JP2007144528A - バンドソー型切断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレードが装着されるホイールの傾きをより精度よく調節できるようにする。
【解決手段】バンドソー型切断装置の装置本体2には、加工用のヘッド12が設けられる。このヘッド12には、支持軸40を介して一対のホイール20a,20bが支持され、これらホイール20a,20bに亘ってブレード22が装着されている。ヘッド12には、モータ56の駆動力により支持軸40を揺動させる揺動機構が組み込まれており、これによりホイール20a,20bの傾きが調節可能となっている。そして、プーリ20a,20bの傾きの調節の際には、支持軸40の傾き角度が検出され、この検出角度がオペレータの入力値(目標角度)と一致するようにNC制御ユニット85によりモータ56が駆動制御される。
【選択図】図1

Description

本発明は、主にシリコン、ガリウム珪素などの結晶体インゴットの切断に用いられるバンドソー型切断装置に関するものである。
従来から、砥石をもつ無端状のブレードを一対のホイールに亘って装着し、該ホイールの駆動によりブレードを鉛直軸回りに周回移動させながら結晶体インゴットなどのワークを切断するようにしたバンドソー型切断装置が一般に知られている。
この種のバンドソー型切断装置には、例えば特許文献1に開示されるように、各ホイールの傾きを調節するための機構が組み込まれており、ブレードが有する固有の曲がり癖などに応じてホイールの傾きを調節することにより、ホイールからのブレードの脱落を防止しつつ安定的にブレードを周回移動させ得るようになっている(例えば特許文献1)。
実用新案登録第3078335号公報
従来のこの種の装置では、ホイールの支持軸が揺動可能なホルダに保持され、このホルダをモータの駆動力で揺動させるように構成されており、ホイールの傾きの調節は、オペレータによる入力値(指令値)に基づきモータ(出力軸)の回転角度のみを制御することにより行われている。すなわち、モータの現在の回転角度と指令値に対応するモータの回転角度との偏差を演算し、モータの回転の変化をエンコーダで検出しながらその差分だけモータを駆動させて支持軸を揺動させるようになっている。
このような構成では、指令値に対応した回転角度分だけモータを正確に駆動し得るだけで、動力の伝達過程で生じるギアのバックラッシュ等の機械的要因による誤差が補償されない。そのため、調節後のホイールの傾き角度にはこのような機械的要因による誤差が含まれることとなり、高い精度でホイールの傾き角度を調節することは難しい。従って、この点を改善することが求められる。また、この種の装置では、モータのトルクを利用して調節後の傾き角度を保持するようになっているが、バックラッシュ等の範囲内で支持軸が不意に変動することもあるため、この点を改善することも求められる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、ブレードが装着されるホイールの傾きをより精度よく調節できるようにして、ブレードをより安定的に周回移動させ得るようにすることを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のバンドソー型切断装置は、ほぼ鉛直方向に延びる支持軸を介してそれぞれ加工用のヘッドに対して回転可能に支持される一対のホイールと、これらホイールに装着されて該ホイールの回転に伴い周回移動するブレードと、モータの駆動力により前記ヘッドに対するホイールの傾きを変更する変更手段とを備えたバンドソー型切断装置において、前記変更手段は、前記ヘッドに対して前記支持軸をその軸方向と直交する軸回りに揺動可能に保持し、かつ前記モータの駆動により支持軸を揺動させる揺動機構と、前記支持軸の傾き角度を検出する角度検出手段と、この角度検出手段による検出角度と目標角度との偏差に基づき、前記検出角度が目標角度に一致するように前記モータを駆動制御する制御手段とを有するものである(請求項1)。
このバンドソー型切断装置によると、ホイールの傾き調節時には、モータの駆動により支持軸の傾き角度が変更されることによりホイールの傾きが変更される。この際、支持軸の現実の傾き角度が検出され、この検出角度が目標角度に一致するように前記モータが駆動制御される。そのため、揺動機構に機械的要因による作動誤差がある場合でも、当該誤差が自ずと補償され、これによりホイールの傾き調節が正確に行われることとなる。
