JP2011090863A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】原料、及び水供給部から水素生成装置に供給される原料、及び水供給量が適正であるかを判断する燃料電池システムを提供する。
【解決手段】運転制御部16は、燃料電池8が有する任意の発電量を発電した後の予め設定される期間、燃料電池8を電力負荷の変化に追従させず動作させ、原料供給部4および水供給部3を、予め設定される指示値で動作させ、指示値から予想される予想改質温度と、改質温度検出部21で検出される検出改質温度との温度差が、所定温度差以上であれば、予め設定される指示値に対応する原料が、原料供給部4から指示通りに供給されていない、または、予め設定される指示値に対応する水が、水供給部3から指示通りに供給されていないと判断し、さらに、原料指示値に対応する原料供給量、または、水指示値に対応する水供給量を補正する機能を持ってなる、または、アラームを外部出力する機能を持ってなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、化石原料等から一酸化炭素濃度の低い水素含有ガスを生成する水素生成装置を備えた燃料電池システムに関する。
分散型エネルギー供給源として、小型装置でも高効率な発電を可能とする燃料電池スタック(以下、単に「燃料電池」という)を用いた燃料電池システムの開発が進められている。燃料電池システムは、発電部の本体である燃料電池に、水素含有ガスと酸素含有ガスとを供給して、水素と酸素との電気化学反応を進行させて発生させた化学的なエネルギーを、電気的なエネルギーとして取り出して発電するシステムである。
一般的に、水素含有ガスはインフラストラクチャーから供給されていない。そこで、従来の燃料電池システムは、既存のインフラストラクチャーから供給される都市ガス又はLPG等を原料とし、Ru触媒やNi触媒を用いて600〜700℃の温度で水蒸気との改質反応させる改質部を備えた、水素生成装置が設けられている。なお、改質反応により得られる水素含有ガスには、通常、原料に由来する一酸化炭素が含まれ、その濃度が高いと、燃料電池の発電特性を低下させる。そこで、水素生成装置には、改質部の他に、200℃〜350℃の温度で一酸化炭素と水蒸気との変成反応を進行させて一酸化炭素を低減させる、Cu−Zn系触媒や貴金属系触媒を備える変成部、及び、100℃〜200℃の温度で一酸化炭素を選択的に酸化反応させてさらに一酸化炭素を低減させる、Ru触媒やPT触媒を備える選択酸化部等の反応部が設けられる。また、燃料電池システムの効率向上のため、燃料電池の発電時にアノードから排出される水素含有ガス(以下、「アノードオフガス」という)を水素生成装置で燃焼させ、改質反応に用いられることが多い。
さて、水素生成装置は、上述のように、改質部、変成部、選択酸化部等で構成されており、定常時、過渡期において、一定量の水素及び一酸化炭素濃度の低い水素を生成するためには、各反応部における触媒の温度を一定範囲内に厳密に制御する必要がある。そこで、改質部、変成部、選択酸化部の下流側近傍に温度検出器を設置し、改質部においてはその温度検出器の検出温度に基づいて改質部の加熱量を増減、選択酸化部においてはその温度検出器の検出温度に基づいてその上流側に設けた冷却器の冷却量を増減することで各反応部の温度を適正に制御する構成がとられている(例えば、特許文献1参照)。また、変成部の温度検出器の検出温度に基づいて予熱蒸発器への水供給量を増減、あるいは、加熱部への燃焼用空気供給郎を増減することで変成部の温度を適正に制御する構成がとられている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−180905号公報 特開2008−019159号公報
しかしながら、水素生成装置に供給される原料供給部、水供給部の異常により、原料指示値、水指示値に対応する原料供給量、水供給量が水素生成装置に供給されなければ一定量の水素及び一酸化炭素濃度の低い水素を生成することはできない。また、原料に対する水の比率(スチームカーボン比(以下、「S/C」という))が小さくなると改質触媒上に炭素が析出し、水素生成装置の故障に繋がる。さらに、原料に対する水の比率(S/C
)が大きくなると低温時に水分が凝縮し、触媒が劣化し、水素生成装置の故障に繋がる。したがって、簡便でかつ速やかに各供給部からの供給量が適正であるかを把握できる水素生成装置の実現が望まれている。
上記課題を解決するために、本発明の燃料電池システムでは、原料と水が供給されて改質反応により水素含有ガスを生成させる改質部と、改質部の温度を検出する改質温度検出部と、改質部に原料供給量指示値に応じた原料を供給する原料供給部と、改質部に水供給量指示値に応じた水を供給する水供給部と、改質部により生成された水素含有ガス中の一酸化炭素濃度を低減させる変成部と、変成部で一酸化炭素濃度が低減された水素含有ガスと酸素含有ガスが供給されて発電し、電力供給先の電力負荷の変化に追従して発電する燃料電池と、変成部で一酸化炭素濃度が低減された水素含有ガスのうち燃料電池で消費されなかった残りの水素含有ガスを燃焼させて改質部の改質反応に必要な熱を供給する燃焼部と、改質温度検出部で検出される改質温度に基づいて原料供給部へ原料供給量指示値を出力すると共に水供給部へ水供給量指示値を出力する運転制御部とを備え、運転制御部は、燃料電池が有する任意の発電量を発電した後の予め設定される期間、燃料電池を電力負荷の変化に追従させず動作させ、原料供給部および水供給部を、予め設定される指示値で動作させ、指示値から予想される予想改質温度と、改質温度検出部で検出される検出改質温度との温度差が、所定温度差以上であれば、予め設定される指示値に対応する原料が、原料供給部から指示通りに供給されていない、または、予め設定される指示値に対応する水が、水供給部から指示通りに供給されていないと判断し、さらに、原料指示値に対応する原料供給量、または、水指示値に対応する水供給量を補正する機能を持ってなる、または、アラームを外部出力する機能を持ってなる構成とする。
