JP2007150182A - 光素子用ステムとこれを用いた光半導体装置 - Google Patents

光素子用ステムとこれを用いた光半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】リード電極周縁の突起部との干渉をなくし、高周波伝播損失が少なく、安価な光素子用ステムを構成する。
【解決手段】この発明に係る光素子用ステムは、アイレット12のパッケージ側表面12aの一部にパッケージ側表面12aよりも高くなった台状部20を設け、このアイレット12の台状部20の表面上にブロック22を配設し、ブロック22の光素子載置面22aを台状部20の側面よりも庇状に突出させ、アイレット12の透し孔24に挿入して封止したリード電極14に近接させるとともに、ブロック22の光素子載置面22aに高周波線路基板38を配設し、この高周波線路基板38のAu膜44とリード電極14とを電気的に接続したものである。
【選択図】図6

Description

この発明は、光素子用ステムとこれを用いた光半導体装置に係り、特に光通信などにおいて使用される高周波信号を受発信する光素子を載置する光素子用ステムとこれを用いた光半導体装置に関するものである。
近年、通信のブロードバンド化が進展し、光ファイバを用いた公衆通信網の普及に伴って、安価に大量の情報を伝送することが益々求められている。この様な要請に応じて伝送される情報量の増大を図るためには、伝送速度を高めることが必要であり、伝送速度は600Mbpsから2.5Gbpsへ、さらには10Gbpsへと次第に高速化されている。
このような光通信用デバイスの通信速度向上を背景として、光通信網が幹線系だけではなく、オフィスや家庭などのアクセス系まで市場が広がり、光送受信器に用いられる発光・受光デバイスは高速かつ安価で効率の高いものが求められている。
光デバイスの多くは、コストを安価に保つために同軸形状をした安価なキャン(CAN)パッケージが用いられている。そしてこのようなキャンパッケージにおいても高周波伝播損失の少ないパッケージ構造が求められている。
キャンパッケージの本体はステムと呼ばれ、そのステムはアイレットと呼ばれる金属製の円盤とこのアイレットに設けられた複数の透し孔に封止ガラスによって封止された電気信号を伝播するための棒状の数本のリード電極とアイレットの円盤面上に載置され光素子が接着されるブロックと呼ばれるヒートシンクとで構成されている。
高周波伝播損失をできるだけ少なくするためには、光素子とリード電極との接続をできるだけ短いリード線で行うことが必要である。このためにブロックの一側面上にサブマウントを配置し、このサブマウントの中央部付近に光素子を接着する。またこの光素子の両側または片側のサブマウント上には信号線路が設けられており、光素子の電極と信号線路とを短いリード線で接続するとともに信号線路とリード電極ともまた短いリード線で接続することにより、光素子とリード電極との接続の間での高周波伝播損失を出来るだけ少なくしている。
しかしながら、リード電極に信号が伝播する時の高周波伝播損失を考えると、アイレットの透し孔とリード電極とのガラス封止部における高周波伝播損失はそこにおけるインピーダンスマッチングを適正に行うことにより出来るだけ少なくされているが、アイレットから突出したリード電極の部分ではインピーダンスマッチングを適正に行われ難い場合があった。
リード電極とGNDとなるブロックとの間は比誘電率の小さな空気を介して隔離されているために、アイレットの表面から突出したリード電極の突出部分における高周波伝播損失を出来るだけ少なくするためには、リード電極とブロックとが互いに接触しないでかつ出来るだけ接近するように配置することが必要である。
しかしリード電極とアイレットとはその高周波伝播損失を小さくするために、透し孔に設けられた封止ガラスをアイレットの円盤面と同一平面になるまで透し孔に注入し固体化される。このとき液状の封止ガラスは、リード電極の表面との接触部において、その表面張力により引き上げられ、リード電極の材料のぬれ性に応じたメニスカスを形成し、このメニスカスを保ったままで固体化される。
このために、ブロックをリード電極に近づけたとしても、封止ガラスのメニスカスにより形成されたリード電極周縁の突起部との干渉が生じ、ブロックとリード電極との距離を十分小さくできない場合が生じ、信号の伝送速度が高くなるにつれて高周波伝播損失が大きくなる場合があった。
