JP2007146666A - 風力発電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造にて増速機の所要部に確実に潤滑油を供給することができ、しかもメンテナンスの不要な潤滑構造を有する風力発電機を提供する。
【解決手段】増速機1の中心部に位置するようにケース5に固着され、羽根部への動力線、電気信号線、油圧配管および空圧配管のうちの少なくとも1つを内蔵する固定配管6と、この固定配管6の外周面に取り付けられ、増速機1の所要部に向けて潤滑油を噴出する噴出口を有する潤滑油配管39,40とを備える。
を備える
【選択図】図2

Description

本発明は、風力発電機に関し、より詳しくは風力発電機における増速機の潤滑構造に関するものである。
一般に、風力発電機は、羽根部が風力を受けて回転し、この羽根部からの回転動力を入力軸を介して増速機に伝達し、この増速機によって増速された回転動力により発電機を回転させて電気エネルギに変換するように構成されている。ここで、増速機としては、遊星歯車機構を用いたものが多く使用されている。
ところで、この種の風力発電機において、増速機としての遊星歯車機構におけるギア噛合部やサンギア位置決めプレート等の潤滑構造としては、従来、増速機のケースに設けた潤滑油孔を通してキャリア、サンギア等の回転部品間の空隙部へ潤滑油を強制給油するとともに、この回転部品とケース間にシール部材を配するようにした所謂シール潤滑方式のものと、増速機のケース内に適量封入された潤滑油により各部の潤滑を行う所謂油浴潤滑方式のものとが知られている。
なお、本願発明に関連する先行技術として、特許文献1にて提案された技術がある。この特許文献1に開示される潤滑構造は、自動変速機等の遊星歯車装置の潤滑構造に関するもので、プラネタリギアへの潤滑油の供給を、入力軸内に設けた油路および自動変速機の構成要素に設けた油路、さらにはキャンセルプレートに設けたリップシールとキャリアとの隙間、そしてピニオンシャフト内の油路を通して行うように構成されたものである。
特開2004−19842号公報
しかしながら、従来の増速機に用いられているシール潤滑方式のものでは、経年変化や摩耗により油漏れが生じ、潤滑油量不足を引き起こす恐れがある。また、この方式では、定期的にシール部材のメンテナンスを行う必要があるが、この種の風力発電機の増速機は高所に取り付けられているために、そのメンテナンスのための分解作業を行うことが極めて困難であるという問題点がある。
一方、前記油浴潤滑方式のものでは、特に高速回転部においてオイルバスの油面上方部での油量不足により油切れ・焼付きが発生する恐れがある。
また、前記特許文献1に開示された技術では、回転軸である入力軸内の油路を通して所要部に潤滑油を供給する構造であるために、特に回転軸の先端部に行くにしたがって潤滑油が供給され難く、やはり油量不足による油切れが発生し易いという問題点がある。
本発明は、前述のような問題点を解消するためになされたもので、簡単な構造にて増速機の所要部に確実に潤滑油を供給することができ、しかもメンテナンスの不要な潤滑構造を有する風力発電機を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明による風力発電機は、
風力を受ける羽根部からの回転動力を増速して発電機に伝達する増速機と、
前記増速機を収容するケースと、
前記増速機の中心部に位置するように前記ケースに固着され、前記羽根部への動力線、電気信号線、油圧配管および空圧配管のうちの少なくとも1つを内蔵する固定配管と、
前記固定配管の外周面に取り付けられ、前記増速機の所要部に向けて潤滑油を噴出する噴出口を有する潤滑油配管と
を備えることを特徴とするものである(第1発明)。
本発明において、前記固定配管の外周部に間隙を有して回転部品が配置され、前記回転部品の内周面に前記噴出口から噴出した潤滑油が吹き付けられるのが好ましい(第2発明)。
