JP2007145004A - ゴム製保護キャップ - Google Patents

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聡 石川
Tatsuya Okumura
達也 奥村
Kazuhiro Kanzaki
和裕 神前
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Abstract

【課題】筒状部を有し、その先端又は先端寄り部位の内周面に、内向きに突出してなる凸部を備えたゴム製保護キャップで、その成形品の取出しのための型開きが開始された際、その凸部に型開き方向のせん断力が作用することになるように形成された成形型を用いることで成形されるものにおいて、その凸部の根元に亀裂やゴム切れ等の損傷が発生するのを防ぐ。
【解決手段】 凸部28を備えた筒状部23のあるゴム製保護キャップを成形後、型開きが開始されると同時に、その筒状部23の先端25及び先端寄り部位が、筒状部23の半径方向の外側に変形可能の空間が形成されるように、筒状部23の先端25及び先端寄り部位の外周面29を、テーパ状で先細り状に形成した。
【選択図】 図4

Description

本発明は、筒状部の先端又は先端寄り部位の内周面に、内向きに突出してなる凸部を備えたゴム製保護キャップに関する。
このようなゴム製保護キャップの1例として、図6に示したようなガス検出素子1を有するガスセンサ2の端子接続用の保護キャップ11がある(特許文献1)。この保護キャップ11は、酸素濃度等の出力信号を外部に送信するための接続コード12の端部に取付けられた接続端子金具4を絶縁保護するとともに、これをガスセンサ2の出力端子金具3に接続した後、その接続部分をカバーする役割も担うように形成されている。このゴム製の保護キャップ11自体は、図6に示したように、正面視、概略T字管形状を呈している。この保護キャップ11は、圧入方式等の成形法により形成された後で、その上下に延びる主筒状部21内の奥所に、図6に示したように接続端子金具4を配置している。そして、図6に示したように、主筒状部21から右に向かって横向きに延びる筒状部22内を通して、接続端子金具4の基部に芯線先端を接続した接続コード12が引き出されている。また、同図の主筒状部21から左に向かって横向きに延びる筒状部23の内側には、水密作用はあるが通気性のある素材からなる径違い(段付き)円柱状のフィルタ31が圧入されて配置されており、センサ2のガス検出素子1内に大気が連通するようにされている。そして、このような保護キャップ11においては、筒状部(以下、フィルタ用の筒状部ともいう)23の内側に配置されたフィルタ31が外部に抜け出て分離、脱落するのを防止するため、その筒状部23の先端(又は先端寄り部位)25の内周26に、内向き(その筒状部の軸線G1側)に突出する凸部(環状リブ)28が、その軸線G1回りに形成されている。なお、この凸部25は、フィルタ31の小径部分を径方向に圧縮して、その保持をもしており、同図のものでは凸部25の先端が潰されているが、フィルタ31が装填される前は、断面視、略三角山形状を呈している。
ところで、このようなゴム製保護キャップ(以下、保護キャップともいう)11を、例えば、圧入成形方式により製造する場合においては、図7、図8に示したような割面PLを有する成形型100を用いて製造されることがある。すなわち、保護キャップ11の主筒状部21の軸線(中心)G2を通り、左右の筒状部22、23の軸線G1と垂直な断面が割面PLをなす上下の成形型101,121として、割面PLが水平で、接続コード用の筒状部22の成形面を下型121に形成し、フィルタ用の筒状部23の成形面を上型101に形成し、保護キャップ11の内部を成形する中型131が、上型101と下型121の割面PLに挟まれるようにされたものが用いられることがある。この成形型100における中型131は、図7に示したように、主体筒状部21の内面を成形する主体筒状部成形部133と、その先端の一方の側に接続コード用の筒状部22の内面を成形する接続コード用筒状部の内面の成形部135を備えており、この成形部135の先端は、型閉じ状態(図7)において、下型121におけるその筒状部の内面成形部に形成された凹部125に嵌合するように形成されている。一方、中型131におけるこの嵌合部と反対側(図7上)にはフィルタ用の筒状部23の内面を形成する部分は設けられておらず、この内面の成形部は上型101に形成されている。