JP2007144482A - チェンジリテーナ - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、チェンジリテーナに関し、リテーナ本体の前後方向の長さをより短くして、上金型への配置する場合の設計自由度を増すようにすることが課題である。
【解決手段】被加工物を加工するピアスパンチと、前記ピアスパンチを少なくとも孔加工させるために前進させるとともに孔加工させないように前記ピアスパンチが後退するのを許容するセレクターと、前記ピアスパンチと前記セレクターとを支持するリテーナ本体とからなり、前記セレクターが前記リテーナ本体に回転自在に支持された円筒体であるチェンジリテーナとする。
【選択図】図1
【解決手段】被加工物を加工するピアスパンチと、前記ピアスパンチを少なくとも孔加工させるために前進させるとともに孔加工させないように前記ピアスパンチが後退するのを許容するセレクターと、前記ピアスパンチと前記セレクターとを支持するリテーナ本体とからなり、前記セレクターが前記リテーナ本体に回転自在に支持された円筒体であるチェンジリテーナとする。
【選択図】図1
Description
本発明は、被加工物を順次プレス機械上に載せてプレス加工する際に、孔を開けるピアスパンチを孔の打ち明けパターンに応じて切り替えるパンチ切替装置において、前記ピアスパンチを上下移動自在に支持するチェンジリテーナに関するものである。
従来、パンチ切替装置において、ピアスパンチを孔開けパターンに応じて上下移動させて、被加工物に孔を開けたり開けなかったりするには、例えば、前記ピアスパンチを一つ若しくは複数個取り付けたチェンジリテーナにおいて、駆動源のエアーシリンダーによりスライドされ前進・後退するスライダーと、該スライダーの先端部の傾斜部にパンチ頭部が係合してスライダー方向に直交する方向に移動され孔開け作用するピアスパンチと、前記スライダーが後退されるときに前記ピアスパンチを強制的に後退させる後退駆動手段とでなるものが知られている(特許文献1参照)。
前記後退駆動手段は、チェンジリテーナから被加工物側へ突出されるピアスパンチを、リテーナ側へ後退させるときに、確実に後退させるようにすべく、コイルスプリングなどの弾性手段に代わって、スライダーの後退移動を利用して揺動するようにした揺動レバー等の強制的後退手段を用いたものである。
特開2004−314091号公報
しかし、従来のチェンジリテーナでは、ピアスパンチの後退については確実になされていたが、被加工物に開ける孔の数が増えて配置も込み入ってくると、チェンジリテーナを上金型下面に取り付ける位置が制限されるようになり、設計の自由度が狭くなってきている。そこで、前記チェンジリテーナにおいては、駆動源のエアシリンダーとスライダーとの組み合わせで、全体形状が大きくなっており、これを小型化することが益々必要となっている。本発明に係るチェンジリテーナは、このような課題を解決するために提案されたものである。
本発明に係るチェンジリテーナの上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、被加工物を加工するピアスパンチと、前記ピアスパンチを少なくとも孔加工させるために前進させるとともに孔加工させないように前記ピアスパンチが後退するのを許容するセレクターと、前記ピアスパンチと前記セレクターとを支持するリテーナ本体とからなり、前記セレクターが前記リテーナ本体に回転自在に支持された円筒体であることである。
前記セレクターは、リテーナ本体に固設されたモータによって円筒体が回転駆動されること、;
さらに、前記リテーナ本体にピアスパンチが複数個配設され、セレクターには、前記ピアスパンチを選択するセレクト部が複数の対応箇所に設けられていること、;
を含むものである。
さらに、前記リテーナ本体にピアスパンチが複数個配設され、セレクターには、前記ピアスパンチを選択するセレクト部が複数の対応箇所に設けられていること、;
を含むものである。
本発明のチェンジリテーナによれば、ピアスパンチの孔開け作用をさせる場合とさせない場合との選択が、回転自在な円筒体のセレクターによって行われる。よって、セレクターの軸線方向の長さを短くすることができて、このチェンジリテーナの小型化となる。チェンジリテーナは、通常、上金型の下面に水平に取り付けられる。この場合に、セレクター円筒体における軸線方向である縦方向の長さを短くすることで、他のチェンジリテーナの配置に余裕ができる。縦方向に直交する横方向の幅は従来とまた、垂直方向の縦方向では、比較的余裕があるので、セレクターを円筒体にして縦方向に寸法が必要となっても、他のチェンジリテーナの配置には障害とならない。
このセレクターを、モータで回転させることで、従来のような水平方向にスライドさせるピストン等を配置することによる装置の横方向の寸法の拡大が、本発明によって避けられる。
また、ピアスパンチを一つのリテーナ本体に配置して、ピアスパンチを狭いピッチに配置することができる。
また、ピアスパンチを一つのリテーナ本体に配置して、ピアスパンチを狭いピッチに配置することができる。
本発明に係るチェンジリテーナ1は、図1(A)〜(C)に示すように、全体が直方体で鋼製のリテーナ本体2と、自動車のパネル等の被加工物に孔開け等の加工をするピアスパンチ3と、当該ピアスパンチ3を少なくとも孔加工させるために下方向へ前進させるとともに孔加工させないように前記ピアスパンチ3が上方向へ後退するのを許容するセレクター4と、該セレクター4を後退させる方向に常に付勢する弾性手段であるコイルスプリング5と、前記リテーナ本体2に固設され前記セレクター4を回転駆動させるモータ6とからおおむね構成されている。
前記ピアスパンチ3と前記セレクター4とがリテーナ本体2に支持され、前記セレクター4は前記リテーナ本体2に回転自在に支持された円筒体である。ピアスパンチ3は、上下方向に沿って配設され、セレクター4はそれに直交する前後方向に軸心を配置して回転自在に配設される。
前記セレクター4は、高圧空気が供給されて、正転・逆転で回転するエアーモータであるモータ6の回転軸6aに固着されている。このセレクター4は、例えば鋼製の円筒体であり、その胴部は、図2に示すように、円形状の形から略三日月状にカットされて、略半円に近い形状になっている。
