JP2004327059A - 燃料電池スタック - Google Patents

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武揚 磯辺
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Abstract

【課題】発電セル内に液状水が滞留することを確実に阻止するとともに、燃料ガスを経済的に使用することができ、発電性能の向上を図ることを可能にする。
【解決手段】燃料電池スタック10は、複数の発電セル16を積層するとともに、各発電セル16は、燃料ガス流路52を設ける。燃料電池スタック10内には、燃料ガス流路52の出口側に連通するとともに、積層方向に延在して燃料ガス排出連通孔44が設けられる。この燃料ガス排出連通孔44の出口側に排水部76が連通し、この排水部76の入口76aは、前記燃料ガス排出連通孔44の最下部の高さ位置に対し、同等乃至低い位置に設定されるとともに、前記排水部76は、下方に向かって延在している。
【選択図】図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体高分子電解質膜の両側にアノード側電極とカソード側電極とを設けた電解質膜・電極構造体を、セパレータにより挟持する発電セルを備え、前記発電セルが複数積層される燃料電池スタックに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜(陽イオン交換膜)からなる電解質膜を採用している。この電解質膜の両側に、それぞれカーボンを主体とする基材に貴金属系の電極触媒層を接合したアノード側電極およびカソード側電極を対設した電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持することにより、燃料電池(発電セル)が構成されている。
【0003】
この種の燃料電池において、アノード側電極に供給された燃料ガス、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)は、電極触媒上で水素がイオン化され、電解質膜を介してカソード側電極側へと移動する。その間に生じた電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。なお、カソード側電極には、酸化剤ガス、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されているために、このカソード側電極において、水素イオン、電子および酸素が反応して水が生成される。
【0004】
通常、所望の発電力を得るために、所定数の燃料電池を積層した燃料電池スタックが使用されている。この燃料電池スタックには、酸化剤ガス、例えば、反応用空気を供給するためのコンプレッサまたはブロアや、反応ガス(反応用空気および燃料ガス)を加湿するための加湿器や、運転温度を最適に維持するための温度調整機器等の周辺補器が組み込まれている。
【0005】
ところで、上記の燃料電池スタックでは、システム全体の小型化および軽量化が望まれており、周辺補器を削減するとともに、前記周辺補器を作動させるための電力消費を最小化する必要がある。このため、例えば、特許文献1には、空気流路チャンネルから生成水の除去に十分な空気流を維持しながら、空気供給用の電力消費を最小限にし、ネット出力を最大にすることを目的とした燃料電池スタックが開示されている。
【0006】
上記の特許文献1では、図14に示すように、水素フレーム(燃料ガス側セパレータ)1の中央部に水素流路プレート2が配置されている。水素フレーム1は、水素流路プレート2を挟んで上下に、水素供給マニホールド3と水素排出マニホールド4とを有するとともに、前記水素供給マニホールド3には、複数の供給通路5が連通する一方、前記水素排出マニホールド4には、同様に、複数の排出通路6が連通している。
【0007】
水素流路プレート2には、鉛直方向に延在する複数の流路溝を備える水素流路7が形成されている。この水素流路7は、上部側の水素入口が供給通路5を介して水素供給マニホールド3に連通し、下部側の水素出口が排出通路6を介して水素排出マニホールド4に連通している。
【0008】
このような構成において、水素供給マニホールド3から供給通路5に水素ガスが供給されると、この水素ガスは、水素流路プレート2の水素流路7に沿って鉛直方向に移動しながら、図示しないアノード側電極に供給される。そして、水素が消費された排ガスは、排出通路6から水素排出マニホールド4に排出されている。
【0009】
上記の特許文献1の燃料電池スタックは、所謂、デッドエンド型水素供給システムを備えている。このデッドエンド型では、アノード側における不純物の蓄積や水の蓄積が発生するが、一定間隔の短いパージ、すなわち、水素排出ラインの一時的な開閉により対処することができ、性能の回復が可能になる、としている。
【0010】
【特許文献1】
