JP2007142770A - 弾性波デバイスおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】モジュール化の際の圧力で変形しない中空構造を有する弾性波デバイスおよびその製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明は、圧電基板(10)または圧電膜の表面に設けられた弾性波素子(12)と、圧電基板(10)または圧電膜上に設けられ、弾性波素子(12)上に空洞(18)を有する第1樹脂部(20)と、第1樹脂部(20)上に設けられた第2樹脂部(40)と、を有し、第2樹脂部(40)は、第1樹脂部(20)の上面に空洞(18)を投影した領域を含むように設けられていることを特徴とする弾性波デバイスである。また、その製造方法である。
【選択図】図10

Description

本発明は弾性波デバイスおよびその製造方法に関し、特に弾性波素子の上部に空洞を有する封止樹脂部を備えた弾性波デバイスおよびその製造方法に関する。
弾性波デバイスは、例えば45MHz〜2GHzの周波数帯における無線信号を処理する各種回路、例えば送信用バンドパスフィルタ、受信用バンドパスフィルタ、局所発振フィルタ、アンテナ共用器、中間周波数フィルタ、FM変調器等に用いられている。近年これらの信号処理機器は小型化が進み、使用される弾性波デバイス等の電子部品も小型化が求められている。弾性波素子デバイスに用いる弾性波素子としては、圧電基板上に金属膜を用いすだれ電極(IDT:Interdigital Transducer)や反射器を形成した弾性表面波(SAW)素子、圧電薄膜を金属電極で挟む圧電薄膜共振器(FBAR)素子などがある。
特に移動体電話端末等の携帯用電子機器においては、電子部品をモジュール化して用いることが多くなってきている。モジュール化は、低コスト化のため、電子部品を表面実装し樹脂封止することにより行われる。そのため、表面実装可能で、モジュール化の樹脂封止の際の圧力に耐えられる弾性波デバイスが求められる。同時に、弾性波素子の特性を維持するためには弾性波素子の機能部分(振動部分)上面に空洞を設けることが求められている。弾性波素子の機能部分としては、弾性表面波素子ではIDTの電極指であり、圧電薄膜共振器素子では圧電薄膜を挟みこむ上下電極の重なる領域である。
このような要求を満たすために、弾性波素子内の機能部分上に接する空洞を有する封止樹脂部を設けた構造(いわゆる中空構造)を形成する方法が提案されている。特許文献1には、弾性波素子上に空洞となるべき領域に溶解用樹脂を形成し、溶解用樹脂上に上部板を形成した後、溶解用樹脂を除去することにより中空構造を形成する方法(従来例1)が開示されている。特許文献2には、電気的構造素子を包囲するフレーム構造体を形成し、電気的構造素子上が空洞になるように、フレーム構造体上に補助フィルムを貼り、その上に樹脂層を形成し、フレーム構造体の屋根部分以外を除去することにより中空構造を形成する方法(従来例2)が開示されている。特許文献3には、弾性波素子を形成した圧電基板上に樹脂フィルムを貼り、弾性波素子が複数設けられた基板の機能部分上部の樹脂フィルムを開口し、樹脂フィルム上に回路基板を接着し中空構造を形成する方法(従来例3)が開示されている。特許文献4には、弾性波素子を複数設けた基板上に感光性樹脂を形成し、弾性波素子の機能部分上部の感光性樹脂を開口し、その上に配線基板集合体の基板を実装し、ダイシングで分割することにより中空構造を形成する方法(従来例4)が開示されている。特許文献5には、弾性波素子を包囲する包囲壁と、中空構造を形成するための蓋体とを異なる樹脂を用いる方法が開示されている。また、包囲壁と蓋体との熱膨張係数の差に起因し、蓋体が膨らむことを防止するために、蓋体の上面の一部に支持体を設ける技術(従来例5)が開示されている。
特許3291046号公報 特表2003−523082号公報 特許3196693号公報 特許3225906号公報 特開平10−93383号公報
従来例1ないし4の方法で形成された弾性波デバイスは、モジュール化の際に加わる圧力に対し耐えられず、中空構造が変形してしまう。一方、従来例5の方法はモジュール化の際に中空構造が変形することを抑制することを目的としている。しかしながら、その形成が難しい。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、モジュール化の際の圧力で変形しない中空構造を有する弾性波デバイスおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、圧電基板または圧電膜の表面に設けられた弾性波素子と、前記圧電基板上に設けられ、前記弾性波素子上に空洞を有する第1樹脂部と、前記第1樹脂部上に設けられた第2樹脂部と、を具備し、前記第2樹脂部は、前記第1樹脂部の上面に前記空洞を投影した領域を含むように設けられていることを特徴とする弾性波デバイスである。本発明によれば、第2樹脂部が第1樹脂部の空洞の上部に設けられているため、中空構造が変形することを抑制することができる。
