JP4429990B2 - 画面作成装置、画面作成プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体、ならびにプログラマブル表示器、制御プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、メモリに格納されたデバイスの状態をアドレスを指定して読み出して、読み出された当該デバイスの状態にしたがってオブジェクトの表示状態を変化させるための当該オブジェクトを含む画面を作成する画面作成装置に係り、詳しくは、選択された複数のオブジェクトを共通のアドレスに対応付ける画面作成装置に関するものである。
従来、例えば、制御システムのHMI(Human Machine Interface) として、プログラマブル表示器が広く使用されている。プログラマブル表示器は、デバイスを制御するプログラマブルロジックコントローラ(PLC)と通信して、デバイスの状態を表示/制御する。デバイスの状態を画面表示する際の動作や、操作に応じてデバイスの状態を制御する際の動作は、予め作成された画面上に表示される。このような画面は、画面作成用のソフトウエア(作画ソフトウエア)がインストールされたコンピュータで作成されて、プログラマブル表示器にダウンロードされる。
プログラマブル表示器は、劣悪な環境下でも正常に動作できるように、入力装置としてディスプレイ上での入力を可能にするタッチパネルを備えている。オペレータは、プログラマブル表示器の表示に基づいて、制御対象のデバイスの状態などを把握するとともに、タッチパネルを操作することにより、プログラマブル表示器へデバイスへの制御指示などを入力する。
デバイスの状態を表示する場合、PLCの内部メモリにおける特定のアドレスに格納されているデバイスの状態(アドレスの内容)をプログラマブル表示器が当該アドレスを指定して読み出すことにより、当該アドレスが設定された部品などの動作に上記のデバイスの状態を反映させて表示する。例えば、ランプ部品の場合、対応するアドレスのビットがOFF状態からON状態に変化すると、画面上のランプ部品が消灯状態から点灯状態に変化するように表示される。また、デバイスの状態を制御する場合、プログラマブル表示器が上記のアドレスの内容を書き替えることにより、デバイスの状態を更新させる。
また、アドレスの内容を部品の表示状態に反映させるには、部品とアドレスとが予め対応付けられていることが必要である。そのような対応付けは、通常、作画ソフトウエアで行われる。
上記のような表示/制御の処理が、1つの画面に含まれた多数の部品などについて行われる場合、各処理が独立して行われると、非効率的である。表示/制御の処理を効率的に行うことを開示した文献としては、例えば特許文献1が挙げられる。特許文献1には、処理用の命令をグループ化して、グループ化した命令間では、互いに連動したデータ処理動作を行わせることが記載されている。例えば、同一グループ内で、1つのスイッチ部品をオフする操作が行われると、他のスイッチ部品が全てオフするように、データ処理が行われる。
また、表示/制御の処理のグループ化としては、同一グループ内において、各部品に共通に設定されたアドレスの状態に応じて部品に同じ動作をさせることもある。
特開平10−333830号公報(1998年12月18日公開)
ところが、グループ化された部品に共通のアドレスを対応付けるとき、従来の作画ソフトウエアでは、各部品に1つずつ同じアドレスを対応付けなければならず、グループ化される部品の数が多くなるほど、アドレスの対応付けに手間を要する。このため、画面の作成・編集作業が非効率的となっていた。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、画面上で部品などのオブジェクトをグループ化して動作させるために、同一グループの各オブジェクトへのアドレスの対応付けを効率的に行うことを目的としている。
本発明に係る画面作成装置は、メモリに格納されているデータを当該データの格納領域を特定するアドレスに基づいて読み出して、画面上に設けられたオブジェクトを読み出した前記データにしたがった状態に表示するプログラマブル表示器に表示される前記画面を作成し、前記オブジェクトを読み出された前記データにしたがった状態に表示するために前記アドレスをオブジェクトに対応付ける画面作成装置において、上記の課題を解決するために、画面作成のために表示される画面作成領域に配置された状態で選択された、前記アドレスが個別に対応付けられた複数の前記オブジェクトに、共通のアドレスを一括して対応付ける共通アドレス対応付け手段を備えていることを特徴としている。
上記の構成では、ユーザによって、複数のオブジェクトが画面作成領域に配置された状態で選択され、かつ共通のアドレスが指定されていれば、選択されたオブジェクトにすでに個別のアドレスが対応付けられていても、共通のアドレスがこれらのオブジェクトに一括して対応付けられる。これにより、選択されたオブジェクトに共通のアドレスを個別に対応付ける作業が不要となるので、共通のアドレスをオブジェクトに対応付ける作業を簡素化することができる。
この画面作成装置は、共通のアドレスが対応付けられた前記オブジェクトの表示状態を、個別に対応付けられたアドレスに基づいて読み出されたデータにしたがって個々に変化させるか、または共通に対応付けられたアドレスに基づいて読み出されたデータにしたがって一斉に変化させるかのいずれか一方を選択して前記プログラマブル表示器に実行させるための表示状態選択情報を前記オブジェクトに付加する情報付加手段を備えていることが好ましい。
また、本発明のプログラマブル表示器は、前記の画面作成装置によって作成された画面を表示するプログラマブル表示器であって、共通のアドレスが対応付けられた前記オブジェクトの表示状態を、個別に対応付けられたアドレスに基づいて読み出されたデータにしたがって個々に変化させるか、または共通に対応付けられたアドレスに基づいて読み出されたデータにしたがって一斉に変化させるかを前記オブジェクトに付加された前記表示状態選択情報に基づいて選択する表示状態選択手段を備えている。
