JP2007141819A - 高分子電解質型燃料電池用のセパレータおよびその製造方法 - Google Patents
高分子電解質型燃料電池用のセパレータおよびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007141819A JP2007141819A JP2006280897A JP2006280897A JP2007141819A JP 2007141819 A JP2007141819 A JP 2007141819A JP 2006280897 A JP2006280897 A JP 2006280897A JP 2006280897 A JP2006280897 A JP 2006280897A JP 2007141819 A JP2007141819 A JP 2007141819A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin layer
- separator
- metal substrate
- resin
- fuel cell
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
【解決手段】 高分子電解質型燃料電池用のセパレータを、少なくとも一方の面に溝部を備えた金属基体を被覆するように電着により形成された樹脂層を備えたものとし、この樹脂層を、導電材料と撥水性材料を含有した構成、あるいは、導電材料を含有し、かつ、少なくとも溝部に位置する樹脂層が撥水性層で被覆された構成とし、このようなセパレータの製造方法は、金属基体の少なくとも一方の面に溝部を形成する工程と、導電材料と撥水性材料とを分散させた電着液を用いて電着により前記金属基体を被覆するように樹脂層を形成する工程と、を有するものとする。
【選択図】 図1
Description
これらの燃料電池は、メタン等から生成された水素ガスを燃料とするものであるが、最近では、燃料としてメタノール水溶液をダイレクトに用いるダイレクトメタノール型燃料電池(以下、DMFCとも言う)も知られている。
なかでも、固体高分子膜を2種類の電極で挟み込み、更に、これらの部材をセパレータで挟んだ構成の固体高分子型燃料電池(以下、PEFCとも言う)が注目されている。
しかし、単位セルに酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給用溝部では、単位セルを透過した水素イオンと酸化剤ガスである酸素とが下記のように反応して生成された水が詰まって、いわゆるフラッディング(水詰まり)が生じる。
1/2O2 + 2e- + 2H+ → H2O
上記のフラッディング発生を防止するために、例えば、酸化剤ガス供給用溝部の内面に金メッキ層、金とフッ化カーボンとの複合メッキ層、あるいはフッ素樹脂膜等からなる撥水処理層を設けたセパレータ(特許文献1)、酸化剤ガス供給用溝部の底壁面に排水用溝部を設けたセパレータ(特許文献2)等が開発されている。
一方、酸化剤ガス供給用溝部の底壁面に排水用溝部を設けたセパレータでは、反応生成された水が多い場合には、排水が間に合わず、フラッディングが生じるという問題があった。
本発明は、上記のような実情に鑑みてなされたものであり、フラッディング(水詰まり)が生じ難く、強度、耐食性に優れ、製造コストの低減が可能な高分子電解質型燃料電池用のセパレータと、このようなセパレータを製造する方法を提供することを目的とする。
本発明の他の態様として、前記導電材料は、カーボン粒子、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー、カーボンナノホーン、耐食性金属の少なくとも1種であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記撥水性材料は、フッ素含有樹脂の微粒子、炭化水素系樹脂の微粒子、表面をフッ素含有樹脂あるいは炭化水素系樹脂でコーティングした金属、無機化合物、有機化合物のいずれかの微粒子、表面をシランカップリング剤でシラン処理した無機化合物の微粒子の少なくとも1種であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記撥水性材料は、平均粒子径が0.1〜50μmの範囲であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記樹脂層は、厚みが0.1〜100μmの範囲であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記撥水性材料の一部が前記樹脂層表面に露出しているような構成とした。
本発明の他の態様として、前記導電材料は、カーボン粒子、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー、カーボンナノホーン、耐食性金属の少なくとも1種であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記樹脂層上に海島状に前記撥水性層が存在するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記撥水性層は、バインダーに撥水性材料を含有するものであり、該撥水性材料は、フッ素含有樹脂の微粒子、炭化水素系樹脂の微粒子、表面をフッ素含有樹脂あるいは炭化水素系樹脂でコーティングした金属、無機化合物、有機化合物のいずれかの微粒子、表面をシランカップリング剤でシラン処理した無機化合物の微粒子の少なくとも1種であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記撥水性層は、厚みが1〜100nmの範囲であるような構成とした。
