JP2007151339A - 過熱保護装置および過熱保護方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 冷却ファンに取り込まれる雰囲気が異常に高温になった場合でも、機器の温度制御を遅延なく行い、機器や冷却ファンの熱的破壊を確実に防止する過熱保護装置および過熱保護方法を提供する。
【解決手段】 過熱保護装置は、パワー部1に送風する冷却ファン21と、冷却風温度CWTEMPを検知し、検知信号VDT2を出力する冷却風温度検知部と、検知信号VDT2またはファン回転信号FNに応じて、負荷率制御信号FLMTを出力する冷却制御部4と、負荷率制御信号FLMTに応じて、パワー部1の負荷率を25%に制限するパワー制御部3とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高温下における機器の保護に関するものであり、特に高温下においても機器が熱的な破壊に至らずに動作を継続することに資する過熱保護装置および過熱保護方法に関する。
図7に示すように、特許文献1に開示されている過熱保護装置は、入力部131からの電力をスイッチング部133によりスイッチング制御し、負荷部137に供給するパワー部103と、スイッチング部133のスイッチング動作を制御する制御部101とを備える。温度検知部121において、検知される環境温度TEMPがパワー部103の動作を制限すべき動作制限温度である場合に、制限指示部111から制限指示信号VLMTが出力される。さらに、最大電流設定部115において最大許容電流が制限されるように、最大電流設定信号VMSETが出力されてパワー部103の電流制限がなされる。また、環境温度TEMPがさらに上昇すると停止指示部113により停止指示信号VSHDNが出力され、パワー部103の動作が停止される。これにより、パワー部103の通電動作に伴う発熱量を抑制することができ、ひいては、パワー部103の熱的破壊を防止することができる。
また、図8に示すように、特許文献2に開示されている電源装置は、プロセッサユニット210と、プロセッサユニット210に電力を供給する電源部209と、プロセッサユニット210を冷却する冷却用ファン216と、冷却用ファン216の異常を検知するファン異常判定部215とを備える。冷却用ファン216に異常が発生すると、ファン異常判定部215はファン異常警報信号を、電源部209に含まれる制御回路206に出力する。制御回路206は、ファン異常警報信号を検知すると、プロセッサユニット210への電力供給を制御または停止する。これにより、プロセッサユニット210への冷却効果の減少によるプロセッサユニット210内の温度過熱異常を事前に検知し、電力供給を制御または停止することにより、プロセッサユニット210内の温度上昇を予測し、異常過熱を防止することができる。
特開2004−326497 特開平6−38357
しかしながら、特許文献1の技術において、冷却ファンに取り込まれる雰囲気が高温になる場合には、機器の温度は、高温の風の送風により、自身の電力消費による発熱温度を上回ることになり、環境温度に応じた動作制限の制御が間に合わず、温度制御の限界を超えて破損するおそれが生じる。
このような場合には、温度を検知して冷却ファンを停止し、高温の雰囲気の送風を防止することも可能ではある。仮に冷却ファンを停止したとしても、冷却ファンの停止による機器の冷却能力の低下による温度上昇に対して、温度制御が間に合わず機器の動作における温度の限界値を超えて機器が熱的破壊に至ったり、高温の雰囲気を送風する冷却ファン自身が熱的破壊に至ったりするおそれが生じ問題である。
また、特許文献2の技術では、冷却ファンの異常の発生に応じて、電力供給を制御または停止することにより、機器の温度上昇を予測し、異常過熱を防止する。しかしながら、冷却ファンに取り込まれる雰囲気が高温になる場合には、冷却ファンに異常が発生するまで、機器に高温の風が送風されることとなる。このような場合には、特許文献2の技術を用いたとしても、機器が異常に高温となり、熱的破壊に至るおそれが生じ問題である。