すなわち、フィルタ用の筒状部23を成形する上型101は、この筒状部23の先端及び先端寄り部位を含む外周面を成形する外型102と、この筒状部23の内周面に形成された凸部28を含み、先端よりも奥にある筒状部23の内周面26を成形するコア型105とが一体化されたものとなっており、中型131を下型121にセットして、上型101と下型121とを型閉した状態において、上型101のコア型105の先端が中型131の側面に形成された凹部137に嵌合するように形成されている。なお、このコア型105のうち、保護キャップ11のフィルタ用の筒状部23における先端25の内周面26に形成された凸部28に対応する部位は、その凸部28の成形面をなすように括れた形に形成されている。
このような成形型100を用いて保護キャップ11を製造する工程においては、図7に示したように、中型131をセットして上下の型101,121を型閉じし、形成されたキャビティー(空間)C内に、加熱、加圧されたゴムを充填し、その固化後において保護キャップ11の成形品(ゴム製保護キャップ)を取り出すことになる。そして、この取り出しにおいては、例えば、図8に示したように、下型121を中型131と共に下動して上下の型開きをして、図9に示したように、中型131とともにその先端外側に形成された成形品(ゴム製保護キャップ11)を下型121から取り出し、そして、その成形品(ゴム製保護キャップ)11を把持し、変形させながら、中型131を図中の矢印Aの方向にひねるようにして成形品を分離することになる。
特開2005−10156
ところで、このような成形における型開きに際して、上型101に一体に設けられた、フィルタ用の筒状部23内の成形面をなすコア型105の括れ部に対応する凸部28には型開き方向(軸線G1方向)のせん断力が作用することになる。すなわち、このようなゴム製保護キャップ11を上記したような成形型で成形する場合においては、図10に示したように、型閉じ状態から型開きが開始されても、その成形品(ゴム製保護キャップ11)における筒状部23の逃げ場、すなわち型開きの開始後にできる空間は同筒状部23の先端25側しかなく、したがって、凸部28は、同筒状部23内をその軸線G1方向に沿って移動するコア型105により、先端25側に向かって伸びるように無理やり変形させられることになる。というのは、筒状部23の外周面29は軸線G1に平行な円筒状を呈しているためである。そしてこの変形は、凸部28がコア型105を乗り越える後まで続き、その間、凸部28は軸線G1方向に沿って先端25側外向きに折り曲げられるように伸ばされる状態となる。したがって、このようなゴム製保護キャップ11は、その成形後の型開きにおいて凸部28の根元に応力が集中し易くなることから、その根元を起点として亀裂Kやゴム切れ等の損傷が発生しがちとなり、製造歩留まりの低下を招いていたといった重大な問題があった。そして、こうした問題は、ゴムが伸縮しにくい素材(例えば、フッ素ゴム)となるほど発生しやすく、また、凸部の断面(山)形状が急峻で高くなるほど発生し易くなる。
本発明は、こうした問題点に鑑みてなされたもので、筒状部を有し、その先端又は先端寄り部位の内周面に、内向きに突出してなる凸部を備えたゴム製保護キャップであって、その成形品の取出しのための型開きが開始された際、その凸部に型開き方向のせん断力が作用することになるように形成された成形型を用いることで成形されるゴム製保護キャップにおいて、その凸部の根元に亀裂やゴム切れ等の損傷が発生するのを防止することにある。
前記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、先端又は先端寄り部位の内周面に、内向きに突出してなる凸部を備えた筒状部を有し、該筒状部の前記先端及び先端寄り部位を含む外周面を成形する外型と、前記凸部を含み前記先端よりも奥の該筒状部の内周面を成形するコア型とが一体化され、かつ、前記筒状部の軸線方向に相対的に移動して型開きされる成形型を用いて前記筒状部の先端及び先端寄り部位が成形された、筒状部を有するゴム製保護キャップにおいて、
