JP2007143262A - インバータならびにそれを用いた発光装置および液晶テレビ - Google Patents

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Abstract

【課題】Hブリッジ回路を用いたインバータにおいて、貫通電流を防止する。
【解決手段】タイミング制御部42は、各トランジスタのオンオフを指示する制御信号SH、SLを出力する。第1コンパレータ44は、1次側コイルの一端に現れる第1スイッチング電圧Vsw1を、第1しきい値電圧Vth1と比較する。プリドライバ48は、制御信号SH、SLと、第1コンパレータ44から出力される第1比較信号Vcmp1と、にもとづき、各トランジスタのオンオフを制御する。プリドライバ48は、タイミング制御部42から出力される制御信号SH1と、第1比較信号Vcmp1と、を論理合成し、第1ハイサイドトランジスタMH1のオンが指示され、かつ第1比較信号Vcmp1が所定レベルのときに、第1ハイサイドトランジスタMH1をオンする。
【選択図】図3

Description

本発明は、蛍光ランプなどに駆動電圧を供給するインバータに関し、特にインバータの駆動方式に関する。
近年、ブラウン管テレビに代えて、薄型、大型化が可能な液晶テレビの普及が進んでいる。液晶テレビは、映像が表示される液晶パネルの背面に、冷陰極蛍光ランプ(Cold Cathode Fluorescent Lamp、以下CCFLという)や、外部電極蛍光ランプ(External Electrode Fluorescent Lamp、以下、EEFLという)を複数本配置し、バックライトとして発光させている。
CCFLやEEFLの駆動には、たとえば12V程度の直流電圧を昇圧して交流電圧として出力するインバータ(DC/ACコンバータ)が用いられる。インバータは、蛍光管に流れる電流を電圧に変換して制御回路に帰還し、この帰還された電圧にもとづいてスイッチング素子のオンオフを制御している。たとえば、特許文献1には、こうしたインバータによる蛍光管の駆動技術が開示される。
特開2003−323994号公報
インバータによって昇圧された交流電圧を生成するためには、トランスの1次側コイルに間欠的にスイッチング電圧を与え、エネルギを蓄える必要がある。トランスの1次側コイルにスイッチング電圧を与えるために、4つのスイッチングトランジスタを、Hブリッジ回路あるいはフルブリッジ回路と呼ばれる構成に配置し、1次側コイルの両端にスイッチング電圧を与える手法がとられる場合がある。
ここで、トランジスタのオン、オフを切り換えるためには、MOSFETのゲート電位やバイポーラトランジスタのベース電流を変化させる必要がある。MOSFETの場合、ゲート電位を遷移させるためには、ゲート容量を充放電する必要があるため、トランジスタのサイズが大きくなると、ゲート電位の遷移に要する時間は長くなる。その結果、あるトランジスタに対してオフを指示してから、実際にゲート電位が遷移してオフするまでに、ある程度の遅延時間が発生する場合がある。トランジスタのオン、オフのタイミングに遅延が生じると、Hブリッジ回路を構成するスイッチングトランジスタのうち、直列に接続された1対のトランジスタが同時にオンし、貫通電流が流れるおそれがある。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、Hブリッジ回路を用いたインバータにおいて、貫通電流を防止可能なインバータの提供にある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のインバータは、トランスと、一端が入力電圧の印加される入力端子に接続され、他端がトランスの1次側コイルの第1端子に接続された第1ハイサイドトランジスタと、一端が電位の固定された電位固定端子に接続され、他端が1次側コイルの第1端子に接続された第1ローサイドトランジスタと、一端が入力端子に接続され、他端が1次側コイルの第2端子に接続された第2ハイサイドトランジスタと、一端が電位固定端子に接続され、他端が1次側コイルの第2端子に接続された第2ローサイドトランジスタと、トランスの2次側コイルの電流をモニタし、当該2次側コイルの電流が所定の電流値に近づくよう帰還によりパルス幅が調節されるパルス幅変調信号を生成するパルス幅変調器と、パルス幅変調器により生成されたパルス幅変調信号にもとづき、第1、第2ハイサイドトランジスタおよび第1、第2ローサイドトランジスタのオンオフを制御する論理制御部と、を備える。論理制御部は、第1、第2ハイサイドトランジスタおよび第1、第2ローサイドトランジスタそれぞれのオンオフを指示する制御信号を生成するタイミング制御部と、1次側コイルの第1端子に現れる第1スイッチング電圧を、所定の第1しきい値電圧と比較し、第1スイッチング電圧が第1しきい値電圧より高いとき所定レベルとなる第1比較信号を出力する第1コンパレータと、タイミング制御部により生成される制御信号と、第1コンパレータから出力される第1比較信号と、にもとづき、第1、第2ハイサイドトランジスタおよび第1、第2ローサイドトランジスタのオンオフを制御するプリドライバと、を含む。プリドライバは、タイミング制御部により生成される制御信号と、第1コンパレータから出力される第1比較信号と、を論理合成し、第1ハイサイドトランジスタのオンが指示され、かつ第1比較信号が所定レベルのときに、第1ハイサイドトランジスタをオンする。
第1ローサイドトランジスタがオフすると、第1スイッチング電圧は、接地電位付近から入力電圧付近まで跳ね上がる。したがって、第1スイッチング電圧をモニタし、所定の第1しきい値電圧より高くなった後に、第1ハイサイドトランジスタに対してオンを指示することにより、第1ハイサイドトランジスタと第1ローサイドトランジスタが同時にオンするのを防止し、貫通電流の発生を防ぐことができる。