図1は本発明の高分子電解質型燃料電池用のセパレータの一実施形態を示す部分断面図である。図1において、本発明のセパレータ1は、金属基体2と、この金属基体2の両面に形成された溝部3と、金属基体2の両面を被覆するように電着により形成された樹脂層5とを備えている。そして、この樹脂層5は、導電材料と撥水性材料6を含有するものである。尚、図示例で、樹脂層5に含有される撥水性材料6のみを模式的に示し、導電材料は示していない。
金属基体2が有する溝部3は、セパレータ1が高分子電解質型燃料電池に組み込まれたときに、一方が、隣接する単位セルに燃料ガスを供給するための燃料ガス供給用溝部となり、他方が、隣接する別の単位セルに酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給用溝部となるものである。また、溝部3の一方が燃料ガス供給用溝部、酸化剤ガス供給用溝部のいずれかとなり、他方が冷却水用溝となるものであってもよい。さらに、金属基体2の一方の面のみに溝部3を備えるものであってもよい。
このような溝部3の形状は、特に制限はなく、蛇行した連続形状、櫛形状等であってよく、また、深さ、幅、断面形状も特に制限はない。また、金属基体2の表裏で、溝部3の形状が異なるものであってもよい。
アニオン性合成高分子樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、マレイン化油樹脂、ポリブタジエン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂等を挙げることができ、これらを単独で、あるいは任意の組み合わせによる混合物として使用することができる。また、上記のアニオン性合成高分子樹脂とメラミン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂等の架橋性樹脂とを併用してもよい。一方、カチオン性合成高分子樹脂としては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂等を挙げることができ、これらを単独で、あるいは任意の組み合わせによる混合物として使用することができる。また、上記のカチオン性合成高分子樹脂とポリエステル樹脂、ウレタン樹脂等の架橋性樹脂とを併用してもよい。
また、上記の電着性を有する合成高分子樹脂に粘着性を付与するために、ロジン系、テルペン系、石油樹脂等の粘着性付与樹脂を必要に応じて添加してもよい。
電着により形成された樹脂層5の厚みは、0.1〜100μm、好ましくは3〜30μmの範囲とすることができる。樹脂層5の厚みが0.1μm未満であると、ピンホール等の発生により、良好な耐食性が確保できないことがあり、100μmを超えると、乾燥固化後のヒビ割れ等の発生や、生産性の低下、コスト高といった問題が発生し好ましくない。
さらに、本発明では、セパレータ1を構成する樹脂層5が、電解重合により形成された導電性高分子からなる樹脂に導電性を高めるドーパントと撥水性材料を含有する第1の樹脂層と、この第1の樹脂層を被覆するように電着により形成され導電材料と撥水性材料を含有する第2の樹脂層からなる複合膜構造であってもよい。
セパレータ11を構成する金属基体12は、上述のセパレータ1を構成する金属基体2と同様の材質とすることができる。
また、金属基体12が有する溝部13は、上述の金属基体2が有する溝部3と同様とすることができる。したがって、溝部13の形状は、特に制限はなく、蛇行した連続形状、櫛形状等であってよく、また、深さ、幅、断面形状も特に制限はない。さらに、金属基体12の表裏で、溝部13の形状が異なるものであってもよい。
アニオン性合成高分子樹脂およびカチオン性合成高分子樹脂としては、上述の樹脂層5の説明で挙げた合成高分子樹脂を使用することができ、架橋性樹脂との併用も可能である。また、電着性を有する合成高分子樹脂に粘着性を付与するために、ロジン系、テルペン系、石油樹脂等の粘着性付与樹脂を必要に応じて添加してもよい。そして、上述の樹脂層5の電着形成と同様に、電着性の合成高分子樹脂は、アルカリ性または酸性物質により中和して水に可溶化された状態、あるいは水分散状態で電着に供される。
樹脂層15に含有される導電材料は、上述の樹脂層5に含有される導電材料として挙げたものを使用することができ、導電材料の樹脂層15における含有量は、樹脂層15に要求される導電性に応じて適宜設定することができ、例えば、30〜90重量%の範囲で設定することができる。
撥水性層17の厚み、撥水性層17に含有される撥水性材料の含有量は、撥水性層17が所望の撥水性が発現できる程度であり、例えば、撥水性層17における水の接触角が90°〜150°の範囲となるように設定することができる。例えば、撥水性層17の厚みは、0.1〜100nm、好ましくは1〜10nmの範囲とすることができる。
さらに、樹脂層15上に撥水性層17が海島状に形成されたものであってもよい。この場合の海島状の撥水性層17の大きさ、被覆の程度は、溝部13内において水の接触角が90°〜150°の範囲となるように設定することができる。
また、セパレータ1を構成する樹脂層5が、電解重合により形成された導電性高分子からなる樹脂に導電性を高めるドーパントを含有する第1の樹脂層と、この第1の樹脂層を被覆するように電着により形成され導電材料を含有する第2の樹脂層からなる複合膜構造であってもよい。
