JP2007143791A - ゲーム用カード読取システム、ゲーム用カード読取装置及びゲーム用カード - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ゲーム用カードC11〜C14の縁部に情報記録部C11a〜C14aを設け、また、ホルダ本体21等に、挿入されたゲーム用カードC11〜C14を、情報記録部C11a〜C14aがカード表面に対して垂直な方向に露出するように、互いに所定の幅D3ずらした状態で保持させ、そして、読取センサ24に、情報記録部C11a〜C14aに記録された情報を、カード表面に対して垂直な方向から読み取らせた。
【選択図】図2
Description
このゲームでは、カードの汚損を防ぐために、カードをスリーブと呼ばれる保護袋に1枚毎に入れて携帯するプレイヤが多く、そして、そういったプレイヤは、ゲームをする場合にも、カードをスリーブに入れた状態でデッキにする場合が多い。
しかし、このスリーブは、カード側面を覆わないようにするために、カードの長さよりも短い。これは、カードをデッキにしたときにカードリーダが読み込めるように、記録部であるカード側面が露出するようにするためである。そのため、カードは、スリーブに入れたとしても携帯時に、記録部である側面が露出した状態となり、記録部が汚損し、デッキにしたときに、カードリーダが情報を読取れない場合があるという問題があった。
(1)本発明は、情報記録部がカード表面及び/又はカード裏面の縁部に設けられているので、カード側面に情報記録部を設けるよりも、情報記録部の面積を大きくすることができ、より多くの情報を安定して記録することができる。また、情報記録部をカード側面に設けるよりも、印刷工程等を減らすことができるので、ゲーム用カードのコストを抑えることができる。さらに、リーダ部が、情報記録部に記録された情報を、カード表面及び/又は裏面に対して垂直な方向から読み取るので、情報の読込みを確実に行うことができる。さらにまた、ゲーム用カードを端部までスリーブ(保護袋)に入れた状態で、情報記録部の読込みを行うことができ、また、カード携帯時に、情報記録部を保護することができる。
図1は、本実施例のゲーム用カード読取システムに使用されるゲーム機1を示す斜視図である。
最初に、ゲーム機1の構成等について説明する。
ゲーム機1によるゲームは、プレイヤが、ゲーム機1に内蔵されたコンピュータや、他のプレイヤと対戦するタイプのものである。プレイヤは、ゲームにおける自己のキャラクタを設定するために、キャラクタ及びこのキャラクタの情報等が記録されたゲーム用カードを重ね合わせた状態(以下「カードデッキC10(積層体)」という)でゲーム機1のゲーム用カード挿入口3に挿入する。
ゲーム機1は、IDカード挿入口2と、ゲーム用カード挿入口3と、表示部4と、操作部5とを備えている。
ゲーム用カード挿入口3は、カードデッキC10を挿入するための挿入口である。ゲーム用カード挿入口3は、ゲーム機1の正面に、開口部が前側を向くように設けられ、カードデッキC10が前側から水平方向に挿入される。ゲーム用カード挿入口3から挿入されたカードデッキC10は、搬送装置(図示せず)によって、ゲーム用カード読取装置(後述する)へと搬送される。
操作部5は、プレイヤがゲームを進行するための操作部であり、移動レバー5A、決定ボタン5B、キャンセルボタン5C等から構成される。
ゲーム用カード読取システム10は、ゲーム用カードC11〜C14と、ゲーム機1の内部に設けられたゲーム用カード読取装置20とから構成される。
図2は、ゲーム用カード読取システム10を示す図であり、図2(a)は、平面図(上面図)、図2(b)は、ゲーム用カードC11〜C14がゲーム用カード読取装置20によって保持された状態の断面図(図2(a)のA−A部矢視断面図)、図2(c)は、ゲーム用カードC11〜C14がゲーム用カード読取装置20に挿入された直後の状態の断面図である。なお、説明を容易にするために、各図におけるカードの厚みは、実際よりも厚く示す。