タイミング制御部は、第1ローサイドトランジスタに対してオフを指示する制御信号を出力してから、所定の第1オフ時間の経過後に、第1ハイサイドトランジスタに対してオンを指示する制御信号を出力してもよい。
論理制御部は、1次側コイルの第2端子に現れる第2スイッチング電圧を、所定の第2しきい値電圧と比較し、第2スイッチング電圧が第2しきい値電圧より高いとき所定レベルとなる第2比較信号を出力する第2コンパレータをさらに含んでもよい。タイミング制御部は、第2ローサイドトランジスタに対してオフを指示する制御信号を出力してから、所定の第2オフ時間の経過後に、第2ハイサイドトランジスタに対してオンを指示する制御信号を出力し、プリドライバは、第2ハイサイドトランジスタのオンが指示され、かつ第2比較信号が所定レベルのときに、第2ハイサイドトランジスタをオンしてもよい。
第2ローサイドトランジスタがオフすると、第2スイッチング電圧は、接地電位付近から入力電圧付近まで跳ね上がる。したがって、第2スイッチング電圧をモニタし、所定の第2しきい値電圧より高くなった後に、第2ハイサイドトランジスタに対してオンを指示することにより、第2ハイサイドトランジスタと第2ローサイドトランジスタが同時にオンするのを防止し、貫通電流の発生を防ぐことができる。
タイミング制御部は、第2ローサイドトランジスタに対してオフを指示する制御信号を出力してから、所定の第2オフ時間の経過後に、第2ハイサイドトランジスタに対してオンを指示する制御信号を出力してもよい。
パルス幅変調器は、トランスの2次側コイルの電流に応じた検出電圧と、所定の基準電圧との誤差に応じた誤差電圧を出力する誤差増幅器と、三角波信号を生成する三角波信号生成部と、三角波信号と、誤差電圧を比較し、パルス幅変調信号を出力するパルス幅変調コンパレータと、を含んでもよい。タイミング制御部は、三角波信号がボトムエッジから誤差電圧に達するまでの期間、第1ハイサイドトランジスタおよび第2ローサイドトランジスタに対して、次に、第2オフ時間が経過するまでの期間、第1ハイサイドトランジスタに対して、次に、三角波信号がピークエッジに達するまでの期間、第1、第2ハイサイドトランジスタに対して、次に、三角波信号がボトムエッジに達するまでの期間、第2ハイサイドトランジスタに対して、次に、三角波信号が再度誤差電圧に達するまでの期間、第1ローサイドトランジスタおよび第2ハイサイドトランジスタに対して、次に、第1オフ時間が経過するまでの期間、第2ハイサイドトランジスタに対して、次に、三角波信号が再度ピークエッジに達するまでの期間、第1、第2ハイサイドトランジスタに対して、次に、三角波信号が再度ボトムエッジに達するまでの期間、第1ハイサイドトランジスタに対して繰り返し、オンを指示する制御信号を出力してもよい。
三角波信号のボトムエッジからピークエッジまでの遷移時間を、ピークエッジからボトムエッジまでの遷移時間の2倍から100倍の範囲、より好ましくは、5倍から15倍の範囲に設定してもよい。この場合、1次側コイルの通電時間および非通電時間に対する、デッドタイムの割合を好適に設定することができる。
論理制御部のタイミング制御部は、ピークエッジとボトムエッジを反転して、制御信号を出力してもよい。また、第1、第2ハイサイドトランジスタ、第1、第2ローサイドトランジスタをMOSFETで構成してもよい。
パルス幅変調器と、論理制御部と、を1つの半導体基板上に一体集積化してもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。これらの回路素子を1つのLSIとして集積化することにより、回路面積を削減することができる。
本発明の別の態様は、発光装置である。この発光装置は、蛍光ランプと、蛍光ランプに駆動電圧を供給する上述のインバータと、を備える。インバータは2つであって、蛍光ランプの両端にそれぞれ設けられ、互いに逆相となる駆動電圧を供給してもよい。また、蛍光ランプは、冷陰極蛍光ランプであってもよく、外部電極蛍光ランプであってもよい。
本発明のさらに別の態様は、液晶テレビである。この液晶テレビは、液晶パネルと、液晶パネルの背面に配置される上述の複数の発光装置と、を備える。
上述のインバータにおいて貫通電流の発生が抑制されるため、発光装置や、液晶テレビの信頼性を向上することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明に係るインバータよれば、Hブリッジ回路において貫通電流が流れるのを防止することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る発光装置200の構成を示す回路図である。図2は、図1の発光装置200が搭載される液晶テレビ300の構成を示すブロック図である。液晶テレビ300は、アンテナ310と接続される。アンテナ310は、放送波を受信して受信部304に受信信号を出力する。受信部304は、受信信号を検波、増幅して、信号処理部306へと出力する。信号処理部306は、変調されたデータを復調して得られる画像データを液晶ドライバ308に出力する。液晶ドライバ308は、画像データを走査線ごとに液晶パネル302へと出力し、映像、画像を表示する。液晶パネル302の背面には、バックライトとして複数の発光装置200が配置されている。本実施の形態に係る発光装置200は、このような液晶パネル302のバックライトとして好適に用いることができる。以下、図1に戻り、発光装置200の構成および動作について詳細に説明する。