図4〜図7において、高分子電解質型燃料電池21は、単位セルである膜電極複合体(MEA:Membrane-Electrode Assembly)31とセパレータ41とからなる。
セパレータ41は、一方の面に燃料ガス供給用溝部43aを備え、他方の面に酸化剤ガス供給用溝部44aを備えたセパレータ41Aと、一方の面に燃料ガス供給用溝部43aを備え、他方の面に冷却水用溝部44bを備えたセパレータ41Bと、一方の面に冷却水用溝部43bを備え、他方の面に酸化剤ガス供給用溝部44aを備えたセパレータ41Cとからなっている。このようなセパレータ41A,41B,41Cは、本発明のセパレータであり、その両面に、図1に示されるような樹脂層5、あるいは、図2に示されるような樹脂層15と撥水性層17が形成されているが、図示例では、省略している。尚、酸化剤ガス供給用溝部44aを備えていないセパレータ41Bについては、金属基体の両面が樹脂層15で被覆されて耐食性が付与されたものであって、本発明のセパレータではないものであってもよい。
上述の本発明のセパレータの実施形態は例示であり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
[実施例1]
金属板材として、厚み4.5mmのステンレス板(SUS304)を準備し、表面の脱脂処理を行った。
次に、このステンレス板の両面に、感光材料(カゼインと重クロム酸アンモニウムとの混合物)をディップコート法により塗布して厚み20μmの塗膜を形成し、溝部形成用のフォトマスクを介して露光(5kW水銀灯により60秒間照射)、現像(40℃温水をスプレー)してレジストを形成した。
まず、ビスフェノールAのジグリシジルエーテル(エポキシ当量910)1000重量部を撹拌下に70℃に保ちながら、エチレングリコールモノエチルエーテル463重量部に溶解させ、さらに、ジエチルアミン80.3重量部を加えて100℃で2時間反応させてアミンエポキシ付加物(A)を調製した。
また、コロネートL(日本ポリウレタン(株)製 ジイソシアネート:NCO13%の不揮発分75重量%)875重量部にジブチル錫ラウレート0.05重量部を加え50℃に加熱し、これに2−エチルヘキサノール390重量部を添加し、その後、120℃で90分間反応させた。得られた反応生成物をエチレングリコールモノエチルエーテル130重量部で希釈した成分(B)を得た。
次いで、上記のエポキシ電着液に、導電材料としてカーボンナノチューブ(昭和電工(株)製 気相法炭素繊維 VGCF)を樹脂固形分に対して60重量%、撥水性材料として、ポリテトラフルオロエチレン微粒子(旭硝子(株)製 フルオン)を樹脂固形分に対して10重量%添加し分散させて、電着液とした。
(水の接触角の測定方法)
常温常圧下で被測定物の表面に純水を滴下し、水滴の頂点の高さh、水滴の半径a
を直読する。固液界面・水平線と、液滴頂点を結ぶ線がなす角θBは、接触角θA
の半分の関係にあるため、θA=2θB=2arctan(h/a)より、水の接触角を
測定する。
実施例1と同様にして、溝部を備えた金属基体を作製した。
また、実施例1と同様にして、エポキシ電着液を調製した。このエポキシ電着液に、導電材料としてカーボンブラック(Cabot(株)製 Vulcan XC−72)を樹脂固形分に対して75重量%添加し分散させて、電着液とした。
上記の電着液を用いて、実施例1と同様の条件で電着、洗浄、硬化を行って、溝部を含めた金属基体上に、厚み15μmの均一な樹脂層を形成した。
次いで、上記のマスクを介して、CVD法によりフッ素化樹脂からなる撥水性層を形成し、その後、JSR(株)製 THB剥離液を用いてマスクを除去した。これにより、溝部内の樹脂層上に撥水性層(厚み5nm)を有するセパレータが得られた。
このセパレータの撥水性層における水の接触角を、実施例1と同様の方法で測定した結果、120°であり、高い撥水性を備えていることが確認された。
尚、撥水性層が形成されていない樹脂層における水の接触角を、実施例1と同様の方法で測定した結果、60°であり、撥水性が極めて低いことが確認された。
実施例1と同様にして、溝部を備えた金属基体を作製した。
また、ポリテトラフルオロエチレンのコロイド溶液(ダイキン工業(株)製 ND−2)に、導電材料としてカーボンブラック(Cabot(株)製 Vulcan XC−72)を樹脂固形分に対して75重量%添加し分散させて、導電塗料とした。
次に、上記の導電塗料を金属基体上にスプレー塗布し、その後、赤外線乾燥炉中で80℃、1時間加熱し、さらに、380℃で1時間の加熱処理を施した。これにより、溝部を含めた金属基体上には、樹脂層が形成され、セパレータが得られた。
このセパレータの樹脂層における水の接触角を、実施例1と同様の条件で測定した結果、120°であり、高い撥水性を備えていることが確認された。
しかし、このセパレータの樹脂層は、実施例1〜2の樹脂層に比べて厚くなっているが、厚みムラが大きく、特に側壁部では樹脂層の形成されていないピンホール形状の部位が存在し、セパレータとしての信頼性が低いものであった。
2,12…金属基体
3,13…溝部
5,15…樹脂層
6…撥水性材料
17…撥水性層
21…高分子電解質型燃料電池
31…膜電極複合体(MEA)
41A,41B,41C…セパレータ
Claims (23)
- 金属基体と、該金属基体の少なくとも一方の面に形成された溝部と、前記金属基体を被覆するように電着により形成された樹脂層とを備え、該樹脂層は導電材料と撥水性材料を含有することを特徴とする高分子電解質型燃料電池用のセパレータ。