このように、オブジェクトに情報付加手段によって表示状態選択情報が付加されることにより、プログラマブル表示器においては、表示状態選択手段によって、その表示状態選択情報に基づいて、共通のアドレスが対応付けられた前記オブジェクトの表示状態を、個別に対応付けられたアドレスに基づいて読み出されたデータにしたがって個々に変化させるか、または共通に対応付けられたアドレスに基づいて読み出されたデータにしたがって一斉に変化させるかが選択される。それゆえ、必要に応じて、オブジェクトの表示状態を個別のアドレスまたは共通のアドレスのいずれか一方に基づいて読み出されたデータにしたがって変化させることができる。
本発明の画面作成プログラムは、前記画面作成装置のいずれかを動作させるプログラムであって、コンピュータを前記各手段として機能させる。また、この画面作成プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。これにより、共通のアドレスをオブジェクトに対応付ける作業を簡素化することができる。
本発明の制御プログラムは、前記プログラマブル表示器を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを前記表示状態選択手段として機能させる。また、この制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。これにより、必要に応じて、オブジェクトの表示状態を個別のアドレスまたは共通のアドレスのいずれか一方に基づいて読み出されたデータにしたがって変化させることができる。
本発明に係る画面作成装置は、画面作成のために表示される画面作成領域に配置された状態で選択された、前記アドレスが個別に対応付けられた複数の前記オブジェクトに、共通のアドレスを一括して対応付ける共通アドレス対応付け手段と、共通のアドレスが対応付けられた前記オブジェクトの表示状態を、個別に対応付けられたアドレスに基づいて読み出されたデータにしたがって個々に変化させるか、または共通に対応付けられたアドレスに基づいて読み出されたデータにしたがって一斉に変化させるかのいずれか一方を選択して前記プログラマブル表示器に実行させるための表示状態選択情報を前記オブジェクトに付加する情報付加手段とを備えている。これにより、グループアドレスをオブジェクトに対応付ける作業を簡素化することができるとともに、必要に応じて、オブジェクトの表示状態を個別のアドレスまたは共通のアドレスのいずれか一方に基づいて読み出されたデータにしたがって変化させることができる。したがって、画面作成を効率的に行うことができるという効果を奏する。
本発明の実施形態を図1ないし図8に基づいて説明すると、以下の通りである。
図1に示すように、本実施形態に係る制御システム1は、プログラマブル表示器2と、PLC3と、デバイス4と、シリアルケーブル5とを備えている。
また、プログラマブル表示器2は、画面転送ケーブル6を介してパーソナルコンピュータ7と接続されている。画面転送ケーブル6は、後述するようにパーソナルコンピュータ7で作成された画面データをプログラマブル表示器2に転送するためのケーブルであり、USBケーブルなどが用いられる。パーソナルコンピュータ7は、作画ソフトウエアがインストールされており、後述するようにして作成した画面データを転送するときに画面転送ケーブル6を介してプログラマブル表示器2と接続されるが、通常、プログラマブル表示器2とPLC3とが通信を行う制御システム1の運転時には、プログラマブル表示器2と切り離される。
一方、プログラマブル表示器2およびPLC3は、シリアルケーブル5を介して接続されている。シリアルケーブル5は、PLC3に固有の通信プロトコルで通信を行うことが可能なケーブルである。通信プロトコルは、PLC3がシーケンサから発達してきた経緯もあって、製造会社毎、あるいは、同一会社であっても製品毎など、PLC3の機種毎に異なっていることが多い。
PLC3は、ユーザが作成したシーケンスプログラム(ラダープログラムなど)にしたがって、入力ユニットを介して入力用のデバイス4から出力される出力データを取り込むとともに、出力用のデバイス4に制御データを与える。入力用のデバイス4としては、センサ(温度センサ、光センサなど)、スイッチ(押ボタンスイッチ、リミットスイッチ、圧力スイッチなど)のような機器が用いられる。出力用のデバイス4としては、アクチュエータ、リレー、電磁弁、表示器などが用いられる。これらのデバイス4…は、製造ラインなどの各種のターゲットシステムの所要各部に配置される。また、デバイス4は、後述するタッチパネル24などの入力装置から手動で入力されたデータを格納するための後述するメモリ部22における特定の領域であってもよい。また、デバイス4は、PLC3内のメモリ3aにおける特定の領域であってもよい。
PLC3内のメモリ3a(デバイスメモリ)は、デバイス4の状態(デバイス4からの出力値やデバイス4への設定値)を示すデータ(ワードデータやビットデータ)を、デバイスアドレスで特定される領域に格納している。メモリ3aにおいて、ワードデバイスは、入出力されるデータが数値のようなワードデータを格納する領域として設定され、ワードアドレス(デバイスアドレス)で指定される。また、ビットデバイスは、オン・オフ状態のようなビットデータを格納する領域として設定され、ビットアドレス(デバイスアドレス)で設定される。このような設定により、メモリ3a内の任意のワードデバイスまたはビットデバイスをデバイスアドレスを指定してアクセスするだけでデバイス4…を制御し、またはその状態に関する情報を個別に取り出すことができる。
以降の説明では、デバイスアドレスを適宜、アドレスと称する。