型開きが開始されると同時に、該ゴム製保護キャップの該凸部を備えた前記筒状部の先端及び先端寄り部位が該筒状部の半径方向の外側に変形可能の空間が形成されるように、前記筒状部の先端及び先端寄り部位の外周面が、先細り状に形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、筒状部を有し、その先端又は先端寄り部位の内周面に、内向きに突出してなる凸部を備えたゴム製保護キャップであって、
該ゴム製保護キャップを少なくとも2つの成形型を用いて成形するにあたって、その成形型の一のうち、前記筒状部の先端及び先端寄り部位を成形するものが、該筒状部の前記先端及び先端寄り部位を含む外周面を成形する外型と、前記凸部を含み前記先端よりも奥の該筒状部の内周面を成形するコア型とが一体化されたものであり、前記筒状部の軸線方向に相対的に移動して型開きされる成形型を用いて成形されるため、
該ゴム製保護キャップの成形後において型開きが開始された際、その凸部に型開き方向のせん断力が作用することになる筒状部を有するゴム製保護キャップにおいて、
型開きが開始されると同時に、該ゴム製保護キャップの該凸部を備えた前記筒状部の先端及び先端寄り部位が該筒状部の半径方向の外側に変形可能の空間が形成されるように、前記筒状部の先端及び先端寄り部位の外周面が、先細り状に形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、前記筒状部の先端及び先端寄り部位の外周面がテーパ状に形成されていることを特徴とするゴム製保護キャップである。そして、請求項4に記載の発明は、請求項1又は2において、前記筒状部の先端及び先端寄り部位の外周面が、先細り状に形成されていることに代えて、前記筒状部の先端面と外周面とのなす角に面取りが付与されていることを特徴とするゴム製保護キャップである。そして、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のゴム製保護キャップが、ガスセンサ用のゴム製保護キャップであることを特徴とする。
本発明に係る筒状部を有するゴム製保護キャップにおいては、成形過程で、型開きが開始されると、前記筒状部の凸部に対応する外周面と、この外周面に対応する成形型の成形面(型面)との間に空間ができるため、凸部を含む筒状部の先端及び先端寄り部位は、その外側にできる前記空間側を逃げ場として外方に膨らむような変形が許容される。このため、従来のように型開きが開始されてもその外側に逃げ場を形成できない筒状部を有するゴム製保護キャップと比べると、凸部にせん断力がかかり難くなるため、亀裂やゴム切れの発生を起こし難くすることができる。すなわち、本発明によれば、筒状部を有し、その先端又は先端寄り部位の内周面に、内向きに突出してなる凸部を備えたゴム製保護キャップであって、その成形品取出しのための型開きが開始された際、その凸部に型開き方向のせん断力が作用することになるように形成された成形型を用いることで成形されるゴム製保護キャップにおいても、その凸部の根元に亀裂やゴム切れ等の損傷が発生しにくいものすることができる。
本発明に係る筒状部を有するゴム製保護キャップを具体化した実施の形態例について、図面に基づいて詳細に説明する。ただし、本形態では、筒状部を有するゴム製保護キャップが、上記した図6に示したところの、ガスセンサに使用される保護キャップ11と同様のものであり、そのフィルタ用の筒状部23の先端及び先端寄り部位の外周面29の形状のみが異なるものであるため、この点を中心として説明し、同一の部位には同一の符号を付し、適宜、その説明を省略する。すなわち、ゴム製保護キャップ51は、図1−Aに示したように、その正面視において概略T字管形状を呈しており、その上下に延びる主筒状部21は円筒状に形成されており、その奥所には、図6に示したのと同様の接続端子金具が配置されるように形成されている。また、図1−Aの正面視において、主筒状部21から右に向かって横向きに延びる筒状部22は先端寄り部位が小径の径違い円筒状に形成されており、その内部を通して、図6に示したのと同様の接続コードが引き出されるように形成されている。
