JP5020172B2 - ガラス仮固定用クリップ - Google Patents

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Description

本発明は、被固定部材に形成された開口部に、シール剤を用いてガラスを固定する際に、開口部の周縁部にガラスを仮固定させるための、ガラス仮固定用クリップに関する。
例えば、自動車の本体フレームやドアフレーム等の被固定部材に形成された、窓枠等の開口部に、窓ガラス等のガラスを固定する際には、次のようになされる。すなわち、開口部にガラスをセットした後、開口部の周縁部にシール剤を塗布することにより、シール剤を介して開口部にガラスが固定される。
このとき、シール剤を塗布した後、硬化するまで、ある程度の時間が必要とされる。そのため、シール剤が硬化するまでの間、開口部の周縁部からガラスが位置ずれしないように仮固定するためのクリップが考案されている。
従来のこの種のクリップとして、下記特許文献1には、窓ガラス等の板状部材を車体等の被固定部材に固定するためのクリップにおいて、前記板状部材に接合される基部と該基部から一定の高さの位置に固定された球状の嵌合部とを有するプラスチック製の雄部材と、前記球状嵌合部を受入れるように中空に形成されると共に、被固定部材に取付けられたプラスチック製の雌部材とから構成されたものが開示されている。
そして、上記クリップは、球状部を有するプラスチック製の雄部材の基部が、接着テープ又は接着剤層を介して、窓ガラス等の板状部材の所定位置に固定される。その後、雄部材の球状部を、被固定部材に取付けられた雌部材の中空部に押し込むことにより、中空部に球状部が嵌合して、クリップを介して被固定部材に窓ガラスの板状部材に取付けることができる。
特開平10−44764号公報
上記特許文献1のクリップの基部を、接着テープを介して板状部材に接合させる場合、基部若しくは板状部材の所定位置に接着テープを貼着する必要があるが、この作業は煩雑で手間がかかり、作業性に問題があった。また、接着テープ自体も必要であるので、製造コストが増大するという不都合が生じる。
一方、クリップの基部を、接着剤層を介して板状部材に接合させる際には、基部の接着面に接着剤層を塗布した後、基部を板状部材に押し付けることになるが、そのときに、基部に塗布された接着剤層が押し広げられて、基部外周からはみ出すことがあった。その場合、窓ガラス等の板状部材を被固定部材の開口部に位置決めするための治具や作業者に、はみ出た接着剤層が付着する可能性があり問題となる。特に位置決め用の治具に、はみ出た接着剤層が付着してしまった場合には、治具の再使用が困難になるというデメリットが生じる。
したがって、本発明の目的は、接着テープが不要で、しかも、ガラスに対して接合すべく押し付けたときに、接着剤がはみ出ることを防止できる、ガラス仮固定用クリップを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、被固定部材に形成された開口部に、シール剤を用いてガラスを固定する際に、開口部の周縁部にガラスを仮固定させるための、ガラス仮固定用クリップであって、前記ガラスに接着剤を介して接合される接着板部と、該接着板部の外側面から延出されて、前記被固定部材に形成された取付孔に挿入係止される係止脚部とを備え、前記接着板部の接着面には、その周縁に沿って所定深さの枠状凹部が形成され、この枠状凹部よりも内側の接着面が接着剤塗布部をなしており、前記接着板部の前記枠状凹部よりも内側の接着剤塗布部には、前記枠状凹部の形状に沿った形状の薄肉部が設けられていることを特徴とするガラス仮固定用クリップを提供するものである。
上記発明によれば、接着剤塗布部に接着剤を塗布し、接着板部の接着剤塗布部をガラスに押し付けることにより、接着剤が押し広げられつつ周縁に広がって、接着剤を介してガラスにクリップを接合することができる。このとき、ガラスに対するクリップの押し込みにより押し広げられた接着剤が、枠状凹部に溜まると共に、枠状凹部から接着剤が溢れ出そうになっても、枠状凹部外側の周壁部がガラス表面に密着して接着剤が堰き止められるので、接着剤が接着板部の外周からはみ出ることを防止することができる。
