JP2007148875A - プログラマブル表示器、制御プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体、ならびに画面作成装置、画面作成プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】プログラマブル表示器において、インデックスファイルやユーザカスタマイズプログラムの作成を必要とせずに、レシピデータファイルを検索し、かつその内容をPLCへの転送前に確認する。
【解決手段】予め、メモリカード11に格納された全てのCSVファイル12(レシピデータファイル)に含まれる条件名(CSVファイル12に付与された名称)を作業メモリ23に展開しておく。ユーザによって所定の検索文字が入力されて検索の開始が指示されると、検索制御部21cは、作業メモリ23に展開された条件名を検索文字と照合し、検索文字を含む条件名を抽出して画面上に表示させる。ユーザが、表示された条件名から所望の条件名を選択してその内容の表示を指示すると、検索制御部21cは、選択された条件名のCSVファイル12の内容を表示させる。
【選択図】図1
【解決手段】予め、メモリカード11に格納された全てのCSVファイル12(レシピデータファイル)に含まれる条件名(CSVファイル12に付与された名称)を作業メモリ23に展開しておく。ユーザによって所定の検索文字が入力されて検索の開始が指示されると、検索制御部21cは、作業メモリ23に展開された条件名を検索文字と照合し、検索文字を含む条件名を抽出して画面上に表示させる。ユーザが、表示された条件名から所望の条件名を選択してその内容の表示を指示すると、検索制御部21cは、選択された条件名のCSVファイル12の内容を表示させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、制御のためのデータであるレシピデータを容易に検索することができるプログラマブル表示器、およびそのプログラマブル表示器に表示する画面を作成する画面作成装置に関するものである。
プログラマブル表示器は、ホストコントローラ(PLC)とのインタフェースを備えており、ホストコントローラに接続されたデバイスの稼働状況を表示したり、デバイスへの制御指示を与えるための操作入力を画面から受け付けたりする機能を備えた操作型表示器である。一般に、プログラマブル表示器は、グラフィック表示機能を有するので、操作盤、スイッチ、表示灯等を表示することができ、制御システムにおける操作端末としての役割を果たす。
このような制御システムにおいて、各PLCの稼働状況などの表示やPLCへの制御指示は、PLC付近に配置されたプログラマブル表示器によって行われる。また、このような制御システムにおいては、システムの運用上、PLCによる制御に必要なデータ(レシピデータ)を適宜更新することが求められる。例えば、近年の多品種少量生産の要求に対応するためには、各工程での条件設定を頻繁に変更する必要がある。
このようなレシピデータは、プログラマブル表示器の内外に設けられた記憶装置に格納されている複数のレシピデータファイルから所望のレシピデータファイルを選択してPLCに転送し、PLCのメモリにおいてレシピデータを書き替えるという動作によって行われる。レシピデータは、製品の製造条件などを定めるためのデータであるので、例えば製品の品種毎に用意されることが多く、記憶装置には、製品に応じたレシピデータファイルが格納されている。したがって、品種が多くなるほど、レシピデータファイルを記憶装置に多数格納する必要があるので、一般には、レシピデータファイルがメモリカードなどの大容量記録媒体に格納される。
このような多数のレシピデータファイルから所望のレシピデータファイルを効率的に選択するためには、迅速に所望のレシピデータファイルを捜し出す手法が求められる。このような手法として、例えば特許文献1には、各レシピデータファイルのファイル番号と、各レシピデータファイルとを一覧形式で表したインデックスファイルを作成し、インデックスファイルにおけるコメントを検索条件として必要なレシピデータファイルを検索することが開示されている。
特開2004−178151公報(2004年6月24日公開)
上記の特許文献1に開示されたレシピデータファイルの選択方法では、インデックスファイルを用いることによってレシピデータファイルを効率的に選択することができるものの、選択されたレシピデータファイルがそのままPLCに転送されてしまう。このため、PLCへの転送前に選択されたレシピデータファイルの内容を確認することができない。したがって、選択されたレシピデータファイルが適正であるか否かを確認できないまま転送されることになる。
これに対し、インデックスファイルの内容(レシピデータファイルの一覧)を画面に表示させて、ユーザが表示されたインデックスファイルの内容から1つのレシピデータファイルを選択することによって、そのレシピデータファイルの内容を表示させることも可能である。表示されるインデックスファイルの内容は、全てのレシピデータファイルについての一覧であるので、レシピデータファイルが少なければ問題はないが、レシピデータファイルが多数である場合、ユーザが所望のレシピデータファイルを選択することは困難であり、誤ったファイルを選択する可能性が高くなる。
また、前記の選択方法では、インデックスファイルを利用してレシピデータファイルの検索を高速に行うことはできるが、インデックスファイルの作成のために時間を要する。具体的には、インデックスファイルの作成に、各レシピデータファイルを開いてコメントを抽出し、このコメントをレシピデータファイルのファイル番号と併せてインデックスを作成してメモリカードに書き込むという一連の処理を必要とする。
しかも、後にレシピデータファイルが追加された場合、追加されたレシピデータファイルのコメントとファイル番号との対を含むインデックスファイルを作成する処理が必要となるが、この処理においては、プログラマブル表示器をオンライン状態(運転状態)からオフライン状態(運転停止状態)に移行しなければならない。プログラマブル表示器では、オフライン状態(オフラインモード)においては、一般に、システムの基本設定などを行うために、オフライン状態への移行方法(特定の操作やパスワード)を知っているシステム管理者などの特定の者しか作業ができない。それゆえ、プログラマブル表示器を操作する一般のオペレータでは、レシピデータファイルの追加に伴うインデックスファイルの再度の作成のための操作を行うことができない。