ゲーム用カードC11〜C14は、キャラクタや、アイテム、キャラクタの強さ等を記録するためのカードである。ゲーム用カードC11〜C14は、例えば、バーコード等が記録された情報記録部C11a〜C14aが、図2(a)に示すようにカード表面(又は裏面)における長手方向右側の縁部中央の矩形(カード短手方向の長さD1、カード長手方向の長さD2)のエリアに設けられている。長さD1は、例えば、カード短辺の略半分の長さである。また、長さD2は、例えば、10mm程度であるため、カード厚みD4(0.2〜0.5mm程度)よりも十分に大きい。このため、ゲーム用カードC11〜C14は、カード側面C11b〜C14bに情報を記録するよりも、情報を安定して記録することができる。すなわち、ゲーム用カードC11〜C14は、例えば、バーコード等を確実に印刷することができ、安定した品質を得ることができる。ゲーム用カードC11〜C14は、情報記録部C11a〜C14aが右側になるように、ゲーム用カード読取装置20に挿入される。
なお、本実施例では、4枚のゲーム用カードC11〜C14を用いる例を示すが、例えば20枚以上のゲーム用カードを重ねてカードデッキにしてもよい。
ゲーム用カード読取装置20は、挿入されたカードデッキC10(積層体)のゲーム用カードC11〜C14に記録された各情報を読み取るための装置である。図2に示すようにゲーム用カード読取装置20は、ホルダ本体21と、カードずらしアーム22A,22Bと、カード押さえバネ23と、読取センサ24(リーダ部)とを備えている。
ホルダ本体21は、図2に示すように、挿入されたカードデッキC10を収容、保持するための部材であり、上側及び右側が開口した箱状である。ホルダ本体21は、左側面が、上側に至る程外側に広がるように傾斜する傾斜部21aである。ゲーム用カードC11〜C14は、この傾斜部21aに長手方向左側の側面C11c〜C14cが押し当てられることにより、互いに所定の幅D3ずらされる。
図2(c)に示すように、カードずらしアーム22A,22Bは、カードデッキC10が挿入されるときには、長手方向が垂直になるように配置されている。そして、カードデッキC10が収容されたときに、駆動機構(図示せず)によって矢印θ方向に回転し、カード長手方向右側の側面C11b〜C14bを押し付けることにより、ゲーム用カードC11〜C14を長手方向左側(矢印B方向)に所定の幅ずらす。
読取センサ24(リーダ部)は、情報記録部C11a〜C14aに記録された情報を、カード表面に対して垂直な方向から読み取るための、例えば、バーコードリーダ等の検出装置である。読取センサ24は、情報記録部C11a〜C14aが露出した状態で、情報が読み取りできるように、ホルダ本体21の右上方に設けられ、センサの光軸がカード表面に対して垂直な方向になるように配置されている。
なお、情報記録部C11a〜C14aが露出する幅D3は、例えば1mm以上であり、カード厚みD4(0.2〜0.5mm程度)よりも大きいので、読取センサ24は、安定した情報の読込みをすることができる。
最初に、図2(c)に示すように、ゲーム用カード挿入口3(図1参照)から挿入されたゲーム用カードC11〜C14が、搬送装置(図示せず)によって、1枚ずつ又はカードデッキC10の状態で、矢印D方向からホルダ本体21へと挿入される。カードデッキC10が収容されると、カード押さえバネ23は、駆動機構(図示せず)によって、図2(c)の位置に移動する。そして、カードずらしアーム22A,22Bは、駆動機構(図示せず)によって、矢印θ方向に回転することにより、カード右側の側面11b〜14bを押し当て、ゲーム用カードC11〜C14をカード長手方向左側(矢印B方向)にずらす。ゲーム用カードC11〜C14は、左側の側面C11c〜C14cがホルダ本体21の傾斜部21aに押し当てられることにより、互いに所定の幅D3ずらされ、情報記録部C11a〜C14aがカード表面に対して垂直な方向に露出した状態で保持される。このとき、ゲーム用カードC11〜C14は、カード押さえバネ23によって、カード表面を押さえられているので、浮き上がることなく、ずらされる。そして、最後に、露出した情報記録部C11a〜C14aに記録された情報が、読取センサ24によって、カード表面に対して垂直な方向から読み取りされ、ゲーム機1の制御部(図示せず)に出力される。
スリーブSは、ポリエチレン等から形成された透明な袋であり、長手方向の1辺Saに設けられた開口からゲーム用カードC11が挿入される。スリーブSの大きさは、ゲーム用カードC11全体を覆うことができる程度である。
また、カード長手方向左側(矢印X2方向)から情報を読み取る場合にも、スリーブSの縁部Sbが、光線の透過を妨げるため、やはり、安定した情報の読込みをすることができない。