なお、この構成において、前記角度検出手段は、前記支持軸とは別に設けられて当該支持軸の揺動に連動して変位する連動部材と、この連動部材の変位を検出する変位検出部とを含み、前記連動部材は、前記支持軸がその揺動に伴って最も大きく変位する部分の変位量よりも大きく変位する部分を有し、この部分に、その変位が前記変位検出部により検出される被検出部が設けられているのが好適である(請求項2)。
この構成によると変位検出部により連動部材の変位が検出され、この変位に基づき支持軸の傾き角度が検出される。この際、支持軸がその揺動に伴って最も大きく変位する部分の変位量よりも大きく変位する部分が連動部材に設けられ、この部分に被検出部が設けられていることにより、支持軸の傾き角度の変化が見かけ上増幅されて検出される。そのため、支持軸の僅かな傾き角度の変化を正確に検出することが可能となる。
より具体的な構成として、前記連動部材は、前記ヘッドに対して支点軸を介して支持され、かつこの支点軸による支持位置とは別の位置にある連結部において前記支持軸又はこれと一体に揺動する部材に連結されることにより前記支持軸の揺動に連動して前記支点軸回りに揺動するリンクからなり、このリンクのうちさらに前記支点軸および連結部とは別の位置に前記被検出部が設けられるとともにこの被検出部から前記支点軸までの距離が支点軸から前記連結部までの距離よりも長く設定されている(請求項3)。
この構成によるとリンク支持軸が揺動すると、これに伴いリンクが支点軸回りに揺動する。この際、支点軸から被検出部までの距離が同支点軸から連結部までの距離よりも大きく設けられていることにより、支持軸の単位角度当たりの最大変位量に比べて被検出部が大きく変位することとなる。
なお、上記装置においては、前記支持軸の揺動を阻止することにより当該支持軸をロックするロック機構をさらに備えているのが好適である(請求項4)。
この構成によると、ヘッドの揺動を強制的にロックすることにより、例えば作業中にバックラッシュの範囲内で支持軸の傾き角度が不意に変動するといったことを防止することが可能となる。
本発明のバンドソー型切断装置によると、ホイールの支持軸の現実の傾き角度が検出され、この検出角度が目標角度に一致するようにモータが駆動制御されるため、バックラッシュ等の機械的要因による誤差を排除してホイールの傾きをより精度よく調節することが可能となり、その結果、ブレードをより安定的に周回移動させることができるようになる。
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1及び図2は、本発明に係るバンドソー型切断装置を概略的に示しており、図1は側面図で、図2は正面図(図1のA矢視図)で同装置を示している。
これらの図に示すバンドソー型切断装置(以下、切断装置と略す)は、ワークWとしてシリコンなどの結晶体インゴットを切断する装置で、基台1上に、ワークWを切断する装置本体2と、この装置本体2の所定の加工位置にワークWを搬送する搬送装置3とを横並びに備えている。
装置本体2は、基台1上に所定の間隔を隔てて直立し、かつ上端部分がトップビーム11により連結された一対のコラム10を有している。
これらコラム10の前面(図1では右側面)には加工用のヘッド12を搭載した横桁14が設けられており、この横桁14がコラム10に沿って昇降駆動するようになっている。すなわち、各コラム10には上下方向に延びるガイドレール16が設けられ、これらガイドレール16に横桁14が移動可能に装着されるとともに、図外の駆動機構、例えばモータにより駆動される上下方向に延びるボールねじ軸に横桁14が連結されている。そして、この駆動機構の作動によりガイドレール16に沿って横桁14が上下方向に移動するとともに、この移動に伴いヘッド12と横桁14が一体に昇降するようになっている。
なお、ガイドレール16のうち横桁14よりも下側の部分は、横桁14の移動に伴い入れ子状に伸縮するレールカバー18で覆われており、これによってガイドレール16への後記クーラントなどの付着が防止されるようになっている。
前記ヘッド12には、その下面部分に、コラム10の並び方向(以下、幅方向という)に所定の間隔を隔てて配置され、それぞれ鉛直軸回りに回転可能な一対のホイール20a,20bが配設されている。これらホイール20a,20bには、ワークWを切断するための無端状のブレード22が装着されており、図外の駆動手段により前記ホイール20a(又は20b)が回転駆動されることによって、この回転に伴いブレード22が高速で周回移動するようになっている。詳しく図示していないが、ブレード22は、上下方向に幅を有する金属ベルト帯の下端縁部に、ダイヤモンド砥石等の砥石が周方向に一定の間隔で配列された構成となっており、加工時には、ヘッド12の下降に伴いこのブレード22の下端縁部でワークWに対して切り込むようになっている。