本実施の形態に係る発光装置200は、EEFL210、第1インバータ100a、第2インバータ100bを含む。EEFL210は、液晶パネル302の背面に配置される。第1インバータ100a、第2インバータ100bは、DC/ACコンバータであり、直流電源から出力される入力電圧Vinを交流電圧に変換して昇圧し、EEFL210の第1端子212、第2端子214に、それぞれ、第1駆動電圧Vdrv1、第2駆動電圧Vdrv2を供給する。第1駆動電圧Vdrv1、第2駆動電圧Vdrv2は、互いに逆相となる交流電圧である。
図1において、EEFL210は1つ示されているが、複数を並列に配置してもよい。以下、本実施の形態に係る第1インバータ100a、第2インバータ100bの構成について説明する。第1インバータ100a、第2インバータ100bは同様の構成となっているため、以下では、両者を区別せずに、インバータ100と総称して説明を行う。
インバータ100は、Hブリッジ回路10、トランス12、電流電圧変換部14、制御回路20、キャパシタC10を含む。
Hブリッジ回路10は、第1ハイサイドトランジスタMH1、第1ローサイドトランジスタML1、第2ハイサイドトランジスタMH2、第2ローサイドトランジスタML2の4つのパワートランジスタを含む。
第1ハイサイドトランジスタMH1は、一端が、入力電圧の印加される入力端子102に接続され、他端が、トランス12の1次側コイル12aの第1端子に接続される。第1ローサイドトランジスタML1は、一端が、電位の固定された接地端子に接続され、他端が1次側コイル12aの第1端子に接続される。第2ハイサイドトランジスタMH2は、一端が、入力端子102に接続され、他端が、直流阻止用のキャパシタC10を介して1次側コイルの第2端子に接続される。第2ローサイドトランジスタML2は、一端が、接地端子に接続され、他端が、直流阻止用のキャパシタC10を介して1次側コイル12aの第2端子に接続される。
以下、トランス12の1次側コイル12aの第1端子の電圧を、第1スイッチング電圧Vsw1、第2端子の電圧を、第2スイッチング電圧Vsw2という。
電流電圧変換部14は、トランス12の2次側コイル12bと接地間に設けられる。電流電圧変換部14は、2次側コイル12bに流れる電流、すなわちEEFL210に流れる電流を電圧に変換し、検出電圧Vdet’として出力する。電流電圧変換部14は、整流回路16、フィルタ18を含む。
整流回路16は、第1ダイオードD1、第2ダイオードD2、抵抗R1を含む。第1ダイオードD1はアノードが接地され、カソードが2次側コイル12bの一端に接続されている。第2ダイオードD2のアノードは、第1ダイオードD1のカソードと接続される。抵抗R1は、第2ダイオードD2のカソードと接地間に設けられる。2次側コイル12bに流れる交流の電流は、第1ダイオードD1、第2ダイオードD2によって半波整流され、抵抗R1に流れる。抵抗R1には、2次側コイル12bに流れる電流に比例した電圧降下が発生する。整流回路16は、抵抗R1で発生した電圧降下を、検出電圧Vdetとして出力する。
フィルタ18は、抵抗R2、キャパシタC1を含むローパスフィルタである。フィルタ18は、検出電圧Vdetの高周波成分を除去した電圧Vdet’を、制御回路20に帰還する。
制御回路20は、帰還された検出電圧Vdet’、第1スイッチング電圧Vsw1、第2スイッチング電圧Vsw2にもとづき、Hブリッジ回路10の第1ハイサイドトランジスタMH1、第1ローサイドトランジスタML1、第2ハイサイドトランジスタMH2、第2ローサイドトランジスタML2のオンオフを制御する。Hブリッジ回路10の制御の結果、トランス12の1次側コイル12aにスイッチング電圧が供給される。その結果、トランス12でエネルギ変換が行われ、2次側コイル12bに接続されたEEFL210には、第1駆動電圧Vdrv1が供給される。
以下、制御回路20の構成について説明する。図3は、本実施の形態に係る制御回路20の構成を示す回路図である。制御回路20は、パルス幅変調器60、論理制御部40を含み、ひとつの半導体基板上に一体集積化された機能ICである。
パルス幅変調器60は、検出電圧Vdet’、すなわち、トランス12の2次側コイル12bの電流をモニタし、当該2次側コイルの電流が所定の電流値に近づくよう帰還によりパルス幅が調節されるパルス幅変調信号(以下、PWM信号Vpwmという)を生成する。
論理制御部40は、パルス幅変調器60により生成されたPWM信号Vpwmにもとづき、第1ハイサイドトランジスタMH1、第2ハイサイドトランジスタMH2、第1ローサイドトランジスタML1、第2ローサイドトランジスタML2のオンオフを制御する。
パルス幅変調器60は、誤差増幅器22、PWMコンパレータ24、三角波信号生成部30を含む。
誤差増幅器22の非反転入力端子には、電流電圧変換部14から帰還された検出電圧Vdet’が入力され、反転入力端子には、所定の基準電圧Vrefが入力される。基準電圧Vrefは、EEFL210の発光輝度に応じて決定される。誤差増幅器22は、検出電圧Vdet’と、基準電圧Vrefとの誤差に応じた誤差電圧Verrを出力する。
三角波信号生成部30は所定の周波数の三角波状の三角波信号Voscを生成する。図4は、三角波信号生成部30の構成例を示す回路図である。三角波信号生成部30は、コンパレータ32、コンパレータ34、RSフリップフロップ36、第1定電流源38a、第2定電流源38b、キャパシタC2を含む。
この三角波信号生成部30は、一般的な構成であるので、構成および動作については簡単に説明するにとどめる。第1定電流源38aは、一端が接地されたキャパシタC2を充電するための電流源であり、第2定電流源38bは、キャパシタC2を放電するための電流源である。キャパシタC2に現れる電圧が、三角波信号Voscとして出力される。