これにより、カード側面に情報記録部を設けるよりも情報記録部の面積を大きくすることができるので、ゲーム用カードC11〜C14により多くの情報を安定して記録することができ、また、読取センサ24による読込みをより確実に行うことができる。また、カード表面に情報記録部C11a〜C14aを設けているため、カード側面に設けるよりも印刷工程等を減らすことができるので、ゲーム用カードC11〜C14のコストを抑えることができる。さらに、ゲーム用カードC11〜C14をスリーブS(保護袋)に入れた状態で、情報記録部C11a〜C14aの読込みを行うことができ、また、カード携帯時に、情報記録部C11a〜C14aを保護することができる。
実施例2のゲーム用カード読取システム210は、実施例1のゲーム用カード読取システム10が、ゲーム用カードを水平方向から挿入するのに対して、垂直方向上側から挿入するように変更した装置である。
なお、以下の説明において、前述した実施例1と同様の機能を果たす部分には、同一の名称を付して、重複する説明を適宜省略する。
図4は、ゲーム用カード読取システム210を示す図であり、図4(a)は、正面図、図4(b)、図4(c)は、断面図(図4(a)のA2−A2部矢視断面図)である。
ゲーム用カード読取システム210は、ゲーム用カードC11〜C14と、ゲーム用カード読取装置220とから構成される。
ゲーム用カードC11〜C14は、デッキの状態にされ、ゲーム機のゲーム用カード挿入口(図1の2点鎖線参照)に垂直方向上側から挿入される。
ホルダ本体221は、ゲーム用カードC11〜C14を収容するために、上部が開口した箱状の部材であり、底面に傾斜部221aを有している。
カードずらしアーム222A,222Bは、ゲーム用カードC11〜C14をずらして保持するための部材であり、ホルダ本体221の上部開口に設けられ、駆動機構(図示せず)により矢印θ2方向に回転する。
読取センサ224は、ゲーム用カードC11〜C14の情報記録部C11a〜C14aに記録された情報を、カード表面に対して垂直な方向(矢印X21方向)から読み取るための検出装置である。
ゲーム用カード挿入口から挿入されたゲーム用カードC11〜C14は、搬送装置(図示せず)によって、ホルダ本体221の上部開口から鉛直方向下側(矢印Z2方向)に、ホルダ本体221へと挿入され、傾斜部221aによって、垂直方向(カード長手方向)に所定の幅D23ずらされる。これにより、情報記録部C11a〜C14aが、カード表面に対して垂直な方向に露出する。次に、ゲーム用カードC11〜C14は、図4(b)に示すように、カード押さえバネ等(図2参照)により、カード表面が水平方向左側(矢印X22方向)に押さえられる。また、カードずらしアーム222A,222Bが矢印θ2方向に回転することにより、ホルダ本体221内に、垂直方向に所定の幅D22ずらされた状態で保持される。そして、露出した情報記録部C11a〜C14aに記録された情報が、読取センサ224によって、カード表面に対して垂直な方向から読み取りされる。
実施例3のゲーム用カード読取システム310は、ゲーム用カードのカード表面及び裏面に情報記録部を設け、カード表面及びカード裏面に対して垂直な方向から情報を読み取ることができるものである。
図5は、ゲーム用カード読取システム310を示す図であり、図5(a)は、正面図、図5(b)は、断面図(図5(a)のA3−A3部矢視断面図)であり、図5(c)は、背面図である。
ゲーム用カード読取システム310は、ゲーム用カードC311〜C314と、ゲーム用カード読取装置320とから構成される。
背面開口部321bは、ゲーム用カードC311〜C314の情報記録部C311d〜C314dが露出するように、ホルダ本体321の傾斜部321aに設けられた矩形の開口孔である。
図5(b)に示すように、ゲーム用カードC311〜C314は、ホルダ本体321、カードずらしアーム322A,322B等によって、垂直方向(カード長手方向)に所定の幅D33ずらされた状態で保持される。これにより、情報記録部C311a〜C314aが、カード表面に対して垂直な方向に露出し、また、情報記録部C311d〜C314dが、背面開口部321bから、カード裏面に対して垂直な方向に露出する。そして、情報記録部C311a〜C314aに記録された情報は、読取センサ324Aによって、カード表面に対して垂直な方向(矢印X31方向)から読み取りがされる。また、情報記録部C311d〜C314dに記録された情報は、読取センサ324Bによって、カード裏面に対して垂直な方向(矢印X32方向)から読み取りがされる。