上記のようにしてガラスにクリップの接着板部を接合させた状態で、クリップの係止脚部を、被固定部材の取付孔に挿入係止させることにより、クリップを介してガラスを開口部の所定位置に仮固定することができる。その後、開口部外周と、それに嵌め込まれるガラス周縁部との間にシール剤を充填して硬化させることにより、開口部にガラスを固定することができる。
また、開口部にガラスを仮固定する際には、治具によってガラスを位置決めしつつ開口部に支持させるが、前述したように、接着剤が接着板部からはみ出ることが防止されるので、治具や作業者に余分な接着剤が付着する虞れがなく、ガラスの本固定作業を確実に行うことができ、治具の再使用の際に支障をきたすことがない。
また、このクリップでは、ガラスに対して接着剤を介して接合させるようにしたので、接着テープを用いて接合する場合に比べて、接着テープを貼着する手間がないうえ、接着テープ自体が不要となり、製造コストを低減することができる。
更に、接着剤塗布部に枠状凹部の形状に沿って肉薄部が設けられているので、接着板部を撓みやすくすることができる。そのため、例えば、ガラスが曲面状をなしていても、それに適合した形状となるように、接着板部を適宜撓み変形させて、ガラスに接着板部を密着状態で接合させることができる。
本発明の第2は、前記第1の発明において、前記接着板部の前記枠状凹部外周の周壁部は、前記枠状凹部よりも内側の接着剤塗布部よりも高く突出している、ガラス仮固定用クリップを提供するものである。
上記発明によれば、枠状凹部よりも内側の接着剤塗布部をガラスに押し付ける際、該接着剤塗布部よりも高く突出した周壁部が、先にガラスに当接して、ガラス表面に押圧されて密着するので、接着剤のはみ出しをより確実に防止することができる。
本発明の第は、前記第1又は第2の発明において、前記薄肉部は、前記接着剤塗布部に設けられた内側凹部によって形成されており、該内側凹部は前記枠状凹部よりも、半径方向に切ったときの凹部断面積が小さく形成されているガラス仮固定用クリップを提供するものである。
上記発明によれば、接着板部がガラスに押し付けられることにより、押し広げられた接着剤が、内側凹部を通って周方向に沿って流動するので、接着剤をムラなく均一に塗布することができる。
本発明の第は、前記第の発明において、前記内側凹部は、前記接着剤塗布部の中心から径方向外方に向けて複数設けられているガラス仮固定用クリップを提供するものである。
上記発明によれば、内側凹部が、接着剤塗布部の中心から径方向外方に向けて複数設けられているので、接着板部をより撓ませやすくすることができ、ガラスに対して接着板部をより密着させた状態で接合させることができる。
本発明の第は、前記第1〜のいずれか1つの発明において、前記係止脚部は、前記接着板部の外側面に基端を固定された撓み可能な軸部と、この軸部の先端に形成されたフランジ部と、このフランジ部から更に延出された係止脚本体とで構成されているガラス仮固定用クリップを提供するものである。
上記発明によれば、フランジ部及び係止脚本体とが、撓み可能な軸部により連結されているため、例えば、被固定部材に対して、ガラスが斜めに取付けられる場合に、軸部を撓ませることにより、ガラスに固定される接着板部と、被固定部材に固定されるフランジ部及び係止脚本体との角度を、被固定部材とガラスとの取付け角度に適合するように調整することができる。その結果、被固定部材に対するガラスの取付け角度に対応したクリップを個別に用意する必要がなくなり、クリップの共用化を図ることができ、コストの低減を達成することができる。
本発明の第は、前記第1〜5のいずれか1つの発明において、ポリプロピレンで形成されているガラス仮固定用クリップを提供するものである。
上記発明によれば、クリップがポリプロピレンで形成されているので、軸部をより撓ませやすくすることができると共に、比較的安価に製造することができる。
本発明のガラス仮固定用クリップによれば、接着剤塗布部に接着剤を塗布し、接着板部の接着剤塗布部をガラスに押し付けて、押し広げられた接着剤が、枠状凹部に溜まると共に、枠状凹部から接着剤が溢れ出そうになっても、枠状凹部外側の周壁部がガラス表面に密着して接着剤が堰き止められるので、接着剤が接着板部の外周からはみ出ることを確実に防止することができる。
その結果、開口部にガラスを仮固定する際に用いる治具や、作業者に余分な接着剤が付着する虞れがなく、ガラスの本固定作業を確実に行うことができ、更に、接着テープではなく接着剤を介して接合させるようにしたので、接着テープの貼着の手間がなく、接着テープ自体も不要で、製造コストの低減を図れる。
