JP2007149544A - Co選択酸化器及び燃料電池本体のアノード極の空気供給方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】CO選択酸化器及び燃料電池本体のアノード極への不安定現象となる反応用空気量の不足を回避することにある。
【解決手段】CO選択酸化器5a及び燃料電池本体6のアノード極6aの空気供給方法において、CO選択酸化器空気供給系及びアノード極用空気供給系にCO選択酸化器用遮断弁3a及びアノード極用遮断弁3bをそれぞれ設ける構成とし、発電前の状態にあるとき、まず、CO選択酸化器用空気供給系の流路の詰まりを除去するためにCO選択酸化器用遮断弁を開放し、アノード極用空気遮断弁を閉じた状態で空気ブロア1よりCO選択酸化器用空気供給系に空気を供給する第1の手順と、アノード極用空気供給系の流路の詰まりを除去するためにCO選択酸化器用遮断弁を閉じ、前記アノード極用空気遮断弁を開放した状態で空気ブロアよりアノード極用空気供給系に空気を供給する第2の手順とによりCO選択酸化器及び前記燃料電池本体のアノード極に反応用の空気をそれぞれ供給する。
【選択図】 図1
【解決手段】CO選択酸化器5a及び燃料電池本体6のアノード極6aの空気供給方法において、CO選択酸化器空気供給系及びアノード極用空気供給系にCO選択酸化器用遮断弁3a及びアノード極用遮断弁3bをそれぞれ設ける構成とし、発電前の状態にあるとき、まず、CO選択酸化器用空気供給系の流路の詰まりを除去するためにCO選択酸化器用遮断弁を開放し、アノード極用空気遮断弁を閉じた状態で空気ブロア1よりCO選択酸化器用空気供給系に空気を供給する第1の手順と、アノード極用空気供給系の流路の詰まりを除去するためにCO選択酸化器用遮断弁を閉じ、前記アノード極用空気遮断弁を開放した状態で空気ブロアよりアノード極用空気供給系に空気を供給する第2の手順とによりCO選択酸化器及び前記燃料電池本体のアノード極に反応用の空気をそれぞれ供給する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、燃料電池発電システムの燃料改質装置に有するCO選択酸化器及び燃料電池本体のアノード極に反応用の空気をそれぞれ供給する空気供給方法に関する。
燃料電池発電システムにおいて、外部から供給される都市ガスやLPGに代表される炭化水素系燃料を水素リッチなガスに改質する燃料改質装置には、燃料改質系の最下流側に一酸化炭素選択触媒が充填された一酸化炭素選択酸化反応器(以下CO選択酸化器と呼ぶ)が設置され、このCO選択酸化器に反応用の空気又は酸素が供給され、さらに燃料電池本体のアノード極には水素リッチガスと共にアノード極での触媒反応のために微量の空気又は酸素が供給される。
従来、このようなCO選択酸化器から燃料電池本体のアノード極につながる同一系に対して空気を供給する場合、一つの空気供給源から分岐配管を通して空気の供給を行うようにしている(例えば、特許文献1参照)。
図8は、かかる典型的な燃料電池発電システムのCO選択酸化器及び燃料電池本体のアノード極へ空気供給を行うシステムの構成を示すブロック図である。
図8において、5は都市ガスやLPGに代表される炭化水素系燃料を水素リッチなガスに改質する燃料改質装置で、この燃料改質装置5は改質器5a、一酸化炭素変成器5b、CO選択酸化器5cを備えている。また、6は燃料電池本体で、この燃料電池本体6は、CO選択酸化器5cより水素リッチなガスと微量の空気又は酸素が供給されるアノード極6aと空気又は酸素が供給されるカソード極6bを備えている。
ところで、従来の同一系であるCO選択酸化器及び燃料電池本体のアノード極へ空気を供給するには、図9に示すようなシステム構成が採用されている。