コンパレータ32は、三角波信号Voscの電位を、出力すべき三角波信号のピーク値を設定する最大電圧Vmaxと比較する。コンパレータ32は、Vosc>Vmaxとなるとハイレベルを出力する。また、コンパレータ34は、三角波信号Voscの電位を、出力すべき三角波信号のボトム値を設定する最小電圧Vminと比較する。コンパレータ34は、Vosc<Vminとなるとハイレベルを出力する。
コンパレータ32、34の出力信号は、それぞれRSフリップフロップ36のセット端子、リセット端子に入力される。RSフリップフロップ36の出力信号Vqは、第1定電流源38aに出力され、反転出力信号*Vqは、第2定電流源38bへと出力される。第1定電流源38aは、出力信号Vqがハイレベルのときオンし、定電流Ic1によりキャパシタC2を充電する。また、第2定電流源38bは、反転出力信号*Vqがハイレベルのときにオンし、定電流Ic2によりキャパシタC2を放電する。
以上のように構成された三角波信号生成部30からは、ピーク電圧がVmax、ボトム電圧がVminに設定された三角波信号Voscが出力される。また、RSフリップフロップ36の出力信号Vqが、周期信号として論理制御部40へと出力される。なお、三角波信号生成部30は、ヒステリシスコンパレータを用いて構成してもよい。
図3に戻る。PWMコンパレータ24は、誤差増幅器22から出力される誤差電圧Verrと、三角波信号生成部30から出力される三角波信号Voscと、を比較し、Verr<Voscのときハイレベル、Verr>VoscのときローレベルとなるPWM信号Vpwmを生成する。このPWM信号Vpwmは、三角波信号Vosc、周期信号Vqとともに、論理制御部40に入力される。
論理制御部40は、PWM信号Vpwm、三角波信号Vosc、周期信号Vqにもとづき、Hブリッジ回路10の第1ハイサイドトランジスタMH1、第1ローサイドトランジスタML1、第2ハイサイドトランジスタMH2、第2ローサイドトランジスタML2のオンオフを制御する。以下、論理制御部40について説明する。
論理制御部40は、タイミング制御部42、第1コンパレータ44、第2コンパレータ46、プリドライバ48を含む。
タイミング制御部42は、第1ハイサイドトランジスタMH1、第2ハイサイドトランジスタMH2、第1ローサイドトランジスタML1、第2ローサイドトランジスタML2に対して、オンオフを指示する制御信号SH1、SH2、SL1、SL2を出力する。
第1コンパレータ44は、トランス12の1次側コイル12aの第1端子に現れる第1スイッチング電圧Vsw1を、所定の第1しきい値電圧Vth1と比較する。第1コンパレータ44は、第1スイッチング電圧Vsw1が第1しきい値電圧Vth1より高いときハイレベルとなる第1比較信号Vcmp1を出力する。
また、第2コンパレータ46は、トランス12の1次側コイル12aの第2端子に現れる第2スイッチング電圧Vsw2を、所定の第2しきい値電圧Vth2と比較する。第2コンパレータ46は、第2スイッチング電圧Vsw2が第2しきい値電圧Vth2より高いときハイレベルとなる第2比較信号Vcmp2を出力する。
プリドライバ48は、タイミング制御部42から出力される制御信号SH1、SH2、SL1、SL2と、第1コンパレータ44から出力される第1比較信号Vcmp1、第2コンパレータ46から出力される第2比較信号Vcmp2と、にもとづき、Hブリッジ回路10の各トランジスタのオンオフを制御する。
プリドライバ48は、ANDゲート70、72を含み、Hブリッジ回路10の各トランジスタのゲートに対して、駆動信号DH1、DH2、DL1、DL2を出力する。ANDゲート70は、制御信号SH1と、第1比較信号Vcmp1の論理積を駆動信号DH1として出力する。また、ANDゲート72は、制御信号SH2と、第2比較信号Vcmp2の論理積を駆動信号DH2として出力する。なお、駆動信号DL1の論理値は、制御信号SL1と同一であり、駆動信号DL2の論理値は、制御信号SL2と同一である。駆動信号DH1、DH2、DL1、DL2は、必要に応じて図示しないバッファにより増幅され、Hブリッジ回路10へと出力される。
次に、タイミング制御部42における制御信号SH1、SH2、SL1、SL2の生成について説明する。タイミング制御部42は、三角波信号生成部30から出力される三角波信号Voscの2周期を1サイクルとしてHブリッジ回路10を制御するための制御信号を生成する。より具体的には、三角波信号Voscの2周期を、第1期間φ1から第8期間φ8の8つに分割し、スイッチング制御を行う。
図5(a)〜(i)は、インバータ100の動作状態を示すタイムチャートである。図5(a)は、誤差電圧Verrおよび三角波信号Voscを、同図(b)は、PWM信号Vpwmを、同図(c)は、周期信号Vqを、同図(d)〜(g)はそれぞれ、制御信号SH1、SH2、SL1、SL2を示す。同図(h)、(i)は、それぞれ第1スイッチング電圧Vsw1、第2スイッチング電圧Vsw2を示す。
同図(d)〜(g)において、制御信号SH1、SH2、SL1、SL2は、ハイレベルがトランジスタのオンに対応し、ローレベルがトランジスタのオフに対応するものとする。同図において、縦軸および横軸は説明を簡潔にするために適宜拡大、縮小されている。
はじめに、第1期間φ1から第6期間φ6の分割について説明する。論理制御部40は、三角波信号Voscがそのボトムエッジから誤差電圧Verrに達するまでの期間を第1期間φ1とする。次に三角波信号Voscがピークエッジに達するまでの期間を第2期間φ2とする。次に三角波信号Voscがボトムエッジに達するまでの期間を第3期間φ3とする。次に三角波信号Voscが再度誤差電圧Verrに達するまでの期間を第4期間φ4とする。次に三角波信号Voscが再度ピークエッジに達するまでの期間を第5期間φ5とする。次に三角波信号Voscが再度ボトムエッジに達するまでの期間を第6期間φ6とする。