プログラマブル表示器2は、CPUなどの演算処理装置を備えており、ユーザが作成した入力操作および表示用の画面データを表示することによりプログラマブル表示器特有の操作機能および表示機能を実現する専用コンピュータである。制御システム1のHMIとして好適に使用されるプログラマブル表示器2は、後述する処理指示語(タグ)を組み合わせて決定される画面データに基づいて、デバイス4の状態を画面表示する際の動作や、画面への操作に応じてデバイス4の状態を制御する際の動作を特定する。このプログラマブル表示器2は、シリアルケーブル5を介したPLC3との通信により、PLC3を介して表示画面に状態を表示する各デバイス4の状態を取得し、例えば、後述のディスプレイ24に各デバイス4の状態を表示する機能を有する。また、プログラマブル表示器2は、後述のタッチパネル23への操作に応じて、デバイス4へデバイスの状態制御を指示する機能を有する。
なお、デバイス4の状態の取得/変更は、その都度指示してもよいし、プログラマブル表示器2内にキャッシュを用意し、取得/変更時には、キャッシュへアクセスするとともに、所定の時間間隔毎や所定のイベント毎に通信してアドレスの実体と同期を取ってもよい。
プログラマブル表示器2は、上記の機能を実現するために、HMI処理部21と、メモリ部22と、タッチパネル23、ディスプレイ24およびインターフェース部(図中、I/F)25,26を備えている。以下、プログラマブル表示器2の主要各部について詳細に説明する。
タッチパネル23は、ディスプレイ24の表示画面上で入力を行うために設けられている入力装置である。ディスプレイ24は、プログラマブル表示器2を薄型に構成するために、液晶ディスプレイやELディスプレイのような平板型ディスプレイが好適に用いられる。
インターフェース部25は、プログラマブル表示器2がパーソナルコンピュータ7との間の通信を行うための通信制御部であり、画面転送ケーブル6に接続されている。一方、インターフェース部26は、プログラマブル表示器2がPLC3との間のシリアル通信を行うための通信制御部であり、シリアルケーブル5に接続されている。
HMI処理部21は、後述するユーザ画面の表示制御、ユーザ画面を介した入力操作の制御、PLC3などの接続機器との通信の制御、音声出力の制御といった処理を行う。なお、これらの処理については、後に詳しく説明する。
メモリ部22は、DRAM22a、FEPROM(Flash Erasable and Programmable ROM)22b、SRAM22c等のメモリを含んでいる。
DRAM22aは、主に、表示制御などの演算処理時の作業用に用いられる他、PLC3との間でやり取りされるデータの一時的な記憶に用いられる。特に、DRAM22aは、PLC3のメモリ3aにおいてアドレスによって特定される領域に格納されるデバイス4の状態を示すデータ(以降、このデータを「アドレスの内容」と称する)をデバイスメモリとの間で受け渡しするための状態メモリ領域を有している。
なお、上記のデータを格納するのは、PLC3のメモリ3aに限定されない。例えば、プログラマブル表示器2がPLCの制御機能を備えていれば、当然として、上記のデータを格納するのは、プログラマブル表示器2のメモリ部22のいずれかの領域ということになる。
SRAM22cは、PLC3から得られたデータをロギングしたり、PLC3に与える設定値データ(レシピデータ)を記憶したりするために用いられる。
FEPROM22bは、書き替え可能な読み出し専用のフラッシュメモリであり、一般のパーソナルコンピュータにおけるハードディスクドライブの役割を果たす。フラッシュメモリは、可動部を持たず、かつ衝撃に強いので、劣悪な周囲環境でも安定して動作する。
また、上記のFEPROM22bは、図2に示すように、HMI処理プログラムと、通信プロトコルと、画面データとをそれぞれ格納するエリアを有している。
HMI処理プログラム(制御プログラム)は、上記の表示制御、入力操作制御、通信制御などのプログラマブル表示器2が動作するための基本機能を実現するためのプログラムである。このHMI処理プログラムがHMI処理部21において実現する機能については、後に詳しく説明する。
通信プロトコルは、PLC3との通信処理で用いられるプロトコルであり、PLC3の機種(メーカ)に応じて固有に定められている。この通信プロトコルには、PLC3へのデータの読み出しを指示するコマンドコードが含まれている。このコマンドコードは、PLC3の制御機能に対応付けられているアドレスと組み合わされることによって、所望の制御機能についてのデータをPLC3に送信することができる。
画面データは、プログラマブル表示器2に表示される画面(ユーザ画面)のデータであり、ディスプレイ25に表示すべきベース画面や部品のデータおよび各部品に付与された処理指示語Wなどを含んでいる。
図3に示すように、画面データに含まれる処理指示語(タグ)Wは、ベース画面上で実行されるべき事象毎に作成されている。この処理指示語Wは、基本的には、表示制御動作を実行すべきベース画面のファイル番号Fと、このベース画面上で実行すべき動作内容を特定する事象名Tと、各実行事象毎に参照される1または複数のデータからなる参照情報Iとを一組として備えている。
本実施形態に係るプログラマブル表示器2では、上記のタグとして、表示タグ、タッチ入力タグなどが規定されている。
表示タグは、ベース画面上の領域(表示範囲)とその領域への表示に対応するアドレスとの関連を示す。タッチ入力タグは、画面上の領域(入力範囲)とその領域へのタッチ入力に対応するアドレスとの関連を示す。さらに、本実施形態では、各タグは、複数の単位画面の少なくとも1つと関連付けることができる。
表示タグは、アドレスの内容の変化などの事象(イベント)の発生と連動して、ベース画面上における対応位置に所定のオブジェクト(表示要素)を表示可能とする。すなわち、表示タグは、ファイル番号Fとしてベース画面のファイル番号を含み、事象名Tとして表示対象となるオブジェクトの表示を特定する事象名を含み、参照情報Iとして表示対象の表示座標範囲、呼び出す表示対象を特定するファイル番号、および表示対象の表示時に参照するアドレスを含んでいる。