これにより、円筒体の中心4bからの距離において、半径rの外周部分4aと、カットされた平坦部分4cとの距離aとの2種類が用意される。そして、セレクター4の90°の正・逆回転により、前記半径rと距離aとが入れ替わることになる。
このセレクター4の外周面に、コイルスプリング5に付勢されて摺接しているピアスパンチ3の頭部3aの上端面の位置が、上下方向で上死点と下死点との間を移動する。このピアスパンチ3のストロークが図中に示すS部分となる。
このストロークSにより、ピアスパンチ3の先端部(下部)が下位置にあると、被加工物に孔を開けることになる。また、上位置にあると被加工物に孔を開けることがない。
このストロークSにより、ピアスパンチ3の先端部(下部)が下位置にあると、被加工物に孔を開けることになる。また、上位置にあると被加工物に孔を開けることがない。
前記コイルスプリング5は、図1乃至図2では、リテーナ本体2側の弾性手段用の収納孔をピアスパンチ3の周囲に複数箇所に設けて、そこに収納されているが、これに限らず、大きな収納孔を1つ用意して、そこに大径のコイルスプリングを1個収納するようにしても良く、設計的事項である。
このようなチェンジリテーナ1であることで、この装置の前後方向の長さTは、セレクター4が円筒体であって、前後方向にスライドするものではないことから、リテーナ本体2の長さが従来よりも短くなり、また、モータ6も小型であるので、前後方向の合計寸法の長さTを従来よりも短くすることができる。よって、上金型の下面に取り付けて孔パターンに応じて多数個のチャンジリテーナ1を配置する際の、設計自由度が増すことになる。
次に、他の第2実施例として、リテーナ本体2にピアスパンチ3が複数個配設されるチェンジリテーナ1aを説明する。図3乃至図5に示すように、セレクター4には、ピアスパンチ3が2本狭いピッチb(図5(B)参照)にして設けられている。セレクター4が円筒体であるので、従来のスライダー方式では不可能であったことが、容易に設計することができる。
前記複数個のピアスパンチ3を、孔開けのため前進させ、孔開けしないように後退させるセレクター4は、図4および図6に示すように、セレクト部(半径rの外周部分4aと、平坦部分4c)が、前記ピアスパンチ3に対応する箇所に設けられている。
これにより、モータ6の90°の正回転と、その逆回転により、複数個のピアスパンチ3が、交互に前進と後退を繰り返すことになる。こうして、一つのリテーナ本体2に、狭いピッチbにして複数のピアスパンチ3を設けることができる。よって、孔開けパターンの複雑化、高密度化にも対応できるものとなる。
更に、図7(A),(B)に示すように、他の第3実施例に係るチェンジリテーナ1bとして、リテーナ本体2にピアスパンチ3を複数本、例えば、2本備えるとともに、セレクター4のセレクト部を前記2本のピアスパンチ3に対応して設けるが、この場合に、孔開け用に前進,後退の移動を同期させて、被加工物に同時に2つの孔が開くようにしたり、両方ともに孔が開かないようにしたりするものである。セレクター4の平坦部分4cを、前記2本のピアスパンチ3の頭部3aに同時に当接するように形成する。こうすれば、例えば、2つの孔が狭いピッチbで被加工物に開けられることになる。
1,1a,1b チェンジリテーナ、
2 リテーナ本体、
3 ピアスパンチ、
4 セレクター、 4a 半径rの外周部分、
4c 平坦部分、
5 弾性手段、
6 モータ。
2 リテーナ本体、
3 ピアスパンチ、
4 セレクター、 4a 半径rの外周部分、
4c 平坦部分、
5 弾性手段、
6 モータ。
Claims (3)
- 被加工物を加工するピアスパンチと、
前記ピアスパンチを少なくとも孔加工させるために前進させるとともに孔加工させないように前記ピアスパンチが後退するのを許容するセレクターと、
前記ピアスパンチと前記セレクターとを支持するリテーナ本体とからなり、
前記セレクターが前記リテーナ本体に回転自在に支持された円筒体であること、
を特徴とするチェンジリテーナ。 - セレクターは、リテーナ本体に固設されたモータによって円筒体が回転駆動されること、
を特徴とする請求項1に記載のチェンジリテーナ。 - リテーナ本体にピアスパンチが複数個配設され、セレクターには、前記ピアスパンチを選択するセレクト部が複数の対応箇所に設けられていること、
を特徴とする請求項1または2に記載のチェンジリテーナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005343703A JP2007144482A (ja) | 2005-11-29 | 2005-11-29 | チェンジリテーナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005343703A JP2007144482A (ja) | 2005-11-29 | 2005-11-29 | チェンジリテーナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007144482A true JP2007144482A (ja) | 2007-06-14 |
Family
ID=38206506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005343703A Pending JP2007144482A (ja) | 2005-11-29 | 2005-11-29 | チェンジリテーナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007144482A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111014429A (zh) * | 2019-11-22 | 2020-04-17 | 安徽江淮汽车集团股份有限公司 | 冲孔切换装置和冲压模具 |
-
2005
- 2005-11-29 JP JP2005343703A patent/JP2007144482A/ja active Pending
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CN111014429A (zh) * | 2019-11-22 | 2020-04-17 | 安徽江淮汽车集团股份有限公司 | 冲孔切换装置和冲压模具 |
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