以上の各期間の分割は、PWM信号Vpwmおよび周期信号Vqおよび第1オフ時間Toff1、第2オフ時間Toff2にもとづいて、一般的な論理回路を用いて構成することができる。第1オフ時間Toff1、第2オフ時間Toff2は、三角波信号Voscの周期に応じて、50nsから200ns程度で設定してもよい。次に、第1期間φ1から第8期間φ8におけるトランジスタMH1、MH2、ML1、ML2のオンオフ制御について説明する。
第1期間φ1において、第1ハイサイドトランジスタMH1および第2ローサイドトランジスタML2に対してオンを指示する。次いで、第2期間φ2において、第1ハイサイドトランジスタMH1に対してオンを指示する。次いで第3期間φ3において、第1ハイサイドトランジスタMH1、第2ハイサイドトランジスタMH2に対してオンを指示する。次いで、第4期間φ4において、第2ハイサイドトランジスタMH2に対してオンを指示する。次いで第5期間φ5において、第1ローサイドトランジスタML1および第2ハイサイドトランジスタMH2に対してオンを指示する。次いで第6期間φ6において、第2ハイサイドトランジスタMH2に対してオンを指示する。次いで第7期間φ7において、第1ハイサイドトランジスタMH1、第2ハイサイドトランジスタMH2に対しオンを指示する。次いで、第8期間φ8において、第1ハイサイドトランジスタMH1に対してオンを指示する。その後、第1期間φ1へと戻る。図5(d)〜(g)に示す制御信号SH1、SH2、SL1、SL2は、以上の制御に対応して生成される。
トランジスタMH1、MH2、ML1、ML2のオンオフ動作にともない、トランス12の1次側コイル12aの第1、第2端子には、それぞれ第1スイッチング電圧Vsw1、第2スイッチング電圧Vsw2が、図5(h)、(i)に示すように逆相で印加される。なお、図5(a)〜(i)において、理解を容易とするために、Hブリッジ回路10の各トランジスタは、駆動信号に対して遅延無くオンオフする理想状態として示している。
以上のように構成された本実施の形態に係るインバータ100の動作を説明する。図6(a)から(f)は、本実施の形態に係るインバータ100のHブリッジ回路10の電流の流れを示す回路図である。図6(a)は、第1期間φ1の、同図(b)は、第2期間φ2および第3期間φ3の、同図(c)は、第4期間φ4の、同図(d)は、第5期間φ5、同図(e)は、第6期間φ6および第7期間φ7の、同図(f)は、第8期間φ8の、各トランジスタのオンオフ状態およびコイル電流Iswの状態を示している。
図6(a)に示すように、第1期間φ1では、第1ハイサイドトランジスタMH1、第2ローサイドトランジスタML2がオンとなる。その結果、コイル電流Iswは、第1ハイサイドトランジスタMH1、1次側コイル12a、第2ローサイドトランジスタML2の経路に流れる。このときの第1スイッチング電圧Vsw1は、入力電圧Vinにほぼ等しい電圧となる。第1期間φ1に、コイル電流Iswは徐々に大きくなっていく。
続く第2期間φ2では、図6(b)に実線で示すように、第2ローサイドトランジスタML2がオフされ、第1ハイサイドトランジスタMH1のみがオンとなる。その結果、1次側コイル12aに蓄えられたエネルギによって、第2ハイサイドトランジスタMH2のボディダイオードに回生電流が流れる。この間、第1スイッチング電圧Vsw1は、入力電圧にほぼ等しい電圧を維持する。続く第3期間φ3では、同図(b)に破線で示すように、第2ハイサイドトランジスタMH2がオンとされ、電流経路がボディダイオードから第2ハイサイドトランジスタMH2に切り換えられる。
続く第4期間φ4では、図6(c)に示すように、第2ハイサイドトランジスタMH2がオンに切り換えられ、第1ハイサイドトランジスタMH1がオフされる。このとき、第2期間φ2において第1ハイサイドトランジスタMH1から供給されていたコイル電流Iswは、第1ローサイドトランジスタML1のボディダイオードを介して接地から供給されることになる。第3期間φ3の第1スイッチング電圧Vsw1は、接地電位(0V)よりも第1ローサイドトランジスタML1のボディダイオードの順方向電圧Vfだけ低い負の値となる。また、第1期間φ1に1次側コイル12aに蓄えられたエネルギは、第3期間φ3において、すべて2次側コイル12bに転送され、コイル電流Iswは0となる。
続く第5期間φ5では、図6(d)に示すように、第2ハイサイドトランジスタMH2がオンを維持した状態で、第1ローサイドトランジスタML1がオンに切り換えられる。このとき、第1スイッチング電圧Vsw1は、接地電位付近に固定される。また、コイル電流Iswは、第2ハイサイドトランジスタMH2、1次側コイル12a、第1ローサイドトランジスタML1の経路で、1次側コイル12aの第2端子から第1端子に向かって流れる。第5期間φ5に、コイル電流Iswは徐々に大きくなっていく。
続く第6期間φ6では、図6(e)に実線で示すように、第2ハイサイドトランジスタMH2のオンを維持したまま、第1ローサイドトランジスタML1をオフに切り換える。その結果、第5期間φ5において第1ローサイドトランジスタML1に流れていたコイル電流Iswは、第1ハイサイドトランジスタMH1のボディダイオードを流れることになる。このときの第1スイッチング電圧Vsw1は、入力電圧Vinよりもボディダイオードの順方向電圧Vfだけ高い電圧となる。続く第7期間φ7では、同図(e)に破線で示すように、第1ハイサイドトランジスタMH1がオンとされ、電流経路がボディダイオードから第1ハイサイドトランジスタMH1に切り換えられる。