米国特許第5,879,826号明細書(第3欄第54行〜第62行、第6欄第44行〜第61行、図7)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、燃料電池の運転温度が、比較的低温、例えば、60℃以下であると、この燃料電池の発電によりカソード側電極で生成される水は、液状水として存在する場合が多い。この液状水は、固体高分子電解質膜を透過(拡散)してアノード側電極に移動し易い。
【0012】
その際、上記の特許文献1では、水素ガスが水素流路7に沿って鉛直下方向に流れるため、液状水がこの水素流路7から水素排出マニホールド4に排出される。ここで、水素排出マニホールドに連通する水素排出ラインが閉塞されており、液状水は、前記水素排出マニホールド4内に滞留し易い。さらに、水素排出マニホールド4に連通する水素流路7の出口側にも、液状水が滞留するおそれがある。
【0013】
そこで、水素流路7の閉塞による発電性能の低下を解消させるために、水素排出ラインを開放してパージを行う必要がある。しかしながら、1回のパージでは、水素排出マニホールド4内および水素流路7に滞留している液状水を確実に除去することができず、パージを相当に頻繁に行わなければならない。このパージでは、燃料ガスである水素ガスを水素排出ラインから外部に放出することにより液状水を除去している。これによって、不要に消費される多量の水素ガスが存在してしまい、経済的ではないという問題が指摘されている。
【0014】
本発明はこの種の問題を解決するものであり、発電セル内に液状水が滞留することを確実に阻止し、燃料ガスを経済的に使用するとともに、発電性能を有効に向上させることが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る燃料電池スタックでは、固体高分子電解質膜の両側にアノード側電極とカソード側電極とを設けた電解質膜・電極構造体を、セパレータにより挟持するとともに、前記アノード側電極に沿って燃料ガスを供給する燃料ガス流路と、前記カソード側電極に沿って酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路とを設ける発電セルを備え、前記発電セルが複数積層されている。
【0016】
燃料電池スタック内には、燃料ガス流路の出口側に連通するとともに、積層方向に延在して燃料ガス排出用内部マニホールドが設けられ、前記燃料ガス排出用内部マニホールドには、該燃料ガス排出用内部マニホールドから液状水を排水する排水部が連通する。ここで、排水部の入口は、燃料ガス排出用内部マニホールドの最下部の高さ位置に対し、同等乃至低い位置に設定されるとともに、前記排水部は、前記入口から下方に向かって延在している。
【0017】
このため、固体高分子電解質膜を拡散してカソード側電極からアノード側電極に移動する液状水は、燃料ガス排出用内部マニホールドに排出された後、この燃料ガス排出用内部マニホールドの最下部の高さ位置に対し、同等乃至低い位置に設定された入口から排水部に円滑に排水される。従って、燃料ガス排出用内部マニホールドや燃料ガス流路が液状水により閉塞されることがなく、簡単な構成で、発電性能の低下を可及的に阻止することが可能になる。
【0018】
また、本発明の請求項2に係る燃料電池スタックでは、固体高分子電解質膜の両側にアノード側電極とカソード側電極とを設けた電解質膜・電極構造体を、セパレータにより挟持するとともに、前記アノード側電極に沿って燃料ガスを供給する燃料ガス流路と、前記カソード側電極に沿って酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路とを設ける発電セルを備え、前記発電セルが複数積層されている。
【0019】
燃料電池スタック内には、燃料ガス流路の出口側に連通するとともに、積層方向に延在して燃料ガス排出用内部マニホールドが設けられ、前記燃料ガス排出用内部マニホールドには、該燃料ガス排出用内部マニホールドから排ガスを排出するとともに、排ガス開閉弁を設ける排ガス流路が設けられる。
【0020】
燃料ガス排出用内部マニホールドと排ガス開閉弁との間には、前記燃料ガス排出用内部マニホールドから液状水を排水する排水部が設けられる。排水部の入口は、燃料ガス排出用内部マニホールドの最下部の高さ位置に対し、同等乃至低い位置に設定されるとともに、前記排水部は、前記入口から下方に向かって延在する排水流路と、前記排水流路に配置される排水開閉弁とを有する。
【0021】
これにより、排水流路には、排水開閉弁の上方のスペースに液状水が貯留されるため、発電性能を維持するために必要なパージの間隔を長く設定することができる。従って、パージにより不要に消費される燃料ガス量を有効に削減することが可能になり、経済的なものとなる。しかも、排ガス流路と排水流路との2系統でパージが行われるため、燃料電池スタック内に液状水が残存することを可及的に阻止し、発電時のセル電圧が良好に安定化する。
【0022】
