JP2007146930A - 転がり軸受および転がり軸受用保持器 - Google Patents

転がり軸受および転がり軸受用保持器 Download PDF

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Abstract

【課題】樹脂製の転がり軸受用保持器の組み付けの際の変形を防止する。
【解決手段】転がり軸受用保持器40は、樹脂製で、円周方向に配列した複数のポケット46を有し、各ポケット46が保持器の半径方向に貫通し、かつ、一方の側面に開口しており、前記側面とは反対側の背面41が円周方向に凹凸の繰り返しである。
【選択図】図1

Description

この発明は転がり軸受およびその保持器に関するもので、より詳しくは、医療機器、産業用ロボット、工作機械等に使用される超薄肉大形転がり軸受に適用することができる。
図8に、医療機器の一種であるCTスキャナ装置の一例を示す。このCTスキャナ装置では、X線管装置70で発生したX線を、その強度分布を一様ならしめるウェッジフィルタ72、強度分布を制限するスリット74を介して被写体76に照射する。被写体76を通過したX線は検出器78で受けられ、電気信号に変換されて図示しないコンピュータに送られる。X線管装置70、ウェッジフィルタ72、スリット74、検出器78などの各部品は、軸受80を介して固定架台82に回転自在に支持された略円筒状の回転架台84に取り付けられ、回転架台84の回転に伴って被写体76の周囲を回転する。そして、互いに対向するX線管装置70と検出器78が被写体76まわりを回転することにより、被写体76の検査断面内のあらゆる点ですべての角度をカバーする投影データを得、これらのデータから、あらかじめプログラムされた再構成プログラムにより断層画像を得るようになっている。
CTスキャナ装置においては、固定架台82の内周面を被写体76が入る程度の概ね直径1m程度の大径にするため、固定架台82と回転架台84との間の軸受80には、直径に対して断面が著しく小さい、いわゆる超薄肉大形転がり軸受が使用される。この超薄肉大形転がり軸受80は、図9(a)に示すように、外方部材86と、内方部材88と、外方部材86と内方部材88との間に介在する複数の転動体90と、転動体90を円周方向で所定間隔に保持するための保持器92を具備する。
一般に、超薄肉大形転がり軸受に使用される保持器は、製造および組立上の理由から樹脂製のセグメントタイプが採用される。セグメントタイプの樹脂保持器は、図9(b)に示すように、複数の円弧状のセグメントsを円周方向に接続して構成される。そして、軸方向に押し込んで転動体(玉)をポケットにはまり込ませることによって軸受に組み付ける。このような組立方法であるため、軸方向の、ポケットが開口した側から挿入できる冠形やくし形が基本形状となり、ポケットが開口した側とは反対側の保持器背面はフラットである(特許文献1、2)。
特開2004−218745号公報 特開2004−162879号公報
図10および図11に、特許文献1および特許文献2に記載された保持器をそれぞれ示す。前者はくし形、後者は冠形と呼ばれる形状である。いずれも、ポケットが開口している側とは反対側の面すなわち背面はフラットである。保持器を玉側に押して玉をポケットにはまり込ませる時、保持器を無理に反らせる場合や(図10(b)参照)、カチコミ時に、ポケットの入口径B(図10(a))より玉径Dwが大となる箇所で無理な力(衝撃)が加わり、ポケット底部と保持器背面との間で変形するおそれがある。ポケットの底部が周辺よりも薄いため、保持器組み付けの際に応力集中を起こすためである。
セグメントタイプの保持器の場合、セグメントを連結した後、玉が等配された超薄肉大形玉軸受に組み付ける。軸受が薄肉であるため、保持器の挿入スペースは狭く、保持器のポケット部と玉の位置が合致しているか判別しにくい。したがって、玉とポケットの位置が若干ずれたまま組み込もうとすると、保持器に無理な力が加わることがある(図10(a)の白抜き矢印部分)。また、保持器を1ポケットずつ組み込む際、保持器を無理に曲げる(反らす)場合でも同様である(図10(b)の白抜き矢印部分)。
特に、図11の冠形保持器は、図10のくし形保持器よりも音響、グリース保持特性に優れているが、すべてのポケットがカチコミしろをもって玉をはまり込ませるようになっているため、軸受への組み込み時に無理な力が加わる可能性が比較的高い。さらに、セグメントが全周連結されたセグメントタイプ保持器の場合、最終数個の玉をはまり込ませる際、保持器が無理なカチコミを強いられ、このカチコミ時の衝撃で保持器が破損するおそれがある(図11(a)の白抜き矢印部分)。
