JP2007143438A - 屋上緑化保水パレット及び緑化構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋上緑化の施工が容易で、しかも屋上緑化が簡便にできる屋上緑化保水パレットを提供することを目的とするものである。
【解決手段】植物支持層25が設けられる床板部21と、設置面12に接して立ち上がる立上がり縁取壁23と、立上がり縁取壁23より折り返されて床板部21の周縁を囲んで容器を形成する外周側壁22とからなり、床板部21の裏面が立上がり縁取壁23の設置面より上方に位置し、外周側壁22に水量調整孔22aが設けられた屋上緑化保水パレット20である。
【選択図】図1

Description

本発明は、屋上緑化の施工が容易な屋上緑化保水パレット及び屋上緑化保水パレットを利用した緑化構造体に関するものである。
従来、図9に示す地面などを一時的に天然芝化する合成樹脂基板層2の上面を天然芝層3を接着剤4で長尺の人工芝1があり、ロール状の人工芝1を地面にピンなどで固定している。また、図10は、ユニット化した人工芝であり、基盤層2aに栽培床層5が設けられ、栽培床層5の上面に天然芝層3を設けたものであり、基盤層2aの側面にファスナー6が設けられ、地面やコンクリート上に基盤層2a同士をファスナー6で接合して敷設する。(例えば、特許文献1参照)
一方、近年では、屋上の緑化が都市環境の改善に効果的であることから屋上緑化が推進されており、このような観点に立って屋上、ベランダ、デッキ等を緑化させる屋上緑化工法が案出されている。屋上緑化には、芝生等を長期間緑化状態が保持されねばならないし、屋上のコンクリートのひび割れなどから漏水が発生したり、芝生の根がひび割れに入り込んだりするといった問題があり、図11に示すような緑化構造体が提案されている。この緑化構造体は、鋼板7(或いはコンクリート)上に防水シート8を敷き、客土保持材9を敷設して通水性部材10を敷き詰め、その上に吹き付けられた緑化客土11を設け、芝生3を育成したものがある。(例えば、特許文献2参照)
特開平7−79643号公報(明細書全文、図面全図) 特開2000−139199号公報(明細書全文、図面全図)
上記特許文献1の人工芝は、芝生を長期間を育成するには保水性が悪く、屋上緑化工法には適さない。特許文献2の緑化構造体は、芝生を長期間育成するには好ましいが、屋上の鋼板或いはコンクリートに防水シートを敷き詰めて、防水シート上に客土保持材を敷設し、さらに緑化周縁部分を周壁板で囲む工法である。周壁板は風雨などで客土保持材等が飛散するのを防止するためのものであり、平坦な屋上では、コンクリートブロックなどを使用して緑化部分の周囲を囲んでいる。
また、防水シートを敷設して直に客土保持材を敷き詰めて屋上緑化する場合は、屋上の防水性を十分に考慮する必要性があり、屋上のコンクリートに微細なひび割れがあれば、そのひび割れから漏水が発生したり、芝生などの根が侵入するおそれがあり、長期間に渡って屋上緑化を保持するには、屋上緑化施工前に十分な防水処理を施す必要がある。屋上に防水シートやウレタン塗膜防水処理を施す必要がある場合は、屋上緑化の施工費用が嵩んで屋上緑化を断念せざるを得ないことがある。
さらに、屋上緑化には、緑化育成部が保水性に優れていることが望ましいし、建築物には荷重制限があり、各部材は軽量であることが望ましい。また、施工工数を削減して施工容易であり、屋上緑化の施工費用の積算が容易であるとともに維持管理が容易であることが重要である。
本発明は、上述のような課題に鑑みなされたものであり、屋上緑化の施工が容易で、しかも屋上緑化が簡便にできる屋上緑化保水パレット及び緑化構造体を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決したものであって、請求項1の発明は、植物支持層が設けられる床板部と、設置面に接して立ち上がる立上がり縁取壁と、該立上がり縁取壁より折り返されて前記床板部の周縁を囲んで容器を形成する外周側壁とからなり、前記床板部の裏面が前記立上がり縁取壁の設置面より上方に位置し、前記外周側壁に水量調整孔が設けられていることを特徴とする屋上緑化保水パレットである。