さらに、本発明の請求項3に係る燃料電池スタックでは、排水部の入口と排水開閉弁との間には、液状水を貯留するためのタンクが配設される。このため、排水部に貯留される液状水量が増大し、パージ間隔が長尺化されるとともに、パージによる燃料ガスの消費が一層削減される。
【0023】
さらにまた、本発明の請求項4に係る燃料電池スタックでは、排水部には、鉛直方向に離間して第1および第2排水開閉弁が配設される。この場合、まず、上方の第1排水開閉弁が開放される一方、下方の第2排水開閉弁が閉塞されており、燃料ガス排出用内部マニホールドから排出される液状水は、前記第2排水開閉弁の上方に貯留される。
【0024】
そして、排水部に貯留される液状水が第1排水開閉弁に到達する以前に、前記第1排水開閉弁が閉塞される一方、第2排水開閉弁が開放される。従って、第1および第2排水開閉弁の間に貯留されている液状水が排水部から排出される。その際、第1および第2排水開閉弁の間には、燃料ガスを含む排ガスがほとんど存在していないため、液状水と共に排出される燃料ガスの量が極めて少量となり、経済的である。
【0025】
また、本発明の請求項5に係る燃料電池スタックでは、第1および第2排水開閉弁の間には、液状水を貯留するためのタンクが配設される。このため、排水部に貯留される液状水量が大幅に増大し、パージ間隔がさらに長尺化されるとともに、パージによる燃料ガスの消費が一層削減される。
【0026】
さらに、本発明の請求項6に係る燃料電池スタックでは、発電セルの運転温度は、60℃以下である。これにより、生成水が液状水として存在し易いが、簡単かつコンパクトな構成で、この液状水を良好に処理して所望の発電性能を確保することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタック10を組み込む燃料電池システム12の概略斜視説明図であり、図2は、前記燃料電池スタック10を収容保持するケーシング14の分解概略斜視図であり、図3は、前記燃料電池スタック10の一部切り欠き斜視説明図である。
【0028】
燃料電池スタック10は、図2および図3に示すように、複数の発電セル16が矢印A方向に積層された積層体18を備える。積層体18の積層方向(矢印A方向)一端には、集電用ターミナルプレート20a、絶縁プレート22aおよびエンドプレート24aが外方に向かって、順次、配設される。積層体18の積層方向他端には、集電用ターミナルプレート20b、絶縁プレート22bおよびエンドプレート24bが外方に向かって、順次、配設される。
【0029】
図4に示すように、各発電セル16は、電解質膜・電極構造体30と、前記電解質膜・電極構造体30を挟持する第1および第2セパレータ32、34とを備える。電解質膜・電極構造体30と第1および第2セパレータ32、34との間には、後述する各種連通孔の周囲および電極面の外周を覆って、シール部材36aが介装されるとともに、隣接する発電セル16間には、シール部材36bが介装される。
【0030】
発電セル16の矢印B方向(水平方向)の一端縁部には、矢印A方向(積層方向)に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、反応用空気を供給するための反応用空気供給連通孔38と、冷却用空気を供給するための冷却用空気供給連通孔40とが設けられる。冷却用空気供給連通孔40は、反応用空気供給連通孔38よりも開口面積が大きく設定される。
【0031】
発電セル16の矢印C方向(鉛直方向)の一端縁部(上端縁部)には、矢印A方向に連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔42が設けられるとともに、前記発電セル16の矢印C方向の他端縁部(下端縁部)には、矢印A方向に連通して、燃料ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔(燃料ガス排出用内部マニホールド)44が設けられる。燃料ガス供給連通孔42および燃料ガス排出連通孔44は、矢印B方向に長尺な長円状開口形状に設定される。
【0032】
電解質膜・電極構造体30は、例えば、パーフルオロカーボンスルホン酸樹脂の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜46と、この固体高分子電解質膜46を挟持するアノード側電極48およびカソード側電極50とを備える(図4および図5参照)。
【0033】
アノード側電極48およびカソード側電極50は、多孔質のカーボンペーパ、カーボンクロスまたはカーボン不織布等からなるガス拡散層と、白金系触媒がカーボン担体に担持されて固体高分子電解質膜46の両面に塗布された電極触媒層とを有する。第1および第2セパレータ32、34は、導電性材料、例えば、緻密質のカーボン材料や金属で構成される。
【0034】
図6に示すように、第1セパレータ32のアノード側電極48に向かう面32aには、燃料ガス供給連通孔42と燃料ガス排出連通孔44とを連通する燃料ガス流路52が形成される。この燃料ガス流路52は、例えば、矢印C方向に延在する複数本の溝部により構成される。