- 前記導電材料は、カーボン粒子、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー、カーボンナノホーン、耐食性金属の少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ。
- 金属基体と、該金属基体の少なくとも一方の面に形成された溝部と、前記金属基体を被覆するように電解重合により形成された樹脂層とを備え、該樹脂層は導電性高分子からなる樹脂に導電性を高めるドーパントと撥水性材料を含有することを特徴とする高分子電解質型燃料電池用のセパレータ。
- 金属基体と、該金属基体の少なくとも一方の面に形成された溝部と、前記金属基体を被覆するように形成された樹脂層とを備え、該樹脂層は電解重合により形成された導電性高分子からなる樹脂に導電性を高めるドーパントと撥水性材料を含有する第1の樹脂層と、この第1の樹脂層を被覆するように電着により形成され導電材料と撥水性材料を含有する第2の樹脂層からなることを特徴とする高分子電解質型燃料電池用のセパレータ。
- 前記導電材料は、カーボン粒子、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー、カーボンナノホーン、耐食性金属の少なくとも1種であることを特徴とする請求項4に記載の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ。
- 前記撥水性材料は、フッ素含有樹脂の微粒子、炭化水素系樹脂の微粒子、表面をフッ素含有樹脂あるいは炭化水素系樹脂でコーティングした金属、無機化合物、有機化合物のいずれかの微粒子、表面をシランカップリング剤でシラン処理した無機化合物の微粒子の少なくとも1種であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ。
- 前記撥水性材料は、平均粒子径が0.1〜50μmの範囲であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ。
- 前記樹脂層は、厚みが0.1〜100μmの範囲であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ。
- 前記撥水性材料の一部が前記樹脂層表面に露出していることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ。
- 金属基体と、該金属基体の少なくとも一方の面に形成された溝部と、前記金属基体を被覆するように電着により形成された樹脂層とを備え、該樹脂層は導電材料を含有し、少なくとも前記溝部に位置する前記樹脂層は撥水性層で被覆されていることを特徴とする高分子電解質型燃料電池用のセパレータ。
- 前記導電材料は、カーボン粒子、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー、カーボンナノホーン、耐食性金属の少なくとも1種であることを特徴とする請求項10に記載の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ。
- 金属基体と、該金属基体の少なくとも一方の面に形成された溝部と、前記金属基体を被覆するように電解重合により形成された樹脂層とを備え、該樹脂層は導電性高分子からなる樹脂に導電性を高めるドーパントを含有し、少なくとも前記溝部に位置する前記樹脂層は撥水性層で被覆されていることを特徴とする高分子電解質型燃料電池用のセパレータ。
- 金属基体と、該金属基体の少なくとも一方の面に形成された溝部と、前記金属基体を被覆するように形成された樹脂層とを備え、該樹脂層は電解重合により形成された導電性高分子からなる樹脂に導電性を高めるドーパントを含有する第1の樹脂層と、この第1の樹脂層を被覆するように電着により形成され導電材料を含有する第2の樹脂層からなり、少なくとも前記溝部に位置する前記樹脂層は撥水性層で被覆されていることを特徴とする高分子電解質型燃料電池用のセパレータ。
- 前記導電材料は、カーボン粒子、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー、カーボンナノホーン、耐食性金属の少なくとも1種であることを特徴とする請求項13に記載の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ。
- 前記樹脂層上に海島状に前記撥水性層が存在することを特徴とする請求項10乃至請求項14のいずれかに記載の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ。
- 前記撥水性層は、バインダーに撥水性材料を含有するものであり、該撥水性材料は、フッ素含有樹脂の微粒子、炭化水素系樹脂の微粒子、表面をフッ素含有樹脂あるいは炭化水素系樹脂でコーティングした金属、無機化合物、有機化合物のいずれかの微粒子、表面をシランカップリング剤でシラン処理した無機化合物の微粒子の少なくとも1種であることを特徴とする請求項10乃至請求項15のいずれかに記載の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ。
- 前記撥水性層は、厚みが1〜100nmの範囲であることを特徴とする請求項10乃至請求項16のいずれかに記載の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ。
