JP2007149797A - トランス - Google Patents

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Takumi Watanabe
巧 渡辺
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Abstract

【課題】
従来のトランスでは、1次コイルと2次コイルの結合が悪く、それぞれのコイル間の分布容量とリーケージインダクタンスが大きく効率の良い出力が得られにくい。また、特に高圧を発生させるトランスでは1次コイルと2次コイルの巻数比が大きいため分布容量とリーケージインダクタンスによる高調波成分の影響で出力変動、電流ピークの増大等さまざまな弊害が発生するおそれがあった。
【解決手段】
本発明は、コイルを巻回する巻回部を備えるコイルボビンと、コイルボビンの巻回部に巻回される2次コイル部と、2次コイルを覆う絶縁部材の内部に1次コイルとしての導線を備える1次コイル部と、コイルボビンに挿入される磁心と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、1次コイル及び2次コイルを備えるトランスに関する。
従来、コイルボビンに1次コイルと2次コイルとをそれぞれ並べて分巻するトランス構造が知られている。また、1次ボビンに1次コイルを巻回し、その上に重ねた2次ボビンに2次コイルを巻回するトランス構造が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2000−21653号公報
近年の電子機器製品においては、高性能化、小型薄型化、低コスト化が併せ要求されており、特に携帯機器等に適合した形態として様々な電気部品とも薄型化が切望されている。なかでも、トランスは磁性材料等よりなる磁心に巻線を行うことにより構成されるのが一般的であり、他の電子部品に比較して低背化が困難で、電子機器の薄型に最も関わる部品である。また、特に高圧トランスにおいてはトランスの性能が電子機器の性能、効率、コストに関与するところが大である。
しかしながら、図2に示すように、コイルボビンに1次コイルと2次コイルとをそれぞれ並べて分巻するトランス構造には以下に述べるような課題がある。
図2はコイルボビンに1次コイルと2次コイルとをそれぞれ並べて巻回するトランスの構造を示す図である。図2において、7は磁心、8は端子、9はコイルボビン、10は1次コイル、11は2次コイル、12はテープである。コイルボビン9に1次コイル10及び2次コイル11を巻回した後、ボビンに植立された複数の端子8に各巻線を絡げはんだ付けし、外装をテープ12で巻回し、コイルボビン9の中心に設けられた孔に磁心7を挿入することで構成される。
このような構造ではボビン9に1次コイル10と2次コイル11が磁心に対して並べて巻線されることになるため、1次コイル10と2次コイル11の結合が悪く、それぞれのコイル間の分布容量とリーケージインダクタンスが大きく効率の良い出力が得られにくい。また、特に高圧を発生させるトランスでは1次コイル10と2次コイル11の巻数比が大きいため分布容量とリーケージインダクタンスによる高調波成分の影響による出力変動、電流ピークの増大等さまざまな弊害が発生するおそれがある。
一方、1次ボビンに1次コイルを巻回し、その上に重ねた2次ボビンに2次コイルを巻回するトランス構造の場合には、1次コイルと2次コイルの間の分布容量とリーケージインダクタンスを小さくし、結合を改善することはできるが以下に述べるような課題がある。
図3は1次ボビンに1次コイルを巻回し、その上に重ねた2次ボビンに2次コイルを巻回するトランスの構造を示す図である。図3において、13は磁心、14は端子、15は1次コイルボビン、16は1次コイル、17は2次コイルボビン、18は2次コイル、19はテープである。1次コイルボビン15に1次コイル16を巻回し、その上に重ねて2次コイルボビン17を配置して2次コイル18を巻回した後、ボビンに植立された複数の端子14に各巻線を絡げはんだ付けし、外装をテープ19で捲回し、1次コイルボビン15の中心に設けられた孔に磁心13を挿入することで構成される。
このような構造では結合を改善することはできるが、1次コイルボビン15と2次コイルボビン17の2つのボビンが必要となるためコスト低減が困難であり、また、それぞれのボビンの勘合作業が必要となるため組立効率の向上およびこれに伴うコスト低減の実現は困難である。
本発明は、以上のような課題を解決し、コスト低減可能なトランスを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、コイルを巻回する巻回部を備えるコイルボビンと、コイルボビンの巻回部に巻回される2次コイル部と、2次コイルを覆う絶縁部材の内部に1次コイルとしての導線を備える1次コイル部と、コイルボビンに挿入される磁心と、を備える。
また、巻線が巻回されるボビンに、2次コイルを巻回すると共にボビンに磁芯を挿入して成るトランスの巻線構造において、2次コイルをボビン巻鍔に分巻すると共に、1次コイルとし平行ビニール線等を2次コイル部を覆い被せ、平行ビニール線等の芯線を基板へ挿入しはんだ付けする構造を備える。
本発明によれば、コスト低減可能なトランスを提供することが可能になる。
本発明を実施するための形態について以下説明する。図1は本発明の実施の形態に係るトランスの構造を示している。
図1は本発明の実施の形態を示すトランスの構造を示す図であり、トランスの側面から眺めた様子を示している。図の左側はトランスの内部構造が明らかになるように断面図として示しており、右側は外部構造を示している。