以下、図面を参照して本発明のガラス仮固定用クリップの実施形態について説明する。図1〜8には本発明のガラス仮固定用クリップの一実施形態が示されている。
図3に示すように、このガラス仮固定用クリップ10(以下、「クリップ10」という)は、例えば、自動車のフレーム等の被固定部材3に形成された、窓枠等の開口部4に嵌め込まれて、シール剤を介して固定されるガラス1を、シール剤が硬化するまで仮固定するために用いられる。
図7に示すように、このクリップ10は、ガラス1に接着剤Bを介して接合される接着板部20と、この接着板部20の外側面から延出されて、被固定部材3に形成された取付孔5に挿入係止される係止脚部30とを備えている。
まず、接着板部20について説明すると、図1に示すように、この接着板部20は、所定厚さの板状、この実施形態では円板状をなし、接着面(ガラス1に押し付けられる面)には、その周縁に沿って所定深さの枠状、この実施形態では環状の凹部22が形成されている。
そして、接着板部20の、上記枠状凹部22の内側の接着面が、接着剤塗布部24をなしている。この接着剤塗布部24は、円台状に隆起した形状をなしており、その上面に接着剤Bが塗布されるようになっている(図4参照)。
この接着剤塗布部24には、その周縁に沿って内側凹部26が設けられている。この内側凹部26によって、接着剤塗布部24に薄肉部25が形成されている(図4参照)。また、図4に示すように、前記内側凹部26は、接着板部20を半径方向に切ったときの、凹部断面積で比較して、前記枠状凹部22よりも断面積が小さくなるように形成されている。この実施形態の内側凹部26は、接着剤塗布部24の周縁に沿って環状に形成されている。
上記内側凹部26は、ガラス1に対して接着板部20を押し付けたときに、その凹部内周に入り込んだ接着剤Bを、周方向に沿って流動させて拡散させる役割をなす。そのため、この内側凹部26は環状に限らず、接着剤塗布部24の周縁に沿って所定長さで設けられた形状であればよい。
また、接着板部20の枠状凹部22の外側部分は、所定高さで環状に突出した周壁部28をなしている。図4に示すように、この周壁部28の高さH1は、前記接着剤塗布部24の高さH2よりも高く、周壁部28の方が接着剤塗布部24よりも高く突出している。
次に、係止脚部30について説明すると、図1,2,4に示すように、この係止脚部30は、接着板部20の外側面に基端を固定された撓み可能な軸部35と、この軸部35の先端に形成されたフランジ部40(図4参照)と、このフランジ部40から更に延出された係止脚本体45とで構成されている。
また、このクリップ10は、その構成部材である前記係止脚部30と接着板部20とが、比較的柔軟な合成樹脂材料で一体成形されている。この実施形態におけるクリップ10は、ポリプロピレンで形成されている。
また、この軸部35は、その基端が前記接着板部20の裏面中心に連結され、先端には円板状のフランジ基部41が連結されている。フランジ基部41の外周には、弾性エラストマー等の弾性材料で形成され、斜め下方にスカート状に広がるシールフランジ43aを有する、カバー部材43が装着されている。図4に示すように、この実施形態では、前記フランジ基部41と、カバー部材43とが、本発明におけるフランジ部40をなしている。
一方、図1,2,4,8に示すように、係止脚本体45は、接着板部20の裏面中央から延出した一対の柱部46,46と、この柱部46,46の中間部を連結する環状の連結部48と、柱部46,46の外周に配置された弾性片47(図2参照)とを有している。弾性片47は、一対の柱部46,46の外側面に配置され、空隙を介して撓み可能とされた一対の弾性片47a,47aと、これに直交して配置された、もう一対の弾性片47b,47bとで構成されている。各弾性片47a,47bは、その先端が柱部46又は環状の連結部48に連結され、基端が接着板部20の裏面側に連結されている。また、各弾性片47a,47bの基端側外周には、段状の係止段部49がそれぞれ形成されている。
この実施形態では上記構造の係止脚部30を採用したが、これに限定されるものではなく、碇足状の一対の係止片を設けた構造等であってもよく、被固定部材3の取付孔5に係止可能であればよい。
次に上記構成からなる本発明のクリップ10の使用方法について、図3〜8を参照して説明する。