本発明の燃料電池システムによれば、原料供給部、水供給部から水素生成装置に供給される原料供給量、水供給量が適正であるかを判断し、さらに原料指示値に対応する原料供給量、または、水指示値に対応する水供給量を補正することができる。その結果、一定量の水素及び一酸化炭素濃度の低い水素を生成することができる。また、原料供給部、水供給部から水素生成装置に供給される原料供給量、水供給量が異常であるかを判断し、アラームを外部出力することができる。その結果、水素生成装置の故障を未然に防ぐことができる。
本発明の実施の形態1における燃料電池システムの概略構成図 本発明の実施の形態1における水素生成装置の特徴的な動作の1サイクルを模式的に示すフローチャート
第1の発明は、原料と水が供給されて改質反応により水素含有ガスを生成させる改質部と、改質部の温度を検出する改質温度検出部と、改質部に原料供給量指示値に応じた原料を供給する原料供給部と、改質部に水供給量指示値に応じた水を供給する水供給部と、改質部により生成された水素含有ガス中の一酸化炭素濃度を低減させる変成部と、変成部で一酸化炭素濃度が低減された水素含有ガスと酸素含有ガスが供給されて発電し、電力供給先の電力負荷の変化に追従して発電する燃料電池と、変成部で一酸化炭素濃度が低減された水素含有ガスのうち燃料電池で消費されなかった残りの水素含有ガスを燃焼させて改質部の改質反応に必要な熱を供給する燃焼部と、改質温度検出部で検出される改質温度に基づいて原料供給部へ原料供給量指示値を出力すると共に水供給部へ水供給量指示値を出力する運転制御部とを備え、運転制御部は、燃料電池が有する任意の発電量を発電した後の予め設定される期間、燃料電池を電力負荷の変化に追従させず動作させ、原料供給部およ
び水供給部を、予め設定される指示値で動作させ、指示値から予想される予想改質温度と、改質温度検出部で検出される検出改質温度との温度差が、所定温度差以上であれば、予め設定される指示値に対応する原料が、原料供給部から指示通りに供給されていない、または、予め設定される指示値に対応する水が、水供給部から指示通りに供給されていないと判断し、さらに、原料指示値に対応する原料供給量、または、水指示値に対応する水供給量を補正する機能を持ってなる、または、アラームを外部出力する機能を持ってなる構成とする。
第2の発明は、特に、第1の発明の燃料電池システムにおいて、運転制御部は、燃料電池が有する任意の発電量を発電した後の予め設定される期間、燃料電池を電力負荷の変化に追従させず動作させ、原料供給部および水供給部を、予め設定される指示値で動作させ、指示値から予想される予想改質温度より、改質温度検出部で検出される検出改質温度の方が高い場合、予め設定される指示値に対応する原料が、原料供給部から多く供給されている、または、予め設定される指示値に対応する水が、水供給部から少なく供給されていると、または、指示値から予想される予想改質温度より、改質温度検出部で検出される検出改質温度の方が低い場合、予め設定される指示値に対応する原料が、原料供給部から少なく供給されている、または、予め設定される指示値に対応する水が、水供給部から多く供給されていると判断し、さらに、原料指示値に対応する原料供給量、または、水指示値に対応する水供給量を補正する機能を持ってなる、または、アラームを外部出力する機能を持ってなる構成とする。
第3の発明は、特に、第1の発明の燃料電池システムにおいて、運転制御部は、燃料電池が有する任意の発電量を発電した後の予め設定される期間、燃料電池を電力負荷の変化に追従させず動作させ、原料供給部および水供給部を、予め設定される指示値で動作させ、指示値から予想される予想改質温度より、改質温度検出部で検出される検出改質温度の方が高い場合、原料供給部への指示値を減量し、水供給部への指示値を増量する、または、指示値から予想される予想改質温度より、改質温度検出部で検出される検出改質温度の方が低い場合、原料供給部への指示値を増量し、水供給部への指示値を減量する構成とする。
第4の発明は、特に、第1の発明の燃料電池システムにおいて、運転制御部は、燃料電池が有する任意の発電量を発電した後の予め設定される期間、燃料電池を電力負荷の変化に追従させず動作させ、原料供給部および水供給部を、予め設定される指示値で動作させ、指示値から予想される予想改質温度より、改質温度検出部で検出される検出改質温度の方が高い場合、または、指示値から予想される予想改質温度より、改質温度検出部で検出される検出改質温度の方が低い場合、原料供給部からの原料供給量、または、水供給部からの水供給量が異常であると判断し、アラームを外部出力する機能を持ってなる構成とする。
以下、図面を参照しながら、本発明による実施形態をより具体的に説明する。
(実施の形態1)
〈燃料電池システムの構成〉
図1は、本発明に係る燃料電池システム100の実施の形態1を示す概略構成図である。
燃料電池システム100は、水素含有ガスを生成させる水素生成装置1と、水素生成装置1から供給された水素含有ガスを用いて発電を行う燃料電池8と、水素生成装置1から燃料電池8へ切換弁9Aを介して水素ガスを供給する水素ガス供給経路12と、燃料電池8で排出されるアノードオフガスを水素生成装置1の燃焼部2へ切換弁9Bを介して供給
するオフガス供給経路14とを備えている。切換弁9Aは燃料電池バイパス経路23により切換弁9Bに接続されている。なお、一般的な固体高分子型の燃料電池8と同等の構成なので、その他の構成の詳細な説明は省略する。