破損は、保持器のポケット底部から背面にかけて発生する場合が多い。その理由は、当該部位が周辺部位に比べて薄肉であるためと考えられる。すなわち、ポケットに玉をはまり込ませる時、保持器が背面側に曲げられ、この薄肉部分の剛性が周辺部位よりも著しく低く、応力集中を誘発する。
この発明の主要な目的は、樹脂製の転がり軸受用保持器の組み付けの際の変形を防止することにある。
この発明の転がり軸受用保持器は、樹脂製で、円周方向に配列した複数のポケットを有し、各ポケットが保持器の半径方向に貫通し、かつ、一方の側面に開口しており、前記側面とは反対側の背面が円周方向に凹凸の繰り返しであることを特徴とするものである。このような形状であるため、保持器のポケットに玉をはまり込ませるために保持器を曲げる時、保持器各部の応力が分散して応力集中を緩和させる。
背面の凹凸形状は、たとえば、背面の、ポケットに対応する部分を凸とする(請求項2)。この場合、ポケットの底部の肉厚が増して剛性が高まる。しかも、凸部がポケットに対応しているため、背面側からでもポケット位置を明確に視認できる。したがって、ポケットと玉の位置ずれの有無を即座に確認できる。
当該転がり軸受がグリース潤滑で運転する場合、保持器背面の凹部はグリース溜りとして機能する。このグリース溜り効果を向上させるためには、非ポケット底部に位置する背面をえぐってもよい。ただし、えぐりすぎるとこの部位からの破損を誘発するため、ポケットの底部から背面までの最短距離Lよりも、ポケットから背面の凹凸間移行部までの距離Lが大きくなるような設定(L<L)とする(請求項3)。
この発明は、円周方向に連続した環状の保持器にも、また、複数の円弧状のセグメントを接続して構成したセグメントタイプの保持器にも適用することができる(請求項4)。セグメントタイプには、閉じた円形のもののほか、円周方向の一箇所に開口を設けたものも含まれる。
上述の保持器は転がり軸受に組み込んで使用される(請求項5)。そのような転がり軸受の用途としてはたとえばCTスキャナ装置用を例として挙げることができる(請求項6)。
この発明によれば、樹脂製の転がり軸受用保持器の組み込み時の破損を抑えることができる。
また、この発明の転がり軸受用保持器は、背面が円周方向に凹凸の繰り返しとなっているためグリース溜りとしての機能を有し、軸受回転時の信頼性向上に寄与することができる。
ポケットの底部に対応する部分が凹または凸であるため、ポケットの位置を保持器背面側から確認でき、保持器の組み付けがスムーズに行え、無理なカチコミによる保持器変形のおそれがない。
述べたような効果を奏することから、この発明の転がり軸受用保持器はたとえば次のような場合に有効である。(イ)保持器のポケット底部の肉厚が非常に薄い場合。(ロ)保持器材質が脆い場合。(ハ)軸受運転時、玉および保持器周辺部にグリースをできるだけ保持したい場合。
以下、図面に従ってこの発明の実施形態を以下に詳述する。まず、図7は、超薄肉大形転がり軸受の一例として、図8に関連して既に述べたCTスキャナ装置に使用される軸受の断面を示す。この軸受は、外方部材10と、内方部材20と、転動体30と、保持器40とを主要な構成要素としている。
外方部材10はリング状で、内周面12に軌道14が形成してある。内方部材20もリング状で、外周面22に軌道24が形成してある。外方部材10の軌道14と内方部材20の軌道24との間に複数の転動体30が介在させてあり、外方部材10と内方部材20は相対回転自在である。なお、ここでは転動体30として玉が例示してあるが、ころを使用することもできる。保持器40は外方部材10と内方部材20との間に介在し、複数の玉30を円周方向で所定間隔に保持する。軸受の両端開口部をシールするためのゴムシール18が外方部材10に取り付けてある。
この軸受は、玉30の直径Dとピッチ円径PCDとの比の値φを0.03以下(φ=D/PCD≦0.03)とした超薄肉大形転がり軸受で、主としてPCDが500mm〜1500mm程度の大径軸受に適用される。具体例を挙げるならば次のとおりである。
:1/2インチ(12.7mm)
PCD:1041.4mm
φ:0.012
外方部材10の一方(図7の右側)の端面に取付け孔16が形成してある。この取付け孔16に図示しないボルト等の締結手段をねじ込むことによって、外方部材10がCTスキャナ装置の回転架台64(図8)に固定される。内方部材20の端面にも同様に取付け孔26が形成してあり、この取付け孔26に図示しないボルト等の締結手段をねじ込むことによって内方部材20が固定架台62(図8)に固定される。そして、外方部材10が回転架台64と共に回転する回転部材となり、内方部材20が非回転の固定部材となる。CTスキャナ装置の構造によっては、上記とは逆に外方部材10を固定側、内方部材20を回転側とすることもできる。
