JP2007149567A - 燃料電池システム、燃料電池システムのパージ方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】接続配管中の空気が水素生成装置内へと流入することを防止する燃料電池システムのパージ方法を提供すること。
【解決手段】原燃料と水蒸気を反応させて水素含有ガスを生成する改質部10を有する水素生成装置4、原燃料を供給するために設置されているインフラストラクチャーとしての原燃料供給配管1と水素生成装置4とを接続する接続配管2、及び水素含有ガスと酸化剤ガスを利用して発電を行う燃料電池5を有する、燃料電池システムのパージ方法であって、接続配管2と改質部10が連通していない状態で、原燃料供給配管1から供給される原燃料で接続配管2内をパージし、接続配管2内の既存ガスを燃料電池システム外部に排出するパージステップを備える、燃料電池システムのパージ方法である。
【選択図】図1
【解決手段】原燃料と水蒸気を反応させて水素含有ガスを生成する改質部10を有する水素生成装置4、原燃料を供給するために設置されているインフラストラクチャーとしての原燃料供給配管1と水素生成装置4とを接続する接続配管2、及び水素含有ガスと酸化剤ガスを利用して発電を行う燃料電池5を有する、燃料電池システムのパージ方法であって、接続配管2と改質部10が連通していない状態で、原燃料供給配管1から供給される原燃料で接続配管2内をパージし、接続配管2内の既存ガスを燃料電池システム外部に排出するパージステップを備える、燃料電池システムのパージ方法である。
【選択図】図1
Description
本発明は、炭化水素系燃料を改質して水素を含む改質ガスを生成し、その水素を用いて発電を行う燃料電池システムのパージ方法に関する。
固体高分子型燃料電池(PEFC)やりん酸型燃料電池(PAFC)の燃料には水素ガスが用いられる。水素の工業的製造法としては水の電気分解などがあり、その他には炭化水素ガス燃料を改質する水蒸気改質法、部分酸化法、両者を組み合わせたオートサーマル法などがある。
これらの改質法では、メタン、エタン、プロパン、ブタン、都市ガス、LPガス、その他の炭化水素ガス(二種類以上の炭化水素の混合ガスを含む)を改質して水素含有ガスを生成させる。
燃料が改質部へ導入され、改質部中での改質反応により水素含有な改質ガスが生成される。ここではNi系やRu系等の改質触媒が用いられるが、その触媒を機能させるには500〜700℃程度の温度が必要である。この改質部において生成する改質ガス中には未反応のメタン、未反応の水蒸気、炭酸ガスのほか、一酸化炭素(以下、COという)が副生する。このCO含有量は、改質器の性能や運転温度にもよるが、通常、8〜15%(容量、以下同じ)程度含まれている。
CO含有量が多いと、電池性能が著しく劣化するため、例えば、PEFCに供給する燃料水素中のCO含有量は50ppm(容量、以下同じ)程度が限度であり、これを越える場合、PEFCへ導入する前にできる限りCOを除去する必要がある。このため改質ガスは、この副生COを除去するためにシフト反応部へ導入される。
シフト反応部ではシフト反応(下記、式1参照)によりCOが炭酸ガスと水素に変えられる。シフト反応部を経て得られる改質ガスにおいても、COは完全には除去されず、微量のCOが含まれている。このため、空気等の酸化剤ガスを添加し、CO酸化部において、COの酸化反応(下記、式2参照)により、COを50ppm以下、好ましくは10ppm以下というように低減させる。こうして精製された水素含有ガスがPEFCの燃料極に供給される。
(式1) CO+H2O→CO2+H2
(式2) 2CO+O2→2CO2
さて、上記の水素を生成させる反応に用いられる改質、シフト、選択酸化の各触媒は、触媒によって度合いの差はあるものの、酸化されると活性を失ったり、劣化したりすることが知られている(例えば参考文献1参照)。そのため、触媒の劣化を押さえるために不活性ガスでパージしたり、温度によって燃料などでパージする起動停止方法が一般的に行われている(例えば特許文献1参照)。
J.Power.Sources 118(2003)61 特開2000−95504号公報
(式1) CO+H2O→CO2+H2
(式2) 2CO+O2→2CO2
さて、上記の水素を生成させる反応に用いられる改質、シフト、選択酸化の各触媒は、触媒によって度合いの差はあるものの、酸化されると活性を失ったり、劣化したりすることが知られている(例えば参考文献1参照)。そのため、触媒の劣化を押さえるために不活性ガスでパージしたり、温度によって燃料などでパージする起動停止方法が一般的に行われている(例えば特許文献1参照)。
J.Power.Sources 118(2003)61
燃料電池システムの運転方法に関しては、上記文献にて水素生成装置の触媒劣化を防ぐ方法が考案されており、実用化されている。しかしながら、燃料電池システムを設置する際には、既存の原燃料インフラ配管と水素生成装置を接続配管によって接続する必要があり、新たに設置した接続配管内には空気が入っていることになるため、この状態で燃料電池システムを運転すると、接続配管中の空気が水素生成装置内へ流入し、触媒を酸化、劣化させてしまう恐れがあった。
本発明の目的は、上記従来の課題を考慮し、従来に比べて触媒の酸化劣化をより一層低減できる燃料電池システム、及びそのパージ方法について提供することである。
上記課題を解決するために、第1の本発明は、
原燃料と水蒸気を反応させて水素含有ガスを生成する改質部を有する水素生成装置、前記原燃料を供給するために設置されているインフラストラクチャーとしての原燃料供給配管と前記水素生成装置とを接続する接続配管、及び前記水素含有ガスと酸化剤ガスを利用して発電を行う燃料電池を有する、燃料電池システムのパージ方法であって、
前記接続配管と前記改質部が連通していない状態で、前記原燃料供給配管から供給される前記原燃料で前記接続配管内をパージし、前記接続配管内の既存ガスを前記燃料電池システム外部に排出するパージステップを備える、燃料電池システムのパージ方法である。
原燃料と水蒸気を反応させて水素含有ガスを生成する改質部を有する水素生成装置、前記原燃料を供給するために設置されているインフラストラクチャーとしての原燃料供給配管と前記水素生成装置とを接続する接続配管、及び前記水素含有ガスと酸化剤ガスを利用して発電を行う燃料電池を有する、燃料電池システムのパージ方法であって、
前記接続配管と前記改質部が連通していない状態で、前記原燃料供給配管から供給される前記原燃料で前記接続配管内をパージし、前記接続配管内の既存ガスを前記燃料電池システム外部に排出するパージステップを備える、燃料電池システムのパージ方法である。