水素生成装置1は、水素生成装置1に水を供給する水供給部3と、硫黄成分を含む炭化水素系の原料を通過させて、原料に含まれる硫黄成分を吸着して除去する脱硫部5と、脱硫部5を通過させた後の原料と水供給部3から供給される水とを用いて水素含有ガスを生成させる改質器22と、脱硫部5に供給される原料の流量(原料流量)を制御するための原料供給部4と、原料供給部4や水供給部3の動作を制御する運転制御部16とを備えている。
改質器22は、螺旋状で、水供給部3から供給される水を蒸発させるとともに、原料と水蒸気の混合ガスを予熱する水蒸気発生部15と、原料と水蒸気との改質反応を進行させる改質部20と、改質部20で生成した水素含有ガス中の一酸化炭素と水蒸気とを変成反応させて、水素含有ガスの一酸化炭素濃度を低減させる変成部13を有している。また、変成部13を通過した後の水素含有ガス中に残留する一酸化炭素を、空気供給部19から変成部13を通過した後の水素含有ガスに供給される空気を用いて、主に酸化させて除去する選択酸化部17とを有している。改質部20にはRu系の改質触媒、変成部13にはCu−Zn系の変成触媒、選択酸化部17にはRu系の選択酸化触媒が設けられている。また、改質部20における改質触媒(あるいは水素含有ガス)の温度(反応温度)を検出する改質温度検出部21を備えている。
また、改質器22は、改質部20における改質反応に必要な反応熱を供給するための燃焼部2を備えている。燃焼部2は、加熱源となる燃焼ガスを燃焼させるバーナー、及び燃焼部2に燃料用空気を供給する、燃焼空気供給部となる燃焼ファン18を有している。燃焼部2で燃焼させる燃焼ガスは、水素ガス供給経路12から燃料電池バイパス経路23を介して、あるいは燃料電池8を経てオフガス供給経路14から燃焼部2に供給される。改質器22によって生成された水素含有ガスは、水素ガス供給経路12を介して燃料電池8に供給される。
また、改質部20と水蒸気発生部15は、燃焼部2で発生させた燃焼排ガスから、内筒11の壁面を介して熱を供給される構成となっている。なお、改質部20、変成部13及び選択酸化部17の構成において、一般的な構成と同様な構成部分についての図示、及び詳細な説明は省略する。
脱硫部5に供給される炭化水素系の原料は、炭化水素等の少なくとも炭素及び水素元素から構成される有機化合物を含む原料であればよく、例えばメタンを主成分とする都市ガス、天然ガス、LPG等である。ここでは、原料の供給源として都市ガスのガスインフラライン6を用い、そのガスインフラライン6に脱硫部5が接続されている。脱硫部5は、上流側及び下流側に配置された脱硫接続部7に着脱可能な形状を有しており、脱硫部5の硫黄成分に対する吸着量が飽和して吸着特性が低下すると、新しい脱硫部5に交換できる構成となっている。本実施の形態における脱硫部5には、都市ガス中の付臭成分である硫黄化合物を吸着させる、ゼオライト系吸着除去剤が充填されている。また、脱硫接続部7は、原料の流通を制御する弁機能も有し、例えば構成に電磁弁が設けられる。なお、脱硫部5は、水添脱硫を用いた構成としてもよい。
水供給部3は、流量調節機能を有するポンプを有している。原料供給部4は、脱硫部5と改質器22とを接続する原料供給経路10に配置され、改質器22に供給される原料の流量を制御することによって、ガスインフラライン6から脱硫部5に供給される原料の流量を制御している。なお、原料供給部4は、脱硫部5に供給される原料の流量を制御でき
ればよく、原料供給部4の下流側に配置されていてもよい。本実施の形態では、原料供給部4はブースターポンプを有しており、例えば入力する電流パルス、入力電力等を制御することにより、脱硫部5に供給される原料の流量を調節する機能を有している。
運転制御部16は、改質器22の水素含有ガスの運転動作を制御する制御部であり、ここでは、原料供給部4から改質器22に供給される原料の供給量、水供給部3から改質器22に供給される水の供給量などの制御、接続部7や切換弁9A、9Bなどの動作の制御を行う。また、燃料電池8の運転動作も制御する(詳細な動作説明は省略する)。なお、運転制御部16は、半導体メモリーやCPU等により、改質器22の運転動作シーケンス、原料積算流量など運転情報等を記憶し、状況に応じた適切な動作条件を演算し、かつ、水供給部3や原料供給部4等の運転に必要な構成に動作条件を指令する。
〈燃料電池システムの運転動作〉
次に、燃料電池システム100の起動動作、発電時の運転動作、及び停止動作を、水素生成装置1の動作を中心にして説明する。
停止状態から水素生成装置1を起動させる場合、運転制御部16からの指令により、原料は原料供給部4から原料供給経路10を通して改質器22へ供給される。水蒸気発生部15、改質部20、変成部13、選択酸化部17を経た原料は、水素ガス供給経路12、燃料電池バイパス経路23を介してオフガス供給経路14から燃焼部2へ供給され、燃焼部2で着火されて改質器22の加熱が開始する。
燃焼部2での加熱開始の後に、水供給部3を動作させて改質器22に水を供給し、水と原料との改質反応を開始させる。本実施の形態では、メタンを主成分とする都市ガス(13A)を原料とする。水供給部3からの水供給量は、都市ガスの平均分子式中の炭素原子数1モルに対して水蒸気が3モル程度になるように制御される(S/Cで3程度)。さらに、空気供給部19を動作させて改質器22に空気を供給する。空気供給部19からの空気供給量は、水素含有ガスに含まれる酸素量が一酸化炭素の約2倍のモル数となるよう制御される。改質器22では、改質部20で水蒸気改質反応、変成部13で変成反応、選択酸化部17で一酸化炭素の選択酸化反応を進行させる。この時、改質温度検出部21で検出される温度に基づいて、改質部20、変成部13,選択酸化部17が各反応に適した温度になるように、燃焼部2の燃焼を制御する。