- 金属基体の少なくとも一方の面に溝部を形成する工程と、導電材料と撥水性材料とを分散させた電着液を用いて電着により前記金属基体を被覆するように樹脂層を形成する工程と、を有することを特徴とする高分子電解質型燃料電池用のセパレータの製造方法。
- 金属基体の少なくとも一方の面に溝部を形成する工程と、導電性高分子からなる樹脂に導電性を高めるドーパントと撥水性材料とを含有した樹脂層を、電解重合により前記金属基体を被覆するように形成する工程と、を有することを特徴とする高分子電解質型燃料電池用のセパレータの製造方法。
- 金属基体の少なくとも一方の面に溝部を形成する工程と、導電性高分子からなる樹脂に導電性を高めるドーパントと撥水性材料とを含有した第1の樹脂層を、電解重合により前記金属基体を被覆するように形成する工程と、導電材料と撥水性材料とを分散させた電着液を用いて電着により前記第1の樹脂層を被覆するように第2の樹脂層を形成する工程と、を有することを特徴とする高分子電解質型燃料電池用のセパレータの製造方法。
- 金属基体の少なくとも一方の面に溝部を形成する工程と、導電材料を分散させた電着液を用いて電着により前記金属基体を被覆するように樹脂層を形成する工程と、少なくとも前記溝部に位置する前記樹脂層を被覆するように撥水性層を形成する工程と、を有することを特徴とする高分子電解質型燃料電池用のセパレータの製造方法。
- 金属基体の少なくとも一方の面に溝部を形成する工程と、導電性高分子からなる樹脂に導電性を高めるドーパントを含有した樹脂層を、電解重合により前記金属基体を被覆するように形成する工程と、少なくとも前記溝部に位置する前記樹脂層を被覆するように撥水性層を形成する工程と、を有することを特徴とする高分子電解質型燃料電池用のセパレータの製造方法。
- 金属基体の少なくとも一方の面に溝部を形成する工程と、導電性高分子からなる樹脂に導電性を高めるドーパントを含有した第1の樹脂層を、電解重合により前記金属基体を被覆するように形成する工程と、導電材料を分散させた電着液を用いて電着により前記第1の樹脂層を被覆するように第2の樹脂層を形成する工程と、少なくとも前記溝部に位置する前記第2の樹脂層を被覆するように撥水性層を形成する工程と、を有することを特徴とする高分子電解質型燃料電池用のセパレータの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006280897A JP5098283B2 (ja) | 2005-10-17 | 2006-10-16 | 高分子電解質型燃料電池用のセパレータおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005301647 | 2005-10-17 | ||
JP2005301647 | 2005-10-17 | ||
JP2006280897A JP5098283B2 (ja) | 2005-10-17 | 2006-10-16 | 高分子電解質型燃料電池用のセパレータおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007141819A true JP2007141819A (ja) | 2007-06-07 |
JP5098283B2 JP5098283B2 (ja) | 2012-12-12 |
Family
ID=38204407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006280897A Expired - Fee Related JP5098283B2 (ja) | 2005-10-17 | 2006-10-16 | 高分子電解質型燃料電池用のセパレータおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5098283B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009289698A (ja) * | 2008-05-30 | 2009-12-10 | Toyota Motor Corp | 燃料電池用セパレータおよびその製造方法 |
JP2011232269A (ja) * | 2010-04-30 | 2011-11-17 | Osaka Gas Co Ltd | 通気制御デバイス、ガスセンサ、及びガス検出器 |
JP2012069252A (ja) * | 2010-09-21 | 2012-04-05 | Dainippon Printing Co Ltd | 燃料電池用のセパレータおよびその製造方法 |
JP2012529749A (ja) * | 2009-06-09 | 2012-11-22 | シバラジャン,ラメッシュ | 燃料電池用バイポーラプレートの液体ベースナノ構造カーボン材料(ncm)コーティング |
DE102013205718A1 (de) | 2012-03-30 | 2013-10-02 | Honda Motor Co., Ltd. | Metallseparator für Brennstoffzellen und Herstellungsverfahren davon |
FR3019685A1 (fr) * | 2014-04-02 | 2015-10-09 | Commissariat Energie Atomique | Plaque d'ecoulement metallique pour pile a combustible, et son procede de preparation |