各ホイール20a,20bは、ヘッド12に対して揺動可能に支持されており、ブレード22の有する固有の曲がり癖などに応じてホイール20a,20bの傾きを個別に調節することにより、ブレード22を安定的に周回移動させ得るように構成されている。この点については後に詳述することにする。
なお、この装置本体2では、周回移動するブレード22のうち、両ホイール20a,20bの間の部分であってヘッド12の前面側(図1では右側)に位置する直線進行部分を使ってワークWを加工するようになっており、この直線進行部分には、幅方向に間隔を隔てて一対のブレード保持具24が配置されている。これらブレード保持具24は、ブレード22の軌道を安定させるもので、例えばローラ等によりブレード22をその厚み方向に挟み込むことにより、ブレード22を保持するように構成されている。
また、これらブレード保持具24には、クーラントを噴射するノズル26がそれぞれ設けられており、加工中は、これらノズル26からブレード22の切込み位置に向かってクーラントが噴射されることにより、加工熱や切り屑が除去されるようになっている。
一方、搬送装置3は、装置本体2の前面側に設けられている。この搬送装置3は、テーブル30と、このテーブル30を案内するガイドレール(図示省略)と、このガイドレールに沿ってテーブル30を移動させるモータ32を駆動源とする駆動機構等を備えており、同図に示すようにワークWをテーブル30上に支持した状態で装置本体2の幅方向と直交する方向(以下、この方向を前後方向という)に搬送するように構成されている。
図3及び図4は、前記ヘッド12の具体的な構造を示しており、図3は縦断面で、図4は平断面(図3のB−B線断面)でそれぞれヘッド12を示している。
これらの図に示すように、ヘッド12は、幅方向に細長のフレーム12aを有している。このフレーム12aには、ほぼ鉛直方向に延びる一対の支持軸40が幅方向に所定の間隔を隔てて配設されており、これら支持軸40の先端(下端)に前記ホイール20a,20bが固着されている。
各支持軸40は、ベアリング44を介してホルダ42に回転可能に保持されており、このホルダ42を介してフレーム12aに組み付けられている。これら支持軸40のうち、一方側の支持軸40(図3では左側の支持軸40)の上方には、駆動軸62がベアリング63を介して前記フレーム12aに回転可能に支持されており、この駆動軸62の下端部と支持軸40の上端部とがカップリング60を介して互いに連結されている。そして、駆動軸62に駆動ホイール64が装着され、このホイール64に駆動ベルト66が装着されている。すなわち、図外のモータによりベルト66、駆動ホイール64、駆動軸62およびカップリング60等を介してホイール20aが回転駆動されることによりブレード22が周回移動し、この移動に他方側のホイール20bが従動するようになっている。
各支持軸40を保持するホルダ42は、それぞれ前後方向に延びる支持軸46(以下、支持軸40と区別するために揺動軸46という)を介してフレーム12aに対して揺動可能に設けられており、これによってホイール20a,20bの傾きを調節できるようになっている。
詳しく説明すると、ホルダ42には、支持軸40を挟んでその両側(図3では左右両側)に軸受部42aとカム受部42bとが設けられており、軸受部42aにおいてホルダ42が揺動軸46に揺動可能に装着されている。一方、カム受部42bには、カムフォロア48が下向きに固定されており、このカムフォロア48を介してフレーム12a側に設けられたカム部材57上にホルダ42が支持されている。
カム部材57は、図5に示すように、フレーム12aに設けられた案内部58に沿って揺動軸46と直交する方向(図3では左右方向)にスライド可能に設けられており、後記モータ56により支持軸40に対して進退駆動されるようになっている。また、このカム部材57の上部には支持軸40側に向かって先下がりに傾斜するテーパ状のカム面57aが形成されており、このカム面57aで前記ホルダ42(カムフォロア48)を受けるように構成されている。つまり、カム部材57が移動すると、これに伴いカムフォロア48(ホルダ42)を受ける高さ位置が変位し、その結果、支持軸40が揺動軸46を支点としてホルダ42と一体に揺動するようになっている。