一酸化炭素濃度を所定濃度(本実施の形態では、ドライガスベースで20ppm以下)まで低減させた後、切換弁9A、9Bを動作させ、水素ガス供給経路12を通して水素含有ガスを燃料電池8に供給することで、燃料電池8において発電動作が行われる。また、燃料電池8で排出されるアノードオフガスは、オフガス供給経路14を通り、燃焼部2へ供給される。なお、発電運転の際には、運転制御部16は、改質温度検出部21の検出温度が所定温度となるよう、原料供給部4、水供給部3、空気供給部19、及び燃焼ファン18の動作を制御することで原料供給量、水供給量、空気供給量、燃焼空気供給量を制御する。
燃料電池システム100の運転を停止させる場合、運転制御部16からの指令により、切換弁9A、9Bを動作させて、燃料電池8に供給している水素含有ガスを、燃料電池バイパス経路23を通して燃焼部2に供給する。その後、水供給部3と原料供給部4と空気供給部19の動作を停止させて、水と原料と空気の供給を停止させ、水素生成装置1の動作を停止させる。なお、水素生成装置1の停止動作には、切換弁9A、9Bを動作させて改質器22を封止する動作や、改質器22が降温して体積減少する量に相当する量の原料を供給する動作等の、改質器22内に外気の混入を極力防止する動作を併設して行うことが好ましい。
次に、本発明の実施の形態1に係る水素生成装置1の特徴的な動作について、図1及び図2を参照しながら説明する。
図2は、本発明の実施の形態1に係る水素生成装置1の特徴的な動作の1サイクルを模式的に示すフローチャートである。なお、実際には、燃料電池システム100の発電運転の際、例えば、図2に示す1サイクルの動作が断続することなく連続して実行される。
さて、水素生成装置1において水素含有ガスの生成が開始されると、燃料電池システム100が備える運転制御部16は、電力負荷の変化に追従するよう水素含有ガスの生成量を制御する。具体的には、原料供給部4、水供給部3、空気供給部19、燃焼ファン18の動作を制御することで原料供給量、水供給量、空気供給量、燃焼空気供給量を制御し、電力負荷に応じた量の水素含有ガスを生成するとともに、改質温度検出部21の検出温度を所定温度に制御する。この動作に対して、本実施の形態1では、電力負荷の変化への追従制御を停止し(ステップS1)、追従制御停止の直前の電力負荷において固定発電運転を行う。このとき、運転制御部16は、電力負荷毎に予め設定されている指示値で、原料供給部4、水供給部3、空気供給部19、燃焼ファン18を動作させる(ステップS2)。ここで、各供給部の動作が正常であれば、各指示値1に対する各供給量1は同等である(指示値1=供給量1)。そして、改質温度検出部21で検出される改質温度が安定したときの改質温度Tを取得する(ステップS3)。
そして、運転制御部16は、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される上限温度(各指示値1から予想される改質温度より所定値以上高い温度)T以上であるか否かを判定する(ステップS4A)。ここで、運転制御部16は、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される上限温度T以上ではないと判定した場合(ステップS4AでNO)、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される下限温度T(各指示値1から予想される改質温度より所定値以上低い温度)以下であるか否かを判定する(ステップS4B)。ここで、運転制御部16は、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される下限温度T以下ではないと判定した場合(ステップS4BでNO)、改質温度Tを再び取得する。
一方、運転制御部16は、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される
上限温度T以上であると判定した場合(ステップS4AでYES)、原料供給部4、水供給部3の少なくとも一方の指示値1に対して供給量1が供給されていない(指示値1≠供給量1)と判断し、さらに改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される上限温度THH(各指示値1から予想される改質温度より所定値以上高い温度)以上であるか否かを判定する(ステップS5A)。ここで、運転制御部16は、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される上限温度THH以上であると判定した場合(ステップS5AでYES)、異常と判断し、アラームを出力する(ステップS6)。一方、運転制御部16は、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される上限温度THH以上ではないと判定した場合(ステップS5AでNO)、原料供給部4への指示値を下げ、原料供給量を減量、水供給部3への指示値を上げ、水供給量を増量する(ステップS7A)。ここで、原料供給部4からの原料供給量の減量は、予め設定される減量データに従い実行される。また、同様にして、水供給部3からの水供給量の増量も、予め設定される増量データに従い実行される。
そして、運転制御部16は、ステップS7Aにおいて原料供給部4からの原料が減量、水供給部3からの水供給量が増量された後、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される上限温度TH0(各指示値1から予想される改質温度より所定値以上高い温度)以下ではないと判定した場合(ステップS8AでNO)、再び原料供給部4への指示
