JP2007146417A - コンクリート躯体へのステップの取付方法及び装置 - Google Patents

コンクリート躯体へのステップの取付方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ガラスウール材が硬くなりステップの脚部をホルダーにより固定し、ガラスウール材の劣化を軽減すると共に、ホルダーをコンクリート間に装着するだけでなく接着剤により固定し、外部からの水を防水し、コンクリート駆体からホルダーの抜けを防止するコンクリート躯体へのステップの取付方法及び装置を提供する。
【解決手段】 コンクリート躯体2に穿設した取付孔6にホルダー5を挿着し、該ホルダー内に、ステップの挿入部位に接着剤を保持させたステップの脚部4を挿入し、ステップをコンクリート躯体に取付けるに際して、ホルダー挿着時にホルダーの先端部でホルダーの抜け防止を施し、且つホルダー外周でホルダーへの外部からの水の侵入防止を施し、接着剤がガラスウール材のキャップ9に含浸され、ステップの脚部に形成した凹凸3とキャップの内面とを係止させてステップを接着剤によりホルダーに固定するコンクリート躯体へのステップの取付方法。
【選択図】 図2

Description

本発明は、コンクリート躯体に穿設した取付孔内にホルダーを配置し、該ホルダー内にステップの挿入部位に接着剤を保持させたステップの脚部を挿入してコンクリート躯体への取付ける方法及び装置に関するものである。
従来,ステップの挿入部位に接着剤用樹脂を浸透させたスポンジ材を被着させ、コンクリート躯体に穿設した取付孔内へ該ステップの挿入部位を圧入させて、スポンジ材に浸透された接着剤用樹脂が滲み出して、該接着剤が取付孔とステップの各挿入部位との空間を埋めて硬化してステップを固定するものがある(例えば特許文献1参照。)。
また、コンクリート躯体に穿設した取付孔内に有底筒状のホルダーを埋設し、該ホルダーの内部にカプセル型接着剤を装填してホルダーの開口部をキャップで蓋をする。そして、ステップの挿入端部にブレーカを形成し、前記キャップを突き破り、挿入端部をホルダーに押し込み、カプセル型接着剤を破砕して接着剤をホルダー内に流出させて固化させてステップを固定するものがある(例えば特許文献2参照。)。
特公平3−36116号公報 特開2005−171570号公報
ところで、前記従来の技術の特許文献1では、外部からの水や薬品の侵入又は熱によりスポンジが劣化して、ステップががたついたりコンクリート躯体から抜けてしまう虞がある。
また、特許文献2では、ホルダーがコンクリート躯体内に外周に凹凸を形成して埋め込まれているものであって、防水や抜け防止の対策を施してなく、外部からの水や薬品の侵入により、ホルダーががたついたり抜けてしまう虞があり、ステップがコンクリート面に確実,強固に取り付かない虞がある。
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ガラスウール材の特性により接着剤等により固まることでガラスウール材が硬くなりステップの脚部をホルダーにより強固な固定をし、ガラスウール材が耐薬品性,耐熱性にも優れているのでガラスウール材の劣化を軽減すると共に、ホルダーをコンクリート間に装着するだけでなく接着剤により固定し、外部からの水の侵入を防止し、コンクリート駆体からホルダーの抜けを防止するコンクリート躯体へのステップの取付方法及び装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明におけるコンクリート躯体へのステップの取付方法は、コンクリート躯体に穿設した取付孔にホルダーを挿着し、該ホルダー内に、ステップの挿入部位に接着剤を保持させたステップの脚部を挿入し、ステップをコンクリート躯体に取付ける方法において、ホルダー挿着時にホルダーの先端部でホルダーの抜け防止を施し、且つホルダー外周でホルダーへの外部からの水の侵入防止を施し、接着剤をガラスウール材のキャップに含浸させ、ステップの脚部に形成した凹凸と前記キャップの内面とを係止させてステップを接着剤によりホルダーに固定したものである。
また、前記ホルダー先端部でのホルダー抜け防止がコンクリート躯体の外部の土壌に係止する係止部材で実施されているものである。
また、前記ホルダー外周でのホルダーへの水の侵入防止が、複数層の水膨張ゴムパッキンにより実施されているものである。