【0035】
図7に示すように、第1セパレータ32の面32aとは反対の面32bには、冷却用空気流路54が形成され、この冷却用空気流路54は、両端が水平方向に延在しかつ中央部が傾斜する複数本の溝部により構成される。冷却用空気流路54は、冷却用空気供給連通孔40に連通する冷却用空気入口54aと、第1セパレータ32の側部から外方に開放される冷却用空気出口54bとを有する。
【0036】
図8に示すように、第2セパレータ34のカソード側電極50に向かう面34aには、例えば、矢印B方向に1往復半だけ折り返す蛇行流路である反応用空気流路(酸化剤ガス流路)56が設けられる。この反応用空気流路56は、反応用空気供給連通孔38に連通する反応用空気入口56aと、第2セパレータ34の側部から、すなわち、発電セル16の側部から外方に開放される反応用空気出口56bとを有する。反応用空気入口56aは、第2セパレータ34の上部側に設けられる一方、反応用空気出口56bは、前記第2セパレータ34の下部側に設けられる。
【0037】
図3〜図5に示すように、エンドプレート24aには、積層体18内の燃料ガス供給連通孔42に連通する内部供給通路58が形成されるとともに、燃料ガス排出連通孔44に連通する内部排出通路60が形成される。内部排出通路60の最下部の高さ位置は、燃料ガス排出連通孔44の最下部の高さ位置に対し、同等乃至距離H1だけ低い位置に設定される。エンドプレート24aには、内部供給通路58に対応して第1ブロック62が取り付けられる一方、内部排出通路60に対応して第2ブロック64が取り付けられる。
【0038】
第1ブロック62は、内部供給通路58に沿って矢印B方向に長尺に構成される。第1ブロック62の長手方向中央部には、矢印A方向に突出して円筒部62aが設けられ、この円筒部62aに燃料ガス供給口66が形成される。第2ブロック64は、内部排出通路60に対応して矢印B方向に長尺に構成されるとともに、その長手方向中央部には、水平方向(矢印A方向)に突出する第1円筒部68と、鉛直下方向(矢印C方向)に突出する第2円筒部70とが設けられる。
【0039】
第2ブロック64内には、図3および図5に示すように、第1円筒部68の先端に設けられる燃料ガス排出口72に連通する燃料ガス排出口内通路74が設けられる。燃料ガス排出口内通路74の最下部の高さ位置は、内部排出通路60の最下部の高さ位置と同等に設定され、実質的に、燃料ガス排出連通孔44の最下部の高さと同等以下に設定される。第2円筒部70には、排水部76が設けられるとともに、前記排水部76の入口76aの高さ位置は、燃料ガス排出口内通路74の最下部の高さ位置に対し、同等乃至低い位置に設定される。
【0040】
図1および図2に示すように、燃料電池スタック10の積層方向両端には、スペーサ77(図3参照)を介してバックアッププレート78a、78bが配設される。バックアッププレート78aには、反応用空気供給連通孔38に連通する反応用空気供給口80と、冷却用空気供給連通孔40に連通する冷却用空気供給口82と、燃料ガス供給連通孔42に連通する燃料ガス供給口66と、燃料ガス排出連通孔44に連通する燃料ガス排出口72とが設けられる。
【0041】
ケーシング14は、バックアッププレート78a、78b間に積層される燃料電池スタック10の角部に対応して配置され、前記燃料電池スタック10を外部から締め付ける締結部材88a、88b、88cおよび88dを備える。各締結部材88a〜88dは、燃料電池スタック10の積層方向両端側からねじ90を介してバックアッププレート78a、78bに固定される。締結部材88a〜88dは、絶縁層が表面に形成された軽合金で形成される。
【0042】
締結部材88a〜88dには、下板92a、上板92bおよび両側板92c、92dがねじ止め固定される。下板92a、上板92bおよび側板92c、92dは、めっき鋼板や樹脂等で構成される。
【0043】
図2に示すように、側板92cの上部側には、各発電セル16の冷却用空気流路54を構成する冷却用空気出口54bに対応して、矢印A方向に延在する冷却用空気排気口94が形成される。この側板92cの下部側には、各発電セル16の反応用空気出口56bに対応して、反応用空気排気口96が矢印A方向に延在して形成されるとともに、この反応用空気排気口96を囲繞してダクト部98が設けられる。締結部材88aには、矢印A方向に延在する液状水流路100が設けられ、この液状水流路100の略中央部には、排水口102が設けられる。
【0044】
図1に示すように、バックアッププレート78aには、反応用空気供給口80に反応用空気を供給するための第1ブロア110と、冷却用空気供給口82に冷却用空気を供給するための第2ブロア112とが接続されるとともに、燃料ガス供給口66に燃料ガスを供給するための水素ボンベ114が減圧弁116を介して接続される。
【0045】