前記第2発明において、前記潤滑油が吹き付けられる前記回転部品の内周面には凹部が形成され、この凹部の底面にはその凹部に溜められた潤滑油を前記回転部品の外周側に配される部品に供給する潤滑孔が形成されるのが良い(第3発明)。
また、前記第1〜第3発明において、低速側の第1の遊星歯車機構と高速側の第2の遊星歯車機構とよりなる2段の遊星歯車機構が設けられ、前記固定配管は、前記第1の遊星歯車機構と前記第2の遊星歯車機構とに対応して複数本設けられるのが好ましい(第4発明)。
本発明によれば、潤滑油配管が、増速機の中心部に位置する固定配管の外周面に取り付けられているので、この潤滑油配管に設けられた噴出口から増速機の所要部に向けて確実に潤滑油を供給することができる。したがって、増速機の回転部品等に油量不足が発生することがなく、それら回転部品等を円滑に運転させることができる。しかも、シール部材のメンテナンスを行う必要がなく、構造も極めて簡素である。
また、前記第3発明の構成を採用すれば、回転部品の内周面に形成された凹部に溜まった潤滑油は回転部品の回転による遠心力で吹き飛ばされて他の部品に供給できるとともに、潤滑孔を通って外周側に配される部品にも供給でき、増速機全体の潤滑を確実に行うことができる。また、前記第4発明によれば、各段の遊星歯車機構に個別に潤滑油を供給することができるので、油量不足をより確実に回避することができる。
次に、本発明による風力発電機の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る風力発電機における増速機の正面図が示され、図2には、本実施形態の増速機の縦断面図が示され、図3には、図2のA−A線断面図が、図4には、図2のB−B線断面図(a)およびC−C線断面図(b)がそれぞれ示されている。
本実施形態の風力発電機は、風力を受ける羽根部(図示せず、図1にて左方に配される。)と、この羽根部からの回転動力を増速する増速機1と、この増速機1によって増速された回転動力を電気エネルギに変換する発電機(図示せず、図1にて右方に配される。)とを備えて構成されている。ここで、増速機1は、遊星歯車機構からなる第1段増速装置(低速遊星部)2と、遊星歯車装置からなる第2段増速装置(中速遊星部)3と、歯車機構からなる第3段増速装置(高速列部)4とよりなり、これら各増速装置2,3,4がケース5内に収容されて構成されている。
増速機1の中心部には、両端部が前記ケース5に固着された固定配管6が前後方向(図1,2で左右方向)に配されている。この固定配管6内には、前記羽根部に設けられる電動モータへの動力線および電気信号線が挿通される。なお、電動モータは、羽根部における羽根のピッチ角を風速に応じて変更するためのものである。前記固定配管6の外側には、主軸7が前記ケース5に回転自在に支持されて配され、この主軸7が図示されない羽根部の主軸(風車軸)に連結されて回転駆動されるようになっている。ここで、主軸7は、羽根部側が上向きになるように水平面に対して5°程度傾斜させて配されている。
図2に示されるように、前記第1段増速装置2は、主軸7の軸端に外嵌されるキャリア8と、このキャリア8に円周方向等間隔に軸受9を介して回転自在に支持される複数個の遊星ギア10と、前記ケース5に固定され前記遊星ギア10に噛合するリングギア11と、前記固定配管6の外周部に配され前記遊星ギア10に噛合するサンギア12とを備え、前記遊星ギア10が、サンギア12の外周とリングギア11の内周との間に配されて、これらサンギア12およびリングギア11の双方に噛み合って遊星運動をするように構成されている。
前記キャリア8は、一対の円盤状の基部13,14間が周方向に沿って所定ピッチで配設される連結部15(図3参照)にて連結されてなり、互いに隣り合う連結部15間に配される軸部材16に軸受9を介して遊星ギア10が回転自在に支持されて構成されている。
前記サンギア12は、前記遊星ギア10と噛合する歯部が形成された本体部12aと、この本体部12aから軸線方向他方側(図2で右側)へ延設された延設部12bを備えており、この延設部12bの外周面にスプライン部(インボリュートスプライン)12cが設けられて構成されている。