図1において、1は磁心、2は端子、3はコイルボビン、4は2次コイル、5は1次コイルを内部に有する平行ビニール線、6は平行ビニール線の芯線、20は2次コイルの巻き鍔である。図1に示されるように、磁心1はコイルボビン3の中心部に空けられた孔に挿入されている。コイルボビン3には1次コイル及び2次コイルが巻回されているが、ここで特徴的なのは1次コイルと2次コイルがそれぞれ重ねて配置されていることである。即ち、コイルボビン3の巻回部に2次コイルを巻回しておき、その上に1次コイルに相当する平行ビニール線に覆われた芯線6を配置する構造となっている。つまり、コイルボビン3の巻回部において、内側に2次コイル、外側に1次コイルを重ねて配置するような構成になっている。コイルボビン3に植立された端子2には、2次コイル4の捲回された電線の両端を絡げはんだ付けされる。
以上のような構成により、1次コイルボビンが不要になるとともに1次コイルを巻線する必要がなくなり、2次コイルの巻線高さを低くする事が出来る。また、1次コイルボビンを不要にすることによるコスト低減、1次コイルの巻回作業、端子への絡げ、はんだ付け等の作業コスト低減を実現することができる。
平行ビニール線は2次コイルの巻き鍔の上、即ち2次コイルの外側に巻き鍔を介して配置されるように構成されている。この巻き鍔20は1次コイルと2次コイルの距離を確保して電気的な絶縁を図る役割を果たす。なお、ここでは巻き鍔20の高さを確保することで絶縁を確保する構成を示したが、ビニール線の被覆厚や被覆材質により絶縁を確保するように構成してもよく、この場合には巻き鍔20の高さを低く押さえて更にトランスの薄型化を図ることができるようになる。
平行ビニール線は隣接する線同士を接続する基板パターンにより接続され、芯線6が磁心1に対して巻回された1次コイルの役目を果たすような構成になっている。図4はこの平行ビニール線についてトランス上方から眺めたときの模式図を示したものである。図4からも明らかなように、それぞれの平行ビニール線は隣接する線と接続されており、トランスを覆うように上から被せたときに1次コイルとしての役割を果たすような構成となっている。平行ビニール線の端部には芯線が露出しており、基板に嵌め込むことができる構造を備えている。スイッチング電源用のトランスとして使用する場合、その末端部をそれぞれトランジスタのコレクタと入力電圧ラインに接続する事により、従来の1次コイルを絡げはんだ付けされた端子を有するトランスを基板へ搭載し、それぞれの端子をパターンでトランジスタのコレクタと入力電源ラインにはんだ付け接続するのと同様の役割となる。
1次コイルとしての役割を果たす芯線が平行ビニール線に覆われているのは、第1の理由として2次コイルは絶縁を取るためである。また、第2の理由として、平行ビニール線には一定の剛性があるため、平行ビニール線を上から纏めて覆い被せるだけで1次コイルの巻回作業と実質的に同じ作業を完了することができる。このような構成とすることで、1次コイルと2次コイルの結合を改善することが可能になる。なお、ここでは平行ビニール線を例に説明したが、1次コイルと2次コイルの絶縁を取ることができるようなものであればこれに限られず、他の材質、他の構成であっても構わないことはもちろんである。
また、図5に示すように、平行ビニール線5は、1次コイルとしての役割のほかに、芯線を挿入する基板のパターンによりベース巻線や出力検出巻線の役割も果たせる。図5では、一部の端部を出力検出、ベース、GNDに接続するように構成が示されている。このような構成とすることで、1次巻線としての役割だけでなく他の各種の巻線としての役割を兼用することができるようになり、トランスの小型化・薄型化等を図ることが可能になる。
さて、ここで本実施例に係るトランスの組立工程について説明する。組立は以下に説明する順序で行われる。
(1)コイルボビン3に2次巻線を巻回する。
(2)コイルボビン3に植立された端子2に2次コイルの巻回された電線の両端を絡げはんだ付けする。
(3)磁心1をコイルボビン3に挿入する。
(4)トランスを基板に搭載する。
(5)基板に搭載されたトランスの上から、1次コイルに相当する芯線を内部に有する平行ビニール線5を覆い被せる。
(6)平行ビニール線等の芯線6を基板へ搭載しはんだ付けする。
以上に説明した本実施例のトランスの構造およびトランスの組立工程によれば、以下に示すような効果を奏することが可能になる。
(1)1次コイルと2次コイルの重ね巻き構造のトランスが出来る為分布容量・リーケージインダクタンスが小さい結合が良く、出力効率がよく高調波成分による弊害の少ないトランスが可能となる。
(2)2次コイルの巻高さの薄型化、1次コイル用ボビンの削除を可能となり、トランスの薄型化が可能となる。
(3)1次ボビンの削除、巻回作業、絡げ、はんだ付け2次ボビンとの勘合作業等がなくなり作業コストの低減が可能となる。
(4)並行ビニール線等の被覆がトランスの外装テープの役目を兼ねる為、外装テープの削除および外装テープの捲回作業を低減出来る。
本実施例に係わるトランスの構造断面図および一部側面図図。 従来例におけるトランスの巻線構造の断面図および一部側面図。 従来例における1次コイルおよび2次コイルを重ね巻き構造の断面図および一部側面図。 本実施例のトランスを搭載する基板のパターン図例。 本実施例のトランスを搭載する基板のパターン図別実施例。
符号の説明
1…磁心、2…ボビン端子、3…コイルボビン、4…2次コイル、5…平行ビニール線、6…平行ビニール線等芯線、7…磁心、8…ボビン端子、9…コイルボビン、10…1次コイル、11…2次コイル、12…外装テープ、13…磁心、14…ボビン端子、15…1次コイルボビン、16…1次コイル、17…2次コイルボビン、18…2次コイル、19…外装テープ、20…巻き鍔。