燃料ガス排出口72に排ガス流路118が接続されるとともに、この排ガス流路118には、排ガス開閉弁120が接続される。排水部76には、排水流路122が接続され、前記排水流路122は、鉛直下方向に延在して所定の高さ位置に排水開閉弁124が配置される。
【0046】
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
【0047】
まず、燃料電池スタック10では、作動温度が比較的低温、例えば、60℃以下、より好ましくは、30℃〜50℃の範囲内に設定されている。また、反応ガスの作動圧力は、水素供給圧力が0.1kPa〜50kPaであり、空気供給圧力が0.1kPa〜50kPaである。なお、通常発電時には、排ガス開閉弁120および排水開閉弁124が閉塞されている。
【0048】
そこで、図1に示すように、燃料電池システム12では、水素ボンベ114から減圧弁116を介して0.1kPa〜50kPa程度に減圧された燃料ガスが、燃料ガス供給口66から燃料電池スタック10に供給される。この燃料電池スタック10内では、燃料ガスが燃料ガス供給連通孔42に供給され、この燃料ガス供給連通孔42から第1セパレータ32の燃料ガス流路52に導入される(図5および図6参照)。従って、燃料ガスは、電解質膜・電極構造体30のアノード側電極48に沿って鉛直下方向に移動する。
【0049】
一方、図1に示すように、反応用空気は、第1ブロア110を介して0.1kPa〜50kPa程度の導入圧力で反応用空気供給口80から燃料電池スタック10に供給される。この燃料電池スタック10内では、反応用空気が反応用空気供給連通孔38に供給され、この反応用空気供給連通孔38から第2セパレータ34の反応用空気流路56に導入される(図5および図8参照)。このため、反応用空気は、電解質膜・電極構造体30のカソード側電極50に沿って蛇行しながら移動する。
【0050】
従って、各電解質膜・電極構造体30では、アノード側電極48に供給される燃料ガスと、カソード側電極50に供給される反応用空気とが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる(図4および図5参照)。
【0051】
また、図1に示すように、冷却用空気は、第2ブロア112を介して冷却用空気供給口82から燃料電池スタック10に供給される。この燃料電池スタック10内では、冷却用空気が冷却用空気供給連通孔40に供給され、この冷却用空気供給連通孔40から第1セパレータ32の冷却用空気流路54に導入される(図5および図7参照)。このため、冷却用空気は、電解質膜・電極構造体30に沿って移動し、各発電セル16の運転温度が60℃以下、より好ましくは、30℃〜50℃になるように冷却する。
【0052】
これにより、各発電セル16が比較的低温で運転され、反応用空気および燃料ガスを無加湿、あるいは低加湿で使用しても、固体高分子電解質膜46が乾燥し難くなり、加湿器等の周辺補器が不要になるという効果がある。
【0053】
次いで、アノード側電極48に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔44に排出されて矢印A方向に流動し、エンドプレート24aの内部排出通路60から燃料ガス排出口72を介して排ガス流路118に排出される(図5参照)。一方、カソード側電極50に供給されて消費された反応用空気は、反応用空気流路56の反応用空気出口56bからダクト部98を介して外部に排出される(図2参照)。
【0054】
上記のように、燃料電池スタック10の運転温度は、60℃以下(好ましくは30℃〜50℃)と低温であり、発電反応によりカソード側電極50で生成される生成水は、液状水として存在する割合が大きい。この液状水は、反応用空気流路56に沿って流れるとともに、一部が固体高分子電解質膜46を拡散してアノード側電極48に移動し、燃料ガス流路52に沿って流動する。そして、液状水は、燃料ガス流路52の出口側(下端側)に連通する燃料ガス排出連通孔44に排出され、この燃料ガス排出連通孔44に沿ってエンドプレート24a側に移動する。
【0055】
この場合、第1の実施形態では、図5に示すように、エンドプレート24aの内部排出通路60の最下部の高さ位置が、燃料ガス排出連通孔44の最下部の高さ位置に対して、同等乃至距離H1だけ低くなるように設定されるとともに、排水部76の入口76aの高さ位置が、前記内部排出通路60(および燃料ガス排出口内通路74)と同等以下の高さに設定されている。
【0056】
このため、燃料ガス排出連通孔44に排出された液状水は、エンドプレート24aの内部排出通路60に円滑に排出された後、入口76aから排水部76を介して鉛直下方向に確実に排水される。従って、燃料ガス排出連通孔44や燃料ガス流路52が液状水により閉塞されることがなく、簡単な構成で、各発電セル16の発電性能の低下を可及的に阻止することが可能になる。
【0057】
さらに、液状水は、排水部76に接続された排水流路122に排出されて、排水開閉弁124の上方に貯留される(図1参照)。この液状水は、閉塞されている排水開閉弁124と入口76aとの間のスペースに貯留される。この入口76aまで前記液状水が満たされた後、排ガス流路118内およびエンドプレート24a内の液状水面が燃料ガス排出連通孔44の最下部の高さ位置に至るまで、前記液状水が蓄積される。
【0058】
このように、燃料電池スタック10の運転時に生成される液状水が、燃料ガス排出連通孔44に排出されて、排水部76の排水開閉弁124から前記燃料ガス排出連通孔44の最下部の高さ位置に蓄積されるまでの間、前記燃料ガス排出連通孔44内および燃料ガス流路52が前記液状水により閉塞されることはない。これにより、各発電セル16の発電性能を維持するために必要なパージの間隔が良好に長尺化されるとともに、パージによる燃料ガスの消費が一層削減され、経済的であるという効果が得られる。
【0059】
ところで、排水部76に貯留されている液浄水の水位が上昇し、燃料ガス流路52が前記液状水により閉塞される前にパージが行われる。その際、排ガス流路118の排ガス開閉弁120および排水流路122の排水開閉弁124が、同時に開放される。
【0060】
このため、燃料ガス排出連通孔44、エンドプレート24aの内部排出通路60、排水部76の排水流路122および排ガス流路118に蓄積されていた液状水は、前記排水流路122と前記排ガス流路118との2系統から供給される燃料ガスの圧力に加え、前記排水流路122内での重力の作用によって、迅速かつ確実に排出される。従って、燃料電池スタック10内に液状水が残存することを可及的に阻止し、各発電セル16のセル電圧が良好に安定化するという利点がある。
【0061】
実施例
燃料電池システム12において、燃料ガスは、水素ボンベ114から減圧弁116を介して供給圧力が23kPaに調整されて燃料ガス供給口66に供給される一方、反応用空気は、第1ブロア110を介して2.5kPaの入口圧力となるように反応用空気供給口80に供給され、燃料電池スタック10が始動された。
【0062】
その後、反応用空気供給口80に反応用空気の供給を継続するとともに、排ガス開閉弁120および排水開閉弁124を閉塞して燃料ガス側をデッドエンドにして運転を行った。
【0063】
この場合、燃料電池スタック10の1つの発電セル16を電圧変化検出用のモニタとして使用した。そして、モニタとして使用された発電セル16のセル電圧が0.35Vに低下したとき、排ガス開閉弁120および排水開閉弁124を開放して、排ガス流路118と排水流路122との2系統からパージを行った。次いで、排ガス開閉弁120および排水開閉弁124を閉塞し、燃料ガス側をデッドエンドにして上記の操作を繰り返し行った。
【0064】
図9には、モニタとして使用された発電セル16において、セル電圧およびセル温度の経時変化が示されている。図9から諒解されるように、燃料電池スタック10の運転開始時からセル電圧が0.35Vに低下するまでに要した時間は、略220分であった。この時点で、排ガス開閉弁120および排水開閉弁124を開放してパージを行い、1秒後に前記排ガス開閉弁120および前記排水開閉弁124を閉塞した。
【0065】
以後、セル電圧が0.35Vに低下した時点で上記の運転を繰り返したところ、いずれのパージにおいてもセル電圧は初期電圧と同等レベルに復帰し、1回毎の燃料ガス側デッドエンド運転は、略220分〜250分だけ継続された。さらに、セル電圧の変動が少ない安定した発電状態は、略150分〜170分だけ継続して行われた。
【0066】
これに対して、比較例として、図10に示す燃料電池スタック10aを組み込む燃料電池システム12aを用いて燃料ガス側デッドエンド運転を行った。なお、燃料電池システム12と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0067】
この燃料電池システム12aに組み込まれる燃料電池スタック10aでは、排水部76を設けておらず、この燃料電池スタック10aで燃料ガスが消費された排ガスは、排ガス流路118にのみ排出されるように構成されている。そこで、燃料電池システム12aにより燃料ガス側のデッドエンド運転を行い、セル電圧が0.35Vに低下した際に、排ガス開閉弁120を開放してパージを行ったところ、図11に示す結果が得られた。
【0068】
図11から諒解されるように、燃料電池スタック10aの運転開始からセル電圧が0.35Vに低下するまでに要した時間は略50分であり、パージによってセル電圧は初期電圧と同等レベルに復帰した。しかしながら、1回毎の燃料ガス側デッドエンド運転の継続時間は、略50分〜120分と著しく短くなっており、しかも、電圧変動が少ない安定した発電状態は数分〜40分程度しか継続されなかった。
【0069】
このように、実施例では、1回毎のデッドエンド運転の継続時間および電圧変動の少ない安定した発電状態の継続時間は、いずれも比較例である燃料電池システム12aに比べて相当に向上するという結果が得られた。
【0070】