また、本発明におけるコンクリート躯体へのステップの取付装置は、コンクリート躯体に穿設した取付孔にホルダーを挿着し、該ホルダー内に、ステップの挿入部位に接着剤を保持させたステップの脚部を挿入し、ステップをコンクリート躯体に取付ける装置において、ステップの挿入部位である脚部にネジ溝又は異形筋状の凹凸を形成し、前記ステップの挿入部位に被冠されるガラスウールキャップに接着剤を含浸させ、合成樹脂製のホルダーの先端部に抜け防止用の係止部材を形成し、且つ外周に複数のリング状の水膨張ゴムパッキンを巻回し、各ゴムパッキン間にそれぞれ複数の接着剤流出窓を形成し、該ホルダーの後端部にコンクリート躯体への係止部材を形成したものである。
また、前記接着剤がエポキシ系2液を混合したものからなるものである。
また、ホルダーを前後に2分割体で構成し、後部側に自在フランジを取付け、該フランジをコンクリート躯体面に密着させるようにしたものである。
コンクリート躯体に穿設した取付孔にホルダーを挿着し、該ホルダー内に、ステップの挿入部位に接着剤を保持させたステップの脚部を挿入し、ステップをコンクリート躯体に取付けるに際して、ホルダー挿着時にホルダーの先端部でホルダーの抜け防止を施し、且つホルダー外周でホルダーへの外部からの水の侵入防止を施し、接着剤をガラスウール材のキャップに含浸させ、ステップの脚部に形成した凹凸と前記キャップの内面とを係止させてステップを接着剤によりホルダーに固定したので、ガラスウール材の特性により接着剤等により固まることでガラスウール材が硬くなりステップの脚部をホルダーにより強固な固定をし、ガラスウール材が耐薬品性,耐熱性にも優れているのでガラスウール材の劣化を軽減させてステップのがたつきを防止するコンクリート躯体へのステップの取付方法及び装置となる。
また、前記ホルダー先端部でのホルダー抜け防止がコンクリート躯体の外部の土壌に係止する係止部材で実施され、ホルダー外周でのホルダーへの水の侵入防止が、複数層の水膨張ゴムパッキンにより実施されているので、コンクリート駆体からホルダーの抜けを防止し、外部からの水の侵入をを防止するコンクリート躯体へのステップの取付方法及び装置となる。
コンクリート躯体に穿設した取付孔にホルダーを挿着し、該ホルダー内に、ステップの挿入部位に接着剤を保持させたステップの脚部を挿入し、ステップをコンクリート躯体に取付けるに際して、ステップの挿入部位である脚部にネジ溝又は異形筋状の凹凸を形成し、前記ステップの挿入部位に被冠されるガラスウールキャップに接着剤を含浸させ、合成樹脂製のホルダーの先端部に抜け防止用の係止部材を形成し、且つ外周に複数のリング状の水膨張ゴムパッキンを巻回し、各ゴムパッキン間にそれぞれ複数の接着剤流出窓を形成し、該ホルダーの後端部にコンクリート躯体への係止部材を形成したので、ガラスウール材のキャップに含浸された接着剤が滲み出してステップの脚部に形成した凹凸と前記ガラスウール材のキャップの内面及びガラスウール材のキャップの外面と前記ホルダーの内面が接着剤により固定され、さらに複数の接着剤流出窓からも接着剤が滲み出してホルダーの外周と取付孔内面も接着剤により固定され、ステップがより強固に接着剤によりコンクリート躯体に取り付けられる。また、係止部材によりコンクリート躯体の内面にホルダーが固定されると共にコンクリート躯体の内面からの水等の侵入を防止することができるコンクリート躯体へのステップの取付方法及び装置となる。
また、前記接着剤をエポキシ系2液を混合したものを使用したので、ステップの脚部に形成した凹凸とガラスウール材のキャップの内面,ガラスウール材のキャップの外面とホルダーの内面及びホルダーの外周と取付孔内面の接着がより優れたコンクリート躯体へのステップの取付方法及び装置となる。
また、ホルダーを前後に2分割体で構成し、後部側に自在フランジを取付け、該フランジをコンクリート躯体面に密着させるようにしたので、自在フランジが揺動可能となり、コンクリート躯体の内面の形状に合わせて自在フランジを密着させてよりホルダーが確実に固定されると共にコンクリート躯体の内面からの水等の侵入を防止することができ、ステップのがたつきを防止することができるコンクリート躯体へのステップの取付方法及び装置となる。
コンクリート躯体に穿設した取付孔にホルダーを挿着し、該ホルダー内に、ステップの挿入部位に接着剤を保持させたステップの脚部を挿入し、ステップをコンクリート躯体に取付けるに際して、ホルダー挿着時にホルダーの先端部でホルダーの抜け防止を施し、且つホルダー外周でホルダーへの外部からの水の侵入防止を施し、接着剤をガラスウール材のキャップに含浸させ、ステップの脚部に形成した凹凸と前記キャップの内面とを係止させてステップを接着剤によりホルダーに固定することにより、ステップをコンクリート面に確実,強固に取り付けるコンクリート躯体へのステップの取付方法及び装置を実現した。
