイング降下角度と近似した勾配に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の断裁包丁。














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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011011272A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Canon Inc 断裁装置及び画像形成装置

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