また、第2の本発明は、
前記燃料電池システムは、前記接続配管から排出される前記原燃料を燃焼させる燃焼部をさらに有し、
前記パージによって前記接続配管から流出する前記原燃料を、前記燃焼部にて燃焼させ排気する燃焼排気ステップを備える、第1の本発明の燃料電池システムのパージ方法である。
前記燃料電池システムは、前記接続配管から排出される前記原燃料を燃焼させる燃焼部をさらに有し、
前記パージによって前記接続配管から流出する前記原燃料を、前記燃焼部にて燃焼させ排気する燃焼排気ステップを備える、第1の本発明の燃料電池システムのパージ方法である。
又、第3の本発明は、
前記燃料電池システムは、前記接続配管から排出される前記原燃料に空気を供給する空気供給部をさらに有し、
前記パージによって前記接続配管から排出される前記原燃料を、前記空気供給部にて供給される空気により希釈して排気する希釈排気ステップを備える、第1の本発明の燃料電池システムのパージ方法である。
前記燃料電池システムは、前記接続配管から排出される前記原燃料に空気を供給する空気供給部をさらに有し、
前記パージによって前記接続配管から排出される前記原燃料を、前記空気供給部にて供給される空気により希釈して排気する希釈排気ステップを備える、第1の本発明の燃料電池システムのパージ方法である。
又、第4の本発明は、
前記水素生成装置は、前記改質部を加熱するための改質加熱部を有し、
前記改質加熱部は、前記燃焼部と兼ねられている、第2の本発明の燃料電池システムのパージ方法である。
前記水素生成装置は、前記改質部を加熱するための改質加熱部を有し、
前記改質加熱部は、前記燃焼部と兼ねられている、第2の本発明の燃料電池システムのパージ方法である。
又、第5の本発明は、
前記燃料電池システムは、前記燃料電池で発生した熱によって加熱された温水を貯める貯湯槽と、前記温水を使用する際に、必要に応じて加熱するための給湯加熱部とを有し、
前記給湯加熱部は、前記燃焼部と兼ねられている、第1の本発明の燃料電池システムのパージ方法である。
前記燃料電池システムは、前記燃料電池で発生した熱によって加熱された温水を貯める貯湯槽と、前記温水を使用する際に、必要に応じて加熱するための給湯加熱部とを有し、
前記給湯加熱部は、前記燃焼部と兼ねられている、第1の本発明の燃料電池システムのパージ方法である。
又、第6の本発明は、
前記パージステップにおいて、前記接続配管と前記燃料電池とは連通していない状態である、第1の本発明の燃料電池システムのパージ方法である。
前記パージステップにおいて、前記接続配管と前記燃料電池とは連通していない状態である、第1の本発明の燃料電池システムのパージ方法である。
又、第7の本発明は、
前記燃料電池システムは、
前記改質部に前記原燃料を供給するために、前記接続配管と接続されている原燃料供給路と、
前記接続配管及び原燃料供給路のいずれかに設けられた分岐配管と、
前記原燃料供給路側または分岐配管側のいずれかに原燃料の流路を切り替えるための流路切替ユニットと、を有し
前記接続配管と前記改質部が連通していない状態とは、前記切替弁が前記分岐配管側に切り替えられた状態である、第1の本発明の燃料電池システムのパージ方法である。
前記燃料電池システムは、
前記改質部に前記原燃料を供給するために、前記接続配管と接続されている原燃料供給路と、
前記接続配管及び原燃料供給路のいずれかに設けられた分岐配管と、
前記原燃料供給路側または分岐配管側のいずれかに原燃料の流路を切り替えるための流路切替ユニットと、を有し
前記接続配管と前記改質部が連通していない状態とは、前記切替弁が前記分岐配管側に切り替えられた状態である、第1の本発明の燃料電池システムのパージ方法である。
又、第8の本発明は、
前記改質部には、Ni系触媒が充填されている、第1の本発明の燃料電池システムのパージ方法である。
前記改質部には、Ni系触媒が充填されている、第1の本発明の燃料電池システムのパージ方法である。
又、第9の本発明は、
前記水素生成装置は、前記水素含有ガス中の一酸化炭素を水蒸気シフト反応により低減するシフト反応部を有しており、
前記シフト反応部には、Cu系触媒が充填されている、第1の本発明の燃料電池システムのパージ方法である。
前記水素生成装置は、前記水素含有ガス中の一酸化炭素を水蒸気シフト反応により低減するシフト反応部を有しており、
前記シフト反応部には、Cu系触媒が充填されている、第1の本発明の燃料電池システムのパージ方法である。
又、第10の本発明は、
前記水素生成装置は、前記水素含有ガス中の一酸化炭素を選択酸化反応により低減する選択酸化反応部を有しており、
前記選択酸化反応部には、Ru系触媒が充填されている、第1の本発明の燃料電池システムのパージ方法である。
前記水素生成装置は、前記水素含有ガス中の一酸化炭素を選択酸化反応により低減する選択酸化反応部を有しており、
前記選択酸化反応部には、Ru系触媒が充填されている、第1の本発明の燃料電池システムのパージ方法である。
又、第11の本発明は、
原燃料と水蒸気を反応させて水素含有ガスを生成する改質部、及び前記改質部に前記原燃料を供給するための原燃料供給路を有する水素生成装置と、
前記原燃料を供給するために設置されているインフラストラクチャーとしての原燃料供給配管と前記原燃料供給路とを接続する接続配管と、
前記接続配管及び原燃料供給路のいずれかに設けられた分岐配管と、
原燃料の流れる流路を、前記原燃料供給路側及び前記分岐配管側のいずれかに切り替える流路切替ユニットと、
前記水素含有ガスと酸化剤ガスを利用して発電を行う燃料電池と、
制御ユニットとを備える、燃料電池システムであって、
前記制御ユニットは、
前記流路切替ユニットにより前記流路を前記分岐配管側に切り替えることによって、前記接続配管と前記改質部が連通していない状態にし、前記原燃料供給配管から供給される前記原燃料で前記接続配管内をパージし、前記分岐配管を通じて前記接続配管内の既存ガスを前記燃料電池システム外部に排気するように制御を行う、燃料電池システムである。
原燃料と水蒸気を反応させて水素含有ガスを生成する改質部、及び前記改質部に前記原燃料を供給するための原燃料供給路を有する水素生成装置と、
前記原燃料を供給するために設置されているインフラストラクチャーとしての原燃料供給配管と前記原燃料供給路とを接続する接続配管と、
前記接続配管及び原燃料供給路のいずれかに設けられた分岐配管と、
原燃料の流れる流路を、前記原燃料供給路側及び前記分岐配管側のいずれかに切り替える流路切替ユニットと、