図1ないし図3は本発明に係るコンクリート躯体へのステップの取付方法及び装置の一実施例に関するものであり、図1はコンクリート躯体へのステップの取付方法及び装置の説明図、図2はコンクリート躯体にステップの脚部を固定した断面平面図、図3はホルダーの正面図である。
図において、1はコンクリート躯体2に取り付けられるコ字状のステップ(全体は図示せず。)の側部であり、該側部1の先端側には凹凸3(例えば、ネジ溝又は異形筋状)が形成されたステップの挿入部位である脚部4が形成されている。
5はホルダーであり、該ホルダー5は前記コンクリート躯体2に穿設した取付孔6に挿着されている。
そして、該ホルダー5の挿着時にホルダー5の先端部に形成した抜け防止のための抜け防止体7でホルダー5のコンクリート躯体2からの抜けを防止するようになされている。
また、ホルダー5の外周には、ホルダー5への水の侵入防止のための水の侵入防止体8を設けて、ホルダー5への外部からの水の侵入を防止している。
9はガラスウール材のキャップであり、該ガラスウール材のキャップ9は袋状で前記脚部4に被冠させてから接着剤10をガラスウール材のキャップ9に含浸させる。そして、脚部4を前記ホルダー5内に圧入することにより、含浸された接着剤10が滲み出してステップの脚部4に形成した凹凸3と前記ガラスウール材のキャップ9の内面及びガラスウール材のキャップ9の外面と前記ホルダー5の内面が接着剤10により固定され、ステップが接着剤10により強固にコンクリート躯体2に取り付けられる。
このようなコンクリート躯体へのステップの取付方法及び装置によると、ガラスウール材の特性により接着剤10により固まることでガラスウール材が硬くなりステップの脚部4をホルダー5により強固な固定をし、ガラスウール材が耐薬品性,耐熱性にも優れているのでガラスウール材の劣化を軽減させてステップのがたつきを防止することができると共に、ホルダー5をコンクリート駆体から抜けぬくくし、ホルダー5を挿着する取付孔6内に外部からの水が侵入するのを防止することができる。
また、前記ホルダー5の先端部に形成した抜け防止体7がコンクリート躯体2の外部の土壌11に係止する係止部材7で実施することも可能である。
この係止部材7により、ホルダー5はコンクリート駆体2からより抜けぬくくすることができるようになる。
また、前記ホルダー5の外周でのホルダー5への水の侵入防止体8が、複数層の水膨張ゴムパッキン8,8で実施することも可能である。
この複数層の水膨張ゴムパッキン8,8により、より外部からの水の侵入を防止することができるようになる。
上述のコンクリート躯体へのステップの取付方法及び装置に、ホルダー5の外周に設けた各ゴムパッキン8,8間にそれぞれ複数の接着剤流出窓12,12,…を形成し、さらに該ホルダー5の後端部にコンクリート躯体2への係止部材13を形成した装置も実施可能である。そして、接着剤流出窓12,12,…及び係止部材13以外は実施例1と実質的に同一構成であるので同じ符号を付してその説明を省略する。
以上のような構成からなるコンクリート躯体へのステップの取付方法及び装置であって、ガラスウール材のキャップ9に含浸された接着剤10が滲み出してステップの脚部4に形成した凹凸3と前記ガラスウール材のキャップ9の内面及びガラスウール材のキャップ9の外面と前記ホルダー5の内面が接着剤10により固定され、さらに複数の接着剤流出窓12,12,…からも接着剤10が滲み出してホルダー5の外周と取付孔6内面も接着剤10により固定され、ステップがより強固に接着剤10によりコンクリート躯体2に取り付けられる。また、係止部材13によりコンクリート躯体2の内面にホルダー5が固定されると共にコンクリート躯体2の内面からの水等の侵入を防止することができる。
また、前記接着剤10を粘性の高いエポキシ系2液を混合したものを使用することが有利である。
このようなエポキシ系2液を混合したものを用いると、ステップの脚部4に形成した凹凸3とガラスウール材のキャップ9の内面,ガラスウール材のキャップ9の外面とホルダー5の内面及びホルダー5の外周と取付孔6内面の接着がより優れたものになり、ステップがより強固に接着剤10によりコンクリート躯体2に取り付けられる。
図4ないし図6は本発明に係るコンクリート躯体へのステップの取付方法及び装置の他の実施例に関するものであり、図4はホルダーの正面図、図5は自在フランジの平面図、図6はコンクリート躯体にステップの脚部を固定した断面平面図である。