本発明は、前記背景技術の問題点に鑑みなされたものであり、冷却ファンに取り込まれる雰囲気が異常に高温になった場合でも、機器の温度制御を遅延なく行い、機器や冷却ファンの熱的破壊を確実に防止する過熱保護装置および過熱保護方法を提供することを目的とする。
その解決手段は、保護対象である機器に対して、冷却風を送風する冷却部と、前記冷却風の温度が、閾値温度を上回ったことを検知する冷却風温度検知部と、前記冷却部を制御し、前記冷却風温度検知部の検知結果または前記冷却部の送風能力の低下を報知する信号に応じて、負荷率制御信号を出力する冷却制御部と、前記機器の温度を検知する温度検知部と、前記負荷率制御信号に応じて前記機器の動作の上限負荷率を決定し、前記温度検知部の検知温度に応じて前記上限負荷率以下で前記機器の動作の負荷率を決定する負荷率決定部と、を備えることを特徴とする過熱保護装置。である。
また、他の解決手段は、保護対象である機器に対して、冷却風を送風する冷却部を有する機器の過熱保護方法であって、前記冷却風の温度を検知するステップと、前記冷却部の送風能力の低下を報知するステップと、前記冷却風の温度の検知結果または前記冷却部の送風能力の低下を報知する信号に応じて、負荷率制御信号を出力するステップと、前記機器の温度を検知するステップと、前記負荷率制御信号に応じて、前記機器の動作の上限負荷率を決定し、前記機器の温度検知結果に応じて前記上限負荷率以下で負荷率を決定するステップと、を備えることを特徴とする過熱保護方法である。
請求項1にかかる過熱保護装置および請求項7にかかる過熱保護方法では、冷却風温度が閾値温度を上回った場合、または、送風能力が低下した場合において、上限負荷率が決定され、この上限負荷率以下となるように、出力電力が制限される。これにより、機器における動作の出力電力の負荷率の制限にかかる制御を迅速に行うことができ、制御の遅延による機器の熱破壊を防止することができる。
また、請求項1に記載の過熱保護装置であって、前記冷却制御部は、前記冷却風温度検知部の検知結果に応じて、前記冷却部の動作を停止することを特徴とする過熱保護装置とすると良い。
あるいは、請求項7に記載の過熱保護方法であって、前記冷却風の温度の検知結果に応じて、前記冷却部の動作を停止するステップをさらに備えることを特徴とする過熱保護方法とすると良い。
請求項2にかかる過熱保護装置および請求項8にかかる過熱保護方法では、冷却風温度が閾値温度を上回る場合には冷却部が停止される。これにより、高温となった冷却風の送風に対し、温度制御の遅延による機器の熱破壊を防止することができる。また、高温の雰囲気の送風による冷却部自身の熱破壊を防止することができる。
また、請求項1に記載の過熱保護装置であって、前記上限負荷率は、あらかじめ定められた最高使用温度において、前記機器が動作可能な負荷率であることを特徴とする過熱保護装置とすると良い。これにより、負荷率が上限負荷率に制限されたとしても、最高使用温度において動作が保障されることとなる。
また、請求項1に記載の過熱保護装置であって、前記温度検知部の検知温度と、複数領域に分割された温度範囲の各々とを比較し、比較結果に応じて前記検知温度の属する前記温度範囲である検知温度範囲を決定する検知温度範囲決定部をさらに備え、前記負荷率決定部は、あらかじめ設定され互いに異なる多段階の負荷率候補のうち前記検知温度範囲決定部で決定された前記温度範囲に対応する負荷率候補と、前記上限負荷率とのうち低い方を前記負荷率として決定することを特徴とする過熱保護装置とすると良い。
請求項4にかかる過熱保護装置では、複数領域に分割された温度範囲のうち、検知温度が属する温度範囲に対応する負荷率候補と、上限負荷率とのうち低い方が負荷率として決定される。これにより、単純な比較により検知温度範囲を決定することができるため、検知温度範囲決定部を簡単な回路で構成することができる。
また、請求項4に記載の過熱保護装置であって、前記検知温度範囲決定部は、前記検知温度と前記温度範囲との各々の比較において、前記検知温度が該温度範囲の上限値未満であることを検知する第1コンパレータ、および、前記検知温度が該温度範囲の下限値以上であることを検知する第2コンパレータのうち少なくともいずれかを含み、前記第1コンパレータの検知結果および/または前記第2コンパレータの検知結果に基づき、前記検知温度範囲が決定されることを特徴とする過熱保護装置とすると良い。