前記水素含有ガスと酸化剤ガスを利用して発電を行う燃料電池と、
制御ユニットとを備える、燃料電池システムであって、
前記制御ユニットは、
前記流路切替ユニットにより前記流路を前記分岐配管側に切り替えることによって、前記接続配管と前記改質部が連通していない状態にし、前記原燃料供給配管から供給される前記原燃料で前記接続配管内をパージし、前記分岐配管を通じて前記接続配管内の既存ガスを前記燃料電池システム外部に排気するように制御を行う、燃料電池システムである。
又、第12の本発明は、
第11の本発明の燃料電池システムの、前記流路切替ユニットにより前記流路を前記分岐配管側に切り替えることによって、前記接続配管と前記改質部が連通していない状態にし、前記原燃料供給配管から供給される前記原燃料で前記接続配管内をパージし、前記分岐配管を通じて前記接続配管内の既存ガスを前記燃料電池システム外部に排気するように制御を行う、制御ユニットをコンピュータにより実行させるためのプログラムである。
第11の本発明の燃料電池システムの、前記流路切替ユニットにより前記流路を前記分岐配管側に切り替えることによって、前記接続配管と前記改質部が連通していない状態にし、前記原燃料供給配管から供給される前記原燃料で前記接続配管内をパージし、前記分岐配管を通じて前記接続配管内の既存ガスを前記燃料電池システム外部に排気するように制御を行う、制御ユニットをコンピュータにより実行させるためのプログラムである。
又、第13の本発明は、
第10の本発明のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体である。
第10の本発明のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体である。
本発明によれば、従来に比べて触媒の酸化劣化をより一層低減できることが可能な燃料電池システム、及びそのパージ方法を提供することが出来る。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明にかかる実施の形態1における燃料電池システムの概略構成を示す説明図である。
図1は、本発明にかかる実施の形態1における燃料電池システムの概略構成を示す説明図である。
図1に示すように、本実施の形態1の燃料電池システムは、原燃料から水素含有ガスを生成する水素生成装置4と、生成された水素含有ガスと空気を用いて発電を行う燃料電池発電部15と、燃料電池発電部15で発生した熱を利用する貯湯ユニット6とを備えている。
又、図1において、1は家庭等にも設置されている既存の原燃料インフラ配管である。2はシステム設置時に既設原燃料配管1と水素生成装置4との間に新たに配設した新設原燃料配管である。尚、供給する原燃料としては、都市ガス、LPガスなどがあるが、本実施の形態では都市ガスを燃料として用いた。
又、水素生成装置4は、水素生成装置4内の原燃料流路48上に都市ガスに含まれている硫黄成分を除去するため、ゼオライト系の吸着剤を充填した燃料脱硫部8を有している。又、都市ガスを燃料としたため、燃料脱硫部8の下流側に燃料インフラからのガスを昇圧する昇圧ポンプ7が設置されている。この昇圧ポンプ7の下流側には、耐熱性担体であるアルミナにNiを担持した改質触媒が充填されている改質部10と、Cu−Zn系の変成触媒が充填されているシフト反応部11と、アルミナにRuを担持したCO選択酸化触媒を充填しているCO選択酸化部12が順に設置されている。又、水タンク14から改質部10に水を供給する、プランジャーポンプで構成された改質水供給部9が設置されている。又、CO選択酸化部12にCO酸化用の空気を供給するブロアで構成したCO選択酸化用空気供給部13が設置されている。又、改質部10を改質反応に適した温度に加熱するための改質加熱部23が設置されており、昇圧ポンプ7と改質部10の間の原燃料流路48上に設置された三方弁40と改質加熱部23の間が分岐配管41によって接続されている。
燃料電池発電部15は、固体高分子電解質膜を用いた燃料電池スタック16によって構成(詳細は図示せず)されている。この燃料電池スタック16を冷却するための冷却水循環部17が設置されており、パーフルオロスルホン酸樹脂膜からなる熱交換器18、冷却水温度検知器19、及び水タンク14が設けられている。又、燃料電池発電部15からのオフガスを凝縮させる凝縮装置20が設置されており、凝縮して得られた水は、スチレン系のスルホン酸基を有する強酸性カチオン交換樹脂と弱塩基性アニオン交換樹脂を含むイオン交換樹脂からなる浄水装置21を経て水タンク14へ供給される。
又、発電に用いるカソード用空気を供給するカソード用空気供給部22が設置されており、カソード用空気は、熱交換器18において加湿され、燃料電池発電部15へ供給される。又、燃料電池スタック16からのアノードオフガスは、その含有水分を凝縮装置20で凝縮された後、改質加熱部23へと供給され、改質加熱部23における燃焼用のガスとして利用される。
又、貯湯ユニット6は、熱交換器18により燃料電池スタック冷却水と熱交換した給湯水を蓄える貯湯槽24と、貯湯槽24へ給湯水を供給する給湯用水供給部26と、貯湯槽24に蓄えられた湯をユーザーに供給する出湯部27とを有している。又、貯湯槽24に蓄えられた給湯水の温度が所定よりも低い場合には、給湯水を所定の温度まで加熱して出湯するための給湯加熱部25が設置されている。
又、水素生成装置4の原燃料流路48と新設原燃料配管2との接続部56(燃料脱硫部8の上流側)の原燃料流れに対して下流側には、開閉可能な弁3が設置されている。更に、新設原燃料配管2、及び既設原燃料配管1の配管接合部には、開閉可能な弁43が設置されている。
又、弁3、三方弁40、改質加熱部23を制御する制御ユニット55が設置されている。
尚、上述した改質部10、シフト反応部11、及びCO選択酸化部12に充填されている触媒は、水素生成装置において一般的に用いられる触媒であり、同様な機能を有する他の触媒を用いても本発明による効果は変わらない。例えば、改質触媒としてはRu触媒、シフト反応触媒としてはPt系触媒やFe−Cr触媒、CO酸化触媒としてはPt触媒等も用いてもよい。
又、本発明のインフラストラクチャーとしての原燃料供給配管の一例は、本実施の形態の既設原燃料配管1に相当し、本発明の接続配管の一例は、本実施の形態の新設原燃料配管2に相当する。又、本発明の燃焼部の一例は、本実施の形態の改質加熱部23に相当する。又、本発明の分岐配管の一例は、本実施の形態の配管41に相当する。又、本発明の原燃料供給路の一例は、本実施の形態では、燃料脱硫部8及び昇圧ポンプ7が設けられている、原燃料流路48に相当する。又、本発明の流路切替ユニットの一例は、本実施の形態の原燃料流路48上に設けられた三方弁40に相当する。