また、請求項2の発明は、前記外周側壁に囲まれた前記床板部に貯留水層と該貯留水層上にスノコ状受材と該スノコ状受材の上に植物支持層とが設けられることを特徴とする請求項1に記載の屋上緑化保水パレットである。
また、請求項3の発明は、前記植物支持層が多孔質材による保水層と該保水層上の人工土壌層とからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の屋上緑化保水パレットである。
また、請求項4の発明は、前記スノコ状受材が保水層を兼ねることを特徴とする請求項2又は3に記載の屋上緑化保水パレットである。
また、請求項5の発明は、前記床板部に清掃用穴が設けられていることを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の屋上緑化保水パレットである。
また、請求項6の発明は、床板部と、設置面に接して立ち上がる立上がり縁取壁と、該立上がり縁取壁より折り返されて前記床板部の周縁を囲んで容器を形成する外周側壁とからなる屋上緑化保水パレットを所定枠内に多数配置し、各屋上緑化保水パレット内に貯留水層とスノコ状保水層とを設け、前記枠内に囲まれた該スノコ状保水層上に多孔質材からなる保水層と人工土壌層を積層して設けたことを特徴とする緑化構造体である。
また、請求項7の発明は、前記屋上緑化保水パレットの立上がり縁取壁と外周側壁との接続部分に越流部を設けたことを特徴とする請求項6に記載の緑化構造体である。
請求項1の発明では、植物支持層が設けられる床板部と、設置面に接して立ち上がる立上がり縁取壁と、該立上がり縁取壁より折り返されて前記床板部の周縁を囲んで容器を形成する外周側壁とからなり、前記床板部の裏面が前記立上がり縁取壁の設置面より上方に位置し、前記外周側壁に水量調整孔が設けられていることを特徴とする屋上緑化保水パレットであるので、屋上などの床面に屋上緑化保水パレットを並べて植栽を育成し、屋上を緑化することが可能であり、植栽は屋上が受ける太陽熱を吸収し、建物内部の温度上昇を防止し、夏場の冷房効率を上げる効果を有し、また、冬場は植栽の保温効果により、建物内部の熱放射を防ぐ効果を有し、省エネ効果が期待でき、環境保全に効果的である。また、屋上のコンクリート面のクールダウンが可能であり、ヒートアイランド現象を緩和に貢献できる。
また、屋上緑化保水パレットに植物支持層を設けて、屋上緑化が施工され、通常の場合、屋上に載置するのみで、通常の漏水処理が施された建物であれば、屋上床面の防水処理を施す必要がなく、また屋上緑化保水パレットの回りをブロックなどで囲ったりする必要もなく、施工が極めて簡単である利点がある。
また、この屋上緑化保水パレットは、屋上の床面と立上がり縁取壁の下端部が接触するのみで、床板部の裏面側は屋上の床面に殆ど接触しないので、屋上の床面の僅かな歪みや突起などに接触して床板部などが歪んだり、ストレスが加わってひび割れが生じるといったおそれがない利点がある。また、立上がり縁取壁に開口部を設けることによって、床板部裏面の床面との空間は通気の役割をも果たす。
また、この屋上緑化保水パレットは、床板部の周縁を囲む外周側壁によって容器を形成しており、この容器に水が貯留され、渇水時には植物支持層の植物に必要な水分を供給でき、高価な給水設備を設置する必要がない利点がある。また、植物などから生じたごみなどが容器の底に溜まり、屋上床面に流れ出すのを防止し、屋上床面を汚すおそれが少ないし、植物支持層を取り除けば清掃も容易である利点がある。また、降雨量が多い場合は、外周側壁に設けた水量調整孔から雨水が屋上床面に流れ出し、適量を屋上緑化保水パレット内に貯留することができ、渇水時には水分供給に効果的である。
また、請求項2の発明では、前記外周側壁に囲まれた前記床板部に貯留水層と該貯留水層上にスノコ状受材と該スノコ状受材の上に植物支持層とが設けられることを特徴とする請求項1に記載の屋上緑化保水パレットであるので、植物支持層が貯留水層上に形成されて良好な植物の育成が可能であり、植物支持層に植栽されている植物の根がスノコ状受材に絡まって、強風などで植物が吹く飛ばされるといった問題を解消できるし、渇水時にスノコ状受材から植物支持層に植栽されている植物の根が垂れ下がり、貯水層の水を吸い上げることができる構造であり、植物の植栽に好適な環境を構築できる。
