JP2007145492A - ラベル媒体搬送方法、ラベル媒体搬送装置、及び印刷装置 - Google Patents

ラベル媒体搬送方法、ラベル媒体搬送装置、及び印刷装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007145492A
JP2007145492A JP2005341673A JP2005341673A JP2007145492A JP 2007145492 A JP2007145492 A JP 2007145492A JP 2005341673 A JP2005341673 A JP 2005341673A JP 2005341673 A JP2005341673 A JP 2005341673A JP 2007145492 A JP2007145492 A JP 2007145492A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
label
roller
driving force
medium
transport
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005341673A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Hagiwara
寛之 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2005341673A priority Critical patent/JP2007145492A/ja
Publication of JP2007145492A publication Critical patent/JP2007145492A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)

Abstract

【課題】安価、小型で、小型の装置でも対応可能な低消費電力の駆動源を用いることがで
き、不必要な電力の消費を抑制することができる、ラベル媒体搬送方法、ラベル媒体搬送
装置、及び当該ラベル媒体搬送装置を備える印刷装置を提供する。
【解決手段】ラベル媒体搬送方法は、帯状の基材に複数のラベルが間隔を隔てて列状に貼
付けられたラベル媒体に当該ラベル媒体を搬送するための搬送力を加える搬送ローラを圧
接させてラベル媒体を搬送するラベル媒体搬送方法であって、搬送ローラがラベル媒体の
基材にラベルが貼り付けられた部分に圧接しており、搬送ローラを第1の駆動力で駆動す
る、第1駆動力搬送ステップと、搬送ローラが基材のラベルが貼り付けられていない部分
に圧接しており、搬送ローラを第1の駆動力とは異なる第2の駆動力で駆動する、第2駆
動力搬送ステップと、を有する。
【選択図】図8

Description

本発明は、帯状の基材の上にラベルが貼り付けられたラベル媒体を搬送するラベル媒体
搬送方法、当該ラベル媒体を搬送するラベル媒体搬送装置、及び当該ラベル媒体搬送装置
を備える印刷装置に関する。
従来から、特許文献1や特許文献2に記載されたような、帯状の基材の上にラベルが貼
り付けられたラベル媒体の一例である、帯状の台紙に印刷用ラベルが貼付けられた印刷媒
体を搬送し、印刷用ラベルに印刷を行う印刷装置が知られている。特許文献1や特許文献
2に記載された印刷装置は、印刷媒体に搬送力を印加するための搬送ローラを有する搬送
装置を備えている。このような搬送装置は、搬送ローラと印刷ヘッドなどとの間に印刷媒
体を挟持し、搬送ローラを印刷媒体に圧接させ、当該搬送ローラを回転させることで、印
刷媒体に搬送力を伝えて、印刷媒体を搬送している。
当該印刷媒体を搬送するためには、最も大きな搬送負荷がかかる状態(以後「最大負荷
状態」と表記する。)においても搬送できることが必要であり、駆動源のモータとして、
最大負荷状態で搬送できる出力トルクを出力できるモータを使用し、常に最大負荷状態で
も搬送できる出力トルクで稼動させていた。
特開平5−116393号公報 実開平6−71132号公報
しかしながら、最大負荷状態で搬送できる出力トルクで常に稼動できるような高出力ト
ルクのモータは、モータが高価であったり、消費電力が大きかったり、モータが大型であ
るなどの課題があった。小型の印刷装置においては搬送用のモータに供給できる電力が小
さく、高出力のモータを高出力で稼動させる充分な電力を常に供給することが困難であり
、高出力トルクのモータを採用し、常に高出力トルクで稼動させることは困難であるとい
う課題もあった。また、最大負荷状態に適合するモータは、最大負荷状態以外の状態では
、能力過剰であり、不必要な電力を無駄に消費しているという課題もあった。
本発明は、上記課題を解決するものであり、安価、小型であり、小型の印刷装置でも対
応可能な低消費電力のモータを駆動源として用いることができ、不必要な電力の消費を抑
制することができる、ラベル媒体搬送方法、ラベル媒体搬送装置、及び当該ラベル媒体搬
送装置を備える印刷装置を実現することを目的とする。
本発明によるラベル媒体搬送方法は、帯状の基材に複数のラベルが間隔を隔てて列状に
貼付けられたラベル媒体に当該ラベル媒体を搬送するための搬送力を加える搬送ローラを
圧接させてラベル媒体を搬送するラベル媒体搬送方法であって、搬送ローラが、ラベル媒
体における基材にラベルが貼り付けられた部分に圧接した状態で、搬送ローラを第1の駆
動力で駆動する、第1駆動力搬送ステップと、搬送ローラが、ラベル媒体における基材に
ラベルが貼り付けられていない部分(基材部)に圧接した状態で、搬送ローラを第1の駆
動力とは異なる第2の駆動力で駆動する、第2駆動力搬送ステップと、を有することを特
徴とする。
複数のラベルが間隔を隔てて列状に貼付けられたラベル媒体に搬送力を加える搬送ロー
ラを圧接させて前記ラベル媒体を搬送すると、搬送ローラが印刷媒体のラベルが貼り付け
られた部分に圧接している状態と、基材のみの部分に圧接している状態とで、搬送負荷が
異なっていることが、本発明の発明者などによって確認されている。本発明に係るラベル
媒体搬送方法によれば、搬送ローラが基材のラベルが貼り付けられた部分に圧接している
場合と、ラベルが貼り付けられていない部分に圧接している場合とで搬送ローラの駆動力
を変えており、ラベルが貼り付けられた部分と、ラベルが貼り付けられていない部分とで
、搬送負荷が大きい状態の場合に搬送ローラに加える駆動力を大きくし、小さい状態の場
合に駆動力を小さくすることができる。これにより、従来のように駆動力を変化させるこ
となく、常に搬送負荷が大きい状態の場合でも搬送できるように大きい駆動力を加え続け
る場合に比べて、駆動源(モータ)に印加するエネルギーを少なくすることができる。
駆動源は、長時間にわたって恒常的に出力することができる出力より大きい出力を、発
熱や過電流などの影響がない範囲で、一時的であれば出力することができる。また、駆動
源に印加するエネルギーを増減させるなどの様々な方法により、出力の大きさを調整する