カム部材57の駆動機構は、ベアリング52を介してフレーム12aに支持される駆動軸50、この駆動軸50の後端(図5では左端)に装着されるギア54、および出力軸にギア54と噛合する駆動ギアを備えたモータ56等から構成されている。そして、駆動軸50の先端に形成されるねじ軸部50aがカム部材57に組込まれたナット部材に螺合挿入され、モータ56が作動すると、その回転駆動力が駆動軸50に伝達されて当該軸50が回転し、この回転に伴いカム部材57が案内部58に沿って移動するようになっている。つまり、当実施形態では、これらホルダ42、揺動軸46、カムフォロア48、カム部材57および上記駆動機構等により本発明に係る揺動機構が構成されている。
なお、ヘッド12にはホルダ42を揺動軸46に対してロックする油圧式のロック機構が組み込まれている。詳しくは、図8に示すように、揺動軸46とホルダ42の軸受部42aとの間にスリーブ80が挿入されており、このスリーブ80と軸受部42aとの間に油圧室81が形成されるとともに、この油圧室81に対して図外の通路を通じて圧油が給排可能に構成されている。つまり、ロック機構がオンのときには油圧室81に圧油が供給されてスリーブ80が揺動軸46に圧接され、その摩擦力で揺動軸46に対してホルダ42がロックされる一方、ロック機構がオフのときには油圧室81から圧油が排出され、これにより揺動軸46に対してホルダ42の回転が許容されるようになっている。
ヘッド12において、各支持軸40の上端近傍には、さらに図4,図6及び図7に示すように、支持軸40の傾き角度を検出するためのセンサ等が設けられている。
具体的には、ホルダ42に、取付台71を介して水平方向に延びるピン70が固定される一方、フレーム12aに、リンク74(連動部材)が前記ピン70と平行な軸76(本発明に係る支点軸)回りに揺動自在に支持されている。リンク74は、図7に示すように、軸76の部分から縦方向(上下方向)に延びる短尺部74aと、これと直交して横方向に延びる長尺部74bとをもつL字型に形成されており、短尺部74aに形成される長孔75(本発明に係る連結部に相当)に前記ピン70が挿入されることにより前記ホルダ42に連結されている。また、長尺部74bの先端には反射面78(本発明に係る被検出部に相当)が上向きに設けられており、フレーム12aのうち、この反射面78に対応する位置に光学式の距離センサ72(本発明に係る変位検出部に相当)が固定されている。つまり、支持軸40が揺動してその傾き角度が変化すると、これに連動してリンク74が軸76回りに揺動し、距離センサ72から反射面78までの距離が変動するようになっており、この距離を検出することにより当該距離をパラメータとして後記NC制御ユニット85において支持軸40の傾き角度を検出するようになっている(すなわち、この実施形態では、これらピン70,リンク74、距離センサ72、反射面78およびNC制御ユニット85等により本発明に係る角度検出手段が構成されている)。
なお、リンク74のうち軸76から反射面78までの距離は、同軸76からピン70(長孔75の位置)までの距離よりも十分に長く設定されており、支持軸40がその揺動に伴って最も大きく変位する部分の変位量よりも反射面78が大きく変位するようになっている。つまり、支持軸40の傾き角度の変化を見かけ上増幅させて検出するように構成されており、このように構成されることによって支持軸40の僅かな傾き角度の変化をより正確に検出し得るようになっている。
上記のようなバンドソー型切断装置は、詳しく図示していないが、図1に示すようにNC制御ユニット85を有している。このNC制御ユニット85は、論理演算を実行するCPU、そのCPUを制御する種々のプログラムなどを予め記憶するROM、装置動作中に種々のデータを一時的に記憶するRAMおよびHDD等から構成されており、予め定められたプログラムに従ってワークWの切断動作を実行すべく前記ヘッド12等の駆動がこのNC制御ユニット85により統括的に制御されるようになっている。
このNC制御ユニット85には、各種表示を行う表示器87aおよび操作キー87bを備えた操作パネル86等が接続されており、オペレータが表示器87aの表示内容を確認しながら操作キー87bを操作することにより、この操作に応じた所定の動作がNC制御ユニット85により実行されるようになっている。