また、請求項3の発明では、前記スノコ状受材が保水層を兼ねることを特徴とする請求項2に記載の屋上緑化保水パレットであるので、渇水時にスノコ状受材から水分を吸収できる構造であり、植物の植栽に好適な環境を構築できる。
また、請求項4の発明では、前記床板部に清掃用穴が設けられていることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の屋上緑化保水パレットであるので、植物の根などの腐った部分などがパレット内に堆積した場合に清掃用穴から洗い流すことができる利点がある。
また、請求項5の発明では、請求項1に記載の屋上緑化保水パレットを所定枠内に多数配置し、各屋上緑化保水パレット内に貯留水層とスノコ状保水層とを設け、前記枠内に囲まれた該スノコ状保水層上に多孔質材からなる保水層と人工土壌層を積層して設けたことを特徴とする屋上緑化保水パレットあるので、各屋上緑化保水パレットには貯留水層が形成され、かつスノコ状保水層に植物の根が絡み付き、比較的大きな植物などの植栽に好適である。
また、請求項6の発明は、床板部と、設置面に接して立ち上がる立上がり縁取壁と、該立上がり縁取壁より折り返されて前記床板部の周縁を囲んで容器を形成する外周側壁とからなる屋上緑化保水パレットを所定枠内に多数配置し、各屋上緑化保水パレット内に貯留水層とスノコ状保水層とを設け、前記枠内に囲まれた該スノコ状保水層上に多孔質材からなる保水層と人工土壌層を積層して設けたことを特徴とする緑化構造体であるので、屋上緑化保水パレットを複数個並置して貯留水部と保水層とを形成して背丈の高い植物であっても植栽が可能な人工土壌を屋上などの床面に容易に作製することができる利点がある。
また、請求項7の発明は、前記屋上緑化保水パレットの立上がり縁取壁と外周側壁との接続部分に越流部を設けたことを特徴とする請求項6に記載の緑化構造体であるので、必要な水位の貯留水層を形成することができる。
以下、本発明に係る屋上緑化保水パレットと緑化構造体について、図面を参照して説明する。先ず、図1(a)は、本発明の一実施形態を示す屋上緑化保水パレットの上面図であり、同図(b)はその断面図であり、図2はその拡大図であり、図3は本実施形態の使用例を説明する植物支持層を含めた分解斜視図である。また、図4は本発明の他の実施形態である緑化構造体を示す上面図であり、図5はその断面図であり、図6はその拡大断面図であり、図7(a)は緑化構造体に使用する屋上緑化保水パレットの上面図、図7(b)はその断面図、図7(c)はその側面図であり、図8はその要部側面図である。
図1〜図3に基づいて本実施形態の屋上緑化保水パレットを説明する。屋上緑化保水パレット20は、長方形又は四角形などの方形状の床板部21と、床板部21の周縁に立ち上がり、床板部21を四方から囲んで容器を形成する外周側壁22と、屋上の床面などの設置面12に接して立ち上がって外周側壁22の上部折り返部に連接された立上がり縁取壁23とから構成されている。床板部21の底面にはスノコ状受材24が載置され、スノコ状受材24上に植物支持層25が設けられる。植物支持層25は、一例として多孔質材からなる高機能再生炭層26と、高機能再生炭層26上に軽量土壌層27とが積層されたものであり、軽量土壌層27には植物14が植栽することができる。なお、屋上緑化保水パレット20の材質は、例えば、再生ポリエチレン樹脂が使用されるが、この材質に限定するものではない。
外周側壁22には水量調整孔22aが設けられ、水量調整孔22aにより水位が調整されて、外周側壁22で囲まれた容器内に貯留水層28が形成されている。貯留水層28は植物に水分の供給が可能なように設けられ、常時必要な水量が貯留できるようにしている。なお、水量調整孔22aは四方の外周側壁22に設けてもよいし、互いに対面する外周側壁22に複数個設けても良い。
また、床板部21には清掃用孔22bが形成され、清掃用孔22bは通常な盲蓋29が封着されているが、この清掃用孔22bは必ずしも設ける必要はない。また、床板部21の裏面には、設置面12に載置されて床板部21を支持するスノコ13が配置される。このスノコ13は通気性が確保される形状が望ましい。また、床板部21の裏面は直接設置面12に接しないようにして通気性を良好なものとしており、図示は省略したが、パレット20に熱が蓄積されるのを改善すべく、立上がり縁取壁23に開口部を設けて通気性を良好なものとしてもよい。なお、スノコ13は、植物支持層25の重量が軽量の場合は設ける必要はない。