上記構成において、前記第2樹脂部が有する弾性率は前記第1樹脂部の有する弾性率より大きい構成とすることができる。この構成によれば、第2樹脂部は第1樹脂部より歪が小さい、よって中空構造が変形することをより抑制することができる。
上記構成において、前記第2樹脂部はフィラーを含有する構成とすることができる。この構成によれば、第2樹脂部の弾性率を大きくすることができる。
上記構成において、前記第2樹脂部の前記フィラーの添加量は、45重量%以上60重量%以下である構成とすることができる。この構成によれば、フィラーの添加量を45重量%以上とすることにより弾性率を大きくすることができる。また60重量%以下とすることにより、第2樹脂部を形成する樹脂の粘度を小さくすることができる。これにより、第2樹脂部の製造の容易となる。
上記構成において、前記第2樹脂部は感光性樹脂である構成とすることができる。この構成によれば、露光現像により容易に第2樹脂部を形成することができる。
上記構成において、前記フィラーはシリカフィラーである構成とすることができる。この構成によれば、この構成によれば、第2樹脂部の弾性率をより向上させることができる。
上記構成において、前記第2樹脂部の150℃から200℃での弾性率が1.8GPa以上である構成とすることができる。この構成によれば、第2樹脂部が塑性変形することをより抑制でき、中空構造が変形することをより抑制することができる。
上記構成において、前記第1樹脂部および前記第2樹脂部はエポキシ樹脂およびポリイミド樹脂のいずれか一方を含む構成とすることができる。この構成によれば、安価で簡単に第1樹脂部および第2樹脂部を形成することができる。
上記構成において、前記第1樹脂部を貫通し、前記弾性波素子と接続する接続部を具備し、前記第2樹脂部は、前記接続部を含むような開口部を有する構成とすることができる。この構成によれば、第2樹脂部を形成する際に第1樹脂部の接続部を形成すべき開口部に残渣が形成されることを抑制することができる。
本発明は、圧電基板または圧電膜上に弾性波素子を形成する工程と、前記圧電基板または圧電膜上に、前記弾性波素子上に空洞を有する第1樹脂部を形成する工程と、前記第1樹脂部の上面に前記空洞を投影した領域を含むように第2樹脂部を形成する工程と、を有する弾性波デバイスの製造方法である。本発明によれば、第2樹脂部を第1樹脂部の空洞の上部に形成するため、中空構造が変形することを抑制することができる。
上記構成において、前記第1樹脂部を形成する工程は、前記空洞となるべき領域に開口部を有する第1樹脂膜を前記圧電基板または圧電膜上に形成する工程と、前記第1樹脂膜上に、前記開口部を空洞として残存させるように第2樹脂膜を形成する工程と、前記第2樹脂膜の所定領域を除去し、前記第1樹脂膜と前記第2樹脂膜とより前記第1樹脂部を形成する工程と、を含み、記第2樹脂部を形成する工程は、前記第2樹脂膜上に感光性樹脂膜である第3樹脂膜を形成する工程と、前記第3樹脂膜の所定領域を露光する工程と、前記第3樹脂膜を現像し、前記第3樹脂膜より前記第2樹脂部を形成する工程と、を含む構成とすることができる。この構成によれば、空洞を有する第1樹脂部および第2樹脂部を簡単に形成することができる。
上記構成において、前記第2樹脂膜は感光性樹脂膜であり、前記第1樹脂膜と前記第2樹脂膜とより前記第1樹脂部を形成する工程は、前記第2樹脂膜の所定領域を露光する工程と、前記第2樹脂膜を現像し、前記第1樹脂膜および前記第2樹脂膜より前記第1樹脂部を形成する工程と、を含み、前記第2樹脂膜の所定領域を露光する工程は、前記第3樹脂膜を形成する工程の前に行い、前記第2樹脂膜を現像し、前記第1樹脂膜と前記第2樹脂膜とより前記第1樹脂部を形成する工程は、前記第3樹脂膜を現像し前記第3樹脂膜より前記第2樹脂部を形成する工程と同時に行われる構成とすることができる。この構成によれば、第2樹脂膜および第3樹脂膜の現像を一度で行うことができる。よって製造工程を短縮することができる。
本発明によれば、モジュール化の際の圧力で変形しない中空構造を有する弾性波デバイスおよびその製造方法を提供することができる。