また、タッチ入力タグは、例えば、タッチパネル23に対するタッチ操作と連動して、DRAM22a内に設けられた前述の状態メモリ領域内の所定アドレスに設定したビットデバイスを反転したり、ワードデバイスの値を書き替えたりする。すなわち、入力タグは、ファイル番号Fとして単位画面のファイル番号を含み、事象名Tとしてタッチパネル23の操作を特定する事象名を含み、参照情報Iとしてタッチパネル23からの入力操作を有効とする入力座標範囲、およびタッチパネル23のタッチ操作と連動してデータを書き替えるべきアドレスを含んでいる。
上記の画面データは、後述する作画エディタ部73によって作成され、プログラマブル表示器2に転送されてFEPROM22bにファイル形式でFEPROM22bに保存される。この画面ファイルは、図形データやアドレスデータを含んでいる。図形データは、円や四角形などの図形データ、部品のデータ、文字列、処理指示語Wなどを含んでいる。アドレスデータは、図形データにおける部品のデータや処理指示語Wなどのアドレスに対応付けられるデータについて、作画エディタ部73で設定された前記のアドレスおよびアドレスに対応するコメントを含んでいる。
コメントとしては、デバイス4の動作状態のような事象名や、スイッチに対応するSWやランプに対応するLAMPのようなデバイス4に対応する符号や、操作指示などが挙げられる。
HMI処理部21のHMI(Human Machine Interface)機能は、画面データの表示、ユーザ画面への各種のデータの設定、設定されたデータのPLC3への送信およびPLC3から受信したデータのユーザ画面への表示などである。このような機能は、前述のHMI処理プログラムをプログラマブル表示器2が備えるCPUなどの演算処理手段に実行させることにより図4に示すシステム制御部21aとして実現される。
このシステム制御部21aは、画面データから、現在表示中の単位画面に関連する表示タグを抽出するとともに、各表示タグに関連するアドレスの内容をそれらの表示タグについて所定の周期毎にアドレスを指定してPLC3のメモリ3aから読み出し、表示タグで指定された表現形式の部品などを読み出した内容に応じた形態で画面上の指定された領域へ表示する。一方、システム制御部21aは、タッチパネル23への入力操作を受け付けると、現在表示中の単位画面に対応し、その入力操作にマッチする入力タグを画面データから検索し、入力タグが示すアドレスの内容をメモリ3aにおいてアドレスを指定して入力結果に応じて書き替える。これにより、プログラマブル表示器2は、画面データが示すデバイス4の状態を、画面データが示す表現形式で画面データが示す表示位置(部品など)に、データ表示用の部品(メータ表示器、数値表示器、グラフ表示器など)、図形、グラフなどのオブジェクト(表示要素)を用いて表示したり、表示した画面において部品などの操作用のオブジェクトを介した入力操作に応じてデバイス4の状態を変更したりできる。
また、HMI処理部21は、グループ表示制御部21bを含んでいる。
グループ表示制御部21bは、画面に設けられたオブジェクトに設定されている後述するグループ情報に基づいて、当該グループ情報によってグループ化されたオブジェクトに共通に対応付けられているアドレスの内容に応じてオブジェクトの表示状態を一斉に同一の表示状態に変更する。また、表示状態選択手段としてのグループ表示制御部21bは、グループ内の各オブジェクトに個別に対応付けられているアドレス(個別アドレス)の内容の変化による各オブジェクトの表示状態の個別的な変化を、グループ内のオブジェクトに共通に対応付けられているアドレス(グループアドレス)の内容の変化による各オブジェクトの表示状態の一斉的な変化より優先させるか否かを、前述のグループ情報に含まれる優先情報(表示状態選択情報)に基づいて(参照して)選択する。
上記のグループ情報は、画面データ(ベース画面のデータを含む)とともにFEPROM22bに格納されており、グループ表示制御部21bによる呼び出しに応じてFEPROM22bから読み出される。
上記のHMI制御部21は、FEPROM22bに格納されるHMI処理プログラム(制御プログラム)がCPUなどの演算処理部によって実行されることで実現される機能ブロックの部分である。このHMI処理プログラムは、プログラマブル表示器2と分離可能に構成される記録媒体に記録可能であり、その記録媒体からプログラマブル表示器2にインストールされてもよい。
上記の記録媒体(プログラムメディア)は、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フレキシブルディスクやハードディスクなどの磁気ディスク系、CD−ROM、MO、MD、DVDなどの光ディスク系、ICカード(メモリカードを含む)、光カードなどのカード系が好適である。その他、上記のプログラムメディアは、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMなどによる半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
また、本制御システム1は、インターネットを含む通信ネットワークと接続可能に構成されていれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
続いて、パーソナルコンピュータ7について説明する。パーソナルコンピュータ7は、CPU、メモリ(RAM、ROMなど)、外部記憶装置(ハードディスクドライブ、MOドライブなど)、表示装置および入力装置(キーボード、マウスなど)を有している。また、パーソナルコンピュータ7は、図1に示すように、制御部71、インターフェース部(図中、I/F)72、作画エディタ部73およびデータ記憶部74を備えている。
インターフェース部72は、プログラマブル表示器2との間の通信を行うための通信制御部であり、画面転送ケーブル6に接続されている。