また、インデックスファイルをメモリカードに書き込むために、メモリカードにそのための記憶領域を確保しなければならない。したがって、インデックスファイルを作成することは、メモリカードの効率的な利用を図る上では好ましくない。
上記のようなインデックスファイルを利用しないレシピデータファイルの選択方法としては、例えば、プログラマブル表示器において実行されるスクリプトやマクロと呼ばれるユーザカスタマイズプログラムによって各処理手順を規定して、それらを組み合わせることによってレシピデータファイルを検索することができる。しかしながら、この選択方法においては、ユーザカスタマイズプログラムに、レシピデータファイル内のデータを抽出するための関数しか用意されていないので、検索によって選択されたレシピデータファイルをPLCに直接転送して指定されたメモリのアドレスに書き込むだけであり、選択されたレシピデータファイルの内容を表示して確認することができない。
この選択方法において、レシピデータファイルの内容を確認することは、検索したレシピデータファイルを仮の格納先(アドレス)に一旦格納させることによって可能ではある。しかしながら、このために、仮の格納先をプログラマブル表示器内のメモリやメモリカード内に設ける必要がある。
また、この選択方法では、上記のような処理手順を規定するユーザカスタマイズプログラムを作成するために、そのプログラムの作成にある程度の習熟を必要とするため、全てのユーザが容易にレシピデータファイルを検索して確認することができない。しかも、ユーザカスタマイズプログラムの開発に時間を要するという不都合もある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、上記のようなインデックスファイルやユーザカスタマイズプログラムの作成を必要とせずに、レシピデータファイルを検索し、かつその内容をPLCへの転送前に容易に確認することができるプログラマブル表示器を提供することを目的としている。
本発明に係るプログラマブル表示器は、予め作成された制御用のデータを制御装置のメモリに書き込むように当該制御装置に送信するプログラマブル表示器において、上記の課題を解決するために、前記データおよび当該データに関して付与された固有の名称とを含む複数のファイルから、当該名称を内部メモリに読み出して、当該内部メモリに読み出された各名称から指定された検索文字を含む名称を抽出して表示する名称表示手段と、表示された名称から選択された名称についての前記ファイルの内容を表示するファイル表示手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成では、名称表示手段によって、名称が各ファイルから内部メモリに読み出され、内部メモリに読み出された各名称のうち検索文字を含む名称があれば、その名称が抽出されて画面に表示される。これにより、ユーザは、検索文字によってある程度絞り込まれた名称から所望のファイルを捜すことができる。そして、表示された名称からユーザによって所望の名称が選択されると、ファイル表示手段によって、その名称についてのファイルの内容が表示される。これにより、ユーザは、ファイルのデータを制御装置に転送する前に確認することができる。
それゆえ、全てのファイルについて背景技術のようにインデックスファイルをメモリカードに作成する必要がなくなる。これにより、ファイルが追加されても、インデックスファイルを再度作成するために、プログラマブル表示器をオフライン状態に移行させる必要がないので、プログラマブル表示器の運転効率を低下させることがない。また、ユーザが独自に名称を検索するためのプログラムを作成する必要もない。
前記プログラマブル表示器において、前記名称表示手段は、抽出すべき名称がなかったときにそのことを報知するので、ユーザはそのことを容易に確認することができる。
本発明の制御プログラムは、プログラマブル表示器の前記名称表示手段およびファイル表示手段としてコンピュータを機能させる。また、この制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。これにより、前記のようにインデックスファイルやユーザ独自のプログラムを作成する必要がない。
本発明の画面作成装置は、前記プログラマブル表示器に表示する画面を作成する画面作成装置であって、前記名称表示手段に前記名称の抽出の実行を指示するための指示スイッチを画面に設定する指示スイッチ設定手段を備えていることを特徴としている。
上記の構成では、指示スイッチ指定手段によって画面に指示スイッチが設定されるので、プログラマブル表示器において、ユーザがその画面で指示スイッチを操作することによって、名称表示手段が名称の抽出を実行する。これにより、専用のプログラムの開発を全く必要としない。
本発明の画面作成プログラムは、前記画面作成装置の指示スイッチ設定手段としてコンピュータを機能させる。また、この画面作成プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。これにより、画面作成装置と同様、専用のプログラムの開発を全く必要としない。
本発明に係るプログラマブル表示器は、以上のように、名称表示手段およびファイル表示手段を備えることによって、内部メモリに読み出された各名称のうち検索文字を含む名称が画面に表示されるので所望のファイルを容易に捜すことができ、また、表示された名称から選択された名称についてのファイルの内容が表示されるので、その内容を容易に確認することができる。したがって、所望とするファイルの選択および内容確認を効率的に行うことができるという効果を奏する。
本発明の実施形態について図1ないし図6に基づいて説明すると、以下の通りである。
図1に示すように、本実施形態に係る制御システム1は、プログラマブル表示器2と、PLC3と、デバイス4とを備えている。
プログラマブル表示器2は、USBケーブルなどからなる転送ケーブル6を介してエディタコンピュータ5と接続されている。転送ケーブル6は、後述するようにエディタコンピュータ5で作成された画面ファイルをプログラマブル表示器2に転送するためのケーブルである。
エディタコンピュータ5は、画面作成ソフトウエアおよびラダープログラム作成ソフトウエアがインストールされており、後述するようにして作成された画面ファイル、ラダーファイルおよびラダーモニタファイルを転送するときに転送ケーブル6を介してプログラマブル表示器2と接続されるが、プログラマブル表示器2とPLC3とが通信を行う制御システム1の運転時には、プログラマブル表示器2と切り離される。