まず、発明者が、従来例1ないし5の課題を明確にするために行った実験について説明する。図1(a)ないし図1(c)は実験に用いた比較例1に係る弾性波デバイスを示す図である。図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)のA−A断面図、図1(c)は図1(a)のB−B断面図である。なお、図1(a)は、樹脂部20を透視して弾性波素子12、配線16および空洞18を図示し、弾性波素子12および配線16は実線、空洞18は破線で示している。図1(a)および図1(b)を参照に、圧電基板10表面に金属膜で形成されたIDT、反射器等からなる弾性波素子12が設けられ、さらに圧電基板10上には弾性波素子12の機能部分上に空洞18を有する樹脂部20が設けられている。
図1(a)および図1(c)を参照に、圧電基板10上に配線16が形成され、配線16上に樹脂部20が設けられている。樹脂部20を貫通するプラグ金属30が設けられ、弾性波素子12とプラグ金属30とは配線16および配線16上の電極パッド17により接続されている。プラグ金属30上にはハンダボール32が設けられる。このように、弾性波素子12は中空構造を有する樹脂部20に封止され、配線16、プラグ金属30を介しハンダボール32に接続される。なお、比較例1に係る弾性波デバイスは、樹脂部20の高さが約90μm、空洞18の高さが約30μm、空洞18の幅が約500μmである。
図2(a)から図2(f)を参照に、比較例1に係る弾性波デバイスの樹脂部20の形成工程を説明する。図2(a)から図2(c)は図1(a)のA−A断面に相当する断面図であり、図2(d)から図2(f)は図1(a)のB−B断面に相当する断面図である。図2(a)および図2(d)を参照に、弾性波素子12および配線16が形成された圧電基板10上に、感光性を有しノボラック型エポキシ樹脂を含有する第1樹脂膜19を約30μmの膜厚になるようにスピンコート法を用い塗布する。その後乾燥する。露光現像することで、弾性波素子12上、切断領域上64および電極パッド17上の第1樹脂膜19を除去する。これにより、第1樹脂膜19には弾性波素子12上に開口部60、電極パッド17上に開口部62および切断領域64上に開口部が形成される。さらに、約200℃の窒素雰囲気中で約1時間加熱し、第1樹脂膜19を硬化させる。
図2(b)および図2(e)を参照に、第1樹脂膜19上に、開口部60、62等を保持するように、厚さが約60μmのフィルム状の感光性のノボラック型エポキシ樹脂を含有する第2樹脂膜21をラミネート法を用い貼り付ける。これにより、開口部60は空洞18に開口部62は空洞66となる。図2(c)および図2(f)を参照に、現像露光することで、第1樹脂膜19に形成された切断領域64上の空洞上、空洞66上の第2樹脂膜21に開口部を設ける。これにより、弾性波素子12上に空洞18を有し、電極パッド17上にプラグ金属30を形成すべき開口部68を有する樹脂部20が形成される。
比較例1に係る弾性波デバイスは、弾性波素子12の機能部分上に空洞18を有する樹脂部20で保護されているため、モジュール化のため樹脂封止した際、弾性波素子12の機能部分は中空構造により保護される。また、樹脂部20にプラグ金属30を設けられており、プラグ電極30が樹脂部20上に形成されたハンダボール32と弾性波素子12とを接続している。プラグ金属30は樹脂部20で囲まれた開口部68に金属を充填し形成するため、容易にプラグ金属30の形成ができる。ハンダボール32は樹脂部20上に設けられているため、ハンダボール32は樹脂部20の上面より高くすることができ、表面実装を行うことができる。
このような弾性波デバイスがモジュール化の樹脂封止に耐えられるかを実験した。まず、図3(a)を参照に、圧電基板10上の樹脂部20を有する弾性波デバイスをプリント板70に取り付けた。通常、モジュール化する際は樹脂部20の方をプリント板70に取り付けるが、この実験では中空構造の変形を確認しやすくするため圧電基板10の方をプリント板70に取り付けた。図3(b)を参照に、弾性波デバイスを取り付けたプリント板70をトランスファーモールド金型72内に取り付けた。封止樹脂注入用金型74に175℃に加熱したフィラーを含有する熱硬化型エポキシ樹脂80を封入した。熱硬化型エポキシ樹脂80にプランジャー76を用い70kg/cmの圧力を加え、トランスファーモールド金型72内に押し込んだ。モジュール化の樹脂封止の際、樹脂80の温度は一般的に150℃から200℃が用いられ、封止する樹脂80の圧力は一般的に30から100Kg/cmが用いられる。今回の実験はこれらの値のほぼ中心の値を用いている。このようにして、弾性波デバイスにモジュール化の際加わる圧力を印加した。
図4は、上記実験後の弾性波デバイスの断面SEM写真の模式図である。フィラー82を含有するエポキシ樹脂80により圧電基板10上に設けられた樹脂部20は、空洞18が潰れ樹脂部20が変形している。これは、樹脂部20は空洞18を有しているため、エポキシ樹脂80の圧力に樹脂部20が耐えられず塑性変形したものと考えられる。比較例1に係る弾性波デバイスで用いた第1樹脂膜19および第2樹脂膜21の弾性率は室温では2.4GPaに対し、モジュール化する際に加わる温度である150℃から200℃では900MPaに低下してしまう。このように、一般的な樹脂では弾性率が高温になると低下してしまう。このため、モジュール化の樹脂封止の際、その温度および圧力により樹脂部20が塑性変形してしまうのではないかと考えた。
そこで、比較例1に係る弾性波デバイスの中空構造の変形状態を調査した。図5(a)を参照に、比較例1に係る弾性波デバイスの天井部にダイナミック微小硬度計(島津製作所製)の圧子を押し込んだ。このときの天井部の凹み量をDとした。このように、天井部の凹み量Dを変えて調べたところ、天井部の凹み量Dが10μmを越えると変形が元に戻らなくなり、12μmを越えると完全に塑性変形することがわかった。
さらに、比較例1の樹脂部20と同じ寸法のモデルを用い、樹脂部20の天井部に70Kg/cm2の圧力を印加したときの、樹脂部20の弾性率に対する天井の凹み量Dを計算した。図5(b)はその結果を示す図である。なお、計算は有限要素を用いたシミュレーションソフトANSYS(商品名)を用い樹脂部20は完全弾性体と仮定した。樹脂の温度が150℃から200℃の弾性率である900MPaでは天井部の凹み量は22μmとなる(図5(b)のA点)。このように、樹脂の弾性率が900MPaのときは、天井部の凹み量は天井部の弾性限界である12μmを大きく越えている。以上を勘案すると、トランスファーモールドの成形時に、過熱により樹脂部20の天井部の弾性率が低下し、圧力により天井部の凹み量が弾性限界を越え、図4のように、樹脂部20が塑性変形に至ったものと考えられる。
樹脂部20の天井部が弾性限界を超えないためには、図5(b)より、樹脂部20の天井部の弾性率は1.8GPa以上が好ましい。このように、樹脂部20の天井部の樹脂には一般的な樹脂の約2倍の弾性率が求められる。
樹脂の弾性率を安価に向上させるための手段として、樹脂にフィラーを添加する方法がある。そこで、粒径が0.01μmから8μmで、平均粒径が約4μmのシリカフィラーを添加した樹脂を用い、その弾性率を調査した。図6は、樹脂へのフィラーの添加の割合(樹脂に対する重量比)に対する、フィラーを添加する前の樹脂単体で規格化した弾性率である。規格化した弾性率はフィラーの添加量40重量%以上で急激に大きくなり、45重量%以上で規格化した弾性率が2を越える。このように、フィラーの添加量が45重量%以上の樹脂を樹脂部20の天井部に用いることにより、モジュール化の際においても、樹脂部20の天井部の凹み量は図5(b)の弾性変形の範囲内とすることができる。
一方、図7は、樹脂へのフィラーの添加の割合(樹脂に対する重量比)に対する、フィラーを添加しない樹脂単体の粘度で規格化したフィラーを添加した樹脂の粘度を示している。フィラーを添加すると樹脂の粘度は大きくなる。そして、フィラーの添加量が60重量%を越えると、樹脂の粘度は急激に上昇し、スピンコート法での塗布が困難であった。このため、60重量%以上の粘度の測定は行っていない。このように、フィラーの添加量が60重量%を越える樹脂の形成は、印刷機等を用い形成することとなり、製造コストが高くなってしまう。
比較例2に係る弾性波デバイスでは、樹脂部20の天井部にフィラーを45重量%から60重量%添加した樹脂を用い形成した。図8(a)から図8(f)は実施例2に係る弾性波デバイスの樹脂部の形成工程を説明するための断面図である。図8(a)および図8(d)は比較例1の図2(a)および図2(d)と同じ図であり同じ部材は同じ符号を付し説明を省略する。図8(b)および図8(e)を参照に、シリカフィラーを45重量%から60重量%添加した厚さが約60μmのフィルム状の感光性のノボラック型エポキシ樹脂を含有する第2樹脂膜21aをラミネート法を用い貼り付ける。その他の構成は図2(b)および図2(e)と同じであり説明を省略する。
図8(c)および図8(f)を参照に、第2樹脂膜21aのプラグ金属30を形成すべき領域の空洞66および切断領域64に開口部を設けるべく、マスクを用い第2樹脂膜21aの所定の領域に紫外線(UV光)を照射する。図9(a)から図9(c)は第2樹脂膜21aを現像した後の図である。図9(a)は平面図、図9(b)および図9(c)はそれぞれ、図9(a)のA−A、B―B断面図である。図1(a)から図1(c)と同じ部材は同じ符号を付し説明を省略する。第2樹脂膜21aから形成された天井部46の形状はいびつである。また、プラグ金属30を形成すべき開口部68および切断領域64の開口部にはフィラーの残渣44が残存している。これは、フィラーの添加量を増やしたため第2樹脂膜21aの現像性が悪くなったためである。
このように、樹脂部20の天井部の弾性率を向上させるため、フィラーを添加した樹脂を用いると、感光性の第2樹脂膜21aを用いた樹脂部20の形成が難しい。しかし、感光性の第2樹脂膜21aを用いた樹脂部20の形成は樹脂部20の形成コストが削減できるため有効な方法である。そこで、上記課題を解決するための実施例を以下に説明する。
図10(a)は実施例1に係る弾性波デバイスの平面図である。第1樹脂部20および第2樹脂部40を透視し弾性波素子12、配線16および空洞18を図示し、弾性波素子12および配線16は実線、空洞18および第2樹脂部40は破線で示している。図10(b)および図10(c)はそれぞれ図10(a)のA−AおよびB−B断面図である。図10(a)から図10(c)を参照に、第1樹脂部(比較例1および2では樹脂部)20上に第2樹脂部40が形成されている。その他の構成は比較例1の図1(a)から図1(c)と同じであり、同じ部材は同じ符号を付し説明を省略する。第2樹脂部40は、第1樹脂部20の上面に空洞18を投影した領域を含むように設けられ、かつ第1樹脂部20の上面の一部に設けられている。
次に、図11(a)から図14(f)を用い実施例1に係る弾性波デバイスの製造方法について説明する。図11(a)ないし図11(c)、図12(a)ないし図12(c)、図13(a)および図13(b)並びに図14(a)ないし図14(c)は図10(a)のA−A断面に相当する断面の製造工程を示した図である。一方、図11(d)ないし図11(f)、図12(d)ないし図12(f)、図13(c)および図13(d)並びに図14(d)ないし図14(f)は図10(a)のB−B断面に相当する断面の製造工程を示した図である。また、図11(a)ないし図14(f)は、ウェハ状態の圧電基板10を用いで行われる製造工程であり、複数の弾性波デバイスとなるべき領域がウェハ上に存在するが、1つの複数の弾性波デバイスとなるべき領域を図示して説明する。図中の切断領域64は複数の弾性波デバイスとなるべき領域を、例えばダイシングで分離するための領域である。
図11(a)および図11(d)を参照に、圧電基板10(LiTaO3、LiNbO3等)上にAlを用い金属膜を形成し、弾性波素子12および配線16を形成する。配線16上のプラグ金属30を形成すべき領域に電極パッド17を形成する。図11(b)および図11(e)を参照に、圧電基板10、弾性波素子12および配線16上に照射部が現像されなくなるネガ型の感光性を有するノボラック型のエポキシ樹脂である第1樹脂膜19を30μm程度塗布しポストベークする。図11(c)および図11(f)を参照に、マスクを用い紫外線(UV光)を、第1樹脂膜19の弾性波素子12の機能部分上の空洞18を形成すべき領域、電極パッド17および切断領域64以外の領域に照射する。
図12(a)および図12(d)を参照に、第1樹脂膜19を現像することで、紫外線(UV光)を照射していない領域の第1樹脂膜19を除去する。これにより、第1樹脂膜19に空洞となるべき開口部60、電極パッド17周辺の開口部62、切断領域64の開口部が形成される。さらに、窒素雰囲気中の200℃で1時間熱処理することで第1樹脂膜19を硬化させる。図12(b)および図12(e)を参照に、保護フィルム52に塗られたフィルム状のネガ型感光性樹脂である第2樹脂膜21をラミネータ等の押し付けロール50を用い、第1樹脂膜19上に押し付け貼り付ける。図12(c)および図12(f)を参照に、電極パッド17上および切断領域64以外の領域に紫外線を照射する。
図13(a)および図13(c)を参照に、保護フィルム2を剥がし、第2樹脂膜21上に、シリカフィラーを45重量%から60重量%添加した感光性の第3樹脂膜41を塗布する、図13(b)および図13(d)を参照に、空洞18の上部の第2樹脂部を形成すべき領域に紫外線(UV光)を照射する。図14(a)および図14(d)を参照に、現像することにより紫外線を照射していない領域の第3樹脂膜41を除去し、第2樹脂部40を形成する。また、同時に紫外線を照射していない領域の第2樹脂膜21を除去し、第1樹脂膜19と第2樹脂膜21とから圧電基板10上の弾性波素子12上に空洞18有する第1樹脂部20が形成される。第1樹脂部20は切断領域64およびプラグ金属30を形成すべき開口部68には形成されていない。また、第2樹脂部40は、第1樹脂部20の上面に前記空洞を投影した領域を含むように形成され、かつプラグ金属30を形成すべき開口部68の周辺には第2樹脂部40を形成していない。つまり、第2樹脂部40は第1樹脂部20の上面の一部に形成される。第3樹脂膜41はフィラーを多く含有するため現像性が悪化しているが、第2樹脂部40を第1樹脂部20の上面の一部にしか形成しないことにより、図8(a)から図8(c)のように、フィラーの残渣44が残存することを抑制できる。
図14(b)および図14(e)を参照に、開口部68内にNi、CuまたはAu等を無電解メッキし導電性のプラグ金属30を形成する。プラグ金属30は銀ペースト等の導電性物質を印刷で開口部42内に充填する方法で形成しても良い。図14(c)および図14(f)を参照に、プラグ金属30上に、プラグ金属30に接続するハンダボール32を形成する。以上により、弾性波素子12と電気的に接続するプラグ金属30(接続部)およびハンダボール32が形成される。その後、切断領域64の圧電基板10をダイシングにより切断する。以上により、実施例1に係る弾性波デバイスが完成する。
実施例1に係る弾性波デバイスは、第1樹脂部20上に設けられた第2樹脂部40を有し、第2樹脂部40は、第1樹脂部20の上面に空洞18を投影した領域を含むよう設けられている。第2樹脂部40が第1樹脂部20の空洞18の上部を覆っているため、比較例のように、例えば弾性波デバイスをモジュール化する際に、第2樹脂部40および第1樹脂部20が塑性変形し空洞18が潰れるすなわち中空構造が変形することを抑制することができる。第2樹脂部40は少なくとも第1樹脂部20の上面に空洞18を投影した領域を含んでいれば、空洞18が潰れることを抑制できる。第2樹脂部40の第1樹脂部20の上面に接する面が、第1樹脂部20の上面に空洞18を投影した領域を含んでいればその効果を奏する。しかし、第2樹脂部40の上面を第1樹脂部の上面に投影した面が、第1樹脂部20の上面に空洞18を投影した領域を含んでいることが、空洞18の潰れを抑制するためにより好ましい。
また、第2樹脂部40が有する弾性率を第1樹脂部20の有する弾性率より大きくすることが好ましい。図5(b)のように、弾性波デバイスをモジュール化する際に、第2樹脂部40は第1樹脂部20より歪が小さい、よって中空構造が変形することをより抑制することができる。
さらに、第2樹脂部40はフィラーを含有することが好ましい。これにより、第2樹脂部40の弾性率を向上させることができる。実施例1においては、第1樹脂部20はフィラーを含有していないが、現像が容易な範囲でフィラーを含有していても良い。
さらに、第2樹脂部40のフィラーの添加量は、第2樹脂部40に対する重量比が45重量%以上60重量%以下であることが好ましい。図6に示したように、フィラーの添加量が45重量%以上では規格化した弾性率を2以上とすることができる。また、図7に示したように、60重量%以下では、樹脂のスピンコート法での塗布を容易にする。また、フィラーの添加量は47重量%以上55重量%以下がより好ましい。
さらに、第2樹脂部40は感光性樹脂であることが好ましい。これにより、露光現像により容易に第2樹脂部を形成することができる。また、第2樹脂部がフィラーを含有する場合は、比較例2の図8(a)から図8(c)のようにフィラーの残渣が残存することを抑制することができる。
さらに、フィラーはシリカフィラーであることが好ましい。シリカをフィラーとして用いることにより、第2樹脂部40の弾性率を向上させることができる。
第2樹脂部40の150℃から200℃の弾性率は1.8GPa以上であることが好ましい。これにより、図5に示したように、第2樹脂部40が塑性変形することをより抑制でき、中空構造が変形することをより抑制することができる。
さらに、第1樹脂部20および第2樹脂部40はエポキシ樹脂およびポリイミド樹脂のいずれか一方を含むことが好ましい。これらの樹脂を用いることにより安価で簡単に第1樹脂部20および第2樹脂部40を形成することができる。
図10(a)および図10(c)のように、第1樹脂部20を貫通し、弾性波素子12と接続するプラグ金属30(接続部)が設けられている。プラグ金属30はハンダボール32と接続する。ハンダボール32は表面実装するための端子であり、第2樹脂部40の上面より高く形成されているため、表面実装が可能となる。また、第2樹脂部40は、プラグ金属30(接続部)の周辺部には形成されていない。すなわち、第2樹脂部40は第1樹脂部20に形成されたプラグ金属30を含むような開口部を有することが好ましい。これにより、図9(a)から図9(c)に示した比較例2のように、プラグ金属30を形成すべき開口部に残渣44が形成されることを抑制することができる。
さらに、図12(a)のように、空洞18となるべき開口部60を有する第1樹脂膜19を圧電基板または圧電膜上に形成し、図12(b)のように、第1樹脂膜19上に、開口部60を空洞18として残存させるように第2樹脂膜21を形成し、図14(a)のように、第2樹脂膜21の所定領域を除去し、第1樹脂膜19と第2樹脂膜21とより第1樹脂部20を形成する。これにより第1樹脂部20が形成される。また、図13(a)のように、第2樹脂膜21上に感光性樹脂膜である第3樹脂膜41を形成し、図13(b)のように、第3樹脂膜41の所定領域を露光し、図14(a)のように、第3樹脂膜41を現像し、第3樹脂膜41より第2樹脂部40を形成する。これにより、第2樹脂部40が形成される。このような工程により、空洞18を有する第1樹脂部20および第2樹脂部40をウェハ状態で形成することができる。
さらに、図12(c)のように、第2樹脂膜41の所定領域を露光し、図14(a)のように、第2樹脂膜41を現像する。これにより、第1樹脂膜19および第2樹脂膜21より第1樹脂部20が形成されている。また、図12(c)のように、第2樹脂膜21の所定領域を露光は、第3樹脂膜41を形成する(図13(a))の前に行う。図14(a)のように、第2樹脂膜21を現像し、第1樹脂膜19および第2樹脂膜21より第1樹脂部20を形成する工程は、第3樹脂膜41を現像し、第3樹脂膜41より第2樹脂部40を形成する工程と同時に行われている。このような工程により、第2樹脂膜21および第3樹脂膜41の現像を一度で行うことができる。よって製造工程を短縮することができる。
図15(a)ないし図15(c)は実施例1の変形例を示す図である。図15(a)を参照に、第2樹脂部40aは2つの空洞18上を全て覆うように形成され、かつ空洞18上の第2樹脂部40aは接続している。図15(b)を参照に、第2樹脂部40bは2つの空洞18上を全て覆うように形成され、かつ空洞18上の第2樹脂部40aは接続していない。図15(c)を参照に、第2樹脂部40cは2つの空洞18上を全て覆うように形成され、かつプラグ金属30の周辺部には第2樹脂部40cは形成されていない。このような変形例を用いることもできる。
実施例1においては、弾性波素子は、圧電基板10上に形成された弾性表面波(SAW)素子の例であった。弾性波素子は、例えばシリコン基板等の基板上に形成した圧電膜に形成された弾性表面波素子であってもよい。また、弾性波素子として圧電薄膜共振器(FBAR)素子を用いることもできる。FBAR素子を用いる場合、基板は圧電基板ではなく、例えばシリコン基板等を用い、FBARは基板上の圧電膜を用い形成される。
実施例1では、弾性波素子12および空洞18はそれぞれ2つづつ形成されているが、これらの数に限られるものではない。第1樹脂部20および第2樹脂部40として、エポキシ樹脂またはポリイミド樹脂の例を示したが、これらに限られず、弾性波素子12を保護する樹脂であれば良い。また、第2樹脂部40に添加するフィラーはシリカフィラーに限られず、第2樹脂部40の弾性率を向上させるフィラーであればよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
図1(a)は比較例1に係る弾性波デバイスの平面図である。図1(b)は図1(a)のA−A断面図である。図1(c)は図1(a)のB−B断面図である。 図2(a)から図2(f)は比較例1に係る弾性波デバイスの製造工程を示す断面図である。 図3(a)および図3(b)は比較例1に係る弾性波デバイスのモジュール化を想定した実験を説明するための模式図である。 図4は比較例1のモジュール化を想定した実験後の断面SEM写真の模式図である。 図5(a)は比較例1の樹脂部の天井部の凹みを示す図である。図5(b)は樹脂部の天井部の弾性率に対する天井部の凹み量をシミュレーションした結果を示す図である。 図6は樹脂へのフィラー添加の割合に対する規格化した弾性率を示す図である。 図7は樹脂へのフィラー添加の割合に対する規格化した粘度を示す図である。 図8(a)から図8(f)は比較例2に係る弾性波デバイスの製造工程を示す断面図である。 図9(a)は比較例2に係る弾性波デバイスの製造工程途中の平面図であり、図9(b)は図9(a)のA−A断面図である。図9(c)は図9(a)のB−B断面図である。 図10(a)は実施例1に係る弾性波デバイスの平面図である。図10(b)は図10(a)のA−A断面図である。図10(c)は図10(a)のB−B断面図である。 図11(a)から図11(f)は実施例1に係る弾性波デバイスの製造工程を示す断面図(その1)である。 図12(a)から図12(f)は実施例1に係る弾性波デバイスの製造工程を示す断面図(その2)である。 図13(a)から図13(d)は実施例1に係る弾性波デバイスの製造工程を示す断面図(その3)である。 図14(a)から図14(f)は実施例1に係る弾性波デバイスの製造工程を示す断面図(その4)である。 図15(a)から図15(c)は実施例1の変形例に係る弾性波フィルタの平面図である。
符号の説明
10 圧電基板
12 弾性波素子
16 配線
17 電極パッド
18 空洞
19 第1樹脂膜
20 第1樹脂部(樹脂部)
21 第2樹脂膜
30 プラグ金属
32 ハンダボール
40 第2樹脂部
41 第3樹脂膜
60 空洞となるべき開口部
64 切断領域

Claims (12)

  1. 圧電基板または圧電膜の表面に設けられた弾性波素子と、
    前記圧電基板上に設けられ、前記弾性波素子上に空洞を有する第1樹脂部と、
    前記第1樹脂部上に設けられた第2樹脂部と、を具備し、
    前記第2樹脂部は、前記第1樹脂部の上面に前記空洞を投影した領域を含むように設けられていることを特徴とする弾性波デバイス。
  2. 前記第2樹脂部が有する弾性率は前記第1樹脂部の有する弾性率より大きいことを特徴とする請求項1記載の弾性波デバイス。
  3. 前記第2樹脂部はフィラーを含有することを特徴とする請求項1記載の弾性波デバイス。
  4. 前記第2樹脂部の前記フィラーの添加量は、45重量%以上60重量%以下であることを特徴とする請求項3記載の弾性波デバイス。
  5. 前記第2樹脂部は感光性樹脂であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
  6. 前記フィラーはシリカフィラーであることを特徴とする請求項3または4記載の弾性波デバイス。
  7. 前記第2樹脂部の150℃から200℃での弾性率が1.8GPa以上であることを特徴とする請求項1から6記載の弾性波デバイス。
  8. 前記第1樹脂部および前記第2樹脂部はエポキシ樹脂およびポリイミド樹脂のいずれか一方を含むことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
  9. 前記第1樹脂部を貫通し、前記弾性波素子と接続する接続部を具備し、
    前記第2樹脂部は、前記接続部を含むような開口部を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
  10. 圧電基板または圧電膜上に弾性波素子を形成する工程と、
    前記圧電基板または圧電膜上に、前記弾性波素子上に空洞を有する第1樹脂部を形成する工程と、
    前記第1樹脂部の上面に前記空洞を投影した領域を含むように第2樹脂部を形成する工程と、を有することを特徴とする弾性波デバイスの製造方法。
  11. 前記第1樹脂部を形成する工程は、前記空洞となるべき領域に開口部を有する第1樹脂膜を前記圧電基板または圧電膜上に形成する工程と、
    前記第1樹脂膜上に、前記開口部を空洞として残存させるように第2樹脂膜を形成する工程と、
    前記第2樹脂膜の所定領域を除去し、前記第1樹脂膜と前記第2樹脂膜とより前記第1樹脂部を形成する工程と、を含み、
    前記第2樹脂部を形成する工程は、前記第2樹脂膜上に感光性樹脂膜である第3樹脂膜を形成する工程と、
    前記第3樹脂膜の所定領域を露光する工程と、
    前記第3樹脂膜を現像し、前記第3樹脂膜より前記第2樹脂部を形成する工程と、を含むことを特徴とする請求項10記載の弾性波デバイスの製造方法。
  12. 前記第2樹脂膜は感光性樹脂膜であり、
    前記第1樹脂膜と前記第2樹脂膜とより前記第1樹脂部を形成する工程は、前記第2樹脂膜の所定領域を露光する工程と、前記第2樹脂膜を現像し、前記第1樹脂膜と前記第2樹脂膜とより前記第1樹脂部を形成する工程と、を含み、
    前記第2樹脂膜の所定領域を露光する工程は、前記第3樹脂膜を形成する工程の前に行い、前記第2樹脂膜を現像し、前記第1樹脂膜と前記第2樹脂膜とより前記第1樹脂部を形成する工程は、前記第3樹脂膜を現像し前記第3樹脂膜より前記第2樹脂部を形成する工程と同時に行われることを特徴とする請求項11記載の弾性波デバイスの製造方法。
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