続く第8期間φ8では、図6(f)に示すように、第1ハイサイドトランジスタMH1がオンに切り替えられ、第2ハイサイドトランジスタMH2がオフされる。このとき、第7期間φ7において第2ハイサイドトランジスタMH2から供給されていたコイル電流Iswは、第2ローサイドトランジスタML2のボディダイオードを介して接地から供給されることになる。第8期間φ8の第1スイッチング電圧Vsw1は、入力電圧Vinとほぼ等しくなる。第5期間φ5に1次側コイル12aに蓄えられたエネルギは、第8期間φ8においてすべて2次側コイル12bに転送され、コイル電流Iswは0となる。
図5(a)〜(i)においては、Hブリッジ回路10のトランジスタMH1、MH2、ML1、ML2は、駆動信号DH1、DH2、DL1、DL2に対して、遅延無くオンオフするものとしたが、実際には、ゲート容量などの寄生容量や寄生抵抗などの影響によって、遅延τが発生する。遅延時間τが、第1オフ時間Toff1より大きくなると、第1ローサイドトランジスタML1がオフする前に、第1ハイサイドトランジスタMH1がオンし、2つのトランジスタ経路に貫通電流が流れるおそれがある。以下、図7(a)〜(e)、図8(a)〜(e)を参照し、本実施の形態に係るインバータ100の貫通電流防止機構について説明する。
はじめに、遅延時間τが、第1オフ時間Toff1より短い場合の動作について図7(a)〜(e)を参照して説明する。図7(a)、(b)は、制御信号SH1、SL1を、同図(c)は、第1スイッチング電圧Vsw1を、同図(d)は第1比較信号Vcmp1を、同図(e)は、駆動信号DH1を示す。
時刻t0に、図7(b)に示す制御信号SL1がローレベルとなり、第1ローサイドトランジスタML1に対してオフが指示される。その後、遅延時間τ1経過後の時刻t1に、第1ローサイドトランジスタML1がオフする。第1ローサイドトランジスタML1がオフすると、同図(b)に示すように第1スイッチング電圧Vsw1が電圧値(Vin+Vf)付近まで上昇する。時刻t1に、第1比較信号Vcmp1もハイレベルとなる。
時刻t0から第1オフ時間Toff1が経過した時刻t2に、同図(a)に示す制御信号SH1がハイレベルとなる。駆動信号DH1は、第1比較信号Vcmp1と制御信号SH1の論理積であるため、時刻t1にハイレベルとなる。その結果、時刻t1に、第1ハイサイドトランジスタMH1に対してオンが指示される。図7の場合、制御信号SH1と、駆動信号DH1は同じ信号となる。
次に遅延時間τが、第1オフ時間Toff1よりも長くなった場合の動作について、図8(a)〜(e)を参照して説明する。時刻t0に、図8(b)に示す制御信号SL1がローレベルとなり、第1ローサイドトランジスタML1に対してオフが指示される。その後、遅延時間τ2経過後の時刻t3に、第1ローサイドトランジスタML1がオフする。
第1ローサイドトランジスタML1がオフすると、第1スイッチング電圧Vsw1が上昇するため、第1比較信号Vcmp1もハイレベルとなる。
時刻t0から第1オフ時間Toff1が経過した時刻t2に、同図(a)に示す制御信号SH1がハイレベルとなる。駆動信号DH1は、第1比較信号Vcmp1と制御信号SH1の論理積であるため、時刻t3にハイレベルとなる。その結果、時刻t3に、第1ハイサイドトランジスタMH1に対してオンが指示される。
以上、本実施の形態に係るインバータ100の構成および動作について説明した。本実施の形態に係るインバータ100によれば、第1スイッチング電圧Vsw1をモニタし、第1しきい値電圧Vth1より高くなった後に、すなわち、第1ローサイドトランジスタML1がオフした後に、第1ハイサイドトランジスタMH1に対してオンを指示する。その結果、第1ハイサイドトランジスタMH1と第1ローサイドトランジスタML1が同時にオンするのを防止し、貫通電流の発生を防ぐことができる。
同様に、第2スイッチング電圧Vsw2を、第2コンパレータ46を用いてモニタすることにより、第2ハイサイドトランジスタMH2と第1ローサイドトランジスタML1が同時にオンし、貫通電流が流れるのを防止することができる。
また、本実施の形態に係るインバータ100によれば、Hブリッジ回路10を構成するトランジスタを、トランス12の2次側コイル12bに流れる電流をモニタし、三角波信号Voscと比較することにより駆動する。したがって、三角波信号Voscの形状を調節することにより、各トランジスタのオンオフのタイミングを柔軟に調節することができる。
たとえば、本実施の形態では、第1期間φ1、第5期間φ5の長さは、三角波信号Voscのボトムエッジからピークエッジに遷移するときの傾きに依存する。この傾きは、図4の三角波信号生成部30において、定電流Ic1を調節することにより変化させることができる。
また、本実施の形態では、三角波信号Voscのピークエッジからボトムエッジまでの遷移期間は、第4期間φ4、第8期間φ8に設定される。第4期間φ4、第8期間φ8の長さは、図4の三角波信号生成部30において、定電流Ic2を調節することにより変化させることができる。
ここで、1次側コイル12aに蓄えられるエネルギは、第1期間φ1、第5期間φ5の長さに依存する。また、第1期間φ1、第5期間φ5において蓄えられたエネルギは、第4期間φ4、第8期間φ8において、2次側コイル12bに転送される。したがって、トランス12の特性や、駆動対象となるEEFL210の特性に応じて、三角波信号Voscの形状や周期を調節することにより、高効率に駆動することができる。