制御装置としてのPLC3は、ユーザが作成したシーケンスプログラム(ラダープログラムなど)にしたがって、例えば、数十msなどの予め定められたスキャンタイム毎に、入力ユニットを介して入力用のデバイス4の状態を取り込むとともに、出力用のデバイス4に制御指示を与える。
入力用のデバイス4としては、センサ(温度センサ、光センサなど)、スイッチ(押ボタンスイッチ、リミットスイッチ、圧力スイッチなど)のような機器が用いられる。出力用のデバイス4としては、アクチュエータ、リレー、電磁弁、表示器などが用いられる。これらのデバイス4は、製造ラインなどの各種のターゲットシステム10の所要各部に配置される。
なお、デバイス4は、後述するタッチパネル25などの入力装置から手動で入力されたデータを格納するためのデータメモリ(図示せず)における特定の領域であってもよい。また、デバイス4は、PLC3内のメモリにおける特定の領域であってもよい。
PLC3内のメモリ(デバイスメモリ)は、デバイス4の状態(デバイス4からの出力値やデバイス4への設定値)を示すデータ(ワードデータやビットデータ)を、デバイスアドレスで特定される領域に格納している。メモリにおいて、ワードデバイスは、入出力されるデータが数値のようなワードデータを格納する領域として設定され、ワードアドレス(デバイスアドレス)で指定される。また、ビットデバイスは、オン・オフ状態のようなビットデータを格納する領域として設定され、ビットアドレス(デバイスアドレス)で設定される。このような設定により、メモリ内の任意のワードデバイスまたはビットデバイスをデバイスアドレスを指定してアクセスするだけでデバイス4を制御し、またはその状態に関する情報を個別に取り出すことができる。
以降の説明では、デバイスアドレスを適宜、アドレスと称する。
プログラマブル表示器2は、CPUなどの演算処理装置を備えており、ユーザが作成した入力操作および表示用の画面データを表示することによりプログラマブル表示器特有の操作機能および表示機能を実現する専用コンピュータである。制御システム1のHMI機器として好適に使用されるプログラマブル表示器2は、後述する処理指示語(タグ)を組み合わせて決定される画面データに基づいて、デバイス4の状態を画面表示する際の動作や、画面への操作に応じてデバイス4の状態を制御する際の動作を特定する。
このプログラマブル表示器2は、シリアルケーブル7を介したPLC3との通信により、PLC3を介して表示画面に状態を表示する各デバイス4の状態を取得し、例えば、後述のディスプレイ24に各デバイス4の状態を表示する機能を有する。また、プログラマブル表示器2は、後述のタッチパネル25への操作に応じて、デバイス4へデバイスの状態制御を指示する機能を有する。
なお、デバイス4の状態の取得/変更は、その都度指示してもよいし、プログラマブル表示器2内にキャッシュを用意し、取得/変更時には、キャッシュへアクセスするとともに、所定の時間間隔毎や所定のイベント毎に通信してアドレスの実体と同期を取ってもよい。
プログラマブル表示器2は、上記の機能を実現するために、HMI制御部21と、データメモリ22と、作業メモリ23と、ディスプレイ24と、タッチパネル25、メモリカードインターフェース部(図中、メモリカードI/F)26と、インターフェース部(図中、I/F)27,28とを備えている。以下、プログラマブル表示器2の主要各部について詳細に説明する。
ディスプレイ24は、プログラマブル表示器2を薄型に構成するために、液晶ディスプレイや、ELディスプレイや、プラズマディスプレイのような平板型ディスプレイが好適に用いられる。タッチパネル25は、ディスプレイ24の表示画面上でタッチ入力を行うために設けられている入力装置である。
メモリカードインターフェース部26は、メモリカード11に対するデータの書き込みおよび読み出しを行なうリーダ/ライタである。メモリカード11としては、小型かつ大容量のCF(登録商標)カードが好適である。
メモリカード11には、複数のCSVファイル12が格納されている。CSVファイルは、レシピデータをCSV(Comma Separated Value)形式で管理するためのファイルである。このCSVファイル12は、異なる製品毎や製造単位(ロット)毎などに用意されており、データと条件名とを含んでいる。データは、製品の製造に必要な条件を規定するための物理量であり、材料の長さ、径、量などや材料や製造環境に与える温度、圧力などが挙げられる。条件名は、CSVファイル12に付与された名称であり、後述するCSVファイル12の検索のキーとして利用される。条件名としては、通常、CSVファイル12のデータに基づいて製造される製品の名称や、CSVファイル12のデータに基づいて製造が行われるロットに付与されたコード名など、CSVファイル12を特定しやすい名称が付与される。
また、このCSVファイル12には、“ZR00001”といったファイル名が付与されている。このファイル名の5桁の数字は、ファイル番号を規定しており、CSVファイル12の順番を規定しており、CSVファイル12の作成順に設定される。あるいは、ユーザが、任意に番号を指定して上記の5桁の数字(例えば、0〜65535までの範囲)を作成することも可能である。CSVファイル12は、汎用の表計算ソフトウエアなどを用いて、ユーザによって表形式で作成される。
図2に示すように、CSVファイル12は、具体的には、表形式で作成されており、日付(DATE)、条件名(GROUP NAME)、品目名(ITEM NAME)、データ(VALUE)などが記載される。日付は、CSVファイル12が作成された日付であり、第1行B列のセルに記載される。上記の条件名は、第3行B列に記載される。品目名は、データの品目の名称であり、第5行以降のA列の各セルに記載される。データは、第5行以降のB列の各セルに記載され、対応する品目名と同じ行に記載される。
インターフェース部27は、プログラマブル表示器2がエディタコンピュータ5との間の通信を行うための通信制御部であり、転送ケーブル6に接続されている。