JP2019102418A (ja) * | 2017-12-06 | 2019-06-24 | 財團法人工業技術研究院Industrial Technology Research Institute | 電極板およびその製造方法 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10172586A (ja) * | 1996-12-03 | 1998-06-26 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池 |
JP2000100452A (ja) * | 1998-09-21 | 2000-04-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 固体高分子電解質型燃料電池とその製造法 |
JP2000173634A (ja) * | 1998-09-30 | 2000-06-23 | Sanyo Electric Co Ltd | 燃料電池 |
JP2001076740A (ja) * | 1999-09-02 | 2001-03-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 高分子電解質型燃料電池 |
JP2003249240A (ja) * | 2001-12-20 | 2003-09-05 | Dainippon Printing Co Ltd | 高分子電解質型燃料電池用のセパレータ |
JP2005116179A (ja) * | 2003-10-02 | 2005-04-28 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池 |
-
2006
- 2006-10-16 JP JP2006280897A patent/JP5098283B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10172586A (ja) * | 1996-12-03 | 1998-06-26 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池 |
JP2000100452A (ja) * | 1998-09-21 | 2000-04-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 固体高分子電解質型燃料電池とその製造法 |
JP2000173634A (ja) * | 1998-09-30 | 2000-06-23 | Sanyo Electric Co Ltd | 燃料電池 |
JP2001076740A (ja) * | 1999-09-02 | 2001-03-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 高分子電解質型燃料電池 |
JP2003249240A (ja) * | 2001-12-20 | 2003-09-05 | Dainippon Printing Co Ltd | 高分子電解質型燃料電池用のセパレータ |
JP2005116179A (ja) * | 2003-10-02 | 2005-04-28 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池 |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009289698A (ja) * | 2008-05-30 | 2009-12-10 | Toyota Motor Corp | 燃料電池用セパレータおよびその製造方法 |
US9178223B2 (en) | 2008-05-30 | 2015-11-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel cell separator and method for manufacturing the same |
US10316422B2 (en) | 2008-05-30 | 2019-06-11 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel cell separator and method for manufacturing the same |
JP2012529749A (ja) * | 2009-06-09 | 2012-11-22 | シバラジャン,ラメッシュ | 燃料電池用バイポーラプレートの液体ベースナノ構造カーボン材料(ncm)コーティング |
JP2011232269A (ja) * | 2010-04-30 | 2011-11-17 | Osaka Gas Co Ltd | 通気制御デバイス、ガスセンサ、及びガス検出器 |
JP2012069252A (ja) * | 2010-09-21 | 2012-04-05 | Dainippon Printing Co Ltd | 燃料電池用のセパレータおよびその製造方法 |
DE102013205718A1 (de) | 2012-03-30 | 2013-10-02 | Honda Motor Co., Ltd. | Metallseparator für Brennstoffzellen und Herstellungsverfahren davon |