請求項5にかかる過熱保護装置では、第1コンパレータの検知結果および第2コンパレータの検知結果の論理演算を行い、検知温度範囲の決定が行なわれている。これにより、コンパレータおよび論理演算回路を用いて、検知温度範囲決定部を容易に構成することができる。
また、請求項4に記載の過熱保護装置であって、前記負荷率決定部は、所定の基準電位と接地電位との間に直列接続される複数の抵抗素子と、前記検知温度範囲に応じて、前記複数の抵抗素子における接続端のうちいずれか一つを選択する接続端選択部とを含むことを特徴とする過熱保護装置とすると良い。
請求項6にかかる過熱保護装置では、所定の基準電位と接地電位との間に直列接続される複数の抵抗素子の接続点のうちいずれか一つを、検知温度範囲に応じて選択している。これにより、選択された接続点における抵抗値の按分比に応じた電圧または電流を出力することができ、この電圧または電流により、負荷率の制限を容易に行なうことができる。
本発明により、冷却ファンに取り込まれる雰囲気が異常に高温になった場合でも、機器の温度制御を遅延なく行い、機器や冷却ファンの熱的破壊を確実に防止する過熱保護装置および過熱保護方法を提供することができる。
以下、本発明の原理及び具体化した実施形態を図1〜図6を参照しつつ詳細に説明する。
図1に本実施形態の回路ブロック図を示す。DC−DCコンバータ動作を行うパワー部1と、パワー部1を冷却する冷却部2と、パワー部1の出力制御を行うパワー制御部3と、冷却部2の停止制御を行い、負荷率制御信号FLMTを出力する冷却制御部4と、冷却部2から送風される冷却風CWの温度を検知する冷却風温度検知部5とを備えている。
パワー部1は、DC−DCコンバータ動作のための電力制御を行う回路であり、負荷に対して必要な電力を供給する。入力部11から供給される電源等の電力がスイッチング部12によりスイッチング制御されて出力部14に供給される。出力部14に供給される電力は、スイッチング部12から出力部14に至る電流経路上に設けられる負荷電流検出部13において検出される。ここで、スイッチング部12におけるスイッチング制御は、後述するパワー制御部3に設けられる駆動制御部35から出力される制御信号CNTに応じて行われる。この場合、制御信号CNTは必要に応じて出力部14からのフィードバック信号FBに基づき制御される。また、負荷電流検出部13において検出される検出電流IDはパワー制御部3に出力される。
パワー部1では電力制御に伴う損失が熱となって発生する。この発熱に応じて上昇する環境温度TEMPを検知するのが温度検知部15である。電力制御がスイッチング制御により行われる場合には、スイッチング部12を構成するスイッチ素子等のスイッチング損失や導通損失が大きなものとなり、スイッチング部12での発熱が大きい場合が考えられる。この場合にはスイッチング部12の近傍に温度検知部15を配置すると好ましい。温度検知部15において検知されるスイッチング部12の近傍の環境温度TEMPは、検知信号VTD1としてパワー制御部3に出力される。
検知信号VTD1は、環境温度TEMPが高いほど高い値となる電圧値である。本実施形態では、検知信号VTD1は、環境温度TEMP=T1のとき、後述する参照電圧V0と同じ電圧となる。また、環境温度TEMP=T2のとき、後述する参照電圧V1と同じ電圧となる。また、環境温度TEMP=T3のとき、後述する参照電圧V2と同じ電圧となる。なお、T1<T2<T3とする。
なお、温度検知部15により検知される環境温度TEMPは、スイッチング部12を構成するスイッチ素子やその他の構成部品の表面温度や、これらの部品が取り付けられている放熱板等の温度である。電力制御に伴い熱損失により発熱する構成部品の温度を直接に検知することができる。
冷却部2は、パワー部1に冷却風CWを送風するための回路部である。冷却部2は、公知の冷却ファン21と、冷却ファン21に駆動するための電力を供給するドライバ部22とを備えている。冷却ファン21は、回転状態を外部に報知するための図示しないホール素子を備え、ファン回転信号FNを出力する。ドライバ部22では、後述する冷却制御部4から入力されるファン回転制御信号FCNTに応じて、冷却ファン21に対する給電が制御される。