一方、インターフェース部28は、プログラマブル表示器2がPLC3との間のシリアル通信を行うための通信制御部であり、シリアルケーブル7に接続されている。また、インターフェース部28は、複数台のPLC3の接続が可能となるように、接続可能なPLC3の台数と同数の通信ポートを備えている。PLC3のメーカや機種名とPLC3が接続される通信ポートとの対応関係は、予めユーザによって接続機器データとして設定されている。また、PLC3には、接続される通信ポートに応じて、例えばPLC−A,PLC−B,PLC−C,…というような接続機器名が付与されており、この接続機器名も接続機器データに含まれる。前述のようなPLC3のビットでバイスやワードデバイスに対するデータの読み書きは、アドレスとともに接続機器名を指定して行われる。
インターフェース部28は、その接続機器データに基づいて、PLC3のメーカや機種に応じた通信プロトコルを用いて通信を行う。上記の接続機器データや通信プロトコルは、例えば、次に説明するデータメモリ22に格納される。
データメモリ22は、画面ファイル、上記の接続機器データ、上記の通信プロトコル、、転送条件データなどを格納するためのメモリであり、FEPROM(Flash Erasable and Programmable ROM)が用いられる。FEPROMは、書き替え可能な読み出し専用のフラッシュメモリであるので、一般のパーソナルコンピュータにおけるハードディスクドライブの役割を果たす。フラッシュメモリは、可動部を持たず、かつ衝撃に強いので、劣悪な周囲環境でも安定して動作する。
画面ファイルは、プログラマブル表示器2に表示される画面データ(ユーザ画面のデータ)のファイルであり、ディスプレイ24に表示すべきベース画面やパーツのデータおよび各パーツに付与された後述する処理指示語などを含んでいる。この画面ファイルは、図形データ部およびアドレスデータ部を含んでいる。図形データ部は、ユーザが作成したマークについての図形データや選択されたパーツを格納し、アドレスデータ部は、図形データ部に対応するように、入力されたマークやパーツについて、前記のアドレスおよびアドレスに対応するコメントを格納している。具体的には、図形データ部におけるマークやパーツの個々は、アドレスデータ部においてそれぞれ対応するコメントおよびアドレスと対応付けられている。
コメントとしては、デバイスの動作状態のような事象名や、スイッチに対応するSWやランプに対応するLAMPのようなデバイス4に対応する符号や、操作指示などが挙げられる。また、コメントは、変数として扱うこともできる。このように定義されるコメントは、デバイス4に対応する所望のデバイスアドレスに予め対応付けられている。
転送条件データは、CSVファイル12のデータをPLC3に転送するための条件を規定する各種のデータであり、前述の条件名、転送先を指定するアドレス、データ数、前述のファイル番号などを含んでいる。アドレスは、転送先のPLC3のメモリに複数のデータを書き込んでいくときの先頭の格納領域を指定するワードアドレスであり、転送先のPLC3を特定するための前記の接続機器名と組み合わされる。
なお、データメモリ22は、メモリカード11に格納されるCSVファイル12を格納してもよい。
作業メモリ23は、例えば、DRAMによって構成されており、表示制御などの演算処理時の作業用に用いられる他、PLC3との間でやり取りされるデータの一時的な記憶に用いられる。特に、DRAMは、PLC3のメモリに格納されるデバイス4の状態(デバイスアドレスの内容)をPLC3のメモリとの間で受け渡しするための状態メモリ領域を有している。また、作業メモリ23は、後述する検索制御部21bによる検索処理に利用される。
HMI制御部21は、HMI制御プログラムをプログラマブル表示器2が備えるCPUなどの演算処理手段に実行させることにより実現される機能ブロックである。上記のHMI制御プログラムは、プログラマブル表示器2と分離可能に構成される記録媒体に記録可能であり、その記録媒体からプログラマブル表示器2にインストールされる。
上記の記録媒体は、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フレキシブルディスクやハードディスクなどの磁気ディスク系、CD−ROM、MO、MD、DVDなどの光ディスク系、ICカード(メモリカードを含む)、光カードなどのカード系が好適である。その他、上記のプログラムメディアは、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMなどによる半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
また、本制御システム1が、インターネットを含む通信ネットワークと接続可能に構成されていれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。ただし、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予めプログラマブル表示器2に格納されるか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであってもよい。
このHMI制御部21は、表示/操作制御部21aと、転送制御部21bと、検索制御部21cと、CSVデータ編集部21dとを有している。
表示/操作制御部21aは、ユーザ画面の表示制御、ユーザ画面を介した入力操作の制御、PLC3などの接続機器との通信の制御といったHMI機能の中心的な制御動作を行う。
前述の画面データは、ユーザ画面に関連して行われる各種の処理を規定する処理規定情報(タグ)を含んでいる。この処理規定情報は、ベース画面上で実行されるべき事象毎に作成されており、基本的には、表示処理を実行すべきベース画面のファイル番号と、このベース画面上で実行すべき動作内容を特定する事象名と、各実行事象毎に参照される1または複数のデータからなる参照情報とを一組として備えている。
本実施の形態に係るプログラマブル表示器2では、上記のタグとして、ベース画面上の領域(表示範囲)とその領域への表示に対応するデバイスのデバイスアドレスとの対応を示す表示タグ、および画面上の領域(入力範囲)とその領域へのタッチ入力に対応するアドレスとの対応を示すタッチ入力タグが規定されている。さらに、本実施形態では、各タグは、複数のユーザ画面の少なくとも1つと関連付けることができる。
表示/操作制御部21aは、デバイス4の状態を取得してユーザ画面に表示する場合、PLC3内のメモリに設定される前述のビットデバイスまたはワードデバイスが示す状態情報のうち、必要な情報を適時に作業メモリ23に読み込む一方、上記の表示タグを繰り返し読み出して、表示タグで指定された表現形式のパーツを読み出した値に応じた形態で画面上の指定された領域へ表示する。これによって、ビットデバイスまたはワードデバイスの状態の変化に応じて変化する表示動作が実行され、PLC3から取得したデバイス4の状態がユーザ画面におけるパーツの表示状態に反映される。