図9に示すように図示しない一酸化炭素変成器より水素リッチなガスが供給されるCO選択酸化器5aの入口側に一つの空気ブロア1から空気を供給する分岐配管により構成されたCO選択酸化器用空気供給系に空気流量計11aと空気流量調節弁12aが設けられ、またCO選択酸化器用空気供給系を通してCO選択酸化器5aの出口側につながる燃料電池本体のアノード極6aに空気を供給するアノード極用空気供給系に空気流量計11bと空気流量調節弁12bが設けられる。
このようなCO選択酸化器用空気供給系及びアノード電極用空気供給系において、CO選択酸化器5a及び燃料電池本体のアノード極6aに空気を供給するには、各々燃料電池の発電量に応じて決められた空気量が各々に供給されるように空気ブロア1の出力を増減させるとともに、空気流量計11a,11bの測定値をもとに空気流量調節弁12a,12bを調節することにより行われていた。
特開2003-292303号公報
しかし、上記のような空気供給方法では、1kW級の燃料電池発電システムで、CO選択酸化器用として必要となる空気量は、定格発電で約0.5NL/min、低負荷で約0.2NL/min、アノード極用に必要となる空気量は定格発電で約0.1NL/min、低負荷で約0.05NL/minと非常に流量が少ない。
そのため、市販の流量計では測定精度の影響を受けてしまう領域に入ってしまい、また、流量調節弁についても制御精度に問題が出てくる領域である。
一方、CO選択酸化器用空気供給系及びアノード極用空気供給系は、上述のように空気流量が少ないため、流路の流速からその管径はφ4mm程度以下となっている。
しかし、上記のように管径の小さな空気供給系では、都市ガスやLPGから改質された水素リッチなガスに多量の水蒸気が含まれているため、特に燃料電池発電システムの停止時には管路内が水蒸気雰囲気となり、次回の起動・発電運転時に凝縮した水滴の影響により流量が不安定となったり、空気量不足を起こしたりする。
さらに、CO選択酸化器で除去しきれない一酸化炭素がアノード極に流入すると、燃料電池本体の電圧低下、燃料電池システムの停止を引き起こすため、システムとしての信頼性が低下してしまい、またアノード極の一酸化炭素による劣化も引き起こしてしまうという問題がある。
本発明は上記のような課題を解決し、CO選択酸化器及び燃料電池本体のアノード極への不安定現象となる反応用空気量の不足を回避でき、CO選択酸化器で除去しきれない一酸化炭素がアノード極に流入することによる燃料電池本体の電圧低下や、燃料電池システムの停止をなくしてシステムとしての信頼性を向上させることができるCO選択酸化器及び燃料電池本体のアノード極の空気供給方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するため、次のような方法により燃料電池発電システムのCO選択酸化器及び燃料電池本体に反応用の空気をそれぞれ供給するものである。
請求項1に対応する発明は、炭化水素系燃料を水素リッチなガスに改質する燃料改質装置と、この燃料改質装置により改質された水素リッチなガスと酸素とを反応させて直流電力を発電する燃料電池本体とを備えた燃料電池発電システムの前記燃料改質装置に有するCO選択酸化器及び前記燃料電池本体のアノード極に、一つの空気供給源から分岐配管により構成されるCO選択酸化器空気供給系及びアノード極用空気供給系を通して反応用の空気をそれぞれ供給するCO選択酸化器及び燃料電池本体のアノード極の空気供給方法において、前記CO選択酸化器空気供給系及びアノード極用空気供給系にCO選択酸化器用開閉弁及びアノード極用開閉弁をそれぞれ設ける構成とし、前記燃料電池発電システムが発電前のとき、まず、前記CO選択酸化器用空気供給系の流路の詰まりを除去するために前記CO選択酸化器用開閉弁を開放し、前記アノード極用空気開閉弁を閉じた状態で前記空気供給源より前記CO選択酸化器用空気供給系に空気を供給する第1の手順と、前記アノード極用空気供給系の流路の詰まりを除去するために前記CO選択酸化器用開閉弁を閉じ、前記アノード極用空気開閉弁を開放した状態で前記空気供給源よりアノード極用空気供給系に空気を供給する第2の手順とにより前記CO選択酸化器及び前記燃料電池本体のアノード極に反応用の空気をそれぞれ供給する。
請求項2に対応する発明は、炭化水素系燃料を水素リッチなガスに改質する燃料改質装置と、この燃料改質装置により改質された水素リッチなガスと酸素とを反応させて直流電力を発電する燃料電池本体とを備えた燃料電池発電システムの前記燃料改質装置に有するCO選択酸化器及び前記燃料電池本体のアノード極に、一つの空気供給源から分岐配管により構成されるCO選択酸化器空気供給系及びアノード極用空気供給系を通して反応用の空気をそれぞれ供給するCO選択酸化器及び燃料電池本体のアノード極の空気供給方法において、前記空気供給源の出口側管路に空気流量計を設けると共に、前記CO選択酸化器用空気供給系及びアノード極用空気供給系にCO選択酸化器用開閉弁及びアノード極用開閉弁をそれぞれ設ける構成とし、前記燃料電池発電システムが発電前のとき、まず、CO選択酸化器用空気流路確認のために前記CO選択酸化器用開閉弁を開放し、前記アノード極用空気開閉弁を閉じた状態で前記空気供給源の出力を増加させ、前記空気流量計の指示値が予め確認された空気供給源の出力と空気流量の特性曲線に合致しているか否かを確認する第1の手順と、この第1の手順により空気流量に不足が見られる場合には、前記空気供給源の出力を予め設定された値に保持した状態で、予め設定された時間継続して前記CO選択酸化器用空気供給系に空気を供給した後、再度前記第1の手順による確認に移行させる第2の手順と、この第2の手順が予め決められた回数を超えて繰り返されると異常と判断して、前記燃料電池システムを停止させる第3の手順と、前記第1の手順により前記空気流量計の指示値が予め確認された空気供給源の出力と空気流量の特性曲線に合致していることが確認されると、アノード極用空気流路確認のために前記CO選択酸化器用開閉弁を閉じ、前記アノード極用開閉弁を開放した状態で前記空気供給源の出力を増加させ、前記空気流量計の指示値が予め確認された前記空気供給源の出力と空気流量の特性曲線に合致しているか否かを確認する第4の手順と、この第4の手順により空気流量に不足が見られる場合には、前記空気供給源の出力を予め設定された値に保持した状態で、予め設定された時間継続して前記アノード極用空気供給系に空気を供給した後、再度前記第4の手順による確認に移行させる第5の手順と、この第5の手順が予め決められた回数を超えて繰り返されると異常と判断して、前記燃料電池システムを停止する第6の手順とにより前記CO選択酸化器及び前記燃料電池本体のアノード極に反応用の空気をそれぞれ供給する。
請求項3に対応する発明は、炭化水素系燃料を水素リッチなガスに改質する燃料改質装置と、この燃料改質装置により改質された水素リッチなガスと酸素とを反応させて直流電力を発電する燃料電池本体とを備えた燃料電池発電システムの前記燃料改質装置に有するCO選択酸化器及び前記燃料電池本体のアノード極に、一つの空気供給源から分岐配管により構成されるCO選択酸化器空気供給系及びアノード極用空気供給系を通して反応用の空気をそれぞれ供給するCO選択酸化器及び燃料電池本体のアノード極の空気供給方法において、前記空気供給源の出口側管路に空気流量計を設けると共に、前記CO選択酸化器空気供給系及びアノード極用空気供給系にCO選択酸化器用開閉弁及びアノード極用開閉弁をそれぞれ設ける構成とし、前記燃料電池発電システムが発電中のとき、まず、発電出力を空気流量の変動に対して影響の少ない出力に固定すると同時に、前記CO選択酸化器用開閉弁を開放し、前記アノード極用空気開閉弁を閉じた状態で発電出力に対応した前記空気供給源の出力と空気流量計の指示値が予め確認された前記空気供給源の出力と空気流量の特性曲線に合致しているか否かを確認する第1の手順と、この第1の手順により空気流量に不足が見られる場合には、前記空気供給源の出力を予め設定された値に保持した状態で、予め設定された時間継続もしくはCO選択酸化器温度が予め決められた設定値を超えるまでの間前記CO選択用空気供給系に空気を供給して再度前記第1の手順による確認に移行させる第2の手順と、この第2の手順が予め決められた回数を超えて繰り返されると異常と判断してメンテナンスコールを発する第3の手順と、前記第1の手順により空気流量に不足がない場合又は前記第3の手順により異常と判断された場合、アノード極用空気量確認のためにCO選択酸化器用開閉弁を閉じ、アノード極用開閉弁を開放した状態で発電出力に対応した前記空気供給源の出力と前記空気流量計の指示値が、予め確認された空気供給源の出力と空気流量の特性曲線に合致しているか否かを確認する第4の手順と、
この第4の手順により空気流量に不足が見られる場合には前記空気供給源の出力を予め設定された値に保持した状態で、予め設定された継続時間もしくは電池電圧が予め決められた電圧低下量を超えるまでの間前記アノード極用空気供給系に空気を供給して再度前記第4の手順による確認に移行させる第5の手順と、この第5の手順が予め決められた回数を超えて繰り返されると異常と判断してメンテナンスコールを発する第6の手順と、前記第4の手順により空気流量に不足がない場合又は前記第5の手順により異常と判断された場合、前記発電出力の固定を解除して通常の発電運転に復帰させる第7の手順とにより前記CO選択酸化器及び前記燃料電池本体のアノード極に反応用の空気をそれぞれ供給する。
この第4の手順により空気流量に不足が見られる場合には前記空気供給源の出力を予め設定された値に保持した状態で、予め設定された継続時間もしくは電池電圧が予め決められた電圧低下量を超えるまでの間前記アノード極用空気供給系に空気を供給して再度前記第4の手順による確認に移行させる第5の手順と、この第5の手順が予め決められた回数を超えて繰り返されると異常と判断してメンテナンスコールを発する第6の手順と、前記第4の手順により空気流量に不足がない場合又は前記第5の手順により異常と判断された場合、前記発電出力の固定を解除して通常の発電運転に復帰させる第7の手順とにより前記CO選択酸化器及び前記燃料電池本体のアノード極に反応用の空気をそれぞれ供給する。
本発明によれば、CO選択酸化器用空気供給量及びアノード極用空気供給量の不安定現象となる空気量の不足を回避でき、CO選択酸化器で除去しきれない一酸化炭素がアノード極に流入することによる燃料電池本体の電圧低下や、燃料電池システムの停止をなくしてシステムとしての信頼性を向上させることができる。
以下本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施形態を示すシステム構成図であり、図9と同一部品には同一符号を付して説明する。
図1において、図示しない一酸化炭素変成器より水素リッチなガスが供給されるCO選択酸化器5aの入口側に一つの空気ブロア1から空気を供給する分岐配管により構成されるCO選択酸化器用空気供給系に遮断弁3aを設け、またCO選択酸化器5aの出口側につながる燃料電池本体のアノード極6aに空気を供給するアノード極用空気供給系に遮断弁3bを設ける。
次に、このような構成のCO選択酸化器5a及び燃料電池本体のアノード極6aの空気供給系より空気を供給する手順について図2により説明する。
図2は起動時のCO選択酸化器用空気供給系及びアノード極用空気供給系の空気供給手順を示すダイアグラムである。
まず、CO選択酸化器用空気供給系の水滴などによる流路の詰まりを除去するためにCO選択酸化器用遮断弁3aを開放し、アノード極用空気遮断弁3bを閉じる。この状態で空気ブロワ1を動作させてCO選択酸化器用空気供給系の流路の詰まりを除去する。
続いて、アノード極用空気供給系の水滴などによる管路の詰まりを除去するためにCO選択酸化器用遮断弁3aを閉じ、アノード極用遮断弁3bを開放する。この状態で空気ブロワ1を動作させてアノード極用空気供給系の流路の詰まりを除去する。
このようにCO選択酸化器用空気供給系及びアノード極用空気供給系の水滴などによる流路の詰まりを除去した上で、CO選択酸化器用遮断弁3a及びアノード極用遮断弁3bを開放して発電工程に入ることにより、CO選択酸化器用及びアノード極用空気量の不安定現象や空気量の不足が回避され、CO選択酸化器5cで一酸化炭素が除去されてアノード極に流入するので、電池本体の電圧低下、燃料電池システムの停止がなくなり、システムとしての信頼性が大きく向上する。また、アノード極の一酸化炭素による劣化も回避することができる。
図3は本発明の第2の実施形態を示すシステム構成図であり、図1と同一部品には同一符号を付して説明する。
図3において、図示しない一酸化炭素変成器より水素リッチなガスが供給されるCO選択酸化器5aの入口側に一つの空気ブロア1から空気を供給するCO選択酸化器用空気供給系に遮断弁3aを設け、またCO選択酸化器用空気供給系の遮断弁3aの上流側を分岐してCO選択酸化器5aの出口側につながる燃料電池本体のアノード極6aに空気を供給するアノード極用空気供給系に遮断弁3bを設け、さらにこれらCO選択酸化器用空気供給系及びアノード極用空気供給系の分岐点より下流側の空気ブロア1の空気吐出し供給路に空気流量計2を設ける。
次に、このような構成のCO選択酸化器5a及び燃料電池本体のアノード極6aの空気供給系より空気を供給する手順について図4及び図5により説明する。
図4は起動時のCO選択酸化器用空気量確認及びCO選択酸化器用空気供給系の水滴などによる流路の詰まりを除去するための手順を示すダイアグラムである。
まず、CO選択酸化器用空気流路確認のためにCO選択酸化器用遮断弁3aを開放し、アノード極用遮断弁3bを閉じる。この状態で空気ブロワ1の出力を増加させ、空気流量計2の指示値が予め確認された空気ブロワ出力と空気流量の特性曲線に合致しているか否かを確認をする。
ここで、上記空気ブロワ出力が空気流量の特性曲線に合致していることが確認された場合には、空気流量に不足がないと判断して後述するアノード極用空気量確認及びアノード極用空気供給系の水滴などによる流路の詰まりを除去するための手順に移行する。
また、空気流量に不足が見られる場合には、空気ブロワ1の出力を予め設定された値に保持し、予め設定された継続時間保持してCO選択酸化器用空気供給系の水滴などによる流路の詰まりを除去し、再度確認手順に移行する。
このような手順が予め決められた回数を超えて繰り返される場合には、異常と判断してメンテナンスコールを発し、燃料電池システムを停止する。
図5は起動時のアノード極用空気量確認及びアノード極用空気供給系の水滴などによる流路の詰まりを除去するための手順を示すダイアグラムである。
まず、アノード極用空気流路確認のためにCO選択酸化器用遮断弁3aを閉じ、アノード極用遮断弁3bを開放する。この状態で空気ブロワ1の出力を増加させ、空気流量計2の指示値が予め確認された空気ブロワ1の出力と空気流量の特性曲線に合致しているか否かを確認する。
ここで、上記空気ブロワ1の出力が空気流量の特性曲線に合致していることが確認された場合には、空気流量に不足がないと判断して燃料電池発電システムの起動のための次工程に移行する。
また、空気流量に不足が見られる場合には、空気ブロワ1の出力を予め設定された値で一定時間継続保持してアノード極用空気供給系の水滴などによる流路の詰まりを除去し、再度確認手順に移行する。
このような手順が予め決められた回数を超えて繰り返される場合には、異常と判断してメンテナンスコールを発し、燃料電池システムを停止する。
このようにCO選択酸化器用空気供給系及びアノード極用空気供給系の水滴などによる流路の詰まりを除去した上で、CO選択酸化器用遮断弁3a及びアノード極用遮断弁3bを開放して発電工程に入ることにより、CO選択酸化器用及びアノード極用空気量の不安定現象や空気量の不足が回避され、CO選択酸化器5cで一酸化炭素が除去されてアノード極に流入するので、電池本体の電圧低下、燃料電池システムの停止がなくなり、システムとしての信頼性が大きく向上する。また、アノード極の一酸化炭素による劣化も回避することができる。
次に本発明の第3の実施形態を図3、図6及び図7を用いて説明する。
図6は、発電中のCO選択酸化器用空気量確認及びCO選択酸化器用空気供給系の水滴などによる流路の詰まりを除去するための手順を示すダイアグラムを示す図である。
まず、CO選択酸化器用空気流量確認のために発電出力を空気流量の変動に対して影響の少ない出力に固定する。そして、CO選択酸化器用遮断弁3aを開放し、アノード極用遮断弁3bを閉じる。この状態で発電出力に対応した空気ブロワ1の出力と空気流量計2の指示値が予め確認された空気ブロワ1の出力と空気流量の特性曲線に合致しているか否かを確認をする。
ここで、空気流量に不足がなければアノード極用空気量確認及びアノード極用空気供給系の水滴などによる流路の詰まりを除去するための手順に移行する。
また、空気流量に不足が見られる場合には、空気ブロワ1の出力を予め設定された値に保持し、予め設定された継続時間もしくはCO選択酸化器温度が予め決められた設定値を超えるまでの間保持して、CO選択酸化器用空気供給系の水滴などによる流路の詰まりを除去し、再度確認手順に移行する。
このような手順が予め決められた回数を超えて繰り返される場合には、異常と判断してメンテナンスコールを発した上で、アノード極用空気量確認及びアノード極用空気供給系の水滴などによる流路の詰まりを除去するための手順に移行する。
図7は発電中のアノード極用空気量確認及びアノード極用空気供給系の水滴などによる流路の詰まりを除去するための手順を示すダイアグラムである。
本手順では通常行われる場合にはCO選択酸化器用空気量確認及びアノード極用空気供給系の水滴などによる流路の詰まりの除去に続いて行われるため発電出力固定の項については記載していない。
まず、アノード極用空気量確認のためにCO選択酸化器用遮断弁3aを閉じ、アノード極用遮断弁3bを開放する。この状態で発電出力に対応した空気ブロワ1の出力と空気流量計2の指示値が、予め確認された空気ブロワ1の出力と空気流量の特性曲線に合致しているか否かを確認をする。
ここで、空気流量に不足がなければ発電出力の固定を解除して通常の発電運転に復帰する。
また、空気流量に不足が見られる場合には空気ブロワ1の出力を予め設定された値に保持し、予め設定された継続時間もしくは電池電圧が予め決められた電圧低下量を超えるまでの間保持してアノード極用空気供給系の水滴などによる流路の詰まりを除去し、再度確認手順に移行する。
この確認手順が予め決められた回数を超えて繰り返される場合には、異常と判断してメンテナンスコールを発した上で発電出力の固定を解除し、通常の発電運転に復帰する。
このような手順を行った上で発電工程に入ることにより、水滴を除去できるためCO選択酸化器用及びアノード極用空気量の不安定現象や空気量の不足が回避され、CO選択酸化器5cで除去しきれない一酸化炭素がアノード極に流入することによる燃料電池本体の電圧低下、燃料電池システムの停止がなくなり、システムとしての信頼性が大きく向上する。また、アノード極の一酸化炭素による劣化も回避することができる。
上記第3の実施形態による燃料電池発電システムの発電中におけるCO選択酸化器用空気量確認及びCO選択酸化器用空気供給系とアノード極用空気量確認及びアノード極用空気供給系の水滴などによる流路の詰まりを除去するための手順は、定期的に行われるものである。
なお、上記第1乃至第3の実施形態ではCO選択酸化器用空気供給系及びアノード極用空気供給系にCO選択酸化器用遮断弁3a、アノード極用遮断弁3bをそれぞれ設けられたが、流路の開閉を行えるものであれば他の開閉弁を設けるようにしても良い。
1…空気ブロワ、2…空気流量計、3a…CO選択酸化器用遮断弁、3b…アノード極用遮断弁、5…燃料改質装置、5a…一酸化炭素選択酸化反応器(CO選択酸化器)、5b…一酸化炭素変成器、5c…改質器、6…燃料電池本体、6a…アノード極、6b…カソード極
Claims (4)
- 炭化水素系燃料を水素リッチなガスに改質する燃料改質装置と、この燃料改質装置により改質された水素リッチなガスと酸素とを反応させて直流電力を発電する燃料電池本体とを備えた燃料電池発電システムの前記燃料改質装置に有するCO選択酸化器及び前記燃料電池本体のアノード極に、一つの空気供給源から分岐配管により構成されるCO選択酸化器空気供給系及びアノード極用空気供給系を通して反応用の空気をそれぞれ供給するCO選択酸化器及び燃料電池本体のアノード極の空気供給方法において、
前記CO選択酸化器空気供給系及びアノード極用空気供給系にCO選択酸化器用開閉弁及びアノード極用開閉弁をそれぞれ設ける構成とし、
前記燃料電池発電システムが発電前の状態にあるとき、まず、前記CO選択酸化器用空気供給系の流路の詰まりを除去するために前記CO選択酸化器用開閉弁を開放し、前記アノード極用開閉弁を閉じた状態で前記空気供給源より前記CO選択酸化器用空気供給系に空気を供給する第1の手順と、
前記アノード極用空気供給系の流路の詰まりを除去するために前記CO選択酸化器用開閉弁を閉じ、前記アノード極用開閉弁を開放した状態で前記空気供給源よりアノード極用空気供給系に空気を供給する第2の手順と、
により前記CO選択酸化器及び前記燃料電池本体のアノード極に反応用の空気をそれぞれ供給することを特徴とするCO選択酸化器及び燃料電池本体のアノード極の空気供給方法。 - 炭化水素系燃料を水素リッチなガスに改質する燃料改質装置と、この燃料改質装置により改質された水素リッチなガスと酸素とを反応させて直流電力を発電する燃料電池本体とを備えた燃料電池発電システムの前記燃料改質装置に有するCO選択酸化器及び前記燃料電池本体のアノード極に、一つの空気供給源から分岐配管により構成されるCO選択酸化器空気供給系及びアノード極用空気供給系を通して反応用の空気をそれぞれ供給するCO選択酸化器及び燃料電池本体のアノード極の空気供給方法において、
前記空気供給源の出口側管路に空気流量計を設けると共に、前記CO選択酸化器空気供給系及びアノード極用空気供給系にCO選択酸化器用開閉弁及びアノード極用開閉弁をそれぞれ設ける構成とし、
前記燃料電池発電システムが発電前のとき、まず、CO選択酸化器用空気流路確認のために前記CO選択酸化器用開閉弁を開放し、前記アノード極用開閉弁を閉じた状態で前記空気供給源の出力を増加させ、前記空気流量計の指示値が予め確認された空気供給源の出力と空気流量の特性曲線に合致しているか否かを確認する第1の手順と、
この第1の手順により空気流量に不足が見られる場合には、前記空気供給源の出力を予め設定された値に保持した状態で、予め設定された時間継続して前記CO選択酸化器用空気供給系に空気を供給した後、再度前記第1の手順による確認に移行する第2の手順と、
この第2の手順が予め決められた回数を超えて繰り返されると異常と判断して、前記燃料電池システムを停止させる第3の手順と、
前記第1の手順により前記空気流量計の指示値が予め確認された空気供給源の出力と空気流量の特性曲線に合致していることが確認されると、アノード極用空気流路確認のために前記CO選択酸化器用開閉弁を閉じ、前記アノード極用開閉弁を開放した状態で前記空気供給源の出力を増加させ、前記空気流量計の指示値が予め確認された前記空気供給源の出力と空気流量の特性曲線に合致しているか否かを確認する第4の手順と、
この第4の手順により空気流量に不足が見られる場合には、前記空気供給源の出力を予め設定された値に保持した状態で、予め設定された時間継続して前記アノード極用空気供給系に空気を供給した後、再度前記第4の手順による確認に移行する第5の手順と、
この第5の手順が予め決められた回数を超えて繰り返されると異常と判断して、前記燃料電池システムを停止する第6の手順と、
により前記CO選択酸化器及び前記燃料電池本体のアノード極に反応用の空気をそれぞれ供給することを特徴するCO選択酸化器及び燃料電池本体のアノード極の空気供給方法。 - 炭化水素系燃料を水素リッチなガスに改質する燃料改質装置と、この燃料改質装置により改質された水素リッチなガスと酸素とを反応させて直流電力を発電する燃料電池本体とを備えた燃料電池発電システムの前記燃料改質装置に有するCO選択酸化器及び前記燃料電池本体のアノード極に、一つの空気供給源から分岐配管により構成されるCO選択酸化器空気供給系及びアノード極用空気供給系を通して反応用の空気をそれぞれ供給するCO選択酸化器及び燃料電池本体のアノード極の空気供給方法において、
前記空気供給源の出口側管路に空気流量計を設けると共に、前記CO選択酸化器空気供給系及びアノード極用空気供給系にCO選択酸化器用開閉弁及びアノード極用開閉弁をそれぞれ設ける構成とし、
前記燃料電池発電システムが発電中のとき、まず、発電出力を空気流量の変動に対して影響の少ない出力に固定すると同時に、前記CO選択酸化器用開閉弁を開放し、前記アノード極用開閉弁を閉じた状態で発電出力に対応した前記空気供給源の出力と空気流量計の指示値が予め確認された前記空気供給源の出力と空気流量の特性曲線に合致しているか否かを確認する第1の手順と、
この第1の手順により空気流量に不足が見られる場合には、前記空気供給源の出力を予め設定された値に保持した状態で、予め設定された時間継続もしくはCO選択酸化器温度が予め決められた設定値を超えるまでの間前記CO選択用空気供給系に空気を供給して再度前記第1の手順による確認に移行する第2の手順と、
この第2の手順が予め決められた回数を超えて繰り返されると異常と判断してメンテナンスコールを発する第3の手順と、
前記第1の手順により空気流量に不足がない場合又は前記第3の手順により異常と判断された場合、アノード極用空気量確認のために前記CO選択酸化器用開閉弁を閉じ、前記アノード極用開閉弁を開放した状態で発電出力に対応した前記空気供給源の出力と前記空気流量計の指示値が、予め確認された空気供給源の出力と空気流量の特性曲線に合致しているか否かを確認する第4の手順と、
この第4の手順により空気流量に不足が見られる場合には前記空気供給源の出力を予め設定された値に保持した状態で、予め設定された継続時間もしくは電池電圧が予め決められた電圧低下量を超えるまでの間前記アノード極用空気供給系に空気を供給して再度前記第4の手順による確認に移行する第5の手順と、
この第5の手順が予め決められた回数を超えて繰り返されると異常と判断してメンテナンスコールを発する第6の手順と、
前記第4の手順により空気流量に不足がない場合又は前記第6の手順により異常と判断された場合、前記発電出力の固定を解除して通常の発電運転に復帰させる第7の手順と、
により前記CO選択酸化器及び前記燃料電池本体のアノード極に反応用の空気をそれぞれ供給することを特徴するCO選択酸化器及び燃料電池本体のアノード極の空気供給方法。 - 請求項3記載の燃料電池発電システムのCO選択酸化器及び燃料電池本体のアノード極の空気供給方法において、
前記第1の手順乃至第7の手順は、一定周期で行われることを特徴とするCO選択酸化器及び燃料電池本体のアノード極の空気供給方法。
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