一方、前記第2段増速装置3は、ケース5に軸受17を介して回転自在に支持されるキャリア18と、このキャリア18に円周方向等間隔に軸受19を介して回転自在に支持される複数個の遊星ギア20と、前記ケース5に固定され前記遊星ギア20に噛合するリングギア21と、前記固定配管6の外周部に配され前記遊星ギア20に噛合するサンギア22とを備え、前記遊星ギア20が、サンギア22の外周とリングギア21の内周との間に配されて、これらサンギア22およびリングギア21の双方に噛み合って遊星運動をするように構成されている。
前記キャリア18は、一対の円盤状の基部23,24間が周方向に沿って所定ピッチで配設される連結部25(図4(a)参照)にて連結されてなり、互いに隣り合う連結部25間に配される軸部材26に軸受19を介して遊星ギア20が回転自在に支持されて構成されている。また、このキャリア18の一方の基部23には、この基部23から軸線方向一方側(図2で左側)へ延設された延設部27が設けられ、この延設部27の内周面にスプライン部(インボリュートスプライン)27aが設けられている。このスプライン部27aは、前記第1段増速装置2のサンギア12に形成されたスプライン部12cに係合され、これにより第1段増速装置2のサンギア12から第2段増速装置3のキャリア18に対して動力の伝達がなされる。
また、図5(図2のD部拡大図)に示されるように、前記第1段増速装置2のサンギア12における延設部12bの端部外周部には段部12dが形成される一方、前記第2段増速装置3のキャリア18における延設部27の内周面には突起部27bが形成されている。こうして、前記突起部27bを、前記段部12dと、延設部12bの端面に取り付けられる位置決めプレート(サンギア位置決めプレート)28とによって挟み込むことによって、キャリア18の軸方向の位置決めがなされるようになっている。
前記第2段増速装置3のサンギア22は、前記遊星ギア20と噛合する歯部が形成された本体部22aと、この本体部22aから軸線方向他方側(図2で右側)へ延設された延設部22bを備えており、この延設部22bの外周面にスプライン部(インボリュートスプライン)22cが設けられて構成されている。
次に、第3段増速装置4は、前記第2段増速装置3のサンギア22に形成されたスプライン部22cに係合されるスプライン部(インボリュートスプライン)29cを内周面に有する第1ギア29と、この第1ギア29に噛合する第2ギア30と、この第2ギア30の回転によって回転する出力軸31とを備えている。
図6(図2のE部拡大図)に示されるように、前記第1ギア29は、第2ギア30と噛合する歯部が形成された本体部29aと、この本体部29aから軸線方向他方側(図2で右側)へ延設された延設部29bを備えている。そして、この延設部29bの端面と、前記第2段増速装置3のサンギア22における延設部22bの端面とには断面L字形の位置決めプレート(サンギア位置決めプレート)32が接当され、かつその位置決めプレート32の一部が、前記延設部29bの端面に接当される位置決めプレート33によって挟み込まれることによって、サンギア22の軸方向の位置決めがなされるようになっている。なお、前記第1ギア29は、一端側が軸受34を介して、他端側が軸受35を介してそれぞれケース5に支持され、また出力軸31は、軸受36,37を介してケース5に支持されている。
以上のように構成されている増速機1においては、図示省略された羽根部に風が当たることによって主軸7が回転すると、この主軸7の軸端に外嵌されるキャリア8が回転し、遊星ギア10がリングギア11に噛合しながらサンギア12の周りを公転しつつ自転する。これによってサンギア12が増速されて回転し、第1段増速装置(低速遊星部)2による増速がなされる。次いで、サンギア12の回転はスプライン部12c,27aの係合によって第2段増速装置(中速遊星部)3のキャリア18に伝達され、このキャリア18が回転することによって、遊星ギア20がリングギア21に噛合しながらサンギア22の周りを公転しつつ自転する。これによってサンギア22が増速されて回転し、第2段増速装置3による増速がなされる。さらに、前記サンギア22の回転はスプライン部22c,29cの係合によって第3段増速装置4の第1ギア29に伝達され、この第1ギア29とそれに噛合する第2ギア30との歯数比によって3段目の増速がなされ、出力軸31が上述の3段に亘って増速された高速回転で回転せしめられる。そして、この出力軸31が図示省略された発電機に接続されることで、この発電機が駆動されて発電が行われる。