一方、図1−Aの主筒状部21から左に向かって横向きに延びる筒状部23は、その内側は、図6のものと同様に、円柱状の水密フィルタが圧入されて配置されるように形成されている。すなわち、フィルタ用の筒状部23の内側に配置されたフィルタが外部に抜け出て分離、脱落するのを防止するため、その筒状部23の先端25の内周26に、内向き(その筒状部23の軸線G1側)に突出する凸部(環状リブ)28が、その軸線G1回りに形成されている。また、その筒状部23の奥所は主筒状部21の内側に連なるように同心で小径の貫通孔27が形成されている。なお、この凸部25は、フィルタが装填される前のゴム製保護キャップにおいては、断面視、略三角山形状を呈している。以上は、図6の保護キャップと異なる点はないが、本形態では、筒状部23は、先端を含む外周面29の大部分は先細り円錐台形状に形成されている。すなわち、この筒状部23は、その先端25及び先端寄り部の外周面29のうち、軸線G1に沿って先端から凸部28を含む所定範囲部分Lが、軸線G1を挟んでその角度θが120度でテーパ状とされ、先細り状に形成されている。
次に、このようなゴム製保護キャップ51(以下、単に、保護キャップ51ともいう)を成形する成形型について、図2、図3に基づいて説明するが、この成形型100は、保護キャップが前記したような相違点を有するに止まるものであり、型割りも同じものであるため、上記した図7、図8に示したものと基本的に共通する。したがって、相違点を中心として説明し、同一の部位には同一の符号を付し、適宜、その説明を省略する。すなわち、この成形型は、保護キャップ51の主筒状部21の軸線(中心)G2を通り、左右の筒状部22、23の軸線G1と垂直な断面が割面PLをなす上下の成形型101,121として、割面PLが水平で、接続コード用の筒状部22の成形面を下型121に形成し、フィルタ用の筒状部23の成形面を上型101に形成し、保護キャップ51の内部を成形する中型131が、上型101と下型121の割面PLに挟まれるようにされたものである。そして、この成形型100における中型131は、図2に示したように、主体筒状部21の内面を成形する主体筒状部成形部133と、その先端の一方の側に接続コード用の筒状部22の内面を成形する成形部135を備えており、この成形部135の先端は、型閉じ状態(図2)において、下型121における筒状部22の内面成形部に形成された凹部125に嵌合するように形成されている。一方、中型131におけるこの嵌合部と反対側(図2上)にはフィルタ用の筒状部23の内面を形成する部分は設けられておらず、この内面の成形部は上型101に形成されている。すなわち、フィルタ用の筒状部23を成形する上型101は、この筒状部23の先端25及び先端寄り部位を含む外周面29を成形する外型102と、この筒状部23の内周面に形成された凸部28を含み、先端よりも奥にある筒状部23の内周面26及び貫通孔27を成形するコア型105とが一体化されたものとなっており、中型131を下型121にセットして、上型101と下型121とを型閉した状態において、上型101のコア型105の先端が中型131の側面に形成された凹部137に嵌合するように形成されている。なお、このコア型105のうち、保護キャップ51のフィルタ用の筒状部23における先端25の内周面26に形成された凸部28に対応する部位は、その凸部28の成形面をなすように括れた形に形成されている。
すなわち、本形態の成形型は、図7,図8に示したものと、基本的に相違する点はなく、相違点は、成形されるゴム製保護キャップ51における筒状部23の外周面29が、図6のそれと異なるのに対応して、上型101のうち、同筒状部23の外周面29を成形する部分が、その外周面29に対応して、角度θが120度で、テーパ状に形成されている点のみである。
しかして、本形態の保護キャップ51を前記の成形型100において例えば圧入成形する場合には、次のようである。すなわち、図2に示したように、中型131をセットして上下の型101,121を型閉じし、形成されたキャビティー(空間)C内に、加熱、加圧されたゴムを充填する。そして、その固化後において保護キャップ51の成形品を取り出すのであるが、その際においては、図3に示したように、下型121を中型131と共に下動して上下の型開きをして、中型131とともにその先端外側に形成された成形品(ゴム製保護キャップ51)を下型121から取り出し、中型131からゴム製保護キャップ51を取り外すのである。