ことが可能である。搬送負荷が小さい状態の場合には搬送ローラに加える駆動力を小さく
し、大きい状態の場合にのみ駆動力を大きくすることで、低出力の駆動源であっても搬送
負荷が大きい状態に対応することが可能となり、低出力の駆動源を使用することができる
。一般的に、低出力の駆動源は、高出力の駆動源に比べて安価であり小型であり、使用す
る駆動源を安価で小型なものにすることができる。
この場合、ラベル媒体搬送方法は、搬送経路に設けた検出器により、搬送されているラ
ベル媒体に貼付けられた複数のラベルの中の第1のラベルの一端又は当該一端の反対側の
他端が検出位置に達したことを検出することでラベル位置を検出するラベル位置検出ステ
ップと、第2駆動力搬送ステップと第1駆動力搬送ステップとの間で、検出したラベル位
置を基準として、第1のラベルの一端が、搬送ローラがラベル媒体に圧接しているローラ
位置に達する時点を算出し、当該時点において、搬送ローラを駆動するローラ駆動力を第
1の駆動力に切り換える、第1駆動力切換ステップと、第1駆動力搬送ステップと第2駆
動力搬送ステップとの間で、検出したラベル位置を基準として、他端がローラ位置に達す
る時点を算出し、当該時点において、ローラ駆動力を第2の駆動力に切り換える、第2駆
動力切換ステップと、を更に有することが好ましい。
このラベル媒体搬送方法によれば、ラベルの端部の位置を正確に把握して、搬送ローラ
がラベル媒体に接触している位置にラベルの端部が達する正確な時点で、搬送ローラが基
材のラベルが貼り付けられた部分に圧接している場合と、ラベルが貼り付けられていない
部分に圧接している場合とのローラ駆動力の変更を実行することができる。
この場合、ラベル媒体搬送方法は、第2の駆動力が第1の駆動力より大きくする方法で
あってもよい。
この場合、ラベル媒体搬送方法は、搬送ローラを駆動する駆動源がステッピングモータ
であり、第1駆動力切換ステップ又は第2駆動力切換ステップでは、ステッピングモータ
の回転速度を変えることにより、ローラ駆動力を切り換えることが好ましい。
このラベル媒体搬送方法によれば、駆動源であるステッピングモータの駆動回路に印加
する駆動周波数を変えるだけの容易な方法で、搬送ローラに加える駆動力を変更すること
ができる。
この場合、ラベル媒体搬送方法は、搬送ローラを駆動する駆動源がステッピングモータ
であり、第1駆動力切換ステップ又は第2駆動力切換ステップでは、ステッピングモータ
の励磁方法を変えることにより、ローラ駆動力を切り換える方法であってもよい。
この場合、ラベル媒体搬送方法は、搬送ローラを駆動する駆動源がステッピングモータ
であり、第1駆動力切換ステップ又は第2駆動力切換ステップでは、ステッピングモータ
の駆動方法が定電圧駆動の場合には印加電圧を変えることにより、ステッピングモータの
駆動方法が定電流駆動の場合には印加電流を変えることにより、ローラ駆動力を切り換え
る方法であってもよい。
この場合、ラベル媒体搬送方法は、ラベル媒体の搬送方向と略直交する方向の媒体幅に
応じて、第1の駆動力の大きさと第2の駆動力の大きさとの差が異なることが好ましい。
このラベル媒体搬送方法によれば、ラベル媒体の媒体幅に応じて変化する搬送負荷に対
し、適切な駆動力が印加され、過剰な駆動力を印加することを抑制して、効率良くラベル
媒体を搬送することができる。複数のラベルが間隔を隔てて列状に貼付けられたラベル媒
体に搬送力を加える搬送ローラを圧接させてラベル媒体を搬送すると、搬送ローラが印刷
媒体のラベルが貼り付けられた部分に圧接している状態と、基材のみの部分に圧接してい
る状態とで、搬送負荷が異なっており、両状態の搬送負荷間の差は、ラベル媒体の媒体幅
に拠って異なることが、本発明の発明者などによって確認されている。
本発明によるラベル媒体搬送装置は、帯状の基材に複数のラベルが間隔を隔てて列状に
貼付けられたラベル媒体を搬送するラベル媒体搬送装置であって、ラベル媒体に圧接され
てラベル媒体に当該ラベル媒体を搬送するための搬送力を加える搬送ローラと、搬送ロー
ラにローラ駆動力を加えるローラ駆動源と、ローラ駆動力の大きさを変更可能なローラ駆
動力調整手段と、を備え、ローラ駆動力調整手段は、搬送ローラがラベル媒体の基材にラ
ベルが貼り付けられた部分に圧接している場合には、ローラ駆動源から搬送ローラに第1
の駆動力を加えさせ、搬送ローラが基材のラベルが貼り付けられていない部分に圧接して
いる場合には、ローラ駆動源から搬送ローラに第1の駆動力とは異なる第2の駆動力を加
えさせることを特徴とする。
複数のラベルが間隔を隔てて列状に貼付けられたラベル媒体に搬送力を加える搬送ロー
ラを圧接させてラベル媒体を搬送する搬送装置において、搬送ローラが印刷媒体のラベル
が貼り付けられた部分に圧接している状態と、基材のみの部分に圧接している状態とで、
搬送負荷が異なっていることが、本発明の発明者などによって確認されている。一般的に
、駆動源は、長時間にわたって恒常的に出力することができる出力より大きい出力を、一
時的に出力することができる。また、駆動源に印加するエネルギーを増減させるなどの様
々な方法により、出力の大きさを調整することが可能である。本発明に係るラベル媒体搬
送装置によれば、ローラ駆動力調整手段が、搬送ローラが基材のラベルが貼り付けられた
部分に圧接している場合と、ラベルが貼り付けられていない部分に圧接している場合とで
搬送ローラの駆動力を変えており、ラベルが貼り付けられた部分と、ラベルが貼り付けら
れていない部分とで、搬送負荷が大きい状態の場合に搬送ローラに加える駆動力を大きく
し、小さい状態の場合に駆動力を小さくすることができる。搬送負荷が小さい状態の場合
には搬送ローラに加える駆動力を小さくし、大きい状態の場合にのみ駆動力を大きくする
ことで、低出力の駆動源であっても搬送負荷が大きい状態に対応することが可能となる。
常に搬送負荷が大きい状態の場合の駆動力を加え続ける搬送装置に比べて、低出力の駆動
源を使用することができ、駆動源に印加するエネルギーも少なくすることができる。一般
的に、低出力の駆動源は、高出力の駆動源に比べて安価であり小型であり、使用する駆動
源を安価で小型なものにすることができる。
この場合、ラベル媒体搬送装置は、搬送経路に設けた検出器により、搬送されているラ
ベル媒体に貼付けられた複数のラベルの中の第1のラベルの一端又は当該一端の反対側の
他端が検出位置に達したことを検出することでラベル位置を検出するラベル検出手段と、
ラベル検出手段によって検出されたラベル位置と、ラベル媒体が搬送された距離とを基準
として、第1のラベルの位置を算出するラベル位置算出手段と、を更に備え、ラベル位置
算出手段によって算出された第1のラベルの位置に基づいて、ローラ駆動力調整手段は、
一端が、搬送ローラが基材に圧接されているローラ位置に達した時点で搬送ローラに加え
るローラ駆動力を第1の駆動力に切り換え、他端がローラ位置に達した時点で搬送ローラ
に加えるローラ駆動力を第2の駆動力に切り換えることが好ましい。
このラベル媒体搬送装置によれば、ラベル検出手段がラベル位置を検出し、ラベル位置