ところで、前記増速機1においては、各段の歯車機構におけるギア噛合部やサンギア位置決めプレート等に潤滑油を供給する潤滑油供給手段が設けられている。以下、この潤滑油供給手段の詳細構造について説明する。
本実施形態において、ケース5は外周部が液密に閉塞されて、内部空間に潤滑油を貯留できるようにされている。図2にて記号OLにて示されるオイルレベルは、増速機1が前述のように傾斜配置されることから、ケース5の軸線に対して傾斜している。前記第1段増速装置2において、前記オイルレベルOLは、キャリア8の基部13,14と連結部15とで囲まれた空間内に位置するように設定されており、かつ軸部材16に一端側が開放された軸方向孔38aと、この軸方向孔38aと軸部材16の内周面および外周面とを連通する径方向孔38bとよりなる油路(潤滑孔)38が設けられている。これにより、ケース5内に貯留された潤滑油を油路38内に導いて、軸部材16の中央部とそれに外嵌される遊星ギア10の軸受9が潤滑される。
また、前記第3段増速装置4においては、前記第1ギア29の一部が前記オイルレベルOLより下方に位置するように構成されているので、貯留潤滑油を第3増速装置4を構成する歯車機構の各構成部材に効果的に供給することができる。
本実施形態では、上述のような油浴による潤滑に加えて、強制潤滑用の潤滑油配管が配されている。すなわち、図7にも示されているように、増速機1の中心部に配される固定配管6の上面には第1の潤滑油配管39が設けられるとともに、この固定配管6の下面には第2の潤滑油配管40が設けられている。これら潤滑油配管39,40には、貯留潤滑油を循環駆動する油圧ポンプ(図示せず)から送り出される潤滑油が供給される。これら潤滑油配管39,40は、固定配管6の上面もしくは下面が部分的に切り欠かれて形成された平坦面6a,6bに沿うように取り付けられ、先端部がキャップ部41にて塞がれるとともに、このキャップ部41の箇所で平坦面6a,6bに溶接されて固定される。なお、長い方の第1の潤滑油配管39については、中間部が固定配管6に固着されたクリップ部材42により保持される。
前記第1の潤滑油配管39の先端部は、第1段増速装置2におけるサンギア12の延設部12bの端部まで延設されており、その先端部には、サンギア12とキャリア18との係止部に向けて潤滑油を噴出する2つの噴出口39a,39bが設けられている(図7(d)参照)。
より具体的には、図5に示されているように、サンギア12の延設部12bの先端部内周面には位置決めプレート28との間に油溜部(凹部)43aが形成され、この油溜部43aに向けて噴出口39aから潤滑油が噴出される。前記油溜部43aには、その油溜部43aに貯留された潤滑油をサンギア12の外周面に導く油路(潤滑孔)44が設けられるとともに、この油路44から分岐させてその潤滑油を突起部27bと段部12dとの当接面に導く油路(潤滑孔)45が設けられている。また、前記油溜部43aには、その油溜部43aに貯留された潤滑油を突起部27bの内周面と延設部12bの先端部外周面との当接面に導く油路(潤滑孔)46が設けられている。さらに、前記油路44の外周端には、油路44に連通するように、スプライン部22c,27aの端縁とキャリア18の延設部27における突起部27b、さらには延設部27の内周面および延設部12bの外周面とに囲まれたて油溜部(凹部)43bが形成されている。