制御部71は、ハードウエア(CPUやメモリなど)およびソフトウエア(オペレーティングシステムなど)によって実現される演算処理を行う部分である。また、制御部71は、アプリケーションプログラムである作画ソフトウエアを実行することにより、作画エディタ部73を実現する。作画エディタ部73は、パーソナルコンピュータ7と分離可能に構成される記録媒体に記録され、この記憶媒体からパーソナルコンピュータ7にインストールすることが可能である。また、パーソナルコンピュータ7は、作画エディタ部73を備えることにより画面作成装置として機能する。
上記の記録媒体(プログラムメディア)は、コンピュータに読み取り可能な記録媒体であり、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フレキシブルディスクやハードディスクなどの磁気ディスク系、CD−ROM、MO、MD、DVDなどの光ディスク系、ICカード(メモリカードを含む)、光カードなどのカード系が好適である。その他、上記のプログラムメディアは、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMなどによる半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
また、パーソナルコンピュータ7が、インターネットを含む通信ネットワークと接続可能な環境に置かれていれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。ただし、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予めパーソナルコンピュータ7に格納されるか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであってもよい。
作画エディタ部73は、ユーザ独自の画面であるユーザ画面を作成できるように、スイッチ、ランプ、テンキー、各種表示器(例えば、数値表示器、メータ表示器およびグラフ表示器)などの部品、各種のタグ設定機能、描画機能、テキスト入力機能などを備えている。部品としては、単一の機能を有する部品だけでなく、複数の機能を有する、複合スイッチ、カウンタ、タイマといった複合機能を有する部品が用意されている。表示要素としての部品は、ユーザが容易に選択できるようにライブラリ形式で登録されており、部品の機能に応じた入力タグや表示タグなどが予め付与されている。描画機能は、直線や曲線の線図形(表示要素)を描画したり、各種のグラフ(表示要素)、円、四角形、三角形などの基本図形(表示要素)の描画および図形内の指定色や模様による塗りつぶしを行ったりするための機能である。
このような作画エディタ部73を用いてユーザ画面を作成する際、ユーザがディスプレイに表示されたベース画面上で部品を所定の操作手順にしたがって配置位置を指定することにより、ベース画面上に部品が配置されていく。
作画エディタ部73は、図示しない、メニュー画面から画面の作成/編集モードが選択されると、図6に示すように、作画画面201を表示する。また、作画エディタ部73は、作画画面201における図示しないメニューバーから「新規作成」または作成済みの画面ファイルが選択されると、画面作成領域となる作画ウインドウ202を表示する。ユーザは、この作画ウインドウ202に上記のようにして画面を作成する。
作画エディタ部73は、グループ設定部73aおよび部品登録部73bを有している。グループ設定部73aは、作画ウインドウ202に表示されているオブジェクト(図中、部品P1〜P3)を共通のグループアドレスによってグループ化する。このグループ設定部73aは、図5(a)および(b)に示すようなグループ設定用のダイアログボックス101をユーザインターフェースとして提供し、そのダイアログボックス101によって入力された各項目の設定内容をグループ情報として各オブジェクトに付与する。
図5(a)に示すように、ダイアログボックス101は、「個別情報」のタブに、個別情報一覧102を有している。また、図5(b)に示すように、ダイアログボックス101は、「グループ情報」のタブに、グループアドレス指定部103と、登録番号指定部104と、登録名指定部105とを有している。
個別情報一覧102は、アドレス表示領域102a、監視ビットアドレス表示領域102b、オブジェクトタイプ表示領域102c、オブジェクトカラー表示領域102d、部品ID表示領域102e、優先チェック欄102fおよびアドレス一括変換指定部102gを含んでいる。グループ設定部73aは、現在開いている作画ウインドウ202に表示されているオブジェクトについての情報を、個別情報一覧102における上記の各領域102a〜102eに表示する。
アドレス表示領域102aは、各オブジェクトに個別に対応付けられているアドレス(以降、個別アドレスと称する)を表示する。個別アドレスとしては、ビットアドレスまたはワードアドレスが設定される。前述の監視ビットアドレス表示領域102bは、オブジェクトに設定されている監視ビットアドレスを表示する。監視ビットアドレスは、オブジェクトがビットスイッチのような部品である場合、当該部品が操作されて、対応付けられたアドレス(操作ビットアドレス)の内容(“On”または“Off”)が変化すると、On状態またはOff状態の銘板や背景色等を指定するためのアドレスである。この監視ビットアドレスは、アドレス表示領域102aに表示される個別アドレス(操作ビットアドレス)と同一であることもある。
オブジェクトタイプ表示領域102cは、オブジェクトのタイプを表示する。オブジェクトのタイプとしては、前述のように、部品、図形、グラフなどが挙げられる。オブジェクトカラー表示領域102dは、ビット型のオブジェクト(ビットスイッチやランプなど)がOnするときのカラーを表示する。
色部品ID表示領域102eは、オブジェクトが部品である場合、1つの画面上に配置された部品に作画エディタ部73によって自動的に付与されるコードである。このIDは、部品の種類を表す部品コードおよび1つの画面において配置された順番を示す番号からなる。例えば、画面に1番目に配置されたランプ部品のIDは、“LA−001”と表される。