保持器40は樹脂材料から成形される。図1にセグメントタイプの保持器40を示す。セグメントタイプの保持器は、円弧形状のセグメントSを円周方向につなぎ合わせて環状にしたもので、閉じた円形のもの(図1(a))、あるいは、円周方向の一箇所に開口を設けたもの(図1(b))のいずれであってもよい。
セグメントSは、図1(c)に示すように、両端に互いにはまり合う形状の結合部42,44を有し、円周方向に隣り合うセグメントSにおいて、一方のセグメントSの結合部42と他方のセグメントSの結合部44がはまり合う。
セグメントSの両端の結合部42,44のうち、結合部42は、セグメントSの一端部を構成する結合部本体42aと、結合部本体42aから円周方向に突出した嵌合凸部42bとを含む。結合部44は、セグメントSの他端部を構成する結合部本体44aと、結合部本体44aの端面に形成した嵌合凹部44bとを含む。嵌合凸部42bは、結合部本体42aから突出した首部に続いてこの首部よりも大きな頭部が形成され、その頭部は円柱状を呈している。嵌合凸部42bと嵌合凹部44bは相補的形状をしている。
セグメントSは、長手方向(円周方向)の複数箇所に、転動体である玉30を保持するためのポケット46が形成してある。図2に示すように、ポケット46はセグメントSを半径方向(A方向)に貫通し、また、セグメントSの軸方向(B方向)の片面に開口している。ポケット46を挟んで円周方向に向かい合った一対の爪部48が設けてあり、爪部48の内面がポケット46の内面の一部を構成する。
ポケット46の内面における保持器径方向(A方向)の両側部は、玉30が接する球面状の玉保持面50としてある。図2において、矢印Aに付した「内」,「外」の文字は保持器径方向Aにおける内径側と外径側の向きをそれぞれ示す。玉保持面50は、玉30と同心でそれよりも僅かに大きな曲率半径としてある。また、上記内面の径方向の中間部は、玉30が非接触となる周方向逃がし面52としてある。周方向逃がし面52は、玉保持面50に対して形成した周方向に延びる浅溝の底面となっている。具体的には、周方向逃がし面52は、玉30と同心でそれよりも僅かに大きな曲率半径を有する球面状の凹曲面、または、円筒面状の凹曲面としてある。ポケット46の両側の玉保持面50における玉30との接触可能性のあるすべての縁部には面取り部54が設けてある(図3,図5)。
ポケット46の内面における保持器回転方向(すなわち保持器円周方向)に対して交差する方向となる一部分には、セグメント体Sの径方向(A方向)に延びる凹面状の油溜りである交差部油溜り56が設けてある。交差部油溜り56は、たとえば玉30の配列のピッチ円とほぼ一致する保持器軸方向位置の軸方向両側にまたがらせてある。図6は、その交差部油溜り56の部分で断面にしたものである。この交差部油溜り56は、ポケット46内に転動自在に保持される玉30と同心で、玉保持面50の曲面よりもわずかに大きな曲率半径を有する曲面状の凹曲面か、円筒面状もしくは四角筒面状などの凹面としてある。図示の例では、交差部油溜り56は底面が円筒面状で、かつ、図3に示すように開口側が広がり底面側が狭まった台形状となっている。
ポケット46は、保持器軸方向(B方向)の片方に、上記のように一対の爪部48で挟まれた開口(図3)を有するが、その開口と反対側にある底部には、凹面状の底部油溜り58が設けてある。この底部油溜り58は、保持器径方向(A方向)に延びる形状となっている(図4)。底部油溜り58は、玉30がポケット46の最下部にある状態で、玉30と接する深さを最低限有するものとし、それ以上に玉30が接触しない方向へ深く形成してもよい。この深さ条件を満たした上で、底部油溜り58は、円筒面状、四角筒面状、あるいは玉30と同心で上記周方向逃がし面52の曲面よりもわずかに大きな曲率半径を有する球面状の凹曲面などとすることができる。
セグメントSの厚さは、セグメントSにおける各ポケット46の周辺部分の径方向厚さWに対して、セグメントSの一般部分の径方向厚さW2を薄くしてある。換言すれば、セグメントSにおける各ポケット46の周辺部分が、セグメントSの一般部分の径方向厚さWよりも厚くなる厚肉部47に形成され、この厚肉部47によって保持器内面の必要な径方向幅が確保されている。セグメントSの一般部分とは、セグメントSにおける各ポケット46の周辺部分を除く部分のことである。セグメントSの一般部分は、たとえば全周にわたり均一厚さである。厚肉部47は、ポケット46の底部付近には設けられておらず、円周方向に対向する2箇所に分かれて形成されている。厚肉部47は、爪部48の先端からポケット46の開口縁に沿って延びていて、爪部48の基端よりもポケット底部側へ続いている。