次に、上記構成の本実施の形態における燃料電池発電システムの動作について説明する。
改質部に供給する燃料としては、都市ガス(主として天然ガスを意味する)、LPガスなどがあり、改質方法も、水蒸気を加える水蒸気改質、空気を加えて行うオートサーマル改質などがある。本発明は水蒸気改質に限られるものではないが、ここでは、本発明の原燃料の一例として都市ガスを水蒸気改質して改質ガスを得て燃料電池システムを動作させる場合について述べる。
燃料中の硫黄化合物を除去する必要があるために都市ガスは、燃料脱硫部8へ送られ、硫黄成分は選択的に吸着材に吸着されることにより脱硫される。改質水は水タンク14より改質水供給部9を通じて改質部10に供給され水蒸気となる。改質部10で生成された改質ガスの組成は、改質触媒の温度(650℃程度)によって多少変化するが、水蒸気を除いた平均的な値として、水素が約80%、二酸化炭素、一酸化炭素がそれぞれ約10%含まれる。この改質ガスのCO濃度を、改質部10の下流側に設置されたシフト反応部11におけるシフト反応によって0.7%以下まで低減し、次にCO選択酸化用空気供給部13から供給された空気中の酸素とCOをCO選択酸化部12において反応させることで、10ppm以下まで低下させる。
こうしてCOを除去された改質ガスは燃料電池スタック16に供給される。発電時には電気と同時に熱も発生するため、冷却水循環部17によって供給される冷却水によって燃料電池スタック16を冷却し、冷却水温度検知器19によって検知される温度が一定になるように、冷却水を増減させる。
改質部10が所定の温度に上昇すると改質反応が起こり、シフト反応部11の温度が所定の温度まで上昇すると、シフト反応部11を通過後のCO濃度が所定の値まで低下する。CO濃度が所定の濃度(本実施の形態ではCO濃度約0.7%)まで低下すると、CO選択酸化部12でCOを除去可能となる。すなわち、CO選択酸化部12通過後のCO濃度が10ppm以下となるので、燃料電池発電部15に改質ガスの供給を始めることができる。
上述した通常運転時は、既設原燃料配管1から常に空気混入のほとんどない燃料が供給されるため大きな問題は生じないが、(発明が解決しようとする課題)で述べたように燃料電池システムを設置する場合、既設原燃料配管1と水素生成装置4の間に新設原燃料配管2を新たに設ける必要があり、その新設原燃料配管2には既存ガスとしてかなりの確率で空気が混入している。そのため、燃料電池発電システムを設置後、運転前に新設原燃料配管2中の既存ガスを新設原燃料配管2から追い出すためのパージ動作を行う必要がある。
以下に、本実施の形態の燃料電池システムのパージ方法について説明する。
図1の状態に燃料電池システムを設置する。設置直後の状態では、弁43は手動で開放され、弁3は閉じられている。
本実施の形態における燃料電池システムのパージ方法において、はじめに、制御ユニット55は、水素生成装置の三方弁40を改質加熱部23側に切り替えられた状態にする。この状態では、昇圧ポンプ7と改質部10は連通していない状態である。
この状態で制御ユニット55によって弁3が開かれることにより、既設原燃料配管1から供給される本発明の原燃料の一例である都市ガスが、新設原燃料配管2へと流入する。また、制御ユニット55は、弁3、を開くと同時又は少し遅れてから、改質加熱部23の点火動作を開始する。
新設原燃料配管2に流入した都市ガスは、弁3を介して水素生成装置4内へと流入する。そして、都市ガスは三方弁40を介して改質加熱部23へと流入する。この動作が、本発明のパージ方法の一例に相当する。
そして、都市ガスが改質加熱部23に達すると、点火動作により改質加熱部23のバーナーが着火され、改質加熱部23で燃焼が開始される。
改質加熱部23でバーナの点火が検出され燃焼が始まると、制御ユニット55は弁43から改質加熱部23までが都市ガスによってパージされていると判断し、弁3を閉じ、燃料電池システムのパージ動作は終了する。
上述した都市ガスによるパージによって、新設原燃料配管2内の既存ガスに含まれる空気を、改質部10、シフト反応部11、及びCO選択酸化部12に流入させることなく燃料電池システム外に追い出すことが可能なため、空気流入による上記反応部内の触媒の酸化や劣化を防ぐことが可能となる。
又、本実施の形態の燃料電池システムは、原燃料を直接排気せずに、改質加熱部23で燃焼させ排気させる構成としており、安全性および温暖化ガス放出の観点から、より好ましい。
又、パージ動作を行わずに、設置後すぐに自動制御による通常運転を動作させた場合、新たに設けた配管内に空気が混入していると、所定時間内に改質加熱部23のバーナが着火しないため、エラーが発生し運転が停止することになるが、パージ動作を行うことにより、エラーによる運転停止を回避することが出来る。
又、本発明のパージステップにおいて、接続配管が燃料電池と連通していない状態とは、例えば、本実施の形態では三方弁40が分岐配管41側に切り替えられていることによって新設原燃料配管2内の既存ガスに含まれる空気が、燃料電池発電部15内に流入しない状態に相当し、燃料電池スタック16内のアノード電極の酸化を防ぐことが出来る。
このように、本実施の形態にかかる燃料電池システムのパージ方法は、設置後のシステムの安定な作動をさせるために有用である。
尚、改質加熱部23が着火した後、燃料電池システムの運転を停止せずに、継続して改質加熱部23に原燃料を供給することによって改質部10を加熱し、燃料電池システムの通常運転に移行しても良い。
又、本実施の形態の燃料電池システムのパージ方法では、弁3、三方弁40、及び改質加熱部23は制御ユニット55によって制御されていたが手動で行ってもよい。
又、本実施の形態のように、着火及び燃焼を検知することでパージを終了せずに、制御ユニット55により三方弁40を分岐配管41側に切替え、弁3を開けた後、新たに設置した新設原燃料配管2及び分岐配管41中の体積以上の原燃料を流通させるまで、着火後も続けてパージしてもよい。
又、本実施の形態では、新設原燃料配管2内の空気及びパージ用原燃料は、三方弁40及び分岐配管41を介して改質加熱部23へと流入していたが、図2の燃料電池システムの構成図に示すように、弁3の代わりに三方弁50を設置し、その三方弁50と改質加熱部23を分岐配管51で接続してもよい。この場合は、新設原燃料配管2内の空気及びパージ用原燃料は、この三方弁50及び分岐配管51を介して改質加熱部23へと供給される。なお、図2に示す燃料電池システムでは、制御ユニット55の代わりに三方弁50及び改質加熱部23を制御する制御ユニット58が設けられている。この原燃料流路48上に設けられた三方弁50が、本発明の流路切替ユニットの一例に相当し、本発明の分岐配管の一例は、分岐配管51に相当する。