本実施形態の屋上緑化保水パレット20は、従来のように屋上の床面に防水シートを敷き詰めて人工土壌を形成することなく、漏水処理が施された屋上の床面であれば、屋上緑化保水パレット20を載置するのみで屋上などの緑化が可能である。軽量土壌層27に植栽した植物14は、根がスノコ状受材24まで伸びて絡み付き安定し、植物14が強風などで飛散することがないようになされている。屋上緑化保水パレット20の底部は、貯留水層13となっており、常時必要量の水が確保され、渇水時にも十分に水分を供給することができる。また、スノコ状受材24は吸水性を有するものであれば、貯留水層13から毛細管現象によって水分を吸収し、植物14の育成に最適な環境を保つことができる。このような貯留水層13が設けられているので、給水設備を設けることなく、自然降雨や通常に散水により貯留水層13に蓄えられた水を植物14が吸収できるようにし、長時間の渇水にも対応できる。
上記実施形態では、屋上などの設置面12に一個載置した図であるが、この屋上緑化保水パレット20を多数並べて、屋上を緑化することが可能である。その場合、一個の屋上緑化保水パレット20の緑化面積が従来のものと比較して大型であり、一個当たりの屋上緑化保水パレット20自体は、他の緑化構造体と比較して重量があり、簡単に移動したりすることがないので、複数並べた屋上緑化保水パレット20の周囲をブロックなどで抑える必要はなく、屋上緑化保水パレット20を利用すれば手軽に屋上緑化ができる。
また、本実施形態の屋上緑化保水パレット20は、植物14による蒸散作用により太陽熱を吸収するのみならず、貯留水層13が形成されているので、一層太陽熱が吸収され、建物内部の温度上昇を防止し、夏場の冷房効率を上げ、冬場は植栽の保温効果により、建物内部の熱放射を防ぐことができる。また、屋上のコンクリート面のクールダウンが可能であり、ヒートアイランド現象を緩和するといった一役を担うことができる。また、立上がり縁取壁23に開口部を設けることによって、床板部21の裏面と床面との空間が通気の役割を果たし、冷却効果がある。
また、屋上緑化保水パレット20は容器状であり、植物14などから生じたごみなどは、容器の底(底板部21の底面)に溜まり、屋上床面(設置面12)に流れ出すのを防止しすることができる。スノコ状受材24を持ち上げて植物支持層25を取り除けば清掃も容易である。また、降雨量が多い場合は、外周側壁に設けた水量調整孔22aから雨水が屋上床面に流れ出し、屋上緑化保水パレット20内に適量を貯留することができる。
また、本実施形態の屋上緑化保水パレット20は、植物支持層25を設けて、屋上緑化が施工され、通常の場合、通常の漏水処理が施された建物であれば、屋上床面の防水処理を施す必要がなく、屋上に載置するのみで屋上緑化が可能である。また、屋上緑化保水パレット20の回りをブロックなどで囲ったりする必要もなく、施工が極めて簡単であり、屋上緑化保水パレット20と植物支持層25等をユニットとして供給でき、積算が容易である。
また、この屋上緑化保水パレット20は、屋上の床面と立上がり縁取壁の下端部が接触するのみで、床板部の裏面側は屋上の床面に殆ど接触しないので、屋上の床面の僅かな歪みや突起などに接触して床板部などが歪んだり、ストレスが加わってひび割れが生じることがない。また、スノコ13が適度な弾力性を有するものであれば、屋上の床面の僅かな歪みや突起を吸収し、屋上緑化保水パレット20の保全に効果を有する。
次に、本発明の他の実施形態である緑化構造体について図4〜図7を参照して説明する。この実施形態では、植物14が比較的背丈の高いものであっても植栽することが可能な緑化構造体について説明する。この緑化構造体は、上記実施形態の屋上緑化保水パレット20が用いられ、例えば、図4に示すように、設置面12に遮水シート31が施されて、遮水シート31に、例えば三個の屋上緑化保水パレット20が並置され、その周囲に遮水シート31で覆われた囲い壁30が設けられている。遮水シート31は屋上の床面全体に敷設するのではなく、囲い壁30内に設けられる。屋上緑化保水パレット20内には保水マット(防根シート巻きマット)32が載置されている。囲い壁30が設けられた枠内に図5に示したように、シラスバルーン等の多孔質材による隙間充填材による保水層26′が形成され、その保水層26′上に人工土壌層27が積層されている。33は排水ドレンである。