例えば、この装置では、ブレード22を安定的に周回移動させるために、ブレード22が有する固有の曲がり癖などに応じてホイール20a,20bの傾き角度(すなわち支持軸40の傾き角度)を調節することが可能となっており、このようなホイール20a,20bの傾き角度の調節が、数値入力に基づき自動的に実行されるようになっている。
詳しくは、NC制御ユニット85には、前記距離センサ72の検出値(反射面78と距離センサ72との距離)と支持軸40の傾き角度との関係を示す相関データが予め記憶されており、オペレータが操作キー87bを操作して所望の傾き角度(指令値)を入力すると、NC制御ユニット85において距離センサ72の検出値と相関データとに基づき現在値(現在の支持軸40の傾き角度)が求められるとともに、この指令値と現在値との偏差が演算され、この偏差が「0」になるように前記モータ56が駆動制御されるようになっている。
また、このようなホイール20a,20bの傾き角度の調節動作において、モータ56の作動前には、前記油圧室81の圧油を排出してホルダ42のロック機構をロック状態から解除状態に切り替える一方、傾き角度の調節後は、油圧室81に圧油を供給してロック機構を解除状態からロック状態に切り替えるべく、前記NC制御ユニット85により図外の油圧回路の制御弁等を制御するようになっている。
以上のように構成されたバンドソー型切断装置によりワークWを切断するには、まず、ヘッド12を初期位置(上昇端位置)にセットし、テーブル30を後退位置に配置した状態で、ワークWをテーブル30上にセットする。この際、例えば使用されるブレード22の材質等に応じて事前にホイール20a,20bの傾き角度を調節する。この調節は、上述したように所望の角度を操作パネル86の操作キー87bを操作して入力することにより行う。
そして、テーブル30を駆動してワークWを移動させることにより、ヘッド12下方の加工位置にワークWを位置決めし、この位置決めが完了した後、前記ホイール20a(又は20b)を駆動する。これによりブレード22を高速で周回移動させる。そして、ヘッド12を所定の切込み速度で下降させ、この下降に伴いブレード22をワーク外周面に接触させてワークWの切断を開始する。
こうしてブレード22の切込みが進行してワークWの切断が完了すると、ヘッド12を上昇させて初期位置にリセットし、ブレード22の駆動を停止させ、その後、テーブル30を後退位置まで移動させる。これによりワークWの一連の切断作業が終了する。
以上のような本発明に係るバンドソー型切断装置によると、上記の通り、オペレータが操作キー87bを操作して所望の傾き角度(指令値)を入力することにより各ホイール20a,20bの傾き角度(支持軸40の傾き角度)をモータ56の駆動力により調節できるように構成されているので、ブレード22が有する固有の曲がり癖などに応じて適宜ホイール20a,20bの傾き角度を調節することにより、ホイール20a,20bからのブレード22の脱落を防止しつつ安定的にブレードを周回移動させることができる。
特に、この装置では、ホイール20a,20bが装着される支持軸40の実際の傾き角度を検出し、この検出角度が指令値に一致するようにモータ56を駆動制御する(すなわち、支持軸40の傾き角度を直接フィードバック制御する)ように構成されているので、モータ56の駆動によりホイール20a,20bの傾き角度を調節するようにしながらも、角度調節を精度良く行うことができる。すなわち、この装置では、モータ56の回転駆動力をギア54やねじ軸50a(駆動軸50)を介してカム部材57の直進運動に変換し、このカム部材57の移動に伴いホイール20a,20bを揺動させるため、ギア54等のバックラッシュによる駆動誤差があるが、上記の通り支持軸40の傾き角度を直接フィードバック制御するため、このようなバックラッシュによる影響を排除することができる。従って、バックラッシュ等の機械的要因による誤差を伴う従来のこの種の装置と比べると、より精度良くホイール20a,20bの傾きを調節することができる。
しかも、この装置では、支持軸40の傾き角度の検出に関し、上述のように支持軸40に連動して変位するリンク74を設け、これを検出することにより支持軸40の傾き角度の変化を見かけ上増幅させて検出するようにしているので、支持軸40の僅かな傾き角度の変化を正確に検出できる。従って、検出角度の信頼性が高く、このような信頼性の高い値に基づいて角度調節を行うことができる結果、ホイール20a,20bの傾き角度をより精度良く調節することができるという利点がある。