このようなリード電極とブロックとを所定のインピーダンスに近づけかつリード電極を封止する封止ガラスのメニスカスによる突起部とブロックとの干渉を避ける方法の公知例として、リード電極を貫通させるブロックの同軸孔はアイレットの透し孔よりも小さい径にして形成し、ブロックの同軸孔とアイレットの透し孔とが連結する部位では、ブロックの同軸孔の内面をテーパ面に形成してメニスカスによる突起部との干渉を避けるようにした例が開示されている(例えば、特許文献1 [0009]〜[0013]、ならびに図1、図2及び図3参照)。
また他の公知例としては、アイレットに相当するメタルウォールに透孔を設け、この透孔の外端を大径とし透孔の内端を小径としてこの透孔にリードを挿通させるとともに、透孔内端と透孔外端との境界部に、その境界部に開口する透孔内端の開口部を覆う封止板を設け、透孔外端にガラスを用いて封着しすることにより、リード周囲面にガラスが付着することを防いだパッケージの同軸線路の例がある(例えば、特許文献2 [0035]〜[0042]、ならびに図2参照)。
さらにまた他の公知例として、半導体レーザダイオードの固定面の下方に、ステムベース上に固定されるフォトダイオードの少なくとも一部が入り込む大きさの凹段差を有するステムブロックをステムベースと一体的に形成することが開示されている(例えば、特許文献3)。
さらにまた他の公知例として、ステムに誘電体でマウントされた信号ピンをステム表面に設けられたマイクロストリップ差動線路基板のストリップ差動信号線にロウ付けする例があり、この場合には信号ピンをマウントする誘電体の表面はステム表面よりも低い位置に形成されている(例えば、特許文献4 [0049]〜[0051]、ならびに図5、図6参照)。
特開2004−127963号公報 特開平6−29451号公報 特開平08−125259号公報 特開2004−47830号公報
しかしながら、安価な光素子用ステムを提供するためには、その製造工程を簡単にすることがきわめて大切である。上記の公知例に示されるような、例えばアイレットに載置するブロックにおいてリード電極を貫通させる同軸孔を設けリード電極との間隔を精度良く確保したり、さらには同軸孔の内面をテーパ面に形成するなど複雑な形状のブロックを形成することは製造コストの上昇につながるものである。
同様に内径の異なる段付き孔を形成し透孔内端と透孔外端との境界部に封止板を設けることや、凹段差を有するステムブロックをステムベースと一体的に形成することなども製造コストの上昇につながり、場合によっては安価な光素子用ステムの提供が困難なるなどの問題があった。
この発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、第1の目的は高周波伝播損失が少なく安価な光素子用ステムを構成することであり、第2の目的は高周波伝播損失が少なく安価な光半導体装置を提供することである。
この発明に係る光素子用ステムは、互いに対向する第1の主面と第2の主面とを有し、この二つの主面を貫通する透し孔と第1の主面の一部に第1の主面よりも高くなった台状部とを有する基板と、この基板の透し孔に挿入され、絶縁体により透し孔の内面と固着されかつ封止されるとともに基板の第1の主面側および第2の主面側に突出したリード電極と、基板の台状部表面上に配設され、リード電極の側面に対向する一側面を有し、この一側面がリード電極の側面に近接するとともに一側面が上記台状部の側面よりも庇状に突出した台座と、この台座の一側面上に配設された誘電体基板とこの誘電体基板の表面上に配設された信号線路とを有し、リード電極と台座との間に配設されるとともにリード電極と信号線路とが電気的に接続された高周波線路基板と、を備えたものである。
この発明に係る光素子用ステムにおいては、基板の第1の主面よりも高くなった台状部を有し、この台状部の上に載置された台座の一側面が台状部の側面よりも庇状に突出しているので、封止ガラスのメニスカスにより形成されたリード電極周縁の突起部と台座との干渉なしに台座の一側面をリード電極に適切に近接させることが出来る。しかも基板に台状部を設ける加工は簡単で、台座の方には複雑な加工を要しない。このため製造コストを低く抑えることが出来る。さらにリード電極と高周波線路基板の信号線路とが電気的に接続されているのでインピーダンス整合の最適化を行いやすい。延いては高周波伝播損失が少なく安価な光素子用ステムを構成することが出来る。
以下の説明においては、光素子用ステムの一例として半導体レーザ用のステムを例にとって説明するが、他の例として受光素子や他の発光素子などに用いてもよい。
実施の形態1.