ここでは、保持器40の軸方向の両側面のうち、ポケット46が開口している側とは反対側の面を背面41と呼ぶ。図1(c)に示すように背面41は段付き構造となっている。すなわち、円周方向に凹部と凸部の繰り返しとなっている。図示する実施の形態では、ポケット46の底部に対応する位置が凸部で、隣り合った凸部間が凹部となっている。その結果、従来の保持器(図10、図11)で極端に薄くなっていた部分、たとえば、ポケット底部ならびにポケット底部と保持器背面との間の部分の肉厚が増し、剛性が高まる。したがって、保持器を曲げたときの応力集中が緩和される。
保持器40の背面41の凹または凸とポケット46の位置とを対応づけることにより、ポケット46の位置が背面41側から容易に確認できる。既に述べたように、超薄肉大形玉軸受に保持器を組み付けるに当たっては、玉30が等配された軸受に保持器40を挿入し、保持器の背面41を押して各ポケット46に玉30をはまり込ませる。ところが、軸受が薄肉であるため、保持器の挿入スペースは狭く、保持器のポケット部と玉の位置が適切に配置されているか判別しにくいものであった。背面41の凹または凸とポケット46の位置が対応していれば、保持器の背面41からポケット46の位置が分かるため、玉30とポケット46の位置関係を合わせることが容易となる。
さらに、背面41を凹凸形状とすることにより、凹部が軸受運転時のグリース溜りとして機能し、軸受回転時の信頼性向上に寄与する。図1(c)に破線で示すように、凹部をさらにえぐることによって、このグリース溜りとしての機能を向上させることができる。ただし、この部位からの破損を防止するため、L<Lの関係が成り立つような設定とするのが望ましい。ここに、
:ポケットの底部から保持器背面までの最短距離(=ポケット底部の肉厚)、
:ポケットから背面の凹凸間移行部までの距離(=凹凸間移行部の肉厚)。
この発明の実施の形態を示し、(a)は閉じた円形のセグメントタイプの保持器の正面図、(b)は開口を設けたセグメントタイプの保持器の正面図、(c)は保持器を構成するセグメントの展開平面図 図1(c)のセグメントの部分斜視図 図1(c)のセグメントの部分正面図 図1(c)のセグメントの部分平面図 図4の部分拡大図 図4の部分断面図 超薄肉大形転がり軸受の断面図 CTスキャナ装置の断面図 (a)は図8における軸受の拡大図、(b)は保持器の正面図 (a)は従来のくし型保持器の展開平面図、(b)は組み付け時を示す保持器の展開平面図 (a)は従来の冠型保持器のセグメントの展開平面図、(b)は展開側面図
符号の説明
10 外方部材
12 内周面
14 軌道
16 取付け孔
18 シール
20 内方部材
22 外周面
24 軌道
26 取付け孔
30 転動体(玉)
40 保持器
41 背面
S セグメント
42 結合部
42a 結合部本体
42b 嵌合凸部
44 結合部
44a 結合部本体
44b 嵌合凹部
46 ポケット
47 厚肉部
48 爪部
50 玉保持面
52 周方向逃がし部
54 面取り部
56 交差部油溜り
58 底部油溜り

Claims (6)

  1. 樹脂製で、円周方向に配列した複数のポケットを有し、各ポケットが保持器の半径方向に貫通し、かつ、一方の側面に開口しており、前記側面とは反対側の背面が円周方向に凹凸の繰り返しである転がり軸受用保持器。
  2. 前記背面の、ポケットの底部に対応する部分が凸である請求項1の転がり軸受用保持器。
  3. ポケットの底部から背面までの最短距離よりもポケットから背面の凹凸間移行部までの距離が大きい請求項2の転がり軸受用保持器。
  4. 複数の円弧状のセグメントを接続して構成した請求項1ないし3のいずれかの転がり軸受用保持器。
  5. 外方部材と、内方部材と、転動体と、請求項1ないし4のいずれかの保持器とを有する転がり軸受。
  6. CTスキャナ装置用である請求項5の転がり軸受。
JP2005340678A 2005-11-25 2005-11-25 転がり軸受および転がり軸受用保持器 Withdrawn JP2007146930A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115263916A (zh) * 2022-08-18 2022-11-01 广德中隆轴承有限公司 一种用于高转速超静音薄壁轴承

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