図12は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタック140を組み込む燃料電池システム142の概略斜視説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池スタック10を組み込む燃料電池システム12と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
【0071】
この燃料電池スタック140は、排水流路122に排水部76の入口76aと、排水開閉弁124との間に位置して、液浄水を貯留するためのタンク144を配設している。このため、第2の実施形態では、排水部76に排水される液状水が、排水開閉弁124と入口76aとの間で排水流路122内に貯留されるとともに、タンク144にも貯留される。従って、排水部76全体の容積が大幅に拡大され、この排水部76に貯留される液状水量が増大してパージの間隔が相当に長尺化されるとともに、パージによる燃料ガスの消費が一層削減されるという効果が得られる。
【0072】
図13は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタック150を組み込む燃料電池システム152の概略斜視説明図である。この燃料電池スタック150では、排水部76に鉛直方向に離間して第1排水開閉弁154と第2排水開閉弁156とが配設されている。
【0073】
第3の実施形態では、まず、上方の第1排水開閉弁154が開放される一方、下方の第2排水開閉弁156が閉塞された状態で、燃料電池スタック150の運転が開始される。このため、各発電セル16で水素が消費された排ガスは、燃料ガス排出口72から排ガス流路118に排出されるとともに、液状水は排水部76の下方に向かって延在する排水流路122に排出され、第2排水開閉弁156の上方に貯留される。
【0074】
その際、燃料ガス排出連通孔44に液状水が蓄積されず、燃料ガス流路52もこの液状水で閉塞されることがないため(図5参照)、燃料ガスの供給が阻害されることがなく、燃料電池スタック150の発電性能の低下を確実に回避することができる。
【0075】
次いで、排水流路122に蓄積される液状水が第1排水開閉弁154に到達する以前に、前記第1排水開閉弁154を閉塞する一方、第2排水開閉弁156を開放する。従って、第1および第2排水開閉弁154、156の間に貯留されている液状水は、排水部76から確実に排出される。この場合、第1および第2排水開閉弁154、156の間に排ガスがほとんど存在しないため、液状水とともに排出される燃料ガスの量は極めて少量となり、経済的であるという効果が得られる。
【0076】
なお、第1および第2排水開閉弁154、156の間には、液状水を貯留するためのタンク158を配設してもよい。これにより、排水部76に貯留される液状水量が大幅に増大し、パージの間隔がさらに長尺化されるとともに、パージによる燃料ガスの消費が一層削減されるという利点がある。
【0077】
【発明の効果】
本発明に係る燃料電池スタックでは、固体高分子電解質膜を拡散してカソード側電極からアノード側電極に移動する液状水は、燃料ガス排出用内部マニホールドに排出された後、この燃料ガス排出用内部マニホールドの最下部の高さと同等以下の高さに設定された入口から排水部に円滑に排水される。従って、燃料ガス排出用内部マニホールドや燃料ガス流路が液状水により閉塞されることがなく、簡単な構成で、発電性能の低下を可及的に阻止することが可能になる。
【0078】
また、排水流路には、排水開閉弁の上方に液状水が貯留されるため、発電性能を維持するために必要なパージの間隔を長く設定することができる。従って、パージにより不要に消費される燃料ガス量を有効に削減することが可能になり、経済的なものとなる。しかも、排ガス流路と排水流路との2系統でパージが行われるため、燃料電池スタック内に液状水が残存することを可及的に阻止し、発電時のセル電圧が良好に安定化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックを組み込む燃料電池システムの概略斜視説明図である。
【図2】前記燃料電池スタックを収容保持するケーシングの分解概略斜視図である。
【図3】前記燃料電池スタックの一部切り欠き斜視図である。
【図4】前記燃料電池スタックの一部分解概略斜視図である。
【図5】前記燃料電池スタックの一部断面図である。
【図6】前記燃料電池スタックを構成する第1セパレータの一方の面の正面図である。
【図7】前記第1セパレータの他方の面の正面図である。
【図8】前記燃料電池スタックを構成する第2セパレータの正面説明図である。
【図9】実施例によるセル電圧およびセル温度の経時変化の説明図である。
【図10】比較例として用いられる燃料電池スタックを組み込む燃料電池システムの概略斜視説明図である。
【図11】前記比較例によるセル電圧およびセル温度の経時変化の説明図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックを組み込む燃料電池システムの概略斜視説明図である。
【図13】本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタックを組み込む燃料電池システムの概略斜視説明図である。
【図14】特許文献1の水素フレームの概略説明図である。
【符号の説明】
10、10a、140、150…燃料電池スタック
12、12a、142、152…燃料電池システム
14…ケーシング 16…発電セル
18…積層体 30…電解質膜・電極構造体
32、34…セパレータ 36a、36b…シール部材
38…反応用空気供給連通孔 40…冷却用空気供給連通孔
42…燃料ガス供給連通孔 44…燃料ガス排出連通孔
46…固体高分子電解質膜 48…アノード側電極
50…カソード側電極 52…燃料ガス流路
54…冷却用空気流路 54a…冷却用空気入口
54b…冷却用空気出口 56…反応用空気流路
56a…反応用空気入口 56b…反応用空気出口
58…内部供給通路 60…内部排出通路
62、64…ブロック 66…燃料ガス供給口
72…燃料ガス排出口 74…燃料ガス排出口内通路
76…排水部 76a…入口
78a、78b…バックアッププレート
88a〜88d…締結部材 92a…下板
92b…上板 92c、92d…側板
110、112…ブロア 114…水素ボンベ
116…減圧弁 144、158…タンク
154、156…排水開閉弁

Claims (6)

  1. 固体高分子電解質膜の両側にアノード側電極とカソード側電極とを設けた電解質膜・電極構造体を、セパレータにより挟持するとともに、前記アノード側電極に沿って燃料ガスを供給する燃料ガス流路と、前記カソード側電極に沿って酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路とを設ける発電セルを備え、複数の前記発電セルが積層方向に締め付けられる燃料電池スタックであって、
    前記燃料電池スタック内に前記積層方向に延在して設けられ、前記燃料ガス流路の出口側に連通する燃料ガス排出用内部マニホールドと、
    前記燃料ガス排出用内部マニホールドに連通し、該燃料ガス排出用内部マニホールドから液状水を排水する排水部と、
    を備え、
    前記排水部の入口は、前記燃料ガス排出用内部マニホールドの最下部の高さ位置に対し、同等乃至低い位置に設定されるとともに、
    前記排水部は、前記入口から下方に向かって延在することを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 固体高分子電解質膜の両側にアノード側電極とカソード側電極とを設けた電解質膜・電極構造体を、セパレータにより挟持するとともに、前記アノード側電極に沿って燃料ガスを供給する燃料ガス流路と、前記カソード側電極に沿って酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路とを設ける発電セルを備え、複数の前記発電セルが積層方向に締め付けられる燃料電池スタックであって、
    前記燃料電池スタック内に前記積層方向に延在して設けられ、前記燃料ガス流路の出口側に連通する燃料ガス排出用内部マニホールドと、
    前記燃料ガス排出用内部マニホールドに連通し、該燃料ガス排出用内部マニホールドから排ガスを排出するとともに、排ガス開閉弁が設けられる排ガス流路と、
    前記燃料ガス排出用内部マニホールドと前記排ガス開閉弁との間に連通し、該燃料ガス排出用内部マニホールドから液状水を排水する排水部と、
    を備え、
    前記排水部の入口は、前記燃料ガス排出用内部マニホールドの最下部の高さ位置に対し、同等乃至低い位置に設定されるとともに、
    前記排水部は、前記入口から下方に向かって延在する排水流路と、
    前記排水流路に配置される排水開閉弁と、
    を有することを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項2記載の燃料電池スタックにおいて、前記排水部の入口と前記排水開閉弁との間には、前記液状水を貯留するためのタンクが配設されることを特徴とする燃料電池スタック。
  4. 請求項1または2記載の燃料電池スタックにおいて、前記排水部には、鉛直方向に離間して第1および第2排水開閉弁が配設されることを特徴とする燃料電池スタック。
  5. 請求項4記載の燃料電池スタックにおいて、前記第1および第2排水開閉弁の間には、前記液状水を貯留するためのタンクが配設されることを特徴とする燃料電池スタック。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の燃料電池スタックにおいて、前記発電セルの運転温度は、60℃以下であることを特徴とする燃料電池スタック。
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