値を下げ、原料供給量を減量、水供給部3への指示値を上げ、水供給量を増量する(ステップS7A)。一方、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される上限温度TH0以下であると判定した場合(ステップS8AでYES)、さらに、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される下限温度TLL以下であるか否かを判定する(ステップS9A)。ここで、運転制御部16は、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される下限温度TLL以下であると判定した場合(ステップS9AでYES)、異常と判断し、アラームを出力する(ステップS10)。一方、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される下限温度TLL以下ではないと判定した場合(ステップS9AでNO)、さらに、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される下限温度TL0以上かつ上限温度TH0以下であるか否かを判定する(ステップS11A)。ここで、運転制御部16は、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される下限温度TL0以上かつ上限温度TH0以下ではないと判定した場合(ステップS11AでNO)、原料供給部4への指示値を上げ、原料供給量を増量、水供給部3への指示値を下げ、水供給量を減量する(ステップS13A)。ここで、原料供給部4からの原料供給量の増量は、予め設定される増量データに従い実行される。また、同様にして、水供給部3からの水供給量の減量も、予め設定される減量データに従い実行される。そして、再び改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される上限温度TH0以下であるか否かを判定する(ステップS8A)。一方、運転制御部16が、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される下限温度TL0以上かつ上限温度TH0以下であると判定した場合(ステップS11AでYES)、このときの原料供給部4、水供給部3への各指示値を供給量1における新指示値1と設定する(新指示値1≒供給量1)(ステップS12A)。
一方、運転制御部16は、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される下限温度T以下であると判定した場合(ステップS4BでYES)、原料供給部4、水供給部3の少なくとも一方の指示値1に対して供給量1が供給されていない(指示値1≠供給量1)と判断し、さらに改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される下限温度TLL(各指示値1から予想される改質温度より所定値以上低い温度)以下であるか否かを判定する(ステップS5B)。ここで、運転制御部16は、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される下限温度TLL以下であると判定した場合(ステップS5BでYES)、異常と判断し、アラームを出力する(ステップS6)。一方、運転制御部16は、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される下限温度TLL以下ではないと判定した場合(ステップS5BでNO)、原料供給部4への指示値を上げ、原料供給量を増量、水供給部3への指示値を下げ、水供給量を減量する(ステップS7B)。ここで、原料供給部4からの原料供給量の増量は、予め設定される増量データに従い実行される。また、同様にして、水供給部3からの水供給量の減量も、予め設定される減量データに従い実行される。
そして、運転制御部16は、ステップS7Bにおいて原料供給部4からの原料が増量、水供給部3からの水供給量が減量された後、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される下限温度TL0(各指示値1から予想される改質温度より所定値以上低い温度)以上ではないと判定した場合(ステップS8BでNO)、再び原料供給部4への指示値を上げ、原料供給量を増量、水供給部3への指示値を下げ、水供給量を減量する(ステップS7B)。一方、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される下限温度TL0以上であると判定した場合(ステップS8BでYES)、さらに、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される上限温度THH以上であるか否かを判定する(ステップS9B)。ここで、運転制御部16は、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される上限温度THH以上であると判定した場合(ステップS9BでYES)、異常と判断し、アラームを出力する(ステップS10)。一方、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される上限温度THH以上ではないと判定した場合(ステッ