そして、このような本形態の成形におけるの型開きに際しては、次のようである。すなわち、本形態においても、上型101と一体に設けられた、フィルタ用の筒状部23内の成形面をなすコア型105の括れ部に対応する、成形品51の内周面の凸部28がアンダーカットとなるため、その凸部28には型開き方向のせん断力が作用することになる。しかし、本形態の保護キャップ51においては、その凸部28のある筒状部23の外周面29が、上記したようにテーパ状で先細り状に形成されている。このため、その型開きにおいては、その凸部28の部分が、同筒状部23内をその軸線G1方向に沿って移動するコア型105により、先端側に無理やり変形されるような力を受けるとしても、図4に示したように、その際には、筒状部23の凸部28に対応する外周面29と、この外周面29に対応する上型101の外型102の型面との間には空間ができるため、凸部28を含む筒状部23の先端25及び先端寄り部位は、その外側にできる前記空間側を逃げ場として膨らむように外方に変形が許容される。つまり、型開きにおいて、凸部28を含む筒状部23の先端25及び先端寄り部位は、従来のように逃げ場を形成できない筒状部を有するゴム製保護キャップと比べると、外方への変形が許容されている分、凸部28にはせん断力が作用しにくくなるため、その根元に亀裂やゴム切れ等の損傷を起こし難くすることができる。
本発明では、型開きの開始とともに、成形品であるゴム製保護キャップ51における前記凸部28を備えた前記筒状部23の先端25を含む先端寄り部位が、該筒状部23の半径方向の外側に変形可能の空間が形成されるように、その筒状部23の先端25及び先端寄り部位の外周面29が先細り状に形成されていればよい。前記形態では、その筒状部23における先端25又は先端寄り部の外周面29のうち、軸線G1に沿って先端25から凸部28を含む所定範囲部分Lが、軸線G1を挟んで角度θが120度でテーパ状の先細り状に形成されているものを例示したが、このように直線状に先細り状に形成する場合には、なるべくその角度θが大きく、そしてLが大きいほど、筒状部23の先端25を含む先端寄り部位の外側への変形を大きく許容することができる。したがって、好ましい角度θの範囲としては、型開きにおいて、凸部28を備えた筒状部23の先端25を含む先端寄り部位が、その半径方向の外側に問題なく、つまり凸部28(特にその根元)に亀裂等の損傷を与えないように変形できる空間が形成されるように、Lの大きさ、凸部28の断面形状及びその高さ、ゴムの材質に応じて設定すればよい。
もっとも、本発明では、型開きの開始とともに、該ゴム製保護キャップの該凸部を備えた前記筒状部の先端を含む先端寄り部位が、該筒状部の半径方向の外側に変形可能の空間が形成されるように、その筒状部の先端及び先端寄り部位の外周面29が先細り状に形成されていることでよい。したがって、上記ゴム製保護キャップでは、図5に示したように、その筒状部23の先端寄り部位を先端25に向けて、円弧状に形成して先細り状に形成してもよいし、先端25と外周面29との角に大きな面取りを付与したものとしてもよい。
本発明は、上記した内容のものに限定されるものではなく、適宜に変更して具体化できる。上記においては、センサの外部出力取り出しに用いられる接続端子金具の保護キャップ(すなわち、ガスセンサ用のゴム製保護キャップ)として具体化した場合を説明したが、ゴム製保護キャップはもちろんこのようなものに限定されるものではない。すなわち、筒状部を有し、その先端又は先端寄り部位の内周面に、内向きに突出してなる凸部を備えたゴム製保護キャップであって、該ゴム製保護キャップを少なくとも2つの成形型を用いて成形するにあたって、その成形型の一のうち、前記筒状部の先端及び先端寄り部位を成形するものが、該筒状部の前記先端及び先端寄り部位を含む外周面を成形する外型と、前記凸部を含み前記先端よりも奥の該筒状部の内周面を成形するコア型とが一体化されたものであり、前記筒状部の軸線方向に相対的に移動して型開きされる成形型を用いて成形されるため、該ゴム製保護キャップの成形後において型開きが開始された際、前記凸部がアンダーカットとなってその凸部に型開き方向のせん断力が作用することになる、筒状部を有するゴム製保護キャップに広く適用できる。
また、上記においては、T字管形状のゴム製保護キャップにおいて、しかも、中型を要するものにおいて具体化したが、本発明では、単に、筒状部を有し、その先端又は先端寄り部位の内周面に、内向きに突出してなる凸部を備えたゴム製保護キャップであり、中型を要しない成形型(2つ割の成形型)となるものにおいても、同様に具体化できる。すなわち、貫通状の筒状部を有するゴム製保護キャップにも適用できるし、コップ形状のような底のある筒状部を有するものにおいても具体化できる。また、凸部が筒状部の軸線回りに連続している環状のものとして具体化したが、この凸部は、このように連続しておらず、周方向に断続的に設けられているものであっても、成形時の型開きにおいてせん断力が作用するものでは、同様の問題があり、したがって、そのようなものに具体化した場合も同様の効果が得られる。特に、伸縮性(ゴム状弾性)に劣る物性を有するゴムにおいて効果的である。なお、圧入成形、圧縮成形、さらには射出成形など、成形法に関係なく、成形型を用いてゴム製保護キャップを成形し、型開きする場合に上記した問題があるゴム製保護キャップに広く適用できる。