表示/操作制御部21aは、ユーザ画面上でのタッチ入力によってデバイス4に制御指示を与える場合、前述のタッチ入力タグを繰り返し読み出して、タッチ入力タグにおける参照情報に含まれる、ユーザ画面の所定の領域におけるタッチ位置を特定するための、タッチによる入力が有効となる有効入力座標範囲、およびタッチパネル25の操作(数値入力操作、ON/OFF操作など)を特定する事象名などで特定される内容の動作をPLC3内のメモリにビットデバイスまたはワードデバイスとして設定する。これによって、PLC3において、設定された制御指示が上記の動作として実行され、デバイス4の状態が変化する。
また、表示/操作制御部21aは、後述する転送制御部21bの指示を受けて、指定されたCSVファイル12のデータをPLC3内のメモリにおける指定されたアドレスに書き込むように送信する。
転送制御部21bは、図3に示すようなデータ転送画面101においてユーザによってCVSファイル12のデータの転送が指示されると、指定されたデータをPLC3に転送したり、PLC3のデータをメモリカード11(またはデータメモリ22)に転送したりする。具体的には、転送制御部21bは、メモリカード11がプログラマブル表示器2に装着されている状態で、データ転送画面101がディスプレイ24に表示されると(データ転送画面101に表示が切り替えられると)、全てのCVSファイル12をメモリカード11から作業メモリ23(内部メモリ)に読み出して転送に備える。あるいは、転送制御部21bは、メモリカード11がプログラマブル表示器2に装着されておらず、かつ、データメモリ22にCSVファイルが格納されている状態で、データ転送画面101がディスプレイ24に表示されると、データメモリ22に格納されている全てのCSVファイルを作業メモリ23に読み出して転送に備える。
データ転送画面101は、CSVデータ転送表示器102を含んでいる。CSVデータ転送表示器102は、条件名表示欄102aと、検索スイッチ102bと、第1転送スイッチ102cと、第2転送スイッチ102dと、上移動スイッチ102eと、下移動スイッチ102fと、CSVファイル表示スイッチ102gとを有している。
条件名表示欄102aは、検索制御部21cによって抽出された条件名と、その条件名を含むCSVファイル12のファイル番号とを並べて表示するために設けられている。条件名表示欄102aは、表示スペースが限られているため、所定数の条件名しか表示できないが、上下方向のスクロールによって表示領域が移動可能である。検索スイッチ102bは、検索制御部21cに条件名の検索を指示するために設けられている。
第1転送スイッチ102cは、メモリカード11からデータの接続機器(PLC3)へのCVSファイル12の転送を転送制御部21bに指示するために設けられている。第2転送スイッチ102dは、接続機器(PLC3)からメモリカード11へのデータの転送を転送制御部21bに指示するために設けられている。転送制御部21bは、後述するように検索制御部21cによって抽出されて条件名表示欄102aに表示された条件名から選択された条件名およびファイル番号を含むCSVファイル12を作業メモリ23から転送すべきデータを読み出して、当該データを第1転送スイッチ102cまたは第2転送スイッチ102dのタッチ操作によって規定される転送方向に転送するように表示/操作制御部21aに指示する。
上移動スイッチ102eは、条件名表示欄102aを上方向にスクロール移動させるためのスイッチである。下移動スイッチ102fは、条件名表示欄102aを下方向にスクロール移動させるためのスイッチである。表示/操作制御部21aは、上移動スイッチ102eのタッチ操作によって条件名表示欄102aを上方向にスクロール移動させ、下移動スイッチ102fのタッチ操作によって条件名表示欄102aを下方向にスクロール移動させる。
CSVファイル表示スイッチ102gは、条件名表示欄102aに表示された条件名から選択された条件名を含むCSVファイル12を図2に示す表の形態で表示させるためのスイッチである。
名称表示手段としての検索制御部21cは、メモリカード11(またはデータメモリ22)に格納されている全てのCSVファイル12における条件名の先頭文字をユーザによって入力された検索文字とを比較して、検索文字と一致する先頭文字を含む条件名を抽出して、その条件名を表示するように表示/操作制御部21aに指示を与える。具体的には、検索制御部21cは、検索スイッチ102bがタッチ操作されると、図4に示すようなキーボード103をデータ転送画面101に表示させるように表示/操作制御部21aに指示を与える。また、検索制御部21cは、検索文字の入力および検索開始の指示がキーボード103を用いてユーザによって与えられると、条件名の検索を開始する。
検索制御部21cは、検索を開始すると、作業メモリ23に読み出された全てのCSVファイル12における条件名が記載されたセル(本実施形態では第3行B列のセル)から条件名を読み出して作業メモリ23に展開して、各条件名の先頭文字と検索文字との照合を行う。また、検索制御部21cは、検索文字と一致する先頭文字を含む条件名と当該条件名に対応するファイル番号とを、作業メモリ23において上記のように条件名が展開された領域と別の領域(抽出条件名格納領域)に展開して、その条件名と対応するファイル番号とを条件名表示欄102aに表示するように表示/操作制御部21aに指示する。そして、検索制御部21cは、条件名表示欄102aに表示された条件名から1つがタッチされて選択された状態で、CSVファイル表示スイッチ102gがタッチ操作されると、選択された条件名およびファイル番号に対応するCSVファイル12を作業メモリ23から読み出して、表示/操作制御部21a(ファイル表示手段)に表示するように指示する。
なお、検索文字は、上記の例では1つの文字であるが、複数文字(文字列)であってもよいし、複数の文字の場合、*(任意の数の文字)や?(任意の1文字)のようなワイルドカードを含んでいてもよい。検索制御部21cは、検索文字が複数文字である場合、CSVファイル12における条件名の先頭から検索文字の数と同数の文字を検索文字と照合して、両者が一致する条件名を抽出することになる。