まず、図4に示すように、クリップ10の接着剤塗布部24の上面に、接着剤Bを塗布する。その状態で、ガラス1の所定位置にクリップ10を整合させて、接着剤塗布部24をガラス1に向けて押し付ける。その結果、図5に示すように、ガラス表面によって接着剤Bが押圧されて、同接着剤Bが押し広げられつつ、接着剤塗布部24の周縁に広がる。
このとき、接着剤塗布部24には、内側凹部26が設けられているので、ガラス1により押圧された接着剤Bが、内側凹部26に入り込むと共に、同内側凹部26を通って周方向に流動して接着剤Bが効率よく拡散されて、接着剤塗布部24の上面に接着剤Bをムラなく均一に塗布することができる。特にこの実施形態では、内側凹部26が環状をなしているので、接着剤塗布部24の全周にスムーズに拡散させることが可能となる。
更に、クリップ10をガラス1に押し付けると、押し広げられた接着剤Bが接着剤塗布部24の外周から溢れ出る。このとき、本発明のクリップ10においては、接着剤塗布部24の外周に、枠状凹部22が設けられているので、接着剤塗布部24から溢れ出た接着剤Bが枠状凹部22に溜まり、接着剤Bがはみ出るのを防止することができる(図5参照)。
その後、更にクリップ10をガラス1に押し付けると、接着剤塗布部24よりも高く突出した周壁部28が、先にガラス表面に当接する。その状態で、接着剤塗布部24をガラス1に更に押し付けると、接着剤塗布部24よりも高い周壁部28がガラス表面に押圧されて、図6に示すように、接着板部20の底部がやや撓み、周壁部28がガラス1に圧接されて密着した状態となる。また、接着剤塗布部24には、枠状凹部22に沿って薄肉部25が設けられているので、接着板部20が撓みやすくなっており、例えばガラス1に凹凸等があっても接着板部20を確実に密接させることができる。その結果、枠状凹部22に溜まった接着剤Bが、枠状凹部22から溢れ出そうになっても、周壁部28によって、接着剤Bが接着板部20の外周からはみ出ることを確実に防止することができる。
上記作業を繰り返して、ガラス1の所定位置に複数のクリップ10を取付ける。その後、図3に示すように、開口部4の周縁部4aに設けられた複数の取付孔5に対して、各クリップ10の係止脚部30を整合させて、ガラス1を開口部4に向けて押し込んでいく。なお、この作業は、図示しない治具によってガラス1を位置決めしながら行われるようになっている。
その結果、係止脚部30の複数の弾性片47a,47bが撓みつつ取付孔5内に挿入されて、各係止段部49が取付孔5の裏側周縁に係合すると共に、フランジ部40のシールフランジ43aが、撓み変形して取付孔5の表側周縁に弾性的に当接し、図7に示すように、取付孔5にクリップ10が固定される。その結果、クリップ10を介して、ガラス1を開口部4の所定位置に仮固定することができる。その後、開口部4の外周と、それに嵌め込まれるガラス1の周縁部との間に、図示しないシール剤を充填して、これを硬化させることにより、開口部4にガラス1を固定することができる。
上述したように、開口部4にガラス1を仮固定する際には、図示しない治具によってガラス1を位置決めしつつ開口部4に支持させるようになっている。このとき、このクリップ10においては、接着剤Bが接着板部20からはみ出ることが防止されているので、治具や作業者に余分な接着剤が付着する虞れがなく、ガラス1の本固定作業を確実に行うことができ、治具の再使用の際に支障をきたすことがない。
また、このクリップ10では、ガラス1に対して接着剤Bを介して接合させるようにしたので、接着テープを用いて接合する場合に比べて、接着テープを貼着する手間がないうえ、接着テープ自体が不要となり、製造コストを低減することができる。
ところで、ガラス1は、被固定部材3に対して斜めに取付けられることがある。この場合、従来では、被固定部材3に対するガラス1の取付け角度に対応した、クリップを用いる必要があった。
これに対して、このクリップ10においては、撓み可能な軸部35を有しているので、図8に示すように、軸部35を撓ませることにより、ガラス1に固定される接着板部20と、被固定部材3に固定されるフランジ部40及び係止脚本体45との角度を、被固定部材3とガラス1との取付け角度に適合するように調整することができる。その結果、被固定部材3に対するガラス1の取付け角度に対応したクリップを個別に用意する必要がなくなり、クリップ10の共用化を図ることができ、コストの低減を達成することができる。