優先チェック欄102fは、アドレス表示領域102aに表示された個別アドレスの内容の変化に基づいてオブジェクトの表示状態を個別的に変化させることを、後述するグループアドレスの内容の変化に基づいてオブジェクトの表示状態を一斉的に変化させることよりも優先させるか否かを指定するために設けられている。この優先チェック欄102fは、チェックボックス形式で構成されており、チェックされるとオブジェクトの表示状態の個別的な変化を優先することが設定され(フラグ“1”に設定)、チェックされないとオブジェクトの表示状態の一斉的な変化が優先されることになる(フラグ“0”に設定)。
アドレス一括変換指定部102gは、グループ化されたオブジェクトをユニット部品として再使用できるように部品登録部73bによって登録した場合、登録されたオブジェクトを呼び出すときに各オブジェクトのアドレスを同一にするか否かを指定するために設けられており、チェックボックスで構成されている。同一にするアドレスは、アドレス表示領域102aに表示されたいずれかのアドレスをマウスのクリック操作などで指定されか、あるいは、図示しないアドレス指定欄で指定される。グループ設定部73aは、アドレス一括変換指定部102gがチェックされてい場合、各オブジェクトのアドレスを上記のように指定されたアドレスに一括して変換する。アドレス一括変換指定部102gがチェックされていない場合は、上記のアドレス一括変換は行われない。
グループアドレス指定部103は、グループ化される各オブジェクトに共通に設定されるアドレスを指定するために設けられている。グループ設定部73aは、ダイアログボックス101に設けられた図示しないポップアップキーボードアイコンがクリックされると、ポップアップキーボードを表示し、ユーザがこのポップアップキーボードを用いて入力したアドレスを、個別情報一覧102に各情報が表示されたオブジェクトにそれぞれ対応付けて設定する。
登録番号指定部104は、グループ化されたオブジェクトを上記のようにユニット部品として登録するときに、当該ユニット部品に付与する登録番号を指定するために設けられている。登録番号指定部104には、登録時に開いている部品登録ファイルにおける未使用の登録番号のうちの最小の登録番号が表示されている。ユーザは、登録番号指定部104に未使用の登録番号を直接入力することによって、表示された登録番号を変更することができる。
登録名指定部105は、上記の登録番号と同様にユニット部品に付与する登録名を指定するために設けられる。登録名は、ユーザによって登録名指定部105に入力される。
グループ設定部73a(共通アドレス対応付け手段)は、図6に示すように、マウスのドラッグ操作などによって表示される破線の選択枠F1で選択されたオブジェクト(図中、部品P1〜P3)に対し、グループアドレス指定部103に指定されたアドレスを、アドレス表示領域102aに表示されたアドレスとは別に対応付ける。この対応付けは、ユーザがダイアログボックス101のOKボタンを操作することによって確定する。
また、グループ設定手段73a(情報付加手段)は、優先チェック欄102fにおけるチェックの有無をグループアドレスが対応付けられたオブジェクトの表示状態を、個別アドレスの内容にしたがって個々に変化させるか、またはグループアドレスの内容にしたがって一斉に変化させるかのいずれか一方を選択してプログラマブル表示器2に実行させるための表示状態選択情報として各オブジェクトに付加する。
データ記憶部74は、作画エディタ部73によって作成された画面データ、および再利用可能に登録されたユニット部品のデータである部品登録データを記憶する記憶装置である。データ記憶部74は、ハードディスク装置のような大容量記憶装置で構成される。データ記憶部74に記憶されている画面データは、実行環境にダウンロードするために、プログラマブル表示器2に転送されてFEPROM22bに保存される。
ここで、上記のように構成されるパーソナルコンピュータ7におけるオブジェクトのグループ化の動作、および制御システム1におけるグループ化されたオブジェクトの表示の動作について説明する。
まず、パーソナルコンピュータ7の図示しないディスプレイには、図6に示す作画画面201が表示されており、この作画画面201には、作画ウインドウ202が表示されている(開かれている)。また、この作画ウインドウ202には、オブジェクトとして部品P1〜P3が表示されている。部品P1〜P3は、すでに個別にアドレス(ビットアドレス)が設定されている。
この状態で、ユーザが、選択枠F1で部品P1〜P3を選択し、ダイアログボックス101でグループアドレスを入力した後にOKボタンを操作すると、グループ設定部101がそのグループアドレスを選択された部品P1〜P3に設定する。この設定は、具体的には、部品P1〜P3に標準的に付与されている処理指示語Wに参照情報Iとして付加されることで実現される。このようにして、部品P1〜P3は、グループアドレスによってグループ化される。
また、グループ化された部品P1〜P3は、前述のように登録可能である。作画画面201において、部品登録のモードが選択されると、図7に示すように、部品登録部73bが登録部品表示領域203を表示する。ユーザが部品P1〜P3の上またはその付近をクリック操作すると、部品P1〜P3がグループ化された範囲を表すグループ化枠F2が表示される。ユーザがこのグループ化枠F2内をマウスポインタなどで指示して登録部品表示領域203にドラッグしてドロップする操作を行う。すると、部品登録部73bは、部品P1〜P3の縮小画像を登録部品表示領域203に表示するとともに、制御部71の作業メモリ71aにおける所定の領域に設けられた部品ライブラリにグループ化された部品P1〜P3をユニット部品として登録する。作画ウインドウ202で作成された画面データがデータ記憶部74に保存されるとき、作業メモリ71aに作成された部品ライブラリは、部品登録データとして画面データとともにデータ記憶部74に保存される。保存された部品登録データは、作業メモリ71aに部品ライブラリとして読み出すことにより、登録部品表示領域203に表示することが可能である。ここに表示された登録部品は再利用が可能であり、ユーザが所望の登録部品を作画ウインドウ202にドラッグ&ドロップ操作することで、作画ウインドウ202に配置される。