図1はこの発明の一実施の形態に係るレーザダイオード(以下、LDという)用ステムの正面図である。図2は図1に示されたLD用ステムの平面図である。図3は図2のIII−III断面におけるLD用ステムの断面図である。以下の図において同じ符号は、同じものか相当のものであることを示す。
図1に示されるように、LD用ステム10は、基板としてのアイレット12、このアイレット12の第1の主面としてのパッケージ側表面12aと第2の主面としての外側表面12bとを貫通し、パッケージ側表面12aの側と外側表面12bの側に突き出た複数本の棒状のリード電極14および16、アイレット12の外側表面12bに接合された接地リード18を備えている。さらにLD用ステム10は、そのアイレット12のパッケージ側表面12aの一部がパッケージ側表面12aよりも寸法h1だけ高くなった台状部20を備え、この台状部20の表面上に台座としてのブロック22を備えている。
アイレット12、リード電極14、16、および接地リード18、およびブロック22は、例えばコバール(鉄・ニッケル・コバルト合金)で形成されている。
アイレット12は図2に示されるように、例えば直径がおおよそ5mmの円盤状をなしており厚みが0.7mm〜1.5mm程度で、図1に示された台状部20のパッケージ側表面12aからの高さh1はおおよそ0.3〜0.4mm程度である。リード電極14、16は直径がおおよそ0.4〜0.5mm程度の円柱状をなしている。
このような台状部20を備えたアイレット12はプレス成形により容易に製造することが可能で、量産性に優れ製造コストを低く抑えることが出来る。
図2に示されるように、アイレット12の円盤面であるパッケージ側表面12aと外側表面12bに直交しかつアイレット12を貫通する透し孔24が設けられ、この透し孔24にリード電極14、16が挿入され、絶縁体としての封止ガラス26で固着され、封止されている。
透し孔24の直径はおおよそ1mm程度で、リード電極14、16の直径、封止ガラス26の比誘電率によってリード電極14、16が封止ガラス26によって封止されている部分でのインピーダンス整合が適正に行われ高周波伝播損失が少なくなるように透し孔24の直径が決定される。
ブロック22は、その一側面としての光素子載置面22aがリード電極14、16の円筒面である側面と互いに対向するように設置される。この実施の形態のLD用ステム10においては、パッケージ側表面12aから突出したリード電極14、16の突出部分は光素子載置面22aに接着されるLDとできるだけ短いワイヤで接続できるようにブロック22の高さの半ばを越える程度の高さを有している。
そして光素子載置面22aとリード電極14、16の側面とは接触しないようにして、光素子載置面22aとリード電極14、16の側面との距離sを出来るだけ小さくすることが望ましい。これは光素子載置面22aとリード電極14、16の側面との間には空気のみが存在し、その比誘電率が封止ガラス26に比べて小さいので、特に信号の伝播速度が10Gbpsになると高周波伝播損失を少なくするためには、距離sは0.4mm以下にすることが望ましい
図3から分かるように、透し孔24に隣接するアイレット12の台状部20の側面28は二つの透し孔24の内縁から、わずかに離れている。これはプレス成形で台状部20を形成するために必要な構成である。
また台状部20の側面28は二つの透し孔24の内縁の共通接線に沿って延在している。ただし、アイレット12の台状部20の側面は必ずしも透し孔24の内縁の共通接線に沿って延在する必要はなく、この台状部20の上にブロック22が安定して載置できればよい。
また図3から分かるように、リード電極14を封止する液状の封止ガラス26は透し孔24の長さ一杯に満たされる。このために封止ガラス26はリード電極14の表面との接触部においてその表面張力により引き上げられ、リード電極14の材料のぬれ性に応じたメニスカスを形成し、このメニスカスを保ったままで固体化され、パッケージ側表面12aよりも盛り上がった突起部30を形成する。
しかしながらLD用ステム10においては、ブロック22は台状部20の表面上に載置されているので、ブロック22の光素子載置面22aが台状部20の側面28より庇状に突出させることが可能である。このためブロック22は、封止ガラス26の突起部30との干渉することなしに、リード電極14との距離が適切になるように近接させることができる。光素子載置面22aとリード電極14の側面との距離sは、例えば信号の伝播速度が10Gbpsになった場合において必要とされる0.4mm以下に近接させることが可能となる。これはリード電極16とブロック22の側面22aとにおいても同様である。 なお、ブロック22と台状部20の表面とは、例えばロウ材により接合されている。
このLD用ステム10においては、アイレット12のパッケージ側表面12aに台状部20を有し、この上にブロック22が載置され、ブロック22の側面22aが台状部20の側面28より庇状に突出し、リード電極14、16にブロック22の側面22aを適切に近接させることが出来る。
このためにパッケージ側表面12aに突出しているリード電極16のインピーダンスが適切に整合され、パッケージ側表面12aに突出しているリード電極16における高周波伝播損失を少なくすることが出来る。
加えてブロック22の光素子載置面22aは台状部20の側面28より庇状に突出させることが出来るので、ブロック22が封止ガラス26の突起部30との干渉することなしに、パッケージ側表面12aに突出しているリード電極16とブロック22とを近接させることができる。よって透し孔24の長さ一杯に透し孔24に封入ガラスを注入することが可能で、リード電極14,16とアイレット12との高周波伝播損失を適切に抑制することができる。
さらにパッケージ側表面12aに台状部20を設けるという簡単な構成を採用することにより、アイレット12はプレス成形により容易に製造することが可能で、量産性に優れ製造コストを低く抑えることが出来るので、LD用ステム10は安価に提供できる。
以上のように、この実施の形態に係る光素子用ステムは、互いに対向する第1の主面と第2の主面とを有し、この二つの主面を貫通する透し孔と第1の主面の一部に第1の主面よりも高くなった台状部とを有する基板と、この基板の透し孔に挿入され、絶縁体により透し孔の内面と固着されかつ封止されるとともに基板の第1の主面側および第2の主面側に突出したリード電極と、基板の台状部表面上に配設され、リード電極の側面に対向する一側面を有し、この一側面がリード電極の側面に近接するとともに一側面が上記台状部の側面よりも庇状に突出した台座と、を備えている。
このため、この実施の形態に係る光素子用ステムにおいては、基板の第1の主面よりも高くなった台状部を有し、この台状部の上に載置された台座の一側面が台状部の側面よりも庇状に突出しているので、封止ガラスのメニスカスにより形成されたリード電極周縁の突起部と台座との干渉なしに台座の一側面をリード電極に適切に近接させることが出来る。しかも基板に台状部を設ける加工は簡単で、台座の方には複雑な加工を要しない。このため製造コストを低く抑えることが出来る。延いては高周波伝播損失が少なく安価な光素子用ステムを構成することが出来る。
実施の形態2.