なお、三角波信号Voscのボトムエッジからピークエッジまでの遷移時間を、ピークエッジからボトムエッジまでの遷移時間の2倍から100倍の範囲、より好ましくは、5倍から15倍の範囲に設定するのが望ましい。いずれの値に設定するかは、三角波の周波数やトランスの特性などに応じて決めればよい。この範囲で三角波信号Voscを設計することにより、高効率駆動が可能となる。
また、第1期間φ1の後に、第2ハイサイドトランジスタMH2をオフし続けると、コイル電流Iswが第2ハイサイドトランジスタMH2のボディダイオード(寄生ダイオード)に流れるため、順方向電圧Vf分の電圧降下が発生し、電力損失が大きくなる。そこで、本実施の形態では、第2ローサイドトランジスタML2をオフしてから第2オフ時間Toff2が経過した後に、第3期間φ3に遷移して第2ハイサイドトランジスタMH2をオンする。
その結果、図5(h)に示されるように、第1スイッチング電圧Vsw1は、第1オフ時間Toff1経過後に、入力電圧Vinに下がる。このとき、第2ハイサイドトランジスタMH2のボディダイオードに流れていたコイル電流Iswは、第2ハイサイドトランジスタMH2に流れるため、電力損失を低減することができる。
同様に、第6期間φ6においても、第1ハイサイドトランジスタMH1をオフし続けると、そのボディダイオードに電流が流れるため電力損失が大きくなる。そこで、所定の第2オフ時間Toff2が経過した後に、第1ハイサイドトランジスタMH1をオンすることにより、第1ハイサイドトランジスタMH1に電流を流すことで電力損失を低減することができる。
実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施の形態において、制御回路20は、すべて一体集積化されていてもよく、あるいは、その一部がディスクリート部品やチップ部品で構成されていてもよい。また、制御回路20は、Hブリッジ回路10を含んで集積化されてもよい。どの部分をどの程度集積化するかは、インバータ100の仕様、コストや占有面積などによって決めればよい。
本実施の形態において、ロジック回路のハイレベル、ローレベルの論理値の設定は一例であって、インバータなどによって適宜反転させることにより自由に変更することが可能である。たとえば、論理制御部40は、ピークエッジとボトムエッジを反転して、第1期間φ1から第8期間φ8の設定を行ってもよい。
実施の形態において、Hブリッジ回路10を構成するトランジスタのうち、ハイサイド側のトランジスタをNチャンネルMOSFETで構成する場合について説明したが、PチャンネルMOSFETを用いてもよい。
実施の形態では、発光装置200において、EEFL210の両端にインバータ100を接続して、逆相の駆動電圧で駆動する場合について説明したが、これには限定されない。また、駆動対象の蛍光管は、EEFLに限定されるものではなく、CCFLなど他の蛍光管であってもよい。また、本実施の形態に係るインバータ100により駆動される負荷は、蛍光管に限定されるものではなく、その他、交流の高電圧を必要とする様々なデバイスの駆動に適用することができる。
実施の形態に係る発光装置の構成を示す回路図である。 図1の発光装置が搭載される液晶テレビの構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る制御回路の構成を示す回路図である。 三角波信号生成部の構成例を示す回路図である。 図5(a)〜(i)は、インバータの動作状態を示すタイムチャートである。 図6(a)〜(f)は、図1のインバータのHブリッジ回路の電流の流れを示す回路図である。 図7(a)〜(e)は、遅延時間が短い場合の図1のインバータのタイムチャートである。 図8(a)〜(e)は、遅延時間が長い場合の図1のインバータのタイムチャートである。
符号の説明
12 トランス、 12a 1次側コイル、 12b 2次側コイル、 22 誤差増幅器、 30 三角波信号生成部、 32 コンパレータ、 34 コンパレータ、 40 論理制御部、 42 タイミング制御部、 44 第1コンパレータ、 46 第2コンパレータ、 48 プリドライバ、 60 パルス幅変調器、 100 インバータ、 200 発光装置、 212 第1端子、 214 第2端子、 300 液晶テレビ、 302 液晶パネル、 MH1 第1ハイサイドトランジスタ、 MH2 第2ハイサイドトランジスタ、 ML1 第1ローサイドトランジスタ、 ML2 第2ローサイドトランジスタ。

Claims (14)

  1. トランスと、
    一端が、入力電圧の印加される入力端子に接続され、他端が、前記トランスの1次側コイルの第1端子に接続された第1ハイサイドトランジスタと、
    一端が、電位の固定された電位固定端子に接続され、他端が、前記1次側コイルの第1端子に接続された第1ローサイドトランジスタと、
    一端が、前記入力端子に接続され、他端が、前記1次側コイルの第2端子に接続された第2ハイサイドトランジスタと、
    一端が、前記電位固定端子に接続され、他端が、前記1次側コイルの第2端子に接続された第2ローサイドトランジスタと、
    前記トランスの2次側コイルの電流をモニタし、当該2次側コイルの電流が所定の電流値に近づくよう帰還によりパルス幅が調節されるパルス幅変調信号を生成するパルス幅変調器と、
    前記パルス幅変調器により生成された前記パルス幅変調信号にもとづき、前記第1、第2ハイサイドトランジスタおよび前記第1、第2ローサイドトランジスタのオンオフを制御する論理制御部と、
    を備え、
    前記論理制御部は、
    前記第1、第2ハイサイドトランジスタおよび前記第1、第2ローサイドトランジスタそれぞれのオンオフを指示する制御信号を出力するタイミング制御部と、