また、前記キャリア18の基部23の内周面には、前記突起部27bに隣接して油溜部(凹部)47が形成され、この油溜部47に向けて噴出口39bから潤滑油が噴出される。なお、前記油溜部47には、その油溜部47に貯留された潤滑油をキャリア18の外周側へ導く油路48が設けられている。この油路48は、キャリア18の軸部材26に形成された油路49と連通されており、この油路49を介して潤滑油を遊星ギア20の軸受19に供給する。
一方、図6に示されているように、前記第2の潤滑油配管40の先端部は、第3段増速装置4における第1ギア29の中央部まで延設されており、その先端部と中間部には、潤滑油噴出のための噴出口40a,40bがそれぞれ設けられている。ここで、噴出口40aは、サンギア22の延設部22bの外周面に形成された油溜部(凹部)50aに対向する位置に設けられ、この油溜部50aに向けて潤滑油を噴出する。また、噴出口40bは、サンギア22の延設部22bの先端部近傍に形成された油溜部(凹部)51に対向する位置に設けられ、この油溜部51に向けて潤滑油を噴出する。
前記油溜部50aには、その油溜部50aに貯留された潤滑油をサンギア22の外周面であって、スプライン部22cおよび第1ギア29のスプライン部29cの各端縁部近傍に形成された油溜部50bに導く油路52が設けられている。また、前記油溜部51には、その油溜部51に貯留された潤滑油をサンギア22の延設部22bと第1ギア29の延設部29bとの間隙部に導く油路53が設けられている。また、この油路53には、その油路53内の潤滑油を分岐して延設部22bの端面と位置決めプレート32との当接面へ導く油路54、さらにはその油路54から潤滑油を位置決めプレート32と位置決めプレート33との当接面に導く油路55が連設されている。
このように構成されているので、第1の潤滑油配管39によって第1段増速装置2と第2段増速装置3との連結部近傍に供給された潤滑油は、噴出口39aから油溜部43aに向けて噴出され、この油溜部43aおよび油溜部43bに一時的に貯留された後、スプライン係合部(スプライン部12c,27a)を潤滑する。また、この油溜部43a内の潤滑油は油路44を通ってサンギア12の外周面側に導かれ、その油路44から分岐される油路45を通って突起部27bと段部12dとの当接面に導かれてその当接面を潤滑する。また、油溜部43a内の潤滑油は、油路46を通って突起部27bの内周面と延設部12bの先端部外周面との当接面および突起部27bおよび延設部12bの各端面と位置決めプレート28との当接面に導かれそれら当接面を潤滑する。
一方、第1の潤滑油配管39の噴出口39bから油溜部47に向けて噴出された潤滑油は、この油溜部47に一時的に貯留された後、油路48から油路49を通って遊星ギア20の軸受19に供給されてその軸受を潤滑する。このようにして第1段増速装置2と第2段増速装置3との連結部における回転部品であるサンギア12、キャリア18およびその位置決めプレート28等が効果的に潤滑される。
また、第2の潤滑油配管40によって第2段増速装置3と第3段増速装置4との連結部近傍に供給された潤滑油は、噴出口40aから油溜部50aに向けて噴出され、この油溜部50aおよび油溜部50bに一時的に貯留された後、スプライン係合部(スプライン部22c,29c)を潤滑する。
一方、第2の潤滑油配管40の噴出口40bから油溜部51に向けて噴出された潤滑油は、この油溜部51に一時的に貯留された後、油路53を通って延設部22bと第1ギア29の延設部29bとの間隙部に導かれるとともに、この油路53から分岐されて油路54に供給され、延設部22bの端面と位置決めプレート32との当接面を潤滑する。この後、潤滑油は油路55を通って位置決めプレート32と位置決めプレート33との当接面に導かれ、この部分を軸受を潤滑する。このようにして第2段増速装置3と第3段増速装置4との連結部における回転部品であるサンギア22、第1ギア29およびその位置決めプレート32,33等が効果的に潤滑される。