プS9BでNO)、さらに、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される下限温度TL0以上かつ上限温度TH0以下であるか否かを判定する(ステップS11B)。ここで、運転制御部16は、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される下限温度TL0以上かつ上限温度TH0以下ではないと判定した場合(ステップS11BでNO)、原料供給部4への指示値を下げ、原料供給量を減量、水供給部3への指示値を上げ、水供給量を増量する(ステップS13B)。ここで、原料供給部4からの原料供給量の減量は、予め設定される減量データに従い実行される。また、同様にして、水供給部3からの水供給量の増量も、予め設定される増量データに従い実行される。そして、再び改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される下限温度TL0以上であるか否かを判定する(ステップS8B)。一方、運転制御部16が、改質温度Tが運転制御部16の記憶部に予め設定される下限温度TL0以上かつ上限温度TH0以下であると判定した場合(ステップS11BでYES)、このときの原料供給部4、水供給部3への各指示値を供給量1における新指示値1と設定する(新指示値1≒供給量1)(ステップS12B)。
このように、本実施の形態に係る水素生成装置1は、原料供給部4、水供給部3における指示値と供給量のずれを補正する点で、従来の水素生成装置1の動作と異なっている。
ここで、原料供給部4、水供給部3、空気供給部19、燃焼ファン18を各指示値1で動作させたとき、改質温度Tが指示値1から予想される改質温度より高くなる、あるいは低くなる理由を説明する(ステップS4A、ステップS4B)。
まず、改質温度Tが予想される改質温度より高くなる、あるいは低くなるとき、原料供給部4から供給される原料供給量が原料指示値に対して供給されていない、あるいは、水供給部3から供給される水供給量が水指示値に対して供給されていないことが考えられる。
ここで、空気供給部19から供給される空気供給量が空気指示値に対して供給されていなくても、空気指示値と空気供給量との差異が少量であれば、改質温度Tの温度変化には殆ど影響はない。それは、選択酸化部17における空気と一酸化炭素との反応は発熱反応であり、空気供給量により選択酸化部17の温度は多少変動するが、改質温度に比べると選択酸化温度は十分に低いからである。また、空気指示値と空気供給量との差異が多量(空気指示値>空気供給量)である場合は、選択酸化部17において空気と一酸化炭素との反応が低減され、一酸化炭素を除去できないため、燃料電池8が一酸化炭素により被毒され、発電運転の継続が不可能となる。また、空気指示値と空気供給量との差異が多量(空気指示値<空気供給量)である場合は、空気と一酸化炭素との反応は発熱反応であるため、選択酸化部17の温度は上昇し、一定温度を超えると、水素含有ガス中の水素がメタン化し、選択酸化部17の温度は過昇温する。したがって、この場合も水素生成装置1の運転、及び発電運転の継続が不可能となる。
一方、燃焼ファン18の場合は、燃焼ファン空気供給量が燃焼ファン空気指示値に対して供給されているか否かを燃焼ファン電圧と燃焼ファン回転数との関係から確認することができるからである。なお、例えば、燃焼ファン18の上流側、あるいは、下流側に燃焼ファン空気流量計を設置し、燃焼ファン空気供給量が燃焼ファン空気指示値に対して供給されているかを確認してもよい。
ところで、原料供給部4を原料指示値1、水供給部3を水指示値1で動作させたときの原料供給量が原料供給量1、水供給量が水供給量1より少量であったとき、改質温度は上昇する。これは、改質触媒上における原料と水の改質反応は吸熱反応であり、S/Cが低いほど吸熱反応が進行せず、吸熱量が小さくなるからである。
また、原料供給部4を原料指示値1、水供給部3を水指示値1で動作させたときの原料供給量が原料供給量1により多量で、水供給量が水供給量1であったとき、改質温度は上昇する。これは、原料供給量が増加することにより生成される水素含有ガスの発熱量が増加し、燃料電池8からのオフガスの発熱量が増加するからである。また、改質触媒上における原料と水の改質反応は吸熱反応であり、S/Cが低いほど吸熱反応が進行せず、吸熱量が小さくなるからである。
逆に原料供給部4を原料指示値1、水供給部3を水指示値1で動作させたときの原料供給量が原料供給量1、水供給量が水供給量1より多量であったとき、改質温度は下降する。これは、改質触媒上における原料と水の改質反応は吸熱反応であり、S/Cが高いほど吸熱反応が進行し、吸熱量が大きくなるからである。
また、原料供給部4を原料指示値1、水供給部3を水指示値1で動作させたときの原料供給量が原料供給量1より少量で、水供給量が水供給量1であったとき、改質温度は下降する。これは、原料供給量が減少することにより生成される水素含有ガスの発熱量が減少し、燃料電池8からのオフガスの発熱量が減少するからである。また、改質触媒上における原料と水の改質反応は吸熱反応であり、S/Cが高いほど吸熱反応が進行し、吸熱量が大きくなるからである。
ここで、原料供給部4を原料指示値1、水供給部3を水指示値1で動作させたときの原料供給量が原料供給量1より少量、かつ、水供給量が水供給量1より少量であったときは、原料供給量、水供給量のどちらかが少量のときに比べると、改質温度は大きく変化しない。これは、原料供給量が減少することにより生成される水素含有ガスの発熱量が減少し、燃料電池8からのオフガスの発熱量が減少するが、原料供給量と水供給量とがともに減少するため、改質触媒上における原料と水の吸熱反応における吸熱量が小さくなるためである。
逆に、原料供給部4を原料指示値1、水供給部3を水指示値1で動作させたときの原料供給量が原料供給量1より多量、かつ、水供給量が水供給量1より多量であったときは、原料供給量、水供給量のどちらかが多量のときに比べると、改質温度は大きく変化しない。これは、原料供給量が増加することにより生成される水素含有ガスの発熱量が増加し、燃料電池8からのオフガスの発熱量が増加するが、原料供給量と水供給量とがともに増加するため、改質触媒上における原料と水の吸熱反応における吸熱量が大きくなるからである。