    前記1次側コイルの第1端子に現れる第1スイッチング電圧を、所定の第1しきい値電圧と比較し、前記第1スイッチング電圧が前記第1しきい値電圧より高いとき所定レベルとなる第1比較信号を出力する第1コンパレータと、
    前記タイミング制御部から出力される前記制御信号と、前記第1コンパレータから出力される第1比較信号と、にもとづき、前記第1、第2ハイサイドトランジスタおよび前記第1、第2ローサイドトランジスタのオンオフを制御するプリドライバと、
    を含み、
    前記プリドライバは、前記タイミング制御部から出力される前記制御信号と、前記第1コンパレータから出力される前記第1比較信号と、を論理合成し、前記第1ハイサイドトランジスタのオンが指示され、かつ前記第1比較信号が前記所定レベルのときに、前記第1ハイサイドトランジスタをオンすることを特徴とするインバータ。
  2. 前記タイミング制御部は、前記第1ローサイドトランジスタに対してオフを指示する制御信号を出力してから、所定の第1オフ時間の経過後に、前記第1ハイサイドトランジスタに対してオンを指示する制御信号を出力することを特徴とする請求項1に記載のインバータ。
  3. 前記論理制御部は、
    前記1次側コイルの第2端子に現れる第2スイッチング電圧を、所定の第2しきい値電圧と比較し、前記第2スイッチング電圧が前記第2しきい値電圧より高いとき所定レベルとなる第2比較信号を出力する第2コンパレータをさらに含み、
    前記タイミング制御部は、前記第2ローサイドトランジスタに対してオフを指示する制御信号を出力してから、所定の第2オフ時間の経過後に、前記第2ハイサイドトランジスタに対してオンを指示する制御信号を出力し、
    前記プリドライバは、前記第2ハイサイドトランジスタのオンが指示され、かつ前記第2比較信号が前記所定レベルのときに、前記第2ハイサイドトランジスタをオンすることを特徴とする請求項1または2に記載のインバータ。
  4. 前記タイミング制御部は、前記第2ローサイドトランジスタに対してオフを指示する制御信号を出力してから、所定の第2オフ時間の経過後に、前記第2ハイサイドトランジスタに対してオンを指示する制御信号を出力することを特徴とする請求項3に記載のインバータ。
  5. 前記パルス幅変調器は、
    前記トランスの2次側コイルの電流に応じた検出電圧と、所定の基準電圧との誤差に応じた誤差電圧を出力する誤差増幅器と、
    三角波信号を生成する三角波信号生成部と、
    前記三角波信号と、前記誤差電圧を比較し、前記パルス幅変調信号を出力するパルス幅変調コンパレータと、
    を含み、
    前記タイミング制御部は、
    前記三角波信号がボトムエッジから前記誤差電圧に達するまでの期間、前記第1ハイサイドトランジスタおよび前記第2ローサイドトランジスタに対して、
    次に、前記第2オフ時間が経過するまでの期間、前記第1ハイサイドトランジスタに対して、
    次に、前記三角波信号がピークエッジに達するまでの期間、前記第1、第2ハイサイドトランジスタに対して、
    次に、前記三角波信号がボトムエッジに達するまでの期間、前記第2ハイサイドトランジスタに対して、
    次に、前記三角波信号が再度前記誤差電圧に達するまでの期間、前記第1ローサイドトランジスタおよび前記第2ハイサイドトランジスタに対して、
    次に、前記第1オフ時間が経過するまでの期間、前記第2ハイサイドトランジスタに対して、
    次に、前記三角波信号が再度ピークエッジに達するまでの期間、前記第1、第2ハイサイドトランジスタに対して、
    次に、前記三角波信号が再度ボトムエッジに達するまでの期間、前記第1ハイサイドトランジスタに対して、
    繰り返しオンを指示する制御信号を出力することを特徴とする請求項4に記載のインバータ。
  6. 前記三角波信号のボトムエッジからピークエッジまでの遷移時間を、ピークエッジからボトムエッジまでの遷移時間の2倍から100倍の範囲に設定したことを特徴とする請求項5に記載のインバータ。
  7. 前記論理制御部の前記タイミング制御部は、前記ピークエッジと前記ボトムエッジを反転して、前記制御信号を出力することを特徴とする請求項5に記載のインバータ。
  8. 前記第1、第2ハイサイドトランジスタ、前記第1、第2ローサイドトランジスタをMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)で構成したことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のインバータ。
  9. 前記パルス幅変調器と、前記論理制御部と、を1つの半導体基板上に一体集積化したことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のインバータ。
  10. 蛍光ランプと、
    前記蛍光ランプに駆動電圧を供給する請求項1から9のいずれかに記載のインバータと、
    を備えることを特徴とする発光装置。
  11. 前記インバータは2つであって、前記蛍光ランプの両端にそれぞれ設けられ、互いに逆相となる駆動電圧を供給することを特徴とする請求項10に記載の発光装置。
  12. 前記蛍光ランプは、冷陰極蛍光ランプであることを特徴とする請求項11に記載の発光装置。
  13. 前記蛍光ランプは、外部電極蛍光ランプであることを特徴とする請求項11または12に記載の発光装置。
  14. 液晶パネルと、
    前記液晶パネルの背面に配置される複数の請求項10から13のいずれかに記載の発光装置と、
    を備えることを特徴とする液晶テレビ。
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