DE102013205718B4 (de) * | 2012-03-30 | 2014-07-03 | Honda Motor Co., Ltd. | Metallseparator für Brennstoffzellen und Herstellungsverfahren davon |
US9647278B2 (en) | 2012-03-30 | 2017-05-09 | Honda Motor Co., Ltd. | Metal separator for fuel cells and manufacturing method thereof |
FR3019685A1 (fr) * | 2014-04-02 | 2015-10-09 | Commissariat Energie Atomique | Plaque d'ecoulement metallique pour pile a combustible, et son procede de preparation |
JP2019102418A (ja) * | 2017-12-06 | 2019-06-24 | 財團法人工業技術研究院Industrial Technology Research Institute | 電極板およびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5098283B2 (ja) | 2012-12-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20080113253A1 (en) | Separator for Polymer Electrolyte Type Fuel Cell and Process for Producing the Same | |
JP5098283B2 (ja) | 高分子電解質型燃料電池用のセパレータおよびその製造方法 | |
US7955757B2 (en) | Catalyst for fuel cell, membrane-electrode assembly, method of manufacturing the assembly, and fuel cell using the assembly | |
US8795918B2 (en) | Single fuel cell and fuel cell stack | |
JP5369492B2 (ja) | 燃料電池用のセパレータおよびその製造方法 | |
US20080090108A1 (en) | Separator for polymer electrolyte type fuel cells and its fabrication process | |
JP4011922B2 (ja) | 高分子電解質型燃料電池用のセパレータ | |
JP5103862B2 (ja) | 高分子電解質型燃料電池用のセパレータおよびその製造方法 | |
JP5082275B2 (ja) | 燃料電池用のセパレータおよびその製造方法 | |
JP2007287487A (ja) | 固体電解質型燃料電池 | |
JP5594035B2 (ja) | 燃料電池用のセパレータおよびその製造方法 | |
KR20090123661A (ko) | 연료전지용 분리판 및 그의 제조 방법 | |
JP2007305573A (ja) | 燃料電池用のセパレータ | |
JP2010140800A (ja) | 燃料電池用のセパレータおよびその製造方法 | |
JP2007172974A (ja) | ダイレクトメタノール型燃料電池用のセパレータ | |
JP5545150B2 (ja) | 燃料電池用のセパレータおよびその製造方法 | |
JP2007305463A (ja) | 燃料電池用のセパレータおよびその製造方法 | |
JP2010009810A (ja) | 燃料電池用セパレータの製造方法 | |
JP2010034029A (ja) | 燃料電池用のセパレータおよびその製造方法 | |
JP5413050B2 (ja) | 燃料電池用セパレータの製造方法 | |
JP5262173B2 (ja) | 燃料電池用セパレータの製造方法 | |
JP2007266014A (ja) | 高分子電解質型燃料電池用のセパレータ | |
JP2011008934A (ja) | 燃料電池用のセパレータ | |
JP5092305B2 (ja) | 燃料電池用のセパレータおよびその製造方法 | |
JP2011086472A (ja) | 燃料電池用のセパレータおよびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090827 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120605 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120802 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120828 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120910 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5098283 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |