JP2007141639A - 燃料電池スタック - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池スタックのガス供給側のマニホールド内で発生した凝縮水を効率良くスタック外部に排出する。
【解決手段】燃料電池セル12を複数個積層し、この積層された複数の燃料電池セル12をエンドプレート18a,18bで狭持してなる燃料電池スタック10において、各燃料電池セル12に外部から燃料ガスあるいは酸化剤ガスを供給するために、一方のエンドプレート18aから積層方向に貫通して形成されたガス供給マニホールド20a,22aと、他方のエンドプレート18bから前記ガス供給マニホールド20a,22aまで貫通して形成され、前記ガス供給マニホールド20a,22a内に溜まった凝縮水を外部に排出するための排水路32と、を備えた構成としている。
【選択図】図4

Description

本発明は、燃料電池スタック、特に燃料電池スタックに燃料ガスや酸化剤ガスを供給する側のマニホールド内に存在する凝縮水を除去可能な燃料電池スタックに関する。
燃料電池スタックは、アノード側電極、電解質膜およびカソード側電極を有した基本構造(燃料電池セル)を、複数積層して直列つなぎにすることで構成される。例えば固体高分子型燃料電池(PEFC)においては、燃料電池セルは、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の一方の面にアノード側電極を、他方の面にカソード側電極を配置して、さらにそれらをセパレータによって狭持することで構成される。そして、このような構成の燃料電池セルを複数積層して直列つなぎにすることで、高電圧を発生する燃料電池スタックとして使用される。
また、燃料電池スタックには、燃料電池スタックの外部から燃料ガスおよび酸化剤ガスを各燃料電池セルのアノード側電極およびカソード側電極に供給するために、燃料電池スタックを積層方向に貫通して形成される燃料ガス供給マニホールドおよび酸化剤ガス供給マニホールドが備えられている。また、供給した燃料ガスおよび酸化剤ガスを各燃料電池セルのアノード側電極およびカソード側電極から燃料電池スタックの外へ排出するために、燃料電池スタックを積層方向に貫通して形成される燃料ガス排出マニホールドおよび酸化剤ガス排出マニホールドを備えている。
そして、こうした構成の燃料電池スタックにおいて、燃料ガス供給マニホールドを通して各燃料電池セルのアノード側電極に燃料ガス(例えば水素ガス)が供給され、また酸化剤ガス供給マニホールドを通して各燃料電池セルのカソード側電極に酸化剤ガス(例えば酸素ガスや空気)が供給されることにより、電解質膜を介して電気化学反応が生じて電気が発生すると共に、水が生成される。具体的には、アノード側電極では、供給される燃料ガス中の水素分子を水素イオンと電子に分離する反応が行われる。発生した電子はカソード側電極に向かって外部回路を移動するが、この外部回路を移動する電子により、外部の負荷に電力供給される。一方、カソード側電極では、供給される酸化剤ガス中の酸素と、アノード側電極側から電解質膜を介して移動してきた水素イオンと、外部回路から戻ってきた電子と、から水を生成する反応が行われる。こうして、燃料電池スタックでは、水の生成を伴いながら電気が発生し、外部負荷への電力供給が行われる。
ところで、例えば固体高分子型燃料電池において、電解質膜(高分子イオン交換膜)は、陽子交換膜として機能するために十分に湿った状態となっている必要がある。そこで、電解質膜の湿った状態を維持するため、燃料ガスや酸化剤ガスは加湿されて燃料電池スタック内に供給される。すなわち、供給される燃料ガスや酸化剤ガスは水蒸気を含有している。そして、この加湿されたガスが電解質膜内を通過することで、電解質膜の湿った状態を維持している。
ここで、上記のように燃料電池スタックにおいて水蒸気を含むガスが供給される場合、例えば燃料電池スタックの起動時などに、燃料電池スタックに燃料ガスや酸化剤ガスを供給する配管内で、ガス内に含まれる水分が結露(凝縮)してしまうことがある。この場合、凝縮水が燃料電池スタック内に導入されてしまうと、この凝縮水によって電極発電面が覆われてしまい、この凝縮水によりガスの供給が阻害され、ひいては発電性能が低下してしまうといった事態が生じる虞がある。
そこで、このように配管内で生じた凝縮水がスタック内に導入されて電極発電面が水滴で覆われないようにした燃料電池スタックがある(例えば下記特許文献1)。具体的には、燃料電池スタックにおける各マニホールドの入口側に、凝縮水を一時溜める水溜まり部が設けられており、ここから凝縮水の排水を行う構成となっている。
特開2003−178791号公報
ところで、上記のように水蒸気を含有した燃料ガスや酸化剤ガスが燃料電池スタック内に供給される場合、燃料電池スタックの起動時などで燃料電池スタック内が比較的低温となっていると、上記のような配管内で凝縮水が生じる以外に、燃料電池スタックの供給マニホールド内でも、供給されたガスに含有される水蒸気が凝縮して水滴が発生することがある。そして、この場合にも、ガス供給マニホールド内で発生した水滴により、燃料ガスや酸化剤ガスが電極発電面に供給されるのを阻害し、これにより発電が不安定になったり、発電性能が低下したりするといった事態が生じる虞がある。
しかしながら、上記の従来技術では、配管内で生じた凝縮水がスタック内に導入されて電極発電面が水滴で覆われないように除去する構成とはなっているものの、ガス供給マニホールド内で発生した水滴をも効率良く除去する構成になっているとは言い難い。ガス供給マニホールド内で生じた凝縮水については、排出されることなくセル内に供給される可能性があり、好ましくない。
本発明は、燃料電池スタックのガス供給側のマニホールド内で生じた凝縮水を効率良くスタック外部に排出可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、アノード側電極、電解質膜及びカソード側電極をセパレータによって狭持してなる燃料電池セルを複数個積層し、この積層された複数の燃料電池セルをエンドプレートで狭持してなる燃料電池スタックにおいて、各燃料電池セルに外部から燃料ガスあるいは酸化剤ガスを供給するために、一方のエンドプレートから積層方向に貫通して形成されたガス供給マニホールドと、他方のエンドプレートから前記ガス供給マニホールドまで貫通して形成され、前記ガス供給マニホールド内に溜まった凝縮水を外部に排出するための排水路と、を備えたことを特徴とする。
また本発明は、アノード側電極、電解質膜及びカソード側電極をセパレータによって狭持してなる燃料電池セルを複数個積層し、この積層された複数の燃料電池セルをエンドプレートで狭持してなる燃料電池スタックにおいて、各燃料電池セルに外部から燃料ガスあるいは酸化剤ガスを供給するために、一方のエンドプレートから積層方向に貫通して形成されたガス供給マニホールドと、各燃料電池セルから外部に燃料ガスあるいは酸化剤ガスを排出するために、一方のエンドプレートから積層方向に貫通して形成されたガス排出マニホールドと、を備え、一方のエンドプレート側でガス供給及び排出が行われる構成となっており、さらに、前記ガス供給マニホールド内に溜まった凝縮水を外部に排出するための排水路が、他方のエンドプレートから前記ガス供給マニホールドまで貫通して形成されていることを特徴とする。
ここで、上記構成の燃料電池スタックにおいて、前記ガス供給マニホールドの底面は、各燃料電池セルの発電面にガスを導入するためのガス導入孔よりも低くなるよう形成され、この高低差により形成されたガス供給マニホールドの下部の空間にガス供給マニホールド内の凝縮水を溜めて、排水路に流すことを可能とするのが好適である。
また、上記構成の燃料電池スタックにおいて、前記ガス供給マニホールドの底面は、排水路に向かって下るように傾斜しているのが好適である。
さらに上記構成の燃料電池スタックにおいて、ガス供給マニホールドの終端面と、該終端面に最も近い燃料電池セルにおけるガス導入孔との間に、寸法差を設けるのが好適である。
本発明によれば、燃料電池スタックのガス供給側のマニホールド内で凝縮水が発生しても、その凝縮水を効率良くスタック外部に排出することができる。したがって、ガス供給側のマニホールド内で発生した凝縮水によりガス供給が阻害されることで発電が不安定になったり発電性能が低下したりするといった事態を回避できる。
図1は、本発明の実施の形態における燃料電池スタックの概略構成を示す斜視図である。燃料電池スタックは、従来と同様、アノード側電極、電解質膜およびカソード側電極をセパレータによって狭持してなる燃料電池セル12を、複数積層して直列つなぎにし、この積層された複数の燃料電池セル12を、さらに集電板14a,14b、絶縁板16a,16bおよびエンドプレート18a,18bで狭持した構成となっている。
燃料電池スタック10には、図1に示すように、燃料電池スタック10の外部から燃料ガスおよび酸化剤ガスを各燃料電池セル12のアノード側電極およびカソード側電極に供給するために、燃料電池スタック10を積層方向に貫通して形成される燃料ガス供給マニホールド20a(図中の左側上段)および酸化剤ガス供給マニホールド22a(図中の右側上段)が備えられている。また、供給した燃料ガスおよび酸化剤ガスを各燃料電池セル12のアノード側電極およびカソード側電極から燃料電池スタック10の外へ排出するために、燃料電池スタック10を積層方向に貫通して形成される燃料ガス排出マニホールド20b(図中の右側下段)および酸化剤ガス排出マニホールド22b(図中の左側下段)を備えている。ここで、本実施形態では、これらのマニホールドは、いずれも一方のエンドプレート18aから他方側の集電板14bまで、積層方向に貫通して形成されている(図3及び図4参照)。すなわち、他方側の絶縁板16bおよびエンドプレート18bには、各マニホールドは形成されておらず、他方側の絶縁板16bの面がマニホールドの終端面となっている。なお、図1における黒い太矢印は燃料ガスの流動方向、白い太矢印は酸化剤ガスの流動方向をそれぞれ示している。
なお、燃料電池セル12の発熱による温度上昇を抑制するため、燃料電池スタック10の外部から冷却媒体(例えば冷却水)を各燃料電池セル12内に流しているが、この冷却媒体の供給および排出を行うための冷却媒体供給マニホールド24a(図中の右側中段)および冷却媒体排出マニホールド24b(図中の左側中段)も、燃料電池スタック10を積層方向に貫通して形成されている。なお、図1における斜線の太矢印は、冷却媒体の流動方向を示している。
ここで、この燃料電池スタック10に用いられる燃料電池セル12は、例えば固体高分子型燃料電池(PEFC)においては、従来と同様に、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の一方の面にアノード側電極を、他方の面にカソード側電極を配置して、さらにそれらをセパレータによって狭持することで構成されている。そして、この燃料電池セル12を複数積層して直列つなぎにすることで、高電圧を発生する燃料電池スタック10として使用される。
図2は、各燃料電池セル12における各セパレータの一方の面の構成を示しており、図2(a)は、アノード側電極と対向するセパレータにおける、アノード側電極との対向面の構成を示し、図2(b)は、カソード側電極と対向するセパレータにおける、カソード側電極との対向面の構成を示す。なお、各図中の矢印は、供給されるガスの流動経路、流動方向を示す。
これによれば、燃料ガス供給マニホールド20aを通ってきた燃料ガスは、積層された各燃料電池セル12において、ガス導入孔26aを通ってアノード側電極の発電面28aに供給され、発電面28aに形成された複数本の流路を経て、ガス排出孔30aから燃料ガス排出マニホールド20bに排出されるようになっている。また同様に、酸化剤ガス供給マニホールド22aを通ってきた酸化剤ガスは、積層された各燃料電池セル12において、ガス導入孔26bを通ってカソード側電極の発電面28bに供給され、発電面28bに形成された複数本の流路を経て、ガス排出孔30bから酸化剤ガス排出マニホールド22bに排出されるようになっている。
以上のような構成により、図1に示す燃料電池スタック10では、燃料ガス及び酸化剤ガスは、燃料電池スタック10の一方のエンドプレート18a側からガス供給マニホールド20a,22aを通って各燃料電池セル12に供給された後、各燃料電池セル12からガス排出マニホールド20b,22bに排出され、排出されたガスは、ガス排出マニホールド20b,22bを通って一方のエンドプレート18a側から外部に排出される。
図3は、図1の燃料電池スタック10におけるA−A断面図であり、図4は、図1の燃料電池スタック10におけるガス供給マニホールド20a,22a内の構成を示すB矢視断面図であり、図5は、酸化剤ガス供給マニホールド22aと各燃料電池セル12との関係を示す断面図である。なお、図3及び図4における太矢印は、ガス供給マニホールド20a,22a内におけるガスの流動方向を示し、細矢印は、ガス供給マニホールド20a,22aからスタック外部へ排出される凝縮水の排出方向を示している。また、燃料ガス供給マニホールド20aと各燃料電池セル12との関係も、図5と同様である。
本実施形態における燃料電池スタック10では、図3及び図4に示すように、他方側のエンドプレート18bから、この他方側のエンドプレート18b及び絶縁板16bを貫通して、燃料ガス供給マニホールド20a及び酸化剤ガス供給マニホールド22aに繋がる排水路32が形成されている。
この排水路32は、ガス供給マニホールド20a,22aから後述のように排出される水を、燃料電池スタック10の外部へ排水するためのものである。そこで、図4に示すように、ガス供給マニホールド20a,22a内に溜まった水が排水路32に流れ易く且つ排水路32からガス供給マニホールド20a,22a内に流入(逆流)しないようにするため、ガス供給マニホールド20a,22aの底面が排水路32の底面よりも高い位置となるような構成となっている。図4では、ガス供給マニホールド20a,22aと排水路32との間に段差部分34が形成された構成となっており、ガス供給マニホールド20a,22a内に溜まった水がこの段差部分34を流れ落ちて排水路32を通り、燃料電池スタック10の外へ排水されるようになっている。
なお、他方側のエンドプレート18bにおいて、この排水路32には外部から配管36が連結されており、さらにこの配管36には電磁弁38が設けられている。この電磁弁38は、所定条件によって開閉制御される。例えば、排水路32内に所定量の水が溜まったか否かを検知するセンサ(図示せず)を設けておき、電磁弁38の閉状態時にガス供給マニホールド20a,22aから段差部分34を流れ落ちた水が排水路32内に所定量以上溜まった状態をセンサが検知すると、電磁弁38が開くように制御される。なお、この所定量としては、例えば、排水路32内に溜まった水が段差部分34を越える量、すなわち溜まった水の水面がガス供給マニホールド20a,22aの底面と同じ高さになる量としても良い。
また、図4及び図5に示すように、燃料ガス供給マニホールド20a及び酸化剤ガス供給マニホールド22aにおいて、各燃料電池セル12におけるガス導入孔26a,26bは、各ガス供給マニホールド20a,22aの底面よりも高い位置に配置された状態となっている。換言すれば、図4及び図5に示すように、各ガス供給マニホールド20a,22aの底面から、重力方向とは逆方向に高さHの箇所に、ガス導入孔26a,26bが配置された状態となっている。そして、このガス供給マニホールド20a,22a内の下部に形成される高さHの空間は、燃料ガスや酸化剤ガスに含有される水蒸気がガス供給マニホールド20a,22a内で凝縮して水滴が発生した場合、その水滴を受水し、ガス供給マニホールド20a,22a内の底面に溜まった水(凝縮水)を排水路32まで流す溝の役割を果たす。
ここで、本実施形態では、図4及び図5に示すように、ガス供給マニホールド20a,22a内におけるガスの流動方向と各燃料電池セル12内への導入方向とが略直交するように、各燃料電池セル12におけるガス導入孔26a,26bは形成されている。つまり、ガス供給マニホールド20a,22a内におけるガスの流動方向に対し、ガス供給マニホールド20a,22aから各燃料電池セル12内へのガスの導入方向は角度が付いている。したがって、ガスに含まれる水滴が各燃料電池セル12内へ流入することが十分に抑制される。そして、ガスに含まれる水滴は、ガス供給マニホールド20a,22a内の下部に形成された高さHの空間に落下することとなる。
また本実施形態では、図4に示すように、最も他方側(ガス供給マニホールド20a,22aの終端側)に配置された燃料電池セル12におけるガス導入孔26a,26bと、ガス供給マニホールド20a,22aの終端面(図4では、他方側の絶縁板16bの面)との間には、寸法差Lが設けられている。したがって、ガス供給マニホールド20a,22a内で凝縮して水滴が発生し、その水滴がガス供給マニホールド20a,22aの終端面に付着した状態でも、この水滴は、寸法差Lによって、最も他方側に配置された燃料電池セル12のガス導入孔26a,26bに届かないため、この最も他方側に配置された燃料電池セル12内に流入することは十分に抑制され、ガス供給マニホールド20a,22a内の下部に形成された高さHの空間に落下することとなる。
そこで、ガス供給マニホールド20a,22a内でガス内の水蒸気が凝縮して発生した水滴は、各燃料電池セル12内の発電面へ流入することが十分に抑制され、ガス供給マニホールド20a,22aの下部に形成された高さHの空間に落ちて溜まり、この空間に溜まった水(凝縮水)が、供給されるガスの流れによって排水路32の方に押し流され、そして前述のように段差部分34を流れ落ちて排水路32を通り、スタック外へ排水される。
こうして、本実施形態における燃料電池スタック10によれば、燃料ガスや酸化剤ガスに含有される水蒸気がガス供給マニホールド20a,22a内で凝縮して水滴が発生した場合にも、その水滴(ガス供給マニホールド20a,22a内の底面に溜まった凝縮水)を、排水路32を介して燃料電池スタック10の外へ効率良く排水することが可能となる。そして、このガス供給マニホールド20a,22a内からガス排出マニホールド20b,22b側に排出するのではなく燃料電池スタック10の外部へ排出するようにしたことで、ガス排出マニホールド20b,22bに流れ込む凝縮水の量を低減でき、ガスの供給停止時に生じ得るガス排出マニホールド20b,22bから燃料電池セル12内への凝縮水の流れ込みを抑制することができる。
また、本実施形態における燃料電池スタック10によれば、各燃料電池セル12内に凝縮水が導入されることが低減され、金属イオンなどの成分が含まれる凝縮水の各燃料電池セル12内への導入量が低減されるため、金属イオンなどの成分による電解質膜の性能低下を抑制することができる。
なお、本実施形態における燃料電池スタック10によれば、水滴が含まれるガスが燃料電池スタック10内に供給された場合でも、その水滴が各燃料電池セル12内へ流入することが抑制され、その水滴をガス供給マニホールド20a,22a内の底面に落下させて、溜まった水(凝縮水)を排水路32を介して燃料電池スタック10の外へ効率良く排水することができるのは、勿論である。
なお、他の実施形態として、ガス供給マニホールド20a,22aの下部に形成された高さHの空間内に、例えば図6のように、マニホールド終端(排水路32側)に向けて下るような傾斜部40を設けるのが好適である。これにより、ガス供給マニホールド20a,22a内で落下して溜まった水(凝縮水)は、傾斜部40によって排水路32に流れ易くなる。ここで、この傾斜部40は、各燃料電池セル12を積層させることによって形成されるような構成であっても良く、あるいは、各燃料電池セル12とは別体の傾斜部材41をガス供給マニホールド20a,22a内に挿入して設置するような構成であっても良い。なお、この傾斜部材41は、電気的に絶縁性を有するのが好適である。
また、上記実施形態においては、ガス供給マニホールド20a,22aは、一方のエンドプレート18aから他方側の集電板14bまで積層方向に貫通して形成され、排水路32が他方側の絶縁板16b及びエンドプレート18bに形成された構成となっているが、ガス供給マニホールド20a,22aの形成態様はこれに限定されるものではない。例えば、ガス供給マニホールド20a,22aは、一方のエンドプレート18aから他方側の絶縁板16bまで積層方向に貫通して形成され、排水路32は他方側のエンドプレート18bに形成された構成であっても良い。あるいは、ガス供給マニホールド20a,22aは、一方のエンドプレート18aから最も他方側に位置する燃料電池セル12まで積層方向に貫通して形成され、排水路32は、他方側の集電板14b、絶縁板16b及びエンドプレート18bに形成された構成であっても良い。