また、検索制御部21cは、検索の結果、抽出すべき条件名がなかったときに、後述する転送ステータスアドレスで指定されるビット(フラグ)をオンに切り替える。上記のビットは、例えば作業メモリ23やPLC3のメモリに設けられる。転送ステータスアドレスのビットは、検索文字と条件名の文字とが不一致であるときに、オンに切り替わることから、プログラマブル表示器2またはPLC3で不一致を判別したい場合や、プログラマブル表示器2内で不一致を別の目的で利用したい場合に設定されて使用される。
検索制御部21cは、検索の結果、抽出すべき条件名がなかったときに、ユーザにそのことを報知するための表示を行うように表示/操作制御部21aに指示を与える。表示/操作制御部21aは、その指示を受けて、データ転送画面101において、ランプを表示させたり、メッセージを含むウインドウをポップアップ表示させたりして、抽出すべき条件名がなかったことをユーザに報知する。
CSVデータ編集部21dは、検索制御部21cによって上記のように表示されたCSVファイル12においてデータの編集入力を受け付けてデータの変更を行う。具体的には、CSVデータ編集部21dは、表示されたCSVファイル12において、ユーザによって任意のセルがタッチされて選択されると、CSVファイル12のデータの編集を可能にする編集モードとなり、図示しないテンキーパッドをデータ転送画面101にポップアップ表示する。また、CSVデータ編集部21dは、ユーザによってテンキーパッドを用いて数値が入力され、その数値が確定されると、作業メモリ23において該当するCSVファイル12の選択されたセルの数値を確定された数値に書き替える。さらに、CSVデータ編集部21dは、書き替えた数値を表示されたCSVファイル12において反映させるように表示/操作制御部21aに指示する。
ここで、前記のキーボード103について説明する。
図4に示すように、キーボード103は、検索文字表示領域103aと、入力キー群103bと、FEPキー103cと、カナ変換キー103dと、キャンセルキー103eと、スペースキー103fと、入力モードキー103gと、エンターキー103hと、クリアキー103iと、バックスペースキー103jと、デリートキー103kとを有している。
検索文字表示領域103aは、入力キー群103bにおけるキーを用いて入力された文字を表示するために設けられている。入力キー群103bは、検索文字を入力するために設けられたアルファベットキー、数字キーおよび各種の記号のキーからなる。
FEPキー103cは、フロントエンドプロセッサによるカナ漢字変換を有効にするためのキーである。カナ変換キー103dは、フロントエンドプロセッサが有効な状態で、カナ漢字変換モードにおいて、アルファベットキーによってローマ字入力された文字のカナ変換を行うためのキーである。キャンセルキー103eは、カナ変換または漢字変換をキャンセルして元の状態に戻すためのキーである。
スペースキー103fは、英数字入力モードにおけるスペースを確保するためのキーである。また、スペースキー103fは、フロントエンドプロセッサが有効な状態で、カナ漢字変換モードにおいて、アルファベットキーによるローマ字入力された文字の漢字変換を行うためのキーとしても機能する。
入力モードキー103gは、英数字入力モードとカナ漢字変換モードとを切り替えるためのキーである。入力モードキー103gの1回のタッチ操作で両モードが交互に切り替えられる。
エンターキー103hは、検索開始を指示するためのキーである。検索制御部21cは、このエンターキー103hのタッチ操作を検索開始指示として受けて検索文字表示領域103aに表示された検索文字を用いて検索を開始する。
クリアキー103iは、入力されて検索文字表示領域103aに表示された検索文字をクリアする(取り消す)キーである。バックスペースキーjは、検索文字の入力位置を1文字前に戻すためのキーである。デリートキー103kは、検索文字表示領域103aに表示された検索文字を削除するためのキーである。
続いて、エディタコンピュータ5について説明する。エディタコンピュータ5は、一般の汎用パーソナルコンピュータと同様に、CPU、メモリ(RAM、ROMなど)、外部記憶装置(ハードディスクドライブ、MOドライブなど)、表示装置および入力装置(キーボード、マウスなど)を有している。また、エディタコンピュータ5は、画面エディタ51を備えている。
画面エディタ51は、ユーザ独自の画面であるユーザ画面を作成できるように、スイッチ、ランプ、テンキー、各種表示器(例えば、数値表示器、メータ表示器およびグラフ表示器)などのパーツ、各種のタグ設定機能、描画機能、テキスト入力機能などを備えている。パーツとしては、単一の機能を有するパーツだけでなく、複数の機能を有する、複合スイッチ、カウンタ、タイマといった複合機能を有するパーツが用意されている。パーツは、ユーザが容易に選択できるようにライブラリ形式で登録されており、パーツの機能にに応じた入力タグや表示タグなどが予め付与されている。
画面エディタ51は、エディタコンピュータ5と分離可能に構成される記録媒体に記録されるアプリケーションプログラム(画面作成プログラム)であって、この記憶媒体からエディタコンピュータ5にインストールすることが可能である。この記録媒体は、前述のHMI制御プログラムが記録される記録媒体と同様なコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。また、エディタコンピュータ5は、画面エディタ51を備えることにより画面作成装置として機能する。
このような画面エディタ51を用いてユーザ画面を作成するとき、ユーザが、ベース画面の選択によって画面ウインドウ(図示せず)に表示されたベース画面上で、パーツを所定の操作手順にしたがって配置位置を指定することで、ベース画面上にパーツが配置されていく。
画面エディタ51は、データ転送設定部51aを有している。
データ転送設定部51aは、例えば図5(a)および(b)に示すようなCSVデータ転送表示器の属性を設定するためのダイアログボックス201をユーザインターフェースとして提供し、そのダイアログボックス201によって入力された各項目の設定内容をCSVデータ転送表示器に設定する。
図5(a)に示すように、ダイアログボックス201は、「情報」のタブに、チェックボックス202と、転送ステータスアドレス指定部203と、チェックボックス204とを有している。また、図5(b)に示すように、ダイアログボックス201は、「スイッチ設定」のタブに、チェックボックス205〜210を有している。「スイッチ設定」のタブは、CSVデータ転送表示器102に付属して配置される前述のスイッチ102b〜102gの配置の要否を選択するために設けられている。