Claims (7)

  1. コイルを巻回する巻回部を備えるコイルボビンと、
    前記コイルボビンの巻回部に巻回される2次コイル部と、
    前記2次コイルを覆う絶縁部材の内部に1次コイルとしての導線を備える1次コイル部と、
    前記コイルボビンに挿入される磁心と、を備えることを特徴とするトランス。
  2. 請求項1記載のトランスにおいて、
    前記1次コイル部の絶縁部材はビニール線であり、前記ビニール線の内部に1次コイルとしての芯線を備えることを特徴とするトランス。
  3. 請求項1記載のトランスにおいて、
    前記1次コイル部の絶縁部材は複数のビニール線を平行に並べることにより構成され、前記複数のビニール線のそれぞれに1次コイルとしての芯線を内部に備えることを特徴とするトランス。
  4. 請求項1記載のトランスにおいて、
    前記巻回部は、前記2次コイルを分巻するボビン鍔部を備え、
    前記1次コイル部は、前記ボビン鍔部の上に重ねて配置されることを特徴とするトランス。
  5. 請求項2又は3記載のトランスにおいて、
    前記芯線は前記複数のビニール線の端部において外部に露出しており、前記芯線を固定する基板を備えることを特徴とするトランス。
  6. 巻線が巻回されるボビンに、2次コイルを巻回すると共にボビンに磁芯を挿入して成るトランスの巻線構造において、2次コイルをボビン巻鍔に分巻すると共に、1次コイルとし平行ビニール線を2次コイル部を覆い被せ、平行ビニール線の芯線を基板へ挿入しはんだ付けした構造のトランス。
  7. 請求項6記載のトランスにおいて、
    上記の1次コイルとした平行ビニール線を、芯線部を基板のパターンと接続する事により、一部をベース巻線や出力検出用巻線にしたことを特徴としたトランス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017050405A (ja) * 2015-09-02 2017-03-09 株式会社三社電機製作所 コイル用支持具

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