作画エディタ73で作成された画面データは、プログラマブル表示器2に転送されて、図4に示すように、グループ情報とともにFEPROM22bに保存される。グループ情報は、前述のグループアドレスによって関連付けられた、アドレス表示領域102a、監視ビットアドレス表示領域102b、オブジェクトタイプ表示領域102c、オブジェクトカラー表示領域102d、部品ID表示領域102eおよび優先チェック欄102fに表示された各情報を含んでいる。
ここで、プログラマブル表示器2のディスプレイ24には、図8に示すように、ランプ部品である部品P1〜P3を含む画面301が表示されている。部品P1〜P3に個別に設定されている個別アドレスの内容がOff状態からOn状態に変化したとき(ビットアドレスのビットが“0”から“1”に変化したとき、すなわち当該ビットをセットしたとき)、システム制御部21aは、個別アドレスの内容が変化した部品P1〜P3を点灯表示させる(点灯時の表示色として設定された色で表示させる)。また、部品P1〜P3に設定されている個別アドレスの内容がOn状態からOff状態に変化したとき(ビットアドレスのビットが“1”から“0”に変化したとき、すなわち当該ビットをリセットしたとき)、システム制御部21aは、個別アドレスの内容が変化した部品P1〜P3を消灯表示させる(消灯時の表示色として設定された色で表示させる)。
また、部品P1〜P3に共通に設定されているグループアドレスの内容がOff状態からOn状態に変化したとき(グループアドレスとしてのビットアドレスのビットが“0”から“1”に変化したとき、すなわち当該ビットをセットしたとき)、グループ表示制御部21aは、部品P1〜P3を一斉に点灯表示させる(点灯時の表示色として設定された色で表示させる)。
これにより、部品P1〜P3の個別の表示状態とは別に、部品P1〜P3全体で表示状態を変更することができる。
例えば、3本の配管を部品P1〜P3によって個々に表現する場合、各配管の所定の位置に配されたセンサによって、配管を流れる材料を検知する。各配管で材料が検知されたときに、個別アドレスのビットがセットされ(“1”になり)、各配管で材料が検知されなくなったときに、当該個別アドレスのビットがリセットされる(“0”になる)。したがって、各配管に材料が流れたときには、対応する各部品P1〜P3が点灯表示され、それ以外は消灯表示される。また、最後の配管の出口に設けられたセンサの出力によってビットが書き替えられるアドレスをグループアドレスに設定しておくと、当該配管の出口に材料が流れてきて検知されたときに、部品P1〜P3が一斉に点灯表示される。このように部品P1〜P3が一斉に点灯表示されることにより、部品P1〜P3が個々に点灯表示されるときと異なり、材料が全ての配管を流れたことを視覚的に表現することができる。
また、3本の製造ラインを部品P1〜P3によって個々に表現する場合、上記の配管の場合と同様に、各ラインの所定の位置に配されたセンサによって、各ラインを移動するワークを検知し、それを各部品P1〜P3の表示状態に反映させる。また、最後のラインの出口に設けられたセンサの出力によって書き替えられるビットの格納領域を特定するアドレスをグループアドレスに設定しておくと、当該ラインの出口にワークが移動してきて検知されたときに、部品P1〜P3が一斉に点灯表示される。このように部品P1〜P3が一斉に点灯表示されることにより、3本のラインにおけるワークの処理工程が全て完了したことを視覚的に表現することができる。
ところで、部品P1〜P3の表示状態の変化は、優先チェック欄102fの設定情報(フラグ)に基づいて行われる。具体的には、部品P3が、図5(a)に示すように、“X0003”のアドレスが設定されており、優先チェック欄102fがチェック設定されているとする(フラグ“1”にセット)。この場合、グループ表示制御部21bは、上記のフラグを参照して、個別アドレスの内容の変化による部品P3の表示状態の個別変化を優先して実行すべきであると判断する。したがって、グループ表示制御部21bは、グループアドレスのビットがセットされて、部品P1〜P3を一斉に点灯させる状態であっても、部品P3については個別アドレスのビットがリセットされていれば、部品P3を消灯表示するように、システム制御部21aに指示する。
これにより、個別アドレスの内容の変化による部品P1〜P3の表示状態の個別変化をグループアドレスの内容の変化による部品P1〜P3の表示状態の一斉変化に優先させることができる。したがって、部品P1〜P3の表示状態の個別変化が一斉変化よりも重要である場合に有効である。
以上に述べたように、本実施形態のパーソナルコンピュータ7は、グループ設定部73aを有する作画エディタ部73を備えることにより、選択されたオブジェクトに対して入力されたアドレスを一括してグループアドレスとして設定する。これにより、選択されたオブジェクトにグループアドレスを個別に対応付ける作業が不要となるので、グループアドレスをオブジェクトに対応付ける作業を簡素化することができる。したがって、画面作成を効率的に行うことができる。
また、グループ化されるオブジェクトは同一のタイプに限らないので、例えば、方形のスイッチ上に円形のランプを配置した部品や、方形のスイッチ上に三角のランプを配置した部品などをグループ化することにより、複数の部品をユニット部品として作成し管理することができる。このようなユニット部品は、構成要素となる各部品が個別アドレスの内容の変化によって表示状態が個別に変化するだけでなく、グループアドレスの内容の変化によって一斉に表示状態が変化する。