図において、25は前後に2分割体で構成されたホルダーであり、該ホルダー25の前部側25aの下部に凸状の突起26を形成し、後部側25bの上部に凹状の溝27を形成して両部材25a,25bを接合させている。
28,28は、前記後部側25bの外周から放射状に形成されたピンであり、該ピン28,28により押圧される自在フランジ29がホルダー25の後部側25bに嵌挿されている。また、図5に示すように、自在フランジ29は前記後部側25bが貫通する断面楕円形状の孔30を形成すると共に前記ピン28,28を収容する凹溝31,31を前記孔30から楕円の短軸方向に形成している。
そして、ホルダー25及び自在フランジ29以外は、図1から図3に示した実施例と実質的に同一構成であるので同じ符号を付してその説明を省略する。
このようなコンクリート躯体へのステップの取付方法及び装置によると、上述の効果があると共に、さらに自在フランジ29が揺動可能となり、コンクリート躯体2の内面の形状に合わせて自在フランジ29が密着されて、よりホルダー25はコンクリート躯体2に確実に固定されると共にコンクリート躯体2の内面からの水等の侵入を防止することができ、ステップのがたつきを防止することができる。
本発明の一の実施例に係るコンクリート躯体へのステップの取付方法及び装置の説明図である。 コンクリート躯体にステップの脚部を固定した断面平面図である。 ホルダーの正面図である。 本発明の他の実施例に係るコンクリート躯体へのステップの取付装置のホルダーの正面図である。 自在フランジの平面図である。 コンクリート躯体にステップの脚部を固定した断面平面図である。
符号の説明
2 コンクリート躯体
3 凹凸
4 脚部
5 ホルダー
6 取付孔
7 抜け防止体(係止部材)
8 水の侵入防止体(水膨張ゴムパッキン)
9 ガラスウール材のキャップ
10 接着剤
11 土壌
12 接着剤流出窓
13 係止部材
25 2分割体で構成されたホルダー
29 自在フランジ

Claims (6)

  1. コンクリート躯体に穿設した取付孔にホルダーを挿着し、該ホルダー内に、ステップの挿入部位に接着剤を保持させたステップの脚部を挿入し、ステップをコンクリート躯体に取付ける方法において、ホルダー挿着時にホルダーの先端部でホルダーの抜け防止を施し、且つホルダー外周でホルダーへの外部からの水の侵入防止を施し、接着剤をガラスウール材のキャップに含浸させ、ステップの脚部に形成した凹凸と前記キャップの内面とを係止させてステップを接着剤によりホルダーに固定したことを特徴とするコンクリート躯体へのステップの取付方法。
  2. 前記ホルダー先端部でのホルダー抜け防止がコンクリート躯体の外部の土壌に係止する係止部材で実施されることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート躯体へのステップの取付方法。
  3. 前記ホルダー外周でのホルダーへの水の侵入防止が、複数層の水膨張ゴムパッキンにより実施されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンクリート躯体へのステップの取付方法。
  4. コンクリート躯体に穿設した取付孔にホルダーを挿着し、該ホルダー内に、ステップの挿入部位に接着剤を保持させたステップの脚部を挿入し、ステップをコンクリート躯体に取付ける装置において、ステップの挿入部位である脚部にネジ溝又は異形筋状の凹凸を形成し、前記ステップの挿入部位に被冠されるガラスウールキャップに接着剤を含浸させ、合成樹脂製のホルダーの先端部に抜け防止用の係止部材を形成し、且つ外周に複数のリング状の水膨張ゴムパッキンを巻回し、各ゴムパッキン間にそれぞれ複数の接着剤流出窓を形成し、該ホルダーの後端部にコンクリート躯体への係止部材を形成したことを特徴とするコンクリート躯体へのステップの取付装置。
  5. 前記接着剤がエポキシ系2液を混合したものからなることを特徴とする請求項4に記載のコンクリート躯体へのステップの取付装置。
  6. ホルダーを前後に2分割体で構成し、後部側に自在フランジを取付け、該フランジをコンクリート躯体面に密着させるようにしたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のコンクリート躯体へのステップの取付装置。
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