チェックボックス202は、前述の転送ステータスアドレスのビットを使用するか否かを選択する為に設けられている。このチェックボックス202がチェックされることにより、転送ステータスアドレスの使用が選択される。
転送ステータスアドレス指定部203は、前述の転送ステータスアドレスを指定するために設けられている。この転送ステータスアドレスは、例えば、作業メモリ23もしくは任意のデバイス4においてユーザに割り当てられた所定の領域のアドレスを用いることができる。
チェックボックス204は、検索制御部21cによる検索の結果、検索文字と一致する文字を含む条件名(抽出すべき条件名)がなかったときに、そのことを報知するためのメッセージウインドウを表示することの要否を選択するために設けれらている。
チェックボックス205は、前述の第1転送スイッチ102cの配置の要否を選択するために設けられている。チェックボックス206は、前述の第2転送スイッチ102dの配置の要否を選択するために設けられている。チェックボックス207は、前述の上移動スイッチ102eの配置の要否を選択するために設けられている。チェックボックス208は、前述の下移動スイッチ102fの配置の要否を選択するために設けられている。チェックボックス209は、前述のCSVファイル表示スイッチ102gの配置の要否を選択するために設けられている。チェックボックス210は、前述の検索スイッチ102bの配置の要否を選択するために設けられている。
指示スイッチ設定手段としてのデータ転送設定部51aは、ダイアログボックス201における配置ボタンがタッチ操作されると、転送ステータスアドレス指定部203およびチェックボックス202,204〜210のチェックの有無をCSVデータ転送表示器102の属性として付与するとともに、ユーザがベース画面上の所望の位置でクリック操作を行うことによって、その位置にCSVデータ転送表示器102を配置する。
ここで、上記のように構成される制御システム1におけるCSVファイル12の条件名の検索動作について図6のフローチャートを参照して説明する。
まず、ディスプレイ24への画面表示が、CSVファイル12のデータを転送するためにデータ転送画面101に切り替えられると、転送制御部21bによって、CSVファイル12がメモリカード11から作業メモリ23に読み出される。この状態で、検索スイッチ102bがユーザによってタッチ操作されると(S1)、キーボード103がデータ転送画面101上にポップアップ表示される(S2)。ユーザによって、このキーボード103を用いて、検索文字が入力されて、エンターキー103hがタッチ操作されて検索指示が入力されると(S3)、検索制御部21cによる条件名の検索が開始する(S4)。
ここで、例えば検索文字として“A”が入力された場合、検索制御部21cは、作業メモリ23に読み出された全てのCSVファイル12における条件名を作業メモリ23に展開して、各条件名の先頭文字と“A”との照合を行う。このとき、検索制御部21cは、各条件名と併せて対応するファイル番号も作業メモリ23に展開する。検索制御部21cは、その照合の結果、“ABCDE”および“AAAA111”を“A”と一致する先頭文字を含む条件名と判定して(S5)、これらの条件名と対応するファイル番号とを作業メモリ23における抽出条件名格納領域に展開する。そして、検索制御部21cは、その条件名と対応するファイル番号とを条件名表示欄102aに表示するように表示/操作制御部21aに指示する。
この結果、図3に示すように、条件名“ABCDE”およびファイル番号“00001”の組と、条件名“AAAA111”およびファイル番号“00002”の組とが表示/操作制御部21aによって条件名表示欄102aに表示される(S6)。
また、検索文字を“C”とした場合で上記の場合と同様にして検索を行うとき、検索制御部21cは、その照合の結果、“C”と一致する先頭文字を含む条件名がなかったと判定すると(S5)、前述のダイアログボックス201でメッセージウインドウの表示が選択されていた場合(S7)、表示/操作制御部21aにメッセージウインドウの表示を指示する。表示/操作制御部21aは、検索制御部21cの指示を受けて、データ転送画面101上に「入力文字を含む条件名はありませんでした。」といったメッセージを有するメッセージウインドウ(図示せず)を表示する(S8)。また、メッセージウインドウの表示が選択されていなかった場合(S7)、検索制御部21cは、フラグをオフからオンに切り替えないので、データ転送画面101上には、上記のメッセージウインドウは表示されない。
また、検索制御部21cは、S5における照合の結果、“C”と一致する先頭文字を含む条件名がなかったと判定したとき、転送ステータスアドレスの使用が選択されているか否かを判定する(S9)。ここで、検索制御部21cは、転送ステータスアドレスの使用が選択されている場合、転送ステータスアドレスで指定されるフラグ(不一致フラグ)をオフからオンに切り替える(S10)。
上記のような一連の検索処理が終了した後(S11)、さらに検索処理を行う場合は、処理をS1に戻す。
ところで、上記の“ABCDE”がデータを転送すべきCSVファイル12の条件名である場合、条件名表示欄102aにおける条件名“ABCDE”およびファイル番号“00001”が表示されている領域がユーザによってタッチ操作されると、その条件名およびファイル番号が選択される。その状態で、CSVファイル表示スイッチ102gがユーザによってタッチ操作されると、検索制御部21cは、選択された条件名およびファイル番号に対応するCSVファイル12を作業メモリ23から読み出して、表示/操作制御部21aに表示するように指示する。これによって、条件名に基づいて選択されたCSVファイル12が表示される。
また、必要に応じ、次のようにしてCSVファイル12のデータを編集することができる。表示されたCSVファイル12において、ユーザによって任意のセルがタッチされて選択されると、CSVデータ編集部21dによって、テンキーパッドがデータ転送画面101にポップアップ表示される。ユーザがテンキーパッドを用いて数値入力を行って確定させると(保存操作をすると)、作業メモリ23において該当するCSVファイル12の選択されたセルの数値が確定された数値に書き替えられる。また、表示されたCSVファイル12においては、選択されたセルの数値も上記の数値に書き替えられる。