一方、プログラマブル表示器2においては、オブジェクトがグループ化されることにより、前述のように、グループ化されたオブジェクトでの一連の処理などが完了したことをグループアドレスの内容の変化に基づいて表示状態を変化させることにより表現することができる。その他、アラームの発生の有無を示すビットのアドレスをグループアドレスとして設定することにより、当該アラームが発生したときに、そのグループアドレスに基づいてグループ化されたオブジェクトの表示状態を一斉に変化させるといったことも可能となる。しかも、上記のように、個別アドレスの内容の変化に基づく各オブジェクトの個別的な表示状態の変化を、グループアドレスの内容の変化に基づく各オブジェクトの一斉的な表示状態の変化より優先させる設定を予め優先チェック欄102fによってしておくことにより、必要に応じて、指定されたオブジェクトに対して個別アドレスの内容の変化に基づいて表示状態を変化させることができる。これにより、オブジェクトの多様な表示を実現することができる。
なお、本実施形態では、グループ化されたオブジェクトの表示状態を一斉に変化させる例として表示色を変化させることについて説明したが、表示状態の変化は色に限らず、例えば、オブジェクトの形状や、オブジェクト上に表示される文字・模様などを対象としてもよい。
また、本実施形態では、ビット型のオブジェクトのグループ化とその表示状態の変化について説明したが、ワード型のオブジェクトについても、ビット型のオブジェクトと同様に、グループ化とその表示状態の変化が可能である。ワード型のオブジェクトの場合、ワードアドレスの内容が変化したときに、グループ化されたオブジェクトの表示状態を一斉に変化させる。例えば、グループ化されたオブジェクトの1つに設定されたワードアドレスの内容が所定値を超えたときに、グループ化されたオブジェクトを一斉に同一色に変化させる。ワード型のオブジェクトのグループ化とその表示状態の変化を実現するには、グループ設定部73bが、ビット型のオブジェクト用のダイアログボックス101とは別のグループ設定のためのダイアログボックスを用意して、必要な情報を設定することになる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の画面作成装置は、選択されたオブジェクトに対して入力されたアドレスを一括してグループアドレスとして設定することにより、オブジェクトのグループ化の作業を簡素化することができるので、組み合わされた複数のオブジェクトを含む画面を作成することに好適に利用できる。
本発明の実施形態に係る制御システムおよびパーソナルコンピュータの構成を示すブロック図である。 上記制御システムにおけるプログラマブル表示器のFEPROMに格納されるプログラム構成を示す図である。 上記プログラマブル表示器で表示されるユーザ画面の画面データに含まれる指示処理語の基本的フォーマットを示す図である。 上記プログラマブル表示器の制御の中心であるHMI処理部を含む要部の構成を示すブロック図である。 (a)および(b)は上記プログラマブル表示器に表示される画面を作成する作画エディタ部のグループ設定部が提供するグループ設定用のダイアログボックスを示す図である。 上記作画エディタ部が画面作成のために表示する作画画面を示す図である。 上記作画エディタ部が画面作成のために表示する他の作画画面を示す図である。 上記プログラマブル表示器に表示されるグループ化された部品を含む画面を示す図である。
符号の説明
2 プログラマブル表示器
3a メモリ
7 パーソナルコンピュータ(画面作成装置)
21 HMI処理部
21a システム制御部
21b グループ表示制御部(表示状態選択手段)
73 作画エディタ部(画面作成プログラム)
73b グループ設定部(共通アドレス対応付け手段,情報付加手段)
101 ダイアログボックス
202 作画ウインドウ(画面作成領域)
301 画面
P1〜P3 部品(オブジェクト)

Claims (6)

  1. デバイスの状態を示すデータが格納されたメモリから、前記メモリの格納領域を特定するアドレスを指定して前記データを読み出すとともに、読み出された前記データに従ってデバイスの状態を示すオブジェクトをプログラマブル表示器に表示する画面を作成する画面作成装置において、
    画面作成のために表示される画面作成領域に配置された状態で選択された、前記アドレスが個別に対応付けられた複数の前記オブジェクトに、共通のアドレスを一括して対応付ける共通アドレス対応付け手段と、
    共通のアドレスが対応付けられた前記オブジェクトの表示状態を、個別に対応付けられたアドレスに基づいて読み出されたデータにしたがって個々に変化させるか、または共通に対応付けられたアドレスに基づいて読み出されたデータにしたがって一斉に変化させるかのいずれか一方を選択して前記プログラマブル表示器に実行させるための表示状態選択情報を前記オブジェクトに付加する情報付加手段とを備えていることを特徴とする画面作成装置。
  2. 請求項に記載の画面作成装置を動作させる画面作成プログラムであって、コンピュータを前記各手段として機能させるための画面作成プログラム。
  3. 請求項に記載の画面作成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  4. 請求項に記載の画面作成装置によって作成された画面を表示するプログラマブル表示器であって、
    共通のアドレスが対応付けられた前記オブジェクトの表示状態を、個別に対応付けられたアドレスに基づいて読み出されたデータにしたがって個々に変化させるか、または共通に対応付けられたアドレスに基づいて読み出されたデータにしたがって一斉に変化させるかを前記オブジェクトに付加された前記表示状態選択情報に基づいて選択する表示状態選択手段を備えていることを特徴とするプログラマブル表示器。
  5. 請求項に記載のプログラマブル表示器を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを前記表示状態選択手段として機能させるための制御プログラム。
  6. 請求項に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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