なお、本実施の形態1では、改質温度Tの上限値をT、THH、TH0、下限値をT、TLL、TL0としたが、例えば、原料供給部4、水供給部3、空気供給部19、燃焼ファン18を各指示値1で動作させ、原料供給部4、水供給部3の少なくともどちらかの指示値(供給量)をずらしたとき、水素含有ガス中の水素量、一酸化炭素濃度、または、改質部20、変成部13、選択酸化部17の各触媒、あるいは改質器22の構造体等に、例えば発電効率低下などの不具合を生じさせ得る原料指示値、水指示値を予め実験、シミュレーション等で算出しておき、原料供給部4、水供給部3をその原料指示値、水指示値で、空気供給部19、燃焼ファン18を指示値1で動作させ、安定した時の改質温度を上限値、下限値と設定してもよい。
次に、原料供給部4、水供給部3、空気供給部19、燃焼ファン18を各指示値1で動作させたとき、改質温度Tが指示値1から予想される改質温度より高くなる(T≧THH)、あるいは低くなる(T≦TLL)とき、異常と判断し、アラームを出力する理由を説明する(ステップS5A、ステップS5B)。
まず、原料供給部4、水供給部3、空気供給部19、燃焼ファン18を各指示値1で動作させたとき、改質温度Tが指示値1から予想される改質温度より高くなる(T≧THH)場合であるが、前述のとおり、原料供給部4、水供給部3の少なくともどちらかの指示値に対する供給量のずれによるS/Cの下降が考えられ、場合によっては、改質触媒上に炭素が析出する可能性があるからである。一方、原料供給部4、水供給部3、空気供給部19、燃焼ファン18を各指示値1で動作させたとき、改質温度Tが指示値1から予想される改質温度より低くなる(T≦TLL)場合であるが、前述のとおり、原料供給部4、水供給部3の少なくともどちらかの指示値に対する供給量のずれによるS/Cの上昇が考えられ、場合によっては、低温時に水素含有ガス中の水分が凝縮し、触媒が劣化する可能性があるからである。
なお、アラームを出力した場合、燃料電池8、および水素生成装置1の運転を停止すればよい。また、サービスメンテナンス会社と顧客宅の燃料電池8とをオンラインで接続し、アラーム出力時にサービスメンテナンス会社に通報するようにしてもよい。また、改質温度の上限値THH、下限値TLLを何通りか設定することで、軽度の異常であれば、サービスマンが故障部品を入手し顧客宅に出向くまでの期間、継続運転をしてもよい。もちろん、異常を監視した上で継続運転を行うため、安全性は確保できる。なお、ここではステップS5A、ステップ5Bについて説明したが、ステップS9A、ステップ9Bも同様の理由である。
次に、原料供給部4、水供給部3、空気供給部19、燃焼ファン18を各指示値1で動作させたとき、改質温度Tが指示値1から予想される改質温度より高くなるとき、原料指示値を下げ、水指示値を上げる、あるいは低くなるとき、原料指示値を上げ、水指示値を下げる理由を説明する(ステップS7A、ステップS7B)。
まず、改質温度Tが指示値1から予想される改質温度より高くなる場合、前述のとおりS/Cの下降が考えられる。よって、原料指示値を下げ、水指示値を上げることで、S/Cを上昇させ、S/Cは正常値と同等、あるいはそれに近づけるのである。このとき、同時に改質温度は下降する。逆に、改質温度Tが指示値1から予想される改質温度より低くなる場合、前述のとおりS/Cの上昇が考えられる。よって、原料指示値を上げ、水指示値を下げることで、S/Cを下降させ、S/Cは正常値と同等、あるいはそれに近づけるのである。このとき、同時に改質温度は上昇する。
そして、改質温度が、予め設定した水素含有ガス中の水素量、一酸化炭素濃度、または、改質部20、変成部13、選択酸化部17の各触媒、あるいは改質器22の構造体等に不具合を生じさせない改質温度域であるTL0≦T≦TH0(ステップS11A、ステップS11B)に到達したときの原料指示値、水指示値を、それぞれ原料供給量1、水供給量1に対する新原料指示値1、新水指示値1として新たに設定する(ステップS12A、ステップS12B)ことで、S/Cのずれを正常値と同等、あるいはそれに近い値に補正することができ、一定量の水素及び一酸化炭素濃度の低い水素を生成することができる。また、改質触媒上への炭素析出、及び、触媒上での水分の凝縮を防ぐことができ、水素生成装置1の故障を防止できる。
なお、実施の形態1では、選択酸化部17および空気供給部19を配置した構成としたが、これらを配置しない構成でもよく、適宜選択されていればよいことはいうまでもない。
また、実施の形態1では、変成部13に変成温度検出部、選択酸化部17に選択酸化温度検出部を設けていないが、将来センサーレス化が進んだ場合においても、改質温度検出
部21で検出される改質温度により、原料供給部4、水供給部3からの原料供給量、水供給量が適正であるかを判断し、原料指示値に対応する原料供給量、水指示値に対応する水供給量を補正することができる、または、原料供給部4、水供給部3からの原料供給量、水供給量が異常であるかを判断し、アラームを外部出力することができるため、一定量の水素及び一酸化炭素濃度の低い水素を生成することができる。また、水素生成装置の故障を未然に防ぐことができることはいうまでもない。
本発明は、原料供給部、水供給部から水素生成装置に供給される原料供給量、水供給量が適正であるかを判断し、さらに原料指示値に対応する原料供給量、または、水指示値に対応する水供給量を補正することができ、一定量の水素及び一酸化炭素濃度の低い水素を生成することができる。また、原料供給部、水供給部から水素生成装置に供給される原料供給量、水供給量が異常であるかを判断し、アラームを外部出力することができ、水素生成装置の故障を未然に防ぐことができる燃料電池システムに有用である。
1 水素生成装置
2 燃焼部
3 水供給部
4 原料供給部
5 脱硫部
6 ガスインフラライン
7 脱硫接続部
8 燃料電池
9A、9B 切換弁
10 原料供給経路
11 内筒
12 水素ガス供給経路
13 変成部
14 オフガス経路
15 水蒸気発生部
16 運転制御部
17 選択酸化部
18 燃焼ファン
19 空気供給部
20 改質部
21 改質温度検出部
22 改質器
23 燃料電池バイパス経路
100 燃料電池システム

Claims (4)

  1. 原料と水が供給されて改質反応により水素含有ガスを生成させる改質部と、
    前記改質部の温度を検出する改質温度検出部と、
    前記改質部に原料供給量指示値に応じた原料を供給する原料供給部と、
    前記改質部に水供給量指示値に応じた水を供給する水供給部と、
    前記改質部により生成された前記水素含有ガス中の一酸化炭素濃度を低減させる変成部と、
    前記変成部で一酸化炭素濃度が低減された前記水素含有ガスと酸素含有ガスが供給されて発電し、電力供給先の電力負荷の変化に追従して発電する燃料電池と、
    前記変成部で一酸化炭素濃度が低減された前記水素含有ガスのうち前記燃料電池で消費されなかった残りの前記水素含有ガスを燃焼させて前記改質部の改質反応に必要な熱を供給する燃焼部と、
    前記改質温度検出部で検出される改質温度に基づいて前記原料供給部へ前記原料供給量指示値を出力すると共に前記水供給部へ前記水供給量指示値を出力する運転制御部と
    を備え、
    前記運転制御部は、前記燃料電池が有する任意の発電量を発電した後の予め設定される期間、前記燃料電池を電力負荷の変化に追従させず動作させ、
    前記原料供給部および前記水供給部を、予め設定される指示値で動作させ、
    前記指示値から予想される予想改質温度と、
    前記改質温度検出部で検出される検出改質温度との温度差が、
    所定温度差以上であれば、
    予め設定される指示値に対応する原料が、前記原料供給部から指示通りに供給されていない、
    または、
    予め設定される指示値に対応する水が、前記水供給部から指示通りに供給されていないと判断し、さらに、原料指示値に対応する原料供給量、または、水指示値に対応する水供給量を補正する機能を持ってなる、
    または、
    アラームを外部出力する機能を持ってなる燃料電池システム。
  2. 前記運転制御部は、前記燃料電池が有する任意の発電量を発電した後の予め設定される期間、前記燃料電池を電力負荷の変化に追従させず動作させ、
    前記原料供給部および前記水供給部を、予め設定される指示値で動作させ、
    前記指示値から予想される予想改質温度より、
    前記改質温度検出部で検出される検出改質温度の方が高い場合、
    予め設定される指示値に対応する原料が、前記原料供給部から多く供給されている、
    または、
    予め設定される指示値に対応する水が、前記水供給部から少なく供給されていると、
    または、
    前記指示値から予想される予想改質温度より、
    前記改質温度検出部で検出される検出改質温度の方が低い場合、
    予め設定される指示値に対応する原料が、前記原料供給部から少なく供給されている、
    または、
    予め設定される指示値に対応する水が、前記水供給部から多く供給されていると、
    判断し、さらに、原料指示値に対応する原料供給量、または、水指示値に対応する水供給量を補正する機能を持ってなる、
    または、
    アラームを外部出力する機能を持ってなる請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記運転制御部は、前記燃料電池が有する任意の発電量を発電した後の予め設定される期間、前記燃料電池を電力負荷の変化に追従させず動作させ、
    前記原料供給部および前記水供給部を、予め設定される指示値で動作させ、
    前記指示値から予想される予想改質温度より、
    前記改質温度検出部で検出される検出改質温度の方が高い場合、
    前記原料供給部への指示値を減量し、前記水供給部への指示値を増量する、
    または、
    前記指示値から予想される予想改質温度より、
    前記改質温度検出部で検出される検出改質温度の方が低い場合、
    前記原料供給部への指示値を増量し、前記水供給部への指示値を減量する、
    請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記運転制御部は、前記燃料電池が有する任意の発電量を発電した後の予め設定される期間、前記燃料電池を電力負荷の変化に追従させず動作させ、
    前記原料供給部および前記水供給部を、予め設定される指示値で動作させ、
    前記指示値から予想される予想改質温度より、
    前記改質温度検出部で検出される検出改質温度の方が高い場合、
    または、
    前記指示値から予想される予想改質温度より、
    前記改質温度検出部で検出される検出改質温度の方が低い場合、
    前記原料供給部からの原料供給量、または、前記水供給部からの水供給量が異常であると判断し、アラームを外部出力する機能を持ってなる請求項1に記載の燃料電池システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020027714A (ja) * 2018-08-10 2020-02-20 アイシン精機株式会社 燃料電池システム

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