屋上緑化保水パレット20は、保水マット32が設けられるが、保水マット32の下部は貯留水層28が形成されて、水が貯留されており、水が毛細管現象によって、保水マット32に含浸して水分を含み、保水マット32は屋上緑化保水パレット20の周囲の突出部(外周側壁22と立上がり縁取壁23)に掛け渡して設置されている。20aは越流部であり、必要以上の雨水が貯留されることがないように越流部20aが設けられ、余分な水は越流部20aから外に流れ出て、排水トラップ34から排水される。なお、33は保水層26′の隙間充填材が排水越流部20aに詰まることがないように設けられる保護カバーである。このような構成にすることによって、屋上緑化保水パレット20内には必要な水が常に貯留されて植物14の植栽に極めて有効である。また、この貯留水が太陽熱を吸収して屋上床面の温度を下げる効果も有する。
本発明の活用例としては、屋上等のコンクリート面のような部分を手軽に緑化することができる屋上緑化保水パレット及び緑化構造体であり、このような屋上緑化保水パレットを利用して緑化を行うことにより、建築物の省エネ効果が得られ、ヒートアイランドといった環境問題を緩和することができる。
(a)は、本発明の一実施形態を示す屋上緑化保水パレットの上面図であり、(b)はその断面図である。 本実施形態の要部拡大図である。 本実施形態の使用例を説明する植物支持層を含めた分解斜視図である。 本発明の他の実施形態である緑化構造体を示す上面図である。 他の実施形態の断面図である。 他の実施形態の拡大断面図である。 (a)は他の実施形態の上面図、(b)はその断面図、(c)はその側面図である。 図8はその要部側面図である。 従来の人工芝を示す斜視図である。 従来のユニット化した人工芝を示す斜視図である。 従来の緑化構造体を示す断面図である。
符号の説明
20 屋上緑化保水パレット
21 床板部
22 外周側壁
22a 水量調整孔
22b 清掃用孔
23 立上がり縁取壁
24 スノコ状受材
25 植物支持層
26 高機能再生炭層(保水層)
26′ 保水層
27 軽量土壌層(人工土壌層)
28 貯留水層
29 盲蓋
30 囲い壁
31 遮水シート
32 保水マット
33 排水ドレン

Claims (7)

  1. 植物支持層が設けられる床板部と、設置面に接して立ち上がる立上がり縁取壁と、該立上がり縁取壁より折り返されて前記床板部の周縁を囲んで容器を形成する外周側壁とからなり、前記床板部の裏面が前記立上がり縁取壁の設置面より上方に位置し、前記外周側壁に水量調整孔が設けられていることを特徴とする屋上緑化保水パレット。
  2. 前記外周側壁に囲まれた前記床板部に貯留水層と該貯留水層上にスノコ状受材と該スノコ状受材の上に植物支持層とが設けられることを特徴とする請求項1に記載の屋上緑化保水パレット。
  3. 前記植物支持層が多孔質材による保水層と該保水層上の人工土壌層とからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の屋上緑化保水パレット。
  4. 前記スノコ状受材が保水層を兼ねることを特徴とする請求項2又は3に記載の屋上緑化保水パレット。
  5. 前記床板部に清掃用穴が設けられていることを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の屋上緑化保水パレット。
  6. 床板部と、設置面に接して立ち上がる立上がり縁取壁と、該立上がり縁取壁より折り返されて前記床板部の周縁を囲んで容器を形成する外周側壁とからなる屋上緑化保水パレットを所定枠内に多数配置し、各屋上緑化保水パレット内に貯留水層とスノコ状保水層とを設け、前記枠内に囲まれた該スノコ状保水層上に多孔質材からなる保水層と人工土壌層を積層して設けたことを特徴とする緑化構造体。
  7. 前記屋上緑化保水パレットの立上がり縁取壁と外周側壁との接続部分に越流部を設けたことを特徴とする請求項6に記載の緑化構造体。
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