なお、ゲーム用カード読取システム310は、ゲーム用カードC311〜C314のカード裏面のみに情報を記録し、読取センサ324Bによって、情報の読み取りを行ってもよい。この場合、読取センサ324Aを設ける必要がないので、実施例2のゲーム用カード読取システム210に比較して(図4参照)、ホルダ本体321の上部開口部付近のスペースを有効に利用することができる。
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)実施例1において、ゲーム用カード読取システムの情報記録部に記録されるのは、バーコードであり、読取装置(リーダ部)は、バーコードリーダである例を示したが、これに限定されない。ゲーム用カードの情報記録部と、これを読み取り可能な読取装置の組み合わせであればよい。例えば、特定の図形等からなるコードを印刷した情報記録部を設け、イメージセンサ等で撮像し画像処理することにより、情報の記録及び読み取りを行ってもよい。これにより、カードの意匠性を向上することができる。
10,210,310 ゲーム用カード読取システム
20,220,320 ゲーム用カード読取装置
21,221,321 ホルダ本体
22A,22B,222A,222B,322A,322B カードずらしアーム
23 カード押さえバネ
24,224,324A,324B 読取センサ
C10 カードデッキ
C11〜C14,C311〜C314 ゲーム用カード
C11a〜C14a,C311a〜C314a,C311d〜C314d 情報記録部
S スリーブ
Claims (5)
- 情報が記録された情報記録部を有する複数のゲーム用カードと、前記複数のゲーム用カードの積層体が挿入され前記情報を読み取るゲーム用カード読取装置とを備えたゲーム用カード読取システムおいて、
前記ゲーム用カードは、前記情報記録部がカード表面及び/又は裏面の縁部に設けられ、
前記ゲーム用カード読取装置は、
挿入された前記複数のゲーム用カードの前記各情報記録部が前記カード表面及び/又は裏面に対して垂直な方向に露出するように、前記各ゲーム用カードを互いに所定の幅ずらした状態で保持するカードホルダ部と、
露出した前記情報記録部に記録された前記情報を、前記カード表面及び/又は裏面に対して垂直な方向から読み取るリーダ部とを備えること、
を特徴とするゲーム用カード読取システム。 - 請求項1に記載のゲーム用カード読取システムにおいて、
前記ゲーム用カード読取装置は、挿入された前記複数のゲーム用カードを、互いに前記所定の幅ずらすカードずらし部を備えること、
を特徴とするゲーム用カード読取システム。 - 情報が記録された情報記録部がカード表面及び/又は裏面の縁部に設けられゲーム用カードが、複数重ね合わされ積層体の状態で挿入されるゲーム用カード読取装置において、
挿入された前記複数のゲーム用カードの前記各情報記録部が前記カード表面及び/又は裏面に対して垂直な方向に露出するように、前記各ゲーム用カードを互いに所定の幅ずらした状態で保持するカードホルダ部と、
露出した前記情報記録部に記録された前記情報を、前記カード表面及び/又は裏面に対して垂直な方向から読み取るリーダ部とを備えること、
を特徴とするゲーム用カード読取装置。 - 請求項3に記載のゲーム用カード読取装置において、
挿入された前記複数のゲーム用カードを、互いに前記所定の幅ずらすカードずらし部を備えること、
を特徴とするゲーム用カード読取装置。 - 複数重ね合わされ積層体の状態で、ゲーム用カード読取装置に挿入され、前記ゲーム用カード読取装置によって、前記各情報記録部がカード表面及び/又は裏面に対して垂直な方向に露出するように、互いに所定の幅ずらした状態で保持され、前記ゲーム用カード読取装置に設けられたリーダ部によって、露出した前記情報記録部に記録された前記情報を、前記カード表面及び/又は裏面に対して垂直な方向から読み取りされるゲーム用カードにおいて、
前記情報記録部は、カード表面及び/又は裏面の縁部に設けられていること、
を特徴とするゲーム用カード。
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