本発明の筒状部を有するゴム製保護キャップ(センサの保護キャップ)の実施形態を説明する図であって、Aは正面断面図及び要部拡大図、Bはその左側面図、CはAを下から見た図。 図1のゴム製保護キャップの成形に用いる成形型の型閉じ状態を説明する断面図。 図2においてゴムがキャビティ内に投入、充填され、その成形後、型開きした状態の図。 図3において型閉じ状態から型開きされる過程の要部説明図、及び型開き開始状態において、凸部が筒状部の外側に形成される空間に変形する状態を説明した拡大図。 ゴム製保護キャップの別例を示す断面図。 従来の筒状部を有するゴム製保護キャップ(センサの保護キャップ)の一例及びその使用状態を説明する説明用断面図。 図6のゴム製保護キャップの成形に用いる成形型を説明するその型閉じ状態の断面図。 図7においてゴムがキャビティ内に投入、充填され、その成形後、型開きした状態の図。 図7の型開き後、成形品を中型ごと取り出す状態の説明図。 型開きするときの問題点を説明する図。
符号の説明
23 筒状部
25 筒状部の先端
28 凸部
29 筒状部の外周面
51 ゴム製保護キャップ
101 上型
102 外型
105 コア型
121 下型
131 中型
G1 筒状部の軸線

Claims (5)

  1. 先端又は先端寄り部位の内周面に、内向きに突出してなる凸部を備えた筒状部を有し、該筒状部の前記先端及び先端寄り部位を含む外周面を成形する外型と、前記凸部を含み前記先端よりも奥の該筒状部の内周面を成形するコア型とが一体化され、かつ、前記筒状部の軸線方向に相対的に移動して型開きされる成形型を用いて前記筒状部の先端及び先端寄り部位が成形された、筒状部を有するゴム製保護キャップにおいて、
    型開きが開始されると同時に、該ゴム製保護キャップの該凸部を備えた前記筒状部の先端及び先端寄り部位が該筒状部の半径方向の外側に変形可能の空間が形成されるように、前記筒状部の先端及び先端寄り部位の外周面が、先細り状に形成されていることを特徴とするゴム製保護キャップ。
  2. 筒状部を有し、その先端又は先端寄り部位の内周面に、内向きに突出してなる凸部を備えたゴム製保護キャップであって、
    該ゴム製保護キャップを少なくとも2つの成形型を用いて成形するにあたって、その成形型の一のうち、前記筒状部の先端及び先端寄り部位を成形するものが、該筒状部の前記先端及び先端寄り部位を含む外周面を成形する外型と、前記凸部を含み前記先端よりも奥の該筒状部の内周面を成形するコア型とが一体化されたものであり、前記筒状部の軸線方向に相対的に移動して型開きされる成形型を用いて成形されるため、
    該ゴム製保護キャップの成形後において型開きが開始された際、その凸部に型開き方向のせん断力が作用することになる筒状部を有するゴム製保護キャップにおいて、
    型開きが開始されると同時に、該ゴム製保護キャップの該凸部を備えた前記筒状部の先端及び先端寄り部位が該筒状部の半径方向の外側に変形可能の空間が形成されるように、前記筒状部の先端及び先端寄り部位の外周面が、先細り状に形成されていることを特徴とするゴム製保護キャップ。
  3. 請求項1又は2において、前記筒状部の先端及び先端寄り部位の外周面が、テーパ状に形成されていることを特徴とするゴム製保護キャップ。
  4. 請求項1又は2において、前記筒状部の先端及び先端寄り部位の外周面が、先細り状に形成されていることに代えて、前記筒状部の先端面と外周面とのなす角に面取りが付与されていることを特徴とするゴム製保護キャップ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のゴム製保護キャップが、ガスセンサ用のゴム製保護キャップであることを特徴とするゴム製保護キャップ。
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