算出手段が、検出されたラベル位置とラベル媒体が搬送された距離とから、ラベルの位置
を算出することでラベルの端部の位置を正確に把握して、搬送ローラがラベル媒体に接触
している位置にラベルの端部が達する正確な時点で、搬送ローラが基材のラベルが貼り付
けられた部分に圧接している場合と、ラベルが貼り付けられていない部分に圧接している
場合とのローラ駆動力の変更を実行することができる。
この場合、ラベル媒体搬送装置は、少なくともラベル媒体におけるラベルの搬送方向の
長さを含むラベル媒体仕様を記憶する媒体仕様記憶手段を更に備え、ラベル位置算出手段
は、一端が検出位置に達した時点と、媒体仕様記憶部に記憶されたラベルの搬送方向の長
さと、ラベル媒体が搬送された距離とを基準として、第1のラベルの他端の位置を算出す
ることが好ましい。
このラベル媒体搬送装置によれば、媒体仕様記憶部に記憶されたラベルの搬送方向の長
さの情報を利用することで、ラベルの一端を検出するだけで、ラベルの他端の位置を算出
することができる。
本発明による印刷装置は、前記請求項のいずれか1項に記載のラベル媒体搬送方法を用
いて印刷媒体を搬送することを特徴とする。
本発明に係る印刷装置によれば、搬送ローラが基材のラベルが貼り付けられた部分に圧
接している場合と、ラベルが貼り付けられていない部分に圧接している場合とで搬送ロー
ラの駆動力を変えており、ラベルが貼り付けられた部分と、ラベルが貼り付けられていな
い部分とで、搬送負荷が大きい状態の場合に搬送ローラに加える駆動力を大きくし、小さ
い状態の場合に駆動力を小さくすることができる。これにより、駆動力を変化させること
なく、常に搬送負荷が大きい状態の場合でも搬送できるように大きい駆動力を加え続ける
場合に比べて、駆動源に印加するエネルギーを少なくすることができ、印刷媒体の搬送の
ために印加するエネルギーを抑制できる印刷装置を実現することができる。
また、印刷装置に備えられた印刷媒体搬送用の駆動源は、高出力の駆動源に比べて安価
であり小型である低出力の駆動源を使用することができ、使用する駆動源を安価で小型な
ものにすることができる。印刷媒体の搬送のための駆動源に安価で小型な駆動源を使用す
ることができる印刷装置を実現することができる。
本発明による印刷装置は、前記請求項のいずれか1項に記載のラベル媒体搬送装置を備
え、当該ラベル媒体搬送装置を用いて印刷媒体を搬送することを特徴とする。
本発明に係る印刷装置によれば、印刷装置に備えられたラベル媒体搬送装置は、低出力
の駆動源を使用することができ、駆動源に印加するエネルギーも少なくすることができる
。一般的に、低出力の駆動源は、高出力の駆動源に比べて安価であり小型であり、使用す
る駆動源を安価で小型なものにすることができる。印刷媒体の搬送のための駆動源に安価
で小型な駆動源を使用することができる印刷装置を実現することができる。
以下、本発明に係るラベル媒体搬送方法、ラベル媒体搬送装置、及び印刷装置の一実施
形態について図面を参照して、説明する。
最初に、ラベル媒体の一例である、帯状の台紙上にラベルが一定間隔で貼り付けられた
ダイカットラベル紙(矩形などの所定形状に形成されたラベルが貼付されている紙)、及
び本発明に係る印刷装置の一例である、当該ダイカットラベル紙に印刷するサーマルヘッ
ドを備えた携帯型のプリンタの一実施形態について説明する。図1(a)は、ダイカット
ラベル紙の外観を示す斜視図であり、図1(b)は、本発明の実施形態に係るプリンタの
外観を示す斜視図であり、図2は、プリンタの開閉フタおよび剥離ユニットが開けられた
状態を示す斜視図である。
図1(a)に示すように、ダイカットラベル紙10は、帯状の台紙11と、台紙11に
等間隔に貼付され印刷に供されるラベル12とから成り、取り扱いが容易となるようにロ
ール状に巻き回されている。当該ロール状に巻き回された部分をロール部10aと表記す
る。台紙11の、ラベル12が貼り付けられた部分の間の部分を幅方向のラベルより張り
出した部分(台紙のみの部分)も含めて、ラベル間部11aと表記し、台紙11のラベル
12が貼り付けられた部分を幅方向のラベルより張り出した部分(ラベル横の台紙の部分
)も含めてラベル貼付部11bと表記する。
図1(b)に示すように、プリンタ1は、プリンタ1の外観部を形成する上部外装2と
、下部外装3と、下部外装3の長手方向の後部にあって、プリンタ1によって印刷される
帯状のダイカットラベル紙10を巻き回したロール部10aを収容する収容部8と、下部
外装3に設けられ収容部8の開口部分を覆う開閉蓋9と、開閉蓋9を開けるための開閉ボ
タン4と、上部外装2に開閉自在に一端を保持され閉じられている開閉蓋9と一部が重な
るようにして閉じられていて、ラベルを剥離するための剥離ユニット6とを備えている。
開閉蓋9および剥離ユニット6が閉じられ、ダイカットラベル紙10のラベル12へ印
刷がなされた後、ラベル12を排出するために、剥離ユニットへ設けられているラベル排
出口7aと、開閉蓋9と剥離ユニット6との間に形成され、ラベル12が剥離された後の
台紙11を排出するための台紙排出口7bとを備えている。下部外装3の長手方向前側部
には、バッテリを脱着するためのバッテリ装着口14と、図示していない外部電源の受入
口(電極部)とを備えている。上部外装2は、その上面に、電源ボタン17a、印刷ボタ
ン17bおよび表示部17cからなる操作/表示部17を有している。
図2に示すように、開閉蓋9は、台紙排出口7bを形成する側に、回転自在な状態で取
り付けられダイカットラベル紙10を搬送するためのプラテンローラ21と、プラテンロ
ーラ21の一端にプラテンローラ21と同軸固定されている従動歯車15と、プラテンロ
ーラ21へダイカットラベル紙10を案内するためプラテンローラ21より収容部8側に
設けられているガイド部20と、プラテンローラ21に対して、ガイド部20と反対側に
設けられ、ダイカットラベル紙10を鋭角的に搬送し台紙11とラベル12とに剥離する
ための剥離ローラ23と、を有している。剥離ユニット6は、上部外装2に保持されてい
る一端の対極端に、プラテンローラ21と協働してダイカットラベル紙10を挟持する押
さえローラ24を有している。開閉蓋9が閉じられた状態において、従動歯車15は図示
省略した伝達機構の駆動歯車と噛合っており、伝達機構を介して用紙搬送モータ28(図
4参照)に連結されている。これにより、プラテンローラ21は、伝達機構を介して用紙
搬送モータ28によって駆動される。プラテンローラ21が、搬送ローラに相当し、用紙
搬送モータ28が、ローラ駆動源に相当する。
プリンタ1は、また、開閉蓋9が閉じられた状態において、ダイカットラベル紙10を
介してプラテンローラ21に接するように設けられているサーマルヘッド22(印刷ヘッ
ド)を備えている。なお、ラベル12は、感熱紙であり、熱が加えられた部分が発色する
性質を有している。この性質を利用して、サーマルヘッド22を構成する発熱体22aを
選択的に発熱させることで、ラベル12の任意の部分に熱を加えて発色させることにより
、ラベル12への印刷を行う。
次に、印刷装置におけるダイカットラベル紙の搬送経路について説明する。図3は、プ
リンタに形成された印刷媒体の搬送経路を示す断面図である。開閉蓋9が閉じられた状態
で、開閉蓋9と下部外装3とに囲まれた、収容部8が形成されている。収容部8には、開
閉蓋9に設けられたガイド部20と下部外装3とで形成されており、ダイカットラベル紙
10を収容部8からサーマルヘッド22に導く搬送路26が連通している。搬送路26に
臨んで発光器25aと受光器25bとが、下部外装3とガイド部20とにそれぞれ設けら
れており、発光器25aと受光器25bとで、用紙検出器25を構成している。発光器2
5aと受光器25bとの間の検出位置を、以降、「ラベル検出位置251」と表記する。
用紙検出器25が、ラベル検出手段に相当し、ラベル検出位置251が、検出位置に相当
する。
搬送路26の搬送方向下流には、サーマルヘッド22とプラテンローラ21とが配置さ
れており、サーマルヘッド22は不図示の付勢部材によりプラテンローラ21の方に付勢
されて、サーマルヘッド22の発熱体22aの近傍がプラテンローラ21に圧接している
。ダイカットラベル紙10は、ロール部10aが収容部8に収容されており、搬送路26
を通ってダイカットラベル紙10がサーマルヘッド22の方に導かれる。図2に示したよ
うな状態にダイカットラベル紙10をプリンタ1にセットし、図3に示したように開閉蓋
9を閉じることで、ダイカットラベル紙10は、サーマルヘッド22とプラテンローラ2
1との間に挟持され、サーマルヘッド22の発熱体22aの近傍がダイカットラベル紙1
0に圧接される。同時に、ダイカットラベル紙10がプラテンローラ21に圧接され、プ
ラテンローラ21が回動することで、ダイカットラベル紙10が搬送される。ダイカット
ラベル紙10の台紙11とプラテンローラ21との接点を駆動位置221と表記する。な
お、図3においては、台紙11とプラテンローラ21と駆動位置221とを明示するため
に、台紙11とプラテンローラ21との間に実際には存在しない隙間をあけて図示してい
る。駆動位置221が、ローラ位置に相当する。
サーマルヘッド22の搬送方向下流には、剥離ローラ23が配置されている。剥離ロー
ラ23と台紙排出口7bの間には押さえローラ24が配置されており、プラテンローラ2
1に圧接している。ダイカットラベル紙10をプリンタ1にセットし、開閉蓋9を閉じた
状態から、図3に示したように剥離ユニット6を閉じることで、ダイカットラベル紙10
は、押さえローラ24とプラテンローラ21との間に挟持され、ダイカットラベル紙10
がプラテンローラ21に圧接される。後述するように、ラベル12は剥離ローラ23のと
ころで台紙11から剥離されるため、台紙11のみが押さえローラ24とプラテンローラ
21との間に挟持される。
プラテンローラ21が回動することで、押さえローラ24とプラテンローラ21との間
に挟持されてプラテンローラ21に圧接されている台紙11が搬送方向の力を受けて引張
られ、剥離ローラ23に押し付けられ、屈曲される。押さえローラ24とプラテンローラ
21との間に挟持されて引張られている台紙11のみが屈曲され、ラベル12は自身の剛
性による曲げに対する抗力によって台紙11に追従せずまっすぐに進み、ダイカットラベ
ル紙10の台紙11から剥離される。ラベル12は、図3に二点鎖線で示したラベル12
aのように、ラベル排出口7aから排出され、ラベル12aが剥離した後の台紙11は、
プラテンローラ21と押さえローラ24との間を経て搬送され、台紙排出口7bから排出
される。
次に、本実施形態のプリンタ1を実現する機能的構成について説明する。図4は、プリ
ンタの機能的構成を示す機能ブロック図である。図4に示すように、プリンタ1は、用紙
仕様入力ユニット29と、プリンタ制御ユニット30と、上記したサーマルヘッド22と
、用紙検出器25と、用紙搬送モータ28と、を備えている。
用紙仕様入力ユニット29は、プリンタ1の操作者がダイカットラベル紙10などの用
紙仕様を入力するために用いられる。入力される仕様は、プリンタ1に装填されているダ
イカットラベル紙10の幅、ラベル12aの搬送方向の長さ、ラベル12a間の距離即ち
ラベル間部11aの搬送方向の長さ、予め測定されたプラテンローラ21がラベル間部1
1aに当接しているときのダイカットラベル紙10などの搬送負荷、プラテンローラ21
がラベル貼付部11bに当接しているときのダイカットラベル紙10などの搬送負荷、な
どである。これらの仕様情報は、プリンタ1に接続される不図示の情報処理装置から送信
されてもよい。また、各搬送負荷情報は、用紙の長さや幅などの情報を元に、プリンタ制
御ユニット30で演算して求めてもよい。
プリンタ制御ユニット30は、プリンタ1を構成するサーマルヘッド22、用紙搬送モ
ータ28などの各構成要素及び各装置の動作を統括制御する。用紙検出器25は、発光器
25aが射出した光を受光器25bが検出することで、発光器25aと受光器25bとの
間のラベル検出位置251(図3参照)に、ラベル12が存在する状態、台紙11のみが
存在する状態、ダイカットラベル紙10などが存在しない状態を検出する。台紙11のみ
が存在する状態からラベル12が存在する状態に変化することを検出することで、ラベル
12の搬送方向の先端が、ラベル検出位置にあることが検出される。台紙11のみが存在
する状態からラベル12が存在する状態に受光器25bの出力が変化することを検出する
ことで、ラベル12の搬送方向の後端が、ラベル検出位置251にあることが検出される
プリンタ制御ユニット30は、ラベル位置算出部31と、用紙仕様記憶部32と、モー
タ仕様記憶部33と、搬送制御部34と、印刷制御部36と、搬送モータドライバ28d
と、印刷ヘッドドライバ22dとを備えている。
用紙仕様記憶部32は、用紙仕様入力ユニット29を用いて入力されたダイカットラベ
ル紙10などの用紙仕様を記憶する。ラベル位置算出部31は、用紙検出器25によって
ラベル12の先端がラベル検出位置251にあることが検出された時点からの、ダイカッ
トラベル紙10が搬送された距離及び搬送方向から、ラベル12の位置を算出する。ラベ
ル位置算出部31が、ラベル位置算出手段に相当し、用紙仕様記憶部32が、媒体仕様記
憶手段に相当する。
モータ仕様記憶部33は、用紙搬送モータ28の軸トルク−速度特性などのモータ特性
を記憶している。搬送制御部34は、用紙仕様記憶部32に記憶されたダイカットラベル
紙10などの用紙仕様と、モータ仕様記憶部33に記憶されたモータ特性とから、用紙搬
送モータ28の適切な駆動条件を選び、当該駆動条件に従って用紙搬送モータ28を制御
する。また、搬送制御部34は、ラベル位置算出部31によって算出されたラベル12の
位置によって、用紙搬送モータ28を駆動する駆動条件を切り換える。
印刷制御部36は、印刷指令を受けて、印刷ヘッドドライバ22dを介してサーマルヘ
ッド22を制御すると共に、搬送制御部34と搬送モータドライバ28dとを介して用紙
搬送モータ28を制御することによって、ラベル12への印刷を実行する。印刷制御部3
6が、ローラ駆動力調整手段に相当する。
次に、用紙搬送モータ28の軸トルク−速度特性について説明する。図5は、用紙搬送
モータの軸トルク−速度特性を示すグラフである。用紙搬送モータ28は、ステッピング
モータであり、出力軸トルクは、回転速度に依存する。図5に示したように、用紙搬送モ
ータ28は、ダイカットラベル紙10の搬送速度F1,F2,F3(F1>F2>F3)
に対応する回転速度で駆動されるときに、軸トルクMT1,MT2,MT3(MT1<M
T2<MT3)を出力する。用紙搬送モータ28は、pull in カーブ内で立ち上
げ、pull out カーブ内で使用する。搬送速度F1,F2,F3とそれらに対応
する軸トルクMT1,MT2,MT3は、pull out カーブ内での使用時を示す
。周知のように、ステッピングモータは、定電圧駆動又は定電流駆動で駆動され、用紙搬
送モータ28は、一定のエネルギーを供給されることで、図5に示したような特性で動作
する。
次に、ダイカットラベル紙10の搬送負荷について説明する。図6(a)は、ダイカッ
トラベル紙の平面図であり、図6(b)は、ダイカットラベル紙に対するプラテンローラ
の接触位置と、搬送負荷との関係を示す図である。図6(b)の縦軸が、図6(a)の図
の位置に対応している。搬送負荷は、当該搬送負荷に抗してダイカットラベル紙10を搬
送するのに必要な用紙搬送モータ28の軸トルクで表している。図6(a)に矢印aで示
した方向が搬送方向であり、同図に示すように、ダイカットラベル紙10の搬送方向と直
交する方向の用紙幅をWと表記する。
図6(b)に二点鎖線で示した用紙幅W=W1のダイカットラベル紙10を搬送するた
めに必要な用紙搬送モータ28の軸トルクは、プラテンローラ21が台紙11のラベル貼
付部11bに接触しているときのトルクがRT1であり、ラベル間部11aに接触してい
るときの必要トルクがRmT1である。図6(b)に破線で示した用紙幅W=W2のダイ
カットラベル紙10の必要トルクは、プラテンローラ21が台紙11のラベル貼付部11
bに接触しているときの必要トルクがRT2であり、ラベル間部11aに接触していると
きの必要トルクがRmT2である。なお、W1>W2である。MT1,MT2,MT3は
、図5に示した、ダイカットラベル紙10の搬送速度がF1,F2,F3のときの用紙搬
送モータ28の軸トルクである。
本実施形態のプリンタ1のような構成の搬送機構の場合、プラテンローラ21が台紙1
1のラベル間部11aに接触しているときの搬送負荷の方が、ラベル貼付部11bに接触
しているときの搬送負荷より大きいことが、本発明の発明者などによって確認されている
。また、プラテンローラ21がラベル貼付部11bに接触しているときの必要トルクは、
用紙幅Wが小さい方が大きいことが、本発明の発明者などによって確認されている。即ち
、RT1,RmT1,RT2,RmT2の大小関係は、RT1<RmT1,RT2<Rm
T2であり、RT1<RT2である。プラテンローラ21がラベル貼付部11bに接触し
ているときの必要トルクが用紙幅Wが小さい方が大きいのは、用紙より摩擦係数が大きい
プラテンローラ21が直接サーマルヘッド22に当接して擦れ合う部分が多いため負荷が
大きく、用紙幅Wが小さい方が当該部分が多くなることによる。
プラテンローラ21がラベル貼付部11bに接触しているときの必要トルクに対するラ
ベル間部11aに接触しているときの必要トルクの増加率は、用紙幅Wが大きいほど大き
くなる。これは、用紙幅Wが大きい方が、プラテンローラ21が受ける負荷に占めるダイ
カットラベル紙10の搬送負荷の割合が大きく、プラテンローラ21がラベル間部11a
に接触しているときとラベル貼付部11bに接触しているときの搬送負荷の差が、必要ト
ルクに及ぼす影響が大きいことによる。プラテンローラ21がラベル貼付部11bに接触
しているときの必要トルクは、RT1<RT2であるが、プラテンローラ21がラベル間
部11aに接触しているときの必要トルクは、RmT1>RmT2となっている。
上記したような、用紙幅WがW1又はW2のダイカットラベル紙10を搬送するのに必
要なトルクRT1,RmT1,RT2,RmT2の大小関係、及びダイカットラベル紙1
0の搬送速度と用紙搬送モータ28の軸トルクの関係とから、ダイカットラベル紙10へ
のプラテンローラ21の接触位置に対応して、搬送速度を選択する。この場合、用紙搬送
モータ28に供給されるエネルギーは、一定であり、必要なトルクが得られる範囲内で、
搬送速度を大きくすることが好ましい。図7(a)は、選択する搬送速度及び当該搬送速
度のときの用紙搬送モータの軸トルクを示す表の図である。図7(b)は、適切な搬送速
度の実例を示す表の図である。
上記したように、プラテンローラ21がラベル貼付部11bに接触している場合は、そ
の場合の必要トルクが、用紙幅W=W1のダイカットラベル紙10を搬送する場合はRT
1であり、用紙幅W=W2の場合はRT2である。図7(a)に示したように、プラテン
ローラ21がラベル貼付部11bに接触している場合は、MT1>RT2>RT1となる
、軸トルクMT1を用紙搬送モータ28が発生する搬送速度F1で、ダイカットラベル紙
10を搬送する。プラテンローラ21がラベル間部11aに接触している場合は、用紙幅
W=W1のダイカットラベル紙10を搬送するためは必要トルクがRmT1であり、MT
3>RmT1となる、軸トルクMT3を用紙搬送モータ28が発生する搬送速度F3で、
用紙幅W=W1のダイカットラベル紙10を搬送する。用紙幅W=W2のダイカットラベ
ル紙10を搬送するための必要トルクはRmT2であり、MT2>RmT2となる軸トル
クMT2を用紙搬送モータ28が発生する搬送速度F2で、用紙幅W=W2のダイカット
ラベル紙10を搬送する。上述したように、搬送速度はF2>F1であり、必要トルクが
小さい方が、用紙搬送モータ28の回転速度は大きく、トルクを増加させるための搬送速
度の低下が小さくてよい。
例えば、図7(b)に示したように、プラテンローラ21がラベル貼付部11bに接触
している場合は、ダイカットラベル紙10の幅に関わりなく、搬送速度80(mm/se
c)でダイカットラベル紙10を搬送する。プラテンローラ21がラベル間部11aに接
触している場合は、用紙幅30mmのダイカットラベル紙10は、搬送速度65(mm/
sec)で、用紙幅60mmは、搬送速度60(mm/sec)で、用紙幅90mmは、
搬送速度55(mm/sec)で、それぞれ搬送する。
図8は、図7(a)に示した関係を図示した図である。図8(a)は、図6(a)と同
様のダイカットラベル紙の平面図であり、図8(b)は、ダイカットラベル紙に対するプ
ラテンローラの接触位置と、搬送負荷との関係、及び搬送速度変更による用紙搬送モータ
の出力トルクとの関係を示す図である。プラテンローラ21がラベル間部11aとラベル
貼付部11bとの境界近傍に接触している時点で、搬送速度即ち用紙搬送モータ28の回
転速度を切り換えて、負荷が増大するプラテンローラ21がラベル間部11aに接触して
いる際は、用紙搬送モータ28が大きな力を出力するように制御している。
用紙幅W=W1のダイカットラベル紙10は、図8(b)に一点鎖線で示したようなト
ルクを、用紙搬送モータ28が発生するように制御されて駆動される。プラテンローラ2
1がラベル間部11aに接触している状態では、図8(b)に101と表記した部分のよ
うに、搬送速度を速度F3に低下させて、用紙搬送モータ28が軸トルクMT3を発生す
るように制御されている。上述したように、プラテンローラ21がラベル間部11aに接
触している際の搬送負荷RmT1に対して、MT3>RmT1である。用紙幅W=W2の
ダイカットラベル紙10は、図8(b)に実線で示したようなトルクを、用紙搬送モータ
28が発生するように制御されて駆動される。プラテンローラ21がラベル間部11aに
接触している状態では、図8(b)に102と表記した部分のように、搬送速度を速度F
2に低下させて、用紙搬送モータ28が軸トルクMT2を発生するように制御されている
。上述したように、プラテンローラ21がラベル間部11aに接触している際の搬送負荷
RmT2に対して、MT2>RmT2である。
なお、プラテンローラ21の接触相手が、ラベル間部11aからラベル貼付部11bに
変わる場合は切換タイミングを遅く、ラベル貼付部11bからラベル間部11aに変わる
場合は切換タイミングを早くして、負荷が大きくなる、プラテンローラ21がラベル間部
11aに接触している状態においては確実に大きな搬送力が印加されるようにしている。
以下、実施形態の効果を記載する。
(1)プラテンローラ21がラベル間部11aに接触している状態では搬送速度を落と
すことで、プラテンローラ21がラベル間部11aに接触している状態の大きな搬送負荷
に対応して、ダイカットラベル紙10を搬送することができる。プラテンローラ21がラ
ベル間部11aに接触している状態に比べて搬送負荷が小さい、プラテンローラ21がラ
ベル貼付部11bに接触している状態では、搬送速度を落とすことなく、速い搬送速度で
効率良くダイカットラベル紙10を搬送することができる。
(2)ラベル位置算出部31が、用紙検出器25によってラベル12の先端がラベル検
出位置251にあることが検出された時点からの、ダイカットラベル紙10が搬送された
距離及び搬送方向から、ラベル12の先端位置を算出する。これにより、ラベル12の先
端が駆動位置221に達する正確な時点で用紙搬送モータ28の回転速度を切り換えて、
搬送速度を上げることができる。同様に、ラベル12の後端が駆動位置221に達する正
確な時点で用紙搬送モータ28の回転速度を切り換えて、用紙搬送モータ28の出力トル
クを大きくすることができる。
(3)プラテンローラ21がラベル間部11aに接触している状態では、ダイカットラ
ベル紙10の幅Wによって、用紙幅W1のダイカットラベル紙10は、トルクがMT3と
なる搬送速度F3で、用紙幅W2のダイカットラベル紙10は、トルクがMT2となり、
F2>F3である搬送速度F2で、搬送される。これにより、用紙幅W1のダイカットラ
ベル紙10より搬送負荷が小さい用紙幅W2のダイカットラベル紙10は、搬送速度の低
下を小さくすることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発
明の実施形態は、前記実施形態に限らない。本発明は、前記実施形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であり
、以下のように実施することもできる。
(変形例1)前記実施形態においては、用紙搬送モータ28の回転速度(搬送速度)を
変えることで出力トルクを変えていたが、出力トルクを変える方法は、回転速度の変更に
限らない。ステッピングモータである用紙搬送モータ28の励磁方法を変えることで、出
力トルクを変更してもよい。プラテンローラ21がラベル貼付部11bに接触している場
合は、1相励磁で駆動し、ラベル間部11aに接触している場合は、2相励磁で駆動する
ことで、ラベル間部11aに接触している場合の駆動力を大きくすることができる。この
方法によれば、1相励磁と2相励磁とで同じ駆動周期とすることで、搬送速度は同じであ
り、印刷に要する時間の増加が生じないという利点がある。1相励磁駆動に比べて2相励
磁駆動の方が供給するべきエネルギーが大きくなるが、プラテンローラ21がラベル貼付
部11bに接触している場合は、ラベル12がサーマルヘッド22に接触しサーマルヘッ
ド22が印刷を実行するために駆動エネルギーの供給を必要とする場合であるのに対して
、ラベル間部11aに接触している場合は、サーマルヘッド22への駆動エネルギーの供
給を必要としない場合であり、プリンタのトータルのエネルギー供給能力に対する負荷は
増大させることなく、トルクアップを実現することができる。また、2相励磁において、
駆動周期の変更はあるが、1−2相励磁として、トルクアップを図ってもよい。
(変形例2)前記実施形態においては、速度を変えることで出力トルクを変えていたが
、定電圧駆動の場合には印加電圧を変えることで、定電流駆動の場合には印加電流を変え
ることで、出力トルクを変える方法であってもよい。
(変形例3)前記実施形態においては、ラベル検出手段としての用紙検出器25は、発
光器25aと受光器25bとを備える透過式の検出器であったが、ラベル検出手段は透過
式に限らず反射式の検出器などを用いることができる。
(変形例4)前記実施形態においては、用紙検出器25によって直接ラベル12を検出
することでラベル12の位置を検出していたが、ラベル12を検出することは必須ではな
い。台紙にラベル位置に対応して形成(印刷)されたブラックマークと呼ばれるマークが
形成されたダイカットラベル紙を使用し、ラベル位置は、ブラックマークを検出すること
で認識してもよい。
(変形例5)前記実施形態においては、用紙仕様入力ユニット29を用いて、ダイカッ
トラベル紙10の各仕様を入力していたが、各仕様を直接入力することは必須ではない。
ダイカットラベル紙10に付けた仕様番号に対応する仕様を予め入力しておき、装填され
ているダイカットラベル紙10などの仕様番号のみを入力する方法でもよい。用紙種検出
器を設けて、どのダイカットラベル紙10が装填されているかを検出してもよい。ディッ
プスイッチなどのスイッチを操作することで、どのダイカットラベル紙10が装填されて
いるかを入力してもよい。
(変形例6)前記実施形態においては、搬送ローラがダイカットラベル紙10をサーマ
ルヘッド22に圧接するプラテンローラ21であるような搬送機構を有するプリンタ1に
ついて説明したが、本発明を適用できる搬送機構及び印刷装置は、プラテンローラが搬送
ローラであるような装置に限らない。用紙を印刷ヘッドに圧接する機能とは関わりのない
搬送ローラを有する装置にも適用できる。また、印刷装置以外のラベル紙を搬送して処理
する装置にも適用できる。
(変形例7)前記実施形態においては、プラテンローラ21がラベル貼付部11bに接
触している状態では、ダイカットラベル紙10の用紙幅Wの大小に拠らず、一定の搬送速
度F1で搬送していたが、用紙幅Wの差によって搬送負荷に大きな差がある場合には、用
紙幅W毎にプラテンローラ21がラベル貼付部11bに接触している状態での搬送速度を
変えて、搬送負荷に対応した駆動源の出力トルクが得られるようにしてもよい。
(変形例8)前記実施形態においては、搬送ローラがダイカットラベル紙10をサーマ
ルヘッド22に圧接するプラテンローラ21であり、台紙11に圧接して搬送力を伝える
搬送機構を有するプリンタ1について説明したが、本発明を適用できる搬送機構及び印刷
装置は、台紙11に圧接して搬送力を伝えるような装置に限らない。ダイカットラベル紙
のラベル貼付側に圧接して搬送力を伝える搬送機構にも適用できる。
(a)ダイカットラベル紙の外観を示す斜視図。(b)プリンタの外観を示す斜視図。 プリンタの開閉フタおよび剥離ユニットが開けられた状態を示す斜視図。 プリンタに形成された印刷媒体の搬送経路を示す断面図。 プリンタの機能的構成を示す機能ブロック図。 用紙搬送モータの軸トルク−速度特性を示すグラフ。 (a)ダイカットラベル紙の平面図。(b)ダイカットラベル紙に対するプラテンローラの接触位置と、搬送負荷との関係を示す図。 (a)選択する搬送速度及び当該搬送速度のときの用紙搬送モータの軸トルクを示す表。(b)適切な搬送速度の実例を示す表。 (a)ダイカットラベル紙の平面図。(b)ダイカットラベル紙に対するプラテンローラの接触位置と、搬送負荷、及び用紙搬送モータの出力トルクとの関係を示す図。
符号の説明
1…プリンタ、8…収容部、10…ダイカットラベル紙、10a…ロール部、11…台
紙、11a…ラベル間部、11b…ラベル貼付部、12…ラベル、21…プラテンローラ
、22…サーマルヘッド、22a…発熱体、22d…印刷ヘッドドライバ、23…剥離ロ
ーラ、24…押さえローラ、25…用紙検出器、25a…発光器、25b…受光器、26
…搬送路、28…用紙搬送モータ、28d…搬送モータドライバ、29…用紙仕様入力ユ
ニット、30…プリンタ制御ユニット、31…ラベル位置算出部、32…用紙仕様記憶部
、33…モータ仕様記憶部、34…搬送制御部、36…印刷制御部、221…駆動位置、
251…ラベル検出位置。

Claims (12)

  1. 帯状の基材に複数のラベルが間隔を隔てて列状に貼付けられたラベル媒体を搬送ローラ
    により搬送するラベル媒体搬送方法であって、
    前記搬送ローラが、前記ラベル媒体における前記基材に前記ラベルが貼り付けられた部
    分に圧接した状態のとき、前記搬送ローラを第1の駆動力で駆動する、第1駆動力搬送ス
    テップと、
    前記搬送ローラが、前記ラベル媒体における前記基材に前記ラベルが貼り付けられてい
    ない部分に圧接した状態のとき、前記搬送ローラを第2の駆動力で駆動する、第2駆動力
    搬送ステップと、を有することを特徴とする、ラベル媒体搬送方法。
  2. 搬送経路に配置した検出器により、搬送されている前記ラベル媒体に貼付けられた前記
    複数のラベルの中の第1のラベルの一端又は当該一端の反対側の他端が検出位置に達した
    ことを検出することでラベル位置を検出するラベル位置検出ステップと、
    前記第2駆動力搬送ステップと前記第1駆動力搬送ステップとの間で、検出した前記ラ
    ベル位置を基準として、前記第1のラベルの前記一端が、前記搬送ローラが前記ラベル媒
    体に圧接しているローラ位置に達する時点を算出し、当該時点において、前記搬送ローラ
    を駆動するローラ駆動力を前記第1の駆動力に切り換える、第1駆動力切換ステップと、
    前記第1駆動力搬送ステップと前記第2駆動力搬送ステップとの間で、検出した前記ラ
    ベル位置を基準として、前記他端が前記ローラ位置に達する時点を算出し、当該時点にお
    いて、前記ローラ駆動力を前記第2の駆動力に切り換える、第2駆動力切換ステップと、
    を更に有することを特徴とする、請求項1に記載のラベル媒体搬送方法。
  3. 前記第2の駆動力が前記第1の駆動力より大きいことを特徴とする、請求項1又は2に
    記載のラベル媒体搬送方法。
  4. 前記搬送ローラを駆動する駆動源がステッピングモータであり、
    前記第1駆動力切換ステップ又は前記第2駆動力切換ステップでは、前記ステッピング
    モータの回転速度を変えることにより、前記ローラ駆動力を切り換えることを特徴とする
    、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のラベル媒体搬送方法。
  5. 前記搬送ローラを駆動する駆動源がステッピングモータであり、
    前記第1駆動力切換ステップ又は前記第2駆動力切換ステップでは、前記ステッピング
    モータの励磁方法を変えることにより、前記ローラ駆動力を切り換えることを特徴とする
    、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のラベル媒体搬送方法。
  6. 前記搬送ローラを駆動する駆動源がステッピングモータであり、
    前記第1駆動力切換ステップ又は前記第2駆動力切換ステップでは、
    前記ステッピングモータの駆動方法が定電圧駆動の場合には印加電圧を変えることによ
    り、
    前記ステッピングモータの駆動方法が定電流駆動の場合には印加電流を変えることによ
    り、前記ローラ駆動力を切り換えることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に
    記載のラベル媒体搬送方法。
  7. 前記ラベル媒体の搬送方向と略直交する方向の媒体幅に応じて、前記第1の駆動力の大
    きさと前記第2の駆動力の大きさとの差が異なることを特徴とする、請求項2乃至6のい
    ずれか1項に記載のラベル媒体搬送方法。
  8. 帯状の基材に複数のラベルが間隔を隔てて列状に貼付けられたラベル媒体を搬送するラ
    ベル媒体搬送装置であって、
    前記ラベル媒体を搬送する搬送ローラと、
    前記搬送ローラにローラ駆動力を加えるローラ駆動源と、
    前記ローラ駆動力の大きさを変更可能なローラ駆動力調整手段と、を備え、
    前記ローラ駆動力調整手段は、前記搬送ローラが前記ラベル媒体の前記基材に前記ラベ
    ルが貼り付けられた部分に圧接している場合には、前記ローラ駆動源から前記搬送ローラ
    に第1の駆動力を加えさせ、前記搬送ローラが前記基材の前記ラベルが貼り付けられてい
    ない部分に圧接している場合には、前記ローラ駆動源から前記搬送ローラに第2の駆動力
    を加えさせることを特徴とする、ラベル媒体搬送装置。
  9. 搬送されている前記ラベル媒体に貼付けられた前記複数のラベルの中の第1のラベルの
    一端又は当該一端の反対側の他端が検出位置に達したことを検出することでラベル位置を
    検出するラベル検出手段と、
    前記ラベル検出手段によって検出された前記ラベル位置と、前記ラベル媒体が搬送され
    た距離とを基準として、前記第1のラベルの位置を算出するラベル位置算出手段と、を更
    に備え、
    前記ラベル位置算出手段によって算出された前記第1のラベルの位置に基づいて、
    前記ローラ駆動力調整手段は、前記一端が、前記搬送ローラが前記基材に圧接されてい
    るローラ位置に達した時点で前記搬送ローラに加えるローラ駆動力を前記第1の駆動力に
    切り換え、
    前記他端が前記ローラ位置に達した時点で前記搬送ローラに加えるローラ駆動力を前記
    第2の駆動力に切り換えることを特徴とする、請求項8に記載のラベル媒体搬送装置。
  10. 少なくとも前記ラベル媒体における前記ラベルの搬送方向の長さを含むラベル媒体仕様
    を記憶する媒体仕様記憶手段を更に備え、
    前記ラベル位置算出手段は、前記一端が検出位置に達した時点と、前記媒体仕様記憶部
    に記憶された前記ラベルの搬送方向の前記長さと、前記ラベル媒体が搬送された距離とを
    基準として、前記第1のラベルの前記他端の位置を算出することを特徴とする、請求項8
    又は9に記載のラベル媒体搬送装置。
  11. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のラベル媒体搬送方法を用いて印刷媒体を搬送す
    ることを特徴とする、印刷装置。
  12. 請求項8乃至10のいずれか1項に記載のラベル媒体搬送装置を備え、当該ラベル媒体
    搬送装置を用いて印刷媒体を搬送することを特徴とする、印刷装置。

JP2005341673A 2005-11-28 2005-11-28 ラベル媒体搬送方法、ラベル媒体搬送装置、及び印刷装置 Withdrawn JP2007145492A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005341673A JP2007145492A (ja) 2005-11-28 2005-11-28 ラベル媒体搬送方法、ラベル媒体搬送装置、及び印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005341673A JP2007145492A (ja) 2005-11-28 2005-11-28 ラベル媒体搬送方法、ラベル媒体搬送装置、及び印刷装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007145492A true JP2007145492A (ja) 2007-06-14

Family

ID=38207369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005341673A Withdrawn JP2007145492A (ja) 2005-11-28 2005-11-28 ラベル媒体搬送方法、ラベル媒体搬送装置、及び印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007145492A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017035857A (ja) * 2015-08-13 2017-02-16 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、及び、印刷装置の制御方法
JP2017087509A (ja) * 2015-11-06 2017-05-25 東芝テック株式会社 ポータブルプリンタ及びコンピュータプログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017035857A (ja) * 2015-08-13 2017-02-16 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、及び、印刷装置の制御方法
JP2017087509A (ja) * 2015-11-06 2017-05-25 東芝テック株式会社 ポータブルプリンタ及びコンピュータプログラム
CN109572234A (zh) * 2015-11-06 2019-04-05 东芝泰格有限公司 便携式打印机以及便携式打印机的控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5074562B2 (ja) カッターユニットおよびプリンタ
US6867792B2 (en) Forwarding and cutting method of heat sensitive adhesive sheet and printer for heat sensitive adhesive sheet
JP4068472B2 (ja) 感熱性粘着シート用プリンタ
JP5256893B2 (ja) 記録装置、記録装置の制御方法及び制御プログラム
US10549547B2 (en) Printer and printing method
JP2008062632A (ja) ラベルプリンタ
JP2011079165A (ja) プリンタ、および印刷方法
JP6773055B2 (ja) 印刷装置、印刷制御方法、及び、プログラム
JP2010005943A (ja) ラベル発行装置
JP2010179462A (ja) プリンタ
JP2007145492A (ja) ラベル媒体搬送方法、ラベル媒体搬送装置、及び印刷装置
JP2007153595A (ja) ラベル剥離機構およびラベルプリンタ
US9061519B2 (en) Printer apparatus and printing method
JP2007145527A (ja) ラベル剥離機構およびラベルプリンタ
JP2006289844A (ja) 回転トルク調整装置、インクリボン搬送装置、及びプリンタ
US7176954B2 (en) Thermal activation device
JP6229893B2 (ja) 印刷装置
JP6262032B2 (ja) プリンタ
JP6331487B2 (ja) 印刷装置
JP4893511B2 (ja) テープ印刷装置
JP4755895B2 (ja) ラベル貼付システム
JP2004010320A (ja) 粘着テープ切断装置
JP2010194971A (ja) ハンドヘルドプリンタ
WO2009113209A1 (ja) サーマルプリンターにおける印字用紙のセット方法
JPH1111759A (ja) プリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070405

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090203