又、本実施の形態の燃料電池システムでは、改質部10、シフト反応部11、及びCO選択酸化部12を備えているが、CO濃度低減の必要がない場合等には、シフト反応部11及びCO選択酸化反応部12が設置されていなくても良く、又、片方のみ設置されていても良い。
又、本実施の形態では、改質加熱部23にて原燃料を燃焼させ排気しているが、改質加熱部23とは別に燃焼部を備えていても良い。
尚、本実施の形態では、本発明の燃焼部として改質加熱部23を用いたが、改質加熱部以外の燃焼部であっても構わない。
又、上述の原燃料パージ動作時に、分岐配管41または51から送出されるガスに空気を供給する空気供給部を設け、この空気供給部から供給される空気により安全性の点で問題ないレベルにまでガス中に含まれる原燃料を希釈し、大気に排出するように構成しても構わない。なお、この際に上記空気供給部として燃焼部(改質加熱部23)に燃焼用空気を供給する空気供給部を用いても構わない。
又、可燃性の原燃料の排気について安全性の観点から規制のない設置環境であれば、分岐配管41よりそのまま大気に排出しても構わない。
なお、本実施の形態では、本発明の流路切替ユニットとして、三方弁40、または50を使用したが、原燃料流路48と分岐配管41または51との接続部から下流側の原燃料流路48及び分岐配管41のそれぞれに弁を設け、これらを開閉することで原燃料が流れる流路を切り替えても構わない。
また、本発明の分岐配管である分岐配管41または51と、本発明の流路切替ユニットである三方弁40または50とは、それぞれ原燃料流路48に設置されているが、新設原燃料配管2上に設けてもよく、その際には、可能な限り新設原燃料配管2内の既存ガスに含まれる空気を燃料電池システム外に排出するため、分岐配管及び三方弁を設ける位置は、新設原燃料配管2と原燃料流路48との接続部56近傍が好ましい。
(実施の形態2)
以下に、本発明にかかる実施の形態2における燃料電池システムについて説明する。図3は、本実施の形態における燃料電池システムの概略構成図である。本実施の形態における燃料電池システムは、実施の形態1と基本的構成は同じであるが、分岐配管が改質加熱部23でなく給湯加熱部25に接続されている点、及びバイパス配管47が新たに設置されている点が異なっている。そのため、本相違点を中心に説明する。
以下に、本発明にかかる実施の形態2における燃料電池システムについて説明する。図3は、本実施の形態における燃料電池システムの概略構成図である。本実施の形態における燃料電池システムは、実施の形態1と基本的構成は同じであるが、分岐配管が改質加熱部23でなく給湯加熱部25に接続されている点、及びバイパス配管47が新たに設置されている点が異なっている。そのため、本相違点を中心に説明する。
図3に示すように、本実施の形態の燃料電池システムは、実施の形態1と異なり、分岐配管42は原燃料流路48に代わり新設原燃料配管2に接続されている。又、三方弁40にはバイパス配管47の一端が接続されており、バイパス配管47の他端は、水素生成装置4と燃料電池発電部15を接続する水素含有ガス流路上に接続されている。又、制御ユニット55に代わり、弁3、弁5、三方弁40、及び給湯加熱部25を制御する制御ユニット57が設けられている。
尚、本発明の流路切替ユニットの一例は、本実施の形態の原燃料流路48上の弁3及び給湯加熱部用原燃料流路45上に設けられた弁5に相当し、本発明の分岐配管の一例は、本実施の形態の分岐配管42に相当する。そして、実施の形態1と同様に設置直後は、弁43が開放され、弁3及び弁5は閉じた状態となっている。
このような構成の本実施の形態の燃料電池システムのパージ方法について説明する。
制御ユニット57により、弁3は閉じた状態に保持されている。この状態では、新設原燃料配管2内を流れるガスは、原燃料流路48を流れない状態である。
この状態で、制御ユニット57は、弁5を開放し、弁5を開くと同時又は少し遅れてから給湯加熱部25の点火動作を繰り返し行う。弁5を開放することにより、既設原燃料配管1から供給される本発明の原燃料の一例である都市ガスは、新設原燃料配管2、分岐配管42、及び弁5を順に通って給湯加熱部25へと流入する。この動作が、本発明のパージステップの一例に相当する。
そして、都市ガスが給湯加熱部25へと達すると、給湯加熱部25のバーナーが着火される。この動作が、本発明の燃焼排気ステップの一例に相当する。
給湯加熱部25のバーナーが着火し、燃焼が開始されると、制御ユニット57は、新設原燃料配管2及び分岐配管42内が原燃料によってパージされていると判断し、弁5を閉じ、燃料電池システムのパージ動作を終了する。
その後は、燃料電池システムを停止してもよいし、通常運転へ移行してもよい。又、弁5を閉じずに、弁3を開き、通常運転へ移行してもよい。
尚、本実施の形態の燃料電池発電システムを通常運転する際には、三方弁40をバイパス配管47側に切替、弁3を開放する。これにより燃料電池システムに供給された都市ガスは、バイパス配管47、燃料電池スタック16、凝縮装置20を順に流通し、改質加熱部23へと流入する。そして、改質加熱部23では、都市ガスに着火し、燃焼が開始され、改質部10を加熱する。改質部10が改質反応に適した温度になると、三方弁40を改質部10側に切り替え、改質水供給部9から水を供給し、改質反応を開始する。
本実施の形態の燃料電池システムにおいても、上述した原燃料によるパージによって、新設原燃料配管2内に存在している空気を、改質部10、シフト反応部11、及びCO選択酸化部12に流入させることなく燃料電池システム外に追い出すことが可能なため、その後に通常運転を開始しても触媒の酸化や劣化を防ぐことが可能となる。
又、本発明のパージステップにおいて、本発明の接続配管が燃料電池と連通していない状態とは、例えば、本実施の形態では弁3が閉じ、分岐配管42側にパージガスである原燃料が流れ、新設原燃料配管2内の既存ガスに含まれる空気が、燃料電池発電部15内に流入しない状態に相当する。これにより燃料電池スタック16内のアノード電極の酸化を防ぐことが出来る。
尚、本実施の形態では、本発明の流路切替ユニットを、弁3及び弁5としたが、新設原燃料配管及び分岐路との接続部に三方弁を設けても構わない。
以下に、実施例にて、空気流通の改質部、シフト部、及びCO選択酸化部の各触媒の活性に与える影響を詳細に評価した検討について説明する。
(実施例1)
一般的に水素生成に用いる上記の触媒は還元処理をして用いることが望ましく、実施例1において触媒を還元処理した場合と酸化処理した場合についてその反応性の相異についての検討について説明する。
一般的に水素生成に用いる上記の触媒は還元処理をして用いることが望ましく、実施例1において触媒を還元処理した場合と酸化処理した場合についてその反応性の相異についての検討について説明する。
まず、使用前に触媒を還元処理する一例を示す。CO選択酸化部12に充填されている触媒が180℃程度、シフト反応部11に充填されている触媒が270℃程度になるようにヒーター等で装置を加熱した。また、改質部10に充填されている触媒が650℃程度になるよう、改質加熱部23のバーナーで都市ガスを燃焼させ加熱し、水素含有ガス排出経路(下流側)から還元ガス(窒素10L毎分、水素0.2L毎分)を供給し、燃料供給経路(上流側)から排出し還元処理を行った。その後、窒素流通を行いながら放冷し、空気混入のないように封止した。
還元処理を行った水素生成装置4に都市ガスを2L毎分供給し、S/C=3として起動試験を行った結果、30分後には排出ガス中のCO濃度は10ppm以下にまで低減され、又、転化率は80%であり、燃料電池発電部15へ改質ガスの供給を行い発電することができた。なお、ここでいう転化率とは下記(式3)で示される燃料がどの程度反応したかを示す指標である。ガスクロマトグラフによりガス組成を測定し、計算することができる。
転化率=(CO+CO2)/(CH4+CO+CO2)×100 (3)
しかしながら、同様に還元処理を行った水素生成装置に、室温において空気を1L毎分10分間供給することにより酸化処理した後に、都市ガスを1.5L毎分供給し、S/C=3として起動試験を行うと、30分後でも排出ガス中のCO濃度は200ppm以下に低減できず、転化率も70%であり、燃料電池発電部15において支障をきたした。
転化率=(CO+CO2)/(CH4+CO+CO2)×100 (3)
しかしながら、同様に還元処理を行った水素生成装置に、室温において空気を1L毎分10分間供給することにより酸化処理した後に、都市ガスを1.5L毎分供給し、S/C=3として起動試験を行うと、30分後でも排出ガス中のCO濃度は200ppm以下に低減できず、転化率も70%であり、燃料電池発電部15において支障をきたした。
以上から、水素生成装置に空気流通をしないように配慮する必要があることが示された。
次に、実施例2〜4で、改質部、シフト部、及びCO選択酸化部の各触媒に対する空気流通の与える影響について説明する。
(実施例2)
実施例2では、概略が図4で示されるような常圧流通式反応装置を用い、空気流通が改質触媒の活性に与える影響を詳細に評価した検討例について説明する。図4に示す常圧流通式反応装置は、評価する触媒を保持する触媒保持部38と、触媒をその反応に適した温度に温める電気炉32とを備えている。又、触媒保持部38にガスを供給するためのガス供給配管33が設置されており、そのガス供給配管33の途中に気化器36が設置されている。この気化器36に水を供給するための水供給配管35と水タンク34が設置されている。
実施例2では、概略が図4で示されるような常圧流通式反応装置を用い、空気流通が改質触媒の活性に与える影響を詳細に評価した検討例について説明する。図4に示す常圧流通式反応装置は、評価する触媒を保持する触媒保持部38と、触媒をその反応に適した温度に温める電気炉32とを備えている。又、触媒保持部38にガスを供給するためのガス供給配管33が設置されており、そのガス供給配管33の途中に気化器36が設置されている。この気化器36に水を供給するための水供給配管35と水タンク34が設置されている。
改質触媒として触媒31にはペレット状のNi改質触媒Aを用い、6mLを触媒保持部38に充填した。この触媒保持部38に窒素を毎分300mL、水素を毎分5mL流通させながら、電気炉32を用いて触媒を650℃まで加熱し、還元処理を行った。還元処理後、室温まで放冷した。
次に、メタンガスをガス供給配管33より毎分300mL、改質水にはイオン交換水を用い、水タンク34より改質水をS/Cが2.5となるように水供給配管35より気化器36へ供給した。電気炉32の温度が400、500、600、700℃の順で触媒層温度とガス組成を測定し、メタン転化率を算出した。これにより、還元処理後の初期の触媒活性データが得られた。
その後、触媒保持部38に窒素を毎分100mL流通させながら室温まで放冷した後、窒素を止めた。次に銀を担持したゼオライト300mLを充填した脱硫部によって吸着脱硫した都市ガスを毎分100mL、10分間流通させた。次に、触媒保持部38に窒素を毎分100mL、10分間流通させ、反応系をパージした。
続いて、触媒保持部38にメタンガスを毎分300mL供給し、改質水にはイオン交換水を用い、水タンク34より改質水をS/Cが2.5となるように水供給配管35を介して気化器36へ供給した。この状態で、電気炉32の温度が400、500、600、700℃の順で触媒層温度を記録し、ガスクロマトグラフによりガス組成を測定しメタン転化率を算出した。これにより、脱硫した都市ガスを流通した後の触媒活性データが得られた。
前記結果と空気を流通させ同様に試験を行った結果とをまとめたものが図5である。図5から、空気流通させた場合には低温域では活性の低下がみられる。これは触媒が酸化され、還元されるのに時間がかかるためである。
上記結果から、あらかじめ還元された状態の触媒と酸化された状態の触媒では所定量の水素を発生できるまでの所要時間が異なることがわかる。
(実施例3)
次に、実施例3において、空気流入がシフト反応触媒の活性に与える影響を詳細に評価した検討例について説明する。実施例3では、図4で示した常圧流通式反応装置を用いて行った。シフト反応触媒として触媒31には、ペレット状のCu−Zn系シフト触媒Bを6mL、触媒保持部38に充填した。
次に、実施例3において、空気流入がシフト反応触媒の活性に与える影響を詳細に評価した検討例について説明する。実施例3では、図4で示した常圧流通式反応装置を用いて行った。シフト反応触媒として触媒31には、ペレット状のCu−Zn系シフト触媒Bを6mL、触媒保持部38に充填した。
この常圧流通式反応装置のガス供給配管33から窒素を毎分100mL、水素を毎分5mL流通させながら、電気炉32を用いて触媒を270℃まで加熱し、Cu−Zn系シフト触媒Bの還元処理を行った。そして、還元処理後、室温まで放冷した。
次に、一酸化炭素10%、二酸化炭素10%、水素80%の組成の混合ガスをガス供給配管33より毎分400mL供給した。同時に、露点が70℃となるように水タンク34から、シフト水としてイオン交換水を水供給配管35を介して気化器36へ供給した。このような状態で、電気炉32の温度を180〜260℃の間で変化させ、20℃おきに触媒層温度とガス組成を測定した。これにより、シフト反応触媒として用いている、Cu―Zn系触媒Bの触媒活性データが得られた。
その後、窒素を毎分100mL流通させながら室温まで放冷した。
次に銀を担持したゼオライト300mL充填した脱硫部によって吸着脱硫した都市ガスを触媒保持部38に毎分100mL10分間流通させた。次に、窒素を毎分100mL10分間流通させ、反応系をパージした。
次に、一酸化炭素10%、二酸化炭素10%、水素80%の組成の混合ガスをガス供給配管33より毎分200mL供給した。同時に、露点が70℃となるように水タンク34からシフト水を水供給配管35を介して気化器36へ供給した。このような状態で、電気炉32の温度を180〜280℃の間で変化させ、20℃おきに触媒層温度とガス組成を測定した。これにより、脱硫した都市ガスを流通させた後のCu―Zn系触媒Bの触媒活性データが得られた。
上記結果と空気を流通させ同様に試験を行った結果をまとめたものが図6である。図6に示すように、空気流通させた場合には低温域では活性の低下がみられる。触媒が酸化され、還元されるのに時間がかかるためである。
以上より、あらかじめ還元された状態の触媒と酸化された状態の触媒では所定のCO濃度へ低減できるまでの所要時間が異なるということがわかる。
(実施例4)
次に、実施例4において、空気流入が選択酸化触媒の活性に与える影響を評価した検討例について説明する。図7は、実施例4で用いた常圧流通式反応装置の構成図である。この常圧流通式反応装置は、図4で示した常圧流通式反応装置と比較すると、触媒保持部38に空気を供給する空気供給配管37を更に備えている。
次に、実施例4において、空気流入が選択酸化触媒の活性に与える影響を評価した検討例について説明する。図7は、実施例4で用いた常圧流通式反応装置の構成図である。この常圧流通式反応装置は、図4で示した常圧流通式反応装置と比較すると、触媒保持部38に空気を供給する空気供給配管37を更に備えている。
図7で示した常圧流通式反応装置の触媒保持部38に、触媒31として、ペレット状のRu系選択酸化触媒Cを、6mL充填した。
ガス供給配管33から窒素を毎分100mL、水素を毎分5mL、触媒保持部38に流通させながら、電気炉32を用いて触媒を180℃まで加熱し、還元処理を行った。還元処理後、室温まで放冷した。
次に、一酸化炭素0.5%、二酸化炭素19.5%、水素80%の組成の混合ガスをガス供給配管33より毎分450mL供給し、同時に露点が70℃となるように水タンク34から水供給配管35を介してイオン交換水を気化器36へ供給した。そして、O2/CO(モル比)が1.5となるように空気供給配管37から空気を供給した。このような状態で、電気炉32の温度を80〜160℃の間で変化させ、20℃おきに触媒層温度を記録しガス組成をガスクロマトグラフによって測定した。これにより選択酸化触媒として用いているRu系触媒Cの触媒活性データが得られた。
その後、窒素を毎分100mL流通させながら室温まで放冷した。
次に、銀を担持したゼオライト300mL充填した脱硫部によって吸着脱硫した都市ガスを触媒保持部38に毎分100mL、10分間流通させた。次に、窒素を毎分100mL、10分間流通させ、反応系をパージした。
次に、一酸化炭素0.5%、二酸化炭素19.5%、水素80%の組成の混合ガスをガス供給配管33より毎分200mL供給し、露点が64℃となるように水タンク34から水供給配管35を介してイオン交換水を気化器36へ供給した。このような状態で、電気炉32の温度を80〜160℃の間で変化させ、20℃おきに触媒層温度とガス組成を測定した。これにより、脱硫した都市ガスを流通させた後のRu系触媒Cの触媒活性データが得られた。
上記結果と空気を流通させ同様に試験を行った結果をまとめたものが図8である。尚、図8では、実線のグラフは各条件におけるCO濃度の変化を示しており、点線のグラフは各条件におけるメタン濃度の変化を示している。
選択酸化反応ではCO濃度を低減させることが目的であり、著しいメタン化反応がなければ実用上差し支えない。しかしながら、CO濃度という観点からすると、図8に示すように,空気流通させた場合には低温域では活性の低下がみられる。触媒が酸化され、還元されるのに時間がかかるためである。
以上から、あらかじめ還元された状態の触媒と酸化された状態や硫黄化合物が吸着した状態の触媒では、所定のCO濃度へ低減できるまでの所要時間が異なることがわかる。
上述した実施例1の水素生成装置の試験、及び実施例2〜3の各々の触媒単独試験からも空気流通の影響により触媒活性の低下は明らかである。従って、実施の形態1、2に示したように装置設置時に予め原燃料配管内の空気を除去することは触媒活性低下に対して大きな効果を発揮することがわかる。
尚、本発明のプログラムは、上述した本発明の燃料電池システムの制御ユニットの機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
又、本発明の記録媒体は、上述した本発明の燃料電池システムの制御ユニットの全部又は一部の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能且つ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協動して前記機能を実行する記録媒体である。
又、本発明の上記「ユニットの機能」とは、前記制御ユニットの全部又は一部の機能を意味する
又、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な、ROM等の記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
又、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な、ROM等の記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
又、上述した本発明のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
尚、以上説明した様に、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
本発明の燃料電池システム、及びそのパージ方法によれば、従来に比べて触媒の酸化劣化をより一層低減できる効果を有し、家庭用の固体高分子型燃料電池システム等として有用である。
1 既設原燃料配管
2 新設原燃料配管
3 弁
4 水素生成装置
5 弁
6 貯湯ユニット
7 昇圧ポンプ
8 燃料脱硫部
9 改質水供給部
10 改質部
11 シフト反応部
12 CO選択酸化部
13 選択酸化用空気供給部
14 水タンク
15 燃料電池発電部
16 燃料電池スタック
17 冷却水循環部
18 熱交換器
19 冷却水温度検知器
20 凝縮装置
21 浄水装置
22 カソード用空気供給部
2 新設原燃料配管
3 弁
4 水素生成装置
5 弁
6 貯湯ユニット
7 昇圧ポンプ
8 燃料脱硫部
9 改質水供給部
10 改質部
11 シフト反応部
12 CO選択酸化部
13 選択酸化用空気供給部
14 水タンク
15 燃料電池発電部
16 燃料電池スタック
17 冷却水循環部
18 熱交換器
19 冷却水温度検知器
20 凝縮装置
21 浄水装置
22 カソード用空気供給部
Claims (13)
- 原燃料と水蒸気を反応させて水素含有ガスを生成する改質部を有する水素生成装置、前記原燃料を供給するために設置されているインフラストラクチャーとしての原燃料供給配管と前記水素生成装置とを接続する接続配管、及び前記水素含有ガスと酸化剤ガスを利用して発電を行う燃料電池を有する、燃料電池システムのパージ方法であって、
前記接続配管と前記改質部が連通していない状態で、前記原燃料供給配管から供給される前記原燃料で前記接続配管内をパージし、前記接続配管内の既存ガスを前記燃料電池システム外部に排出するパージステップを備える、燃料電池システムのパージ方法。 - 前記燃料電池システムは、前記接続配管から排出される前記原燃料を燃焼させる燃焼部をさらに有し、
前記パージによって前記接続配管から流出する前記原燃料を、前記燃焼部にて燃焼させ排気する燃焼排気ステップを備える、請求項1記載の燃料電池システムのパージ方法。 - 前記燃料電池システムは、前記接続配管から排出される前記原燃料に空気を供給する空気供給部をさらに有し、
前記パージによって前記接続配管から排出される前記原燃料を、前記空気供給部にて供給される空気により希釈して排気する希釈排気ステップを備える、請求項1記載の燃料電池システムのパージ方法。 - 前記水素生成装置は、前記改質部を加熱するための改質加熱部を有し、
前記改質加熱部は、前記燃焼部と兼ねられている、請求項2記載の燃料電池システムのパージ方法。 - 前記燃料電池システムは、前記燃料電池で発生した熱によって加熱された温水を貯める貯湯槽と、前記温水を使用する際に、必要に応じて加熱するための給湯加熱部とを有し、
前記給湯加熱部は、前記燃焼部と兼ねられている、請求項1記載の燃料電池システムのパージ方法。 - 前記パージステップにおいて、前記接続配管と前記燃料電池とは連通していない状態である、請求項1記載の燃料電池システムのパージ方法。
- 前記改質部に前記原燃料を供給するために、前記接続配管と接続されている原燃料供給路と、
前記接続配管及び原燃料供給路のいずれかに設けられた分岐配管と、
前記原燃料供給路側または分岐配管側のいずれかに原燃料の流路を切り替えるための流路切替ユニットと、を有し
前記接続配管と前記改質部が連通していない状態とは、前記切替弁が前記分岐配管側に切り替えられた状態である、請求項1記載の燃料電池システムのパージ方法。 - 前記改質部には、Ni系触媒が充填されている、請求項1記載の燃料電池システムのパージ方法。
- 前記水素生成装置は、前記水素含有ガス中の一酸化炭素を水蒸気シフト反応により低減するシフト反応部を有しており、
前記シフト反応部には、Cu系触媒が充填されている、請求項1記載の燃料電池システムのパージ方法。 - 前記水素生成装置は、前記水素含有ガス中の一酸化炭素を選択酸化反応により低減する選択酸化反応部を有しており、
前記選択酸化反応部には、Ru系触媒が充填されている、請求項1載の燃料電池システムのパージ方法。 - 原燃料と水蒸気を反応させて水素含有ガスを生成する改質部、及び前記改質部に前記原燃料を供給するための原燃料供給路を有する水素生成装置と、
前記原燃料を供給するために設置されているインフラストラクチャーとしての原燃料供給配管と前記原燃料供給路とを接続する接続配管と、
前記接続配管及び原燃料供給路のいずれかに設けられた分岐配管と、
原燃料の流れる流路を、前記原燃料供給路側及び前記分岐配管側のいずれかに切り替える流路切替ユニットと、
前記水素含有ガスと酸化剤ガスを利用して発電を行う燃料電池と、
制御ユニットとを備える、燃料電池システムであって、
前記制御ユニットは、
前記流路切替ユニットにより前記流路を前記分岐配管側に切り替えることによって、前記接続配管と前記改質部が連通していない状態にし、前記原燃料供給配管から供給される前記原燃料で前記接続配管内をパージし、前記分岐配管を通じて前記接続配管内の既存ガスを前記燃料電池システム外部に排気するように制御を行う、燃料電池システム。 - 請求項11記載の燃料電池システムの、前記流路切替ユニットにより前記流路を前記分岐配管側に切り替えることによって、前記接続配管と前記改質部が連通していない状態にし、前記原燃料供給配管から供給される前記原燃料で前記接続配管内をパージし、前記分岐配管を通じて前記接続配管内の既存ガスを前記燃料電池システム外部に排気するように制御を行う制御ユニットをコンピュータにより実行させるためのプログラム。
- 請求項12記載のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体。
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2005
- 2005-11-29 JP JP2005344748A patent/JP2007149567A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009227479A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Nippon Oil Corp | 水素製造装置および燃料電池システムの停止方法 |
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