冷却風温度検知部5では、冷却風CWの冷却風温度CWTEMPが所定の閾値温度MAXTEMPを上回るか否かが検知され、検知結果に応じた検知信号VDT2が出力される。本実施形態では、閾値温度MAXTEMPは、樹脂からなる冷却ファン21の羽根部(不図示)が融解するなど熱的な破壊に至らない温度に設定されているが、ドライバ部22の回路が熱的な破壊に至らない温度に設定してもよい。また、熱によるファンモータ磁石の減磁に関して、例えば、減磁により要求するファンモータ回転力が得られなくなる温度に設定してもよい。
冷却制御部4には、冷却ファン21からのファン回転信号FNおよび冷却風温度検知部5からの冷却風CWの温度の検知信号VDT2が入力される。また、冷却制御部4からは、負荷率制御信号FLMTおよびファン回転制御信号FCNTが出力される。
負荷率制御信号FLMTは、冷却風温度CWTEMPが閾値温度MAXTEMPを上回り、検知信号VDT2が出力される場合、もしくは、冷却ファン21の回転数が低下あるいは停止してファン回転信号FNに異常が生じる場合に出力される。
また、ファン回転制御信号FCNTは、冷却風温度CWTEMPが閾値温度MAXTEMPを上回る場合にドライバ部22に出力され、ドライバ部22において、冷却ファン21への給電が停止される。すなわち、冷却風温度CWTEMPが閾値温度MAXTEMPを上回るような高温となる場合には、冷却ファン21への給電が停止され、パワー部1への送風が停止される。
パワー制御部3は、パワー部1の動作を制御する回路部である。スイッチング部12に対してスイッチング制御を指令する制御信号CNTは駆動制御部35から出力される。制御信号CNTは、後述するコントローラ51からの電力制御指令に基づき生成され、あるいは出力部14からのフィードバック信号FBに応じて生成される。また、駆動制御部35には、後述する負荷率決定部33から最大電流基準信号VMRFと、負荷電流検出部13からの検出電流IDとが入力される。
負荷率決定部33では、選択負荷率制限部32から入力される負荷率決定信号VT1X〜VT4Xに応じて、あらかじめ設定される0%、25%、80%および100%の負荷率候補の中から決定され、最大電流基準信号VMRFとして出力される。選択負荷率制限部32では、冷却制御部4からの負荷率制御信号FLMTに応じて、負荷率の上限値の決定が行なわれる。また、検知温度範囲決定部31には、温度検知部15からの環境温度TEMPの検知信号VDT1が入力される。さらに、検知温度範囲決定部31では、検知信号VDT1と、所定の温度範囲に応じた参照電圧V0〜V2とが比較され、比較結果に応じて、第1検知温度範囲信号VT1〜第4検知温度範囲信号VT4のいずれか一つにハイレベルが出力される。
さらに、パワー制御部3について、図2〜図5を参照して詳細に説明する。
図2は、検知温度範囲決定部31、選択負荷率制限部32および負荷率決定部33を詳細に示す回路図である。
検知温度範囲決定部31は、コンパレータCP11,CP12と、ウインドウコンパレータWCP11,WCP12とを備えている。
図3にウインドウコンパレータWCP11(WCP12)の等価回路の回路図を示す。ウインドウコンパレータWCP11(WCP12)は、コンパレータCP41,CP42と、ANDゲートAND41とを備える。コンパレータCP41には、非反転入力に上限入力端子Uが、反転入力に入力端子INが接続されている。また、コンパレータCP42には、非反転入力に入力端子INが、反転入力に下限入力端子Lが接続されている。ANDゲートAND41には、コンパレータCP41およびCP42の出力がそれぞれ接続されている。
コンパレータCP41では、入力端子INのレベルが上限入力端子Uのレベルを下回る場合にハイレベルが出力される。また、コンパレータCP42では、入力端子INのレベルが下限入力端子Lのレベルを上回る場合にハイレベルが出力される。従って、ウインドウコンパレータWCP11では、入力端子INのレベルが上限入力端子Uのレベルを下回り、かつ、下限入力端子Lのレベルを上回る場合に出力端子OUTからハイレベルが出力されることとなる。言い換えると、下限入力端子Lから上限入力端子Uに至る範囲のレベルに、入力端子INのレベルがあるとき出力端子OUTからハイレベルが出力されることとなる。
次いで、図2に戻り、検知温度範囲決定部31について説明を続ける。
コンパレータCP11において、非反転入力には検知信号VDT1が接続され、反転入力には参照電圧V2が接続されている。ウインドウコンパレータWCP11において、上限入力端子Uには参照電圧V2が接続され、入力端子INには検知信号VDT1が接続され、下限入力端子Lには参照電圧V1が接続されている。ウインドウコンパレータWCP12において、上限入力端子Uには参照電圧V1が接続され、入力端子INには検知信号VDT1が接続され、下限入力端子Lには参照電圧V0が接続されている。コンパレータCP12において、非反転入力には参照電圧V0が接続され、反転入力には検知信号VDT1が接続されている。ここで、参照電圧V0〜V2は、それぞれの電圧レベルが異なり、V0<V1<V2の関係を有する参照電圧である。
従って、検知信号VDT1>参照電圧V2の場合、コンパレータCP11の出力である第4検知温度範囲信号VT4にハイレベルが出力される。また、参照電圧V2>検知信号VDT1>参照電圧V1の場合、ウインドウコンパレータWCP11の出力である第3検知温度範囲信号VT3にハイレベルが出力される。あるいは、参照電圧V1>検知信号VDT1>参照電圧V0の場合、ウインドウコンパレータWCP12の出力である第2検知温度範囲信号VT2にハイレベルが出力される。さらに、参照電圧V0>検知信号VDT1の場合、コンパレータCP12の出力である第1検知温度範囲信号VT1にハイレベルが出力される。
なお、温度検知部15における環境温度TEMPと検知信号VDT1との特性に応じて、参照電圧V0〜V2を設定することにより、複数の検知温度範囲を設定することができる。検知温度範囲決定部31では、環境温度TEMPが、このように設定された検知温度範囲のうち、いずれの検知温度範囲に属するかを決定することができる。
引き続き、図2を参照して、選択負荷率制限部32を説明する。
選択負荷率制限部32は、インバータINV21、ANDゲートAND21,AND22,AND23およびORゲートOR21,OR22を備えている。選択負荷率制限部32には、第1検知温度範囲信号VT1、第2検知温度範囲信号VT2、第3検知温度範囲信号VT3、第4検知温度範囲信号VT4および負荷率制御信号FLMTが入力される。
ANDゲートAND21およびAND22の一方の入力には、負荷率制御信号FLMTがインバータINV21を介して入力される。ANDゲートAND21の他方の入力には、第1検知温度範囲信号VT1が入力され、ANDゲートAND22の他方の入力には、第2検知温度範囲信号VT2が入力されている。従って、負荷率制御信号FLMTがローレベルの場合のみ、第1検知温度範囲信号VT1および第2検知温度範囲信号VT2の論理値が、第1負荷率決定信号VT1Xおよび第2負荷率決定信号VT2Xに伝播することとなる。
また、ORゲートOR21には、第1検知温度範囲信号VT1および第2検知温度範囲信号VT2が入力されている。ANDゲートAND23には、ORゲートOR21の出力および負荷率制御信号FLMTが入力されている。また、ORゲートOR22には、ANDゲートAND23の出力および第3検知温度範囲信号VT3が入力されている。これにより、負荷率制御信号FLMTがハイレベルの場合には、第1検知温度範囲信号VT1、第2検知温度範囲信号VT2または第3検知温度範囲信号VT3のレベルが、第3負荷率決定信号VT3Xに伝播することとなる。また、第4負荷率決定信号VT4Xには、第4検知温度範囲信号VT4のレベルがそのまま伝播する。
図4は、選択負荷率制限部32にかかる第1検知温度範囲信号VT1〜第4検知温度範囲信号VT4、負荷率制御信号FLMTおよび第1負荷率決定信号VT1X〜第4負荷率決定信号VT4Xの真理値を示す図である。
負荷率制御信号FLMTがローレベルの場合には、第1負荷率決定信号VT1X〜第4負荷率決定信号VT4Xには、第1検知温度範囲信号VT1〜第4検知温度範囲信号VT4のレベルがそのまま出力される。
一方、負荷率制御信号FLMTがハイレベルの場合には、第1検知温度範囲信号VT1または第2検知温度範囲信号VT2がハイレベルの場合には、それらのレベルは伝播せずに、第3負荷率決定信号VT3Xがハイレベルにされる。なお、第4検知温度範囲信号VT4がハイレベルの場合には、負荷率制御信号FLMTのレベルとは無関係に、第4負荷率決定信号VT4Xにハイレベルが出力される。
次いで、負荷率決定部33について説明する。
負荷率決定部33は、電源電位VPおよび接地電位GNDの間に直列接続された抵抗R31〜R34と、一端が接地電位GND〜抵抗R31〜R34における各々の接続点TP1〜TP4に、他端が接地電位GNDに接続されたスイッチSW31〜SW34とを備えている。スイッチSW31〜SW34は、それぞれ、第1負荷率決定信号VT1X〜第4負荷率決定信号VT4Xにより、導通が制御されている。これにより、最大電流基準信号VMRFには、スイッチSW31〜SW34の導通により決定される抵抗R31〜R34の按分比に応じた電圧が出力される。
具体的には、検知温度範囲信号TnX(n=1〜4)がハイレベルの場合の最大電流基準信号VMRFをVMRF(n)とするとき、VMRF(1)=(R31+R32+R33)/(R31+R32+R33+R34)*VP、VMRF(2)=(R32+R33)/(R32+R33+R34)*VP、VMRF(3)=R33/(R33+R34)、VMRF(4)=0となる。
なお、本実施形態では、パワー部1の負荷率について、VMRF(1)の場合には負荷率が100%、VMRF(2)の場合には負荷率が80%、VMRF(3)の場合には負荷率が25%、VMRF(4)の場合には負荷率が0%となるように動作する。各負荷率は、最大電流基準信号VMRFに比例して決定されるため、VMRF(1):VMRF(2):VMRF(3):VMRF(4)=100:80:25:0となるように、抵抗R31〜R34が設定されている。
次いで、駆動制御部35について、図5を参照して説明する。
駆動制御部35は、パワー部1の負荷電流検出部13により検出される検出電流IDの入力端子に抵抗素子R41およびR42の一端子が接続されている。抵抗素子R41の他端子は接地電圧に接続され、抵抗素子R42の他端子は、他端子が接地電圧に接続されているコンデンサ素子C41と抵抗素子R43に接続されている。抵抗素子R43は抵抗素子R44を介して接地電圧に接続されている。入力される検出電流IDは抵抗素子R41に流れ電圧値に変換された後、抵抗素子R42を介してコンデンサ素子C41に検出電圧VIDとして保持される。検出電流IDはパワー部1におけるスイッチング制御に伴い所定周期で変化する電流であり、抵抗素子R41により変換された電圧値も周期的に変化するが、抵抗素子R42およびコンデンサ素子C41を介して積分された上でコンデンサ素子C41に保持される検出電圧VIDは検出電流IDが平均化された電圧値となる。この平均化された検出電圧VIDは、抵抗素子R43、R44により分圧され、後述のコントローラ51のコントロール端子ICTRLに入力される。
駆動制御部35は、コントローラ51を備えている。パワー部1からのフィードバック信号FB等が、コントローラ51のコントロール端子VCTRLまたはフィードバック端子FBに入力される。コントロール端子ICTRLに入力される検出電流IDを示す電圧と、コントロール端子VCTRLに入力されるフィードバック信号FB(出力電圧)の値に応じて、パワー部1のスイッチング制御を行う制御信号CNTが出力される。
負荷率決定部33からの最大電流基準信号VMRFは、コントローラ51の電流制限端子MAXに接続されている。コントローラ51では、検出電流IDを示すコントロール端子ICTRLに入力される電圧と、最大電流基準信号VMRFを示す電流制限端子MAXに入力される電圧が比較される。電流制限端子MAXに入力される電圧より、コントロール端子ICTRLに入力される電圧が高くなるとコントローラ51は出力電力を制限するように(決定された負荷率となるように)スイッチング制御を行う制御信号CNTが出力される。