更に、このクリップ10は、比較的柔軟な合成樹脂材料であるポリプロピレンで形成されているので、軸部35をより撓ませやすくすることができると共に、比較的安価に製造することができる。
図9,10には、本発明によるガラス仮固定用クリップの他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態におけるガラス仮固定用クリップ10a(以下、「クリップ10a」という)は、図9に示すように、接着板部20の接着剤塗布部24に、同接着剤塗布部24の中心から径方向外方に向けて複数の内側凹部26aが設けられている。この実施形態では、環状をなした2つの内側凹部26a,26aが、接着剤塗布部24に同心状に設けられている。また、各内側凹部26a,26aは、前記実施形態の内側凹部26よりも、接着剤板部24の上面から深く、すなわち、枠状凹部22と同等の深さに形成されている。
そして、この実施形態のクリップ10aにおいては、接着剤塗布部24に複数の内側凹部26aを設けたことにより、薄肉部25の範囲が増大することとなるので、前記実施形態のクリップ10と比べて、接着板部20をより撓ませやすくすることができる。そのため、図10に示すように、ガラス1が曲面状をなしていても、それに適合した形状となるように、接着板部20を適宜撓み変形させて、ガラス1に接着板部20を密着状態で接合させることができる。
本発明のガラス仮固定用クリップの一実施形態を示す断面斜視図である。 同ガラス仮固定用クリップを、斜め下方から見たときの斜視図である。 同ガラス仮固定用クリップの使用状態を示す説明図である。 同ガラス仮固定用クリップの接着板部に接着剤を塗布した状態を示す断面図である。 同ガラス仮固定用クリップを、ガラスに押し付けた状態を示す断面図である。 同ガラス仮固定用クリップを、ガラスに更に押し付けた状態を示す断面図である。 同ガラス仮固定用クリップを用いて、被固定部材にガラスを仮固定した状態を示す断面図である。 ガラスが被固定部材に対して所定角度傾いた状態で仮固定された状態を示す説明である。 本発明のガラス仮固定用クリップの他の実施形態を示す断面図である。 同ガラス仮固定用クリップを、曲面状のガラスに接合した状態を示す断面図である。
符号の説明
1 ガラス
3 被固定部材
4 開口部
4a 周縁部
5 取付孔
10,10a ガラス仮固定用クリップ(クリップ)
20 接着板部
22 枠状凹部
24 接着剤塗布部
25 薄肉部
26,26a 内側凹部
30 係止脚部
35 軸部
40 フランジ部
45 係止脚本体
B 接着剤

Claims (6)

  1. 被固定部材に形成された開口部に、シール剤を用いてガラスを固定する際に、開口部の周縁部にガラスを仮固定させるための、ガラス仮固定用クリップであって、
    前記ガラスに接着剤を介して接合される接着板部と、該接着板部の外側面から延出されて、前記被固定部材に形成された取付孔に挿入係止される係止脚部とを備え、
    前記接着板部の接着面には、その周縁に沿って所定深さの枠状凹部が形成され、この枠状凹部よりも内側の接着面が接着剤塗布部をなしており、
    前記接着板部の前記枠状凹部よりも内側の接着剤塗布部には、前記枠状凹部の形状に沿った形状の薄肉部が設けられていることを特徴とするガラス仮固定用クリップ。
  2. 前記接着板部の前記枠状凹部外周の周壁部は、前記枠状凹部よりも内側の接着剤塗布部よりも高く突出している、請求項1記載のガラス仮固定用クリップ。
  3. 前記薄肉部は、前記接着剤塗布部に設けられた内側凹部によって形成されており、該内側凹部は前記枠状凹部よりも、半径方向に切ったときの凹部断面積が小さく形成されている請求項1又は2記載のガラス仮固定用クリップ。
  4. 前記内側凹部は、前記接着剤塗布部の中心から径方向外方に向けて複数設けられている請求項記載のガラス仮固定用クリップ。
  5. 前記係止脚部は、前記接着板部の外側面に基端を固定された撓み可能な軸部と、この軸部の先端に形成されたフランジ部と、このフランジ部から更に延出された係止脚本体とで構成されている請求項1〜のいずれか1つに記載のガラス仮固定用クリップ。
  6. ポリプロピレンで形成されている請求項1〜5のいずれか1つに記載のガラス仮固定用クリップ。
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