ユーザは、CSVファイル12の内容を確認して、CSVファイル12のデータをPLC3に転送しても問題のないことを確認すると、CSVファイル12の表示を閉じる。そして、CSVデータ転送表示器102の条件名表示欄102aにおける条件名“ABCDE”およびファイル番号“00001”の表示されている領域がユーザによってタッチ操作されて選択された状態で、第1転送スイッチ102cがユーザによってタッチ操作されると、転送制御部21bは、作業メモリ23における当該ファイル番号のCSVファイル12から転送条件データで指定された数のデータを読み出して、当該データを同じく指定されたPLC3へ転送して指定されたアドレスから順に書き込むように表示/操作制御部21aに指示する。このようにして、CSVファイル12のデータの転送が完了する。
以上に述べたように、本実施の形態のプログラマブル表示器3は、検索制御部21cを備えることによって、作業メモリ23に展開した各CSVファイル12の条件名を検索し、検索文字による検索条件に合致した抽出すべき条件名と対応するファイル番号とをCSVデータ転送表示器102に表示する。これにより、背景技術のように、全てのCSVファイル12についてインデックスファイルをメモリカードに作成する必要がなくなる。これにより、CSVファイル12が追加されても、インデックスファイルを再度作成するために、プログラマブル表示器2をオフライン状態に移行させる必要がないので、プログラマブル表示器2の運転効率を低下させることがない上、メモリカード11を効率的に利用することができる。
しかも、画面エディタ51によって、CSVデータ転送表示器102に属性として検索スイッチ102bの配置といった必要な設定を行うだけで、プログラマブル表示器2における条件名の検索が行われる。それゆえ、従来のように、ユーザが独自に検索用のプログラムを作成する必要がない。
また、全てのCSVファイル12から検索条件に合致した条件名のみを表示させることにより、生産現場のオペレータでも、条件名から容易に所望のCSVファイル12を捜し出して、その内容を表示させることができる。したがって、所望とするCSVファイルの選択および内容確認を効率的に行うことができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明のプログラマブル表示器は、指定された文字を含むCSVファイルの名称(条件名)の一覧を表示させ、それらのCSVファイルから所望のCSVファイルを選択して表示することによって、所望とするCSVファイルの選択および内容確認を効率的に行うことができるので、プログラマブル表示器からPLCなどの接続機器に対してデータ転送を行う制御システムなどに好適に利用できる。
2 プログラマブル表示器
3 PLC(制御装置)
5 エディタコンピュータ(画面作成装置)
11 メモリカード
12 CSVファイル(ファイル)
21a 表示/操作制御部(ファイル表示手段)
21b 転送制御部
21c 検索制御部(名称表示手段)
21d CSVデータ編集部
22 データメモリ
23 作業メモリ(内部メモリ)
24 ディスプレイ
51 画面エディタ
51a データ転送設定部(指示スイッチ設定手段)
3 PLC(制御装置)
5 エディタコンピュータ(画面作成装置)
11 メモリカード
12 CSVファイル(ファイル)
21a 表示/操作制御部(ファイル表示手段)
21b 転送制御部
21c 検索制御部(名称表示手段)
21d CSVデータ編集部
22 データメモリ
23 作業メモリ(内部メモリ)
24 ディスプレイ
51 画面エディタ
51a データ転送設定部(指示スイッチ設定手段)
Claims (7)
- 予め作成された制御用のデータを制御装置のメモリに書き込むように当該制御装置に送信するプログラマブル表示器において、
前記データおよび当該データに関して付与された固有の名称とを含む複数のファイルから、当該名称を内部メモリに読み出して、当該内部メモリに読み出された各名称から指定された検索文字を含む名称を抽出して表示する名称表示手段と、
表示された名称から選択された名称についての前記ファイルの内容を表示するファイル表示手段とを備えていることを特徴とするプログラマブル表示器。 - 前記名称表示手段は、抽出すべき名称がなかったときにそのことを報知することを特徴とする請求項1に記載のプログラマブル表示器。
- 請求項1または2に記載のプログラマブル表示器の前記名称表示手段およびファイル表示手段としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
- 請求項3に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 請求項1または2に記載のプログラマブル表示器に表示する画面を作成する画面作成装置であって、
前記名称表示手段に前記名称の抽出の実行を指示するための指示スイッチを画面に設定する指示スイッチ設定手段を備えていることを特徴とする画面作成装置。 - 請求項5に記載の画面作成装置の指示スイッチ設定手段としてコンピュータを機能させるための画面作成プログラム。
- 請求項6に記載の画面作成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005343582A JP2007148875A (ja) | 2005-11-29 | 2005-11-29 | プログラマブル表示器、制御プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体、ならびに画面作成装置、画面作成プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 |
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JP7469854B2 (ja) | 2019-05-20 | 2024-04-17 | シュナイダーエレクトリックホールディングス株式会社 | 画面作成装置 |
-
2005
- 2005-11-29 JP JP2005343582A patent/JP2007148875A/ja active Pending
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