さらに、この装置では、ホイール20a,20bの傾き角度の調節後は、ロック機構により支持軸40の揺動を強制的に阻止するように構成されているので、傾き角度の調節後、ホイール20a,20bの傾き角度が不意に変動するのを有効に防止できる。従って、調節後の傾き角度をより長期的に維持することが可能となり、その結果、ブレード22をより安定的に周回移動させることができるようになるという利点もある。
なお、上述した実施形態の切断装置は、本発明に係るバンドソー型切断装置の一実施形態であってその具体的な構成は本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記実施形態では、支持軸40に連動するリンク74を設け、このリンク74を距離センサ72により検知することにより支持軸40傾き角度を検出するようにしているが、これは上記の通り、支持軸40の揺動に伴う変化量を見かけ上増幅させるための工夫であって、勿論、距離センサ72により支持軸40やホルダ42を直接検出するように構成してもよい。
また、実施形態中では、プーリ20a,20bの角度調節時に、NC制御ユニット85の制御により自動的にロック機構をオンオフするようになっているが、勿論、オペレータによるマニュアル操作でロック機構をオンオフできるようにしてもよい。
本発明に係る加工機であるバンドソー型切断装置を示す側面図である。 バンドソー型切断装置を示す正面図(図1のA矢視図)。 バンドソー型切断装置のヘッドの構成を示す縦断面図である。 ヘッドの構成を示す図3のB−B断面図である。 ヘッドの構成を示す要部断面図である。 ヘッドの構成を示す図3のD矢視図である。 ヘッドの構成を示す図6のE−E断面図である。 ヘッドの構成を示す図3のC−C断面図である。
符号の説明
1 基台
2 装置本体
3 搬送装置
12 ヘッド
20a,20b ホイール
22 ブレード
30 テーブル
40 支持軸
42 ホルダ
46 支持軸(揺動軸)
50 駆動軸
54 ギア
57 カム部材
56 モータ
85 NC制御ユニット
86 操作パネル
W ワーク

Claims (4)

  1. ほぼ鉛直方向に延びる支持軸を介してそれぞれ加工用のヘッドに対して回転可能に支持される一対のホイールと、これらホイールに装着されて該ホイールの回転に伴い周回移動するブレードと、モータの駆動力により前記ヘッドに対するホイールの傾きを変更する変更手段とを備えたバンドソー型切断装置において、
    前記変更手段は、前記ヘッドに対して前記支持軸をその軸方向と直交する軸回りに揺動可能に保持し、かつ前記モータの駆動により支持軸を揺動させる揺動機構と、前記支持軸の傾き角度を検出する角度検出手段と、この角度検出手段による検出角度と目標角度との偏差に基づき、前記検出角度が目標角度に一致するように前記モータを駆動制御する制御手段とを有することを特徴とするバンドソー型切断装置。
  2. 請求項1に記載のバンドソー型切断装置において、
    前記角度検出手段は、前記支持軸とは別に設けられて当該支持軸の揺動に連動して変位する連動部材と、この連動部材の変位を検出する変位検出部とを含み、前記連動部材は、前記支持軸がその揺動に伴って最も大きく変位する部分の変位量よりも大きく変位する部分を有し、この部分に、その変位が前記変位検出部により検出される被検出部が設けられていることを特徴とするバンドソー型切断装置。
  3. 請求項2に記載のバンドソー型切断装置において、
    前記連動部材は、前記ヘッドに対して支点軸を介して支持され、かつこの支点軸による支持位置とは別の位置にある連結部において前記支持軸又はこれと一体に揺動する部材に連結されることにより前記支持軸の揺動に連動して前記支点軸回りに揺動するリンクからなり、このリンクのうち前記支点軸および連結部とは別の位置に前記被検出部が設けられるとともにこの被検出部から前記支点軸までの距離が支点軸から前記連結部までの距離よりも長く設定されていることを特徴とするバンドソー型切断装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載のバンドソー型切断装置において、
    前記支持軸の揺動を阻止することにより当該支持軸をロックするロック機構をさらに備えていることを特徴とするバンドソー型切断装置。
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