本実施形態では、上述したように固定配管6の上下面に第1の潤滑油配管39および第2の潤滑油配管40がそれぞれ設けられて、給油必要部位の強制潤滑が行われるように構成されているが、これらの潤滑油配管のほかにも、図2に示されているように、ケース5に外側配管(図示せず)と連結された潤滑油供給用の油路56およびその油路56から分岐する油路57等が設けられ、これら油路の先端部に噴出口58,59等を設けて、遊星ギア10とリングギア11との係合部、遊星ギア20とリングギア21との係合部等が適宜潤滑されるように構成されている。
以上のように本実施形態の増速機1における潤滑構造によれば、潤滑油配管39,40が、増速機1の中心部に位置する固定配管6の外周面に取り付けられているので、これら潤滑油配管39,40に設けられた噴出口39a,39b;40a,40bから増速機1の回転部品に向けて確実に潤滑油を供給することができる。また、これら噴出口39a,39b;40a,40bから噴出された潤滑油をサンギア12,22およびキャリア18の内周面に設けられた油溜部(凹部)43a,43b,47;50a,50b,51に一旦貯留するとともに、この貯留された潤滑油をサンギア12,22,キャリア18等の回転部品の回転による遠心力で吹き飛ばして他の部品に供給し、かつ潤滑孔を通って外周側に配される部品にも供給できるので、増速機1の回転部品等に油量不足が発生することがなく、それら回転部品等を円滑に運転させることができる。しかも、シール部材のメンテナンスを行う必要がなく、構造も極めて簡素であるという利点がある。
特に、本実施形態においては、高速回転部の潤滑を行うのに、回転軸内を通して潤滑油を供給する方式ではなく、固定配管によって潤滑油が供給されるので、潤滑必要部位に確実に潤滑油を供給できるという効果がある。なお、本実施形態では、固定配管6内に電動モータ用の動力線および電気信号線を挿通する例について説明したが、電動モータに代えて油圧モータもしくは空圧モータが用いられる場合には、この固定配管6内には油圧配管もしくは空圧配管が挿通されることになる。
本発明の一実施形態に係る風力発電機における増速機の正面図 本実施形態の増速機の縦断面図 図2のA−A線断面図 図2のB−B線断面図(a)およびC−C線断面図(b) 図2のD部拡大図 図2のE部拡大図 潤滑油配管の構造を示す図
符号の説明
1 増速機
2 第1段増速装置(低速遊星部)
3 第2段増速装置(中速遊星部)
4 第3段増速装置(高速列部)
5 ケース
6 固定配管
7 主軸
12c,27a,22c,29c スプライン部
28,32,33 位置決めプレート
39 第1の潤滑油配管
39a,39b 噴出口
40 第2の潤滑油配管
40a,40b 噴出口
43a,43b,47,50a,50b,51 油溜部(凹部)

Claims (4)

  1. 風力を受ける羽根部からの回転動力を増速して発電機に伝達する増速機と、
    前記増速機を収容するケースと、
    前記増速機の中心部に位置するように前記ケースに固着され、前記羽根部への動力線、電気信号線、油圧配管および空圧配管のうちの少なくとも1つを内蔵する固定配管と、
    前記固定配管の外周面に取り付けられ、前記増速機の所要部に向けて潤滑油を噴出する噴出口を有する潤滑油配管と
    を備えることを特徴とする風力発電機。
  2. 前記固定配管の外周部に間隙を有して回転部品が配置され、前記回転部品の内周面に前記噴出口から噴出した潤滑油が吹き付けられる請求項1に記載の風力発電機。
  3. 前記潤滑油が吹き付けられる前記回転部品の内周面には凹部が形成され、この凹部の底面にはその凹部に溜められた潤滑油を前記回転部品の外周側に配される部品に供給する潤滑孔が形成される請求項2に記載の風力発電機。
  4. 低速側の第1の遊星歯車機構と高速側の第2の遊星歯車機構とよりなる2段の遊星歯車機構が設けられ、前記固定配管は、前記第1の遊星歯車機構と前記第2の遊星歯車機構とに対応して複数本設けられる請求項1〜3のいずれかに記載の風力発電機。
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