本発明の実施の形態における燃料電池スタックの概略構成を示す斜視図である。 各燃料電池セルにおける各セパレータの一方の面の構成を示す図であり、図2(a)は、アノード側電極と対向するセパレータにおける、アノード側電極との対向面の構成を示し、図2(b)は、カソード側電極と対向するセパレータにおける、カソード側電極との対向面の構成を示す。 図1の燃料電池スタックにおけるA−A断面図である。 図1の燃料電池スタックにおけるガス供給マニホールド内の構成を示すB矢視断面図である。 酸化剤ガス供給マニホールドと各燃料電池セルとの関係を示す断面図である。 他の実施の形態における燃料電池スタックのガス供給マニホールド内の構成を示す断面図である。
符号の説明
10 燃料電池スタック、12 燃料電池セル、14a,14b 集電板、16a,16b 絶縁板、18a,18b エンドプレート、20a 燃料ガス供給マニホールド、20b 燃料ガス排出マニホールド、22a 酸化剤ガス供給マニホールド、22b 酸化剤ガス排出マニホールド、24a 冷却媒体供給マニホールド、24b 冷却媒体排出マニホールド、26a,26b ガス導入孔、28a,28b 発電面、30a,30b ガス排出孔、32 排水路、34 段差部分、36 配管、38 電磁弁、40 傾斜部、41 傾斜部材。

Claims (5)

  1. アノード側電極、電解質膜及びカソード側電極をセパレータによって狭持してなる燃料電池セルを複数個積層し、この積層された複数の燃料電池セルをエンドプレートで狭持してなる燃料電池スタックにおいて、
    各燃料電池セルに外部から燃料ガスあるいは酸化剤ガスを供給するために、一方のエンドプレートから積層方向に貫通して形成されたガス供給マニホールドと、
    他方のエンドプレートから前記ガス供給マニホールドまで貫通して形成され、前記ガス供給マニホールド内に溜まった凝縮水を外部に排出するための排水路と、
    を備えたことを特徴とする燃料電池スタック。
  2. アノード側電極、電解質膜及びカソード側電極をセパレータによって狭持してなる燃料電池セルを複数個積層し、この積層された複数の燃料電池セルをエンドプレートで狭持してなる燃料電池スタックにおいて、
    各燃料電池セルに外部から燃料ガスあるいは酸化剤ガスを供給するために、一方のエンドプレートから積層方向に貫通して形成されたガス供給マニホールドと、
    各燃料電池セルから外部に燃料ガスあるいは酸化剤ガスを排出するために、一方のエンドプレートから積層方向に貫通して形成されたガス排出マニホールドと、
    を備え、一方のエンドプレート側でガス供給及び排出が行われる構成となっており、
    さらに、前記ガス供給マニホールド内に溜まった凝縮水を外部に排出するための排水路が、他方のエンドプレートから前記ガス供給マニホールドまで貫通して形成されていることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項1または2に記載の燃料電池スタックにおいて、
    前記ガス供給マニホールドの底面は、各燃料電池セルの発電面にガスを導入するためのガス導入孔よりも低くなるよう形成され、
    この高低差により形成されたガス供給マニホールドの下部の空間にガス供給マニホールド内の凝縮水を溜めて、排水路に流すことを可能とすることを特徴とする燃料電池スタック。
  4. 請求項1または2に記載の燃料電池スタックにおいて、
    前記ガス供給マニホールドの底面は、排水路に向かって下るように傾斜していることを特徴とする燃料電池スタック。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載の燃料電池スタックにおいて、
    ガス供給マニホールドの終端面と、該終端面に最も近い燃料電池セルにおけるガス導入孔との間に、寸法差を設けたことを特徴とする燃料電池スタック。

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