図4はこの発明の一実施の形態に係るLD用ステムの正面図である。図5は図4に示されたLD用ステムの平面図である。図6は図5のVI−VI断面におけるLD用ステムの断面図である。
図4に示されるように、LD用ステム36は、基本的には実施の形態1のLD用ステム10と同様の構造をしている。このLD用ステム36がLD用ステム10と異なる第1の態様は、LD用ステム10においては、アイレット12のパッケージ側表面12aから突出したリード電極14、16の突出部分がブロック22の高さの半ばを越える程度の高さを有しているのに対して、このLD用ステム36においてはパッケージ側表面12aから突出したリード電極14、16の突出部分37の、アイレット12のパッケージ側表面12aからの高さが台状部20の高さをわずかに超える程度の高さしか有していないことである。
LD用ステム36がLD用ステム10と異なる第2の態様は、ブロック22の光素子載置面22a上に高周波線路基板38,40を設け、パッケージ側表面12aから突出したリード電極14、16の突出部分37の側面とブロック22の光素子載置面22aとの間に高周波線路基板38,40を挟んでに相互に個別に接触させたことである。
LD用ステム36のその他の構成はLD用ステム10と同様である。
図7はこの発明の一実施の形態に係るLD用ステムに用いられる高周波線路基板の平面図である。図8は図7のVIII−VIII断面における高周波線路基板の断面図である。
図7および図8において、高周波線路基板38は誘電体基板42として、例えばアルミナとか窒化アルミが用いられ、この誘電体基板42の表面に、例えばスパッタで形成された信号線路としてのAu膜44が配設されている。信号線路44の幅wはリード電極の直径が0.4mm〜0.5mm程度であるのでこれに対応させて0.6mm〜0.8mm程度である。また誘電体基板42の厚みtは信号線路44の幅寸法、および誘電体基板の材料の比誘電率により定められるが、信号線路44の幅寸法が0.6mm〜0.8mmの場合、おおよそ0.1mm〜0.2mm程度である。高周波線路基板38の長さは、ブロック22の寸法により適宜定められる。ここでは高周波線路基板38について説明したが高周波線路基板40でも同様である。
図4、図5及び図6に示されるように、高周波線路基板38,40は、各々が個別にリード電極14、16の突出部分37にAu膜44が対向するようにブロック22の光素子載置面22a上に配置され、その裏面の誘電体基板42がブロック22の光素子載置面22aに接着されている。高周波線路基板38,40のAu膜44はリード電極14、16の突出部分37と接触している。さらにこの実施の形態のように電気的な接続をより安定させるためにリード電極14、16の突出部分37とAu膜44とが半田46(または金バンプなど)により接合してもよい。
ブロック22の光素子載置面22aは、実施の形態1のLD用ステム10における場合と同様に、台状部20の側面28より庇状に突出しており、このためブロック22が封止ガラス26の突起部30との干渉することなしに、高周波線路基板38,40のAu膜44はパッケージ側表面12aから突出したリード電極14、16の突出部分37と接触させることができる。
LD用ステム36では、パッケージ側表面12aから突出したリード電極14、16の突出部分37をLD用ステム10の場合に比べてかなり短くし、さらに高周波線路基板38,40のAu膜44とリード電極14、16の突出部分37とを直結しているので高周波伝播損失を抑制する効果のバラツキが少なく、安定的に高周波伝播損失を少なくすることができる。
加えて、実施の形態1のLD用ステム10と同様に、ブロック22の光素子載置面22aは台状部20の側面28より庇状に突出させることが出来る。このためにブロック22が封止ガラス26の突起部30との干渉することなしに、インピーダンス整合が適切に行われるように誘電体基板42の厚みが選定された高周波線路基板38,40のAu膜44はパッケージ側表面12aから突出したリード電極14、16の突出部分37と接触させることができる。このため、透し孔24の長さ一杯に透し孔24に封入ガラスを注入することができるので、リード電極14,16とアイレット12との高周波伝播損失も適切に抑制することができる。
これらの総合効果としてアイレット12のパッケージ側表面12aから突出した突出部分37に起因する高周波伝播損失を安定的に少なくできる。
さらに、パッケージ側表面12aの台状部20はアイレット12のプレス成形により簡単に製造することが可能で、量産性に優れ製造コストを低く抑えることが出来るので、LD用ステム36は安価に提供できる。
なおこの実施の形態においては、リード電極14、16の突出部分37の、アイレット12のパッケージ側表面12aからの高さが台状部20の高さをわずかに超える程度の高さしか有していないが、たとえ台状部20の高さが突出部分37の、アイレット12のパッケージ側表面12aからの高さよりも高くなったとしても、高周波線路基板38,40をアイレット12のパッケージ側表面12aの側に延長させリード電極14、16の突出部分37と互いに接触させるようにすればよいので、台状部20の高さと突出部分37の、アイレット12のパッケージ側表面12aからの高さとのどちらが高くなってもかまわない。
またこの実施の形態では高周波線路基板38,40を設けたが、場合によっては高周波線路基板38かまたは高周波線路基板40のいずれか一方を設けるだけでも良い。
以上のように、この実施の形態に係る光素子用ステムは、互いに対向する第1の主面と第2の主面とを有し、この二つの主面を貫通する透し孔と第1の主面の一部に第1の主面よりも高くなった台状部とを有する基板と、この基板の透し孔に挿入され、絶縁体により透し孔の内面と固着されかつ封止されるとともに基板の第1の主面側および第2の主面側に突出したリード電極と、基板の台状部表面上に配設され、リード電極の側面に対向する一側面を有し、この一側面がリード電極の側面に近接するとともに一側面が台状部の側面よりも庇状に突出した台座と、この台座の一側面上に配設された誘電体基板とこの誘電体基板の表面上に配設された信号線路とを有し、リード電極と台座との間に配設されるとともにリード電極と信号線路とが電気的に接続された高周波線路基板と、を備えたものである。
そして、この実施の形態に係る光素子用ステムにおいては、基板の第1の主面よりも高くなった台状部を有し、この台状部の上に載置された台座の一側面が台状部の側面よりも庇状に突出しているので、封止ガラスのメニスカスにより形成されたリード電極周縁の突起部と台座との干渉なしに台座の一側面をリード電極に適切に近接させることが出来る。しかも基板に台状部を設ける加工は簡単で、台座の方には複雑な加工を要しない。このため製造コストを低く抑えることが出来る。延いては高周波伝播損失が少なく安価な光素子用ステムを構成することが出来る。
実施の形態3.
図9はこの発明の一実施の形態に係るLD用ステムの正面図である。図10は図9に示されたLD用ステムの平面図である。図11は図10のXI−XI断面におけるLD用ステムの断面図である。
図9に示されるように、LD用ステム50は、基本的には実施の形態2のLD用ステム36と同様の構造をしている。このLD用ステム50がLD用ステム36と異なる第1の態様は、LD用ステム36においてはアイレット12のパッケージ側表面12aから突出したリード電極14、16の突出部分37がアイレット12のパッケージ側表面12aから台状部20の高さをわずかに超える程度の高さを有していたのに対して、LD用ステム50においてはアイレット12のパッケージ側表面12aから突出したリード電極14、16の突出部分52が台状部20の高さよりも低い高さしか有していない点である。
さらにLD用ステム50がLD用ステム36と異なる第2の態様は、LD用ステム36が個別に高周波線路基板38,40を突出部分37の側面とブロック22の光素子載置面22aとの間に挟んで相互に接触させた構成であるのに対して、LD用ステム50では個別に高周波線路基板38,40を突出部分52の先端面に重ねて載置したことである。
LD用ステム50のその他の構成はLD用ステム36と同様である。
図9、及び図11において示されるように、アイレット12のパッケージ側表面12aから突出したリード電極14、16の突出部分52の高さh2は台状部20の高さh1よりも低い高さを有し、h2は例えば0.1mm程度である。このh2が0.1mm程度という値は、透し孔24の長さ一杯に透し孔24に封入ガラスを注入しても表面張力により突出部分52の先端面を越えて封止ガラス26が引き上げられない程度の高さである。
高周波線路基板38,40は、各々が個別にリード電極14、16の突出部分52の先端面と重なり、先端面上に載置されるように、ブロック22の光素子載置面22aに接着されている。そして突出部分52の先端面と高周波線路基板38,40のAu膜44とが例えば半田46(または金バンプなど)により接合されている。
LD用ステム50では、パッケージ側表面12aから突出したリード電極14、16の突出部分52はLD用ステム36の突出部分37に比べてさらに短くなっている。このために、LD用ステム50の突出部分52における高周波伝播損失はLD用ステム36の突出部分37に比べてさらに少なくなっている。
またリード電極14、16の突出部分52が高周波線路基板38,40のAu膜44と、例えば半田46により接合されているので、高周波伝播損失を抑制する効果のバラツキが少なく、LD用ステム36よりもさらに安定的に高周波伝播損失を少なくすることができる。
加えて、LD用ステム36と同様に、ブロック22が封止ガラス26の突起部30と干渉することなしに、高周波線路基板38,40をリード電極14、16の突出部分52の先端面と重ねることができる。このために透し孔24の長さ一杯に透し孔24に封入ガラスを注入することができるので、リード電極14,16とアイレット12との高周波伝播損失を適切に抑制することができる。加えてリード電極14,16の先端部分が台状部20の高さよりも低い場合には、リードと干渉することなく光素子載置面22aをプレスすることにより位置矯正することができる。このプレスによる位置矯正によって光素子載置面22aの位置精度ばらつきを向上させることができ、また、このプレスによって光素子載置面22aの凹凸を矯正することもできるので、部品の安定実装が可能となる。
これらの総合効果としてアイレット12のパッケージ側表面12aから突出した突出部分52に起因する高周波伝播損失を安定的にさらに少なくできる。
さらにまたブロック22の光素子載置面22aは台状部20の側面28より庇状に突出させることが出来るので、ブロック22が封止ガラス26の突起部30と干渉することなしに、高周波線路基板38,40をリード電極14、16の突出部分52の先端面と重ねることができるとともに、リード電極14、16の突出部分52の先端面に載置させるという工程の故に、それほど厳しい寸法精度の要求なしに高周波線路基板38,40をリード電極14、16の突出部分52の先端面に重ねて載置させることができる。このため製造上の自由度がさらに高くなるので、実施の形態2において示されたリード電極14、16の突出部分37とブロック22との間に高周波線路基板38,40を挟み込むLD用ステム36よりも安価な製造コストで製造が可能となる。
なおこの実施の形態3では、リード電極14、16の突出部分52が台状部20の高さよりも低い場合について説明したが、場合によっては台状部20の高さよりも突出部分52の、アイレット12のパッケージ側表面12aからの高さが高くなってもかまわない。
また、この実施の形態3では、LD用ステム50では個別に高周波線路基板38,40を突出部分52の先端面に重ねて載置した場合について説明したが、高周波線路基板38,40をリード電極14、16の突出部分52の先端面に重ねて載置するのではなく、先端面よりも上にあってリード電極14、16の外周の外側に、突出部分52の先端面と重ならないように配置してもかまわない。
以上のように、この実施の形態に係る光素子用ステムは、台座の一側面上に配設され誘電体基板とこの誘電体基板の表面上に配設された信号線路とを有し、前記リード電極と上記信号線路とが電気的に接続された高周波線路基板をさらに備え、第一の主面側に突出したリード電極の先端面に対向する上記高周波線路基板の側面が突出したリード電極の先端面上に配設されたものである。
また、台座の一側面上に配設され誘電体基板とこの誘電体基板の表面上に配設された信号線路とを有し、リード電極と信号線路とが電気的に接続された高周波線路基板をさらに備え、第一の主面側に突出したリード電極の先端面に対向する高周波線路基板の側面が突出したリード電極の先端面に重ねて配設されたものである。
そして、この実施の形態に係る光素子用ステムにおいては、基板の第1の主面側に突出したリード電極の高周波伝播損失を安定的にさらに少なくすることができるので、高周波伝播損失が安定的にさらに少なく、さらに安価な光素子用ステムを構成することが出来る。
なお実施の形態1から3の説明において、リード電極は2本、接地リードは1本の構成を例に説明したが、これらの本数は、ここに説明した本数には限らない。リード電極を1本にする場合もあるし、接地リードを接地しない場合もある。
実施の形態4.
図12はこの発明の一実施の形態に係る光半導体装置の正面図である。図13は図12に示された光半導体装置の平面図である。図14はこの発明の一実施の形態に係る光半導体装置の正面図である。図15は図14に示された光半導体装置の平面図である。図16はこの発明の一実施の形態に係る光半導体装置の正面図である。図17は図16に示された光半導体装置の平面図である。
なおこの実施の形態4においては光半導体装置としてLD装置を例として説明するが、受光装置や他の発光装置でもよい。
また、各LD装置に使用する光素子用ステムのパッケージ側表面12aにはパッケージ用のキャップが配設されるが、図12〜図17はこれを取り外した状態を示していて、キャップは図示していない。
図12及び図13に示された光半導体装置としてのLD装置55は実施の形態1のLD用ステム10にLDチップを搭載したものである。
図12及び図13において、LD用ステム10のブロック22の光素子載置面22aの中央部、すなわちリード電極14、16の間に挟まれ、光素子載置面22aの高さ方向の中央部に、サブマウント58が接合される。
サブマウント58にはメタライズパターン62とこのメタライズパターン62に隣接してもう一つのメタライズパターン64が配設されている。LDチップ60はメタライズパターン62の上に接着され、メタライズパターン62と電気的に接続されている。また一方LDチップ60はメタライズパターン64とはワイヤ66aで接続されている。
サブマウント58は窒化アルミやシリコンカーバイトなどで形成され、このサブマウント58のメタライズパターン62及び64は、例えばスパッタによるAu膜で形成されている。そしてサブマウント58とメタライズパターン62及び64とによりインピーダンス整合された高周波線路基板を形成している。
例えばリード電極14を低電位側とし、リード電極16を高電位側とすると、サブマウント58上に設けられたLDチップ60の高電位側端子(図示せず)とメタライズパターン64とをできるだけ短いワイヤ66aで接続することにより高周波伝播損失を少なくしている。またLDチップ60の低電位側電極(図示せず)はメタライズパターン62の上に直接導電的に接着することにより高周波伝播損失を少なくしている。
さらにメタライズパターン62とリード電極14とを、またメタライズパターン64とリード電極16とを、それぞれできるだけ短くかつ多数本のワイヤ66bで接続することにより高周波伝播損失を少なくしている。
そして、LD用ステム10ではパッケージ側表面12aに突出しているリード電極14および16のインピーダンスが適切に整合され、パッケージ側表面12aに突出しているリード電極14および16における高周波伝播損失を少なくしている。従ってLDチップ60は高周波伝播損失が少ない状態でリード電極14および16と接続されている。またLD用ステム10は安価に提供できるので、LD装置55を安価に構成することができる。
このため、LD装置55においては、LD用ステム10を用いることにより、高周波伝播損失が少なく安価な構成にすることができる。
また図14及び図15に示された光半導体装置としてのLD装置70は実施の形態2のLD用ステム36にLDチップを搭載したものである。
LD装置70においても、ブロック22の光素子載置面22aの中央部に、サブマウント58が接合され、サブマウント58にはメタライズパターン62とメタライズパターン64が配設され、メタライズパターン62上に導電的にLDチップ60が接着されるとともにLDチップ60とメタライズパターン64とはワイヤ66aで接続されている。
サブマウント58上に設けられたLDチップ60の高電位側端子(図示せず)とメタライズパターン64とをできるだけ短いワイヤ66aで接続することにより高周波伝播損失を少なくしている。またLDチップ60の低電位側はメタライズパターン62の上に直接導電的に接着することにより高周波伝播損失を少なくしている。このサブマウント58の構成はLD装置55と同様である。
さらにLD装置70においては、メタライズパターン62と高周波線路基板38とを、またメタライズパターン64と高周波線路基板40とを、それぞれ多数本のできるだけ短かいワイヤ66bで接続することにより、メタライズパターン62とリード電極14との間の高周波伝播損失およびメタライズパターン64とリード電極16との間の高周波伝播損失をさらに少なくしている。加えてLD用ステム36を用いることによりアイレット12のパッケージ側表面12aから突出した突出部分37に起因する高周波伝播損失を安定的に少なくできる。従ってLDチップ60は高周波伝播損失が少ない状態でリード電極14および16と接続されている。またLD用ステム36は安価に提供できるので、LD装置70を安価に構成することができる。
このために、LD装置70においては高周波伝播損失が安定的に少なく、安価な構成にすることができる。
また図16及び図17に示された光半導体装置としてのLD装置75は実施の形態3のLD用ステム50にLDチップを搭載したものである。
LD装置75においても、ブロック22の光素子載置面22aの中央部に、サブマウント58が接合され、サブマウント58にはメタライズパターン62とメタライズパターン64が配設され、メタライズパターン62上に導電的にLDチップ60が接着されるとともにLDチップ60とメタライズパターン64とはワイヤ66aで接続されている。
サブマウント58上に設けられたLDチップ60の高電位側端子(図示せず)とメタライズパターン64とをできるだけ短いワイヤ66aで接続することにより高周波伝播損失を少なくしている。またLDチップ60の低電位側はメタライズパターン62の上に直接導電的に接着することにより高周波伝播損失を少なくしている。このサブマウント58の構成はLD装置55と同様である。
さらにLD装置75においても、メタライズパターン62と高周波線路基板38とを、またメタライズパターン64と高周波線路基板40とを、それぞれ多数本のできるだけ短かいワイヤ66bで接続することにより、メタライズパターン62とリード電極14との間の高周波伝播損失およびメタライズパターン64とリード電極16との間の高周波伝播損失をさらに少なくしている。加えてLD用ステム50を用いることによりアイレット12のパッケージ側表面12aから突出した突出部分52に起因する高周波伝播損失を安定的にさらに少なくできる。従ってLDチップ60は高周波伝播損失が少ない状態でリード電極14および16と接続されている。また、LD用ステム50はLD用ステム36よりも安価に提供できるので、LD装置70よりもさらに安価な構成にすることができる。
このためにLD装置75においては高周波伝播損失が安定的にさらに少なく、より安価な構成にすることができる。
以上のように、この実施の形態に係る光半導体装置は、互いに対向する第1の主面と第2の主面とを有し、この二つの主面を貫通する透し孔と第1の主面の一部に第1の主面よりも高くなった台状部とを有する基板と、この基板の透し孔に挿入され、絶縁体により透し孔の内面と固着されかつ封止されるとともに基板の第1の主面側および第2の主面側に突出したリード電極と、基板の台状部表面上に配設され、リード電極の側面に対向する一側面を有し、この一側面が前記リード電極の側面に近接するとともに一側面が台状部の側面よりも庇状に突出した台座と、この台座に配設されるとともに信号端子を有しこの信号端子とリード電極とが接続された光素子と、を備え、高周波伝播損失が少なく安価な光半導体装置を提供することができる。
また、互いに対向する第1の主面と第2の主面とを有し、この二つの主面を貫通する透し孔と第1の主面の一部に第1の主面よりも高くなった台状部とを有する基板と、この基板の透し孔に挿入され、絶縁体により透し孔の内面と固着されかつ封止されるとともに基板の第1の主面側および第2の主面側に突出したリード電極と、基板の台状部表面上に配設され、リード電極の側面に対向する一側面を有し、この一側面がリード電極の側面に近接するとともに一側面が上記台状部の側面よりも庇状に突出した台座と、この台座の一側面上に配設された誘電体基板とこの誘電体基板の表面上に配設された信号線路とを有し、リード電極と台座との間に配設されるとともにリード電極と信号線路とが電気的に接続された高周波線路基板と、台座に配設されるとともに信号端子を有しこの信号端子と光素子用ステムのリード電極とが接続された光素子を備えたもので、高周波伝播損失が少なく安価な光半導体装置を提供することができる。
この実施の形態に係るLD装置、特にアイレット12のパッケージ側表面12aから突出したリード電極14、16を高周波基板38,40に半田付けしたLD用ステムを使用したLD装置のアイパターンは、アイレット12のパッケージ側表面12aに台状部20を備えていない従来のLD用ステムを使用した従来のLD装置のアイパターンに比べて、ジッタの少ないアイパターンを得ることができるという試験の結果を得ている。従ってこの実施の形態に係るLD装置においては従来のLD装置に比べてより長い伝送距離を得ることができる。
なお以上の説明では、LD装置を例として説明したが、他の発光装置や受光装置においても同様の効果を有する。
以上のように、この発明に係る光素子用ステムおよび光半導体装置は、光通信などにおいて使用される光素子用ステムとこれを用いた光半導体装置に適している。
この発明の一実施の形態に係るLD用ステムの正面図である。 図1に示されたLD用ステムの平面図である。 図2のIII−III断面におけるLD用ステムの断面図である。 この発明の一実施の形態に係るLD用ステムの正面図である。 図4に示されたLD用ステムの平面図である。 図5のVI−VI断面におけるLD用ステムの断面図である。 この発明の一実施の形態に係るLD用ステムに用いられる高周波線路基板の平面図である。 図7のVIII−VIII断面における高周波線路基板の断面図である。 この発明の一実施の形態に係るLD用ステムの正面図である。 図9に示されたLD用ステムの平面図である。 図10のXI−XI断面におけるLD用ステムの断面図である。 この発明の一実施の形態に係る光半導体装置の正面図である。 図12に示された光半導体装置の平面図である。 この発明の一実施の形態に係る光半導体装置の正面図である。 図14に示された光半導体装置の平面図である。 この発明の一実施の形態に係る光半導体装置の正面図である。 図16に示された光半導体装置の平面図である。
符号の説明
12a パッケージ側表面、 12b 外側表面、 24 透し孔、 20 台状部、 12 アイレット、 26 封止ガラス、 14、16 リード電極、 22 ブロック、 22 光素子載置面、 42 誘電体基板、 44 Au膜、 38,40 高周波線路基板、 60 LDチップ。

Claims (3)

  1. 互いに対向する第1の主面と第2の主面とを有し、この二つの主面を貫通する透し孔と上記第1の主面の一部に第1の主面よりも高くなった台状部とを有する基板と、
    この基板の透し孔に挿入され、絶縁体により上記透し孔の内面と固着されかつ封止されるとともに上記基板の第1の主面側および第2の主面側に突出したリード電極と、
    上記基板の上記台状部表面上に配設され、上記リード電極の側面に対向する一側面を有し、この一側面が前記リード電極の側面に近接するとともに上記一側面が上記台状部の側面よりも庇状に突出した台座と、
    この台座の上記一側面上に配設された誘電体基板とこの誘電体基板の表面上に配設された信号線路とを有し、上記リード電極と上記台座との間に配設されるとともに上記リード電極と上記信号線路とが電気的に接続された高周波線路基板と、
    を備えた光素子用ステム。
  2. 第一の主面側に突出したリード電極の先端面に対向する上記高周波線路基板の側面が前記先端面上に配設されたことを特徴とする請求項1記載の光素子用ステム。
  3. 請求項1または2のいずれか1項に記載の光素子用ステムの台座に配設されるとともに信号端子を有しこの信号端子と上記光素子用ステムのリード電極とが接続された光素子をさらに備えた光半導体装置。
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