なお、コントローラ51は、ローレベル信号の入力に対して反応する動作禁止端子INHを備えており、図示しない停止指示部からの出力信号である停止指示信号VSHDNが入力される。停止指示部は、環境温度TEMPが上昇して、所定の閾値温度を上回る場合、停止指示信号VSHDNをローレベルに反転する。この停止指示信号VSHDNのローレベルへの遷移に応じて、コントローラ51における制御信号CNTの出力動作が禁止され、パワー部1のスイッチング制御動作が停止される。
次いで、図6に基づき本実施形態における具体的な回路動作を説明する。
図6は、検出電流IDに対する出力電圧Voutの特性を示している。
実線のグラフは、負荷率100%の場合の特性を示している。すなわち、負荷率制御信号FLMTがローレベルであり、環境温度TEMPが検知温度範囲信号T1未満である場合に適用される。パワー部1は、例えば、最大電力が一定になるように制御されている。このため、検出電流IDが負荷率100%における最大電流IM(1)を下回る場合には、出力電圧Voutは、電圧VMに保たれる。一方、検出電流IDが最大電流IM(1)を上回る場合には、出力電圧Voutは、電力が電圧VM×最大電流IM(1)の関係となるような垂下特性となる。
負荷率100%の場合の特性の左側に位置する破線で示されるグラフは、負荷率80%および25%の場合の特性を示している。すなわち、負荷率80%の場合の特性は、負荷率制御信号FLMTがローレベルであり、環境温度TEMPが第1検知温度範囲信号VT1〜第2検知温度範囲信号VT2に属する場合の特性である。また、負荷率25%の場合の特性は、負荷率制御信号FLMTがローレベルでありT2<TEMP<T3の場合、もしくは、負荷率制御信号FLMTがハイレベルでありTEMP<T3の場合の特性である。負荷率が80%または25%の場合の特性は、いずれも負荷率100%の場合の特性と同様に、最大電流IM(2)またはIM(3)を上回る場合、出力電圧Voutは垂下特性を呈する。なお、T3<TEMPの場合は、負荷率0%、すなわち、パワー部1の動作が停止されるため、出力電圧Voutは0Vとなる。
以上、詳細に説明したように、本実施形態にでは、冷却ファン21は、パワー部1に対し、冷却のために送風する制御を行い、冷却風温度検知部5は、冷却風温度CWTEMPが閾値温度MAXTEMPを上回るか否かを検知し、ファン回転信号FNまたは検知信号VDT2に応じて、負荷率制御信号FLMTを出力し、パワー制御部3は、負荷率制御信号FLMTに応じて、パワー部1の出力電力の負荷率を25%に制限する。
これにより、パワー部1の出力電力の負荷率を25%とする制御を迅速に行うことができ、制御の遅延によるパワー部1の熱破壊を防止することができる。また、パワー部1が負荷率25%で動作する場合には、最高使用温度での動作が保障される。例えば、パワー部1をハイブリッド車におけるDC−DCコンバータとする場合、負荷率25%に制限される際には補機バッテリへの充電に対してのみ電力を振り分けるように外部で制御すれば、少なくとも補機バッテリ上がりを防止することができる。
また、本実施形態では、冷却制御部4は、冷却風温度CWTEMPが閾値温度MAXTEMPを上回る場合に、冷却ファン21の送風が停止される。これにより、高温となった冷却風の送風に対し、温度制御の遅延によるパワー部1の熱破壊を防止することができる。また、高温の雰囲気の送風による冷却ファン21の熱破壊を防止することができる。
なお、本実施形態において、パワー部1は機器の一例、冷却部2は冷却部の一例を示している。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態においては、パワー部1の具体例としてDC−DCコンバータを例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スイッチング制御する構成であればモータ制御等のほかの回路構成においても同様に適用することが出来ることは言うまでもない。
また、負荷率制御信号FLMTとして、ハイレベルおよびローレベルの2値信号を用いている。これに対して、例えば、冷却ファン21の回転速度に応じて変化する多値の信号を負荷率制御信号FLMTとし、一つの上限負荷率(本実施形態では25%)で制限するのではなく、負荷率制御信号FLMTの値に応じて複数の上限負荷率に制限する方式としてもよい。
本実施形態の構成を示す回路ブロック図である。 検知温度範囲決定部および負荷率決定部の具体例を示す回路図である。 ウインドウコンパレータの等価回路の具体例を示す回路図である。 選択負荷率制限部における論理動作の真理値を示す図である。 駆動制御部の具体例を示す回路図である。 本実施形態の具体的動作を示すグラフである。 従来技術を示す回路ブロック図である。 従来技術を示す回路ブロック図である。
符号の説明
1 パワー部(機器)
2 冷却部
3 パワー制御部
4 冷却制御部
5 冷却風温度検知部
31 検知温度範囲決定部
32 選択負荷率制限部
33 負荷率決定部
35 駆動制御部
FLMT 負荷率制御信号

Claims (8)

  1. 保護対象である機器に対して、冷却風を送風する冷却部と、
    前記冷却風の温度が、閾値温度を上回ったことを検知する冷却風温度検知部と、
    前記冷却部を制御し、前記冷却風温度検知部の検知結果または前記冷却部の送風能力の低下を報知する信号に応じて、負荷率制御信号を出力する冷却制御部と、
    前記機器の温度を検知する温度検知部と、
    前記負荷率制御信号に応じて前記機器の動作の上限負荷率を決定し、前記温度検知部の検知温度に応じて前記上限負荷率以下で前記機器の動作の負荷率を決定する負荷率決定部と、
    を備えることを特徴とする過熱保護装置。
  2. 請求項1に記載の過熱保護装置であって、
    前記冷却制御部は、前記冷却風温度検知部の検知結果に応じて、前記冷却部の動作を停止することを特徴とする過熱保護装置。
  3. 請求項1に記載の過熱保護装置であって、
    前記上限負荷率は、あらかじめ定められた最高使用温度において、前記機器が動作可能な負荷率であることを特徴とする過熱保護装置。
  4. 請求項1に記載の過熱保護装置であって、
    前記温度検知部の検知温度と、複数領域に分割された温度範囲の各々とを比較し、比較結果に応じて前記検知温度の属する前記温度範囲である検知温度範囲を決定する検知温度範囲決定部をさらに備え、
    前記負荷率決定部は、あらかじめ設定され互いに異なる多段階の負荷率候補のうち前記検知温度範囲決定部で決定された前記温度範囲に対応する負荷率候補と、前記上限負荷率とのうち低い方を前記負荷率として決定することを特徴とする過熱保護装置。
  5. 請求項4に記載の過熱保護装置であって、
    前記検知温度範囲決定部は、
    前記検知温度と前記温度範囲との各々の比較において、
    前記検知温度が該温度範囲の上限値未満であることを検知する第1コンパレータ、および、
    前記検知温度が該温度範囲の下限値以上であることを検知する第2コンパレータのうち少なくともいずれかを含み、
    前記第1コンパレータの検知結果および/または前記第2コンパレータの検知結果に基づき、前記検知温度範囲が決定されることを特徴とする過熱保護装置。
  6. 請求項4に記載の過熱保護装置であって、
    前記負荷率決定部は、
    所定の基準電位と接地電位との間に直列接続される複数の抵抗素子と、
    前記検知温度範囲に応じて、前記複数の抵抗素子における接続端のうちいずれか一つを選択する接続端選択部とを含むことを特徴とする過熱保護装置。
  7. 保護対象である機器に対して、冷却風を送風する冷却部を有する機器の過熱保護方法であって、
    前記冷却風の温度を検知するステップと、
    前記冷却部の送風能力の低下を報知するステップと、
    前記冷却風の温度の検知結果または前記冷却部の送風能力の低下を報知する信号に応じて、負荷率制御信号を出力するステップと、
    前記機器の温度を検知するステップと、
    前記負荷率制御信号に応じて、前記機器の動作の上限負荷率を決定し、前記機器の温度検知結果に応じて前記上限負荷率以下で負荷率を決定するステップと、
    を備えることを特徴とする過熱保護方法。
  8. 請求項7に記載の過熱保護方法であって、
    前記冷却風の温度の検知結果に応じて、前記冷却部の動作を停止するステップをさらに備えることを特徴とする過熱保護方法。
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